説明

ラスタ地図検索装置

【課題】ラスタ地図に格納されているデータを容易に検索およびハイライト表示するラスタ地図検索装置を得る。
【解決手段】ラスタ地図情報をあらかじめ格納するラスタ地図記憶部101と、特定したエリアに対応するラスタ地図情報を取り出すエリア特定手段111と、ラスタレイヤを生成するラスタレイヤ生成手段121と、ラスタ地図情報の中から図形データを抽出してベクトルデータを生成するベクトル変換手段131と、パターンデータをあらかじめ格納するパターンデータ記憶部140と、検索データを特定する検索データ特定手段112と、ベクトルデータとパターンデータと検索データとに基づいて、ラスタ地図情報に含まれるベクトルデータの中から検索データに対応するベクトルデータを抽出し、ベクトルデータをハイライト表示するためのベクトルレイヤを生成するハイライト表示データ生成手段とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ラスタ地図画像から特定の情報を抽出し、抽出した情報をラスタ地図画像上にハイライト表示するラスタ地図検索装置に関する。
【背景技術】
【0002】
GIS(Geographic Information System:地理情報システム)技術は、背景地図に様々な座標付きデータ(レイヤ)を重ね合わせて表示する技術である。通常は、外部から購入してくる背景地図(レイヤ)にユーザデータ(レイヤ)を重畳表示して利用する。
【0003】
従来は、背景地図として、それ自体としてもレイヤ構造を持つベクトル地図を使うことが多かった。ベクトル地図は、このようなレイヤ構造を持ち、レイヤ構造単位で描画するため、特定のレイヤを強調表示したり、レイヤ内のデータを検索したりすることが比較的容易である。しかし、その反面、ベクトル地図は高価である。
【0004】
そこで、近年では、より安価なラスタ地図を背景地図として使うことが増えている。また、ラスタ地図の活用例としては、イメージ地図や航空写真などのラスタ画像を使用して、指定された位置の地理的属性を推定し、視認性などのユーザインターフェースが向上する地図属性推定装置がある(例えば、特許文献1参照)。この地図属性推定装置は、イメージ地図に対応する座標で種々の属性が定義された属性階層を有することにより、イメージ地図上の任意の点の位置情報を取得・表示することができる。
【0005】
【特許文献1】特開平9−197958号公報(第1頁、図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、従来技術には次のような課題がある。ラスタ地図は、単なる画像データであるため、静的な背景画像としての役割にとどまっているのが現状である。実際には、安価なラスタ地図内に、地名、地図記号、図形(建物形状など)など多くのデータが格納されているにもかかわらず、それらを有効活用できていない状況にある。
【0007】
本発明は上述のような課題を解決するためになされたもので、ラスタ地図に格納されているデータを容易に検索およびハイライト表示するラスタ地図検索装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係るラスタ地図検索装置は、ラスタ地図情報をあらかじめ格納するラスタ地図記憶部と、設定された位置情報および縮尺からラスタ地図内のエリアを特定し、特定したエリアに対応するラスタ地図情報をラスタ地図記憶部から取り出すエリア特定手段と、ラスタ地図記憶部から取り出されたラスタ地図情報を表示するためのラスタレイヤを生成するラスタレイヤ生成手段と、ラスタ地図記憶部から取り出されたラスタ地図情報の中から図形データを抽出してベクトルデータを生成するベクトル変換手段と、図形、文字、または記号を含むパターンデータをあらかじめ格納するパターンデータ記憶部と、設定されたデータに基づいてラスタ地図内から抽出すべき検索データを特定する検索データ特定手段と、ベクトル変換手段で生成されたベクトルデータと、パターンデータ記憶部に格納されているパターンデータと、検索データ特定手段で特定された検索データとに基づいて、ベクトルデータの中から検索データに対応するベクトルデータを抽出し、抽出したベクトルデータをハイライト表示するためのベクトルレイヤを生成するハイライト表示データ生成手段とを備えるものである。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、ラスタ地図情報からベクトル変換して得られたベクトルデータと、あらかじめ記憶されたパターンデータと、特定された検索データとに基づいて、ラスタ地図情報に含まれるベクトルデータの中から検索データに対応するベクトルデータを抽出してベクトルレイヤを生成することにより、ラスタ地図に格納されているデータを容易に検索およびハイライト表示することができるラスタ地図検索装置を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明のラスタ地図検索装置の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
