説明

モダリティ管理システム及びモダリティ管理方法

【課題】 検査装置に対する検査前処理(準備)及び検査後処理の効率的な実行を可能とするモダリティ管理システム及びモダリティ管理方法を提供する。
【解決手段】 モダリティ管理システム100のモダリティ管理マネージャ1は、病院情報システム等の検査予約情報DB61において予め保管された検査予約情報や、担当医師の医師用端末51及び検査装置52に設けられた機器制御部4からネットワーク2を介して供給される担当医師スケジュール及び検査装置52の状態情報に基づいて当該患者の検査計画を策定する。次いで、モダリティ管理マネージャ1は、策定した検査計画に基づいて生成した処理要求情報を機器制御部4に予め供給することにより、医師による医療検査が開始される前の前処理(準備)や医療検査後の後処理を自動的に実行する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モダリティ管理システム及びモダリティ管理方法に係り、特に、患者の検査予約情報に基づいて検査計画の策定を行なうモダリティ管理システム及びモダリティ管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
今日、比較的大きな病院において医療検査や診察を受ける場合、初診の外来患者は、受付において患者名,希望診療科目及び希望予約時間等の検査予約情報を医療従事者に告げ、医療従事者はこれらのデータを検査予約システムに入力することによって検査予約情報が登録される。一方、医師は、自己が診察した通院患者の診察結果あるいは検査結果に基づいて次回の検査予約を最寄りの端末装置(オーダシステム)より入力し、この端末装置から入力された検査予約情報も上述の検査予約システムに登録される。
【0003】
即ち、初診患者が行なう検査予約や通院患者に対し医師が行なう検査予約は検査予約システムにおいて管理され、各検査室における検査は、ネットワークを介して上述の検査予約システムから供給される検査予約情報に基づいて行なわれる。このとき、規模の大きな病院では多くの診療科目の各々において複数の医師による検査が並行して行なわれており、又、一人の患者が複数の診療科目に対して検査予約を登録する場合もある。そして、このような場合には、
同一患者における他の診療科目との重複予約や同一診療科目における他の患者との重複予約が行なわれる可能性がある。
【0004】
このような問題点に対して、例えば病院情報システムにおいて一元管理された同一患者の他の診断科目における検査予約情報や同一診断科目における他の患者の検査予約情報を用い、当該患者の検査予約情報が検査予約システムに入力されると、この検査予約情報と既に検査予約システムに登録されている他の診療科目あるいは他の患者における検査予約情報を比較対照することによって、当該患者における他の診療科目との重複予約や当該診療科目における他の患者との重複予約等を未然に防止する方法が提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開平10−162064号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、従来より、検査予約システムによって策定された検査計画に基づいて医療検査を行なう場合、例えば、X線CT装置等の医用画像診断装置を用いた画像診断では、検査を開始する前に行なう電源の投入、ハードウェアの暖機運転(ウォーミングアップ)、ソフトウェアの起動、更には故障解析を含めたシステムチェック等に多くの時間を要しており、医師は検査室に入室しても即座に検査に取りかかることができなかった。
【0006】
又、検査計画を策定する検査予約システムに対して、検査装置の状態や担当医師のスケジュールに関する情報の定期的な供給が無かったため、検査計画の策定に多大な時間を要し、更に、担当医師のスケジュールや検査装置の状態に変更が発生した場合には、変更後の担当医師スケジュールや検査装置の状態に対応した検査計画の変更を短時間で行なうことが不可能であった。そして、このような従来の検査予約システムの問題点に対し、特許文献1の方法ではその対策が講じられていない。
【0007】
本発明は、このような従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、検査予約情報や担当医師のスケジュール及び検査装置の状態情報に基づいて好適な検査計画を短時間で策定することができ、更に、検査に先立って検査室あるいは検査装置に対する種々の準備を前記検査計画に基づいて自動的に行なうことが可能なモダリティ管理システム及びモダリティ管理方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、請求項1に係る本発明のモダリティ管理システムは、検査装置や検査方法に対応したアクション情報が保管されたアクション情報保管手段と、患者の検査予約情報に関連した医師のスケジュール及び対象検査装置の使用スケジュールの少なくとも何れかと前記検査予約情報に基づいて前記アクション情報保管手段から読み出されたアクション情報に基づいて検査計画を策定する検査計画策定手段と、前記検査計画において選択された検査装置を制御するための処理要求情報を前記検査計画に基づいて生成するリクエスト情報生成手段と、前記処理要求情報に基づいて前記検査装置の動作を制御する検査装置制御手段を備えたことを特徴としている。
