説明

モバイルIPホームエージェント発見

無線通信システムにおけるモバイルIPホームエージェント(HA)発見を容易にするシステムおよび方法が記述される。モバイルIPのためのHAの発見は、端末の移動がネットワークに基づいたモビリティプロトコルによって管理されるネットワークに置かれたモバイル端末について、ここで記述されるように行われうる。例えば、ここで記述された様々な態様は、3GPPおよび/または非3GPPアクセスからの3GPPネットワークに存在するHAの発見について利用されうる。さらに、ここで記述される様々な態様は、ネットワークによって利用されるネットワークモビリティプロトコルのためのモビリティアンカーとして動作するゲートウェイを発見するために利用されうる。加えてここで記述されるように、HA発見は、DNSクエリ形成および通信、ネットワークアタッチおよび/または再アタッチ手続、ネイバーディスカバリシグナリング、および/または他の手続に関連して行われうる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、無線通信に関し、より詳細には無線通信システムにおけるモバイルインターネットプロトコル(モバイルIP)通信を確立する手法に関する。
【0002】
本出願は、2007年6月8日に出願され、その全体は参照されることによりここに組み込まれる、「MOBILE IP HOME AGENT DISCOVERY」と題された米国仮出願第60/943,017号の利益を主張する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは様々な通信サービスを提供するために広く展開される。例えば、音声、ビデオ、パケットデータ、ブロードキャストおよびメッセージサービスは、そのような無線通信システムを経て提供されうる。これらのシステムは、利用可能なシステムリソースを共有することにより、複数の端末用の通信をサポートできる多元接続システムであり得る。そのような多元接続システムの例は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システムおよび直交周波数分割多元接続(OFDMA)システムを含む。
【0004】
一般的に、無線多元接続通信システムは、複数の無線端末用の通信を同時にサポートすることができる。そのようなシステムにおいて、それぞれの端末は、フォワードリンクおよびリバースリンク上の送信を経て1つ以上の基地局と通信することができる。フォワードリンク(またはダウンリンク)は、基地局から端末への通信リンクを示し、リバースリンク(またはアップリンク)は、端末から基地局への通信リンクを示す。この通信リンクは、単入力単出力(SISO)、多入力単出力(MISO)または多入力多出力(MIMO)システムによって確立され得る。
【0005】
モバイルインターネットプロトコル(モバイルIPまたはMIP)は、無線通信システムにおいてモバイルデバイスへデータパケットのトランスペアレント(transparent)なルーティングを可能にする通信プロトコルである。モバイルIPプロトコルの下では、デバイスはホームエージェント(HA)に登録できる。ホームエージェント(HA)は、デバイスが“ホーム”IPアドレスを通して得る。デバイスのホームアドレスはその後、無線通信ネットワーク内のデバイスの位置にかかわらず、デバイスからおよび/またはデバイスへデータパケットのルートを決定するために利用されてもよい。従来的に、携帯デバイスは、HAのグローバルIPアドレスを最初に発見し、続いてその発見されたIPアドレスに基づいてHAにセキュリティアソシエーションをセットアップすることにより、HAに登録できる。HAとの関連の際、デバイスは、デバイスの状態および/または位置に関するHAへの更新を伝えることができる。これらの更新は、デバイスが移動し終えた異なるネットワークのアクセスポイントを経て直接的かそれとも間接的に、デバイスへデータパケットを提供するためにHAによって利用されうる。
【0006】
しかし、HAのIPアドレスの発見は、デバイスのモビリティが汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)等のようなネットワークに基づいたモビリティプロトコルによって管理される無線通信ネットワークにおいて、困難であると分かっている。例えば、あるネットワークにおけるモバイルIP用のホームリンクは、GPRSまたは、そのホームネットワークにいる間ネットワークにおけるモバイルデバイスがそのアンカーポイントおよび/またはHAのグローバルアドレスに気づく必要のない別の同じような技術を通じて、行われてもよい。その対応するHAのグローバルアドレスの知識を欠くモバイルデバイスの結果として、デバイスのモビリティはより複雑で困難になる。従って、無線通信ネットワークにおけるモバイルIP HA発見のための汎用手法の必要性が存在する。
【発明の概要】
【0007】
以下は、そのような態様の基本的理解を提供するために、クレームされた主題の様々な態様の簡略化された概要を提示する。この概要は、全ての予期される態様の広範囲な要旨ではなく、主要なまたは重大な要素を識別することでもなく、そのような態様の範囲を線引きするでもないことを意図する。その唯一の目的は、後に示されるより詳細な説明への前ぶれとして、簡易化された形式で開示される態様のいくつかの概念を提示することにある。
【0008】
ある態様によれば、無線通信システムにおけるモバイルインターネットプロトコル(MIP)ホームエージェント(HA)を識別する方法がここに記述される。方法は、無線通信システムにおいて通信のための用いられるネットワークに基づいたモビリティプロトコルのアンカーポイントとして機能するパケットデータネットワークゲートウェイ(PDN GW)を識別し、MIP HAアドレスのためのそれぞれの要求を含む識別されたPDN GWへ1以上のメッセージを通信し、1以上のメッセージに応じてPDN GWからMIP HAアドレスに関する情報を受信することを具備できる。
【0009】
別の態様は、モバイルIP通信のためのHAおよび汎用パケット無線サービストンネリングプロトコル(GTP)またはプロキシモバイルIP(PMIP)の少なくとも1つを用いて無線通信装置を管理するアクセスルータ(AR)に関するデータを記憶するメモリを具備できる無線通信装置に関する。
【0010】
無線通信装置は、HAに関するグローバルアドレスを要求するARへ1以上のメッセージを提供し、それ応じてHAのグローバルアドレスに対応する情報を受信するプロセッサをさらに具備できる。
【0011】
さらなる別の態様は、モバイルIPホームエージェントの発見を容易にする装置に関する。装置は、ネットワークに基づいたモビリティプロトコルのアンカーポイントとして機能するパケットデータネットワークゲートウェイ(PDN GW)へホームエージェントのグローバルIPアドレスに関する要求を通信する手段と、要求に応じてホームエージェントのグローバルIPアドレスに関する情報を受信する手段と、を具備できる。
【0012】
さらに、別の態様は、機械によって実行されるときに、機械に演算を実行させる命令をその上に記憶する機械読み取り可能な媒体に関し、演算は、GTPまたはPMIPの1以上のためのネットワークアンカーポイントとして機能するサービングアクセスルータを識別し、MIP HAがサービングアクセスルータと一緒に用いられるかどうかを決定し、MIP HAがサービングアクセスルータと一緒に用いられる場合、MIP HAに関するグローバルアドレスを発見し、MIP HAがサービングアクセスルータと一緒に用いられない場合、MIP HAが位置付けられるアクセスルータとの接続を確立し、アクセスルータとの接続の確立の際に、MIP HAに関するグローバルアドレスを発見することを具備する。
【0013】
付加的な態様は、ホームエージェントのグローバルアドレスを発見するためのコンピュータ実行可能な命令を実行する集積回路に関する。命令は、ホームエージェントまたはコネクション接続手続に基づいて設定されたドメインネームに関するドメインネームサービス(DNS)クエリの少なくとも1つを採用することによって、PMIPまたはGTPの少なくとも1つに対するアンカーポイントとして機能するPDN GWからのホームエージェントのグローバルアドレスを要求し、PDN GWからホームエージェントのグローバルアドレスに関する情報を受信することを具備できる。
【0014】
別の態様によれば、MIP HAの発見を調節する方法がここに記述される。方法は、1以上のプロキシMIPまたはGTPを通じて管理されるモバイル端末を識別し、グローバルMIP HAアドレスに関するそれぞれの要求を含む前記識別されたモバイル端末から1以上のメッセージを受信し、1以上のメッセージに応じてグローバルMIP HAアドレスに関する情報を送信することを具備できる。
【0015】
さらなる態様は、アクセス端末から受信したデータの1以上の通信およびネットワークに基づいたモビリティプロトコルに関するアンカーポイントおよびPDN GWとして機能する前記アクセス端末に関するデータを記憶するメモリを具備できる無線通信装置に関する。無線通信装置は、アクセス端末から受信したデータの通信からのグローバルホームエージェントに関する各要求を識別し、要求に応じてアクセス端末へグローバルホームエージェントアドレスの指示を通信するプロセッサをさらに具備できる。
【0016】
別の態様は、MIP HA発見を容易にする装置に関する。装置は、ユーザ機器(UE)に関するMIP HAアドレスに対応するグローバルアドレスについて、GTPまたはPMIPの1以上を経て管理されるUEからの要求を受信する手段と、要求に応じてUEへMIP HAのグローバルアドレスに対応する情報を送信する手段とを具備できる。
【0017】
さらに別の態様は、機械によって実行されるときに、機械に演算を実行させる命令をその上に記憶する機械読み取り可能な媒体に関し、演算はGTPまたはPMIPの1以上を経て管理される端末によって提供される接続要求、ルータ要請メッセージ、またはDNSクエリの1以上を具備する情報を識別し、識別された情報に応じて端末に関するホームエージェントのグローバルアドレスに関する端末に情報を提供することを具備する。
【0018】
さらに別の態様は、要求するモバイルデバイスでホームエージェントの発見を容易にするためのコンピュータ実行可能な命令を実行する集積回路に関する。命令は、関連する無線通信ネットワークを通じてモビリティ管理のためのGTPまたはPMIPの少なくとも1つを利用するモバイルデバイスを識別し、ホームエージェントまたはコネクション接続手続に基づいて設定されるドメインネームに関するDNSクエリの少なくとも1つに関連するモバイルデバイスからグローバルホームエージェントアドレスに関する要求を受信し、モバイルデバイスへグローバルホームエージェントアドレスに関する情報を中継することを具備する。
【0019】
上述の関連する目的を達成するために、1以上のクレームされた主題の態様は、以下で十分に記載され、特許請求の範囲において特に指摘された特徴を具備する。以下の明細書および添付の図面は、クレームされた主題のある例示的な態様を詳細に説明している。
【0020】
