ライセンス管理装置、ライセンス管理方法、ライセンス管理プログラムおよびライセンス管理システム
【課題】事前にユーザのライセンスの使用を継続させる装置の候補を提示することによりユーザにとってライセンスの管理が容易であるライセンス管理装置を提供する。
【解決手段】ライセンスの有効期限が所定期間未満のライセンスがあるかどうかを判断する(ステップS4)。ライセンスの有効期限が所定期間未満のライセンスがあると判断される場合には、ライセンスの有効期限が満了した場合の残りのライセンス数を確認する(ステップS5)。ライセンス使用台数と、ライセンスの有効期限が満了した場合の残りのライセンス数とを比較する(ステップS7)。ライセンス使用台数がライセンスの有効期限が満了した場合の残りのライセンス数を超えている場合には、次にライセンスの使用候補の設定が有るかどうかを判断する(ステップS8)。ライセンスの使用候補の設定がない場合には、ライセンス使用候補の設定処理を実行する(ステップS9)。
【解決手段】ライセンスの有効期限が所定期間未満のライセンスがあるかどうかを判断する(ステップS4)。ライセンスの有効期限が所定期間未満のライセンスがあると判断される場合には、ライセンスの有効期限が満了した場合の残りのライセンス数を確認する(ステップS5)。ライセンス使用台数と、ライセンスの有効期限が満了した場合の残りのライセンス数とを比較する(ステップS7)。ライセンス使用台数がライセンスの有効期限が満了した場合の残りのライセンス数を超えている場合には、次にライセンスの使用候補の設定が有るかどうかを判断する(ステップS8)。ライセンスの使用候補の設定がない場合には、ライセンス使用候補の設定処理を実行する(ステップS9)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライセンス管理装置、ライセンス管理方法、ライセンス管理プログラムおよびライセンス管理システムに関し、特に、ソフトウェアのライセンス管理に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、ある特定のアプリケーションソフトウェア(以下、単にアプリとも称する)をネットワークを介して接続されている端末装置で使用する場合、ユーザは、例えばアプリケーションサービスプロバイダ(ASP)等が提供する当該アプリを使用するためのライセンスを購入する必要がある。
【0003】
ライセンスとは、購入したソフトウェアを使用する権利(使用許諾)のことである。通常、1本のソフトウェアの使用は、1台の端末装置に限って許可されている。
【0004】
したがって、社内等のLANで接続された複数の端末装置において、ある特定のアプリを使用したいと考える場合には、必要な数だけ複数のライセンスを購入する必要がある。そして、ユーザには、ライセンス契約に定められたライセンス数の範囲内でのアプリの使用が認められており、従来よりライセンスの管理方式が種々提案されている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2002−258967号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、端末装置の台数分だけライセンスが必要なライセンス管理環境において、登録されているライセンスのうち一部のライセンスが使用不可となった場合には、ライセンスの使用が許可されている端末装置の中でどの端末装置を当該アプリの使用を禁止するかすなわちライセンスの管理外にするかの選択が必要となり、ライセンスを管理しているシステム側で管理外とする端末装置を選択する必要があるが、ユーザの意図しない端末装置がライセンスの管理外となる可能性があり望ましくない。
【0006】
また、ユーザにとっては、そのような状況の場合、どの端末装置をライセンスの管理外とするかあるいはどの端末装置についてライセンスの使用を継続させるべきか判断に迷う可能性がある。
【0007】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、事前にユーザに対してライセンスの使用を継続させる装置の候補を提示することによりユーザにとってライセンスの管理を容易にするライセンス管理装置、ライセンス管理方法、ライセンス管理プログラムおよびライセンス管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るライセンス管理装置は、ネットワークを介して複数の端末装置と接続され、複数の端末装置が所定のアプリケーションを使用する際のライセンスを管理するライセンス管理装置であって、複数の端末装置が使用することができる所定のアプリケーションの複数のライセンスのそれぞれの有効期限を管理する管理手段と、複数の端末装置のうちライセンスの使用が許可されている端末装置を監視する監視手段と、管理手段により管理されている複数のライセンスのうち有効期限が所定期間未満のライセンスを検出する検出手段と、複数のライセンスのうち検出手段により検出されたライセンスを除く残りのライセンス数を確認する確認手段と、残りのライセンス数と、監視手段により監視されている複数の端末装置の使用台数とを比較する更新ライセンス比較手段と、更新ライセンス比較手段による比較結果に基づいて、使用台数が残りのライセンス数を越えると判断された場合、複数の端末装置の装置情報に基づいて複数の端末装置のうち残りのライセンス数に対応する使用を許可する端末装置の候補を設定する候補設定手段とを備える。
【0009】
好ましくは、複数の端末装置のうち管理手段により管理されている複数のライセンスに基づいてライセンスの使用を許可する端末装置を登録する登録手段と、管理手段により管理されている有効なライセンス数と監視手段により監視されている複数の端末装置の使用台数とを比較する有効ライセンス比較手段と、有効ライセンス比較手段による比較結果に基づいて、使用台数が有効なライセンス数を超えると判断された場合、有効なライセンス数に基づいて候補設定手段により設定された端末装置の候補を使用を許可する端末装置として更新登録する更新登録手段とをさらに備える。
【0010】
好ましくは、候補設定手段は、複数の端末装置の装置情報に基づいて複数の端末装置のライセンスの管理外とする優先順位付けを実行する優先順位実行手段を含む。
【0011】
特に、候補設定手段は、優先順位実行手段により優先順位付けが実行された複数の端末装置について、残りのライセンス数に合わせてライセンスの使用を許可する候補の一覧を表示させるための候補表示指示手段をさらに含む。
【0012】
特に、端末装置の装置情報は、端末装置の複数の属性情報を有しており、優先順位実行手段は、複数の属性情報の中から少なくとも1つの属性情報の選択入力を受け付けて、選択された属性情報に基づいて複数の端末装置のライセンスの管理外とする優先順位付けを実行する。
【0013】
本発明の別の局面に従うライセンス管理方法は、ネットワークを介して複数の端末装置と接続され、複数の端末装置が所定のアプリケーションを使用する際のライセンスを管理するライセンス管理方法であって、複数の端末装置が使用することができる所定のアプリケーションの複数のライセンスのそれぞれの有効期限を管理する管理ステップと、複数の端末装置のうちライセンスの使用が許可されている端末装置を監視する監視ステップと、管理手段により管理されている複数のライセンスのうち有効期限が所定期間未満のライセンスを検出する検出ステップと、複数のライセンスのうち検出手段により検出されたライセンスを除く残りのライセンス数を確認する確認ステップと、残りのライセンス数と、監視手段により監視されている複数の端末装置の使用台数とを比較する更新ライセンス比較ステップと、更新ライセンス比較ステップによる比較結果に基づいて、使用台数が残りのライセンス数を越えると判断された場合、複数の端末装置の装置情報に基づいて複数の端末装置のうち残りのライセンス数に対応する使用を許可する端末装置の候補を設定する候補設定ステップとを備える。
【0014】
本発明の他の局面に従うライセンス管理プログラムは、ネットワークを介して複数の端末装置と接続され、複数の端末装置が所定のアプリケーションを使用する際のライセンスを管理するライセンス管理装置を制御するコンピュータが実行可能なライセンス管理プログラムであって、複数の端末装置が使用することができる所定のアプリケーションの複数のライセンスのそれぞれの有効期限を管理する管理ステップと、複数の端末装置のうちライセンスの使用が許可されている端末装置を監視する監視ステップと、管理手段により管理されている複数のライセンスのうち有効期限が所定期間未満のライセンスを検出する検出ステップと、複数のライセンスのうち検出手段により検出されたライセンスを除く残りのライセンス数を確認する確認ステップと、残りのライセンス数と、監視手段により監視されている複数の端末装置の使用台数とを比較する更新ライセンス比較ステップと、更新ライセンス比較ステップによる比較結果に基づいて、使用台数が残りのライセンス数を越えると判断された場合、複数の端末装置の装置情報に基づいて複数の端末装置のうち残りのライセンス数に対応する使用を許可する端末装置の候補を設定する候補設定ステップとを備える。
【0015】
本発明のさらに別の局面に従うライセンス管理システムは、所定のアプリケーションを実行する複数の端末装置と、ネットワークを介して複数の端末装置と接続され、複数の端末装置が所定のアプリケーションを使用する際のライセンスを管理するライセンス管理装置とを備える。ライセンス管理装置は、複数の端末装置が使用することができる所定のアプリケーションの複数のライセンスのそれぞれの有効期限を管理する管理手段と、複数の端末装置のうちライセンスの使用が許可されている端末装置を監視する監視手段と、管理手段により管理されている複数のライセンスのうち有効期限が所定期間未満のライセンスを検出する検出手段と、複数のライセンスのうち検出手段により検出されたライセンスを除く残りのライセンス数を確認する確認手段と、残りのライセンス数と、監視手段により監視されている複数の端末装置の使用台数とを比較する更新ライセンス比較手段と、更新ライセンス比較手段による比較結果に基づいて、使用台数が残りのライセンス数を越えると判断された場合、複数の端末装置の装置情報に基づいて複数の端末装置のうち残りのライセンス数に対応する使用を許可する端末装置の候補を設定する候補設定手段とを含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るライセンス管理装置は、更新ライセンス比較手段による比較結果に基づいて、使用台数が残りのライセンス数を越えると判断された場合、複数の端末装置の装置情報に基づいて複数の端末装置のうち残りのライセンス数に対応する使用を許可する端末装置の候補を設定する候補設定手段を含む。すなわち、ライセンスが切れる前に切れた場合のライセンスの使用候補を設定することにより、事前にユーザは、ライセンスが切れた場合のライセンスの登録状況を確認することが可能であり、ユーザにとって利便性の高いまた容易にライセンスを管理することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明においては同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一であるものとする。
【0018】
(全体システム構成)
図1は、本発明の実施の形態に従うライセンス管理システムの概略構成図である。
【0019】
図1を参照して、本発明の実施の形態に従う複数の端末装置1A〜1Eは、同一のオフィス内に敷設されたネットワークであるLAN(Local Area Network)に接続されている。また、LANには、外部のネットワークであるインターネット5と接続されているサーバ装置SRVが接続されている。
【0020】
また、インターネット5を介して当該アプリの使用を許可するための後述するライセンス管理情報を出力するためのライセンス登録サーバ10および当該アプケーションソフトウェアおよびライセンスの提供者であるアプリケーションサービスプロバイダ(ASP)の提供サーバ11がそれぞれ接続されている。
【0021】
また、LANには、PC(Personal Computer)が接続されており、ユーザは、当該PCを用いてネットワークを介して接続されている自己が所有している複数の端末装置およびサーバSRV等に対して必要なアクセス等を実行することが可能である。
【0022】
以下においては、一例としてユーザが自己が所有している複数の端末装置1A〜1Eに対してある特定のアプリの利用を求める場合に、アプリケーションサービスプロバイダ(ASP)から提供されたアプリケーションのライセンスの管理について説明する。
【0023】
ユーザは、自己が所有している複数の端末装置1A〜1Eについてアプリの利用を求める場合には、LANに接続されているPCを用いて提供サーバ11にアクセスする。そして、ユーザがPCを用いて提供サーバ11との間で端末装置のアプリの使用台数に相当するライセンス数に応じた課金処理等を実行することにより提供サーバ11からダウンロードされて当該アプリがサーバSRVに格納され、サーバSRVは、アプリケーションサーバ(以下、アプリサーバSRVとも称する)として機能するものとする。なお、この際、当該アプリのライセンスの管理のためのライセンス管理プログラムも提供サーバ11からサーバSRVに提供されて格納され、サーバSRVは、CPUを介してライセンス管理プログラムを実行することによりライセンス管理装置としても機能するものとする。
【0024】
また、提供サーバ11から当該アプリ等の提供とともに当該アプリのライセンスを設定するためのライセンス登録情報がPCを介してユーザに与えられる。
【0025】
ユーザは、PCを介してライセンス登録情報を入力してアプリサーバSRVに送信することにより、アプリサーバSRVは、提供サーバ11から提供されたライセンス管理プログラムに基づいてライセンス管理を実行するための当該アプリに対するライセンスキーを発行する。そして、ユーザは、当該ライセンスキーに基づくライセンス契約の範囲内でアプリケーションサービスの提供を受けることが可能である。なお、本例において当該アプリは、端末装置1A〜1Eについて利用が可能なものであるものとする。
【0026】
アプリサーバSRVは、ユーザがPCを介して入力したライセンス登録情報に基づいて発行したライセンスキーをライセンス登録サーバ10に出力する。
【0027】
そして、ライセンス登録サーバ10は、課金処理等に応じて発行されたライセンスキーに従って、購入されたライセンス数に相当する端末装置のライセンスの管理可能台数および当該ライセンスキーの有効期限をアプリサーバSRVに出力する。
【0028】
アプリサーバSRVは、ライセンス管理プログラムに従ってライセンス登録サーバ10から出力されたライセンスの管理可能台数およびライセンスキーの有効期限を含むライセンス管理情報に基づいて、ユーザにより登録された端末装置に対するアプリの使用を許可するライセンスを管理する。
【0029】
具体的には、アプリサーバSRVは、ライセンス管理プログラムに従ってPCを介して入力されるユーザからのアプリの使用を求める端末装置の登録情報を受け付けて、登録された端末装置に対してライセンスキーの有効期限に基づいてアプリを使用するためのライセンス管理を実行することになる。
【0030】
本実施の形態においては、代表的に、ネットワークに接続された端末装置1A〜1Eの代表例としてMFP(Multi Function Peripheral)、プリンタ装置等について説明する。なお、本発明に係る端末装置は、ファクシミリ装置、スキャナ装置等であってもよく特に、その種類には限定されない。本例においては、一例として端末装置1Aは、高速印刷等が可能であるとともにカラー画像の印刷が可能な高機能のカラーMFPであるものとする。端末装置1Bは、高速印刷等が可能であるがモノクロ画像の印刷が可能な高機能のモノクロMFPであるものとする。端末装置1Cは、通常の速度での印刷等が可能であるとともにカラー画像の印刷が可能な低機能のカラーMFPであるものとする。端末装置1Dは、カラーのプリンタ装置であるものとする。端末装置1Eは、モノクロのプリンタ装置であるものとする。MFPの機能数は、FAX機能、スキャン機能等が搭載されているためプリンタ装置が有している機能数よりも多いものとする。
【0031】
また、特定のアプリとしては、一例としてMFPあるいはプリンタ等におけるプリント/コピー/ファクス/スキャン機能を使用した履歴を管理するログ管理機能、ユーザ毎あるいは装置毎に機能制限や使用上限枚数を制限できるユーザ/装置管理機能、また、登録された装置毎のエラー情報および消耗品情報を取得する機能、装置毎のアプリケーションの設定変更情報を取得する機能等をそれぞれ実行可能なアプリケーションソフトウェアを挙げることができる。なお、本例においては、1つのアプリケーションソフトウェアについて複数の機能の実行が可能な場合について説明するが、特にこれらに限られず、1つのアプリケーションソフトウェアについて1つの機能を実行する場合であってもよいし、その他の機能を実行するアプリケーションソフトウェアであっても同様に適用可能である。
【0032】
