説明

メディア撹拌型湿式分散機

【課題】遠心式のセパレータを備え、高い処理性能が得られると共に異常摩耗を生じることのないメディア撹拌型湿式分散機を提供する。
【解決手段】処理物の供給口21を備える竪型円筒状の分散タンク内20に、底部22を挿通して回転自在に設けられる撹拌回転軸30と、筒状に配列された撹拌ブレード43を備え撹拌回転軸30に固定される撹拌ロータ40と、頂部23を挿通して回転自在に設けられる中空の分離回転軸50と、筒状に配列された分離ブレード63を備え分離回転軸50に固定される分離ロータ60が設けられ、分離回転軸50の中空部51が分離ロータ60の内側に連通して処理物の排出口52を形成すると共に、供給口21が頂部23に設けられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はメディア撹拌型湿式分散機に関し、特に、遠心式のセパレータを備えるメディア撹拌型湿式分散機に関する。
【背景技術】
【0002】
メディア撹拌型湿式分散機は、インク、塗料、セラミック、金属、無機物、有機物、磁性体、顔料、医薬品等の分野において、粉砕処理及び分散処理に広く用いられている。処理後の粒子径は1μm以下を要求されることが多く、最近では100nm以下を要求されることも少なくない。
【0003】
処理後の粒子径を小さくするためには、メディア撹拌型湿式分散機で使用するメディアの直径を小さくする必要がある。処理物の粒子径を1μm以下とするためには、メディア径を0.2mm以下とすることが必要とされ、0.1mm未満のメディアも使用されている。
【0004】
メディアの直径を小さくすることに伴って、メディア撹拌型湿式分散機の中で処理物とメディアとを分離するセパレータも変化することとなった。すなわち、従来用いられていたギャップタイプやスクリーンタイプ等の篩式のセパレータに代わって、遠心式のセパレータが用いられるようになった。例えば、特許文献1には、遠心式のセパレータを用いたメディア撹拌型湿式分散機の一例が記載されている。
【0005】
図5に示すように、特許文献1に記載されたメディア撹拌型湿式分散機110は、処理液の供給口121を備える竪型円筒状の分散タンク120内に、分散タンク120の頂部を挿通して回転自在に設けられる中空の回転軸150を備えている。そして、回転軸150には、筒状に配列された撹拌ブレード143を備える撹拌ロータ140及び筒状に配列された分離ブレード163を備える分離ロータ160が固定されている。そして、回転軸150の中空部151が分離ロータ160の内側に連通して排出口を形成している。
【0006】
供給口121から導入された処理液は、分散タンク120内において撹拌ロータ140の回転によってメディアと共に激しく撹拌され、粉砕処理及び分散処理を受け、その後、遠心セパレータとして作用する分離ロータ160を通過して排出される。すなわち、処理液は、分離ブレード163の外側から内側に流入し、回転軸150の中空部151から排出されることになる。このとき、分離ロータ160の回転によって遠心力を受けるので、メディア及び粒径の大きい粒子は分離ブレード163を通過することができず、粒径の小さい粒子を含む処理液のみが排出されることになる。
【0007】
処理液及びメディアは、分散タンク120内全体において均一な混合状態となることが好ましい。このため、撹拌ロータ140の回転により発生する遠心力を利用して循環流を形成することが好ましい。そして、分散タンク120内全体が完全混合状態となることが好ましい。撹拌ブレード143の下部周辺においては、撹拌ブレード143の間を外側に向かって流れ、分散タンク120の底部を内側に向かって流れるような強い循環流を容易に形成することができる。
【0008】
しかしながら、撹拌ブレード143の上部周辺においては、撹拌ロータ140の保持部141があるために循環流路を形成することが困難である。保持部141に開口を設けることによって循環流を形成することは可能であるが、下部周辺と比較して弱い循環流となる。供給口121から導入される処理液はメディアを含まないので、弱い循環流に処理液が合流するとメディアの分布が不均一となって濃淡を生じることになる。この結果、粉砕処理及び分散処理が不安定となって性能の低下を生じたり、分散タンク120又は撹拌ロータ140に異常摩耗を生じたりすることがある。
