説明

ヤトイザネ及びそれを用いた組立式壁

【課題】隣接するパネルの接合面間への水の浸入を防ぐとともに組立時間を短縮することができるヤトイザネ及びそれを用いた組立式壁を提供すること。
【解決手段】介在部91を隣接するパネル7の間に介在させ、この介在部91のパネル7に接する面にそれぞれ第1突起部92、第2突起部93を形成する。第1、第2突起部92,93を隣接するパネル7の接合面のそれぞれに形成された接合溝71aと嵌合させる。突起部92に、パネル7の接合面間に水が浸入するのを阻止する水切り92aを形成した。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明はヤトイザネ及びそれを用いた組立式壁に関し、特にユニットバスの内壁に好適なヤトイザネ及びそれを用いた組立式壁に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、壁パネルと縦ジョイント(ヤトイザネ)とからなる壁ユニットが知られている(下記特許文献1参照)。この壁ユニットはユニットバスの一部(内壁)として用いられる。
【0003】
壁ユニットの結合面には凹溝が形成されている。
【0004】
縦ジョイントは介在部と突起部とを有する。介在部は隣接する壁パネルの間に介在する。突起部は介在部の壁パネルに接するそれぞれの面に形成されている。それらの突起部は隣接する壁パネルの接合面のそれぞれに形成された凹溝と嵌合する。
【0005】
壁ユニットを組み立てるには、一方の壁パネルの凹溝に縦ジョイントの一方の突起部を嵌合し、他方の壁パネルの凹溝に縦ジョイントの他方の突起部を嵌合する。
【0006】
このようにして壁ユニットが組み立てられ、壁ユニットと床ユニットと天井ユニットと組み合わせることによりユニットバスが完成する。
【特許文献1】特開平5−9991号公報(段落0008〜0010、図3参照)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
壁ユニットを組み立てる際、上述のように壁パネルの溝に縦ジョイントの突起部を嵌合するが、このとき水密性を確保するために溝と突起部との嵌合部に接着剤が使用される。
【0008】
したがって、壁ユニットの組立に多くの時間がかかるという問題があった。
【0009】
この発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、その課題は隣接するパネルの接合面間への水の浸入を防ぐとともに組立時間を短縮することができるヤトイザネ及びそれを用いた組立式壁を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
前述の課題を解決するため請求項1の発明のヤトイザネは、隣接するパネルの間に介在する介在部と、この介在部の前記パネルに接する面に形成され、前記隣接するパネルの接合面に形成された溝と嵌合して前記パネルの接合面同士を結合する突起部とを備えるヤトイザネにおいて、前記介在部と前記突起部との少なくとも一方に、前記接合面間に水が浸入するのを阻止する水切りが形成されていることを特徴とする。
【0011】
上述のように介在部と突起部との少なくとも一方に水切りが形成されているので、この水切りによって隣接するプレートの接合面間への水の浸入が阻止される。
【0012】
請求項2の発明は、請求項1記載のヤトイザネにおいて、軟質プラスチックで形成された目地材を着脱可能に保持する保持溝が、前記介在部に形成されていることを特徴とする。
【0013】
請求項3の発明の組立式壁は、複数のパネルと、これらのパネルを接合する請求項1又は2記載のヤトイザネとを備え、前記パネルは、前記溝を有する発泡プラスチック板と、この発泡プラスチック板の少なくとも片面を覆う化粧板とで構成されることを特徴とする。
【0014】
請求項4の発明は、請求項3記載の組立式壁において、前記発泡プラスチック板、前記化粧板及び前記ヤトイザネが同種類のプラスチックで形成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0015】