本発明のラスタ地図検索装置は、安価なラスタ地図情報を活用して、ラスタ地図情報から所定のパターンデータに基づく検索データを抽出して、ラスタ地図上にハイライト表示することを特徴とするものである。
【0011】
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1におけるラスタ地図検索装置の構成図である。ラスタ地図検索装置100は、入力装置200で設定される住所等の位置情報と縮尺とに基づいて、市販のラスタ地図データがあらかじめ記憶されているラスタ地図記憶部101から必要な地図情報を取り出し、表示装置300にラスタレイヤの情報を表示させる機能を有する。また、ラスタ地図が格納されるレイヤの上に、ベクトル化した情報のレイヤを重ね合わせて表示する。
【0012】
さらに、ラスタ地図検索装置100は、入力装置200で設定される検索データを、表示中のラスタ地図から検索し、検索結果に基づくベクトルレイヤを生成して出力することにより、ベクトルレイヤをラスタレイヤに重ね合わせて表示させる機能を有する。
【0013】
これらの機能を実現するために、ラスタ地図検索装置100は、ラスタ地図記憶部101、エリア特定手段111、検索データ特定手段112、ラスタレイヤ生成手段121、ベクトルレイヤ生成手段122、ベクトル変換手段131、ベクトルデータ記憶部132、パターンデータ記憶部140、パターン照合手段151、および照合結果記憶部152で構成される。
【0014】
さらに、パターンデータ記憶部140は、図形・記号パターン記憶部141、文字パターン記憶部142、および属性データ記憶部143で構成される。また、図1において、一点鎖線で囲まれているベクトルレイヤ生成手段122、パターン照合手段151、および照合結果記憶部152で構成される部分は、ハイライト表示データ生成手段に相当する。
【0015】
次に、個々の機能について説明する。
入力装置200からの入力データを処理する手段としては、エリア特定手段111および検索データ特定手段112がある。エリア特定手段111は、入力装置200で設定された住所等の位置情報および縮尺から、表示すべき地図情報のエリアを特定し、さらに、特定したエリアに対応するラスタ地図情報をラスタ地図記憶部101から取り出して、ラスタレイヤ生成手段121およびベクトル変換手段131に転送する。
【0016】
オペレータは、表示されたラスタ地図の中から検索したい図形、記号、文字等のデータを、入力装置200により設定する。そして、検索データ特定手段112は、設定された図形、記号、文字等のデータを入力装置200から読み取り、ラスタ地図から検索すべき検索データの特定を行う。
【0017】
表示装置300に対する表示制御を行う手段としては、ラスタレイヤ生成手段121およびベクトルレイヤ生成手段122がある。ラスタレイヤ生成手段121は、ラスタ地図記憶部101から取り出されたラスタ地図の情報に基づいて、表示装置300で表示するためのラスタレイヤを生成して出力する。
【0018】
一方、ベクトルレイヤ生成手段122は、検索データ特定手段112で特定された検索データと、後述する照合結果記憶部152に記憶された照合結果との比較に基づいて、検索データに対応するベクトルデータを特定し、表示装置300で表示するためのベクトルレイヤを生成して出力する。
【0019】
表示装置300は、ラスタレイヤ生成手段121からのラスタレイヤとベクトルレイヤ生成手段122からのベクトルレイヤとを重ね合わせて表示することができる。これにより、表示装置300は、ベクトルレイヤ上に書き込まれた検索データに対応するベクトルデータを、ラスタレイヤに書き込まれたラスタ地図の上にハイライト表示することができる。
【0020】
次に、ラスタ地図情報からベクトルデータの生成・記憶を行う手段としては、ベクトル変換手段131およびベクトルデータ記憶部132がある。ベクトル変換手段131は、エリア特定手段111によってラスタ地図記憶部101から取り出されたラスタ地図情報の中から図形データを抽出してベクトルデータ化する手段である。このベクトル変換は、公知の変換技術を使用することができる。
【0021】
さらに、ベクトルデータ記憶部132は、ベクトル変換手段131で生成されたベクトルデータを記憶する記憶部であり、ベクトル変換手段131は、ラスタ地図情報に基づいて生成したベクトルデータをベクトルIDと対応付けてベクトルデータ記憶部132に記憶させる。
【0022】
図2は、本発明の実施の形態1におけるベクトルデータ記憶部132に記憶されるベクトルデータのデータ構造を示した図である。ベクトル変換手段131によりラスタ地図情報の中から検出されたそれぞれのベクトルデータは、図2(a)に示されているように、複数の点列のデータ(X1、Y1)、(X2、Y2)、・・・、(Xn、Yn)で構成され、それぞれ個別のベクトルIDが付されてベクトルデータ記憶部132に記憶されている。
【0023】
ここで、X1〜Xn、Y1〜Ynは、それぞれラスタ地図上のXY座標の座標値に相当する。このような複数の点列のデータ(X1、Y1)、(X2、Y2)、・・・、(Xn、Yn)により、ラスタ地図内の形状が特定されることとなる。例えば、3角形の形状は、図2(b)に示すように(X1、Y1)、(X2、Y2)、(X3、Y3)、(X4、Y4)を指定することにより特定される。なお、(X4、Y4)=(X1、Y1)であるため、(X1、Y1)、(X2、Y2)、(X3、Y3)、(X1、Y1)と指定してもよい。
