説明

ランプ装置、及び車両用ランプ装置

【課題】駆動源が負荷となることを回避しながら、ランプの基準位置の調整作業を容易に行うことができるランプ装置を提供する。
【解決手段】車両用ランプ装置は、ランプボディ100に対して、ランプ1を第1の軸Y中心で回動させる第1駆動可能、且つランプ1を第1の軸Yと直交する方向に沿った第2の軸X中心で回動させる第2駆動可能とされる。ランプ1は、ランプボディ100に対して、第1の軸Yと第2の軸Xとの交点を支点として回動自在に支持される。第1(第2)のモータ2(3)は、第1(第2)出力部2b(3b)が自身の直線駆動力を伝達可能に第1(第2)の軸Y(X)とねじれの位置でランプ1に連結され、第1(第2)ハウジング2a(3a)が第1(第2)出力部2b(3b)の直線駆動方向に沿った方向に位置調整可能にランプボディ100に対して保持される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、照射する光の向きを調整可能なランプ装置、及び車両用ランプ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、照射する光の向きを調整可能なランプ装置としては、例えば、車両の走行状況に応じて、ランプを第1の軸中心で回動(第1駆動)させて光の向きを略水平方向に沿って変化(調整)させたり、ランプを第1の軸と直交する方向に沿った第2の軸中心で回動(第2駆動)させて光の向きを略鉛直方向に沿って変化(調整)させる車両用ランプ装置がある(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2005−186731号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記(特許文献1参照)のような車両用ランプ装置では、アクチュエータに前記第1駆動を行うための第1の駆動源と前記第2駆動を行うための第2の駆動源とが備えられ、そのアクチュエータがブラケットと共に前記第2駆動時にランプと一体的に回動する構成であるため、第2駆動時にブラケットと共にアクチュエータ(第1及び第2の駆動源含む)が負荷となってしまう。尚、この負荷は、第2の駆動源の体格、ひいては車両用ランプ装置の体格を大きくしてしまうことや、消費電流を多くしてしまうといった原因となる。
【0005】
本発明は、上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、駆動源が負荷となることを回避することができるランプ装置及び車両用ランプ装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明では、支持体に対して、ランプを第1の軸中心で回動させる第1駆動可能で、且つ、前記ランプを前記第1の軸と直交する第2の軸中心で回動させる第2駆動可能なランプ装置であって、前記ランプは、前記支持体に対して、前記第1の軸と前記第2の軸との交点を単一の支点として各方向に回動自在に支持され、前記第1駆動を可能とする第1の駆動源は、第1ハウジングと該第1ハウジングから突出し直線駆動可能な第1出力部とを有し、該第1出力部が自身の直線駆動力を伝達可能に前記第1の軸とねじれの位置で前記ランプに連結されるとともに、前記第1ハウジングが前記支持体に対して保持され、前記第2駆動を可能とする第2の駆動源は、第2ハウジングと該第2ハウジングから突出し直線駆動可能な第2出力部とを有し、該第2出力部が自身の直線駆動力を伝達可能に前記第2の軸とねじれの位置で前記ランプに連結されるとともに、前記第2ハウジングが前記支持体に対して保持されたことを要旨とする。
【0007】
同構成によれば、第1の駆動源によって第1出力部が第1の軸とねじれの位置で直線駆動されると、その直線駆動力がランプに伝達され、第1駆動が可能とされる。又、第2の駆動源によって第2出力部が第2の軸とねじれの位置で直線駆動されると、その直線駆動力がランプに伝達され、第2駆動が可能とされる。そして、第1及び第2の駆動源はその第1及び第2ハウジングが支持体に対して保持されるため、それらが第1駆動時又は第2駆動時に負荷となってしまうことがない。
【0008】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のランプ装置において、前記第1出力部は、前記第1の軸とねじれの位置であって前記第2の軸と交わる軸上で前記ランプに連結され、前記第2出力部は、前記第2の軸とねじれの位置であって前記第1の軸と交わる軸上で前記ランプに連結されたことを要旨とする。
【0009】
