説明

リターンチューブ及びその製造方法、並びにボールねじ

【課題】高速化かつ低コスト化を実現したボールねじ用リターンチューブ及びその製造方法、並びにボールねじを提供する。
【解決手段】ボール30の軌道方向に沿って分割された2つのチューブ片からなり、ボールねじ1のボール30が走行する転動溝11,21に接する方向に両端が曲げられたリターンチューブ及びボールねじ用リターンチューブを作製する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ボールねじ、並びにボールねじのボール戻し経路を構成するリターンチューブ及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ボールねじは、内周面に転動溝が形成されたナットと、外周面に転動溝が形成されたねじ軸と、ナットの転動溝とねじ軸の転動溝とで形成される軌道の間に配置されたボールと、ボールを軌道の終点から始点に戻すボール戻し経路とを備え、前記軌道内をボールが転動することで前記ナットがねじ軸に対して相対移動する装置である。ボールねじのボール戻し経路としては、組み立てが容易である点から、リターンチューブ方式を採用することが多い。
【0003】
リターンチューブを有するボールねじ100の従来例を図4に示す。図4は、ボールねじ100のリターンチューブ140が配置されている部分を、ナット101及びねじ軸102の転動溝101a,102a(ボール103の軌道K)に沿って切断した部分断面図である。ナット101にはリターンチューブ140の先端を挿入するチューブ取付穴111が形成されている。
【0004】
リターンチューブ140の先端の形状は、例えば図5に示すように、チューブ断面円の周方向で半分以上の範囲が、チューブ軸方向に垂直なベースラインLに沿った端面141となっていて、それ以外の部分が、ベースラインLから舌状に突出するタング142となっている。リターンチューブ140は、その先端をナット101のチューブ取付穴111に挿入し、タング142の先端をねじ軸102の転動溝102a内に配置し、端面141をチューブ取付穴111の座面111aに当てることで取り付けられている。これにより、軌道K内のボール103は、タング142に衝突してすくい上げられて、リターンチューブ140内に導かれる。
このようなリターンチューブを備えたボールねじにおいては、高速回転が要求される工作機械などに用いられる場合、タング部の強度を上げるか、タング部に加わる力を減少させる構成を採用することで対応してきた。しかし、タング部の強度を上げる方法は、材質の改良や、板厚を厚くする結果、コストアップは避けられなかった。
【0005】
そこで、タング部に加わる力を減少させる構成として、負荷部(軌道K)で螺旋上を運動するボールを接線方向にすくい上げる構成を有し、無限軌道の負荷領域と無負荷領域との間で行なわれるボールの授受を円滑にするリターンチューブを有するボールねじが提案されている(特許文献1参照)。このボールねじは、図6(a),(b)に示すように、転動溝205が形成されたねじ軸201と、このねじ軸201の転動溝205にボール211を介して内周面に形成された負荷転動溝206に螺合するナット部材202と、このナット部材202に取り付けられるボール循環用管状体(チューブ体)203と、ナット部材202及びボール循環用管状体203に形成された無限軌道内を走行するボール連結体204とを備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−51049号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献1のボールねじは、接線方向に曲げたチューブ体203をコの字状からねじったZ型にすることによって、ナット202に設けられた嵌合穴208の形状が複雑になり、製造コストを上げる要因となっていた。
加えて、特許文献1に記載されたボールねじにおいては、以下の(1)及び(2)に示す問題点があった。
(1)循環部品がいくつかの部品で形成されており(一対の管ピース215とこれら一対の管ピース215の間を連通連結するチューブ体203)組合せ部に段差ができたり、全体をナット202に固定するのにコストがかかる。
(2)循環部品の始端、終端が螺旋に接する場合、当該循環部品を捩った結果、これらの始端、終端の外径形状は円筒ではない場合が多く、これに対応するナット穴を複雑な形状とする必要が生じ、コストがかかる。
そこで、本発明は上記の問題点に着目してなされたものであり、その目的は、高速化かつ低コスト化を実現したリターンチューブ及びその製造方法、並びにボールねじを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記課題を解決するための本発明の請求項1に係るリターンチューブは、内周面に転動溝が形成されたナットと、外周面に転動溝が形成されたねじ軸と、ナットの転動溝とねじ軸の転動溝で形成される軌道の間に配置されたボールと、ボールを軌道の終点から始点に戻すボール戻し経路とを備え、前記軌道内をボールが転動することで前記ナットがねじ軸に対して相対移動するボールねじの、前記ボール戻し経路を構成するリターンチューブであって、