一例として、例えば特定のアプリとしてログ管理機能が実行される場合には、登録された端末装置について、プリント/コピー/ファクス/スキャン機能を使用した履歴情報がアプリサーバSRVで管理記録され、ユーザは、例えばPCを介してアプリサーバSRVにアクセスすることにより、登録された端末装置の履歴情報を容易に取得することが可能となる。
【0033】
なお、上記においては、提供サーバ11から当該アプリ等をネットワークを介してダウンロードしてサーバSRVに格納する場合について説明したが、特にこれに限られず、パッケージソフトとしてCD−ROM等に格納されている当該アプリをサーバSRVの後述するCD−ROMドライブを介して読み込ませて格納するようにしても良いし、その手段は限定されない。なお、当該場合には、パッケージソフトとして当該CD−ROMに付帯して提示されている暗号キー等のライセンス登録情報をユーザが入力することにより上記と同様の動作を実現可能である。
【0034】
なお、本例においては、ライセンス登録サーバ10と提供サーバ11とがそれぞれ別々に設けられた場合について説明するが、ライセンス登録サーバ10の機能を提供サーバ11に持たせるようにすることも可能である。
【0035】
なお、本例においては、一例としてユーザがPCを介してライセンス登録情報を入力してアプリサーバSRVに送信することにより、アプリサーバSRVがライセンス管理プログラムに従って当該アプリに対するライセンスキーを発行する場合について説明するが、特にこれに限られず、ユーザが提供サーバ11と必要なデータの授受を実行することにより、提供サーバ11から当該アプリとともにライセンス管理プログラムに従って当該アプリのライセンスを発行して、上述のライセンス管理情報とともにサーバSRVに提供するようにすることも可能である。その場合には、ライセンス登録サーバ10を設けることなくライセンス管理を実現することも可能である。あるいは、ライセンス登録サーバ10が当該アプリのライセンスを発行してサーバSRVに提供するようにしても良い。
【0036】
(MFPの概略構成)
図2は、本発明の実施の形態に従う端末装置1A〜1CであるMFPにおける概略構成を説明するブロック図である。
【0037】
図2を参照して、本発明の実施の形態に従うMFPは、制御部100と、メモリ部102と、画像読取部104と、Fax送受信部105、プリント部106と、通信インターフェイス部108と、データ格納部110とを含む。
【0038】
制御部100は、代表的にはCPU(Central Processing Unit)などの演算装置から構成される。
【0039】
メモリ部102は、代表的にDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性の記憶装置であり、制御部100で実行されるプログラムやプログラムの実行に必要なデータ等を保持する。
【0040】
通信インターフェイス部108は、代表的にネットワーク(たとえばLANおよびインターネット5)を介してPCおよびアプリサーバSRV等との間でデータを送受信するための部位であり、たとえばLANアダプタおよびそれを制御するドライバソフトとを含む。
【0041】
画像読取部104は、スキャナ処理を行なうための部位であり、スキャナ処理に係るハードウェア構成に加えて各部の作動を制御するための制御装置をも含む。
【0042】
Fax送受信部105は、FAX送受信処理を行なうための部位であり、FAX送受信処理に係るハードウェア構成に加えて各部の作動を制御するための制御装置をも含む。
【0043】
プリント部106は、プリント処理を行なうための部位であり、プリント処理に係るハードウェア構成に加えて各部の作動を制御するための制御装置をも含む。
【0044】
データ格納部110は、代表的にはハードディスク装置やフラッシュメモリとの不揮発性の記憶装置である。
【0045】
なお、端末装置1D、1Eであるプリンタ装置の構成は、図2の構成における画像読取部104およびFax送受信部105が設けられていない構成であり、その他の点については基本的に同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0046】
図3は、本発明の実施の形態に従うPCの概略構成を説明するブロック図である。
図3を参照して、本発明の実施の形態に従うPCは、オペレーティングシステム(OS:Operating System)を含む各種プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)201と、CPU201のプログラムの実行に必要なデータを一時的に記憶するメモリ部213と、CPU201で実行されるプログラムを不揮発的に記憶するハードディスク部(HDD:Hard Disk Drive)211とを含む。また、このようなプログラムは、FTDドライブ217またはCD−ROMドライブ215によってそれぞれフレキシブルディスクに217aまたはCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)215aなどから読取られる。
【0047】
CPU201は、キーボードやマウス等からなる入力部209を介してユーザからの指示を受取るとともに、プログラムの実行によって生成される画面出力をディスプレイ部205へ出力する。また、CPU201は、LANカード等からなる通信インターフェイス部207を介してLANに接続された端末装置1A〜1E、ネットワークで接続されたアプリサーバSRVから必要な情報を取得する。また、上述した各部は、内部バス203を介して相互にデータを授受する。また、CPU201は、クロック202から時刻および日付等の情報を取得する。
【0048】
図4は、本発明の実施の形態に従うアプリサーバSRVの概略構成を説明するブロック図である。
【0049】
図4を参照して、本発明の実施の形態に従うアプリサーバSRVは、CPU301と、メモリ部313と、ハードディスク部311と、入力部309と、ディスプレイ部305と、通信インターフェイス部307と、内部バス303と、フレキシブルディスク317aを読み取るFTDドライブ317と、CD−ROM315aを読み取るCD−ROMドライブ315と、クロック302とを含み、図3で説明したPCの構成と基本的に同様であるのでその詳細な説明は省略する。
【0050】
ハードディスク部311には、提供サーバ11から提供された特定のアプリケーションソフトウェアとともに当該アプリのライセンスの管理のためのライセンス管理プログラム等が記録されており、CPU301がそれら各種プログラムを読み出して実行することにより、アプリケーションサービスを提供するアプリサーバの各種機能が実現される。なお、本例においては、CPU301がライセンス管理プログラムを読み出して実行することによりライセンス管理機能を実行するものとする。なお、本例においては、ソフトウェアをCPU301により読み出して実行することによりライセンス管理機能を実現する方式について説明するが、ソフトウェアに限られずハードウェアで構成することも当然に可能である。
【0051】
本例においては、CPU301が各種プログラムを読み出して実行することにより、具体的には、ユーザの認証処理および、ユーザがPCを介して入力したライセンス登録情報に基づくライセンスキーの発行処理、アプリ提供処理、ライセンスの管理処理等のアプリサーバの各種機能を実行するが、本例においては、ライセンス管理プログラムに従うライセンスの管理処理について主に説明し、その他のアプリサーバの処理については公知の方法を用いることとしその詳細な説明は省略する。
【0052】
また、ハードディスク部311には、予めユーザの入力に従って登録されたクライアントである端末装置1A〜1Eのアドレス、端末装置の機器種別を示す機器ID、およびライセンス管理履歴等が記録されているものとする。また、ライセンス管理プログラムに従うライセンス管理処理において、必要に応じてユーザのPCのディスプレイ部305に対して画面表示するために必要なデータ等についても格納されているものとする。
【0053】
ライセンス登録サーバ10、提供サーバ11についても基本的構成はアプリサーバSRVと同様である。
【0054】
図示しないがライセンス登録サーバ10のハードディスク部には、ライセンス登録情報に基づいてアプリサーバSRVから発行されたライセンスキーに従って、購入されたライセンス数に相当する端末装置の管理可能台数および当該ライセンスキーの有効期限を含むライセンス管理情報をアプリサーバSRVに出力するプログラム等が記録されており、CPUが当該プログラムを読み出して実行することにより、ライセンス登録サーバの各種機能が実現される。
【0055】
図5は、アプリサーバSRVにおけるライセンス管理処理を説明するフロー図である。
図5を参照して、ステップS1において、CPU301は、ユーザが購入した有効なライセンスが有るかどうかを判断する(ステップS1)。具体的には、クロック302を介して取得される日付情報を確認してHDD311に格納されているライセンス管理テーブルを参照して、管理されているライセンス期限が有効期限内であるかどうかを確認する。
【0056】
図6は、本発明の実施の形態に従うライセンス管理テーブルを説明する図である。
図6を参照して、本例においては特定のアプリケーションを使用するための一例として3つのライセンスLA,LB,LCおよび2つのライセンスLD,LEの合計5個のライセンスがユーザによって購入され、ライセンス管理プログラムに従ってメモリ部313にライセンス管理テーブルに登録されている場合が示されている。具体的には、ライセンスキーに応じてライセンス登録サーバ10から出力されたライセンス管理情報に基づいてユーザによって購入されたライセンス数にそれぞれ対応して互いに異なるライセンス名がHDD311に登録され、またそれに対応してライセンスキーの有効期限に相当するライセンス有効期限が登録される。
【0057】
本例においては、一例としてライセンス管理情報に基づく、ライセンス名、ライセンスLA,LB,LCの3つのライセンスと、ライセンス有効期限が「2008/9/30」として登録され、管理されている。また、別のライセンス管理情報に基づく、ライセンス名、ライセンスLD,LEの2つのライセンスと、ライセンス有効期限が「2008/1/31」として登録され、管理されている。なお、有効期限が切れたライセンスはHDD311のライセンス管理テーブルから削除されるものとする。
【0058】
そして、ここでは、現在の日付情報として「2008/1/1」であるものとする。
したがって、この場合においては、ライセンスLA,LB,LC,LD,LEのそれぞれの有効期限は全て有効期限内であり、全て有効なライセンスである。なお、本例においては、HDD311にライセンス管理テーブルが格納されている場合について説明したが、メモリ部313に格納するようにすることも可能である。
【0059】
再び図5を参照して、ステップS1において、有効なライセンスが無いと判断された場合には、処理を終了する(エンド)。ライセンス数が0の場合には、ライセンスの使用を許可することができないからである。
【0060】
次に、CPU301は、ライセンス使用台数を確認する(ステップS2)。具体的には、ライセンス管理プログラムに従ってHDD311に格納されているライセンス許可管理テーブルを参照して、現在ライセンスを使用しているライセンスの管理対象となっている装置の台数(ライセンス使用台数)を確認する。
【0061】
図7は、本発明の実施の形態に従うライセンス許可管理テーブルを説明する図である。
図7を参照して、本例においては、一例として、装置一覧として、ユーザの例えばPCを介する入力に従って装置1A〜1Eが登録され、装置1A〜1Eにそれぞれ対応してライセンスの許可/管理外とされた状態かが記録される。本例においては、一例として、装置1A〜1Eについて全てライセンスが許可された状態である場合が示されている。なお、ライセンスと装置とが一対一で対応付けられているわけではなく、有効なライセンス数に応じてライセンスを使用する装置の台数が対応付けられているものとする。なお、本例においては、HDD311にライセンス許可管理テーブルが格納されている場合について説明したが、メモリ部313に格納するようにすることも可能である。
【0062】
再び図5を参照して、次に、ライセンス使用台数と有効なライセンス数とを比較し、ライセンス使用台数が有効なライセンス数を超えているかどうかを判断する(ステップS3)。
【0063】
ステップS3において、ライセンス使用台数が有効なライセンス数を超えている場合には、有効なライセンス数が不足していることになるので、ライセンス更新設定処理を実行する(ステップS10)。ライセンス更新設定処理については後述する。
【0064】
一方、ステップS3において、ライセンス使用台数が有効なライセンス数を超えていない場合には、次に、ステップS4に進む。
【0065】
次に、ステップS4において、ライセンスの有効期限が所定期間未満のライセンスがあるかどうかを判断する(ステップS4)。例えば一例として有効期限が一ヶ月未満のライセンスがあるかどうかを判断する。なお、本例においては、一ヶ月未満を基準として判断しているが、特にこれに限られず、ライセンス有効期限内であれば自由に調整可能である。
【0066】
ステップS4において、ライセンスの有効期限が所定期間未満のライセンスが無い場合には、処理を終了する(エンド)。ライセンスの管理処理において、ライセンスの使用の許可を変更する必要が特に無いからである。
【0067】
一方、ステップS4において、ライセンスの有効期限が所定期間未満のライセンスがあると判断される場合には、ライセンスの有効期限が満了した場合の残りのライセンス数を確認する(ステップS5)。
【0068】
そして、次に、ライセンスの有効期限が満了した場合の残りのライセンス数が0より大きいかどうかを判断する(ステップS6)。残りのライセンス数が0の場合には、処理を終了する(エンド)。残りのライセンス数が0の場合には、ライセンスの使用を許可することができないからである。
【0069】
そして、ステップS6において、残りのライセンス数が0でない場合には、ライセンス使用台数と、ライセンスの有効期限が満了した場合の残りのライセンス数とを比較する(ステップS7)。
【0070】
そして、ステップS7において、ライセンス使用台数がライセンスの有効期限が満了した場合の残りのライセンス数を超えているかどうかを判断する(ステップS7)。
【0071】
ステップS7において、ライセンス使用台数がライセンスの有効期限が満了した場合の残りのライセンス数を超えていない場合には、処理を終了する(エンド)。ライセンスの管理処理において、ライセンスの使用の許可を変更する必要が特に無いからである。
【0072】
一方、ステップS7において、ライセンス使用台数がライセンスの有効期限が満了した場合の残りのライセンス数を超えている場合には、次にライセンスの使用候補の設定が有るかどうかを判断する(ステップS8)。
【0073】
ステップS8において、ライセンスの使用候補の設定がある場合には処理を終了する(エンド)。
【0074】
一方、ステップS8において、ライセンスの使用候補の設定がない場合には、ライセンス使用候補の設定処理を実行する(ステップS9)。
【0075】
上述した図6で説明した例を挙げて考えると、ライセンスLD,LEは、ライセンス有効期限が共に「2008/1/31」であるため、ステップS4において、現在の日付情報として「2008/1/1」と比較した場合、ライセンス有効期限が所定期間未満のライセンスに該当する。そして、次に、ステップS5において、ライセンス有効期限が満了した場合の残りのライセンス数を確認すると残りのライセンス数は、「3」である。
【0076】
したがって、ステップS7において、ライセンス使用台数と、残りのライセンス数とを比較した場合、ライセンス使用台数がライセンスの有効期限が満了した場合の残りのライセンス数を超えていることになる。したがって、ステップS8に進み、ライセンスの使用候補の設定が未だなされていない場合には、ステップS9に進むことになる。
【0077】
図8は、本発明の実施の形態に従うライセンスの使用候補の設定処理の実行を説明するフロー図である。
【0078】
図8を参照して、まず、CPU301は、ライセンス管理プログラムに従うライセンスの使用候補の設定処理が実行された場合に、ライセンスの管理外とする装置の判定基準を設定するための画面データをユーザ側のPCに出力する(ステップS11)。
【0079】
図9は、PCのディスプレイ部205に表示される判定基準設定画面400を説明する図である。
【0080】
図9を参照して、ここでは、アプリサーバSRVから出力されたライセンス管理プログラムに従う画面データに基づいてPCのディスプレイ部205に判定基準設定画面400が表示された場合が示されている。
【0081】
ユーザは、入力部209に含まれる図示しないポインティングデバイス等を用いて当該判定基準設定画面400に対して選択入力することにより、ライセンスが切れた場合に、ライセンスの管理外とする装置の候補を選定する判定基準を指定することが可能である。具体的には、ライセンスの管理外とする装置の候補を1つの判定基準に基づいて選定することも可能であるし、さらに、ライセンスの管理外とする装置の候補の判定基準を選択的に追加して複数の判定基準を組み合わせて選定することも可能である。あるいは、所定の操作により指定した判定基準を削除することも可能である。