以上説明したようにこの発明によれば、プレートの接合に接着剤を用いなくとも、隣接するプレートの接合面間への水の浸入が阻止される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、この発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1はこの発明の第1実施形態に係る組立式壁の断面図、図2は図1に示す組立式壁の接合部の拡大断面図、図3は図1に示す組立式壁を用いたユニットバスの断面を示す概念図、図4は直角に接合される組立式壁の接合部の斜視図、図5は図4に示す組立式壁の接合部の断面図である。
【0018】
図3に示すように、組立式壁6は床ユニット2と天井ユニット11とともにユニットバス1を構成する。
【0019】
床ユニット2は2つの防水パン3,3と浴槽4とから成る。2つの防水パン3,3はそれぞれ支柱21を介して基礎22に固定されている。防水パン3はフランジ部31を有する。フランジ部31の上面には第1、第2凸部32,33が形成されている。一方の防水パン3は洗い場となる。他方の防水パン3には浴槽5が設置される。
【0020】
天井ユニット11は1つの板体で構成される。天井ユニット11は角筒状に組み立てられた組立式壁6の上端に設置される。天井ユニット11の周縁部には第1凸部112及び第2凸部113が形成されている(図1参照)。
【0021】
図1,2に示すように、組立式壁6は複数のパネル7とヤトイザネ9と目地材10とで構成されている。
【0022】
床ユニット2側に配置されるパネル7と、天井ユニット11側に配置されるパネル7との構成は同一である。パネル7は発泡プラスチック板71と内側化粧板72と外側化粧板73とで構成されている。
【0023】
発泡プラスチック板71はパネル7の芯材であり、厚さ19mmで10倍発泡倍率のPP(ポリプロピレン)樹脂発泡板が用いられている。発泡プラスチック板71の接合面71cには接合溝(溝)71aが形成され、発泡プラスチック71の接合面71cの反対面71dには嵌合溝71bが形成されている。
【0024】
内側化粧板72は表側合成紙と裏側合成紙と樹脂シート(いずれも図示せず)とで構成されている。表側合成紙は、PP樹脂系合成紙(厚さ100μm)の表面に2液反応ウレタン系プライマ(厚さ2μm)とウレタン樹脂系インクとを用いて大理石柄のグラビアを印刷し、その上にアクリル系透明樹脂(厚さ7μm)をコートし、更に同PP樹脂系合成紙の裏面に塩素化ポリプロピレン樹脂プライマ(厚さ2μm)を施してなる。裏側合成紙は、PP樹脂系合成紙(厚さ100μm)の両面に塩素化ポリプロピレン樹脂プライマ(厚さ2μm)を施してなる。樹脂シートはPP系樹脂をシート状に溶融押し出し成型することにより形成され、この成型の際に上述の表側合成紙と裏側合成紙とがそれぞれ樹脂シートの表側面と裏側面とに熱融着され、片面に大理石模様を有する総厚3mmの内側化粧板72ができあがる。
【0025】
外側化粧板73は内側化粧板72と同様に表側合成紙と裏側合成紙と樹脂シート(いずれも図示せず)とで構成されている。表側合成紙は、PP樹脂系合成紙(厚さ100μm)の両面に塩素化ポリプロピレン樹脂プライマ(2g/m)を施し、同PP樹脂系合成紙の外側面に商標をグラビア印刷してなる。裏側合成紙は、PP樹脂系合成紙(厚さ100μm)の両面に塩素化ポリプロピレン樹脂プライマ(厚さ2μm)を施してなる。樹脂シートはPP系樹脂をシート状に溶融押し出し成型することにより形成され、この成型の際に上述の表側合成紙と裏側合成紙とがそれぞれ樹脂シートの表側面と裏側面とに熱融着され、片面に商標が付された総厚3mmの外側化粧板73が形成される。
【0026】
内側化粧板72は大理石模様が外側になるように、EVA(エチレン・ビニル・アセテート コポリマー)系ホットメルト系接着剤(厚さ15μm)で発泡プラスチック板71の浴室1A側の面に接着される。同様に、外側化粧板73は商標が外側になるように、EVA系ホットメルト系接着剤(厚さ15μm)で発泡プラスチック板71の外側の面に接着される。以上のようにして表面に大理石模様、裏面に商標が付された総厚25mmのパネル7が形成される。
【0027】
図1に示すように、床ユニット2側のパネル7の嵌合溝71bには防水パン3の第1凸部32が圧入される。天井ユニット11側のパネル7の嵌合溝71bには天井ユニット11の第1凸部112が圧入される。
【0028】
図2に示すように、ヤトイザネ9は介在部91と第1突起部92と第2突起部93とを有する。
【0029】