しかし、これらの態様は、クレームされた主題の原理が採用されうる様々な手法のうちのほんの数例を示す。さらに、開示された態様は、全てのそのような態様およびそれらと等価なものを含むことを意図する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】ここに述べられた様々な態様に従う無線多元接続通信システムを示す図。
【図2】様々な態様に従う無線通信システムを通じた端末のモビリティを示す図。
【図3】無線通信ネットワークにおけるモバイルIPホームエージェント発見のための各システムのブロック図。
【図4】無線通信ネットワークにおけるモバイルIPホームエージェント発見のための各システムのブロック図。
【図5】無線通信ネットワークにおけるモバイルIPホームエージェント発見のための各システムのブロック図。
【図6】無線通信ネットワークにおけるモバイルIPホームエージェント発見のための各システムのブロック図。
【図7】無線通信ネットワークにおけるモバイルIPホームエージェントを識別するための各方法のフローチャート。
【図8】無線通信ネットワークにおけるモバイルIPホームエージェントを識別するための各方法のフローチャート。
【図9】無線通信ネットワークにおけるモバイルIPホームエージェントを識別するための各方法のフローチャート。
【図10】無線通信ネットワークにおけるモバイルIPホームエージェントを識別するための各方法のフローチャート。
【図11】モバイル端末でのホームエージェントの発見を容易にすることのフローチャート。
【図12】モバイル端末でのホームエージェントの発見を容易にすることのフローチャート。
【図13】モバイル端末でのホームエージェントの発見を容易にすることのフローチャート。
【図14】モバイル端末でのホームエージェントの発見を容易にすることのフローチャート。
【図15】ここに記述された様々な態様が機能できる一例の無線通信システムを示すブロック図。
【図16】様々な態様に従うホームエージェントの発見を調節するシステムのブロック図。
【図17】様々な態様に従う1以上の端末へホームエージェントに関する情報を提供するシステムのブロック図。
【図18】無線通信システムにおけるモバイルIPホームエージェント発見を容易にする各装置のブロック図。
【図19】無線通信システムにおけるモバイルIPホームエージェント発見を容易にする各装置のブロック図。
【発明を実施するための形態】
【0022】
クレームされた主題の様々な実施形態は、図面を参照してこれから記述され、同一の参照数字は全体を通して同一の要素を参照するために使われる。以下の記述では、説明の目的のために、多くの特定の詳細が1つ以上の態様の完全な理解を提供するために説明される。しかし、そのような実施形態がこれらの特定の詳細なしで実行されうることは明白でありうる。他の例では、よく知られた構造及びデバイスは1つ以上の実施形態の記述を容易にするためにブロック図形式で示される。
【0023】
この出願で用いられるように、用語「コンポーネント」、「モジュール」、「システム」などは、コンピュータ関連のエンティティである、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアおよびソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行中のソフトウェアのいずれかを参照するように意図されている。例えば、コンポーネントは、それ自体に限定されず、プロセッサ、集積回路、オブジェクト、実行ファイル、実行のスレッド、プログラム、および/またはコンピュータ上で実行しているプロセスでありうる。実例として、コンピュータデバイス上で実行するアプリケーションおよびコンピュータデバイスの両方とも、コンポーネントになりうる。1つ以上のコンポーネントは処理内、および/または実行のスレッド内に属することができ、コンポーネントは、1つのコンピュータに局在することができ、かつ/または2つ以上のコンピュータ間に分散されることができる。加えて、これらのコンポーネントは、様々なデータ構造が記憶された様々なコンピュータ読み取り可能な媒体から実行することができる。コンポーネントは、1つ以上のデータパケット(例えば、ローカルシステム、分散システムでの別のコンポーネントと相互作用する1つのコンポーネントからのデータ、および/または、信号によって他のシステムと交信するインターネットのようなネットワークを行き交うデータ)を有する信号に従うような、ローカルおよび/またはリモートプロセスによって通信できる。
【0024】
その上、様々な態様は、無線端末および/または基地局に関連してここに記述される。無線端末は、音声および/またはデータ接続性をユーザに供給する装置を指すことができる。無線端末は、ラップトップコンピュータまたはデスクトップコンピューターのような計算装置に接続されえ、または携帯情報端末(PDA)のような内蔵型装置になりうる。無線端末は、システム、加入者ユニット、加入者局、移動局、モバイル、リモート局、アクセスポイント、リモート端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザデバイスまたはユーザ機器とも呼ばれうる。無線端末は、加入者局、無線装置、携帯電話、PCS電話、コードレス電話、セッション設定プロトコル(SIP)電話機、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線コネクション能力を持つハンドヘルドデバイスまたは無線モデムに接続された他の制御演算装置でありうる。基地局(例えば、アクセスポイント)は、1以上のセクタを通じて、エアインターフェース上で無線端末と通信するアクセスネットワークにおける装置を指すことができる。基地局は、受信エアインターフェースフレームをIPパケットへ変換することにより、無線端末と、インターネットプロトコル(IP)ネットワークを含むことができるアクセスネットワークの部分との間のルータとして作動することができる。基地局はまた、エアインターフェース用の属性の管理を調節する。
【0025】
さらに、ここに記述された様々な態様または特徴は、方法、装置、または標準プログラミングおよび/またはエンジニアリング手法を用いる製品として、実装されてもよい。
【0026】
ここでは用いられるように用語「製品」とは、任意のコンピュータ読み取り可能なデバイス、キャリア、またはメディアからアクセス可能なコンピュータプログラムを包含することが意図される。例えば、コンピュータ読み取り可能な媒体は、磁気記憶装置(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ…)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタルバーサタイルディスク(DVD)…)、スマートカード、およびフラッシュメモリデバイス(例えば、カード、スティック、キードライブ…)を含むことができるが、これらには限定されない。
【0027】
ここで記述された様々な手法は、符号分割多元接続(CDMA)システム、時分割多元接続(TDMA)システム、周波数分割多元接続(FDMA)システム、直交周波数分割多元接続(OFDMA)システム、シングルキャリアFDMA(SC−FDMA)システムおよび他の上記のシステムのような様々な無線通信システムに用いられうる。用語「システム」および「ネットワーク」は、しばしば交換可能にここで用いられる。CDMAシステムは、ユニバーサル地上無線アクセス(UTRA)、CDMA2000などのような無線技術を実装してもよい。UTRAは、広帯域CDMA(W−CDMA)および他のCDMAの変形を含む。さらに、CDMA2000は、IS−2000、IS−95およびIS−856規格をカバーする。
【0028】
TDMAシステムは、グローバルシステムフォーモバイルコミュニケーションズ(GSM)のような無線技術を実装してもよい。OFDMAシステムは、エボルブドUTRA(E−UTRA)、ウルトラモバイルブロードバンド(UMB)、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802.20、フラッシュOFDM(登録商標)などのような無線技術を実装してもよい。UTRAおよびE−UTRAは、ユニバーサルモバイルテレコミュニケーションシステム(UMTS)の一部である。
【0029】
3GPPロングタームエボリューション(LTE)は、E−UTRAを用いるUMTSの次のリリースであり、アップリンクにSC−FDMAを採用し、ダウンリンクにOFDMAを採用する。UTRA、E−UTRA、UMTS、LTEおよびGSMについては「第3世代提携プロジェクト」(3GPP)と名付けられた団体からの文献に記述される。さらに、CDMA2000およびUMBについては「第3世代提携プロジェクト2」(3GPP2)と名付けられた団体からの文献に記述される。
【0030】
様々な態様が、多くのデバイス、コンポーネント、モジュールなどを含むことができるシステムに関して提示される。様々なシステムは、付加的なデバイス、コンポーネント、モジュール等を含み、かつ/または、図に関連して議論される装置、コンポーネント、モジュール等のすべてを含まなくてもよいことが把握され理解されるべきである。これらのアプローチの組合せも用いられてもよい。
【0031】
ここで図面を参照すると、図1は様々な態様に従う無線多元接続通信システムの実例である。一例を挙げれば、アクセスポイント100(AP)は複数のアンテナグループを含む。図1に例証されるように、1つのアンテナグループは、アンテナ104および106を含むことができ、もう1つはアンテナ108および110を含むことができ、もう1つはアンテナ112および114を含むことができる。図1では、各アンテナグループについて2本のアンテナのみ示されるが、より多くのまたはより少ないアンテナが各アンテナグループで利用されてもよいことが理解されるべきである。別の例では、アクセス端末116(AT)は、アンテナ112および114で通信することができ、アンテナ112および114はフォワードリンク120上のアクセス端末116へ情報を送信し、リバースリンク118上のアクセス端末116から情報を受信する。さらにかつ/または代替的に、アクセス端末122はアンテナ106および108と通信することができ、アンテナ106および108はフォワードリンク126上のアクセス端末122へ情報を送信し、リバースリンク124上のアクセス端末122から情報を受信する。周波数分割二重(FDD)システムでは、通信リンク118、120、124および126は通信について異なる周波数を用いてもよい。例えば、フォワードリンク120は、その後リバースリンク118によって用いられる異なる周波数を用いてもよい。
【0032】
各アンテナグループおよび/または通信するように設計されたエリアは、アクセスポイントのセクタと呼ばれうる。一態様に従って、アンテナグループは、アクセスポイント100によってカバーされるエリアのあるセクタにおいてアクセス端末と通信するように設計されうる。フォワードリンク120および126上の通信では、アクセスポイント100の送信アンテナは、異なるアクセス端末116および122に対するフォワードリンクの信号対雑音比を改善するために、ビームフォーミングを利用してもよい。また、そのサービスエリアを通じて無作為に散在するアクセス端末へ送信するためにビームフォーミングを用いるアクセスポイントは、全てのアクセス端末に単一アンテナを通じて送信するアクセスポイントよりも隣接セル内のアクセス端末へ少ない干渉を引き起こす。