【0082】
本例においては、一例として、判定基準設定画面400の左側の表示領域401において、ライセンスの管理外とする装置の候補を選定する判定基準の項目の候補リストが一覧表示されている。また、右側の表示領域402においては、ライセンスの管理外とする装置の候補を選定するために用いる指定した判定基準の項目が表示されている。
【0083】
具体的には、左側の表示領域401においては、「使用頻度」、「製造/サポート情報」、「エラー情報」、「消耗品情報」、「アプリケーション設定情報」の項目の候補リストが表示されている。
【0084】
また、表示領域402においては、一例として「機能」の項目がユーザの指定した判定基準の項目としてデフォルト表示されている。なお、「機能」の項目は、一例に過ぎず、他の項目がデフォルト表示されていても良く、あるいは全ての項目が指定された状態でデフォルト表示することも可能である。
【0085】
また、判定基準設定画面400においては、「追加」ボタン303と、「削除」ボタン304がそれぞれ設けられ、カーソルで選択された判定基準の項目を「追加」ボタン303で選択することにより、右側の表示領域402に追加することが可能である。あるいは「削除」ボタン304で選択することにより、右側の表示領域402から削除して、左側の表示領域401に戻すことが可能となっている。
【0086】
そして、判定基準設定画面400に設けられた「Ok」ボタン407を押下することにより、ユーザにより設定された判定基準の項目の選択結果がPCからアプリサーバSRVに送信される。一方、「Cancel」ボタン406を押下することにより、ライセンスの使用候補の設定を中止する。
【0087】
また、判定基準設定画面400においては「詳細」ボタン405が設けられ、「詳細」ボタン405をユーザが押下することにより、判定基準の各項目におけるさらに詳細な判定基準を設定することが可能である。
【0088】
図10は、PCのディスプレイ部205に表示される機能情報設定詳細画面420を説明する図である。
【0089】
図10を参照して、ここでは、アプリサーバSRVから出力されたライセンス管理プログラムに従う画面データに基づいてPCのディスプレイ部205に機能情報設定詳細画面420が表示された場合が示されている。
【0090】
上記の図9の判定基準設定画面400において「機能」の項目が選択されている場合に「詳細」ボタン405を押下することにより、たとえば「機能」の項目について判定基準をさらに詳細に設定することができる。
【0091】
図10を参照して、ここで機能情報設定詳細画面420において、右側の表示領域422に「フィニッシャー等オプションの装着数」、「カラー態様」、「解像度」、「印刷速度」の項目がそれぞれ判定基準の項目リストとして表示されている。また、左側の表示領域422において「機能数」の項目がデフォルトとして選択された判定基準として表示されている。なお、判定基準設定画面400において、「詳細」ボタン405を押下せずに、「Ok」ボタン407を押下した場合においても、一例として当該項目が選択されたものとしてアプリサーバSRVに送信されるものとする。なお、本例においては、「機能数」の項目がデフォルトとして選択されている場合について説明するが、一例に過ぎず、他の項目がデフォルトとして選択されていても良く、あるいは全ての項目が指定された状態で選択された状態とすることも可能である。
【0092】
また、機能情報設定詳細画面420においても、判定基準設定画面400と同様に「追加」ボタン423と、「削除」ボタン424がそれぞれ設けられ、カーソルで選択された判定基準の項目を「追加」ボタン423で選択することにより、右側の表示領域422に追加することが可能である。あるいは「削除」ボタン424で選択することにより、右側の表示領域422から削除して、左側の表示領域421に戻すことが可能となっている。
【0093】
そして、判定基準設定画面420に設けられた「Ok」ボタン427および「Cancel」ボタン426が設けられ、「Ok」427ボタンを押下することにより、ユーザにより設定された判定基準の項目の選択結果がアプリサーバSRVに送信される。すなわち、本例においては判定基準の項目として「機能数」が選択されたとしてアプリサーバSRVに送信される。一方、「Cancel」ボタン426を押下することにより、前の画面である判定基準設定画面400に戻る。
【0094】
なお、本例においては、「機能」の項目について説明したが、他の「使用頻度」等の項目についても同様であるものとする。
【0095】
図11は、判定基準の詳細を説明する表である。
図11を参照して、「機能」、「使用頻度」、「製造/サポート情報」、「エラー情報」、「消耗品情報」、「アプリケーション設定情報」の項目について、ライセンスの管理外とする装置の候補を選定するための優先順位付けする判定基準の内容がそれぞれ示されている。ユーザは、これらの項目リストの中からユーザの趣向に応じた判定基準を自由に選択して、ライセンスの管理外とする候補を選定することも可能である。
【0096】
具体的には、「機能」の項目については、「機能数」、「フィニッシャー等オプションの装着数」、「カラー対応」、「解像度」、「印刷速度」に分類することが可能である。
【0097】
「機能数」は、「各装置で、機能(コピー、プリント、スキャン、ファックス)数の少ないものを管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0098】
「フィニッシャー等オプションの装着数」は、「フィニッシャー等の装着されていないものを管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0099】
「カラー対応」は、「モノクロ機を優先的に管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0100】
「解像度」は、「解像度が低いものを管理外するように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0101】
「印刷速度」は、「印刷速度の低いものを管理外するように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0102】
上記「機能」の項目の判定基準としては、アプリサーバSRVに登録されている各端末装置の機種種別を示す機器IDに基づいて優先順位付けを実行する。具体的には、アプリサーバSRVは、機器IDに対応して各端末装置の「機能数」、「フィニッシャー等オプションの装着数」、「カラー対応」、「解像度」、「印刷速度」に関する情報テーブルを有し、情報テーブルから取得したそれら情報を各端末装置で比較することにより優先順位付けを実行する。例えば、「機能数」で考えた場合、「機能数」が最も少ない装置をライセンスの管理外とする装置の優先順位が高い装置であるとしてランク「1」として、「機能数」の少ない順に従って昇順的にランク「2」、ランク「3」と優先順位付けする。
【0103】
そして、一番、ランクの値が小さいものから順にライセンスの管理外とする装置候補とすることが可能である。
【0104】
また、判定基準が複数の項目の組み合わせに係る場合には、上記方式によりランク付けしたものの合計の値を計算して、一番、ランクの値が小さいものから順にライセンスの管理外とする装置候補とすることが可能である。下記の場合についても同様である。
【0105】
「使用頻度」の項目については、「印刷カウント数が少ないもの」、「使用ユーザ数」、「登録ユーザ数」、「印刷処理(上限管理)未到達」に分類することが可能である。
【0106】
「印刷カウント数が少ないもの」は、「印刷カウント数が少ないものを管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0107】
「使用ユーザ数」は、「過去1ヶ月間でその装置を使用したユーザが少ないものを管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0108】
「登録ユーザ数」は、「その装置に登録されているユーザ数が少ないものを管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0109】
「印刷禁止(上限管理)未到達」は、「上限管理の印刷禁止設定が過去にされていないものを管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0110】
上記「使用頻度」の項目の判定基準としては、アプリサーバSRVに保存されているログ管理機能により記録された履歴情報に基づいて判定を実行する。具体的には、アプリサーバSRVは、特定のアプリとしてログ管理機能を実行する場合に、各装置を使用した履歴に基づいて各端末装置の「使用頻度」、「印刷カウント数が少ないもの」、「使用ユーザ数」、「登録ユーザ数」に関する情報を取得し、取得したそれら情報を各端末装置で比較することにより優先順位付けを実行する。例えば、「使用頻度」で考えた場合、「使用頻度」が最も少ない装置を、ライセンスの管理外とする装置の優先順位が高い装置であるとしてランク「1」として、「使用頻度」の少ない順に従って昇順的にランク「2」、ランク「3」と優先順位付けする。
【0111】
そして、一番、ランクの値が小さいものから順にライセンスの管理外とする装置候補とすることが可能である。
【0112】
「印刷禁止(上限管理)未到達」の判定基準については、上限管理履歴情報に基づいて判定が実行される。具体的には、アプリサーバSRVは、特定のアプリとしてユーザ/装置管理機能を実行する場合、具体的には各端末装置の印刷の上限を管理する上限管理機能を実行する場合に、上限管理機能により記録された履歴情報に基づいて判定を実行する。一例として、上限管理機能を実行した履歴情報が記載されていない装置を、ライセンスの管理外とする優先順位が高い装置として優先順位付けを実行する。
【0113】
また、「製造/サポート情報」の項目については、「製造時期」と「保障期間」に分類することが可能である。
【0114】
「製造時期」は、「製造時期の古いものから管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。「保障期間」は、「ユーザ/サービスマンが設定した保障期間を過ぎたものを優先的に管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0115】
上記「製造/サポート情報」の「製造時期」の項目の判定基準としては、アプリサーバSRVに予めユーザが登録した装置のシリアル番号等に基づいて判定を実行する。具体的には、シリアル番号等からサーバの機種情報により、製造時期を判定し、製造時期の古いものはライセンスの管理外とする優先順位が高い装置として優先順位付けを実行する。
【0116】
また、「製造/サポート情報」の「保障期間」の項目の判定基準としては、アプリサーバSRVにユーザ/サービスマンが登録した装置の保障期間に基づいて判定を実行する。具体的には、保障期間を過ぎた装置については、ライセンスの管理外とする優先順位が高い装置として優先順位付けを実行する。
【0117】
「エラー情報」は、「エラー回数」、「重大なエラー回数」、「エラー頻度傾向」に分類することが可能である。
【0118】
「エラー回数」は、「過去1ヶ月間のエラー発生回数が多いものを管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0119】
「重大なエラー回数」は、「過去1ヶ月間の重大なエラーの発生回数が多いものを管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0120】
「エラー頻度傾向」は、「過去3ヶ月間のエラー回数が、それ以前のエラー頻度より高いものを管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0121】
上記「エラー情報」の項目の判定基準としては、装置の履歴情報に基づいて判定が実行される。具体的には、アプリサーバSRVは、特定のアプリとしてエラー情報取得機能を実行する場合、エラー情報取得機能を実行することにより取得および記録された履歴情報に基づいて判定を実行する。具体的には、アプリサーバSRVは、各端末装置に履歴情報として保存されているエラー履歴情報を取得し、エラー履歴情報に基づいて判定を実行する。具体的には、アプリサーバSRVは、過去一ヶ月間のエラー履歴情報に含まれる「エラー回数」、「重大なエラー回数」に関する情報を取得し、取得したそれら情報を各端末装置で比較し、回数が多い装置をライセンスの管理外とする優先順位が高い装置として優先順位付けを実行する。また、「エラー頻度傾向」は、各装置について、過去3ヶ月間のエラー履歴情報に基づくエラー頻度を算出し、それよりも前に算出したエラー頻度と比較して、エラー頻度が高くなっているものはライセンスの管理外とする優先順位が高い装置として優先順位付けを実行する。
【0122】
「消耗品情報」は、「トナー残量」と「イメージングユニット使用回数」との分類することが可能である。
【0123】
「トナー残量」は、「トナー残量が少ないものを管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0124】
「イメージングユニット使用回数」は、「イメージングユニットの使用回数が多いものを管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0125】
上記「消耗品情報」の項目の判定基準としては、各装置の消耗品情報に基づいて判定を実行する。具体的には、アプリサーバSRVは、特定のアプリとして消耗品情報取得機能を実行する場合、消耗品情報取得機能を実行することにより取得および記録された各装置における消耗品情報に基づいて判定を実行する。各端末装置毎にトナー残量情報あるいはイメージングユニットの使用回数情報を取得および記録し、アプリサーバSRVは、各端末装置毎のトナー残量情報を比較し、トナー残量が少ないものをライセンスの管理外とする優先順位が高い装置として優先順位付けを実行する。あるいは、イメージングユニットの使用回数の多いものをライセンスの管理外とする優先順位が高い装置として優先順位付けを実行する。
【0126】
また、「アプリケーション設定情報」は、「アプリケーションで装置に関する設定がデフォルトから変更されている数が少ないものを優先的に管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0127】
上記「アプリケーション設定情報」の項目の判定基準としては、各装置のアプリケーション設定更新情報に基づいて判定を実行する。具体的には、アプリサーバSRVは、特定のアプリとして装置毎のアプリケーションの設定変更情報を取得する機能を実行する場合、各装置毎のデフォルトからのアプリケーションの変更情報に基づいて判定を実行する。具体的には、各端末装置毎にアプリケーションの変更数を比較し、デフォルトから変更されている数が少ないものをライセンスの管理外とする優先順位が高い装置として優先順位付けを実行する。
【0128】
再び、図8を参照して、ステップS12においてライセンスの管理外とする装置の候補を選定する判定基準の設定入力を受け付ける(ステップS12)。
【0129】
そして、判定基準の設定入力があるかどうかを判断する(ステップS13)。
ステップS13において、判定基準の設定入力があった場合には次のステップS14に進む。一方、判定基準の設定入力が無かった場合例えば、ユーザが「Cancel」ボタン406を押下した場合には、ライセンスの使用候補の設定を中止する。
【0130】
ステップS14において、上述の判定基準に従って装置の優先順位付けを実行する(ステップS14)。
【0131】
そして、次に、CPU301は、優先順位に従ってライセンスの使用を許可する装置およびライセンスの管理外とする装置の選択画面データをユーザ側のPCに出力する(ステップS15)。
【0132】
例えば、上記例を用いて説明すると、「機能数」の項目が判定基準として設定入力された場合について考える。そして、上述したように端末装置1A〜1Cは、機能数の多いMFPであり、端末装置1D,1Eは、機能数が比較的少ないカラーのプリンタ装置であるものとする。
【0133】
この場合、上記の「機能数」の項目が判定基準として設定入力されることにより、各装置で、機能(コピー、プリント、スキャン、ファックス)数の少ないものを管理外とするように優先順位付けが実行され、機能数が少ないプリンタ装置である端末装置1D,1Eが管理外とされる端末装置として優先順位が高く順位付けられる。
【0134】
図12は、ライセンスの使用を許可する装置およびライセンスの管理外とする装置の候補の一覧を示す候補画面500を説明する図である。
【0135】
図12を参照して、ここでは、アプリサーバSRVから出力された画面データに基づいてPCのディスプレイ部205に候補画面500が表示された場合が示されている。
【0136】
具体的には、候補画面500においては、左側においてライセンスの使用を許可する装置候補一覧、右側にライセンスの管理外とする装置候補一覧がそれぞれ示されている。