介在部91はほぼプレート状である。介在部91は隣接するパネル7の間に介在する。介在部91の浴室1Aに臨む面には保持溝91aが形成されている。保持溝91aは介在部91の長手方向に沿って延びている。保持溝91aは目地材10を保持する。保持溝91aの断面形状はほぼ矩形である。
【0030】
第1突起部92は介在部91の床ユニット2側の面に形成されている。第1突起部92の浴室1A側の面には2つの水切り92aが形成されている。水切り92aは介在部91の長手方向へ延びる溝である。第1突起部92の下端部の両側には面取り92bが施されている。第1突起部92の厚みは床ユニット2側のパネル7の接合溝71aの幅よりも若干大きく、第1突起部92はその接合溝71aに圧入される。
【0031】
第2突起部93は介在部91の天井ユニット11側の面に形成されている。第2突起部93の浴室1Aの側の面には2つの水切り93aが形成されている。水切り93aは介在部91の長手方向へ延びている。第2突起部93の上端部の両側には面取り93bが施されている。第2突起部93の厚みは天井ユニット11側のパネル7の接合溝71aの幅よりも若干大きく、第2突起部93はその接合溝71aに圧入される。
【0032】
ヤトイザネ9は、ホモポリプロピレン樹脂80重量部とポリプロピレン系エラストマー20重量部との混合物にフェノール系酸化防止剤と脂肪酸アマイド系滑材とが添加されたものを、異形押出し成型してなる。
【0033】
目地材10はシール部10aと圧入部10bとを有する。シール部10aはほぼテープ状である。圧入部10bはシール部10aに一体に形成されている。圧入部10bはシール部10aの長手方向へ延びている。圧入部10bの断面形状はほぼ音叉状である。圧入部10bは介在部91の保持溝91aに圧入される。
【0034】
目地材10は、無機系防黴剤と有機系又は無機系着色顔料とが添加されたポリエチレンエラストマーを型抜きしてなる。目地材10はプレート7同士の接合部を覆い隠し、組立式壁6の美観を高める。また、プレート7同士の接合部の防水性を高める。
【0035】
組立式壁6を組み立てるには、まず、図1に示すように、予め設置された防水パン3の第1凸部32に、床ユニット2側のパネル7の嵌合溝71bを嵌合させる。このとき、パネル7と防水パン3のフランジ部31との間にシーリング材23を介在させる。嵌合溝71bを第1凸部32に嵌合させた後、パネル7とフランジ部31との間をウエットコーキング材24でコーキングする。
【0036】
次に、床ユニット2側のパネル7の接合溝71aに、ヤトイザネ9の第1突起部92を圧入する。これにより、ヤトイザネ9は床ユニット2側のパネル7から容易に抜けなくなる。
【0037】
その後、天井ユニット11側のパネル7の接合溝71aを、ヤトイザネ9の第2突起部93に嵌合する。これにより、天井ユニット11側のパネル7はヤトイザネ9から容易に抜けなくなる。
【0038】
次に、ヤトイザネ9の保持溝91aに目地材10を圧入する。
【0039】
以上の作業を4回繰り返し、4つの組立式壁6を組み立て、その後4つの組立式壁6を角柱状に組み立てる。
【0040】
このとき、4つの組立式壁6を角柱状に組み立てるには額縁(留め型)工法が用いられる。図4,5に示すように、予め組立式壁6の側部6aを組立式壁6の裏面に対して斜め45度にカットする。また、側部6aに溝6cを形成する。側部6a同士を突き合せたとき2つの溝6cが互いに通じ、1つの溝が形成される。この連続した2つの溝6cに1つの直角三角形状の埋め込みプレート12を埋め込むことにより、直角に配置された組立式壁6同士が接合される。この接合部の浴室1A側をウエットコーキング材24でコーキングする。
【0041】
その後、図1に示すように、天井ユニット11側のパネル7の嵌合溝71bに天井ユニット11の第1凸部112を圧入する。このとき、パネル7と天井ユニット11との間にシーリング材23を介在させる。
【0042】
最後に、天井ユニット11の第2凸部113とパネル7との間をウエットコーキング材24でコーキングする。
【0043】
以上の作業工程を経て、ユニットバス1が完成する。
【0044】
この実施形態によれば、ヤトイザネ9の第1、第2突起部92,93に水切り92a,93aが形成されているので、水切り92a,93aの部分によって毛細管現象が発生するのを防止することができ、この結果、接着剤を用いなくてもパネル7同士の接合面に水が浸入するのを防止することができる。
【0045】