【0033】
アクセスポイント、例えば、アクセスポイント100は端末と通信するために用いられる固定局でありえ、基地局、ノードB、アクセスネットワークとしておよび/または他の適合する専門用語でも呼ばれうる。加えて、アクセス端末、例えば、アクセス端末116または122もまた、モバイル端末、ユーザ機器(UE)、無線通信デバイス、端末、無線端末としておよび/または他の適合する専門用語で呼ばれうる。
【0034】
図2は、様々な態様に従う無線通信システムを通じた端末220のモビリティを例示する。一例を挙げれば、最初のアクセスポイント210およびモバイル端末220は、図202に示されるような移動体通信ネットワーク232によって初めに通信することができる。図202が例示するように、アクセスポイント210は、モバイルインターネットプロトコル(モバイルIPまたはMIP)に関するホームエージェント(HA)212および/またはアクセスルータ(AR)214の機能性であってもおよび/または含むことができ、ARは、プロキシモバイルIP(PMIP)、汎用パケット無線サービス(GPRS)トンネリングプロトコル(GTP)などのような、ネットワークに基づいたモビリティプロトコルに準拠するモバイル端末220用のアンカーポイントとして機能することができる。
【0035】
一態様に従って、モバイル端末220の現在位置にかかわらず、モバイルIP通信機能性は、IPレイヤシグナリングを用いて、他の情報および/またはデータパケットの通信をモバイル端末220へ許可するためにHA212によって提供されうる。一例を挙げると、モバイル端末220はHA212に登録することができ、それにより、HA212で「ホーム」IPアドレスを得る。そうすることにより、ネットワーク232および/または他の、異なるネットワーク内のモバイル端末220の移動にかかわらず、モバイル端末220はモバイル端末220のホームアドレスに基づいたIPを用いて通信することができる。一例を挙げると、HA212は、様々な端末に割当てられたホームIPアドレスのテーブルを保存することができ、端末のホームアドレスに基づいて指定された端末に対する入力データパケットを識別するためにテーブルを利用することができる。
【0036】
別の態様に従って、モバイル端末220がHA212によって供給されるネットワークのサービスエリアの外部で移動する場合、モバイルIP通信は、図204によって例示されるように行われうる。図204が例示するように、モバイル端末220は、モバイル端末220が移動するネットワークを供給する第2のアクセスポイント240に登録することができる。一例を挙げると、アクセスポイント240およびモバイル端末220は、ネットワーク232および/または異なるプロトコルのように、通信のために同じプロトコルを利用することができる移動体通信ネットワーク234を通じて通信することができる。さらに、アクセスポイント210と似たようなやり方では、アクセスポイント240は、モバイルIPに関するフォーリンエージェント(FA)242および/またはネットワーク234に関連するネットワークに基づいたモビリティプロトコルに関するアンカーポイントとして機能するAR244の機能性であることおよび/または含むことができる。
【0037】
一例を挙げれば、モバイル端末220がアクセスポイント240によって供給されるネットワークのサービスエリア内に残っている間、モバイル端末220は、利用される“ケアオブ”アドレスを確立するためにFA242に登録するか、またはそうでなければ関連づけることができる。確立されたケアオブアドレスはその後、HA212に知られているようなモバイル端末220のホームアドレスを用いて、モバイル端末220との途切れない通信を容易にするためにHA212に転送されうる。別の例では、HA212に関する情報は、FA242に登録中および/または登録後、モバイル端末220によってFA242に提供されうる。
【0038】
一態様に従って、HA212およびFA242は、図204に例示されるようなモバイル端末220のためのモバイルIP接続性を提供するために相互作用することができる。より詳細には、モバイル端末220から情報を受信しおよび/またはモバイル端末220へ情報を送信することを望む通信ノード250は、モバイル端末220のホームアドレスを用いてモバイル端末220との通信を開始してもよい。通信を開始する際、HA212は、モバイル端末220の現在位置を調べてもよい。モバイル端末220がHA212に関連したネットワーク内に現在位置する場合、データはネットワークを通じて通信ノード250とモバイル端末220との間で転送されうる。あるいは、図204により例示されるように、モバイル端末220は、HA212に関連したネットワークの外部に位置され、HA212は、モバイル端末220および/またはFA242により提供されるモバイル端末220のケアオブアドレスに基づいて適切なFA242からおよび/またはFA242へ情報を提供するためにデータトンネリングを開始してもよい。
【0039】
ここに記述したように、モバイルIPv4およびモバイルIPv6のようなモバイルIP技術は、HA212にモバイル端末220により提供されるシグナリングメッセージに基づくモビリティサポートを提供する。一態様に従って、モバイル端末220がHA212へ適切なシグナリングメッセージを通信するために、モバイル端末220は、HA212のIPアドレスを発見することを最初に要求され、その発見されたIPアドレスに基づいてHA212でセキュリティアソシエーションをセットアップする。
【0040】
しかし、モバイルIPが3GPPコアネットワーク、またより一般的には、モバイル端末220の移動がネットワークに基づいたプロトコルによって管理される任意のネットワークへ適用されるとき、HA212のグローバルIPアドレスの発見は困難になる。より詳細には、無線通信ネットワークのオペレータは、既存のHA発見手法によって満たさないHA割当ておよび発見に対する要求を課すことができる。例えば、3GPPネットワークは、端末が接続したいネットワークを示すためにモバイル端末によって利用されうるそれぞれの無線アクセスポイント用のアクセスポイントネ−ム(APN)を利用する。しかし、APNの概念は既存のHA発見手法において考慮されない。さらに、既存のHA発見手法は、特定のモバイル端末が3GPPかまたは非3GPPかに関わらず任意のアクセスの種類に基づいたあるネットワークに接続でき、従ってHA発見はアクセス特定の能力または情報に基づくべきではないことを一般的に考慮しない。
【0041】
追加例として、既存のHA発見手法は、3GPPアクセスに関連するモバイルIPトンネリングを回避したい場合に、3GPPアクセスがネットワークオペレータによって要求されうるある端末についてのモバイルIP用のホームリンクと考えられるシナリオを考慮しない。そのようなシナリオは、APN3GPP ARの発見に用いられるAPN(例えば、ゲートウェイGPRSサポートノードまたはGGSN)が、HAおよびARが一緒に用いられるときのような、HA発見に用いられるAPNと同じである場合に、さらにかつ/または代替的に生じうる。そのようなシナリオでの3GPPコアネットワークにおけるモバイル端末の移動は、ネットワークに基づいたプロトコル(例えば、PMIPまたはGTP)を通じて管理されるので、モバイル端末は、3GPPネットワークにいる間その位置変更のためにアンカーポイントとして動作しているゲートウェイを認識する必要はない。しかし、モバイル端末が、ネットワークに基づくモビリティがサポートされないアクセスネットワークおよび/または移動を管理するためにモバイルIPを利用することが望ましい別のネットワークへ移動する場合、端末はその後、3GPPネットワークにおいて用いられるネットワークに基づいたモビリティプロトコルのアンカーポイントと一緒に用いられるHAのアドレスを発見しなければならない。結果として、端末によって発見されたその後のモバイルIP HAおよびネットワークに基づいたモビリティプロトコルについてのアンカーポイントの割り当てが一致するためのメカニズムが、そのようなシナリオにおいて要求される。
【0042】
既存のHA発見手法の上記欠点を考慮して、ここに記述された様々な態様は、端末の移動がネットワークに基づいたモビリティプロトコルにより管理されるネットワーク上に位置するモバイル端末で、モバイルIP用のHAの発見を容易にするために利用されてもよい。例えば、ここに記述された様々な態様は、3GPPかそれとも非3GPPで任意のアクセスから3GPPネットワークに位置するHAを発見するために、モバイル端末によって利用されてもよい。さらに、ここに記述された様々な態様は、ネットワークによって利用されるネットワークモビリティプロトコル用のモビリティアンカーとして動作していた同じゲートウェイを発見するために利用されてもよい。一態様に従って、HA発見は、端末が位置するネットワークに関連したネットワークに基づいたモビリティプロトコルのアンカーポイントを識別し、モバイルIP HAアドレスに対するそれぞれの要求を含む識別されたアンカーポイントへ1以上のメッセージを通信し、メッセージに応じてモバイルIP HAアドレスに関する情報を受信することの少なくとも一部によって、モバイル端末によって達成されうる。さらに、ここで説明したようにHA発見のための手法は、DNSクエリ形成および通信、ネットワーク接続および/または再接続手続、ネイバーディスカバリシグナリング、および/または他の適切な手続に関連して用いられうる。様々な態様に従って行われうるHA発見手法例は、さらに詳細に以下に記述される。
【0043】
図3は、様々な態様に従うモバイルIPホームエージェント発見に対するシステム例300を例示するブロック図である。一例を挙げると、システム300は、1以上のアクセス端末(ATs)320用のネットワークに基づいたモビリティプロトコルのアンカーポイントとして機能できるAR310を含む。システム300が例示するように、AR310は、アクセス端末320のためのモバイルIP HA312の機能性でありえおよび/またはそうでなければ、組み込むことができる。しかし、システム300がAR310と一緒に用いられるようにHA 312を例示する一方、AR310およびHA312は、システム300における別個のエンティティとして代わりに実装することができることを認識すべきである。
【0044】
一態様に従って、AR310は、AT320によって提供される1以上のDNSクエリのためのDNSサーバとして作動してもよい。例えば、AT320は、発見が望まれるモバイルIP HA312に基づく完全修飾ドメインネーム(FQDN)326を設定し、設定されたFQDN326に基づいてDNSクエリを通信するためにプロセッサ322および/またはメモリ324を利用することができる。一例を挙げると、FQDN326はAR310および/またはHA 312のアクセスポイントネーム(APN)に基づいてAT320によって設定されうる。さらにかつ/または代替的に、FQDN326はシステム300のオペレータと同様に、システム300における任意の他の適切なエンティティおよび/またはAT320の(1つまたは複数の)同一性に基づいて構成されうる。