【0009】
又、請求項2に係る本発明のモダリティ管理システムは、患者の検査予約情報に基づいて検査計画を策定するモダリティ管理マネージャと、前記患者の医療検査に用いられる検査装置の動作を前記検査計画に基づいて制御する機器制御手段を備え、前記モダリティ管理マネージャは、検査装置や検査方法等に対応したアクション情報が予め保管されたアクション情報保管手段と、前記検査予約情報に関連した医師のスケジュール及び対象検査装置の使用スケジュールの少なくとも何れかと前記検査予約情報に基づいて前記アクション情報保管手段から読み出されたアクション情報に基づいて検査計画を策定する検査計画策定手段と、前記検査計画において選択された検査装置を制御するための処理要求情報を前記検査計画に基づいて生成するリクエスト情報生成手段を有し、前記機器制御手段は、前記モダリティ管理マネージャのリクエスト情報生成手段が生成した前記処理要求情報に基づいて前記検査装置の動作を制御する検査装置制御手段を有することを特徴としている。
【0010】
一方、請求項9に係る本発明のモダリティ管理方法は、検査計画策定部が、患者の検査予約情報に関連した医師のスケジュール及び対象検査装置の使用スケジュールの少なくとも何れかと前記検査予約情報に対応した医療検査におけるアクション情報に基づいて検査計画を策定するステップと、リクエスト情報生成部が、前記検査計画において選択された検査装置を制御するための処理要求情報を前記検査計画に基づいて生成するステップと、検査装置制御部が、前記処理要求情報を前記検査装置に供給し、医師による検査に先立って検査前処理を実行するための制御を行なうステップを有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、検査装置を用いて医療検査を行なう際、検査室あるいは検査装置に対する種々の検査前処理(準備)が予め策定された検査計画に基づいて自動的に行なわれるため、検査効率や作業効率が大幅に向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【実施例】
【0013】
以下に述べる本発明の実施例における第1の特徴は、病院情報システム等において予め保管された検査予約情報と、医師あるいは検査技師(以下では、これらを総称して医師と呼ぶ。)のスケジュールと、検査装置の使用スケジュールあるいは状態情報に基づいて検査計画を策定することにある。
【0014】
又、本実施例における第2の特徴は、前記検査計画に基づいて生成された処理要求情報を検査室あるいは検査室に設置された検査装置に対して予め供給することにより、医師による医療検査が開始される前に検査装置や検査室に対する検査前処理を自動的に実行することにある。
【0015】
(システムの構成)
本発明の実施例におけるモダリティ管理システムの構成につき図1乃至図9を用いて説明する。尚、図1は、モダリティ管理システムの全体構成を示すブロック図であり、図2及び図8は、このモダリティ管理システムが備えるモダリティ管理マネージャと機器制御部の構成を示すブロック図である。
【0016】
図1のモダリティ管理システム100は、例えば、病院情報システムに予め保管されている検査予約情報や医師のスケジュール、更には院内に設置された検査装置の検査スケジュールに基づいて検査計画を策定すると共に、策定した検査計画に基づいて検査を実行するためのリクエスト情報を生成するモダリティ管理マネージャ1と、このモダリティ管理マネージャ1に対して当該患者の患者名や検査計画の策定開始コマンド等を入力する入力部5を備えている。
【0017】
更に、モダリティ管理システム100は、院内の検査室53−1乃至53−Nに設置された検査装置52−1乃至52−Nの各々に対して検査計画を実行するための制御信号を供給し、更に、検査装置52−1乃至52−Nの動作状態に関する情報(以下では、状態情報と呼ぶ。)を読み出す機器制御部4−1乃至4−Nと、検査室53−1乃至53−Nに設置された電源のON/OFF等を制御する電源制御部3−1乃至3−Nを備えている。
【0018】
そして、モダリティ管理マネージャ1と機器制御部4−1乃至4−N及び電源制御部3−1乃至3−Nは、夫々のユニットに備えられた後述の送信部や受信部、あるいは送受信部を介してネットワーク2に接続されている。
【0019】
又、モダリティ管理システム100のモダリティ管理マネージャ1は、病院情報システムと接続されており、この病院情報システムの検査予約情報データベース61や患者情報データベース62、更には検査履歴情報データベース63において予め保管されている検査予約情報、患者情報及び検査履歴情報等の読み出しが随時可能となっている。尚、上述の患者情報として年齢、性別、身長、体重、診療科目、検査対象部位等がある。
【0020】
更に、モダリティ管理マネージャ1は、ネットワーク2を介して複数の医師が所有する端末装置あるいは個人用携帯情報端末装置(以下では、これらを纏めて医師用端末と呼ぶ。)51−1乃至51−Mに接続されている。
【0021】
次に、図2に示したモダリティ管理マネージャ1は、検査対象及び検査装置に対して予め設定されたアクション情報が保管されているアクション情報データベース11と、病院情報システムの検査予約情報データベース61から供給された検査予約情報や後述する状態管理部13を介して供給された医師のスケジュールや検査装置の状態情報、更には上述のアクション情報データベース11から供給されたアクション情報に基づいて検査計画の策定や更新を行なう検査計画策定部12と、策定あるいは更新された検査計画を保存する検査計画記憶部14を備えている。