【0024】
次に、パターンデータ記憶部140内の各記憶部について説明する。このパターンデータ記憶部140には、ベクトルデータで特定される形状とパターンマッチングによる照合を行うための基準データが格納されており、さらに、各基準データ間の関連性を示す属性データが格納されている。
【0025】
図形・記号パターン記憶部141は、表示されたラスタ地図の中から検索すべき図形・記号パターンのデータがあらかじめ記憶された記憶部である。図形パターンの例としては、△、○、□、×、◎などが挙げられる。また、記号パターンの例としては、#、%、$、〒、+などが挙げられる。これらのパターンデータのそれぞれが、図形IDあるいは記号IDと関連づけられて図形・記号パターン記憶部141内にあらかじめ記憶されている。
【0026】
文字パターン記憶部142は、表示されたラスタ地図の中から検索すべき文字パターンのデータがあらかじめ記憶された記憶部である。文字のベクトルフォントパターンが文字IDと関連づけられて文字パターン記憶部142内にあらかじめ記憶されている。
【0027】
さらに、属性データ記憶部143は、図形・記号パターンおよび文字パターンの中で、形状が類似するものをまとめて、あらかじめ属性データとして記憶している記憶部である。具体的には、例えば、図形データとしての「○(丸)」、文字データとしての「0(数字のゼロ)」、「o(小文字のオー)」および「O(大文字のオー)」は、ともに照合を行うに当たって形状として類似しているデータと見ることができる。
【0028】
そこで、これらのデータを1つの属性データとして、属性IDと対応づけてあらかじめ記憶しておく。図3は、本発明の実施の形態1における属性データ記憶部143に格納された属性データのデータ構造を示す図である。例えば、図形データとしての「○(丸)」が図形ID=1であり、文字データとしての「0(数字のゼロ)」が文字ID=10、「o(小文字のオー)」が文字ID=31、そして「O(大文字のオー)」が文字ID=61と仮定すると、属性ID=1の行に、図3のようなデータが設定されることとなる。
【0029】
次に、ベクトルデータ記憶部132に記憶されたベクトルデータと、パターンデータ記憶部140内の各データとに基づいて、パターンの照合・記憶を行う手段としては、パターン照合手段151および照合結果記憶部152がある。パターン照合手段151は、ベクトルデータ記憶部132に記憶されたベクトルデータとパターンデータ記憶部140内のパターンデータとの形状比較を行い、照合結果を生成する手段である。
【0030】
さらに、照合結果記憶部152は、パターン照合手段151で生成された照合結果を記憶する記憶部であり、パターン照合手段151は、形状比較による照合結果を照合結果記憶部152に記憶させる。図4は、本発明の実施の形態1における照合結果記憶部152に記憶される照合結果のデータ構造を示す図である。
【0031】
実施の形態1におけるパターン照合手段151は、図2に示したベクトルデータ記憶部132に記憶されているベクトルデータのすべてのベクトルIDと、パターンデータ記憶部140内のすべての図形ID、記号ID、文字IDとを形状比較し、一致率が所定値以上となった候補をベクトルIDごとに抽出し、照合結果を生成する。
【0032】
図4において、ベクトルIDおよびベクトルデータは、ベクトルデータ記憶部132に記憶されているデータと同一であり、パターン照合手段151は、このデータに対して照合結果が一致と判定された各IDからなる照合一致データと、所定値以上の一致率がないために一致とは判定されなかったデータの中で、照合一致データと同一の属性に含まれるIDからなる属性データとを付加することにより照合結果を生成する。
【0033】
図4におけるベクトルID=1およびID=2の行に関するデータを例に、照合結果のデータについて具体的に説明する。先述のように、図形データとしての「○(丸)」が図形ID=1であり、文字データとしての「0(数字のゼロ)」が文字ID=10、「o(小文字のオー)」が文字ID=31、そして「O(大文字のオー)」が文字ID=61と仮定する。
【0034】
ここで、パターン照合手段151は、ベクトルID=1のベクトルデータに対して、すべての図形ID、記号ID、文字IDと形状比較した結果、図形ID=1の「○(丸)」と文字ID=10の「0(数字のゼロ)」を照合一致データとして検出している。また、照合一致データに含まれる図形ID=1と文字ID=10は、属性データ記憶部143に格納された属性データから、文字ID=31と文字ID=61を同一の属性データとして含んでいる。そこで、パターン照合手段151は、この文字ID=31と文字ID=61を照合結果内の属性データとして付加する。
【0035】