【0045】
一例として、オペレータXによって作動されるシステムにおいて作動している同一性Aでの端末については、構成されたFQDN326はhomeagent.servingA.OperatorX.comなどでもよい。
【0046】
AT320によってDNSクエリの通信の際に、AR310はDNSクエリを処理するためにそれをインターセプトしてもよい。一例として、AT320からのネットワークトラフィックがAR310を通じて送られる場合、AR310はAT320から受信したDNSクエリを識別するために、そこから受信したトラフィックを分析することができる。
【0047】
さらにかつ/または代替的に、AR310は、AT320からの全てのDNSクエリがAR310へ命令されおよび/またはAR310により処理されるように、AT320のためのDNSサーバとして動作するように設定されうる。一態様に従って、AR310は、それ自体またはそれと共に関連する別のARが要求しているATに対するHAとして動作できるFQDNに対応するDNSエントリで設定されうる。従って、AR310により受信されたDNSクエリが、AR310において対応するDNSエントリが存在するFQDNを含む場合、AR310は適切なHAアドレスでDNSクエリに応答することができ、それによって、前記FQDNのための信頼できるネームサーバとして動作する。
【0048】
例えば、DNSクエリがAR310と一緒に用いられたHA312に対応するFQDN326のためにAT320から受信される場合、AR310はそれ自身のIPアドレスによりDNSクエリに応答することができる。あるいは、AR310がAT320のためのHAとして機能できる別のARに対応するFQDN326のためにAT320からDNSクエリを受信する場合、AR310は、FQDN326に対応するARのIPアドレスによりDNSクエリに応答してもよい。
【0049】
一態様に従って、AR310の役割はシステム300によって利用される(複数の)通信プロトコルによって異なることができる。例えば、AR310は、3GPPシステムアーキテクチャエボリューション(SAE)におけるパケットデータネットワークゲートウェイ(PDN GW)、UMTSおよび/またはGPRSにおけるGGSN、インターワークド無線ローカルエリアネットワーク(I−WLAN)におけるパケットデータゲートウェイ(PDG)および/または任意の他の適したネットワークエンティティでありうる。
【0050】
図4は、様々な態様に従うモバイルIPホームエージェント発見についての別のシステム例400を例示するブロック図である。一例を挙げると、システム400は、1以上のAT420のためのネットワークに基づいたモビリティプロトコルのアンカーポイントとして機能することができるAR410を含む。さらに、AR410はAT420のデフォルトゲートウェイであるように設定されてもよい。従って、モバイルIP HA412は、AT420がそのHA 412としてAR410を選択するように設定されるように、AR410と一緒に用いられうる。
【0051】
一態様に従って、ネットワークに基づいたモビリティプロトコル(例えば、GTPまたは別の適したプロトコル)がシステム400においてAT420を管理するために利用される場合、AT420は一般に、そのデフォルトゲートウェイとして供給するAR410のIPアドレスの知識を提供されない。従って、HA412のIPアドレスを発見するために、AT420は、HA412が一緒に用いられるそのデフォルトゲートウェイとして供給するAR410のIPアドレスを識別するための1以上の手続を利用してもよい。一例を挙げると、HA発見は、ネイバーディスカバリシグナリングを通じてAT420によって実行されうる。例えば、システム400が例示するように、AT420はAR410へのルータ要請(Router Solicitation)メッセージを通信することができる。代わりに、AT420のためのHA412として作動するAR410は、AR410のグローバルIPアドレスを含むルータ広告(Router Advertisement)メッセージでルータ要請メッセージに応答してもよい。HA412がAR410と一緒に用いられるシステムでは、ATはその後、そのHAアドレスとしてルータ広告メッセージを通じて得られるAR410のIPアドレスを利用することができる。
【0052】
図5は、様々な態様に従うモバイルIPホームエージェント発見についての追加のシステム例400を例示するブロック図である。一例を挙げると、システム500は、1以上のAT520のためのネットワークに基づいたモビリティプロトコルのアンカーポイントとして機能できるAR510を含む。一態様に従って、AR510およびAT520は3GPPアクセスに基づいたシステム500内で通信することができる。例えば、システム500が例示するように、AR510およびAT520は、通信リンクをそれらの間に確立するためにLTE接続手続を利用してもよい。一例として、LTE接続手続は、AR510に接続要求(attach request)メッセージを通信することによってAT520から開始されうる。接続要求メッセージに応じて、AR510は、AT520へ接続受理(attach accept)メッセージを提供することができる。
【0053】
一態様に従って、AR510によりAT520へ提供される接続受理メッセージは、AT520のためのHA512のIPアドレスを含むことができる。HA512のIPアドレスは、アタッチ受理メッセージによって運ばれるプロトコルコンフィグレーションオプションおよび/または接続受理メッセージの任意の他の部分のような、接続受理メッセージの任意の適した部分において提供されうる。あるいは、HA512のIPアドレスは、接続受理メッセージとは異なるメッセージにおいてモビリティマネージメントエンティティ(MME)またはAR510によって提供されうる。加えて、システム500がAR510と一緒に用いられるHA512の例を示す一方、HA512は代替的に、単体のエンティティとなってもよいし、または別のネットワークエンティティと一緒に用いられてもよいことを認識すべきである。
【0054】
図6は、様々な態様に従うモバイルIP HA発見についてのさらなるシステム600を例示するブロック図である。一例を挙げると、図602に例示されるように、HA発見はネットワークに基づいたモビリティプロトコルのアンカーポイントとしてAT620に割り当てられる、第1のAR610とAT620との間で始めることができる。図602がさらに例示するように、AT620は、AR610へDNSクエリを出すことによりDNSに基づいたHA発見を行うことができる。一例を挙げると、AT620によって出されたDNSクエリは、システム300に関して上に記述された実質的に似たやり方において設定されうる、発見されるべきHAに対するFQDNおよび/またはAPNに基づきうる。さらにかつ/または代替的に、AT620によって提供されるDNSクエリは、AR310に関して上に記述された似たやり方でAR610によって受信されおよび/または処理されうる。
【0055】
一態様に従って、AR610は、ATのためのHAのグローバルアドレスを示すAT620にDNS応答を提供しうる。一例を挙げると、DNS応答は、HAがAR610と一緒に用いられる場合AR610のグローバルIPアドレスを含むことによるか、それともHAが一緒に用いられる他のネットワークエンティティまたは別のARのグローバルIPアドレスを提供することによって、HAのグローバルIPアドレスを提供することができる。あるいは、AR610は、HAがAR610と一緒に用いられない場合にHAが一緒に用いられるエンティティに関するリンクローカルアドレスをさらに提供することができる。
【0056】
別の態様に従って、AR610から受け取ったDNS応答が、AT620のためのHAはAR610とは異なっているネットワークノードに位置するということを示す場合、AT620は図604に例示されるようなHAと続いて関連してもよい。例えば、図604が例示するように、AT620のために指定されたHA632は、第1のAR610とは異なる第2のAR630と一緒に用いられる。従って、HA632と関連づけるために、AT620は、図604により例示されるようにAR610と接続解除(de-attach)シグナリングをやりとりすることによりAR610から接続解除することができる。続いて、AT620は、AR630と再接続(re-attach)シグナリングをやり取りすることにより、AR630およびHA632と再接続することができる。一態様に従って、再接続メッセージは、LTE再接続手続および/または別の適切な手続に準じてAR630とAT620との間で通信されうる。
【0057】
一例を挙げると、HA632のグローバルIPアドレスは、AR630との再接続に先立ってAT620に提供されうる。あるいは、HA632のグローバルIPアドレスは、AR630との再接続の際にAT620に提供されうる。例えば、HA632のアドレスは、AR630に関連する認証認可アカウンティングホーム加入者サーバ(Authorization Accounting Home Subscriber Server:AAA/HSS)に記憶されうり、AR630とAT620との間の再接続手続の間で読み出され、再接続に続いてAT620に割り当てられうる。一態様に従って、AT620へのHA632の割り当ては、IPレイヤシグナリングおよび/または別の適したネットワーク依存またはネットワーク独立の手法を用いるAT620に提供されるDNSメッセージのような、分離メッセージにおいて、および/または、AT620へ通信された再接続受理メッセージにおいてなされうる。
【0058】
図7から図14までを参照すると、ここに説明された様々な態様に従って実行されうる手順が例示される。説明の簡易化の目的のため、手順は一連の動作として示されおよび記述されるが、手順は動作の順番に限定されず、いくつかの動作でできるように、1つ以上の態様にしたがって、ここに示されおよび記述された異なる順番および/または他の動作と同時におこることを把握し理解すべきである。例えば、当業者は、手順が状態遷移図でのような一連の相互関係にある状態またはイベントとして代わりに表されてもよいことを把握し評価するだろう。その上、すべての例示された動作が、1つ以上の態様に従って手順を実装することを要求されなくともよい。
【0059】
図7を参照して、無線通信システム(例えば、システム200)においてモバイルIPホームエージェントを識別するための手順700が例示される。例えば、手順700は、モバイルデバイス(例えば、モバイル端末220)および/または他の適切なネットワークエンティティによって実行できることを認識すべきである。手順700は、ブロック702で始まり、無線通信システムにおける通信のために用いられるネットワークに基づいたモビリティプロトコル(例えば、GTPおよび/またはPMIP)のアンカーポイント(例えば、AR214および/またはAP210)が識別される。ブロック702で識別されたアンカーポイントは、手順700を実行するエンティティのためのサービングアンカーポイントになりえ、あるいは、識別されたアンカーポイントは、手順700を実行するエンティティが接続しているネットワークに位置されうる。さらに、ブロック702で識別されたアンカーポイントは、PDN GWおよび/または任意の他の適したネットワークエンティティになりえる。