【0022】
又、モダリティ管理マネージャ1は、検査計画記憶部14に保存された当該患者の検査計画に基づいてリクエスト情報の生成を指示するスケジュール管理部15と、このスケジュール管理部15からの指示信号に従ってリクエスト情報を生成するリクエスト情報生成部16と、生成したリクエスト情報を、ネットワーク2を介して医師用端末51−1乃至51−Mや機器制御部4−1乃至4−N、更には電源制御部3−1乃至3−Nに供給する送信部18を備えている。
【0023】
更に、モダリティ管理マネージャ1は、医師スケジュールや検査装置の状態情報に関する要求信号の送信や、これらの情報の受信を医師用端末51−1乃至51−M及び機器制御部4−1乃至4−Nに対して行なう送受信部17と、前記要求信号を発生し、得られた医師スケジュールや検査装置の状態情報に基づいて検査計画更新の是非を判断する状態管理部13を備えている。
【0024】
図3は、上述のアクション情報データベース11に予め保管されているアクション情報を模式的に示したものであり、例えば、循環器疾患に対する超音波検査の場合には、検査対象の「循環器」と検査装置の「超音波診断装置」に対して予め設定された各検査ステップの内容(アクション)と、各々のアクションの実行に要する時間が過去の経験等に基づいて予め設定されている。尚、検査ステップ6における超音波検査の所要時間は暫定値が初期設定される。
【0025】
一方、図4は、病院情報システムの検査予約情報データベース61からモダリティ管理マネージャ1の検査計画策定部12に供給される検査予約情報を示したものであり、検査依頼の受け付け順に受付時刻、患者名(あるいは患者ID)、検査対象及び検査名が予め登録されている。尚、検査対象の部位として「循環器」「腹部」「頭部」等があり、これらの検査対象に対する検査として「超音波検査」「X線検査」「X線CT検査」等がある。そして、以下では、患者Aの「循環器」に対して「超音波検査」を行なう場合について述べるが、本発明は、これに限定されるものではない。
【0026】
即ち、図1に示した検査室53−1における電源制御部3−1と、この検査室53−1に設置された検査装置52−1における機器制御部4−1について述べ、符合を簡単にするために、これらの各ユニットを検査室53、電源制御部3、検査装置52及び機器制御部4によって示す。同様にして、医師用端末51−1乃至51−Mにおける担当医師の医師用端末を医師用端末51で示す。
【0027】
次に、図5は、例えば、ネットワーク2を介して有線あるいは無線で接続された医師ID「0001」の医師用端末51に保管されている担当医師のスケジュールを示したものであり、勤務場所(居場所)とスケジュール内容に関する情報が時刻順に記録されている。そして、担当医師スケジュールが新たに設定された場合や変更された場合には、担当医師は、医師用端末51においてスケジュールの追加や更新を行なう。
【0028】
次に、図2のモダリティ管理マネージャ1における検査計画策定部12は、上述の検査予約情報、担当医師のスケジュール、アクション情報、更には、後述の検査計画記憶部14に保管されている他の患者の検査計画に基づいて当該患者の検査計画を策定する。この場合、検査計画策定部12は、検査計画記憶部14より供給される他の患者の検査計画から検査装置52及び検査室53の空き時間を検索する。そして、検査装置52や検査室53の空き時間、担当医師の空き時間、検査の所要時間等を考慮して検査計画の策定を行なう。
【0029】
更に、上述の検査計画が一旦策定された後に担当医師のスケジュールに変更が発生した場合、あるいは検査装置52にトラブルが発生した場合には、検査計画策定部12は、医師用端末51から供給される変更後の医師スケジュールや検査装置52の機器制御部4から供給される検査装置52の状態情報に基づいて検査計画を更新する。
【0030】
図6は、検査計画策定部12が策定し検査計画記憶部14に保管された検査計画を模式的に示したものであり、当該患者の検査対象に対する検査装置、検査室、担当医師及び検査日が登録され、更に、検査室53、担当医師、検査装置52の各空き時間、検査ステップの所要時間等を考慮して設定された装置の電源投入時刻を基準に、各検査ステップの開始時刻がアクションごとに設定されている。但し、超音波検査における所要時間は、この時点では正確に予測することが出来ないため、「データ保存」、「データ印刷」及び「システムシャットダウン」の各検査ステップにおける開始時刻は暫定的な値が設定される。
【0031】
次に、図2のモダリティ管理マネージャ1におけるスケジュール管理部15は、検査計画記憶部14に保管された検査計画を読み出し、この検査計画をリクエスト情報生成部16に供給すると共に、この検査計画に基づいたリクエスト情報の生成を要求する。
【0032】
又、リクエスト情報生成部16は、スケジュール管理部15を介して検査計画記憶部14から供給された検査計画に基づき、担当医師に対して供給されるリクエスト情報(以下では、検査依頼情報と呼ぶ。)と、検査室53及び検査装置52を制御するために電源制御部3や機器制御部4に対して供給されるリクエスト情報(以下では、処理要求情報と呼ぶ。)の生成を行なう。