同様に、パターン照合手段151は、ベクトルID=2のベクトルデータに対して、すべての図形ID、記号ID、文字IDと形状比較した結果、文字ID=61の「O(大文字のオー)」を照合一致データとして検出している。また、照合一致データに含まれる文字ID=61は、属性データ記憶部143に格納された属性データから、図形ID=1、文字ID=10および文字ID=31を同一の属性データとして含んでいる。そこで、パターン照合手段151は、この図形ID=1、文字ID=10および文字ID=31を照合結果内の属性データとして付加する。
【0036】
このようにして生成された照合結果に基づいて、ベクトルレイヤ生成手段122は、検索データ特定手段112で特定された検索データを照合結果から抽出して、照合一致データおよび属性データからなるベクトルレイヤを生成し、表示装置300に出力する。
【0037】
図4の照合結果を用いて具体的に説明すると、検索データとして図形ID=1のデータが設定された場合には、ベクトルレイヤ生成手段122は、照合一致データとして図形ID=1を含んでいるベクトルID=1を抽出することにより、ベクトルID=1に対応するベクトルデータからベクトルレイヤを生成することができる。
【0038】
また、ベクトルレイヤ生成手段122は、属性データとして図形ID=1を含んでいるベクトルID=2を抽出することにより、ベクトルID=2に対応するベクトルデータからベクトルレイヤを生成することもできる。属性データに含まれるベクトルデータは、一致度は所定値に達していないために照合一致データとしては検出されなかったものの、照合一致データと属性関係にあることから、検索データに合致する第2候補として採用することができる。
【0039】
照合一致データのみを表示するか、あるいは属性データも含めて表示するかは、あらかじめ決めておくことが可能であり、また、入力手段200から検索データを設定する際に、属性データの表示の有無を合わせて設定することも可能である。
【0040】
次に、ラスタレイヤに対して検索データの照合結果に基づくベクトルレイヤを重ね合わせて表示する一連の処理の流れを説明する。図5は、本発明の実施の形態1におけるラスタ地図検索装置100の一連の処理のフローチャートである。
【0041】
ステップS501において、ラスタ地図検索装置100内のエリア特定手段111は、入力装置200で設定された住所入力および縮尺データから、表示すべき地図情報のエリアを特定し、特定したエリアに対応するラスタ地図情報をラスタ地図記憶部101から取り出して、ラスタレイヤ生成手段121およびベクトル変換手段131に転送する。
【0042】
次に、ステップS502において、ラスタレイヤ生成手段121は、ラスタ地図記憶部101から取り出されたラスタ地図の情報に基づいて、表示装置300で表示するためのラスタレイヤを生成して、表示装置300に対して、生成したラスタレイヤを出力する。
【0043】
そして、オペレータは、表示されたラスタ地図の中から検索したい図形、記号、文字等のデータを、入力装置200から設定する。この設定に当たって、オペレータは、所望の図形、記号、文字等のデータを入力することもできるが、あらかじめ図形・記号パターン記憶部141あるいは文字パターン記憶部142に記憶されている各パターンの中から選択することも可能である。
【0044】
次に、ステップS503において、検索データ特定手段112は、設定された図形、記号、文字等のデータを入力装置200から読み取り、ラスタ地図から検索すべき検索データの特定を行う。
【0045】
一方、ステップS504において、ベクトル変換手段131は、先のステップS501でラスタ地図記憶部101から取り出されたラスタ地図の情報の中から図形データを抽出して、ベクトルデータを生成し、ベクトルデータ記憶部132に記憶させる。
【0046】
さらに、ステップS505において、パターン照合手段151は、ベクトルデータ記憶部132に記憶されたベクトルデータとパターンデータ記憶部140内のパターンデータとの形状比較を行い、照合結果を生成し、照合結果記憶部152に記憶させる。このステップS504およびステップS505による照合結果の生成は、エリア特定手段111によりラスタ地図情報が取り出された後に、先のステップS502のラスタレイヤの生成・表示処理と並行して行われる。
【0047】
次に、ステップS506において、ベクトルレイヤ生成手段122は、先のステップS503において検索データ特定手段112により特定された検索データと、先のステップS505において照合結果記憶部152に記憶された照合結果との比較に基づいて、検索データに対応するベクトルデータを特定し、表示装置300で表示するためのベクトルレイヤを生成して出力する。これらの一連の処理により、ラスタレイヤとベクトルレイヤの重ね合わせ表示(ハイライト表示)が行われる。
【0048】
なお、ハイライト表示とは、ベクトルレイヤ側に何らかの編集を施して表示することである。編集としては、色の変更(例えば赤色)、ベクトルレイヤの点滅、ベクトルレイヤを矩形で囲むなどが挙げられるが、ベクトルレイヤ生成手段122により、一定の編集の後、該当のベクトルレイヤを表示する。このハイライト表示により、オペレータは、検索結果を容易に確認することができる。また、ハイライト表示のための編集を入力装置200から指定され、その指定により、ベクトルレイヤ生成手段122が編集を施すように構成することも可能であり、その場合はオペレータの好みに応じた、ハイライト表示ができる。