【0060】
次に、ブロック704では、1以上のメッセージがモバイルIPホームエージェントアドレスのためのそれぞれの暗黙のかつ/または明白な要求を含むブロック702で識別されたアンカーポイントへ通信される。ブロック704で通信されたメッセージは、例えば、DNSシグナリング、LTE接続および/または再接続手続、ネイバーディスカバリシグナリング、および/または任意の他の適した通信の種類に基づいてもよい。手順700はその後、ブロック706で終了することができ、モバイルIPホームエージェントアドレスに関する情報がブロック704で通信されたメッセージに応じてブロック702で識別されたアンカーポイントから受信される。一態様に従って、ブロック706で受信した情報は、その発見をさらに容易にするための他の情報および/またはモバイルIPホームエージェントアドレス自体を含むことができる。例えば、ブロック706で受信された情報は、第2のアンカーポイントへ連続したコネクションを容易にするために、ホームエージェントが一緒に用いられる第2のアンカーポイントのローカルアドレスを含むことができる。
【0061】
図8は、DNSシグナリングに基づいてモバイルIPホームエージェントを識別するための手順800を例示する。手順800は、モバイル端末および/または任意の他の適したネットワークエンティティによって実行されうる。手順800は、ブロック802で始まり、無線通信システムにおける通信のために用いられるネットワークに基づいたモビリティプロトコルのアンカーポイントが識別される。次に、ブロック804では、発見されるべきサービングモバイルIPホームエージェントのためのFQDNが設定される。ホームエージェントのためのFQDNは、ホームエージェントに関連したAPN、手順800を実行するエンティティの同一性、ブロック802で識別されたアンカーポイントの同一性、無線通信システムのオペレータおよび/または他の適した要因に基づいてブロック804で設定されうる。ブロック806では、DNSクエリはその後、ブロック804で識別されたFQDNのためにブロック802で識別されたアンカーポイントへ出される。
【0062】
手順800はその後、ブロック808に移り、モバイルIPホームエージェントアドレスがブロック806で出されたDNSクエリに応じて受信される。一態様に従って、ブロック808で受信されたアドレスは、ホームエージェントのグローバルアドレス(例えば、IPアドレス)またはホームエージェントが一緒に用いられる無線通信システムにおける別のエンティティへのローカルアドレスでありうる。次にブロック810では、ホームエージェントがブロック802で識別されたアンカーポイントと一緒に用いられるかどうかが、ブロック808で受信されたアドレスに基づいて決定される。ホームエージェントがアンカーポイントと一緒に用いられる場合、ブロック808で受信されたアドレスがホームエージェントのグローバルアドレスであり、手順800は終了することが推定されうる。
【0063】
そうでなければ、手順800はブロック812に移り、手順800を実行するエンティティは、ブロック802で識別されたアンカーポイントから切り離す(デタッチする)。
【0064】
ブロック812での分離は、例えば、デタッチメントシグナリングメッセージおよび/または他の適した手段の交換を用いて実行されうる。手順800はその後、ブロック814で終了し、ブロック808で受信されたアドレスに対応するホームエージェントに関連する新しいアンカーポイントへの再接続が行われる。ブロック808での再接続は例えば、再接続メッセージおよび/または他の適する手段の交換を伴うLTE再接続手続を用いることにより実行されうる。一態様に従って、ブロック814での新しいアンカーポイントから受信された再接続メッセージは、グローバルなホームエージェントアドレスを含むことができ、および/またはそうでなければ示すことができる。さらにかつ/または代替的に、グローバルホームエージェントアドレスは、ブロック814で再接続の際の分離メッセージにおいて、アンカーポイントまたは関連するMMEから受信されうる。
【0065】
図9は、ネイバーディスカバリシグナリングに基づいてモバイルIPホームエージェントを識別するための手順900を例示する。手順900が、例えば、アクセス端末および/または任意の他の適切なネットワークエンティティにより実行されうることを認識すべきである。手順900はブロック902から始まり、モバイルIPホームエージェントが一緒に用いられるネットワークに基づいたモビリティプロトコルのアンカーポイントが識別される。次に、ブロック904では、ルータ要請メッセージはブロック902で識別されたアンカーポイントへ通信される。手順900はその後、ブロック906で終了することができ、ルータ広告メッセージは、ブロック904で通信されたルータ要請メッセージに応じてそれと一緒に用いられるホームエージェントのグローバルIPアドレスを含むブロック902で識別されたアンカーポイントから受信される。
【0066】
図10は、ネットワーク接続手続に基づいてモバイルIPホームエージェントを識別するための手順1000を例示するフローチャートである。手順1000は、モバイルデバイスおよび/または任意の他の適したネットワークエンティティにより実行されうる。手順1000は、ブロック1002で始まり、通信が確立されるべきネットワークに基づいたモビリティプロトコルのアンカーポイントが識別される。手順1000はその後、ブロック1004に移ることができ、接続要求メッセージはブロック1002で識別されたアンカーポイントへ通信される。手順1000はその後、ブロック1006で終了してもよく、接続受理メッセージおよび/またはホームエージェントのグローバルIPアドレスは、ブロック1004でアンカーポイントへ通信された接続要求メッセージに応じてブロック1002で識別されたアンカーポイントから受信される。一態様に従って、ブロック1006で受信されたグローバルIPアドレスは、1002および/またはアンカーポイントに関連したMMEで識別されたアンカーポイントから受信されうる。加えて、グローバルIPアドレスは、(例えば、接続受理メッセージによって運ばれるプロトコルコンフィグレーションオプションにおける)接続受理メッセージの一部として、または接続受理メッセージから別々に受信されうる。
【0067】
図11に関して、モバイル端末(例えば、システム200におけるAT220)でのホームエージェントの発見を容易するための手順1100が例示される。手順1100は、例えば無線アクセスポイント、および/またはアクセスルータ(例えば、AP210および/またはAR214)および/または任意の他の適切なネットワークエンティティにより実行されうることを認識すべきである。さらに特定の限定されない例として、手順1100を実行するエンティティは、1以上のモバイル端末のためのPDN GWとして機能してもよい。手順1100は、ブロック1102で始まり、ネットワークに基づいたモビリティプロトコル(例えば、PMIPおよび/またはGTP)を通じて管理されたモバイル端末が識別される。一態様に従って、ブロック1102で識別された端末は、通信リンクが以前に確立されている端末または通信リンクが確立されるべき端末であればよい。例えば、端末は、通信リンクの確立のために端末から要求を受信することによってブロック1102で識別されてもよい。
【0068】
次に、ブロック1104では、1以上のメッセージがグローバルホームエージェントアドレスのためのそれぞれの暗黙のかつ/または明白な要求を含むブロック1102で識別されたモバイル端末から受信される。ブロック1104で受信されたメッセージは、例えば、DNSシグナリング、LTE接続および/または再接続手続、ネイバーディスカバリシグナリング、および/または任意の他の適した通信の種類に基づきうる。手順1100はその後、ブロック1106へ移ってもよく、ホームエージェントアドレスに関する情報は、ブロック1104で受信された(1以上の)メッセージに応じてブロック1102で識別されたモバイル端末に送信される。一態様に従って、ブロック1106で送信された情報は、ホームエージェントが一緒に用いられるエンティティに関する他の情報および/またはホームエージェントアドレス自体を含むことができる。例えば、ブロック1106で受信した情報は、ブロック1102で識別された端末とアンカーポイントとの間の連続したコネクションを容易にするために、ホームエージェントが一緒に用いられるアンカーポイントのローカルアドレスを含むことができる。
【0069】
図12は、DNSシグナリングに基づいてホームエージェントの発見を用意にするための手順1200を例示する。手順1200は、例えば、無線アクセスポイント、アクセスルータおよび/または任意の他の適切なネットワークエンティティにより実行されることができる。手順1200は、ブロック1202で始まり、ネットワークに基づいたモビリティプロトコルを通じて管理される端末が識別される。次に、ブロック1204では、端末のためのホームエージェントを示すドメインネームに基づくブロック1202で識別される端末から通信されたDNSクエリが識別される。ブロック1204で識別されるDNSクエリに基づくドメインネームは、ホームエージェントに関連したAPN、ブロック1202で識別された端末の同一性、無線通信システムのオペレータ、および/または他の適した要因に基づいて構成されうる。さらに、DNSクエリは、ブロック1202で識別された端末からいくつかまたは全てのDNSクエリをインターセプトすること、およびそれぞれのDNSクエリがホームエージェントに対して構成されたドメインネームに関するかどうかを決定することにより、ブロック1204で識別されうる。手順1200はその後、ブロック1206で終了することができ、ホームエージェントのグローバルIPアドレスは、ブロック1204で識別されたDNSクエリに応じてブロック1202で識別された端末へ送信される。
【0070】
図13は、ネイバーディスカバリシグナリングに基づくホームエージェントの発見を容易にするための手順1300に関する。手順1300は、例えば、無線アクセスポイント、アクセスルータおよび/または任意の他の適切なネットワークエンティティにより実行されうる。手順1300は、ブロック1302で始まり、ネットワークに基づいたモビリティプロトコルを通じて管理される端末が識別される。次に、ブロック1304では、ルータ要請メッセージはブロック1302で識別された端末から受信される。手順1300はその後、ブロック1306に続くことができ、ルータ広告メッセージは、端末のためのモバイルIPホームエージェントに関連するグローバルIPアドレスを示すブロック1302で識別された端末へ送信される。
【0071】
図14は、接続および/または再接続手続に基づいてホームエージェントの発見を容易にするための手順1400を例示する。手順1400は、例えば、無線アクセスポイント、アクセスルータおよび/または任意の他の適切なネットワークエンティティにより行われうる。手順1400は、ブロック1402で始まり、接続または再接続のための要求は、ネットワークに基づいたモビリティプロトコルを通じて管理された端末から受信される。