【0033】
図7は、リクエスト情報生成部16によって生成されたリクエスト情報の具体例であり、図7(a)は検査依頼情報を、又、図7(b)は処理要求情報を示している。即ち、図7(a)の検査依頼情報は、モダリティ管理マネージャ1の検査計画策定部12が策定した検査計画の日時と場所を担当医師に通知するためのものであり、検査日、検査開始時刻、検査室等の情報を含んだ検査依頼情報が生成される。一方、図7(b)に示す処理要求情報は、検査装置52に対するアクション内容とこのアクションが発生する時刻が設定され、更に、この処理要求情報の送信先を示す検査室53、又は、図示しない検査装置52の情報が付帯情報として付加される。
【0034】
次に、図2のモダリティ管理マネージャ1における送信部18は、リクエスト情報生成部16にて生成された検査依頼情報を、ネットワーク2を介して担当医師の医師用端末51に供給し、同様にしてリクエスト情報生成部16にて生成された処理要求情報を、ネットワーク2を介して検査室53の電源制御部3及び検査装置52の機器制御部4に供給する。
【0035】
一方、状態管理部13は、送受信部17及びネットワーク2を介して医師用端末51や機器制御部4に対し最新の担当医師スケジュールや検査装置52の状態情報を定期的に要求し、この要求信号に従って医師用端末51や機器制御部4から供給された情報を図示しない記憶回路に保存する。そして、例えば、救急患者への対応等によって担当医師スケジュールに変更が生じた場合や検査装置52に不測のトラブルが発生した場合、更には、各検査ステップに要した時間が当初の予測値に対して大幅に異なる場合等においては、これらの情報を検査計画策定部12に供給し検査計画の更新を要求する。
【0036】
又、送受信部17は、状態管理部13からの要求信号をネットワーク2を介して医師用端末51及び機器制御部4に供給し、医師用端末51から供給される担当医師スケジュールや機器制御部4から供給される検査装置52の状態情報を受信して状態管理部13へ供給する。
【0037】
図1に戻って、モダリティ管理システム100の電源制御部3は、モダリティ管理マネージャ1の送信部18からネットワーク2を介して供給された処理要求情報に基づいて検査室53における電源のON/OFFを制御する。
【0038】
同様にして、図1の機器制御部4は、モダリティ管理マネージャ1の送信部18からネットワーク2を介して供給された処理要求情報に基づいて検査前あるいは検査後における検査装置52の動作を制御する。
【0039】
この機器制御部4は、図8に示すようにモダリティ管理マネージャ1からネットワーク2を介して供給される処理要求情報や検査装置52の状態情報を要求する要求信号(以下では、状態情報要求信号と呼ぶ。)を受信する受信部41と、この受信部41によって得られた受信信号に対して処理要求情報と状態情報要求信号の判別を行なう受信内容判別部42と、前記処理要求情報に基づいて検査装置52の動作を制御すると共に、検査装置52の状態を検出するハードウェア制御部43及びソフトウェア制御部44を備えている。
【0040】
更に、機器制御部4は、ハードウェア制御部43及びソフトウェア制御部44に対して検査装置52の状態情報を定期的に読み出し、読み出した状態情報を状態情報データベース46に保存する状態情報管理部45と、読み出された状態情報あるいは状態情報データベース46に一旦保存された状態情報をネットワーク2を介してモダリティ管理マネージャ1に供給する送信部47を備えている。
【0041】
そして、受信内容判別部42は、受信部41において得られた受信信号がモダリティ管理マネージャ1の送信部18から供給された処理要求情報の場合には、この処理要求情報をハードウェア制御部43及びソフトウェア制御部44の各々に供給する。次いで、この処理要求情報の供給を受けたハードウェア制御部43は、図7(b)に示した処理要求情報のアクション項目に基づき、検査装置52に対して患者情報の収集、システムチェック、データ保存、データ印刷等の制御を行ない、同様にして、ソフトウェア制御部44は、ソフトウェアの起動、システムチェック、ソフトウェアのバージョンアップ等の制御を行なう。
【0042】
一方、受信部41において得られた受信信号がモダリティ管理マネージャ1の送受信部17から供給された状態情報要求信号の場合には、受信内容判別部42は、この要求信号を送信部47に供給し、送信部47は、要求された状態情報のモダリティ管理マネージャ1への供給を状態情報管理部45に要求する。
【0043】
次に、状態情報管理部45は、既に述べたようにハードウェア制御部43及びソフトウェア制御部44から検査装置52の状態情報を定期的に読み出し、状態情報データベース46に保管する。そして、モダリティ管理マネージャ1の状態管理部13より上記状態情報の要求信号を受信したならば、最新の状態情報を状態情報データベース46より読み出し、送信部47、ネットワーク2及びモダリティ管理マネージャ1の送受信部17を介して前記状態管理部13に供給する。
【0044】
又、状態情報管理部45は、上述の要求信号を受信した際、最新の状態情報が状態情報データベース46に存在しない場合には、ハードウェア制御部43及びソフトウェア制御部44から検査装置52の状態情報を直接読み出し、状態管理部13に供給する。
【0045】