【0137】
本例においては、上記例を用いた場合には、一例としてライセンスの使用を許可する装置候補の一覧として機能数の多いMFPである装置1A〜装置1Cがそれぞれ示されており、ライセンスの管理外とする装置候補の一覧として機能数の比較的少ないプリンタ装置である端末装置1D,装置1Eがそれぞれ示されている。本例においては、ライセンスの使用を許可する装置候補一覧およびライセンスの管理外とする装置候補一覧が共に表示されている場合について説明しているが、いずれか少なくとも一方を表示するようにすることも可能である。
【0138】
再び、図8を参照して、ライセンスの使用を許可する装置候補およびライセンスの管理外とする装置候補の選択表示に対して「Ok」の入力が有ったかどうかを判断する(ステップS16)。ステップS16において、ライセンスの使用を許可する装置候補およびライセンスの管理外とする装置候補の選択表示が「Ok」である入力が有った場合すなわち、図12の画面において「Ok」ボタン501が押下された場合には、ライセンスの使用を許可する装置候補の一覧に記載された装置についてライセンスの使用候補として設定する(ステップS17)。そして、終了する(エンド)。
【0139】
一方、ステップS16において、ライセンスの使用を許可する装置候補およびライセンスの管理外とする装置候補の選択表示に対して「Ok」の入力が無かった場合すなわち図12において「Cancel」ボタン502が押下された場合には、ステップS11に戻り再びライセンスの管理外とする装置の判定基準設定画面データを出力するものとする。
【0140】
すなわち、ユーザは、装置候補の一覧表示を見て適切でないと判断した場合には、再び、判定基準設定画面で別の判定基準を用いて装置候補の選択表示を実行することにより、所望の装置候補となるように調整することが可能である。なお、本例においては、「Cancel」ボタン502を押下した場合に、再び、別の判定基準を用いて装置候補の選択表示を実行する方式について説明するが、例えば、ユーザが図12の画面において、示される装置候補の一覧表示を見て適切でないと判断した場合には、装置候補の一覧をユーザ所望の一覧となるように直接ポインティングデバイス等を操作して、装置候補を適切に設定するようにしても良い。
【0141】
次に、ライセンス管理プログラムに従うライセンス更新設定処理について説明する。
図5のステップS3において、ライセンス使用台数と有効なライセンス数とを比較し、ライセンス使用台数が有効なライセンス数を超えているかどうかを判断し(ステップS3)、ライセンス使用台数が有効なライセンス数を超えている場合には、有効なライセンス数が不足していることになるので、ライセンス更新設定処理を実行する(ステップS10)。
【0142】
図13は、ライセンスの更新の設定処理を実行するフロー図である。
図13を参照して、まず、有効なライセンス数に対応するライセンスの使用候補の設定があるかどうかを判断する(ステップS21)。
【0143】
ステップS21において、有効なライセンス数に対応するライセンスの使用候補の設定がある場合には、設定されたライセンスの使用候補に基づいてライセンス許可管理テーブルを更新する(ステップS23)。そして、終了する。
【0144】
一方、ステップS21において、有効なライセンス数に対応するライセンス使用候補の設定がない場合には、図8のステップS14で説明したのと同様にデフォルトで規定された判定基準に従って装置の優先順位付けを実行する(ステップS22)。これにより、例えば、ライセンス使用候補の設定がない場合には、例えば、「機能数」の項目がデフォルトの判定基準として用いられ、当該判定基準を用いて上述した装置の優先順位付けが実行され、装置の優先順位付けに従ってライセンス使用候補が設定される。
【0145】
そして、ステップS22に進み、設定されたライセンスの使用候補に基づいてライセンス許可管理テーブルを更新する。そして、終了する。
【0146】
例えば、上記の図6の例を用いて説明すると、ここでは、現在の日付情報として「2008/2/1」である場合について考える。
【0147】
この場合、再び図5を参照して、ステップS1において、有効なライセンスはライセンスLA,LB,LCであり、ステップS2においてライセンス使用台数を確認して、ステップS3において、ライセンス使用台数と有効なライセンス数とを比較し、ライセンス使用台数が有効なライセンス数を超えているかどうかを判断する。ステップS3において、ライセンス使用台数が有効なライセンス数を越えているためステップS10に進む。
【0148】
上記の図11で説明したライセンスの使用候補の設定がなされている場合には、図13のライセンスの更新の設定処理において、ステップS21、ステップS23と進む。
【0149】
図14は、ライセンス許可管理テーブルの別の例を説明する図である。
図14を参照して、ここでは、上記の図11において、ライセンスの使用候補が設定された場合におけるライセンス許可管理テーブルが更新されている。具体的には、図11において、装置1A〜1Cがライセンスの使用許可する装置一覧として候補が挙げられ、当該候補をユーザが設定した場合、ライセンス許可管理テーブルが更新される。すなわち、装置1D,1Eについて、ライセンスの管理外に設定登録される。
【0150】
例えば、特定のアプリケーションとしてログ管理機能が使用される場合には、装置1D,装置1Eについては、ライセンスの使用が許可されない端末装置になるため装置1D,1Eについての履歴情報は、アプリサーバSRVに記録されず、装置1A〜1Cについてプリント/コピー/ファクス/スキャン機能を使用した履歴情報がアプリサーバSRV内で記録されることとなる。なお、装置1D,1Eについて、ライセンスの管理外に設定登録された場合には、例えば、ユーザがアプリサーバSRVにアクセスした場合に、その旨を通知することも可能である。あるいは、ユーザ側のPCにメール等でその旨を通知するようにすることも可能である。あるいは該当する端末装置に同様の内容を通知することも可能である。
【0151】
なお、ライセンスの使用候補の設定がなされていない場合、デフォルトで定められた判定規準により装置の優先順位付けに従ってライセンス使用候補が設定され、ライセンス許可管理テーブルが更新されるため、ユーザが望まない装置がライセンスの管理外に登録された場合については登録を変更することも可能である。
【0152】
したがって、本実施の形態に従うライセンス管理方式を用いることにより、端末装置の台数分だけライセンスが必要なライセンス管理環境において、登録されているライセンスのうち一部のライセンスが使用不可となり、ライセンスの使用台数が有効なライセンス数を越えるような状況の場合に、事前にユーザにライセンスの使用を許可する装置の候補を選択させることが可能である。その際、ユーザに複数の判定基準のうちユーザの趣向に応じた判定基準を用いてライセンスの使用を許可する候補およびライセンスの管理外とする候補を提示し、予め候補を設定しておくことにより、一部のライセンスが使用不可となった場合であっても、ユーザの望む予めライセンスの使用を許可する候補として設定した端末装置についてライセンスの継続を維持することが可能となるためライセンスの管理が容易であり、ユーザの利便性を向上させることが可能である。
【0153】
なお、上記においては、当該アプリ等をサーバSRVに格納することによりアプリサーバSRVとして機能し、ライセンスを管理する場合について説明したが、提供サーバ11を上記で説明したアプリサーバとして機能させて、提供サーバ11が当該アプリのライセンスを管理するようにすることも可能である。
【0154】
なお、コンピュータを機能させて、上述のフローで説明したような制御を実行させるプログラムを提供する場合について説明したが、このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。
【0155】
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーションシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0156】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0157】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストール
されて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0158】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0159】
【図1】本発明の実施の形態に従うライセンス管理システムの概略構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に従う端末装置1A〜1CであるMFPにおける概略構成を説明するブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に従うPCの概略構成を説明するブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に従うアプリサーバSRVの概略構成を説明するブロック図である。
【図5】アプリサーバSRVにおけるライセンス管理処理を説明するフロー図である。
【図6】本発明の実施の形態に従うライセンス管理テーブルを説明する図である。
【図7】本発明の実施の形態に従うライセンス許可管理テーブルを説明する図である。
【図8】本発明の実施の形態に従うライセンスの使用候補の設定処理の実行を説明するフロー図である。
【図9】PCのディスプレイ部205に表示される判定基準設定画面400を説明する図である。
【図10】PCのディスプレイ部205に表示される機能情報設定詳細画面420を説明する図である。
【図11】判定基準の詳細を説明する表である。
【図12】ライセンスの使用を許可する装置およびライセンスの管理外とする装置の候補の一覧を示す候補画面500を説明する図である。
【図13】ライセンスの更新の設定処理を実行するフロー図である。
【図14】ライセンス許可管理テーブルの別の例を説明する図である。
【符号の説明】
【0160】
1A〜1E 端末装置、5 インターネット、10 ライセンス管理装置、100 制御部、102 メモリ部、104 画像読取部、105 Fax送受信部、106 プリント部、108 通信インターフェイス部、110 データ格納部、201,301 CPU、202,302 クロック、203,303 内部バス、205,305 ディスプレイ部、207,307 通信インターフェイス部、209,309 入力部、211,311 ハードディスク部、213,313 メモリ部、215,315 CD−ROMドライブ、217,317 FTDドライブ、400 判定基準設定画面、420 機能情報設定詳細画面、500 候補画面。
【技術分野】
【0001】
本発明は、ライセンス管理装置、ライセンス管理方法、ライセンス管理プログラムおよびライセンス管理システムに関し、特に、ソフトウェアのライセンス管理に関する。
【背景技術】
【0002】
たとえば、ある特定のアプリケーションソフトウェア(以下、単にアプリとも称する)をネットワークを介して接続されている端末装置で使用する場合、ユーザは、例えばアプリケーションサービスプロバイダ(ASP)等が提供する当該アプリを使用するためのライセンスを購入する必要がある。
【0003】
ライセンスとは、購入したソフトウェアを使用する権利(使用許諾)のことである。通常、1本のソフトウェアの使用は、1台の端末装置に限って許可されている。
【0004】
したがって、社内等のLANで接続された複数の端末装置において、ある特定のアプリを使用したいと考える場合には、必要な数だけ複数のライセンスを購入する必要がある。そして、ユーザには、ライセンス契約に定められたライセンス数の範囲内でのアプリの使用が認められており、従来よりライセンスの管理方式が種々提案されている(特許文献1)。
【特許文献1】特開2002−258967号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
一方、端末装置の台数分だけライセンスが必要なライセンス管理環境において、登録されているライセンスのうち一部のライセンスが使用不可となった場合には、ライセンスの使用が許可されている端末装置の中でどの端末装置を当該アプリの使用を禁止するかすなわちライセンスの管理外にするかの選択が必要となり、ライセンスを管理しているシステム側で管理外とする端末装置を選択する必要があるが、ユーザの意図しない端末装置がライセンスの管理外となる可能性があり望ましくない。
【0006】
また、ユーザにとっては、そのような状況の場合、どの端末装置をライセンスの管理外とするかあるいはどの端末装置についてライセンスの使用を継続させるべきか判断に迷う可能性がある。
【0007】
本発明は、上記のような問題を解決するためになされたものであって、事前にユーザに対してライセンスの使用を継続させる装置の候補を提示することによりユーザにとってライセンスの管理を容易にするライセンス管理装置、ライセンス管理方法、ライセンス管理プログラムおよびライセンス管理システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るライセンス管理装置は、ネットワークを介して複数の端末装置と接続され、複数の端末装置が所定のアプリケーションを使用する際のライセンスを管理するライセンス管理装置であって、複数の端末装置が使用することができる所定のアプリケーションの複数のライセンスのそれぞれの有効期限を管理する管理手段と、複数の端末装置のうちライセンスの使用が許可されている端末装置を監視する監視手段と、管理手段により管理されている複数のライセンスのうち有効期限が所定期間未満のライセンスを検出する検出手段と、複数のライセンスのうち検出手段により検出されたライセンスを除く残りのライセンス数を確認する確認手段と、残りのライセンス数と、監視手段により監視されている複数の端末装置の使用台数とを比較する更新ライセンス比較手段と、更新ライセンス比較手段による比較結果に基づいて、使用台数が残りのライセンス数を越えると判断された場合、複数の端末装置の装置情報に基づいて複数の端末装置のうち残りのライセンス数に対応する使用を許可する端末装置の候補を設定する候補設定手段とを備える。
【0009】
好ましくは、複数の端末装置のうち管理手段により管理されている複数のライセンスに基づいてライセンスの使用を許可する端末装置を登録する登録手段と、管理手段により管理されている有効なライセンス数と監視手段により監視されている複数の端末装置の使用台数とを比較する有効ライセンス比較手段と、有効ライセンス比較手段による比較結果に基づいて、使用台数が有効なライセンス数を超えると判断された場合、有効なライセンス数に基づいて候補設定手段により設定された端末装置の候補を使用を許可する端末装置として更新登録する更新登録手段とをさらに備える。
【0010】
好ましくは、候補設定手段は、複数の端末装置の装置情報に基づいて複数の端末装置のライセンスの管理外とする優先順位付けを実行する優先順位実行手段を含む。
【0011】
特に、候補設定手段は、優先順位実行手段により優先順位付けが実行された複数の端末装置について、残りのライセンス数に合わせてライセンスの使用を許可する候補の一覧を表示させるための候補表示指示手段をさらに含む。
【0012】
特に、端末装置の装置情報は、端末装置の複数の属性情報を有しており、優先順位実行手段は、複数の属性情報の中から少なくとも1つの属性情報の選択入力を受け付けて、選択された属性情報に基づいて複数の端末装置のライセンスの管理外とする優先順位付けを実行する。
【0013】
本発明の別の局面に従うライセンス管理方法は、ネットワークを介して複数の端末装置と接続され、複数の端末装置が所定のアプリケーションを使用する際のライセンスを管理するライセンス管理方法であって、複数の端末装置が使用することができる所定のアプリケーションの複数のライセンスのそれぞれの有効期限を管理する管理ステップと、複数の端末装置のうちライセンスの使用が許可されている端末装置を監視する監視ステップと、管理手段により管理されている複数のライセンスのうち有効期限が所定期間未満のライセンスを検出する検出ステップと、複数のライセンスのうち検出手段により検出されたライセンスを除く残りのライセンス数を確認する確認ステップと、残りのライセンス数と、監視手段により監視されている複数の端末装置の使用台数とを比較する更新ライセンス比較ステップと、更新ライセンス比較ステップによる比較結果に基づいて、使用台数が残りのライセンス数を越えると判断された場合、複数の端末装置の装置情報に基づいて複数の端末装置のうち残りのライセンス数に対応する使用を許可する端末装置の候補を設定する候補設定ステップとを備える。
【0014】