【0009】
分散タンク120内において、圧力分布は、撹拌ロータ140の外側で高圧力となり、撹拌ロータ140の内側で低圧力となる。粉砕処理及び分散処理は、主に高圧力側で行われると考えられ、高圧力側でメディアの不均一を起こさないことが重要であると考えられる。そして、保持部141の上側は、処理液の導入により開口の有無に拘らず高圧力側になると共に不十分な循環流となるので、処理液の流入によりメディアの濃淡を生じることとなり、性能の低下や異常摩耗をもたらすと考えられる。
【特許文献1】特開2006−247557号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
そこで、本発明の目的とするところは、遠心式のセパレータを備えたメディア撹拌型湿式分散機であって、分散タンク内の全体に循環流を形成すると共に、導入された処理液が循環流と低圧力側で滑らかに合流することにより、メディアの濃淡を生じないメディア撹拌型湿式分散機を提供することである。そして、高い処理性能が得られると共に、異常摩耗を生じることのないメディア撹拌型湿式分散機を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1に係るメディア撹拌型湿式分散機は、処理物の供給口を頂部に備える竪型円筒状の分散タンク内に、前記分散タンクの底部を挿通して回転自在に設けられる撹拌回転軸と、円板状の撹拌保持部の上側に撹拌ブレードが筒状に配列され、前記撹拌回転軸により回転される撹拌ロータと、前記分散タンクの頂部を挿通して回転自在に設けられる中空の分離回転軸と、前記撹拌ブレードの内側に位置し、2枚の円板状の分離保持部の間に分離ブレードが筒状に配列され、前記分離回転軸により回転される分離ロータを有し、前記分離回転軸の中空部が前記分離ロータの内側に連通して処理物の排出口を形成している手段を採用している。
【0012】
また、本発明の請求項2に係るメディア撹拌型湿式分散機は、処理物の供給口を頂部に備える竪型円筒状の分散タンク内に、前記分散タンクの頂部を挿通して回転自在に設けられる中空の回転軸と、円板状の撹拌保持部の上側に撹拌ブレードが筒状に配列され、前記回転軸により回転される撹拌ロータと、前記撹拌ブレードの内側に位置し、円板状の分離保持部と前記撹拌保持部との間に分離ブレードが筒状に配列され、前記回転軸により回転される分離ロータを有し、前記回転軸の中空部が前記分離ロータの内側に連通して処理物の排出口を形成している手段を採用している。
【0013】
また、本発明の請求項3に係るメディア撹拌型湿式分散機は、請求項1又は2に記載のメディア撹拌型湿式分散機において、前記撹拌保持部が、前記撹拌ブレードの内周面よりも内側に複数の開口を備えている手段を採用している。また、本発明の請求項4に係るメディア撹拌型湿式分散機は、請求項1乃至3の何れかに記載のメディア撹拌型湿式分散機において、前記供給口が、前記撹拌ブレードの内周面よりも内側に設けられている手段を採用している。また、本発明の請求項5に係るメディア撹拌型湿式分散機は、請求項1乃至4の何れかに記載のメディア撹拌型湿式分散機において、前記分離ブレードの上端が、前記撹拌ブレードの上端よりも下に位置する手段を採用している。
【発明の効果】
【0014】
本発明のメディア撹拌型湿式分散機は、上記の手段を採用したことにより、高い処理性能が得られると共に分散タンクや撹拌ロータの異常摩耗を生じないメディア撹拌型湿式分散機を提供することができる。すなわち、導入された処理液は、撹拌ロータの保持部に邪魔されることなく直ちに撹拌ロータの内側に到達することができるので、低圧力となる撹拌ロータの内側で強い循環流と滑らかに合流することになる。したがって、メディアの均一な分布が維持されることになり、メディアの濃淡を生じることがなくなる。そして、分散タンク全体を理想的な完全混合状態とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