【0049】
次に、入力装置200による設定例、および表示装置300による表示画像例について説明する。図6は、本発明の実施の形態1におけるエリア特定のための入力と、その入力に対応したラスタレイヤの表示の例示図である。オペレータは、入力装置200から、住所および縮尺に関するデータを設定することにより、ラスタ地図を表示するためのエリアを特定する。
【0050】
これに対して、ラスタレイヤ生成手段121は、特定されたエリアのラスタ地図に基づくラスタレイヤを生成し、表示装置300に対して出力する。この段階では、ベクトルレイヤにはまだデータが生成されておらず、表示装置300には、ラスタ地図からなるラスタレイヤと、データが何もないベクトルレイヤが重ね合わされて表示されていることとなる。
【0051】
次に、図7A〜図7Cを用いて、ラスタ地図からなるラスタレイヤと重ね合わせて、照合結果に基づいて生成されたベクトルレイヤをハイライト表示する場合について説明する。図7Aは、本発明の実施の形態1における記号検索によるハイライト表示の例示図を示したものである。記号検索の一例として、学校の地図マークに相当する(文)を検索する場合を示している。ここで、(文)は、文を丸で囲んだ地図マークを示すものである。
【0052】
オペレータは、入力装置200から、検索データとして、記号検索の欄に(文)を設定する。これに対して、ベクトルレイヤ生成手段122は、検索データとして設定された記号(文)に対応するIDを照合一致データとして有するベクトルデータを、照合結果記憶部152に記憶された照合結果から抽出してベクトルレイヤを生成し、表示装置300に対して出力する。また、ベクトルレイヤ生成手段122は、検索データとして設定された記号(文)に対応するIDを、照合結果の属性データから抽出することにより、前述したような第2候補も含めたベクトルレイヤを生成できる。
【0053】
これにより、表示装置には、ラスタ地図上に(文)の記号がハイライト表示されることとなり、オペレータは、表示されたラスタ地図内に含まれている学校の位置を容易に検索することができる。なお、図7Aは、検索結果を矩形で囲んだハイライト表示の例である。
【0054】
次に、図7Bは、本発明の実施の形態1における図形検索によるハイライト表示の例示図を示したものである。図形検索の一例として、△マークを検索する場合を示している。
【0055】
オペレータは、入力装置200から、検索データとして、図形検索の欄に△を設定する。これに対して、ベクトルレイヤ生成手段122は、検索データとして設定された図形△に対応するIDを照合一致データとして有するベクトルデータを、照合結果記憶部152に記憶された照合結果から抽出してベクトルレイヤを生成し、表示装置300に対して出力する。また、ベクトルレイヤ生成手段122は、検索データとして設定された図形△に対応するIDを、照合結果の属性データから抽出することにより、前述したような第2候補も含めたベクトルレイヤを生成できる。
【0056】
これにより、表示装置には、ラスタ地図上に△の図形がハイライト表示されることとなり、オペレータは、表示されたラスタ地図内に含まれている△の位置を容易に検索することができる。なお、図7Bは、検索結果に色の編集をして、ハイライト表示した例である。
【0057】
次に、図7Cは、本発明の実施の形態1における文字検索によるハイライト表示の例示図を示したものである。文字検索の一例として、「X」を検索する場合を示している。
【0058】
オペレータは、入力装置200から、検索データとして、文字検索の欄に「X」を設定する。これに対して、ベクトルレイヤ生成手段122は、検索データとして設定された文字「X」に対応するIDを照合一致データとして有するベクトルデータを、照合結果記憶部152に記憶された照合結果から抽出してベクトルレイヤを生成し、表示装置300に対して出力する。また、ベクトルレイヤ生成手段122は、検索データとして設定された文字「X」に対応するIDを、照合結果の属性データから抽出することにより、前述したような第2候補も含めたベクトルレイヤを生成できる。
【0059】
これにより、表示装置には、ラスタ地図上に「X」の文字がハイライト表示されることとなり、オペレータは、表示されたラスタ地図内に含まれている「X」の位置を容易に検索することができる。なお、図7Cは、検索結果に色の編集をして、ハイライト表示した例である。
【0060】
以上のように、実施の形態1によれば、ラスタ地図情報からベクトル変換して得られたベクトルデータと、あらかじめ記憶されたパターンデータとの照合結果に基づいて、設定された検索データをラスタ地図上にハイライト表示させることができる。さらに、設定される検索データと類似する形状を有する属性データをあらかじめ備えることにより、第2候補としての検索結果も合わせて表示させることができる。
【0061】
さらに、検索データが設定される前に、すべてのベクトルデータとすべてのパターンデータに基づく照合結果を生成しておくことにより、検索データが設定された際には、すでに生成された照合結果の中から検索データに対応するベクトルデータを抽出する処理を行うだけで、ハイライト表示を実現できる。
【0062】
実施の形態2.