ボールの軌道方向に沿って分割された2つのチューブ片からなり、
該チューブ片の各々が、金属製のチューブ母材をプレス加工することにより作製され、
前記リターンチューブの2つの先端部のそれぞれを、前記ねじ軸の転動溝の接線方向に開口させたことを特徴としている。
【0009】
請求項1に係る発明によれば、リターンチューブの各先端部をボールねじの転動溝の接線方向に開口させる形状としたので、軌道におけるボールの挙動をスムーズにし、高速化を実現したボールねじ用リターンチューブを提供することができる。
また、リターンチューブをボールの軌道方向に沿って分割した2つのチューブ片から構成し、従来のように切削加工ではなく、金属プレスでチューブ片を作製するため、製造コストを低くすることができる。
また、リターンチューブの形状が円筒形状を保つので、リターンチューブが嵌合するナットのチューブ取付穴の形状を複雑な形状とする必要がなく、コストを低減することができる。
したがって、高速化かつ低コスト化を実現したボールねじ用リターンチューブを提供することができる。
【0010】
また、請求項2に係る発明は、内周面に転動溝が形成されたナットと、外周面に転動溝が形成されたねじ軸と、前記ナットの転動溝と前記ねじ軸の転動溝とで形成される軌道の間に配置されたボールと、該ボールを軌道の終点から始点に戻すボール戻し経路とを備え、前記軌道内をボールが転動することで前記ナットがねじ軸に対して相対移動するボールねじの、前記ボール戻し経路を構成するリターンチューブの製造方法であって、
該チューブ片の各々が、金属製のチューブ母材をプレス加工することにより作製され、
ボールの軌道方向に沿って分割された2つのチューブ片の各々を、金属製のチューブ母材を、前記2つのチューブ片を重ね合わせて構成される前記リターンチューブの2つの先端部のそれぞれが前記ねじ軸の転動溝の接線方向に開口するように捩られてプレス加工することにより作製されたことを特徴としている。
【0011】
請求項2に係る発明によれば、リターンチューブをボールの軌道方向に沿って分割した2つのチューブ片から構成し、従来のように切削加工ではなく、金属プレスでチューブ片を作製するため、製造コストを低くすることができる。
また、リターンチューブをボールの軌道方向に沿って分割した2つのチューブ片からプレス加工で製造するので、リターンチューブの端部の形状が円筒形状とすることが容易であるので、リターンチューブが嵌合するナットのチューブ取付穴の形状を複雑な形状とする必要がなく、コストを低減することができる。
【0012】
また、請求項3に係る発明は、内周面に転動溝が形成されたナットと、外周面に転動溝が形成されたねじ軸と、ナットの転動溝とねじ軸の転動溝で形成される軌道の間に配置されたボールと、ボールを軌道の終点から始点に戻すボール戻し経路とを備え、前記軌道内をボールが転動することで前記ナットがねじ軸に対して相対移動するボールねじであって、
前記ボール戻し経路がリターンチューブで構成され、
該リターンチューブの2つの先端部を前記ナットの2つのチューブ取付穴にそれぞれ挿入し、チューブ軸方向に垂直なベースラインから舌状に突出するタングの先端部を前記ねじ軸の転動溝内に配置し、前記先端部のそれぞれが前記チューブ取付穴の座面に当てて取り付けられたボールねじにおいて、
該リターンチューブが、ボールの軌道方向に沿って分割された2つのチューブ片からなり、
該チューブ片の各々が、金属製のチューブ母材をプレス加工することにより作製され、
前記2つの先端部のそれぞれを、前記ねじ軸の転動溝の接線方向に開口させたことを特徴としている。
【0013】
請求項3に係る発明によれば、リターンチューブの各先端部をボールねじの転動溝の接線方向に開口させる形状としたので、軌道におけるボールの挙動をスムーズにし、高速化を実現したボールねじを提供することができる。
また、リターンチューブをボールの軌道方向に沿って分割した2つのチューブ片から構成し、従来のように切削加工ではなく、金属プレスでチューブ片を作製するため、製造コストを低くすることができる。
また、リターンチューブの形状が円筒形状を保つので、リターンチューブが嵌合するナットのチューブ取付穴の形状を複雑な形状とする必要がなく、コストを低減することができる。
したがって、高速化かつ低コスト化を実現したボールねじを提供することができる。
【0014】
また、請求項4に係る発明は、請求項3に記載のボールねじにおいて、前記ナットのチューブ取付穴が片側テーパ形状をなし、かつ、前記チューブ取付穴の座面が、前記リターンチューブの外径とほぼ同径であることを特徴としている。
請求項4に係る発明によれば、チューブ取付穴を片側テーパ形状にしたので、チューブ取付穴の製造コストを下げることができると共に、循環部品の位置合わせを容易にすることができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、高速化かつ低コスト化を実現したリターンチューブ及びその製造方法、並びにボールねじを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係るボールねじの一実施形態における構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)の1b−1b線に沿う断面図である。