同構成によれば、第1出力部は第1の軸とねじれの位置であって第2の軸と交わる軸上でランプに連結され、第2出力部は第2の軸とねじれの位置であって第1の軸と交わる軸上でランプに連結されるため、第1出力部が直線駆動されるとランプが第1駆動され、第2出力部が直線駆動されるとランプが第2駆動される。
【0010】
請求項3に記載の発明では、請求項1又は2に記載のランプ装置において、前記第1及び第2出力部は、回動自在の2段階の回動連結部を順次介してランプに連結されたことを要旨とする。
【0011】
同構成によれば、第1及び第2出力部は、回動自在の2段階の回動連結部を順次介してランプに連結されることで自身の直線駆動力をランプに伝達可能とされるため、第1及び第2駆動時に、第1及び第2出力部とランプとの間にこじれる力が応力として残ってしまうことが防止され、その部分の損傷等が低減される。
【0012】
請求項4に記載の発明では、請求項1乃至3のいずれか1項に記載のランプ装置を備えた車両用ランプ装置であって、前記支持体は車両のランプボディであって、前記第1駆動は、前記ランプが照射する光の向きを略水平方向に沿って変化させ、前記第2駆動は、前記ランプが照射する光の向きを略鉛直方向に沿って変化させるものであることを要旨とする。
【0013】
同構成によれば、車両用ランプ装置において、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の効果を得ることができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、駆動源が負荷となることを回避することができるランプ装置及び車両用ランプ装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本実施の形態における車両用ランプ装置を水平方向の側方から見た模式図。
【図2】本実施の形態における車両用ランプ装置を前方から見た模式図。
【図3】本実施の形態における車両用ランプ装置の斜視図。
【図4】本実施の形態における第1及び第2のモータ及び円筒支持部の斜視図。
【図5】本実施の形態における車両用ランプ装置を水平方向の側方から見た模式図。
【図6】本実施の形態における車両用ランプ装置の斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図6に従って説明する。
図1〜図3に示すように、車両用ランプ装置は、支持体としての車両のランプボディ100に対して支持されるランプ1と、第1及び第2の駆動源としての第1及び第2のモータ2,3とを備える。尚、図1は、車両に設けられた車両用ランプ装置を水平方向の側方(車両の走行方向に対して右側方)から見た模式図であって、図2は、車両に設けられた車両用ランプ装置を前方(車両の走行方向)から見た模式図である。
【0017】
車両の走行方向から見て平面状(板状)のランプボディ100は、前方に延びる支持柱100aを有し、該支持柱100aの先端部には先端側と下側(地面側)に開口した略球面状の球面支持凹部100z(図2参照)が形成されている。
【0018】
又、ランプボディ100は、前記支持柱100aの側方(図2中、左方)と下方とに、前方に延びる略円筒状の円筒支持部100b,100cを有し、該円筒支持部100b,100cの下方先端側には径方向の内外に貫通するとともに先端まで一様に延びる支持側係合部としてのスリット100d(図4参照)が形成されている。
【0019】
ランプ1は、内部に図示しない光源を有し、該光源からの光を外部に照射するものである。ランプ1の上部中央には、図2に示すように、上方に突出する突出部1aが形成され、該突出部1aの先端には、前記球面支持凹部100zと対応した略球体状の球体部1bが形成されている。そして、球体部1bは、前記球面支持凹部100zに車両の前方側(図2中、紙面手前側)から挿入され、球面支持凹部100zの先端側の開口がねじ止めされたプレート101(図3参照)にて閉塞されることで抜け止めがなされる。これにより、ランプ1は、ランプボディ100に対して、球体部1bの中心位置Aを支点として各方向(図2中、第1の軸Y中心及び第2の軸X中心)に回動自在に支持されている。
【0020】
又、ランプ1において前記球体部1bの側方(図2中、左方)と下方であって、前記円筒支持部100b,100cと対応した位置(車両の前後方向に重なる位置)には、第1及び第2連結部材11,12が固定されている。この第1及び第2連結部材11,12は、車両後方側(図1中、左側)で球体を回動自在に保持可能に形成されている。
【0021】