本発明の具体的な実施の形態について、添付図を参照して説明する。
図1及び図2には、本発明の第1の実施の形態が示されている。本発明のメディア撹拌型湿式分散機10は、処理物の供給口21を頂部23に備える竪型円筒状の分散タンク20内に、分散タンク20の底部22を挿通して回転自在に設けられる撹拌回転軸30と、円板状の撹拌保持部41の上側に撹拌ブレード43が筒状に配列され、前記撹拌回転軸30により回転される撹拌ロータ40が設けられている。撹拌回転軸30は、軸受35によって支持され、シール材36により軸封されている。
【0016】
また、分散タンク20内には、分散タンク20の頂部23を挿通して回転自在に設けられる中空の分離回転軸50と、撹拌ブレード43の内側に位置し、2枚の円板状の分離保持部61の間に分離ブレード63が筒状に配列され、分離回転軸50により回転される分離ロータ60が設けられている。そして、分離回転軸50の中空部51が分離ロータ60の内側に連通して処理物の排出口52を形成している。分離回転軸50は、軸受55によって支持され、シール材56により軸封されている。
【0017】
供給口21から導入された処理液は、分散タンク20内において撹拌ロータ40の回転によってメディアと共に激しく撹拌され、粉砕処理及び分散処理を受ける。特に、撹拌ブレード43の外周部及び撹拌保持部41の下側において、処理物及びメディアは強力な剪断作用を受けることになる。また、撹拌ロータ40の回転は、処理液及びメディアに対して遠心力を付与し、各撹拌ブレード43の間を内側から外側に向かう流れを発生する。そして、図3に示すように、撹拌ブレード43の上方端部周辺で反転して撹拌ブレード43の内側に戻る強い循環流Xを形成する。
【0018】
撹拌ロータ40の撹拌保持部41は、図1に示すように、撹拌ブレード43の内周面よりも内側に、上下を連通する複数の開口44を備えていることが好ましい。この場合、図3に示すように、各撹拌ブレード43の間を内側から外側に向かう流れの一部は、撹拌ブレード43の下方端部周辺で反転し、開口44を経由して撹拌ブレード43の内側に戻る循環流Yを形成する。開口44を大きく形成することにより、或いは撹拌保持部41の下部に撹拌用突起を形成して循環流を促進することにより、循環流Yを強い循環流とすることができる。循環流X及び循環流Yにより、分散タンク20内を完全混合状態とすることができる。
【0019】
撹拌ブレード43は、処理物及びメディアの滑らかな循環流を形成すると共に、異常摩耗を発生しない構造とする。このため、図2に示すように、処理物及びメディアの流路を形成している各撹拌ブレード43の隣り合う面は、互いに平行な面であることが好ましい。また、この流路を内側から外側に向かう方向が、回転方向に対して後退する方向に傾斜していることが好ましい。そして、撹拌ロータ40の回転周速度は、毎秒8m以上であることが好ましい。
【0020】
分離ロータ60は、遠心式のセパレータを形成するものであって、排出される処理物に対して遠心力を付与して、メディア及び粗大粒子の流出を阻止することができる。分離ブレード63の構造は、板状等の単純な構造とすることが好ましく、その内側から外側に向かう方向が、回転方向に対して後退する方向に傾斜していることが好ましい。また、分離ロータ60の回転周速度は、撹拌ロータ40以上の速度とすることが好ましく、毎秒10m以上であることが好ましい。
【0021】
分離ブレード63と撹拌ブレード43との高さ関係は、分離ブレード63全体が、撹拌ブレード43が配列された筒状の中に位置することが好ましい。すなわち、分離ブレード63の下端が、撹拌ブレード43の下端よりも上に位置することが好ましく、分離ブレード63の上端が、撹拌ブレード43の上端よりも下に位置することが好ましい。このようにすることにより、分散タンク20内に形成される循環流X及び循環流Yを滑らかな流れとすることができる。
【0022】