【図2】本発明に係るリターンチューブの一実施形態におけるチューブ片の構成を示す斜視図である。
【図3】本発明に係るボールねじの一実施形態におけるチューブ取付穴の構成を示す概略図である。
【図4】リターンチューブを有するボールねじの従来例を示す図であり、ナット及びねじ軸の転動溝(ボールの軌道)に沿って切断した断面図である。
【図5】リターンチューブの先端部の形状を説明する側面図である。
【図6】特許文献1に記載された、リターンチューブを有するボールねじの従来例を示す図であり、(a)は斜視図、(b)はリターンチューブが取り付けられる部分の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明に係るリターンチューブ及びその製造方法、並びにボールねじの一実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明に係るボールねじの一実施形態における構成を示す図であり、(a)は平面図、(b)は(a)の1b−1b線に沿う断面図である。図2は、本発明に係るリターンチューブの一実施形態におけるチューブ片の構成を示す斜視図である。また、図3は、本発明に係るボールねじの一実施形態におけるチューブ取付穴の構成を示す概略図である。
【0018】
<ボールねじ>
図1(a),(b)に示すように、本実施形態のボールねじ1は、外周面10aに螺旋状の転動溝(軌道面)11を有するねじ軸10と、内周面20aに螺旋状の転動溝(軌道面)21を有するナット20と、これらの転動溝11,21間に形成されるボール転動路に転動自在に配置される複数のボール(転動体)30とを備えている。
ナット20の外周面20bには、切り欠き部22が設けられている。この切り欠き部22には、ボール転動路の一端側から他端側にボール30を循環させるリターンチューブ40がチューブ押さえ50により固定されている。
【0019】
ナット20の軸方向一端には、ナット20をテーブル等に固定するためのフランジ60が設けられている。また、フランジ60とねじ軸10との間、及びナット20の軸方向他端部とねじ軸10との間は、防塵用シール70で閉塞されている。そして、ボール30が転動することにより、ナット20がねじ軸10に対して相対的に直動するようになっている。
【0020】
<リターンチューブ>
リターンチューブ40は、図示していないが、両先端部がそれぞれ円筒形状をなし、転動溝11の接線方向に開口するように形成されている。そして、リターンチューブ40は、ボール30の軌道方向に沿って2つに分割されたチューブ片41,41からなる。チューブ片41は、金属製のチューブ母材をプレス加工することにより作製される。
【0021】
各チューブ片41,41は、前述したように、両先端部がそれぞれ円筒形状をなし、転動溝11の接線方向に開口するように形成されたリターンチューブ40を、ボール30の軌道方向に沿って分割した形状をなす。すなわち、各チューブ片41,41は、リターンチューブ40を分割した分割面において互いに対称的な形状をなす。また、図2に示すように、各チューブ片41,41は、チューブ片41内のボール30の軌道Rを、一方の先端41a側の軌道Rと他方の先端41b側の軌道Rと、中間の軌道Rとに分けた場合、一方の先端側の軌道Rが形成される平面αと、他方の先端側の軌道Rが形成される平面βとが、中間の軌道Rを軸として捩れるように形成されている。したがって、各チューブ片41,41は、金属製のチューブ母材に対して、平面αと平面βとが中間の軌道Rを軸として捩れるようにプレス加工されて作製される。なお、各チューブ片41,41は、金属製のチューブ母材に対して、軌道Rと軌道Rと軌道Rとが同一平面上になるようにプレス加工した後、軌道Rを含む平面αと軌道Rを含む平面βとを中間の軌道Rを軸として捩って作製してもよい。
【0022】
このように形成されたチューブ片41,41を重ね合わせてなるリターンチューブ40は、図3に示すように、ナット20のチューブ取付穴23に挿入され、転動溝11,21によって形成される軌道Kと段差が少なくするように固定される。そして、チューブ取付穴23に固定されたリターンチューブ40は、プレス加工等で作製されたチューブ押さえ50によって固定される(図1(b)参照)。このようにして、リターンチューブ40の位置がずれないように固定し、かつ、2つのチューブ片41,41が分割しないようにチューブ押さえ50によって固定される。
【0023】
ここで、チューブ取付穴23は、リターンチューブ40における軌道Rに対する軌道R及び軌道Rの傾きに合わせて片側テーパ形状をなし、かつ、チューブ取付穴23の座面23aの外径が、リターンチューブ40の先端部41a(41b)の外径とほぼ同径であるように、座面23a又は先端部41a(41b)の外径が設定されることが好ましい。
チューブ取付穴23の形状をこのようにすることにより、ねじられたリターンチューブ40でもナット20の外周面20bから挿入することが可能である。
【0024】