第1のモータ2は、図1、図3及び図4に示すように、第1ハウジング2aから突出した第1出力部2bを直線駆動可能に構成されている。本実施の形態の第1ハウジング2aは、略円柱形状に形成されるとともにその外周の一部から突出したコネクタ部2cを有する。尚、コネクタ部2cには、図示しない外部の制御装置と電気的に接続された外部コネクタが嵌着されることになる。又、本実施の形態の第1ハウジング2aにおいて第1出力部2bの反対側には、図4に示すように、第1出力部2bの直線駆動方向に沿った雌ねじ2dが形成されている。
【0022】
又、第2のモータ3は、前記第1のモータ2と同様のもの(品番が同じ)であって、図1及び図4に示すように、第2ハウジング3aから突出した第2出力部3bを直線駆動可能に構成されている。本実施の形態の第2ハウジング3aは、略円柱形状に形成されるとともにその外周の一部から突出したコネクタ部3cを有する。尚、コネクタ部3cには、図示しない外部の制御装置と電気的に接続された外部コネクタが嵌着されることになる。又、本実施の形態の第2ハウジング3aにおいて第2出力部3bの反対側には、図4に示すように、第2出力部3bの直線駆動方向に沿った雌ねじ3dが形成されている。
【0023】
そして、第1及び第2のモータ2,3は、そのコネクタ部2c,3cが前記スリット100d(図4参照)と係合(第1及び第2ハウジング2a,3aの周方向に当接)するように、第1及び第2ハウジング2a,3aが前記円筒支持部100b,100cに挿入される。これにより、第1及び第2ハウジング2a,3aは、ランプボディ100に対して、第1及び第2出力部2b,3bの直線駆動方向(図1中、左右方向)を軸中心として回転不能に支持される。
【0024】
又、ランプボディ100において前記円筒支持部100b,100cと対応した位置には、図1に示すように、前記直線駆動方向に沿った方向に移動不能且つ前記直線駆動方向を軸中心として回転可能な第1及び第2ボルト21,22(図4参照)が設けられている。詳しくは、第1及び第2ボルト21,22は、図1及び図4に示すように、その頭部21a,22aの近傍に鍔部21b,22bを有し、それら頭部21a,22aと鍔部21b,22bとの間にランプボディ100が介在されるようにして設けられることで、ランプボディ100に対して前記直線駆動方向(車両の前後方向)に沿った方向に移動不能且つ前記直線駆動方向を軸中心として回転可能とされている。そして、この第1及び第2ボルト21,22は、前記第1及び第2ハウジング2a,3aの雌ねじ2d,3dに螺合されている。よって、第1ボルト21が回転されると、ランプボディ100に対して回転不能に支持された第1ハウジング2aはねじ作用にて前記直線駆動方向(車両の前後方向)に沿った方向に移動して、その位置が調整される。又、第2ボルト22が回転されると、ランプボディ100に対して回転不能に支持された第2ハウジング3aはねじ作用にて前記直線駆動方向(車両の前後方向)に沿った方向に移動して、その位置が調整される。
【0025】
又、第1のモータ2は、その第1出力部2bが自身の直線駆動力を伝達可能に、本実施の形態では回動自在の2段階の回動連結部を順次介してランプ1に連結される。詳しくは、第1出力部2bの先端には、略球体状の球体部2eが形成されている。そして、球体部2eとランプ1に固定された前記第1連結部材11間には、図1に示すように、前記球体部2eを回動自在に保持するとともに前記第1連結部材11に回動自在に保持される(球体部31aを有した)第1中間連結部材31が設けられている。
【0026】
又、第2のモータ3は、その第2出力部3bが自身の直線駆動力を伝達可能に、本実施の形態では回動自在の2段階の回動連結部を順次介してランプ1に連結される。詳しくは、第2出力部3bの先端には、略球体状の球体部3eが形成されている。そして、球体部3eとランプ1に固定された前記第2連結部材12間には、図1に示すように、前記球体部3eを回動自在に保持するとともに前記第2連結部材12に回動自在に保持される(球体部32aを有した)第2中間連結部材32が設けられている。
【0027】
尚、図2に示すように、ランプ1がランプボディ100に回動可能に支持される位置、即ち球体部1bの中心位置Aと、第2出力部3bが(第2中間連結部材32を介して)ランプ1に連結される位置、即ち、第2中間連結部材32の球体部32aの中心位置Bとを結ぶ直線(前記第1の軸Y)は、前記球体部1bの中心位置Aと、第1出力部2bが(第1中間連結部材31を介して)ランプ1に連結される位置、即ち、第1中間連結部材31の球体部31aの中心位置Cとを結ぶ直線(前記第2の軸X)と直交するように設定されている。
【0028】