図9は、機器制御部4の状態情報データベース46に保管された状態情報の具体例を示したものであり、電源のON/OFF、各種ソフトウェアの実行前/実行中/実行終了、患者情報の収集前/収集中/収集完了、超音波検査の検査前/検査中/検査終了、プリンタの印刷前/印刷中/印刷終了、CD−Rの保存前/保存中/保存終了等の状態情報が保存される。
【0046】
次に、図1に示したモダリティ管理システム100の入力部5は、キーボード、トラックボール、ジョイスティック、マウスなどの入力デバイスや表示パネル、更には各種ボタン等を備えている。そして、入力部5において当該患者の患者名や検査計画に対する策定開始コマンドの入力等が行なわれる。尚、患者名の入力の代りに、上記表示パネルに表示された複数の患者名の中から当該患者の患者名「患者A」を入力デバイスを用いて選択することも可能である。
【0047】
(検査計画の策定及び実行手順)
次に、本発明における検査計画の策定と実行の手順につき図10のフローチャートに沿って説明する。
【0048】
検査計画の策定に先立って、モダリティ管理システム100のモダリティ管理マネージャ1における状態管理部13は、送受信部17及びネットワーク2を介し医師用端末51−1乃至51−Mの各々に対して医師スケジュールの供給を定期的に要求し、供給された最新の医師スケジュールを図示しない記憶回路に保管する(図10のステップS1)。
【0049】
そして、検査計画の策定に際して、院内の医療従事者は、検査計画の策定を行なう当該患者の患者名「患者A」を、モダリティ管理システム100の入力部5に設けられた入力デバイスを用いて入力した後、検査計画の策定開始コマンドを入力する(図10のステップS2)。
【0050】
「患者A」の入力信号を受信したモダリティ管理マネージャ1の検査計画策定部12は、病院情報システムの検査予約情報データベース61に保管されている検査予約情報(図4参照)を読み出し、次いで、アクション情報データベース11に予め保管されている複数のアクション情報の中から、上述の検査予約情報に示された検査対象「循環器」と検査名「超音波検査」に対応したアクション情報を読み出す。
【0051】
又、検査計画策定部12は、状態管理部13の記憶回路に保管されている複数の医師スケジュールの中から循環器疾患の超音波検査が可能な医師の医師スケジュールを読み出し、更に、検査計画記憶部14に保管されている他の患者の検査計画を読み出す。そして、この検査計画と医師スケジュールに基づいて検査装置52と担当医師の空き時間を検索する(図10のステップS3)。
【0052】
次いで、この空き時間情報とアクション情報データベース11から読み出した「超音波診断装置」におけるアクション情報(図3参照)に基づいて検査計画(図6参照)を策定し、検査計画記憶部14に保存する(図10のステップS4)。
【0053】
そして、検査計画の策定が終了したならば、モダリティ管理マネージャ1のスケジュール管理部15は、検査計画記憶部14に保存された当該患者の検査計画を読み出してリクエスト情報生成部16に供給すると共に、リクエスト情報生成部16に対してリクエスト情報の生成を要求する。
【0054】
一方、スケジュール管理部15よりリクエスト情報の生成要求を受けたリクエスト情報生成部16は、スケジュール管理部15から供給された当該患者の検査計画に基づいて、担当医師に対する検査依頼情報と検査室53及び検査装置52を制御するための処理要求情報を生成する(図10のステップS5)。
【0055】
又、リクエスト情報生成部16は、病院情報システムの患者情報データベース62及び検査履歴情報データベース63から供給される当該患者の患者情報と検査履歴情報を上述の処理要求情報に付加し、更に、必要に応じて上述の検査依頼情報に対しても付加する。
【0056】
次に、送信部18は、リクエスト情報生成部16にて生成された検査依頼情報を、ネットワーク2を介して担当医師の医師用端末51に送信し、この検査依頼情報によって、担当医師は検査日時や検査場所等に関する情報を得る(図10のステップS6)。
【0057】
又、送信部18は、上述の処理要求情報を、ネットワーク2を介して検査室53の電源制御部3に供給する(図10のステップS7)。そして、処理要求情報を受信した電源制御部3は、この処理要求情報の中の電源制御に関する情報に基づいて検査室53における電源をON状態に制御する(図10のステップS8)。
【0058】
更に、送信部18は、当該患者の患者情報及び検査履歴情報が付加された処理要求情報を、ネットワーク2を介して機器制御部4の受信部41に供給する。一方、機器制御部4の受信部41では、送信部18から供給される処理要求情報の他に、モダリティ管理マネージャ1の状態管理部13から送受信部17を介して定期的に供給される状態情報要求信号が混在して受信される。
【0059】
このため、受信部41は、ネットワーク2を介して受信した受信信号を受信内容判別部42に供給し、受信内容判別部42は、前記受信信号がモダリティ管理マネージャ1の送信部18から供給された処理要求情報であることを確認したならば、この処理要求情報をハードウェア制御部43及びソフトウェア制御部44の各々に供給する(図10のステップS9)。
【0060】