また、チューブ取付穴23の座面23aを、リターンチューブ40の先端部41a(41b)の外径とほぼ同径とすることで、リターンチューブ40の位置を適正かつ容易に固定することができる。
また、チューブ取付穴23を片側テーパ形状に加工することは、チューブ取付穴23の深さ方向にボールエンドミルをずらすことで作製でき、5軸加工のような特殊加工が必要ないため、生産性が向上する。なお、チューブ取付穴23を両側テーパ形状に加工するとチューブ取付穴23の口径が大きくなり、リターンチューブ40を適正に固定できないことがある。
【0025】
以上説明したように、本発明に係るボールねじによれば、チューブをボールの軌道方向に沿って分割された2つのチューブ片から構成し、チューブの各先端部をボールねじの転動溝の接線方向に開口させたので、高速化かつ低コスト化を実現したボールねじ用リターンチューブを提供することができる。特に、本発明に係るボールねじは、工作機械などで、高速回転が必要なボールねじや、寿命(基本定格荷重)が必要とされ、ナットの巻き数が大きく、回路を分割しなければならないボールねじに好適に使用できる。
【0026】
また、従来のように、切削加工によってリターンチューブを作製しないので、コストダウンを実現したリターンチューブを提供することができる。
以上、本発明に係るリターンチューブ及びその製造方法、並びにボールねじの実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しなければ種々の変形が可能である。
【符号の説明】
【0027】
1 ボールねじ
10 ねじ軸
11 転動溝
20 ナット
20a 外周面
21 転動溝
30 ボール(転動体)
41 チューブ片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内周面に転動溝が形成されたナットと、外周面に転動溝が形成されたねじ軸と、前記ナットの転動溝と前記ねじ軸の転動溝とで形成される軌道の間に配置されたボールと、該ボールを軌道の終点から始点に戻すボール戻し経路とを備え、前記軌道内をボールが転動することで前記ナットがねじ軸に対して相対移動するボールねじの、前記ボール戻し経路を構成するリターンチューブであって、
ボールの軌道方向に沿って分割された2つのチューブ片からなり、
該チューブ片の各々が、金属製のチューブ母材をプレス加工することにより作製され、
前記リターンチューブの2つの先端部のそれぞれを、前記ねじ軸の転動溝の接線方向に開口させたことを特徴とするリターンチューブ。
【請求項2】
内周面に転動溝が形成されたナットと、外周面に転動溝が形成されたねじ軸と、前記ナットの転動溝と前記ねじ軸の転動溝とで形成される軌道の間に配置されたボールと、該ボールを軌道の終点から始点に戻すボール戻し経路とを備え、前記軌道内をボールが転動することで前記ナットがねじ軸に対して相対移動するボールねじの、前記ボール戻し経路を構成するリターンチューブの製造方法であって、
該チューブ片の各々が、金属製のチューブ母材をプレス加工することにより作製され、
ボールの軌道方向に沿って分割された2つのチューブ片の各々を、金属製のチューブ母材を、前記2つのチューブ片を重ね合わせて構成される前記リターンチューブの2つの先端部のそれぞれが前記ねじ軸の転動溝の接線方向に開口するように捩られてプレス加工することにより作製されたことを特徴とするリターンチューブの製造方法。
【請求項3】
内周面に転動溝が形成されたナットと、外周面に転動溝が形成されたねじ軸と、ナットの転動溝とねじ軸の転動溝で形成される軌道の間に配置されたボールと、ボールを軌道の終点から始点に戻すボール戻し経路とを備え、前記軌道内をボールが転動することで前記ナットがねじ軸に対して相対移動するボールねじであって、
前記ボール戻し経路がリターンチューブで構成され、
該リターンチューブの2つの先端部を前記ナットの2つのチューブ取付穴にそれぞれ挿入し、チューブ軸方向に垂直なベースラインから舌状に突出するタングの先端部を前記ねじ軸の転動溝内に配置し、前記先端部のそれぞれが前記チューブ取付穴の座面に当てて取り付けられたボールねじにおいて、
該リターンチューブが、ボールの軌道方向に沿って分割された2つのチューブ片からなり、
該チューブ片の各々が、金属製のチューブ母材をプレス加工することにより作製され、
前記2つの先端部のそれぞれを、前記ねじ軸の転動溝の接線方向に開口させたことを特徴とするボールねじ。
【請求項4】
前記ナットのチューブ取付穴が片側テーパ形状をなし、かつ、前記チューブ取付穴の座面がチューブの外径とほぼ同径であることを特徴とする請求項3に記載のボールねじ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate


【公開番号】特開2012−112432(P2012−112432A)
【公開日】平成24年6月14日(2012.6.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−261163(P2010−261163)
【出願日】平成22年11月24日(2010.11.24)
【出願人】(000004204)日本精工株式会社 (8,378)
【Fターム(参考)】