上記のように構成された車両用ランプ装置では、例えば、車両の走行状況(走行姿勢)等に応じて、第1のモータ2によって第1出力部2bが直線駆動されると、その直線駆動力がランプ1に伝達され、ランプ1が第1の軸Y中心で回動(第1駆動)される。これにより、ランプ1の前方から照射される光の向きが略水平方向に沿って変化(調整)される。又、例えば、車両の走行状況(走行姿勢)等に応じて、第2のモータ3によって第2出力部3bが直線駆動されると、その直線駆動力がランプ1に伝達され、ランプ1が第2の軸X中心で回動(第2駆動)される。これにより、ランプ1の前方から照射される光の向きが略鉛直方向に沿って変化(調整)される。
【0029】
尚、図5及び図6は、図1〜図3に対して、ランプ1が第1の軸Y中心で15°回動され、且つ第2の軸X中心で3°回動された状態を図示している。図5及び図6に示すように、第1及び第2出力部2b,3bは、それぞれ回動自在の2段階の回動連結部(球体部2e,3e,31a,32aの部分)を順次介してランプ1に連結され、該部分がそれぞれ回動することでランプ1との間にこじれる力が応力として残ってしまうことが防止されている。
【0030】
又、上記のように構成された車両用ランプ装置では、例えば、出荷前やメンテナンス(車検)時などにおいては、第1ボルト21を回転させ第1のモータ2における第1ハウジング2aを第1出力部2bの直線駆動方向に沿った方向に位置調整することでランプ1を第1の軸Y中心で回動(基準位置調整)させることができる。即ち、水平方向に沿った光の向きの基準位置を調整することができる。又、第2ボルト22を回転させ第2のモータ3における第2ハウジング3aを第2出力部3bの直線駆動方向に沿った方向に位置調整することでランプ1を第2の軸X中心で回動(基準位置調整)させることができる。即ち、鉛直方向に沿った光の向きの基準位置を調整することができる。
【0031】
次に、上記実施の形態の特徴的な作用効果を以下に記載する。
(1)第1及び第2のモータ2,3はランプボディ100に対して保持されるため、それらが第1駆動時又は第2駆動時に負荷となってしまうことがない。よって、従来に比べて、第1及び第2のモータ2,3の体格、ひいては車両用ランプ装置の体格を小さくすることができ、また、消費電流を小さくすることができる。
【0032】
又、例えば、出荷前やメンテナンス(車検)時などにおいては、第1ハウジング2aを第1出力部2bの直線駆動方向に沿った方向に位置調整することでランプ1を第1の軸Y中心で回動(基準位置調整)させ、水平方向に沿った光の向きの基準位置を調整することができる。又、第2ハウジング3aを第2出力部3bの直線駆動方向に沿った方向に位置調整することでランプ1を第2の軸X中心で回動(基準位置調整)させ、鉛直方向に沿った光の向きの基準位置を調整することができる。よって、水平方向及び鉛直方向に沿った光の向きの基準位置をそれぞれ方向毎に独立して容易(単純)に調整することができ、特に水平方向と鉛直方向とに複合的に調整する場合等においてもその調整作業が容易となる。
【0033】
(2)ランプボディ100に対して移動不能に設けられ第1及び第2ハウジング2a,3aの雌ねじ2d,3dに螺合された第1及び第2ボルト21,22が回転されると、ランプボディ100に対して回転不能に支持された第1及び第2ハウジング2a,3aはねじ作用にて前記直線駆動方向に沿った方向の位置が調整される。よって、簡単な構成で容易にランプ1の基準位置を調整(変更)することができる。
【0034】
(3)略円柱形状に形成される第1及び第2ハウジング2a,3aは、その外周の一部から突出したコネクタ部2c,3cがランプボディ100に設けられたスリット100dと係合することで前記直線駆動方向を軸中心として回転不能に支持されるため、外部の制御装置と接続するためのコネクタ部2c,3cが第1及び第2ハウジング2a,3a側の回り止め用の係合部と兼用となり、簡単な構成とすることができる。即ち、同構成によれば、第1及び第2ハウジング2a,3aにスリット100d(支持側係合部)と係合させるための係合部を別途設ける場合に比べて、簡単な構成とすることができる。
【0035】
(4)第1及び第2出力部2b,3bは、回動自在の2段階の回動連結部(球体部2e,3e,31a,32aの部分)を順次介してランプ1に連結されることで自身の直線駆動力をランプ1に伝達可能とされている。よって、第1及び第2駆動時に、第1及び第2出力部2b,3bとランプ1との間にこじれる力が応力として残ってしまうことが防止され、その部分の損傷等が低減される。
【0036】
上記実施の形態は以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態では、第1及び第2ボルト21,22を回転することで第1及び第2ハウジング2a,3aの直線駆動方向に沿った方向の位置調整を行う構成としたが、これに限定されず、他の構成で(例えば、ボルトを用いない構成やボルトと雌ねじの関係を逆にした構成で)第1及び第2ハウジング2a,3aの位置調整を行うようにしてもよい。
