説明

リッチメディアサービスを提供する方法及び装置

【課題】本発明は、端末が受信されたリッチメディアサービスを提供する。【解決手段】リッチメディアコンテンツを受信して復号する過程と、ユーザに提供可能な形態で前記リッチメディアコンテンツを構成するにあたって、前記受信されたリッチメディアコンテンツを構成するのに必要なリッチメディアコンテンツの複雑度、コンテンツを提供するのに必要な端末の演算量及びメモリなどの情報に基づいて端末の性能によって前記受信されたリッチメディアコンテンツを構成する過程と、前記構成されたリッチメディアコンテンツをユーザに提供する過程とを有す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リッチメディアサービスを提供するための方法及び装置に関し、特にリッチメディアコンテンツを構成するのに必要なリッチメディアコンテンツの複雑度、コンテンツを提供するのに必要な端末の演算量及びメモリなどの情報に基づいて端末の性能によって端末の多様な状況に適したリッチメディアサービスを提供する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
放送通信市場は、既存技術の再組合または統合を用いた新しいサービスの持続的な発達を要求されている。このような要求によって、最近、通信及び放送技術は、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)などの携帯端末機(以下、’端末’という)を介してテキスト、オーディオ、ビデオ、フォント、イメージ、グラフィックなど様々なメディアを混合した形態で提供するリッチメディア(Rich−media)サービス形態で発展している。前記リッチメディアサービスを提供するための国際標準規格としては、LASeR(Lightweight Application Scene Representation)、BIFS(Binary Format for Scene)などがある。
【0003】
前記リッチメディアサービスは、場面技術(scene description)、ビデオ、オーディオ、イメージ、フォント、テキスト、メタデータ、スクリプトのようなデータを利用して多様なマルチメディア要素を利用した自由な表現とユーザとの相互作用を通じてさらに豊かなユーザサービスを提供する。
【0004】
リッチメディアサービスコンテンツが受信されれば、端末は、受信されたサービスコンテンツを復号化(Decoding)する。端末は、前記復号化されたサービスコンテンツをユーザに提供可能な形態で構成するサービス構成動作を行うが、命令語を確認して実行するか、イベントなどを処理する動作などが含まれることができる。端末は、前記構成されたサービスをユーザに提供するために、映像または音響を支援するユーザインターフェース手段を介して前記構成されたサービスを出力する。
【0005】
前述したリッチメディアサービスコンテンツの一例であるLASeRコンテンツは、下記の表1の構文(syntax)で表現されることができる。
【0006】
【表1】