実施の形態1では、ラスタ地図の抽出に伴って、すべてのベクトルデータとすべてのパターンデータとの照合結果を事前に生成しておき、その中から検索データに対応する照合位置データおよび属性データを抽出することにより、検索データのハイライト表示を行うものについて説明した。これに対して、本実施の形態2では、検索データの設定に応じてパターン照合による照合結果を生成し、検索データのハイライト表示を行うものについて説明する。
【0063】
図8は、本発明の実施の形態1におけるラスタ地図検索装置の構成図である。ラスタ地図検索装置100を構成する各構成要素は、実施の形態1における図1の構成と同じであるが、接続関係および機能において異なる点があり、これらの違いを中心に説明する。また、図8において、一点鎖線で囲まれているベクトルレイヤ生成手段122、パターン照合手段151、および照合結果記憶部152で構成される部分は、実施の形態1と同様に、ハイライト表示データ生成手段に相当する。
【0064】
エリア特定手段111、ラスタレイヤ生成手段121、ベクトル変換手段131、およびベクトルデータ記憶部132は、実施の形態1で説明したものと同一の働きをする。したがって、ベクトルデータ記憶部132には、エリア特定手段111で特定されたラスタ地図情報に基づいて生成されたベクトルデータが格納されている。
【0065】
ここで、本実施の形態2におけるパターン照合手段151は、まず始めに、検索データ特定手段112で特定された検索データと、属性データ記憶部143に記憶されている属性データとの比較に基づいて、検索データと同じ属性に含まれるIDを抽出する。次に、パターン照合手段151は、検索データ自身およびその属性データのIDに対応するパターンを図形・記号パターン記憶部141および文字パターン記憶部142から取り出し、ベクトルデータ記憶部に記憶されているベクトルデータとの照合を行い、照合結果を生成する。
【0066】
そして、パターン照合手段151は、生成した照合結果を照合結果記憶部152に記憶させる。図9は、本発明の実施の形態2における照合結果記憶部152に記憶される照合結果のデータ構造を示す図である。実施の形態2におけるパターン照合手段151は、先の図2に示したベクトルデータ記憶部132に記憶されているベクトルデータのすべてのベクトルIDと、特定された検索データおよびその属性データに対応する図形ID、記号ID、文字IDとを形状比較し、一致率が所定値以上となった候補をベクトルIDごとに抽出し、照合結果を生成する。
【0067】
図9において、ベクトルIDおよびベクトルデータは、ベクトルデータ記憶部132に記憶されているデータと同一であり、パターン照合手段151は、このデータに対して照合結果が一致と判定された各IDからなる照合一致データを付加することにより照合結果を生成する。
【0068】
図9におけるベクトルID=1および2の行に関するデータを例に、照合結果のデータについて具体的に説明する。実施の形態1で述べたように、図形データとしての「○(丸)」が図形ID=1であり、文字データとしての「0(数字のゼロ)」が文字ID=10、「o(小文字のオー)」が文字ID=31、そして「O(大文字のオー)」が文字ID=61と仮定する。さらに、これらは、同一の属性データとして登録されており、図形ID=1が検索データとして特定された場合を仮定する
【0069】
ここで、パターン照合手段151は、検索データとして設定された図形ID=1と、その属性に含まれる文字ID=10、31、61に対して、ベクトルデータとの照合を行う。ベクトルID=1のベクトルデータに対して、図形ID=1、文字ID=10、31、61の4つのIDのそれぞれと形状比較した結果、図形ID=1の「○(丸)」と文字ID=10の「0(数字のゼロ)」を照合一致データとして検出している。
【0070】
同様に、パターン照合手段151は、ベクトルID=2のベクトルデータに対して、図形ID=1、文字ID=10、31、61の4つのIDのそれぞれと形状比較した結果、文字ID=61の「O(大文字のオー)」を照合一致データとして検出している。
【0071】
すなわち、本実施の形態2において生成される照合結果は、検索データおよびその属性データに対して、所定値以上の一致度を有するベクトルデータを照合一致データとして構成される。
【0072】
このようにして生成された照合結果に基づいて、ベクトルレイヤ生成手段122は、検索データ特定手段112で特定された検索データに対応するベクトルレイヤを生成し、表示装置300に出力する。また、必要に応じて、属性データが照合一致データに含まれているベクトルデータによるベクトルレイヤを生成し、表示装置300に出力することにより、実施の形態1で説明した第2候補も含めたハイライト表示を行うことができる。
【0073】
次に、ラスタレイヤに対して検索データの照合結果に基づくベクトルレイヤを重ね合わせて表示する一連の処理の流れを説明する。図10は、本発明の実施の形態1におけるラスタ地図検索装置100の一連の処理のフローチャートである。
【0074】
ステップS1001において、ラスタ地図検索装置100内のエリア特定手段111は、入力装置200で設定された住所入力および縮尺データから、表示すべき地図情報のエリアを特定し、特定したエリアに対応するラスタ地図情報をラスタ地図記憶部101から取り出して、ラスタレイヤ生成手段121およびベクトル変換手段131に転送する。
【0075】