本発明の他の局面に従うライセンス管理プログラムは、ネットワークを介して複数の端末装置と接続され、複数の端末装置が所定のアプリケーションを使用する際のライセンスを管理するライセンス管理装置を制御するコンピュータが実行可能なライセンス管理プログラムであって、複数の端末装置が使用することができる所定のアプリケーションの複数のライセンスのそれぞれの有効期限を管理する管理ステップと、複数の端末装置のうちライセンスの使用が許可されている端末装置を監視する監視ステップと、管理手段により管理されている複数のライセンスのうち有効期限が所定期間未満のライセンスを検出する検出ステップと、複数のライセンスのうち検出手段により検出されたライセンスを除く残りのライセンス数を確認する確認ステップと、残りのライセンス数と、監視手段により監視されている複数の端末装置の使用台数とを比較する更新ライセンス比較ステップと、更新ライセンス比較ステップによる比較結果に基づいて、使用台数が残りのライセンス数を越えると判断された場合、複数の端末装置の装置情報に基づいて複数の端末装置のうち残りのライセンス数に対応する使用を許可する端末装置の候補を設定する候補設定ステップとを備える。
【0015】
本発明のさらに別の局面に従うライセンス管理システムは、所定のアプリケーションを実行する複数の端末装置と、ネットワークを介して複数の端末装置と接続され、複数の端末装置が所定のアプリケーションを使用する際のライセンスを管理するライセンス管理装置とを備える。ライセンス管理装置は、複数の端末装置が使用することができる所定のアプリケーションの複数のライセンスのそれぞれの有効期限を管理する管理手段と、複数の端末装置のうちライセンスの使用が許可されている端末装置を監視する監視手段と、管理手段により管理されている複数のライセンスのうち有効期限が所定期間未満のライセンスを検出する検出手段と、複数のライセンスのうち検出手段により検出されたライセンスを除く残りのライセンス数を確認する確認手段と、残りのライセンス数と、監視手段により監視されている複数の端末装置の使用台数とを比較する更新ライセンス比較手段と、更新ライセンス比較手段による比較結果に基づいて、使用台数が残りのライセンス数を越えると判断された場合、複数の端末装置の装置情報に基づいて複数の端末装置のうち残りのライセンス数に対応する使用を許可する端末装置の候補を設定する候補設定手段とを含む。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るライセンス管理装置は、更新ライセンス比較手段による比較結果に基づいて、使用台数が残りのライセンス数を越えると判断された場合、複数の端末装置の装置情報に基づいて複数の端末装置のうち残りのライセンス数に対応する使用を許可する端末装置の候補を設定する候補設定手段を含む。すなわち、ライセンスが切れる前に切れた場合のライセンスの使用候補を設定することにより、事前にユーザは、ライセンスが切れた場合のライセンスの登録状況を確認することが可能であり、ユーザにとって利便性の高いまた容易にライセンスを管理することが可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
以下に図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明においては同一の部品および構成要素には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同一であるものとする。
【0018】
(全体システム構成)
図1は、本発明の実施の形態に従うライセンス管理システムの概略構成図である。
【0019】
図1を参照して、本発明の実施の形態に従う複数の端末装置1A〜1Eは、同一のオフィス内に敷設されたネットワークであるLAN(Local Area Network)に接続されている。また、LANには、外部のネットワークであるインターネット5と接続されているサーバ装置SRVが接続されている。
【0020】
また、インターネット5を介して当該アプリの使用を許可するための後述するライセンス管理情報を出力するためのライセンス登録サーバ10および当該アプケーションソフトウェアおよびライセンスの提供者であるアプリケーションサービスプロバイダ(ASP)の提供サーバ11がそれぞれ接続されている。
【0021】
また、LANには、PC(Personal Computer)が接続されており、ユーザは、当該PCを用いてネットワークを介して接続されている自己が所有している複数の端末装置およびサーバSRV等に対して必要なアクセス等を実行することが可能である。
【0022】
以下においては、一例としてユーザが自己が所有している複数の端末装置1A〜1Eに対してある特定のアプリの利用を求める場合に、アプリケーションサービスプロバイダ(ASP)から提供されたアプリケーションのライセンスの管理について説明する。
【0023】
ユーザは、自己が所有している複数の端末装置1A〜1Eについてアプリの利用を求める場合には、LANに接続されているPCを用いて提供サーバ11にアクセスする。そして、ユーザがPCを用いて提供サーバ11との間で端末装置のアプリの使用台数に相当するライセンス数に応じた課金処理等を実行することにより提供サーバ11からダウンロードされて当該アプリがサーバSRVに格納され、サーバSRVは、アプリケーションサーバ(以下、アプリサーバSRVとも称する)として機能するものとする。なお、この際、当該アプリのライセンスの管理のためのライセンス管理プログラムも提供サーバ11からサーバSRVに提供されて格納され、サーバSRVは、CPUを介してライセンス管理プログラムを実行することによりライセンス管理装置としても機能するものとする。
【0024】
また、提供サーバ11から当該アプリ等の提供とともに当該アプリのライセンスを設定するためのライセンス登録情報がPCを介してユーザに与えられる。
【0025】
ユーザは、PCを介してライセンス登録情報を入力してアプリサーバSRVに送信することにより、アプリサーバSRVは、提供サーバ11から提供されたライセンス管理プログラムに基づいてライセンス管理を実行するための当該アプリに対するライセンスキーを発行する。そして、ユーザは、当該ライセンスキーに基づくライセンス契約の範囲内でアプリケーションサービスの提供を受けることが可能である。なお、本例において当該アプリは、端末装置1A〜1Eについて利用が可能なものであるものとする。
【0026】
アプリサーバSRVは、ユーザがPCを介して入力したライセンス登録情報に基づいて発行したライセンスキーをライセンス登録サーバ10に出力する。
【0027】
そして、ライセンス登録サーバ10は、課金処理等に応じて発行されたライセンスキーに従って、購入されたライセンス数に相当する端末装置のライセンスの管理可能台数および当該ライセンスキーの有効期限をアプリサーバSRVに出力する。
【0028】
アプリサーバSRVは、ライセンス管理プログラムに従ってライセンス登録サーバ10から出力されたライセンスの管理可能台数およびライセンスキーの有効期限を含むライセンス管理情報に基づいて、ユーザにより登録された端末装置に対するアプリの使用を許可するライセンスを管理する。
【0029】
具体的には、アプリサーバSRVは、ライセンス管理プログラムに従ってPCを介して入力されるユーザからのアプリの使用を求める端末装置の登録情報を受け付けて、登録された端末装置に対してライセンスキーの有効期限に基づいてアプリを使用するためのライセンス管理を実行することになる。
【0030】
本実施の形態においては、代表的に、ネットワークに接続された端末装置1A〜1Eの代表例としてMFP(Multi Function Peripheral)、プリンタ装置等について説明する。なお、本発明に係る端末装置は、ファクシミリ装置、スキャナ装置等であってもよく特に、その種類には限定されない。本例においては、一例として端末装置1Aは、高速印刷等が可能であるとともにカラー画像の印刷が可能な高機能のカラーMFPであるものとする。端末装置1Bは、高速印刷等が可能であるがモノクロ画像の印刷が可能な高機能のモノクロMFPであるものとする。端末装置1Cは、通常の速度での印刷等が可能であるとともにカラー画像の印刷が可能な低機能のカラーMFPであるものとする。端末装置1Dは、カラーのプリンタ装置であるものとする。端末装置1Eは、モノクロのプリンタ装置であるものとする。MFPの機能数は、FAX機能、スキャン機能等が搭載されているためプリンタ装置が有している機能数よりも多いものとする。
【0031】
また、特定のアプリとしては、一例としてMFPあるいはプリンタ等におけるプリント/コピー/ファクス/スキャン機能を使用した履歴を管理するログ管理機能、ユーザ毎あるいは装置毎に機能制限や使用上限枚数を制限できるユーザ/装置管理機能、また、登録された装置毎のエラー情報および消耗品情報を取得する機能、装置毎のアプリケーションの設定変更情報を取得する機能等をそれぞれ実行可能なアプリケーションソフトウェアを挙げることができる。なお、本例においては、1つのアプリケーションソフトウェアについて複数の機能の実行が可能な場合について説明するが、特にこれらに限られず、1つのアプリケーションソフトウェアについて1つの機能を実行する場合であってもよいし、その他の機能を実行するアプリケーションソフトウェアであっても同様に適用可能である。
【0032】
一例として、例えば特定のアプリとしてログ管理機能が実行される場合には、登録された端末装置について、プリント/コピー/ファクス/スキャン機能を使用した履歴情報がアプリサーバSRVで管理記録され、ユーザは、例えばPCを介してアプリサーバSRVにアクセスすることにより、登録された端末装置の履歴情報を容易に取得することが可能となる。
【0033】
なお、上記においては、提供サーバ11から当該アプリ等をネットワークを介してダウンロードしてサーバSRVに格納する場合について説明したが、特にこれに限られず、パッケージソフトとしてCD−ROM等に格納されている当該アプリをサーバSRVの後述するCD−ROMドライブを介して読み込ませて格納するようにしても良いし、その手段は限定されない。なお、当該場合には、パッケージソフトとして当該CD−ROMに付帯して提示されている暗号キー等のライセンス登録情報をユーザが入力することにより上記と同様の動作を実現可能である。
【0034】
なお、本例においては、ライセンス登録サーバ10と提供サーバ11とがそれぞれ別々に設けられた場合について説明するが、ライセンス登録サーバ10の機能を提供サーバ11に持たせるようにすることも可能である。
【0035】
なお、本例においては、一例としてユーザがPCを介してライセンス登録情報を入力してアプリサーバSRVに送信することにより、アプリサーバSRVがライセンス管理プログラムに従って当該アプリに対するライセンスキーを発行する場合について説明するが、特にこれに限られず、ユーザが提供サーバ11と必要なデータの授受を実行することにより、提供サーバ11から当該アプリとともにライセンス管理プログラムに従って当該アプリのライセンスを発行して、上述のライセンス管理情報とともにサーバSRVに提供するようにすることも可能である。その場合には、ライセンス登録サーバ10を設けることなくライセンス管理を実現することも可能である。あるいは、ライセンス登録サーバ10が当該アプリのライセンスを発行してサーバSRVに提供するようにしても良い。
【0036】
(MFPの概略構成)
図2は、本発明の実施の形態に従う端末装置1A〜1CであるMFPにおける概略構成を説明するブロック図である。
【0037】
図2を参照して、本発明の実施の形態に従うMFPは、制御部100と、メモリ部102と、画像読取部104と、Fax送受信部105、プリント部106と、通信インターフェイス部108と、データ格納部110とを含む。
【0038】
制御部100は、代表的にはCPU(Central Processing Unit)などの演算装置から構成される。
【0039】
メモリ部102は、代表的にDRAM(Dynamic Random Access Memory)などの揮発性の記憶装置であり、制御部100で実行されるプログラムやプログラムの実行に必要なデータ等を保持する。
【0040】
通信インターフェイス部108は、代表的にネットワーク(たとえばLANおよびインターネット5)を介してPCおよびアプリサーバSRV等との間でデータを送受信するための部位であり、たとえばLANアダプタおよびそれを制御するドライバソフトとを含む。
【0041】
画像読取部104は、スキャナ処理を行なうための部位であり、スキャナ処理に係るハードウェア構成に加えて各部の作動を制御するための制御装置をも含む。
【0042】
Fax送受信部105は、FAX送受信処理を行なうための部位であり、FAX送受信処理に係るハードウェア構成に加えて各部の作動を制御するための制御装置をも含む。
【0043】
プリント部106は、プリント処理を行なうための部位であり、プリント処理に係るハードウェア構成に加えて各部の作動を制御するための制御装置をも含む。
【0044】
データ格納部110は、代表的にはハードディスク装置やフラッシュメモリとの不揮発性の記憶装置である。
【0045】
なお、端末装置1D、1Eであるプリンタ装置の構成は、図2の構成における画像読取部104およびFax送受信部105が設けられていない構成であり、その他の点については基本的に同様であるのでその詳細な説明は繰り返さない。
【0046】
図3は、本発明の実施の形態に従うPCの概略構成を説明するブロック図である。
図3を参照して、本発明の実施の形態に従うPCは、オペレーティングシステム(OS:Operating System)を含む各種プログラムを実行するCPU(Central Processing Unit)201と、CPU201のプログラムの実行に必要なデータを一時的に記憶するメモリ部213と、CPU201で実行されるプログラムを不揮発的に記憶するハードディスク部(HDD:Hard Disk Drive)211とを含む。また、このようなプログラムは、FTDドライブ217またはCD−ROMドライブ215によってそれぞれフレキシブルディスクに217aまたはCD−ROM(Compact Disc-Read Only Memory)215aなどから読取られる。
【0047】
CPU201は、キーボードやマウス等からなる入力部209を介してユーザからの指示を受取るとともに、プログラムの実行によって生成される画面出力をディスプレイ部205へ出力する。また、CPU201は、LANカード等からなる通信インターフェイス部207を介してLANに接続された端末装置1A〜1E、ネットワークで接続されたアプリサーバSRVから必要な情報を取得する。また、上述した各部は、内部バス203を介して相互にデータを授受する。また、CPU201は、クロック202から時刻および日付等の情報を取得する。
【0048】
図4は、本発明の実施の形態に従うアプリサーバSRVの概略構成を説明するブロック図である。
【0049】
図4を参照して、本発明の実施の形態に従うアプリサーバSRVは、CPU301と、メモリ部313と、ハードディスク部311と、入力部309と、ディスプレイ部305と、通信インターフェイス部307と、内部バス303と、フレキシブルディスク317aを読み取るFTDドライブ317と、CD−ROM315aを読み取るCD−ROMドライブ315と、クロック302とを含み、図3で説明したPCの構成と基本的に同様であるのでその詳細な説明は省略する。
【0050】
ハードディスク部311には、提供サーバ11から提供された特定のアプリケーションソフトウェアとともに当該アプリのライセンスの管理のためのライセンス管理プログラム等が記録されており、CPU301がそれら各種プログラムを読み出して実行することにより、アプリケーションサービスを提供するアプリサーバの各種機能が実現される。なお、本例においては、CPU301がライセンス管理プログラムを読み出して実行することによりライセンス管理機能を実行するものとする。なお、本例においては、ソフトウェアをCPU301により読み出して実行することによりライセンス管理機能を実現する方式について説明するが、ソフトウェアに限られずハードウェアで構成することも当然に可能である。
【0051】
本例においては、CPU301が各種プログラムを読み出して実行することにより、具体的には、ユーザの認証処理および、ユーザがPCを介して入力したライセンス登録情報に基づくライセンスキーの発行処理、アプリ提供処理、ライセンスの管理処理等のアプリサーバの各種機能を実行するが、本例においては、ライセンス管理プログラムに従うライセンスの管理処理について主に説明し、その他のアプリサーバの処理については公知の方法を用いることとしその詳細な説明は省略する。
【0052】
また、ハードディスク部311には、予めユーザの入力に従って登録されたクライアントである端末装置1A〜1Eのアドレス、端末装置の機器種別を示す機器ID、およびライセンス管理履歴等が記録されているものとする。また、ライセンス管理プログラムに従うライセンス管理処理において、必要に応じてユーザのPCのディスプレイ部305に対して画面表示するために必要なデータ等についても格納されているものとする。
【0053】
ライセンス登録サーバ10、提供サーバ11についても基本的構成はアプリサーバSRVと同様である。
【0054】