次いで、前記処理要求情報の供給を受けたハードウェア制御部43は、処理要求情報のアクション項目(図7(b)参照)に基づき、検査装置52に対して電源の投入、患者情報の入力、システムチェック等の検査前処理の制御を行ない、同様にして、ソフトウェア制御部44は、ソフトウェアの起動、システムチェック、ソフトウェアのバージョンアップ等の検査前処理の制御を行なう(図10のステップS10)。
【0061】
尚、患者情報の入力に際して、前記処理要求情報に付加された当該患者の患者情報や検査履歴情報は検査装置52の図示しない記憶回路に保存される。
【0062】
以上述べた手順によって検査室53における超音波検査の準備が終了したならば、担当医師は検査室53に入室し、超音波診断装置に既に入力済みの患者情報や検査履歴情報を参照しながら、当該患者に対して超音波検査を行なう(図10のステップS11)。そして、この超音波検査が終了した時点で担当医師は、超音波診断装置の操作パネルに設けられた検査終了ボタンを押した後、検査室53を退室する。
【0063】
このとき、機器制御部4の状態情報管理部45は、検査終了の状態を検出して状態情報データベース46における超音波検査の状態情報を更新する。
【0064】
一方、モダリティ管理マネージャ1の状態管理部13から送受信部17、ネットワーク2、機器制御部4の受信部41を介して定期的に供給される状態情報要求信号は、受信内容判別部42にて判別された後送信部47に送られ、この要求信号を受けた送信部47は、状態情報管理部45に対して検査装置52の状態情報を要求する。そして、状態情報管理部45は、要求された最新の状態情報を状態情報データベース46から読み出して送信部47に供給する。
【0065】
そして、送信部47から送信された状態情報は、ネットワーク2及びモダリティ管理マネージャ1の送受信部17を介して状態管理部13に供給される。
【0066】
次に、状態管理部13は、機器制御部4の状態情報管理部45から供給された状態情報に基づいて検査終了時刻を検出し(図10のステップS12)、この検査終了時刻と予め策定された検査計画における検査終了時刻を比較する。そして、大きな差異が発生している場合には(図10のステップS13)、検査計画策定部12に対して実際の検査終了時刻を通知し、更に検査計画を更新するための指示信号を供給する。
【0067】
そして、検査計画策定部12は、送られた検査終了時刻と検査計画記憶部14に保存されている当該患者の検査計画に基づいて、検査終了後のアクション、即ちデータ保存,データ印刷、システムシャットダウン等の時刻を変更し、新たな検査計画を策定する(図10のステップS14)。
【0068】
以下、上述の手順と同様の手順により、更新された検査計画に基づく検査装置52の制御が行なわれる。即ち、モダリティ管理マネージャ1のリクエスト情報生成部16は、更新された検査計画に基づいて処理要求情報を生成し、送信部18及びネットワーク2を介して機器制御部4の受信部41に供給する。
【0069】
一方、実際の検査終了時刻と予め策定した検査計画における検査終了時刻との間に大きな差異がない場合には(図10のステップS13)、検査計画の更新は行なわずに最初の検査計画に基づいて既に生成されている処理要求情報を送信部18及びネットワーク2を介して機器制御部4の受信部41に供給する。
【0070】
次いで、受信部41において得られた受信信号は、受信内容判別部42において処理要求情報であることが確認された後、ハードウェア制御部43及びソフトウェア制御部44の各々に供給される。そして、この処理要求情報の供給を受けたハードウェア制御部43及びソフトウェア制御部44は、処理要求情報における検査終了後のアクション項目に基づき、データ保存、データ印刷、更にはシステムシャットダウン等の検査後処理の制御を行なう(図10のステップS15)。そして、機器制御部4による検査装置52の制御が終了したならば電源制御部3は検査室53の電源をOFF状態に制御する(図10のステップS16)。
【0071】
(検査計画の更新手順)
次に、本実施例における検査計画の更新手順につき、図11に示したフローチャートに沿って説明する。但し、図10に示した手順と同一の手順は同一符合によって示す。
【0072】
例えば、図10のステップS4及びステップS5において最初の検査計画の策定と検査依頼情報及び処理要求情報の生成が行なわれた後においても、モダリティ管理マネージャ1の状態管理部13は、送受信部17及びネットワーク2を介し医師用端末51に対して最新の担当医師スケジュールを定期的に要求する。そして、この要求信号に従って、医師用端末51は担当医師の最新スケジュールをネットワーク2及びモダリティ管理マネージャ1の送受信部17を介して状態管理部13に供給する。
【0073】
同様にして、状態管理部13は、送受信部17、ネットワーク2及び機器制御部4の受信部41を介し受信内容判別部42に対して検査装置52の状態情報を要求するための信号を供給し、受信内容判別部42は、この受信信号が状態情報要求信号であることを確認して送信部47に供給する。そして、送信部47は、状態情報管理部45に対し、検査装置52の状態情報のモダリティ管理マネージャ1への供給を要求する。
【0074】
一方、状態情報管理部45は、検査装置52の最新の状態情報をハードウェア制御部43及びソフトウェア制御部44から直接、あるいは状態情報データベース46より読み出し、送信部47、ネットワーク2及びモダリティ管理マネージャ1の送受信部17を介して状態管理部13に供給する(図11のステップS21)。
【0075】