次に、ステップS1002において、ラスタレイヤ生成手段121は、ラスタ地図記憶部101から取り出したラスタ地図の情報に基づいて、表示装置300で表示するためのラスタレイヤを生成して、表示装置300に対して、生成したラスタレイヤを出力する。
【0076】
そして、オペレータは、表示されたラスタ地図の中から検索したい図形、記号、文字等のデータを、入力装置200から設定する。この設定に当たって、オペレータは、所望の図形、記号、文字等のデータを入力することもできるが、あらかじめ図形・記号パターン記憶部141あるいは文字パターン記憶部142に記憶されている各パターンの中から選択することも可能である。
【0077】
次に、ステップS1003において、検索データ特定手段112は、設定された図形、記号、文字等のデータを入力装置200から読み取り、ラスタ地図から検索すべき検索データの特定を行う。
【0078】
一方、ステップS1004において、ベクトル変換手段131は、先のステップS1001でラスタ地図記憶部101から取り出されたラスタ地図の情報の中から図形データを抽出して、ベクトルデータを生成し、ベクトルデータ記憶部132に記憶させる。
【0079】
次に、ステップS1005において、パターン照合手段151は、検索データ特定手段112で特定された検索データおよびその属性データと、ベクトルデータ記憶部132に記憶されたベクトルデータとの形状比較を行い、照合結果を生成し、照合結果記憶部152に記憶させる。このステップS1005による照合結果の生成は、ステップS1004の検索データの特定の後に、特定された検索データに基づいて行われる点で、実施の形態1と異なる。
【0080】
次に、ステップS1006において、ベクトルレイヤ生成手段122は、検索データ特定手段112で特定された検索データおよび属性データに対応するベクトルデータを特定し、表示装置300で表示するためのベクトルレイヤを生成して出力する。これらの一連の処理により、ラスタレイヤとベクトルレイヤの重ね合わせ表示が行われる。
【0081】
以上のように、実施の形態2によれば、ラスタ地図情報からベクトル変換して得られたベクトルデータと、あらかじめ記憶されたパターンデータとの照合結果に基づいて、設定された検索データをラスタ地図上にハイライト表示させることができる。さらに、設定される検索データと類似する形状を有する属性データをあらかじめ備えることにより、第2候補としての検索結果も合わせて表示させることができる。
【0082】
さらに、設定された検索データおよびその属性データに限定してパターン照合を実施して照合結果を生成するため、検索データが特定されるごとに照合処理を行うものの、照合処理に要する時間を実施の形態1と比べて大幅に削減することができ、照合結果のデータ量も大幅に削減することができる。
【0083】
なお、上述の実施の形態では、パターンデータ記憶部140には、あらかじめパターンデータおよび属性データが記憶されている場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。使用目的や使用状況により、入力装置を介してパターンデータあるいは属性データを編集できる機能を付加することも可能である。
【0084】
また、検索データとして複数の文字等が設定された場合にも、各文字単位で照合を行うことにより、複数の文字からなるパターンデータなしに、照合結果をハイライト表示することができる。
【0085】
また、上述の実施の形態では、パターンデータ記憶部140に属性データ記憶部143が含まれている場合について説明したが、属性データ記憶部143が含まれていない場合には、設定された検索データに関する照合結果のみをハイライト表示できることとなり、表示される情報量は減るものの、属性データの照合処理の時間が短縮可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0086】
【図1】本発明の実施の形態1におけるラスタ地図検索装置の構成図である。
【図2】本発明の実施の形態1におけるベクトルデータ記憶部に記憶されるベクトルデータのデータ構造を示した図である。
【図3】本発明の実施の形態1における属性データ記憶部に格納された属性データのデータ構造を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態1における照合結果記憶部に記憶される照合結果のデータ構造を示す図である。
【図5】本発明の実施の形態1におけるラスタ地図検索装置の一連の処理のフローチャートである。
【図6】本発明の実施の形態1におけるエリア特定のための入力と、その入力に対応したラスタレイヤの表示の例示図である。
【図7A】本発明の実施の形態1における記号検索によるハイライト表示の例示図を示したものである。
【図7B】本発明の実施の形態1における図形検索によるハイライト表示の例示図を示したものである。
【図7C】本発明の実施の形態1における文字検索によるハイライト表示の例示図を示したものである。
【図8】本発明の実施の形態1におけるラスタ地図検索装置の構成図である。
【図9】本発明の実施の形態2における照合結果記憶部に記憶される照合結果のデータ構造を示す図である。
【図10】本発明の実施の形態1におけるラスタ地図検索装置の一連の処理のフローチャートである。
【符号の説明】
【0087】