図示しないがライセンス登録サーバ10のハードディスク部には、ライセンス登録情報に基づいてアプリサーバSRVから発行されたライセンスキーに従って、購入されたライセンス数に相当する端末装置の管理可能台数および当該ライセンスキーの有効期限を含むライセンス管理情報をアプリサーバSRVに出力するプログラム等が記録されており、CPUが当該プログラムを読み出して実行することにより、ライセンス登録サーバの各種機能が実現される。
【0055】
図5は、アプリサーバSRVにおけるライセンス管理処理を説明するフロー図である。
図5を参照して、ステップS1において、CPU301は、ユーザが購入した有効なライセンスが有るかどうかを判断する(ステップS1)。具体的には、クロック302を介して取得される日付情報を確認してHDD311に格納されているライセンス管理テーブルを参照して、管理されているライセンス期限が有効期限内であるかどうかを確認する。
【0056】
図6は、本発明の実施の形態に従うライセンス管理テーブルを説明する図である。
図6を参照して、本例においては特定のアプリケーションを使用するための一例として3つのライセンスLA,LB,LCおよび2つのライセンスLD,LEの合計5個のライセンスがユーザによって購入され、ライセンス管理プログラムに従ってメモリ部313にライセンス管理テーブルに登録されている場合が示されている。具体的には、ライセンスキーに応じてライセンス登録サーバ10から出力されたライセンス管理情報に基づいてユーザによって購入されたライセンス数にそれぞれ対応して互いに異なるライセンス名がHDD311に登録され、またそれに対応してライセンスキーの有効期限に相当するライセンス有効期限が登録される。
【0057】
本例においては、一例としてライセンス管理情報に基づく、ライセンス名、ライセンスLA,LB,LCの3つのライセンスと、ライセンス有効期限が「2008/9/30」として登録され、管理されている。また、別のライセンス管理情報に基づく、ライセンス名、ライセンスLD,LEの2つのライセンスと、ライセンス有効期限が「2008/1/31」として登録され、管理されている。なお、有効期限が切れたライセンスはHDD311のライセンス管理テーブルから削除されるものとする。
【0058】
そして、ここでは、現在の日付情報として「2008/1/1」であるものとする。
したがって、この場合においては、ライセンスLA,LB,LC,LD,LEのそれぞれの有効期限は全て有効期限内であり、全て有効なライセンスである。なお、本例においては、HDD311にライセンス管理テーブルが格納されている場合について説明したが、メモリ部313に格納するようにすることも可能である。
【0059】
再び図5を参照して、ステップS1において、有効なライセンスが無いと判断された場合には、処理を終了する(エンド)。ライセンス数が0の場合には、ライセンスの使用を許可することができないからである。
【0060】
次に、CPU301は、ライセンス使用台数を確認する(ステップS2)。具体的には、ライセンス管理プログラムに従ってHDD311に格納されているライセンス許可管理テーブルを参照して、現在ライセンスを使用しているライセンスの管理対象となっている装置の台数(ライセンス使用台数)を確認する。
【0061】
図7は、本発明の実施の形態に従うライセンス許可管理テーブルを説明する図である。
図7を参照して、本例においては、一例として、装置一覧として、ユーザの例えばPCを介する入力に従って装置1A〜1Eが登録され、装置1A〜1Eにそれぞれ対応してライセンスの許可/管理外とされた状態かが記録される。本例においては、一例として、装置1A〜1Eについて全てライセンスが許可された状態である場合が示されている。なお、ライセンスと装置とが一対一で対応付けられているわけではなく、有効なライセンス数に応じてライセンスを使用する装置の台数が対応付けられているものとする。なお、本例においては、HDD311にライセンス許可管理テーブルが格納されている場合について説明したが、メモリ部313に格納するようにすることも可能である。
【0062】
再び図5を参照して、次に、ライセンス使用台数と有効なライセンス数とを比較し、ライセンス使用台数が有効なライセンス数を超えているかどうかを判断する(ステップS3)。
【0063】
ステップS3において、ライセンス使用台数が有効なライセンス数を超えている場合には、有効なライセンス数が不足していることになるので、ライセンス更新設定処理を実行する(ステップS10)。ライセンス更新設定処理については後述する。
【0064】
一方、ステップS3において、ライセンス使用台数が有効なライセンス数を超えていない場合には、次に、ステップS4に進む。
【0065】
次に、ステップS4において、ライセンスの有効期限が所定期間未満のライセンスがあるかどうかを判断する(ステップS4)。例えば一例として有効期限が一ヶ月未満のライセンスがあるかどうかを判断する。なお、本例においては、一ヶ月未満を基準として判断しているが、特にこれに限られず、ライセンス有効期限内であれば自由に調整可能である。
【0066】
ステップS4において、ライセンスの有効期限が所定期間未満のライセンスが無い場合には、処理を終了する(エンド)。ライセンスの管理処理において、ライセンスの使用の許可を変更する必要が特に無いからである。
【0067】
一方、ステップS4において、ライセンスの有効期限が所定期間未満のライセンスがあると判断される場合には、ライセンスの有効期限が満了した場合の残りのライセンス数を確認する(ステップS5)。
【0068】
そして、次に、ライセンスの有効期限が満了した場合の残りのライセンス数が0より大きいかどうかを判断する(ステップS6)。残りのライセンス数が0の場合には、処理を終了する(エンド)。残りのライセンス数が0の場合には、ライセンスの使用を許可することができないからである。
【0069】
そして、ステップS6において、残りのライセンス数が0でない場合には、ライセンス使用台数と、ライセンスの有効期限が満了した場合の残りのライセンス数とを比較する(ステップS7)。
【0070】
そして、ステップS7において、ライセンス使用台数がライセンスの有効期限が満了した場合の残りのライセンス数を超えているかどうかを判断する(ステップS7)。
【0071】
ステップS7において、ライセンス使用台数がライセンスの有効期限が満了した場合の残りのライセンス数を超えていない場合には、処理を終了する(エンド)。ライセンスの管理処理において、ライセンスの使用の許可を変更する必要が特に無いからである。
【0072】
一方、ステップS7において、ライセンス使用台数がライセンスの有効期限が満了した場合の残りのライセンス数を超えている場合には、次にライセンスの使用候補の設定が有るかどうかを判断する(ステップS8)。
【0073】
ステップS8において、ライセンスの使用候補の設定がある場合には処理を終了する(エンド)。
【0074】
一方、ステップS8において、ライセンスの使用候補の設定がない場合には、ライセンス使用候補の設定処理を実行する(ステップS9)。
【0075】
上述した図6で説明した例を挙げて考えると、ライセンスLD,LEは、ライセンス有効期限が共に「2008/1/31」であるため、ステップS4において、現在の日付情報として「2008/1/1」と比較した場合、ライセンス有効期限が所定期間未満のライセンスに該当する。そして、次に、ステップS5において、ライセンス有効期限が満了した場合の残りのライセンス数を確認すると残りのライセンス数は、「3」である。
【0076】
したがって、ステップS7において、ライセンス使用台数と、残りのライセンス数とを比較した場合、ライセンス使用台数がライセンスの有効期限が満了した場合の残りのライセンス数を超えていることになる。したがって、ステップS8に進み、ライセンスの使用候補の設定が未だなされていない場合には、ステップS9に進むことになる。
【0077】
図8は、本発明の実施の形態に従うライセンスの使用候補の設定処理の実行を説明するフロー図である。
【0078】
図8を参照して、まず、CPU301は、ライセンス管理プログラムに従うライセンスの使用候補の設定処理が実行された場合に、ライセンスの管理外とする装置の判定基準を設定するための画面データをユーザ側のPCに出力する(ステップS11)。
【0079】
図9は、PCのディスプレイ部205に表示される判定基準設定画面400を説明する図である。
【0080】
図9を参照して、ここでは、アプリサーバSRVから出力されたライセンス管理プログラムに従う画面データに基づいてPCのディスプレイ部205に判定基準設定画面400が表示された場合が示されている。
【0081】
ユーザは、入力部209に含まれる図示しないポインティングデバイス等を用いて当該判定基準設定画面400に対して選択入力することにより、ライセンスが切れた場合に、ライセンスの管理外とする装置の候補を選定する判定基準を指定することが可能である。具体的には、ライセンスの管理外とする装置の候補を1つの判定基準に基づいて選定することも可能であるし、さらに、ライセンスの管理外とする装置の候補の判定基準を選択的に追加して複数の判定基準を組み合わせて選定することも可能である。あるいは、所定の操作により指定した判定基準を削除することも可能である。
【0082】
本例においては、一例として、判定基準設定画面400の左側の表示領域401において、ライセンスの管理外とする装置の候補を選定する判定基準の項目の候補リストが一覧表示されている。また、右側の表示領域402においては、ライセンスの管理外とする装置の候補を選定するために用いる指定した判定基準の項目が表示されている。
【0083】
具体的には、左側の表示領域401においては、「使用頻度」、「製造/サポート情報」、「エラー情報」、「消耗品情報」、「アプリケーション設定情報」の項目の候補リストが表示されている。
【0084】
また、表示領域402においては、一例として「機能」の項目がユーザの指定した判定基準の項目としてデフォルト表示されている。なお、「機能」の項目は、一例に過ぎず、他の項目がデフォルト表示されていても良く、あるいは全ての項目が指定された状態でデフォルト表示することも可能である。
【0085】
また、判定基準設定画面400においては、「追加」ボタン303と、「削除」ボタン304がそれぞれ設けられ、カーソルで選択された判定基準の項目を「追加」ボタン303で選択することにより、右側の表示領域402に追加することが可能である。あるいは「削除」ボタン304で選択することにより、右側の表示領域402から削除して、左側の表示領域401に戻すことが可能となっている。
【0086】
そして、判定基準設定画面400に設けられた「Ok」ボタン407を押下することにより、ユーザにより設定された判定基準の項目の選択結果がPCからアプリサーバSRVに送信される。一方、「Cancel」ボタン406を押下することにより、ライセンスの使用候補の設定を中止する。
【0087】
また、判定基準設定画面400においては「詳細」ボタン405が設けられ、「詳細」ボタン405をユーザが押下することにより、判定基準の各項目におけるさらに詳細な判定基準を設定することが可能である。
【0088】
図10は、PCのディスプレイ部205に表示される機能情報設定詳細画面420を説明する図である。
【0089】
図10を参照して、ここでは、アプリサーバSRVから出力されたライセンス管理プログラムに従う画面データに基づいてPCのディスプレイ部205に機能情報設定詳細画面420が表示された場合が示されている。
【0090】
上記の図9の判定基準設定画面400において「機能」の項目が選択されている場合に「詳細」ボタン405を押下することにより、たとえば「機能」の項目について判定基準をさらに詳細に設定することができる。
【0091】
図10を参照して、ここで機能情報設定詳細画面420において、右側の表示領域422に「フィニッシャー等オプションの装着数」、「カラー態様」、「解像度」、「印刷速度」の項目がそれぞれ判定基準の項目リストとして表示されている。また、左側の表示領域422において「機能数」の項目がデフォルトとして選択された判定基準として表示されている。なお、判定基準設定画面400において、「詳細」ボタン405を押下せずに、「Ok」ボタン407を押下した場合においても、一例として当該項目が選択されたものとしてアプリサーバSRVに送信されるものとする。なお、本例においては、「機能数」の項目がデフォルトとして選択されている場合について説明するが、一例に過ぎず、他の項目がデフォルトとして選択されていても良く、あるいは全ての項目が指定された状態で選択された状態とすることも可能である。
【0092】
また、機能情報設定詳細画面420においても、判定基準設定画面400と同様に「追加」ボタン423と、「削除」ボタン424がそれぞれ設けられ、カーソルで選択された判定基準の項目を「追加」ボタン423で選択することにより、右側の表示領域422に追加することが可能である。あるいは「削除」ボタン424で選択することにより、右側の表示領域422から削除して、左側の表示領域421に戻すことが可能となっている。
【0093】
そして、判定基準設定画面420に設けられた「Ok」ボタン427および「Cancel」ボタン426が設けられ、「Ok」427ボタンを押下することにより、ユーザにより設定された判定基準の項目の選択結果がアプリサーバSRVに送信される。すなわち、本例においては判定基準の項目として「機能数」が選択されたとしてアプリサーバSRVに送信される。一方、「Cancel」ボタン426を押下することにより、前の画面である判定基準設定画面400に戻る。
【0094】
なお、本例においては、「機能」の項目について説明したが、他の「使用頻度」等の項目についても同様であるものとする。
【0095】
図11は、判定基準の詳細を説明する表である。
図11を参照して、「機能」、「使用頻度」、「製造/サポート情報」、「エラー情報」、「消耗品情報」、「アプリケーション設定情報」の項目について、ライセンスの管理外とする装置の候補を選定するための優先順位付けする判定基準の内容がそれぞれ示されている。ユーザは、これらの項目リストの中からユーザの趣向に応じた判定基準を自由に選択して、ライセンスの管理外とする候補を選定することも可能である。
【0096】
具体的には、「機能」の項目については、「機能数」、「フィニッシャー等オプションの装着数」、「カラー対応」、「解像度」、「印刷速度」に分類することが可能である。
【0097】
「機能数」は、「各装置で、機能(コピー、プリント、スキャン、ファックス)数の少ないものを管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0098】
「フィニッシャー等オプションの装着数」は、「フィニッシャー等の装着されていないものを管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0099】
「カラー対応」は、「モノクロ機を優先的に管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0100】
「解像度」は、「解像度が低いものを管理外するように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0101】
「印刷速度」は、「印刷速度の低いものを管理外するように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0102】
上記「機能」の項目の判定基準としては、アプリサーバSRVに登録されている各端末装置の機種種別を示す機器IDに基づいて優先順位付けを実行する。具体的には、アプリサーバSRVは、機器IDに対応して各端末装置の「機能数」、「フィニッシャー等オプションの装着数」、「カラー対応」、「解像度」、「印刷速度」に関する情報テーブルを有し、情報テーブルから取得したそれら情報を各端末装置で比較することにより優先順位付けを実行する。例えば、「機能数」で考えた場合、「機能数」が最も少ない装置をライセンスの管理外とする装置の優先順位が高い装置であるとしてランク「1」として、「機能数」の少ない順に従って昇順的にランク「2」、ランク「3」と優先順位付けする。
【0103】
そして、一番、ランクの値が小さいものから順にライセンスの管理外とする装置候補とすることが可能である。
【0104】
また、判定基準が複数の項目の組み合わせに係る場合には、上記方式によりランク付けしたものの合計の値を計算して、一番、ランクの値が小さいものから順にライセンスの管理外とする装置候補とすることが可能である。下記の場合についても同様である。
【0105】
「使用頻度」の項目については、「印刷カウント数が少ないもの」、「使用ユーザ数」、「登録ユーザ数」、「印刷処理(上限管理)未到達」に分類することが可能である。
【0106】
「印刷カウント数が少ないもの」は、「印刷カウント数が少ないものを管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0107】
「使用ユーザ数」は、「過去1ヶ月間でその装置を使用したユーザが少ないものを管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0108】
「登録ユーザ数」は、「その装置に登録されているユーザ数が少ないものを管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0109】