本発明のメディア撹拌型湿式分散機10は、処理物の供給口21を分散タンク20の頂部23に設けることを特徴としている。図3に示すように、分散タンク20の上部では、強い循環流Xが撹拌ブレード43の外側から内側に向かって流れている。そして、供給口21からの処理液流Zは、この内側に向かう流れと合流することになる。また、合流する位置は、循環流Xの圧力が低い箇所ほど好ましいので、供給口21の位置は、撹拌ブレード43の内周面よりも内側とすることが好ましい。
【0023】
図1において、処理液は、分離回転軸50の外周に沿って分散タンク20内に流入し、上側の分離保持部61の上面に沿って流動し、撹拌ブレード43の内周面よりも内側で循環流Xと合流するようになっている。導入された処理液は、低圧力となる撹拌ロータの内側で強い循環流Xと滑らかに合流することになるので、メディアの均一性が保持されて、メディアの濃淡を生じることがない。
【0024】
図4には、本発明の第2の実施の形態が示されている。本発明のメディア撹拌型湿式分散機11は、処理物の供給口21を頂部23に備える竪型円筒状の分散タンク20内に、分散タンク20の頂部23を挿通して回転自在に設けられる中空の回転軸58が設けられている。そして、円板状の撹拌保持部41の上側に撹拌ブレード43が筒状に配列され、回転軸58により回転される撹拌ロータ40を有している。また、撹拌ブレード43の内側に位置し、円板状の分離保持部61と撹拌保持部41との間に分離ブレード63が筒状に配列され、回転軸58により回転される分離ロータ60を有している。
【0025】
そして、図1のメディア撹拌型湿式分散機10と同様に、回転軸58の中空部51が、分離ロータ60の内側に連通して処理物の排出口52を形成している。また、同様に、回転軸58は、軸受55によって支持され、シール材56により軸封されている。そして、撹拌ロータ40の撹拌保持部41は、図4に示すように、撹拌ブレード43の内周面よりも内側に、上下を連通する複数の開口44を備えていることが好ましい。
【0026】
供給口21から導入された処理液は、分散タンク20内において撹拌ロータ40の回転によってメディアと共に激しく撹拌され、粉砕処理及び分散処理を受ける。特に、撹拌ブレード43の外周部及び撹拌保持部41の下側において、処理物及びメディアは強力な剪断作用を受けることになる。また、撹拌ロータ40の回転は、処理液及びメディアに対して遠心力を付与し、各撹拌ブレード43の間を内側から外側に向かう流れを発生する。
【0027】
この流れは、図3とほぼ同様に、撹拌ブレード43の上方端部周辺で反転して撹拌ブレード43の内側に戻る強い循環流Xを形成する。また、撹拌ブレード43の下方端部周辺で反転し、開口44を経由して撹拌ブレード43の内側に戻る循環流Yを形成する。開口44を大きく形成することにより、或いは撹拌保持部41の下部に撹拌用突起を形成して循環流を促進することにより、循環流Yを強い循環流とすることができる。循環流X及び循環流Yにより、分散タンク20内を完全混合状態とすることができる。
【0028】
撹拌ブレード43及び分離ブレード63の形状に関しては、メディア撹拌型湿式分散機10と同様に、図2に示す形状とすることが好ましい。分離ブレード63と撹拌ブレード43との高さ関係も同様に、分離ブレード63の上端が、撹拌ブレード43の上端よりも下に位置することが好ましい。このようにすることにより、分散タンク20内に形成される循環流X及び循環流Yを滑らかな流れとすることができる。
【0029】
メディア撹拌型湿式分散機10と同様に、処理物の供給口21は、分散タンク20の頂部23に設けられ、撹拌ブレード43の内周面よりも内側とすることが好ましい。供給口21からの処理液は、撹拌ブレード43の上方端部周辺に形成される強い循環流Xが低圧力となる撹拌ロータの内側で滑らかに合流することになるので、メディアの均一性が保持されて、メディアの濃淡を生じることがない。
【0030】
この第2の実施例は、図5に示した従来のメディア撹拌型湿式分散機を、上下逆にしたものに類似している。しかしながら、メディア撹拌型湿式分散機110を単純に上下逆とした場合には、供給口121が分散タンク120の底部に位置することになる。また、回転軸150も分散タンク120の底部を挿通したものとなる。供給口121が分散タンクの底部に位置すると、回転軸が停止しているときに、分散タンク内のメディアが処理物の供給ラインに流入することになり、様々なトラブルを生じ易くなるので好ましくない。