【0072】
手順1400はその後、ブロック1404に移ることができ、メッセージは、端末のためのモバイルIPホームエージェントに関連するグローバルIPアドレスを示すブロック1402で受信された要求を受理する端末へ通信される。特定の限定されない例では、ブロック1404で通信されたメッセージは、接続受理メッセージでもよく、端末のためのモバイルIPホームエージェントに関連したグローバルIPアドレスを、接続受理メッセージにおけるプロトコルコンフィグレーションオプションにおいて提供されてもよい。
【0073】
ここで図15を参照すると、ここで記述された1以上の実施形態が機能することができる無線通信システム例1500を例示するブロック図が提供される。一例を挙げると、システム1500は、送信機システム1510および受信機システム1550を含む多入力多出力(MIMO)システムである。しかし、送信機システム1510および/または受信機システム1550は、例えば、複数の送信アンテナ(例えば、基地局上で)は、1以上のシンボルストリームを単一アンテナデバイス(例えば、移動局)へ送信することができる多入力単出力システムにも適用されてもよいことを認識すべきである。さらに、ここに記述された送信機システム1510および/または受信機システム1550の態様は、単入力アンテナシステムへの単出力に関連して利用されてもよいことを認識すべきである。
【0074】
一態様に従って、多くのデータストリームのためのトラフィックデータは、送信機システム1510においてデータソース1512から送信(TX)データプロセッサ1514へ提供される。一例を挙げると、各データストリームはその後、それぞれの送信アンテナ1524を経て送信されてもよい。さらに、TXデータプロセッサ1514は、符号化データを提供するためにデータストリームごとに選択された特定の符号化スキームに基づいて、データストリームごとのトラフィックデータをフォーマットし、符号化し、インタリーブすることができる。一例を挙げると、データストリームごとの符号化データはその後、OFDM手法を用いてパイロットデータに多重化されうる。パイロットデータは、例えば、既知のやり方における処理される既知のデータパターンになりえる。さらに、パイロットデータはチャネル応答を推定するために受信機システム1550で用いられうる。送信機システム1510に戻ると、データストリームごとの符号化データおよび多重化されたパイロットは、変調シンボルを提供するためにデータストリームごとに選択される特定の変調スキーム(例えば、BPSK、QPSK、M−PSK、またはM−QAM)に基づいて変調(例えば、シンボルマップ)されうる。一例を挙げると、データストリームごとのデータレート、符号化および変調は、プロセッサ1530により提供されるおよび/または実行される命令によって決定されうる。
【0075】
次に、全てのデータストリームのための変調シンボルは、(例えば、OFDM用の)変調シンボルをさらに処理することができるTXプロセッサ1520へ提供されうる。TX MIMOプロセッサ1520はその後、NT個のトランシーバ1522aから1522tへNT個の変調シンボルストリームを提供してもよい。一例を挙げると、各トランシーバ1522は、1以上のアナログ信号を提供するためにそれぞれのシンボルストリームを受信し処理することができる。各トランシーバ1522はその後、MIMOチャネル上での送信に適した変調信号を提供するために、さらに調整(例えば、増幅する、フィルタする、アップコンバートする)することができる。従って、トランシーバ1522aから1522tまでからのNT個の変調信号はその後、NT個のアンテナ1524aから1524tまでのそれぞれから送信されうる。
【0076】
別の態様に従って、送信された変調信号は、NR個のアンテナ1552aから1552rまでによって受信機システム1550で受信されてもよい。各アンテナ1552からの受信信号はその後、それぞれのトランシーバ1554へ提供されうる。一例を挙げると、各トランシーバ1554は、それぞれの受信信号を調整(例えば、フィルタする、増幅する、ダウンコンバートする)することができ、サンプルを提供するために調整された信号をデジタル化することができ、その後対応する“受信された”シンボルストリームを提供するためにサンプルを処理することができる。RX MIMO/データプロセッサ1560はその後、NT個の“検出された”シンボルストリームを提供するために特定の受信機処理手法に基づいて、NR個のトランシーバ1554からNR個の受信シンボルストリームを受信し処理することができる。一例を挙げると、各検出されたシンボルストリームは、対応するデータストリームのための送信された変調シンボルの推定であるシンボルを含むことができる。RXプロセッサ1560はその後、対応するデータストリームに関するトラフィックデータを回復するために、各検出されたシンボルストリームを復調し、デインターリーブし、復号することの少なくとも一部によって各シンボルストリームを処理することができる。それゆえ、RXプロセッサ1560による処理は、送信機システム1510でのTX MIMOプロセッサ1520およびTXデータプロセッサ1514によって実行されたものと補完的でありうる。RXプロセッサ1560は、処理されたシンボルストリームをデータシンク1564へさらに提供することができる。
【0077】
一態様に従って、RXプロセッサ1560によって生成されたチャネル応答推定は、受信機で空間/時間処理を実行し、電力レベルを調整し、変調速度またはスキーム、および/または他の適切な動作を変更するために用いられうる。さらに、RXプロセッサ1560は、例えば検出されたシンボルストリームの信号対雑音干渉比(SNR)のようなチャネル特性をさらに推定することができる。RXプロセッサ1560はその後、プロセッサ1570へ推定されたチャネル特性を提供することができる。一例を挙げると、RXプロセッサ1560および/またはプロセッサ1570は、システムについて“オペレーティング”SNRの推定をさらに引き出すことができる。プロセッサ1570はその後、通信リンクおよび/または受信データストリームに関する情報を具備できるチャネル状態情報(CSI)を提供することができる。この情報は例えば、オペレーティングSNRを含むことができる。CSIはその後、TXデータプロセッサ1518によって処理され、変調器1580によって変調され、トランシーバ1554aから1554rによって調整され、送信機システム1510へ送信し直されうる。加えて、受信機システム1550でのデータソース1516は、TXデータプロセッサ1518によって処理されるべき付加データを提供することができる。
【0078】
送信機システム1510に戻ると、受信機システム1550からの変調信号はその後、アンテナ1524によって受信され、トランシーバ1522によって調整され、復調器1540によって復調され、受信機システム1550によって通知されたCSIを回復するためにRXデータプロセッサ1542によって処理されうる。一例を挙げると、通知されたCSIはその後、プロセッサ1530に提供されうり、1以上のデータストリームのために用いられる符号化および変調スキームと同様に、データレートを決定するために用いられうる。決定された符号化および変調スキームはその後、量子化のためにトランシーバ1522へ提供されうり、および/または後に受信機システム1550への送信において用いられうる。さらにかつ/または代替的に、通知されたCSIは、TXデータプロセッサ1514およびTX MIMOプロセッサ1520のための様々な制御を生成するためにプロセッサ1530によって用いられてもよい。別の例では、RXデータプロセッサ1542によって処理された他の情報および/またはCSIは、データシンク1544へ提供されうる。
【0079】
一例を挙げると、送信機システム1510のプロセッサ1530および受信機システム1550のプロセッサ1570は、それらのそれぞれのシステムでは演算を指示する。さらに、送信機システム1510のメモリ1532および受信機システム1550のメモリ1572は、プロセッサ1530および1570によって用いられるプログラムコードおよびデータのためのストレージをそれぞれ提供することができる。さらに、受信機システム1550では、様々な処理手法は、NT個の送信シンボルストリームを検出するためのNR個の受信信号を処理するために用いられうる。これらの受信機処理手法は、等化手法とも呼ばれうる空間および時空間受信機処理手法、および/または“連続的干渉除去”または“連続除去”受信機処理手法とも呼ばれうる“連続ヌリング/等化および干渉除去”受信機処理手法を含むことができる。
【0080】
図16は、ここに記述された様々な態様に従うホームエージェントの発見を調節するシステムのブロック図である。一例を挙げると、システム1600は端末またはユーザ機器(UE)1602を含む。図示するように、UE1602は、1以上のノードB1604から(1以上の)信号を受信し、1以上のアンテナ1608を経て1以上のノードB1604へ送信することができる。さらに、UE1602は、アンテナ1608から情報を受信する受信機1610を具備することができる。一例を挙げると、受信機1610は、受信された情報を復調する復調器(Demod)1612に動作可能に関連付けられうる。
【0081】
復調シンボルはその後、プロセッサ1614によって分析されうる。プロセッサ1614は、UE1602に関するプログラムコードおよび/またはデータを記憶できるメモリ1616に接続されうる。さらに、UE1602は、手順700、800、900、1000および/または他の同様かつ適切な手順を実行するためにプロセッサ1614を採用することができる。UE1602はまた、アンテナ1608を通じて送信機1620による送信に関する信号を多重化することができる変調器1618を含むことができる。
【0082】
図17は、ここに記述された様々な態様に従う1以上の端末へホームエージェントに関する情報を提供するシステムのブロック図である。一例を挙げると、システム1700は基地局またはアクセスポイント1702を含む。例示するように、アクセスポイント1702は、1以上の受信(Rx)アンテナ1706を経て1以上のアクセス端末1704および/またはアクセスゲートウェイ(図示せず)から(1以上の)信号を受信し、1以上の送信(Tx)アンテナ1708を経て1以上のアクセス端末1004および/またはアクセスゲートウェイへ送信することができる。
【0083】
さらに、アクセスポイント1702は、(1以上の)受信アンテナ1706から情報を受信する受信機1710を具備することができる。一例を挙げると、受信機1710は、受信された情報を復調する復調器(Demod)1712を動作可能に関連付けられうる。復調シンボルはその後、プロセッサ1714によって分析されうる。プロセッサ1714は、コードクラスタ、アクセス端末割り当て、それに関するルックアップテーブル、固有のスクランブル系列および/または他の適する種類の情報を記憶できるメモリ1716に結合されうる。一例を挙げると、アクセスポイント1702は、手順1100、1200、1300、1400および/または他の同様かつ適切な手順を実行するためにプロセッサ1714を採用することができる。アクセスポイント1702はまた、(1以上の)送信アンテナ1708を経て送信機1720による送信のための信号を多重化できる変調器1718を含むことができる。