「印刷禁止(上限管理)未到達」は、「上限管理の印刷禁止設定が過去にされていないものを管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0110】
上記「使用頻度」の項目の判定基準としては、アプリサーバSRVに保存されているログ管理機能により記録された履歴情報に基づいて判定を実行する。具体的には、アプリサーバSRVは、特定のアプリとしてログ管理機能を実行する場合に、各装置を使用した履歴に基づいて各端末装置の「使用頻度」、「印刷カウント数が少ないもの」、「使用ユーザ数」、「登録ユーザ数」に関する情報を取得し、取得したそれら情報を各端末装置で比較することにより優先順位付けを実行する。例えば、「使用頻度」で考えた場合、「使用頻度」が最も少ない装置を、ライセンスの管理外とする装置の優先順位が高い装置であるとしてランク「1」として、「使用頻度」の少ない順に従って昇順的にランク「2」、ランク「3」と優先順位付けする。
【0111】
そして、一番、ランクの値が小さいものから順にライセンスの管理外とする装置候補とすることが可能である。
【0112】
「印刷禁止(上限管理)未到達」の判定基準については、上限管理履歴情報に基づいて判定が実行される。具体的には、アプリサーバSRVは、特定のアプリとしてユーザ/装置管理機能を実行する場合、具体的には各端末装置の印刷の上限を管理する上限管理機能を実行する場合に、上限管理機能により記録された履歴情報に基づいて判定を実行する。一例として、上限管理機能を実行した履歴情報が記載されていない装置を、ライセンスの管理外とする優先順位が高い装置として優先順位付けを実行する。
【0113】
また、「製造/サポート情報」の項目については、「製造時期」と「保障期間」に分類することが可能である。
【0114】
「製造時期」は、「製造時期の古いものから管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。「保障期間」は、「ユーザ/サービスマンが設定した保障期間を過ぎたものを優先的に管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0115】
上記「製造/サポート情報」の「製造時期」の項目の判定基準としては、アプリサーバSRVに予めユーザが登録した装置のシリアル番号等に基づいて判定を実行する。具体的には、シリアル番号等からサーバの機種情報により、製造時期を判定し、製造時期の古いものはライセンスの管理外とする優先順位が高い装置として優先順位付けを実行する。
【0116】
また、「製造/サポート情報」の「保障期間」の項目の判定基準としては、アプリサーバSRVにユーザ/サービスマンが登録した装置の保障期間に基づいて判定を実行する。具体的には、保障期間を過ぎた装置については、ライセンスの管理外とする優先順位が高い装置として優先順位付けを実行する。
【0117】
「エラー情報」は、「エラー回数」、「重大なエラー回数」、「エラー頻度傾向」に分類することが可能である。
【0118】
「エラー回数」は、「過去1ヶ月間のエラー発生回数が多いものを管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0119】
「重大なエラー回数」は、「過去1ヶ月間の重大なエラーの発生回数が多いものを管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0120】
「エラー頻度傾向」は、「過去3ヶ月間のエラー回数が、それ以前のエラー頻度より高いものを管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0121】
上記「エラー情報」の項目の判定基準としては、装置の履歴情報に基づいて判定が実行される。具体的には、アプリサーバSRVは、特定のアプリとしてエラー情報取得機能を実行する場合、エラー情報取得機能を実行することにより取得および記録された履歴情報に基づいて判定を実行する。具体的には、アプリサーバSRVは、各端末装置に履歴情報として保存されているエラー履歴情報を取得し、エラー履歴情報に基づいて判定を実行する。具体的には、アプリサーバSRVは、過去一ヶ月間のエラー履歴情報に含まれる「エラー回数」、「重大なエラー回数」に関する情報を取得し、取得したそれら情報を各端末装置で比較し、回数が多い装置をライセンスの管理外とする優先順位が高い装置として優先順位付けを実行する。また、「エラー頻度傾向」は、各装置について、過去3ヶ月間のエラー履歴情報に基づくエラー頻度を算出し、それよりも前に算出したエラー頻度と比較して、エラー頻度が高くなっているものはライセンスの管理外とする優先順位が高い装置として優先順位付けを実行する。
【0122】
「消耗品情報」は、「トナー残量」と「イメージングユニット使用回数」との分類することが可能である。
【0123】
「トナー残量」は、「トナー残量が少ないものを管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0124】
「イメージングユニット使用回数」は、「イメージングユニットの使用回数が多いものを管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0125】
上記「消耗品情報」の項目の判定基準としては、各装置の消耗品情報に基づいて判定を実行する。具体的には、アプリサーバSRVは、特定のアプリとして消耗品情報取得機能を実行する場合、消耗品情報取得機能を実行することにより取得および記録された各装置における消耗品情報に基づいて判定を実行する。各端末装置毎にトナー残量情報あるいはイメージングユニットの使用回数情報を取得および記録し、アプリサーバSRVは、各端末装置毎のトナー残量情報を比較し、トナー残量が少ないものをライセンスの管理外とする優先順位が高い装置として優先順位付けを実行する。あるいは、イメージングユニットの使用回数の多いものをライセンスの管理外とする優先順位が高い装置として優先順位付けを実行する。
【0126】
また、「アプリケーション設定情報」は、「アプリケーションで装置に関する設定がデフォルトから変更されている数が少ないものを優先的に管理外とするように優先順位付け」を実行する判定基準である。
【0127】
上記「アプリケーション設定情報」の項目の判定基準としては、各装置のアプリケーション設定更新情報に基づいて判定を実行する。具体的には、アプリサーバSRVは、特定のアプリとして装置毎のアプリケーションの設定変更情報を取得する機能を実行する場合、各装置毎のデフォルトからのアプリケーションの変更情報に基づいて判定を実行する。具体的には、各端末装置毎にアプリケーションの変更数を比較し、デフォルトから変更されている数が少ないものをライセンスの管理外とする優先順位が高い装置として優先順位付けを実行する。
【0128】
再び、図8を参照して、ステップS12においてライセンスの管理外とする装置の候補を選定する判定基準の設定入力を受け付ける(ステップS12)。
【0129】
そして、判定基準の設定入力があるかどうかを判断する(ステップS13)。
ステップS13において、判定基準の設定入力があった場合には次のステップS14に進む。一方、判定基準の設定入力が無かった場合例えば、ユーザが「Cancel」ボタン406を押下した場合には、ライセンスの使用候補の設定を中止する。
【0130】
ステップS14において、上述の判定基準に従って装置の優先順位付けを実行する(ステップS14)。
【0131】
そして、次に、CPU301は、優先順位に従ってライセンスの使用を許可する装置およびライセンスの管理外とする装置の選択画面データをユーザ側のPCに出力する(ステップS15)。
【0132】
例えば、上記例を用いて説明すると、「機能数」の項目が判定基準として設定入力された場合について考える。そして、上述したように端末装置1A〜1Cは、機能数の多いMFPであり、端末装置1D,1Eは、機能数が比較的少ないカラーのプリンタ装置であるものとする。
【0133】
この場合、上記の「機能数」の項目が判定基準として設定入力されることにより、各装置で、機能(コピー、プリント、スキャン、ファックス)数の少ないものを管理外とするように優先順位付けが実行され、機能数が少ないプリンタ装置である端末装置1D,1Eが管理外とされる端末装置として優先順位が高く順位付けられる。
【0134】
図12は、ライセンスの使用を許可する装置およびライセンスの管理外とする装置の候補の一覧を示す候補画面500を説明する図である。
【0135】
図12を参照して、ここでは、アプリサーバSRVから出力された画面データに基づいてPCのディスプレイ部205に候補画面500が表示された場合が示されている。
【0136】
具体的には、候補画面500においては、左側においてライセンスの使用を許可する装置候補一覧、右側にライセンスの管理外とする装置候補一覧がそれぞれ示されている。
【0137】
本例においては、上記例を用いた場合には、一例としてライセンスの使用を許可する装置候補の一覧として機能数の多いMFPである装置1A〜装置1Cがそれぞれ示されており、ライセンスの管理外とする装置候補の一覧として機能数の比較的少ないプリンタ装置である端末装置1D,装置1Eがそれぞれ示されている。本例においては、ライセンスの使用を許可する装置候補一覧およびライセンスの管理外とする装置候補一覧が共に表示されている場合について説明しているが、いずれか少なくとも一方を表示するようにすることも可能である。
【0138】
再び、図8を参照して、ライセンスの使用を許可する装置候補およびライセンスの管理外とする装置候補の選択表示に対して「Ok」の入力が有ったかどうかを判断する(ステップS16)。ステップS16において、ライセンスの使用を許可する装置候補およびライセンスの管理外とする装置候補の選択表示が「Ok」である入力が有った場合すなわち、図12の画面において「Ok」ボタン501が押下された場合には、ライセンスの使用を許可する装置候補の一覧に記載された装置についてライセンスの使用候補として設定する(ステップS17)。そして、終了する(エンド)。
【0139】
一方、ステップS16において、ライセンスの使用を許可する装置候補およびライセンスの管理外とする装置候補の選択表示に対して「Ok」の入力が無かった場合すなわち図12において「Cancel」ボタン502が押下された場合には、ステップS11に戻り再びライセンスの管理外とする装置の判定基準設定画面データを出力するものとする。
【0140】
すなわち、ユーザは、装置候補の一覧表示を見て適切でないと判断した場合には、再び、判定基準設定画面で別の判定基準を用いて装置候補の選択表示を実行することにより、所望の装置候補となるように調整することが可能である。なお、本例においては、「Cancel」ボタン502を押下した場合に、再び、別の判定基準を用いて装置候補の選択表示を実行する方式について説明するが、例えば、ユーザが図12の画面において、示される装置候補の一覧表示を見て適切でないと判断した場合には、装置候補の一覧をユーザ所望の一覧となるように直接ポインティングデバイス等を操作して、装置候補を適切に設定するようにしても良い。
【0141】
次に、ライセンス管理プログラムに従うライセンス更新設定処理について説明する。
図5のステップS3において、ライセンス使用台数と有効なライセンス数とを比較し、ライセンス使用台数が有効なライセンス数を超えているかどうかを判断し(ステップS3)、ライセンス使用台数が有効なライセンス数を超えている場合には、有効なライセンス数が不足していることになるので、ライセンス更新設定処理を実行する(ステップS10)。
【0142】
図13は、ライセンスの更新の設定処理を実行するフロー図である。
図13を参照して、まず、有効なライセンス数に対応するライセンスの使用候補の設定があるかどうかを判断する(ステップS21)。
【0143】
ステップS21において、有効なライセンス数に対応するライセンスの使用候補の設定がある場合には、設定されたライセンスの使用候補に基づいてライセンス許可管理テーブルを更新する(ステップS23)。そして、終了する。
【0144】
一方、ステップS21において、有効なライセンス数に対応するライセンス使用候補の設定がない場合には、図8のステップS14で説明したのと同様にデフォルトで規定された判定基準に従って装置の優先順位付けを実行する(ステップS22)。これにより、例えば、ライセンス使用候補の設定がない場合には、例えば、「機能数」の項目がデフォルトの判定基準として用いられ、当該判定基準を用いて上述した装置の優先順位付けが実行され、装置の優先順位付けに従ってライセンス使用候補が設定される。
【0145】
そして、ステップS22に進み、設定されたライセンスの使用候補に基づいてライセンス許可管理テーブルを更新する。そして、終了する。
【0146】
例えば、上記の図6の例を用いて説明すると、ここでは、現在の日付情報として「2008/2/1」である場合について考える。
【0147】
この場合、再び図5を参照して、ステップS1において、有効なライセンスはライセンスLA,LB,LCであり、ステップS2においてライセンス使用台数を確認して、ステップS3において、ライセンス使用台数と有効なライセンス数とを比較し、ライセンス使用台数が有効なライセンス数を超えているかどうかを判断する。ステップS3において、ライセンス使用台数が有効なライセンス数を越えているためステップS10に進む。
【0148】
上記の図11で説明したライセンスの使用候補の設定がなされている場合には、図13のライセンスの更新の設定処理において、ステップS21、ステップS23と進む。
【0149】
図14は、ライセンス許可管理テーブルの別の例を説明する図である。
図14を参照して、ここでは、上記の図11において、ライセンスの使用候補が設定された場合におけるライセンス許可管理テーブルが更新されている。具体的には、図11において、装置1A〜1Cがライセンスの使用許可する装置一覧として候補が挙げられ、当該候補をユーザが設定した場合、ライセンス許可管理テーブルが更新される。すなわち、装置1D,1Eについて、ライセンスの管理外に設定登録される。
【0150】
例えば、特定のアプリケーションとしてログ管理機能が使用される場合には、装置1D,装置1Eについては、ライセンスの使用が許可されない端末装置になるため装置1D,1Eについての履歴情報は、アプリサーバSRVに記録されず、装置1A〜1Cについてプリント/コピー/ファクス/スキャン機能を使用した履歴情報がアプリサーバSRV内で記録されることとなる。なお、装置1D,1Eについて、ライセンスの管理外に設定登録された場合には、例えば、ユーザがアプリサーバSRVにアクセスした場合に、その旨を通知することも可能である。あるいは、ユーザ側のPCにメール等でその旨を通知するようにすることも可能である。あるいは該当する端末装置に同様の内容を通知することも可能である。
【0151】
なお、ライセンスの使用候補の設定がなされていない場合、デフォルトで定められた判定規準により装置の優先順位付けに従ってライセンス使用候補が設定され、ライセンス許可管理テーブルが更新されるため、ユーザが望まない装置がライセンスの管理外に登録された場合については登録を変更することも可能である。
【0152】
したがって、本実施の形態に従うライセンス管理方式を用いることにより、端末装置の台数分だけライセンスが必要なライセンス管理環境において、登録されているライセンスのうち一部のライセンスが使用不可となり、ライセンスの使用台数が有効なライセンス数を越えるような状況の場合に、事前にユーザにライセンスの使用を許可する装置の候補を選択させることが可能である。その際、ユーザに複数の判定基準のうちユーザの趣向に応じた判定基準を用いてライセンスの使用を許可する候補およびライセンスの管理外とする候補を提示し、予め候補を設定しておくことにより、一部のライセンスが使用不可となった場合であっても、ユーザの望む予めライセンスの使用を許可する候補として設定した端末装置についてライセンスの継続を維持することが可能となるためライセンスの管理が容易であり、ユーザの利便性を向上させることが可能である。
【0153】
なお、上記においては、当該アプリ等をサーバSRVに格納することによりアプリサーバSRVとして機能し、ライセンスを管理する場合について説明したが、提供サーバ11を上記で説明したアプリサーバとして機能させて、提供サーバ11が当該アプリのライセンスを管理するようにすることも可能である。
【0154】
なお、コンピュータを機能させて、上述のフローで説明したような制御を実行させるプログラムを提供する場合について説明したが、このようなプログラムは、コンピュータに付属するフレキシブルディスク、CD−ROM(Compact Disk-Read Only Memory)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびメモリカードなどのコンピュータ読取り可能な記録媒体にて記録させて、プログラム製品として提供することもできる。あるいは、コンピュータに内蔵するハードディスクなどの記録媒体にて記録させて、プログラムを提供することもできる。
【0155】