【0037】
・上記実施の形態では、第1及び第2ハウジング2a,3aは、略円柱形状に形成されるとともにその外周の一部から突出したコネクタ部2c,3cを有するものであって、該コネクタ部2c,3cがスリット100dと係合する構成としたが、これに限定されず、他の構成で第1及び第2ハウジング2a,3aを回転不能に支持してもよい。
【0038】
・上記実施の形態では、第1及び第2出力部2b,3bは、回動自在の2段階の回動連結部(球体部2e,3e,31a,32aの部分)を順次介してランプ1に連結されるとしたが、これに限定されず、他の構成で連結してもよい。例えば、前記第1及び第2駆動時に、第1及び第2出力部2b,3bとランプ1との間に発生するこじれる力を許容可能な可撓性を有する部材を介して連結してもよい。
【0039】
・上記実施の形態では、本発明を車両用ランプ装置に具体化したが、これに限定されず、車両以外のものに用いられるランプ装置に具体化してもよい。
【符号の説明】
【0040】
1…ランプ、2…第1のモータ(第1の駆動源)、2a…第1ハウジング、2b…第1出力部、2c,3c…コネクタ部、2d,3d…雌ねじ、2e,3e…回動連結部の一部を構成する球体部、3…第2のモータ(第2の駆動源)、3a…第2ハウジング、3b…第2出力部、11…回動連結部の一部を構成する第1連結部材、12…回動連結部の一部を構成する第2連結部材、21…第1ボルト(ボルト)、22…第2ボルト(ボルト)、31…回動連結部の一部を構成する第1中間連結部材、32…回動連結部の一部を構成する第2中間連結部材、100…ランプボディ、100d…スリット(支持側係合部)、X…第2の軸、Y…第1の軸。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
支持体に対して、ランプを第1の軸中心で回動させる第1駆動可能で、且つ、前記ランプを前記第1の軸と直交する第2の軸中心で回動させる第2駆動可能なランプ装置であって、
前記ランプは、前記支持体に対して、前記第1の軸と前記第2の軸との交点を単一の支点として各方向に回動自在に支持され、
前記第1駆動を可能とする第1の駆動源は、第1ハウジングと該第1ハウジングから突出し直線駆動可能な第1出力部とを有し、該第1出力部が自身の直線駆動力を伝達可能に前記第1の軸とねじれの位置で前記ランプに連結されるとともに、前記第1ハウジングが前記支持体に対して保持され、
前記第2駆動を可能とする第2の駆動源は、第2ハウジングと該第2ハウジングから突出し直線駆動可能な第2出力部とを有し、該第2出力部が自身の直線駆動力を伝達可能に前記第2の軸とねじれの位置で前記ランプに連結されるとともに、前記第2ハウジングが前記支持体に対して保持されたことを特徴とするランプ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のランプ装置において、
前記第1出力部は、前記第1の軸とねじれの位置であって前記第2の軸と交わる軸上で前記ランプに連結され、
前記第2出力部は、前記第2の軸とねじれの位置であって前記第1の軸と交わる軸上で前記ランプに連結されたことを特徴とするランプ装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載のランプ装置において、
前記第1及び第2出力部は、回動自在の2段階の回動連結部を順次介してランプに連結されたことを特徴とするランプ装置。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか1項に記載のランプ装置を備えた車両用ランプ装置であって、
前記支持体は車両のランプボディであって、
前記第1駆動は、前記ランプが照射する光の向きを略水平方向に沿って変化させ、
前記第2駆動は、前記ランプが照射する光の向きを略鉛直方向に沿って変化させるものであることを特徴とするランプとする車両用ランプ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2011−105310(P2011−105310A)
【公開日】平成23年6月2日(2011.6.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−48024(P2011−48024)
【出願日】平成23年3月4日(2011.3.4)
【分割の表示】特願2008−143003(P2008−143003)の分割
【原出願日】平成20年5月30日(2008.5.30)
【出願人】(000101352)アスモ株式会社 (1,622)
【Fターム(参考)】