次いで、得られた最新の担当医師スケジュールあるいは検査装置52の状態情報に著しい変更が見られた場合には(図11のステップS22)、状態管理部13は、検査計画策定部12に対して変更のあった最新情報を供給するとともに、検査計画の更新を指示する。そして、検査計画策定部12は、この指示信号に従って検査計画を更新し(図11のステップS23)、更に、リクエスト情報生成部16は、更新された検査計画に基づいて処理要求情報と検査依頼情報を更新する(図11のステップS24)。
【0076】
そして、上述の手順と同様の手順によって更新後の検査依頼情報を担当医師の医師用端末51に、又更新後の処理要求情報を電源制御部3や機器制御部4のハードウェア制御部43及びソフトウェア制御部44に供給する(図11のステップS6、S7及びS9)。
【0077】
以上述べた本発明の実施例によれば、予め策定された検査計画に基づいて検査装置あるいは検査室を制御することにより、検査装置あるいは検査室における検査前処理や検査後処理を自動的に行なうことができる。従って、担当医師は、検査室に入室した直後に当該患者に対する医療検査を開始することが可能となるため、検査効率や作業効率が大幅に向上するとともに、担当医師の負担が軽減される。
【0078】
又、前記検査計画は、検査予約情報、担当医師のスケジュール、更には検査装置の使用スケジュールや状態情報に基づいて策定や更新が行なわれるため、常に正確な検査計画の策定を行なうことができる。
【0079】
更に、担当医師のスケジュール情報や検査装置の状態情報は絶えず収集され、この情報に基づいて検査計画が自動更新されるため、担当医師のスケジュールや検査装置の状態に急な変更やトラブルが発生した場合であっても、好適な検査計画への更新を短時間で行なうことが可能となる。
【0080】
一方、上述の実施例によれば、電源投入時間や装置の動作時間は必要最低限に制御することが容易となるため、省エネルギーに寄与するのみならず安全性が向上する。
【0081】
又、検査前処理においてシステムチェックや故障解析、更には検査シミュレーションなどを自動的に効率よく実施することができるため、最適な条件で設定された検査装置を用いた医療検査が可能となる。
【0082】
以上、本発明の実施例について述べてきたが、本発明は、上述の実施例に限定されるものでは無く、変形して実施することが可能である。例えば、上述の実施例では、担当医師のスケジュール情報や検査装置52の状態情報を定期的に収集する際、医師用端末51及び機器制御部4は、これらの情報を状態管理部13からの要求信号に基づいて前記状態管理部13に供給する場合について述べたが、医師用端末51や機器制御部4が自主的に前記情報を状態管理部13に供給してもよい。
【0083】
又、検査計画を策定する際の検査装置の空き時間を検索するために、上述の実施例では、検査計画記憶部14に保管された他の患者の検査計画を用いたが、これに限定されるものではなく、例えば、医用情報システムに保管されている複数患者の検査予約情報から検査装置の空き時間を検索してもよい。
【0084】
更に、上述のモダリティ管理マネージャ1におけるリクエスト情報生成部16は、検査通知信号を作成し、検査が開始される所定時間前に担当医師の医師用端末51に対して前記検査通知信号を供給してもよい。
【0085】
ところで、検査装置52の状態情報に伴う検査計画の更新が行なわれた場合、更新後の検査内容を担当医師の医師用端末51に供給する必要がある。このような場合、検査計画の更新が発生したことを医師用端末51のブザー音やランプの点滅、更にはポップアップ表示によって担当医師に知らせることが望ましい。
【0086】
尚、上述の実施例におけるモダリティ管理システム100は、病院情報システムに対して独立に構成された場合について述べたが、病院情報システムの一部として構成されてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0087】
【図1】本発明の実施例におけるモダリティ管理システムの全体構成を示すブロック図。
【図2】同実施例におけるモダリティ管理マネージャの構成を示すブロック図。
【図3】同実施例のアクション情報データベースに保管されているアクション情報を模式的に示した図。
【図4】同実施例において用いられる検査予約情報の具体例を示す図。
【図5】同実施例において用いられる担当医師スケジュールの具体例を示す図。
【図6】同実施例の検査計画策定部にて策定される検査計画を模式的に示した図。
【図7】同実施例のリクエスト情報生成部において生成されるリクエスト情報の具体例を示す図。
【図8】同実施例における機器制御部の構成を示すブロック図。
【図9】同実施例の状態情報データベースに保管されている検査装置の状態情報を示す図。
【図10】同実施例における検査計画の策定と実行の手順を示すフローチャート。
【図11】同実施例における検査計画の更新手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
【0088】
1…モダリティ管理マネージャ
2…ネットワーク
3…電源制御部
4…機器制御部
5…入力部
11…アクション情報データベース
12…検査計画策定部
13…状態管理部
14…検査計画記憶部
15…スケジュール管理部
16…リクエスト情報生成部
17…送受信部
18…送信部
41…受信部
42…受信内容判別部