なお、本発明にかかるプログラムは、コンピュータのオペレーションシステム(OS)の一部として提供されるプログラムモジュールのうち、必要なモジュールを所定の配列で所定のタイミングで呼出して処理を実行させるものであってもよい。その場合、プログラム自体には上記モジュールが含まれずOSと協働して処理が実行される。このようなモジュールを含まないプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0156】
また、本発明にかかるプログラムは他のプログラムの一部に組込まれて提供されるものであってもよい。その場合にも、プログラム自体には上記他のプログラムに含まれるモジュールが含まれず、他のプログラムと協働して処理が実行される。このような他のプログラムに組込まれたプログラムも、本発明にかかるプログラムに含まれ得る。
【0157】
提供されるプログラム製品は、ハードディスクなどのプログラム格納部にインストール
されて実行される。なお、プログラム製品は、プログラム自体と、プログラムが記録された記録媒体とを含む。
【0158】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0159】
【図1】本発明の実施の形態に従うライセンス管理システムの概略構成図である。
【図2】本発明の実施の形態に従う端末装置1A〜1CであるMFPにおける概略構成を説明するブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に従うPCの概略構成を説明するブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態に従うアプリサーバSRVの概略構成を説明するブロック図である。
【図5】アプリサーバSRVにおけるライセンス管理処理を説明するフロー図である。
【図6】本発明の実施の形態に従うライセンス管理テーブルを説明する図である。
【図7】本発明の実施の形態に従うライセンス許可管理テーブルを説明する図である。
【図8】本発明の実施の形態に従うライセンスの使用候補の設定処理の実行を説明するフロー図である。
【図9】PCのディスプレイ部205に表示される判定基準設定画面400を説明する図である。
【図10】PCのディスプレイ部205に表示される機能情報設定詳細画面420を説明する図である。
【図11】判定基準の詳細を説明する表である。
【図12】ライセンスの使用を許可する装置およびライセンスの管理外とする装置の候補の一覧を示す候補画面500を説明する図である。
【図13】ライセンスの更新の設定処理を実行するフロー図である。
【図14】ライセンス許可管理テーブルの別の例を説明する図である。
【符号の説明】
【0160】
1A〜1E 端末装置、5 インターネット、10 ライセンス管理装置、100 制御部、102 メモリ部、104 画像読取部、105 Fax送受信部、106 プリント部、108 通信インターフェイス部、110 データ格納部、201,301 CPU、202,302 クロック、203,303 内部バス、205,305 ディスプレイ部、207,307 通信インターフェイス部、209,309 入力部、211,311 ハードディスク部、213,313 メモリ部、215,315 CD−ROMドライブ、217,317 FTDドライブ、400 判定基準設定画面、420 機能情報設定詳細画面、500 候補画面。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークを介して複数の端末装置と接続され、前記複数の端末装置が所定のアプリケーションを使用する際のライセンスを管理するライセンス管理装置において、
前記複数の端末装置が使用することができる前記所定のアプリケーションの複数のライセンスのそれぞれの有効期限を管理する管理手段と、
前記複数の端末装置のうち前記ライセンスの使用が許可されている端末装置を監視する監視手段と、
前記管理手段により管理されている前記複数のライセンスのうち有効期限が所定期間未満のライセンスを検出する検出手段と、
前記複数のライセンスのうち前記検出手段により検出されたライセンスを除く残りのライセンス数を確認する確認手段と、
前記残りのライセンス数と、前記監視手段により監視されている前記複数の端末装置の使用台数とを比較する更新ライセンス比較手段と、
前記更新ライセンス比較手段による比較結果に基づいて、前記使用台数が前記残りのライセンス数を越えると判断された場合、前記複数の端末装置の装置情報に基づいて前記複数の端末装置のうち前記残りのライセンス数に対応する使用を許可する端末装置の候補を設定する候補設定手段とを備える、ライセンス管理装置。
【請求項2】
前記複数の端末装置のうち前記管理手段により管理されている前記複数のライセンスに基づいてライセンスの使用を許可する端末装置を登録する登録手段と、
前記管理手段により管理されている有効なライセンス数と前記監視手段により監視されている前記複数の端末装置の使用台数とを比較する有効ライセンス比較手段と、
前記有効ライセンス比較手段による比較結果に基づいて、前記使用台数が前記有効なライセンス数を超えると判断された場合、前記有効なライセンス数に基づいて前記候補設定手段により設定された前記端末装置の候補を使用を許可する端末装置として更新登録する更新登録手段とをさらに備える、請求項1記載のライセンス管理装置。
【請求項3】
前記候補設定手段は、前記複数の端末装置の装置情報に基づいて前記複数の端末装置のライセンスの管理外とする優先順位付けを実行する優先順位実行手段を含む、請求項1記載のライセンス管理装置。
【請求項4】
前記候補設定手段は、前記優先順位実行手段により優先順位付けが実行された前記複数の端末装置について、前記残りのライセンス数に合わせてライセンスの使用を許可する候補の一覧を表示させるための候補表示指示手段をさらに含む、請求項3記載のライセンス管理装置。
【請求項5】
前記端末装置の装置情報は、前記端末装置の複数の属性情報を有しており、
前記優先順位実行手段は、前記複数の属性情報の中から少なくとも1つの属性情報の選択入力を受け付けて、選択された属性情報に基づいて前記複数の端末装置のライセンスの管理外とする優先順位付けを実行する、請求項3記載のライセンス管理装置。
【請求項6】
ネットワークを介して複数の端末装置と接続され、前記複数の端末装置が所定のアプリケーションを使用する際のライセンスを管理するライセンス管理方法において、
前記複数の端末装置が使用することができる前記所定のアプリケーションの複数のライセンスのそれぞれの有効期限を管理する管理ステップと、
前記複数の端末装置のうち前記ライセンスの使用が許可されている端末装置を監視する監視ステップと、
前記管理手段により管理されている前記複数のライセンスのうち有効期限が所定期間未満のライセンスを検出する検出ステップと、
前記複数のライセンスのうち前記検出手段により検出されたライセンスを除く残りのライセンス数を確認する確認ステップと、
前記残りのライセンス数と、前記監視手段により監視されている前記複数の端末装置の使用台数とを比較する更新ライセンス比較ステップと、
前記更新ライセンス比較ステップによる比較結果に基づいて、前記使用台数が前記残りのライセンス数を越えると判断された場合、前記複数の端末装置の装置情報に基づいて前記複数の端末装置のうち前記残りのライセンス数に対応する使用を許可する端末装置の候補を設定する候補設定ステップとを備える、ライセンス管理方法。
【請求項7】
ネットワークを介して複数の端末装置と接続され、前記複数の端末装置が所定のアプリケーションを使用する際のライセンスを管理するライセンス管理装置を制御するコンピュータが実行可能なライセンス管理プログラムであって、
前記複数の端末装置が使用することができる前記所定のアプリケーションの複数のライセンスのそれぞれの有効期限を管理する管理ステップと、
前記複数の端末装置のうち前記ライセンスの使用が許可されている端末装置を監視する監視ステップと、
前記管理手段により管理されている前記複数のライセンスのうち有効期限が所定期間未満のライセンスを検出する検出ステップと、
前記複数のライセンスのうち前記検出手段により検出されたライセンスを除く残りのライセンス数を確認する確認ステップと、
前記残りのライセンス数と、前記監視手段により監視されている前記複数の端末装置の使用台数とを比較する更新ライセンス比較ステップと、
前記更新ライセンス比較ステップによる比較結果に基づいて、前記使用台数が前記残りのライセンス数を越えると判断された場合、前記複数の端末装置の装置情報に基づいて前記複数の端末装置のうち前記残りのライセンス数に対応する使用を許可する端末装置の候補を設定する候補設定ステップとを備える、ライセンス管理プログラム。
【請求項8】
所定のアプリケーションを実行する複数の端末装置と、
ネットワークを介して前記複数の端末装置と接続され、前記複数の端末装置が所定のアプリケーションを使用する際のライセンスを管理するライセンス管理装置とを備え、
前記ライセンス管理装置は、
前記複数の端末装置が使用することができる前記所定のアプリケーションの複数のライセンスのそれぞれの有効期限を管理する管理手段と、
前記複数の端末装置のうち前記ライセンスの使用が許可されている端末装置を監視する監視手段と、
前記管理手段により管理されている前記複数のライセンスのうち有効期限が所定期間未満のライセンスを検出する検出手段と、
前記複数のライセンスのうち前記検出手段により検出されたライセンスを除く残りのライセンス数を確認する確認手段と、
前記残りのライセンス数と、前記監視手段により監視されている前記複数の端末装置の使用台数とを比較する更新ライセンス比較手段と、
前記更新ライセンス比較手段による比較結果に基づいて、前記使用台数が前記残りのライセンス数を越えると判断された場合、前記複数の端末装置の装置情報に基づいて前記複数の端末装置のうち前記残りのライセンス数に対応する使用を許可する端末装置の候補を設定する候補設定手段とを含む、ライセンス管理システム。
【請求項1】
ネットワークを介して複数の端末装置と接続され、前記複数の端末装置が所定のアプリケーションを使用する際のライセンスを管理するライセンス管理装置において、
前記複数の端末装置が使用することができる前記所定のアプリケーションの複数のライセンスのそれぞれの有効期限を管理する管理手段と、
前記複数の端末装置のうち前記ライセンスの使用が許可されている端末装置を監視する監視手段と、
前記管理手段により管理されている前記複数のライセンスのうち有効期限が所定期間未満のライセンスを検出する検出手段と、
前記複数のライセンスのうち前記検出手段により検出されたライセンスを除く残りのライセンス数を確認する確認手段と、
前記残りのライセンス数と、前記監視手段により監視されている前記複数の端末装置の使用台数とを比較する更新ライセンス比較手段と、
前記更新ライセンス比較手段による比較結果に基づいて、前記使用台数が前記残りのライセンス数を越えると判断された場合、前記複数の端末装置の装置情報に基づいて前記複数の端末装置のうち前記残りのライセンス数に対応する使用を許可する端末装置の候補を設定する候補設定手段とを備える、ライセンス管理装置。
【請求項2】
前記複数の端末装置のうち前記管理手段により管理されている前記複数のライセンスに基づいてライセンスの使用を許可する端末装置を登録する登録手段と、
前記管理手段により管理されている有効なライセンス数と前記監視手段により監視されている前記複数の端末装置の使用台数とを比較する有効ライセンス比較手段と、
前記有効ライセンス比較手段による比較結果に基づいて、前記使用台数が前記有効なライセンス数を超えると判断された場合、前記有効なライセンス数に基づいて前記候補設定手段により設定された前記端末装置の候補を使用を許可する端末装置として更新登録する更新登録手段とをさらに備える、請求項1記載のライセンス管理装置。
【請求項3】
前記候補設定手段は、前記複数の端末装置の装置情報に基づいて前記複数の端末装置のライセンスの管理外とする優先順位付けを実行する優先順位実行手段を含む、請求項1記載のライセンス管理装置。
【請求項4】
前記候補設定手段は、前記優先順位実行手段により優先順位付けが実行された前記複数の端末装置について、前記残りのライセンス数に合わせてライセンスの使用を許可する候補の一覧を表示させるための候補表示指示手段をさらに含む、請求項3記載のライセンス管理装置。
【請求項5】
前記端末装置の装置情報は、前記端末装置の複数の属性情報を有しており、
前記優先順位実行手段は、前記複数の属性情報の中から少なくとも1つの属性情報の選択入力を受け付けて、選択された属性情報に基づいて前記複数の端末装置のライセンスの管理外とする優先順位付けを実行する、請求項3記載のライセンス管理装置。
【請求項6】
ネットワークを介して複数の端末装置と接続され、前記複数の端末装置が所定のアプリケーションを使用する際のライセンスを管理するライセンス管理方法において、
前記複数の端末装置が使用することができる前記所定のアプリケーションの複数のライセンスのそれぞれの有効期限を管理する管理ステップと、
前記複数の端末装置のうち前記ライセンスの使用が許可されている端末装置を監視する監視ステップと、
前記管理手段により管理されている前記複数のライセンスのうち有効期限が所定期間未満のライセンスを検出する検出ステップと、
前記複数のライセンスのうち前記検出手段により検出されたライセンスを除く残りのライセンス数を確認する確認ステップと、
前記残りのライセンス数と、前記監視手段により監視されている前記複数の端末装置の使用台数とを比較する更新ライセンス比較ステップと、
前記更新ライセンス比較ステップによる比較結果に基づいて、前記使用台数が前記残りのライセンス数を越えると判断された場合、前記複数の端末装置の装置情報に基づいて前記複数の端末装置のうち前記残りのライセンス数に対応する使用を許可する端末装置の候補を設定する候補設定ステップとを備える、ライセンス管理方法。
【請求項7】
ネットワークを介して複数の端末装置と接続され、前記複数の端末装置が所定のアプリケーションを使用する際のライセンスを管理するライセンス管理装置を制御するコンピュータが実行可能なライセンス管理プログラムであって、
前記複数の端末装置が使用することができる前記所定のアプリケーションの複数のライセンスのそれぞれの有効期限を管理する管理ステップと、
前記複数の端末装置のうち前記ライセンスの使用が許可されている端末装置を監視する監視ステップと、
前記管理手段により管理されている前記複数のライセンスのうち有効期限が所定期間未満のライセンスを検出する検出ステップと、
前記複数のライセンスのうち前記検出手段により検出されたライセンスを除く残りのライセンス数を確認する確認ステップと、
前記残りのライセンス数と、前記監視手段により監視されている前記複数の端末装置の使用台数とを比較する更新ライセンス比較ステップと、
前記更新ライセンス比較ステップによる比較結果に基づいて、前記使用台数が前記残りのライセンス数を越えると判断された場合、前記複数の端末装置の装置情報に基づいて前記複数の端末装置のうち前記残りのライセンス数に対応する使用を許可する端末装置の候補を設定する候補設定ステップとを備える、ライセンス管理プログラム。
【請求項8】
所定のアプリケーションを実行する複数の端末装置と、
ネットワークを介して前記複数の端末装置と接続され、前記複数の端末装置が所定のアプリケーションを使用する際のライセンスを管理するライセンス管理装置とを備え、
前記ライセンス管理装置は、
前記複数の端末装置が使用することができる前記所定のアプリケーションの複数のライセンスのそれぞれの有効期限を管理する管理手段と、
前記複数の端末装置のうち前記ライセンスの使用が許可されている端末装置を監視する監視手段と、
前記管理手段により管理されている前記複数のライセンスのうち有効期限が所定期間未満のライセンスを検出する検出手段と、
前記複数のライセンスのうち前記検出手段により検出されたライセンスを除く残りのライセンス数を確認する確認手段と、
前記残りのライセンス数と、前記監視手段により監視されている前記複数の端末装置の使用台数とを比較する更新ライセンス比較手段と、
前記更新ライセンス比較手段による比較結果に基づいて、前記使用台数が前記残りのライセンス数を越えると判断された場合、前記複数の端末装置の装置情報に基づいて前記複数の端末装置のうち前記残りのライセンス数に対応する使用を許可する端末装置の候補を設定する候補設定手段とを含む、ライセンス管理システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2009−163480(P2009−163480A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−141(P2008−141)
【出願日】平成20年1月4日(2008.1.4)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月4日(2008.1.4)
【出願人】(303000372)コニカミノルタビジネステクノロジーズ株式会社 (12,802)
【Fターム(参考)】
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