また、接着剤を用いる必要がないので、組立式壁6の組立を迅速に行うことができる。
【0046】
更に、パネル7は発泡プラスチック板71を有するので、保温性に優れ、浴室1Aに対する断熱施工を省くことができる。
【0047】
また、パネル7とヤトイザネ9とは同種の樹脂で形成されているので、組立式壁6を廃棄する際、パネル7とヤトイザネ9とを分別する必要がなく、リサイクル性に優れる。
【0048】
更に、ヤトイザネ9は中空構造であるので、材料費を削減することができる。
【0049】
また、目地材10を用いているので、組立式壁6の外観が美しく、また、プレート7同士の接合部分のシール性を高めることができる。
【0050】
なお、発泡プラスチック71の材料としてはPP樹脂に限られず、例えば、ポリオレフィン系発泡板(独立気泡系)でもよい。
【0051】
また、化粧板72,73の材料としてはPP樹脂に限られず、例えば、ポリオレフィン系の熱可逆性樹脂を用いてもよい。
【0052】
なお、ヤトイザネ9の材料としてはポリプロピレン系樹脂に限られず、ポリオレフィン系の樹脂を用いてもよい。
【0053】
また、第1実施形態では、パネル7、化粧板72,73及びヤトイザネ9の材料を同種の樹脂で統一したが、異なる種類の樹脂を用いても構わない。
【0054】
なお、第1実施形態では発泡プラスチック板71の両面に化粧板72,73を設けたが、発泡プラスチック板71の一方の面だけに化粧板を設けてもよいし、発泡プラスチック板71の両面に化粧板を設けなくてもよい。
【0055】
なお、目地材10を必ず設ける必要はない。
【0056】
また、第1実施形態はユニットバス1用の組立式壁6であるが、この発明の組立式壁はユニットバス1用に限られず、例えば、間仕切り用の組立式壁としても用いることができる。
【0057】
図6はこの発明の第2実施形態に係る組立式壁を水平に切断し、かつ一部を破断した状態を示す斜視図、図7は図6に示す組立式壁6の接合部の平面図である。
【0058】
第1実施形態に係る組立式壁と共通する部分については同一符号を付してその説明を省略する。以下、主な相違部分についてだけ説明する。
【0059】
第2実施形態のヤトイザネ209は直角に配置された組立式壁6,6´を接合するものであるとともに、コーナー柱を兼ねるものである。
【0060】
ヤトイザネ209は介在部291と第1突起部292と第2突起部293とを有する。
【0061】
介在部291はほぼ角筒状である。介在部291の組立式壁6,6´に接する面のそれぞれに水切り291bが形成されている。水切り291bは介在部291の長手方向へ延びる溝である。溝の断面形状は直角三角形である。介在部291の浴室1Aに臨む面には保持溝291aが形成されている。この保持溝291aに目地材210が圧入され、保持されている。
【0062】
第1突起部292は介在部291の組立式壁6に接する面に形成されている。第1突起部292の先端部の浴室1A側の角部には面取り292bが施されている。第1突起部292は組立式壁6の側部6aに形成された溝6dに圧入される。第1突起部292には切欠き292cが形成されている(図6参照)。この切欠き292cはヤトイザネ9の一端部を受け入れる。
【0063】
第2突起部293は介在部291の組立式壁6´に接する面に形成されている。第2突起部293の先端部の浴室1A側の角部には面取り293bが施されている。第2突起部293は組立式壁6´の側部6aに形成された溝6dに圧入される。
【0064】
なお、組立式壁6の接合方向は垂直方向であるが、組立式壁6´の接合方向は水平方向である。
【0065】
第2実施形態に係る組立式壁によれば、第1実施形態に係る組立式壁と同様の作用効果が得られる。
【0066】
図8はこの発明の第3実施形態に係るヤトイザネの断面図である。
【0067】
第3実施形態に係るヤトイザネ309の介在部391の浴室側の面には膨出部391cが形成されている。また、膨出部391cは内側化粧板72(図2参照)の浴室側の面よりも突出し、目地のように機能する。したがって、第3実施形態では、目地材10が不要であり、また、目地材10を保持する保持溝91aも不要である。
【0068】
第1突起部392の浴室側の面には断面が正三角形の水切り392aが2つ形成されている。
【0069】
第2突起部393の浴室側の面には断面が半円形の水切り393aが2つ形成されている。
【0070】