43…ハードウェア制御部
44…ソフトウェア制御部
45…状態情報管理部
46…状態情報データベース
47…送信部
51…医師用端末
52…検査装置
53…検査室
61…検査予約情報データベース
62…患者情報データベース
63…検査履歴情報データベース
100…モダリティ管理システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検査装置や検査方法に対応したアクション情報が保管されたアクション情報保管手段と、
患者の検査予約情報に関連した医師又は技師のスケジュール及び対象検査装置の使用スケジュールの少なくとも何れかと前記検査予約情報に基づいて前記アクション情報保管手段から読み出されたアクション情報に基づいて検査計画を策定する検査計画策定手段と、
前記検査計画において選択された検査装置を制御するための処理要求情報を前記検査計画に基づいて生成するリクエスト情報生成手段と、
前記処理要求情報に基づいて前記検査装置の動作を制御する検査装置制御手段を
備えたことを特徴とするモダリティ管理システム。
【請求項2】
患者の検査予約情報に基づいて検査計画を策定するモダリティ管理マネージャと、前記患者の医療検査に用いられる検査装置の動作を前記検査計画に基づいて制御する機器制御手段を備え、
前記モダリティ管理マネージャは、
検査装置や検査方法等に対応したアクション情報が予め保管されたアクション情報保管手段と、
前記検査予約情報に関連した医師のスケジュール及び対象検査装置の使用スケジュールの少なくとも何れかと前記検査予約情報に基づいて前記アクション情報保管手段から読み出されたアクション情報に基づいて検査計画を策定する検査計画策定手段と、
前記検査計画において選択された検査装置を制御するための処理要求情報を前記検査計画に基づいて生成するリクエスト情報生成手段を有し、
前記機器制御手段は、
前記モダリティ管理マネージャのリクエスト情報生成手段が生成した前記処理要求情報に基づいて前記検査装置の動作を制御する検査装置制御手段を
有することを特徴とするモダリティ管理システム。
【請求項3】
前記検査装置制御手段は、前記検査装置を用いて担当医師が医療検査を行なう際の検査前及び検査後の少なくとも何れかにおける前記検査装置の動作を前記処理要求情報に基づいて制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載したモダリティ管理システム。
【請求項4】
前記担当医師のスケジュール及び前記検査装置の状態情報の少なくとも何れかを定期的に収集し、得られたこれらの情報に基づいて検査計画更新の是非を判断する状態管理手段を備え、前記検査計画策定手段は、前記状態管理手段による判断結果に基づいて前記検査計画の更新を行なうことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載したモダリティ管理システム。
【請求項5】
前記機器制御手段は、ネットワークを介して前記モダリティ管理マネージャに接続されることを特徴とする請求項2記載のモダリティ管理システム。
【請求項6】
前記検査装置が設置された検査室における電源を制御する電源制御手段を備え、前記リクエスト情報生成手段は、前記検査室の電源を制御するための処理要求情報を前記検査計画に基づいて生成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載したモダリティ管理システム。
【請求項7】
前記リクエスト情報生成手段は、ネットワークを介して接続された担当医師の情報端末に対して供給する検査依頼情報を前記検査計画に基づいて生成することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載したモダリティ管理システム。
【請求項8】
前記検査装置制御手段は、前記検査装置におけるハードウェア及びソフトウェアを前記処理要求情報に基づいて制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載したモダリティ管理システム。
【請求項9】
検査計画策定部が、患者の検査予約情報に関連した医師のスケジュール及び対象検査装置の使用スケジュールの少なくとも何れかと前記検査予約情報に対応した医療検査におけるアクション情報に基づいて検査計画を策定するステップと、
リクエスト情報生成部が、前記検査計画において選択された検査装置を制御するための処理要求情報を前記検査計画に基づいて生成するステップと、
検査装置制御部が、前記処理要求情報を前記検査装置に供給し、医師による検査に先立って検査前処理を実行するための制御を行なうステップを
有することを特徴とするモダリティ管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−75512(P2006−75512A)
【公開日】平成18年3月23日(2006.3.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−265712(P2004−265712)
【出願日】平成16年9月13日(2004.9.13)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(594164542)東芝メディカルシステムズ株式会社 (4,066)
【Fターム(参考)】