【0031】
また、回転軸が分散タンクの底部を挿通して取り付けられた場合には、メディアが分離ロータの内側に入り易くなり、特に処理の開始時において、処理液と共にメディアが流出するという非常に好ましくない状態を引き起こすことになる。同様の現象は、分散タンクを横型として、水平な回転軸を設けた場合も同様である。したがって、本発明のメディア撹拌型湿式分散機は、これらの類似のメディア撹拌型湿式分散機とは全く異なる作用効果を備えるものである。
【図面の簡単な説明】
【0032】
【図1】本発明のメディア撹拌型湿式分散機の第1の実施形態を示す概略縦断面図である。
【図2】図1のA−A断面を示す概略横断面図である。
【図3】分散タンク内の循環流及び処理液流を示す説明図である。
【図4】本発明のメディア撹拌型湿式分散機の第2の実施形態を示す概略縦断面図である。
【図5】従来のメディア撹拌型湿式分散機を示す概略縦断面図である。
【符号の説明】
【0033】
10、11、110 メディア撹拌型湿式分散機
20、120 分散タンク
21、121 供給口
22 底部
23 頂部
30 撹拌回転軸
35、55 軸受
36、56 シール材
40、140 撹拌ロータ
41 撹拌保持部
43、143 撹拌ブレード
44 開口
50 分離回転軸
51、151 中空部
52 排出口
58、150 回転軸
60、160 分離ロータ
61 分離保持部
63、163 分離ブレード
141 保持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
処理物の供給口を頂部に備える竪型円筒状の分散タンク内に、
前記分散タンクの底部を挿通して回転自在に設けられる撹拌回転軸と、
円板状の撹拌保持部の上側に撹拌ブレードが筒状に配列され、前記撹拌回転軸により回転される撹拌ロータと、
前記分散タンクの頂部を挿通して回転自在に設けられる中空の分離回転軸と、
前記撹拌ブレードの内側に位置し、2枚の円板状の分離保持部の間に分離ブレードが筒状に配列され、前記分離回転軸により回転される分離ロータを有し、
前記分離回転軸の中空部が前記分離ロータの内側に連通して処理物の排出口を形成していることを特徴とするメディア撹拌型湿式分散機。
【請求項2】
処理物の供給口を頂部に備える竪型円筒状の分散タンク内に、
前記分散タンクの頂部を挿通して回転自在に設けられる中空の回転軸と、
円板状の撹拌保持部の上側に撹拌ブレードが筒状に配列され、前記回転軸により回転される撹拌ロータと、
前記撹拌ブレードの内側に位置し、円板状の分離保持部と前記撹拌保持部との間に分離ブレードが筒状に配列され、前記回転軸により回転される分離ロータを有し、
前記回転軸の中空部が前記分離ロータの内側に連通して処理物の排出口を形成していることを特徴とするメディア撹拌型湿式分散機。
【請求項3】
前記撹拌保持部が、前記撹拌ブレードの内周面よりも内側に複数の開口を備えていることを特徴とする請求項1又は2に記載のメディア撹拌型湿式分散機。
【請求項4】
前記供給口が、前記撹拌ブレードの内周面よりも内側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のメディア撹拌型湿式分散機。
【請求項5】
前記分離ブレードの上端が、前記撹拌ブレードの上端よりも下に位置することを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のメディア撹拌型湿式分散機。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2010−478(P2010−478A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−163321(P2008−163321)
【出願日】平成20年6月23日(2008.6.23)
【出願人】(000174965)日本コークス工業株式会社 (42)
【Fターム(参考)】