この実施形態は第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
【0071】
図9はこの発明の第4実施形態に係るヤトイザネの断面図である。
【0072】
第4実施形態に係るヤトイザネ409の介在部491の浴室側の面には膨出部491cが形成されている。また、介在部491の殆どが中実になっている。
【0073】
第1突起部492の浴室側の面には断面が半円形の水切り492aが1つ形成されている。
【0074】
第2突起部493の浴室側の面には断面が矩形の水切り493aが1つ形成されている。
【0075】
この実施形態は第1実施形態と同様の作用効果を奏するとともに、介在部491の殆どが中実に形成されているので,強度に優れる。
【0076】
図10はこの発明の第4実施形態に係るヤトイザネの断面図である。
【0077】
第5実施形態に係るヤトイザネ509の介在部591の浴室側の面には膨出部591cが形成されている。また、介在部591の浴室側の部分は中実になっている。介在部591の浴室側の部分の下面には断面が正三角形の水切り591dが1つ形成されている。介在部591の浴室側の部分の上面には断面が半円形の水切り591eが1つ形成されている。
【0078】
この実施形態は第1実施形態と同様の作用効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】図1はこの発明の第1実施形態に係る組立式壁の断面図である。
【図2】図2は図1に示す組立式壁の接合部の拡大断面図である。
【図3】図3は図1に示す組立式壁を用いたユニットバスの断面を示す概念図である。
【図4】図4は直角に接合される組立式壁の接合部の斜視図である。
【図5】図5は図4に示す組立式壁の接合部の断面図である。
【図6】図6はこの発明の第2実施形態に係る組立式壁を水平に切断し、かつ一部を破断した状態を示す斜視図である。
【図7】図7は図6に示す組立式壁6の接合部の平面図である。
【図8】図8はこの発明の第3実施形態に係るヤトイザネの断面図である。
【図9】図9はこの発明の第4実施形態に係るヤトイザネの断面図である。
【図10】図10はこの発明の第4実施形態に係るヤトイザネの断面図である。
【符号の説明】
【0080】
6 組立式壁
7 パネル
71 発泡プラスチック板
71a 嵌合溝
72 内側化粧板
73 外側化粧板
9 ヤトイザネ
91,291,391,491,591 介在部
291b,591d,591e 水切り
91a,291a 保持溝
92,292,392,492,592 第1突起部
92a,392a,492a 水切り
93,293,393,493,593 第2突起部
93a,393a,493a 水切り
10 目地材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
隣接するパネルの間に介在する介在部と、この介在部の前記パネルに接する面に形成され、前記隣接するパネルの接合面に形成された溝と嵌合して前記パネルの接合面同士を結合する突起部とを備えるヤトイザネにおいて、
前記介在部と前記突起部との少なくとも一方に、前記接合面間に水が浸入するのを阻止する水切りが形成されていることを特徴とするヤトイザネ。
【請求項2】
軟質プラスチックで形成された目地材を着脱可能に保持する保持溝が、前記介在部に形成されていることを特徴とする請求項1記載のヤトイザネ。
【請求項3】
複数のパネルと、これらのパネルを接合する請求項1又は2記載のヤトイザネとを備え、
前記パネルは、前記溝を有する発泡プラスチック板と、この発泡プラスチック板の少なくとも片面を覆う化粧板とで構成されることを特徴とする組立式壁。
【請求項4】
前記発泡プラスチック板、前記化粧板及び前記ヤトイザネが同種類のプラスチックで形成されていることを特徴とする請求項3記載の組立式壁。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2007−146371(P2007−146371A)
【公開日】平成19年6月14日(2007.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−338313(P2005−338313)
【出願日】平成17年11月24日(2005.11.24)
【出願人】(593054941)伸興化成株式会社 (1)
【Fターム(参考)】