100 ラスタ地図検索装置、101 ラスタ地図記憶部、111 エリア特定手段、112 検索データ特定手段、121 ラスタレイヤ生成手段、122 ベクトルレイヤ生成手段、131 ベクトル変換手段、132 ベクトルデータ記憶部、140 パターンデータ記憶部、141 図形・記号パターン記憶部、142 文字パターン記憶部、143 属性データ記憶部、151 パターン照合手段、152 照合結果記憶部、200 入力装置、300 表示装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラスタ地図情報をあらかじめ格納するラスタ地図記憶部と、
設定された位置情報および縮尺からラスタ地図内のエリアを特定し、特定した前記エリアに対応するラスタ地図情報を前記ラスタ地図記憶部から取り出すエリア特定手段と、
前記ラスタ地図記憶部から取り出された前記ラスタ地図情報を表示するためのラスタレイヤを生成するラスタレイヤ生成手段と、
前記ラスタ地図記憶部から取り出された前記ラスタ地図情報の中から図形データを抽出してベクトルデータを生成するベクトル変換手段と、
図形、文字、または記号を含むパターンデータをあらかじめ格納するパターンデータ記憶部と、
設定されたデータに基づいてラスタ地図内から抽出すべき検索データを特定する検索データ特定手段と、
前記ベクトル変換手段で生成された前記ベクトルデータと、前記パターンデータ記憶部に格納されている前記パターンデータと、前記検索データ特定手段で特定された前記検索データとに基づいて、前記ベクトルデータの中から前記検索データに対応するベクトルデータを抽出し、抽出した前記ベクトルデータをハイライト表示するためのベクトルレイヤを生成するハイライト表示データ生成手段と
を備えることを特徴とするラスタ地図検索装置。
【請求項2】
請求項1に記載のラスタ地図検索装置において、
前記ハイライト表示データ生成手段は、
前記ベクトルデータと前記パターンデータとの形状比較に基づいて、それぞれのベクトルデータに対応する照合一致データを含む照合結果を生成するパターン照合手段と、
前記照合結果の中から前記検索データに対応するベクトルデータを抽出し、抽出した前記ベクトルデータをハイライト表示するためのベクトルレイヤを生成するベクトルレイヤ生成手段と
を備えることを特徴とするラスタ地図検索装置。
【請求項3】
請求項2に記載のラスタ地図検索装置において、
前記パターンデータ記憶部は、前記パターンデータとともに、それぞれのパターンデータで類似形状を有するパターンデータをグループ化した属性データをさらにあらかじめ格納し、
前記パターン照合手段は、前記照合一致データに対応する属性データをさらに付加して照合結果を生成し、
前記ベクトルレイヤ生成手段は、前記照合結果の前記照合一致データおよび前記属性データの中から前記検索データに対応するベクトルデータを抽出し、抽出した前記ベクトルデータをハイライト表示するためのベクトルレイヤを生成する
ことを特徴とするラスタ地図検索装置。
【請求項4】
請求項1に記載のラスタ地図検索装置において、
前記ハイライト表示データ生成手段は、
前記検索データに対応するパターンデータを前記パターンデータ記憶部から取り出し、取り出した前記パターンデータと前記ベクトルデータとの形状比較に基づいて、それぞれのベクトルデータに対応する照合一致データを含む照合結果を生成するパターン照合手段と、
前記照合結果の中から前記検索データに対応するベクトルデータを抽出し、抽出した前記ベクトルデータをハイライト表示するためのベクトルレイヤを生成するベクトルレイヤ生成手段と
を備えることを特徴とするラスタ地図検索装置。
【請求項5】
請求項4に記載のラスタ地図検索装置において、
前記パターンデータ記憶部は、前記パターンデータとともに、それぞれのパターンデータで類似形状を有するパターンデータをグループ化した属性データをさらにあらかじめ格納し、
前記パターン照合手段は、前記検索データおよび前記検索データが含まれる属性データに対応するそれぞれのパターンデータを前記パターンデータ記憶部から取り出し、取り出したそれぞれの前記パターンデータと前記ベクトルデータとの形状比較に基づいて、それぞれのベクトルデータに対応する照合一致データを含む照合結果を生成し、
前記ベクトルレイヤ生成手段は、前記照合結果の中から前記検索データおよび前記属性データに対応するベクトルデータを抽出し、抽出した前記ベクトルデータをハイライト表示するためのベクトルレイヤを生成する
ことを特徴とするラスタ地図検索装置。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれか1項に記載のラスタ地図検索装置において、
前記ラスタレイヤと前記ベクトルレイヤとを重ね合わせて表示する表示装置をさらに備えることを特徴とするラスタ地図検索装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7A】
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【図7B】
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【図7C】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−267228(P2006−267228A)
【公開日】平成18年10月5日(2006.10.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−82080(P2005−82080)
【出願日】平成17年3月22日(2005.3.22)
【出願人】(394013002)三菱電機インフォメーションシステムズ株式会社 (251)
【Fターム(参考)】