【0084】
図18は、無線通信システム(例えば、システム200)におけるモバイルIPホームエージェント発見を容易にする装置1800を例示する。装置1800は機能ブロックを含むものとして表されることを理解すべきである。機能ブロックは、プロセッサ、ソフトウェアまたはそれらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実装された機能を表わす機能ブロックでありうる。装置1800は、UE(例えば、モバイル端末220)および/または他の適切なネットワークエンティティにおいて実装されうり、ネットワークに基づいたモビリティプロトコルのアンカーポイントからモバイルIPホームエージェント用のグローバルアドレスを要求するモジュール1802、および要求に応じてモバイルIPホームエージェントのグローバルアドレスに関する情報を受信するモジュール1804を含みうる。
【0085】
図19は、無線通信システム(例えば、システム200)におけるモバイルIPホームエージェント発見を用意にする別の装置1900を示す。装置1900は、機能ブロックを含むものとして表されることを理解すべきである。機能ブロックは、プロセッサ、ソフトウェアまたはそれらの組み合わせ(例えば、ファームウェア)によって実装された機能を表わす機能ブロックでありうる。装置1900は、アクセスポイント(例えば、アクセスポイント210)、アクセスルータ(例えば、アクセスルータ214)および/または他の適切なネットワークエンティティにおいて実装されうり、UE用のモバイルIPホームエージェントに対応するグローバルアドレスに関するネットワークに基づいたモビリティプロトコルを経て管理されるUEから要求を受信するモジュール1902、および要求に応じてモバイルIPホームエージェントのグローバルアドレスに対応する情報を送信するモジュール1904を含むことができる。
【0086】
ここに説明された態様は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコードまたは任意のそれらの組み合わせによって実装することが理解される。システムおよび/または方法がソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェアまたはマイクロコード、プログラムコードまたはコードセグメントに実装されるとき、それらは格納コンポーネントのような機械読み取り可能な媒体に記憶されうる。コードセグメントは、手続、関数、サブプログラム、プログラム、ルーチン、サブルーチン、モジュール、ソフトウェアパッケージ、クラス、または、命令、データ構造もしくはプログラム文の任意の組合せを表わすことができる。コードセグメントは、情報、データ、引数、パラメータ、またはメモリコンテンツを受け取りおよび/または渡すことにより、別のコードセグメントまたはハードウェア回路に結合されうる。情報、引数、パラメータ、データ等は、メモリ共有、メッセージパッシング、トークンパッシング、ネットワーク送信などを含む任意の適した手段を用いて送信し、フォワードし、または渡しうる。
【0087】
ソフトウェア実装については、ここに記述された手法は、ここに記述された機能を実行するモジュール(例えば、手続、関数など)で実装されうる。ソフトウェアコードはメモリユニットに記憶され、プロセッサによって実行されうる。メモリユニットは、プロセッサ内部またはプロセッサ外部に実装されうり、その場合には、その技術分野において知られる様々な手段を経てプロセッサに通信可能に結合されうる。
【0088】
上に記述してきたことは、1以上の態様の例を含む。もちろん、前述の態様を記述する目的のために、コンポーネントまたは手順の全ての考えられる組み合わせを記述することは不可能であるが、当業者は様々な態様の多くのさらなる置換および組み合わせが可能であることを認識することができる。従って、記述された態様は、添付の特許請求の精神と範囲に含まれる、全てのそのような改変、変更、および変形を包括的に捉えることを目的としている。さらに、詳細な説明または特許請求の範囲のどちらか一方で用いられる範囲内において用語「含む」が使用される限りでは、そのような用語は、特許請求の範囲での移行的な単語として採用されるとき「具備する」が解釈されるように、用語「具備する」と同様のやり方で包含的であることを目的としている。さらに、詳細な説明または特許請求の範囲のどちらか一方で用いられるような用語「または」は、「排他的ではない、または」を意味する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信システムにおけるモバイルインターネットプロトコル(MIP)ホームエージェント(HA)を識別する方法であって、
前記無線通信システムにおいて通信のために用いられるネットワークに基づいたモビリティプロトコルのアンカーポイントとして機能するパケットデータネットワークゲートウェイ(PDN GW)を識別し、
MIP HAアドレスに関するそれぞれの要求を含む前記識別されたPDN GWへ1以上のメッセージを通信し、
前記1以上のメッセージに応じて前記PDN GWから前記MIP HAアドレスに関する情報を受信することを具備する方法。
【請求項2】
1以上のメッセージを通信することは、前記MIP HAに対応する完全修飾ドメインネーム(FQDN)のためのドメインネームシステム(DNS)クエリを通信することを具備し、
前記受信することは、前記DNSクエリに応じて前記MIP HAアドレスを受信することを具備する請求項1の方法。
【請求項3】
前記MIP HAに関連したアクセスポイントネーム(APN)に基づいて前記FQDNを設定することをさらに具備する請求項2の方法。
【請求項4】
要求しているデバイスおよびネットワークオペレータのそれぞれの同一性に基づいて前記FQDNを設定することをさらに具備する請求項2の方法。
【請求項5】
1以上のメッセージを通信することは、前記PDN GWへルータ要請メッセージを通信することを具備し、
前記受信することは、前記MIP HAに関するグローバルアドレスを示す前記PDN GWからのルータ広告メッセージを受信することを具備する請求項1の方法。
【請求項6】
前記識別することは、コネクションが確立されるべきPDN GWを識別することを具備し、
前記1以上のメッセージを通信することは、前記識別されたPDN GWに接続要求メッセージを送ることを具備し、
前記受信することは、前記識別されたPDN GWおよび前記MIP HAに関するグローバルアドレスの指示から接続受理メッセージを受信することを具備する請求項1の方法。
【請求項7】
前記MIP HAに関する前記グローバルアドレスは、前記接続受理メッセージによって提供されるプロトコルコンフィグレーションオプションにおいて受信される請求項6の方法。
【請求項8】
前記MIP HAに関する前記グローバルアドレスは、前記接続受理メッセージからの分離メッセージにおいて、前記PDN GWとは異なるモビリティ管理エンティティ(MME)から受信される請求項6の方法。
【請求項9】
前記識別することは、サービングPDN GWを識別することを具備し、
前記1以上のメッセージを通信することは、前記サービングPDN GWへ前記MIP HAのためのDNSクエリを通信することを具備し、
前記受信することは、前記MIP HAが前記サービングPDN GWとは異なるPDN GWと一緒に用いられることを示す前記サービングPDN GWからDNS応答を受信することを具備し、
前記方法は、前記サービングPDN GWから接続解除し(de-attaching)および前記DNS応答において示される前記PDN GWへ再接続することをさらに具備することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記受信することは、前記MIP HAに関するグローバルアドレスを示す前記サービングPDN GWからDNS応答を受信することをさらに具備する請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記受信することは、前記MIP HAと一緒に用いられるPDN GWの名前を示すDNS応答を受信することをさらに具備し、
前記方法は、前記PDN GWに接続される際に、前記DNS応答において示される前記PDN GWからの前記MIP HAのグローバルアドレスを受信することをさらに具備する請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記ネットワークに基づいたモビリティプロトコルは、汎用パケット無線サービストンネリングプロトコル(GTP)またはプロキシモバイルインターネットプロトコル(PMIP)の少なくとも1つである請求項1の方法。
【請求項13】
モバイルインターネットプロトコル(IP)通信のためのホームエージェント(HA)と、汎用パケット無線サービストンネリングプロトコル(GTP)またはプロキシモバイルIP(PMIP)の少なくとも1つを用いて無線通信装置を管理するアクセスルータ(AR)とに関するデータを記憶するメモリと、
前記HAに関するグローバルアドレスを要求する前記ARへ1以上のメッセージを提供し、それに応じて前記HAの前記グローバルアドレスに対応する情報を受信するプロセッサを具備する無線通信装置。
【請求項14】
前記メモリは、前記HAに関連するドメインネームに関するデータをさらに記憶し、
前記プロセッサはさらに、前記HAに関連する前記ドメインネームに関してドメインネームシステム(DNS)クエリを前記ARへ通信し、前記HAのグローバルアドレスを具備するDNS応答を受信することを特徴とする請求項13の無線通信装置。
【請求項15】
前記プロセッサはさらに、前記HAに関連するアクセスポイントネーム(APN)に基づいて前記HAに関連するドメインネームを設定する請求項14に記載の無線通信装置。
【請求項16】
前記プロセッサはさらに、前記HAのオペレータおよび前記無線通信装置のそれぞれの同一性に基づいて、前記HAに関連した前記ドメインネームを設定する請求項14に記載の無線通信装置。
【請求項17】
前記プロセッサはさらに、前記ARへルータ要請メッセージを提供し、前記HAに関するグローバルアドレスを含む応答において前記ARからルータ広告メッセージを受信する請求項13に記載の無線通信装置。
【請求項18】
前記メモリはさらに、通信セッションが確立されるべきARに関するデータを記憶し、
前記プロセッサはさらに、通信セッションが確立されるべき前記ARへ接続要求メッセージを提供し、それに応じて前記HAのグローバルアドレスの指示および接続受理メッセージを受信する請求項13の無線通信装置。
【請求項19】
前記プロセッサはさらに、前記接続受理メッセージにおいて提供されるプロトコルコンフィグレーションオプションにおいて前記HAの前記グローバルアドレスを識別する請求項18の無線通信装置。
【請求項20】
前記プロセッサはさらに、前記接続受理メッセージを受信することに関連して前記ARとは異なるモビリティ管理エンティティ(MME)から前記HAの前記グローバルアドレスを受信する請求項18の無線通信装置。
【請求項21】
前記メモリは、前記HAに関連するドメインネームおよびサービングARに関するデータをさらに記憶し、
前記プロセッサはさらに、前記HAの前記ドメインネームに基づいて前記ARへDNSクエリを通信し、前記HAが非サービングARと一緒に用いられることを示す前記ARからDNS応答を識別し、前記サービングARから接続解除(de-attach)し、および前記DNS応答に応じて前記HAが位置付けられる前記ARで再接続する請求項13の無線通信装置。
【請求項22】
前記プロセッサはさらに、前記DNS応答における前記HAに関するグローバルアドレスを識別する請求項21の無線通信装置。
【請求項23】
前記プロセッサは、前記ARに接続している間、前記DNS応答において示される前記ARから前記HAに関するグローバルアドレスを識別する請求項21の無線通信装置。
【請求項24】
モバイルインターネットプロトコル(IP)ホームエージェントの発見を容易にする装置であって、
前記装置は、
ネットワークに基づいたモビリティプロトコルのアンカーポイントとして機能するパケットデータネットワークゲートウェイ(PDN GW)へホームエージェントのグローバルIPアドレスための要求を通信する手段と、
前記要求に応じて前記ホームエージェントの前記グローバルIPアドレスに関する情報を受信する手段と、を具備する装置。
【請求項25】
機械によって実行されるときに、前記機械に演算を実行させる命令をその上に記憶する機械読み取り可能な媒体であって、前記演算は、
汎用パケット無線サービストンネリングプロトコル(GTP)またはプロキシモバイルインターネットプロトコル(PMIP)の1以上のためのネットワークアンカーポイントとして機能するサービングアクセスルータを識別し、
モバイルインターネットプロトコル(MIP)ホームエージェント(HA)が前記サービングアクセスルータと一緒に用いられるかどうかを決定し、
MIP HAが前記サービングアクセスルータと一緒に用いられる場合、前記MIP HAのためのグローバルアドレスを発見し、MIP HAが前記サービングアクセスルータと一緒に用いられない場合、MIP HAが位置付けられるアクセスルータとのコネクションを確立し、前記アクセスルータとのコネクションの確立の際に、前記MIP HAのためのグローバルアドレスを発見することを具備する機械読み取り可能な媒体。
【請求項26】
ホームエージェントのグローバルアドレスを発見するためのコンピュータ実行可能な命令を実行する集積回路であって、
前記命令は、
前記ホームエージェントまたはコネクション接続手続に基づいて設定されたドメインネームに関するドメインネームサービス(DNS)クエリの少なくとも1つを採用することによって、プロキシモバイルインターネットプロトコル(PMIP)または汎用パケット無線サービストンネリングプロトコルの少なくとも1つに対するアンカーポイントとして機能するパケットデータネットワークゲートウェイ(PDN GW)からの前記ホームエージェントの前記グローバルアドレスを要求し、
前記PDN GWから前記ホームエージェントの前記グローバルアドレスに関する情報を受信することを具備する集積回路。
【請求項27】
モバイルインターネットプロトコル(MIP)ホームエージェント(HA)の発見を調節する方法であって、
1以上のプロキシMIPまたは汎用パケット無線サービストンネリングプロトコル(GTP)を通じて管理されるモバイル端末を識別し、
グローバルMIP HAアドレスのためのそれぞれの要求を含む前記識別されたモバイル端末から1以上のメッセージを受信し、
前記1以上のメッセージに応じて前記グローバルMIP HAアドレスに関する情報を送信する方法。
【請求項28】
1以上のメッセージを受信することは、前記MIP HAのために設定されたドメインネームに関する前記モバイル端末から送信されたドメインネームシステム(DNS)クエリを識別することを具備し、
前記送信することは、前記グローバルMIP HAアドレスを示す前記モバイル端末へDNS応答を送信することを具備する請求項27の方法。
【請求項29】
前記DNSクエリのために用いられる前記ドメインネームは、前記MIP HAに関連したアクセスポイントネーム(APN)に基づいて設定される請求項28の方法。
【請求項30】
前記DNSクエリのために用いられる前記ドメインネームは、前記MIP HAのオペレータおよび前記モバイル端末のそれぞれの同一性に基づいて設定される請求項28の方法。
【請求項31】
DNSクエリを識別することは、前記モバイル端末から送信されたDNSクエリをインターセプトし、前記DNSクエリが前記MIP HAに対して設定されたドメインネームに関するかどうかを決定することを具備する請求項28の方法。
【請求項32】
前記受信することは、前記モバイル端末からルータ要請メッセージを受信することを具備し、
前記送信することは、前記グローバルMIP HAアドレスを示す前記モバイル端末へルータ広告メッセージを送信することを具備する請求項27の方法。
【請求項33】
前記受信することは、前記モバイル端末から接続解除(de-attachment)のための要求または接続のための要求の1つ以上を受信することを具備し、
前記送信することは、前記グローバルMIP HAアドレスを示す前記受信された要求を受理する前記モバイル端末へメッセージを送信することを具備する請求項27の方法。
【請求項34】
前記送信することは、前記モバイル端末へ前記グローバルMIP HAアドレスを提供するためにモビリティ管理エンティティ(MME)に命令することをさらに具備する請求項33の方法。
【請求項35】
無線通信装置がパケットデータネットワークゲートウェイ(PDN GW)として機能するアクセス端末と、前記アクセス端末から受信したデータの1以上の通信およびネットワークに基づいたモビリティプロトコルのためのアンカーポイントとに関するデータを記憶するメモリと、
前記アクセス端末から受信したデータの前記通信からのグローバルホームエージェントアドレスのためのそれぞれの要求を識別し、前記要求に応じて前記アクセス端末へ前記グローバルホームエージェントアドレスの指示を通信するプロセッサと、を具備する無線通信装置。
【請求項36】
前記メモリは、前記ホームエージェントのドメインネームに関する前記アクセス端末から受信したドメインネームシステム(DNS)クエリに関するデータをさらに記憶し、
前記プロセッサはさらに、前記ホームエージェントの前記グローバルアドレスを示す前記アクセス端末へDNS応答を送信する請求項35の無線通信装置。
【請求項37】
前記DNSクエリのために用いられる前記ドメインネームは、前記ホームエージェントに関連したアクセスポイントネーム(APN)に基づいて設定される請求項35の無線通信装置。
【請求項38】
前記DNSクエリのために用いられる前記ドメインネームは、前記アクセス端末と前記ホームエージェントのオペレータとのそれぞれの同一性に基づいて設定される請求項35の無線通信装置。
【請求項39】
前記プロセッサはさらに、前記アクセス端末からの1以上のDNSクエリをインターセプトし、
前記インターセプトされたDNSクエリの1以上が前記ホームエージェントに対して設定されたドメインネームに関連するかどうかを決定する請求項35の無線通信装置。
【請求項40】
前記メモリはさらに、前記アクセス端末から受信されたルータ要請メッセージに関するデータを記憶し、
前記プロセッサはさらに、前記グローバルホームエージェントアドレスを示す前記アクセス端末へルータ広告メッセージを送信する請求項35の無線通信装置。
【請求項41】
前記メモリはさらに、前記アクセス端末から受信した接続要求または再接続要求の少なくとも1つに関するデータを記憶し、
前記プロセッサはさらに、前記モバイル端末へ受信した要求の受理を提供する請求項35の無線通信装置。
【請求項42】
前記プロセッサはさらに、前記受信した要求の前記受理おける前記アクセス端末へ前記グローバルホームエージェントアドレスを提供する請求項41の無線通信装置。
【請求項43】
前記プロセッサはさらに、前記受信した要求を受理する際に前記アクセス端末へ前記グローバルホームエージェントアドレスを提供するために前記無線通信装置とは異なるモビリティ管理エンティティ(MME)に命令する請求項41の無線通信装置。
【請求項44】
モバイルインターネットプロトコル(MIP)ホームエージェント(HA)発見を容易にする装置であって、
前記装置は、
ユーザ機器(UE)に関するMIP HAアドレスに対応するグローバルアドレスに関する、汎用パケット無線サービストンネリングプロトコル(GTP)またはプロキシモバイルインターネットプロトコル(PMIP)のうちの1以上を経て管理される前記UEからの要求を受信する手段と、
前記要求に応じて前記UEへ前記MIP HAの前記グローバルアドレスに対応する情報を送信する手段と、を具備する装置。
【請求項45】
機械によって実行されるときに、前記機械に演算を実行させる命令をその上に記憶している機械読み取り可能な媒体であって、前記演算は、
汎用パケット無線サービストンネリングプロトコル(GTP)またはプロキシモバイルインターネットプロトコル(PMIP)のうちの1以上を経て管理される端末によって提供される接続要求、ルータ要請メッセージ、またはドメインネームシステム(DNS)クエリの1以上を具備する情報を識別し、
前記識別された情報に応じて前記端末のためのホームエージェントのグローバルアドレスに関して前記端末に情報を提供することを具備する機械読み取り可能な媒体。
【請求項46】
要求しているモバイルデバイスでホームエージェントの発見を容易にするためのコンピュータ実行可能な命令を実行する集積回路であって、
前記命令は、
関連する無線通信ネットワークを通じてモビリティ管理のための汎用パケット無線サービストンネリングプロトコル(GTP)またはプロキシモバイルインターネットプロトコル(PMIP)の少なくとも1つを利用するモバイルデバイスを識別し、
前記ホームエージェントまたはコネクション接続手続に基づいて設定されるドメインネームに対するドメインネームサービス(DNS)クエリの少なくとも1つに関連する前記モバイルデバイスからグローバルホームエージェントアドレスのための要求を受信し、
前記モバイルデバイスへ前記グローバルホームエージェントアドレスに関する情報を中継することを具備する集積回路。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公表番号】特表2010−529790(P2010−529790A)
【公表日】平成22年8月26日(2010.8.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−511429(P2010−511429)
【出願日】平成20年6月9日(2008.6.9)
【国際出願番号】PCT/US2008/066355
【国際公開番号】WO2008/154509
【国際公開日】平成20年12月18日(2008.12.18)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.GSM
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】