【0007】
上記表1によれば、端末は、命令語が行われる毎にLASeR命令語のうち1つで新しい場面を描きなさいという意味を有する命令語である’NewScene’内に含まれた場面(<svg>…/<svg>)を構成してディスプレイする。
【0008】
一方、現在の技術傾向によれば、DVB−CBMS(Digital Video Broadcasting−Convergence of Broadcasting and Mobile Service)やIPTV(Internet Protocol TV)のように、網を統合して各端末に関係なく同一のサービスを提供することができる。例えば、放送サービスの場合、1つの放送ストリームが同時に多様なディスプレイサイズ、性能及び特徴を有する端末に伝送されることができる。すなわち、同一のサービスを多数の多様な端末に提供する場合、デジタルテレビから携帯端末に至るまで同一の放送ストリームが伝送される。データ受信速度が速くて且つデータ処理能力に優れた高画質のデジタルテレビにおいては無理なく提供されるビデオコンテンツや綺麗なグラフィック効果がそれに比べてデータ受信環境が良くなく、データ処理能力も劣る携帯端末では、受信遅延されるか、割れたように見えるか、実際動作速度より遅く提供されるなどサービス結果は非常に変わることができる。
【0009】
また、端末の状態や状況によって異なる結果を示すことができる。例えば、同一の画面サイズやデータの処理速度を有するAとBの2台の端末機に同一のサービスが提供されたとき、Aでは、他のプログラムを使用せず、B端末機は、様々な他のプログラムを使用中の場合、A端末機では、複雑な幾何図形よりなるグラフィックコンテンツが良好に現われるが、複数の使用可能なプログラムを同時に処理しなければならないB端末機では、グラフィックコンテンツの一部が適時に描かれないなどの問題が発生することができる。
【0010】
前述した例のように、従来のサービス方法は、端末の性能や特徴、端末及びユーザのサービス環境や状態によって互いに異なるように表現され得る問題点を引き起こす。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
そこで、本発明は上記従来のリッチメディアサービスを提供するための方法及び装置における問題点に鑑みてなされたものであって、本発明の目的は、端末の性能や特徴、端末及びユーザのサービス環境や状態によって多様な状況に符合する適応型サービスを提供することができるように1つのコンテンツを構成する方法を提供することにある。また、サービス提供者が提供する1つのコンテンツを受信する端末は、端末の性能や特徴が異なるか、端末及びユーザのサービス環境や状態が異なるなどの多様な状況に適合したサービスを提供する方法を提供することにある。
【0012】
この時、端末の性能や特徴及びサービス環境や状態は、端末の画面サイズのように、一度定められれば変わらない要素もあるが、データの処理速度のように、可変的な要素もある。また、同じ製品群と言っても、端末に適用された運営体制やプラットホームによって提供されるサービスの結果は変わることができる。しかし、サービス提供者側でこのような端末及びユーザの状況をすべて把握し、それによる適応型サービスを提供することは難しく、且つ可変的な要素によるサービス結果の変化はあらかじめ予測しにくい。したがって、端末の性能や特徴及びサービス環境や状態に最適化された適応型サービスを提供することができるように、リッチメディアコンテンツの複雑度、コンテンツを提供するのに必要な端末の演算量及びメモリなどの情報を通じて受信端末の多様な状況に適応したリッチメディアサービスを提供する方法及び装置を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0013】
上記目的を達成するためになされた本発明によるリッチメディアサービスを提供する方法は、リッチメディアコンテンツの場面構成要素と前記場面構成要素の属性を定義する段階と、前記リッチメディアコンテンツ構成に必要な演算量情報を生成する段階と、前記生成された演算量情報を前記場面構成要素または前記場面構成要素の属性に選択的に挿入し、前記リッチメディアコンテンツを生成する段階と、前記生成されたリッチメディアコンテンツをエンコーディングして伝送する段階とを有することを特徴とする。
【0014】
また、上記目的を達成するためになされた本発明によるリッチメディア処理方法は、リッチメディアコンテンツを受信して処理する方法において、前記リッチメディアコンテンツ構成に必要な演算量情報を含むリッチメディアコンテンツを受信して復号する段階と、前記リッチメディアコンテンツの場面構成要素(element)と前記場面構成要素の属性(attribute)を解釈し、前記リッチメディアコンテンツ構成に必要な演算量情報を抽出する段階と、前記抽出された演算量情報を利用して前記受信されたリッチメディアコンテンツを構成して提供する段階とを有することを特徴とする。
【0015】
また、上記目的を達成するためになされた本発明によるリッチメディアサービス提供装置は、リッチメディアサービスを提供する受信機装置において、リッチメディアコンテンツを構成する場面構成要素を定義し、所定の位置に配置する場面構成要素定義部と、前記場面構成要素の属性を定義する場面構成要素属性定義部と、前記リッチメディアコンテンツ構成に必要な演算量情報を計算し、前記場面構成要素または前記場面構成要素の属性に選択的に挿入する演算量生成部と、前記コンテンツ生成部から伝達されるリッチメディアコンテンスを受信してエンコーディングするエンコーダと、前記エンコーディングされたリッチメディアコンテンツを伝送するコンテンツ伝送部とを有することを特徴とする。
【0016】
また、上記目的を達成するためになされた本発明によるリッチメディアコンテンツ処理装置は、場面構成要素と前記場面構成要素の属性を含むリッチメディアコンテンツを受信して処理する受信機装置において、リッチメディアコンテンツ構成に必要な演算量情報を含むリッチメディアコンテンツを受信してデコーディングするデコーダと、前記リッチメディアコンテンツの場面情報を解釈し、前記解釈結果によって受信されたリッチメディアコンテンツを構成する場面ツリー管理部と、前記構成されたリッチメディアコンテンツを映像化して出力するレンダラーとを有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、サービス提供者側で端末性能及びユーザの状況をすべて把握してサービスを提供しなくても、サービスしようとするコンテンツの複雑度、コンテンツを提供するのに必要な端末の演算量及びメモリなどの情報などが含まれたリッチメディアコンテンツを提供することによって、多様な受信端末の性能及びサービス状況に適応性があるリッチメディアサービスを提供できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本発明の第1実施例によるLASeRコンテンツを受信した端末の動作を示す流れ図である。
【図2】端末が演算量及びメモリ関連情報を解釈する具体的な過程を示す流れ図である。
【図3】本発明の第1実施例及び/又は第2実施例によって送信機がLASeRコンテンツを生成して伝送する過程を示す流れ図である。
【図4】本発明の第1実施例及び/又は第2実施例によるLASeRコンテンツを生成して伝送する送信機の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1実施例及び/又は第2実施例によるリッチメディアコンテンツを受信して処理する受信機の構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
次に、本発明に係るリッチメディアサービスを提供するための方法及び装置を実施するための形態の具体例を、図面を参照しながら説明する。下記で、本発明を説明するにあたって関連する公知機能または構成に対する具体的な説明が本発明の要旨を不明瞭にしうると判断される場合には、その詳細な説明を省略する。また、後述する用語は、本発明の機能を考慮して定義された用語であって、これは、ユーザ、運用者の意図または慣例などによって変わりうる。したがって、それは、本明細書全般にわたる内容に基づいて定義されなければならない。
【0020】
本発明では、サービスしようとするコンテンツの複雑度、コンテンツを提供するのに必要な端末の演算量及びメモリなどの情報などが含まれたリッチメディアコンテンツを送信側が伝送し、前記リッチメディアコンテンツを端末が受信し、多様な受信端末の性能及びサービス状況に適応性あるリッチメディアサービスの提供装置及び方法を提供する。
【0021】
本明細書では、リッチメディアエンジン(Rich Media Engine、以下、RMEという)のうちLASeRエンジンを基盤とする端末を実施例として説明する。その他のRME基盤端末では、前記LASeRエンジンを基盤とする端末の実施例に基づいて同様に適用可能である。但し、前記端末に適用されるRMEあるいはシステムが変わる場合には、前記LASeRエンジン以外に各RMEあるいはシステムで固有に使用する名称へのエンジン及びシステム及びデータを構成する各構成要素の切替えが必要であり、これは、当業者に自明なので、本発明では取り扱わないことにする。
【0022】
本発明の第1実施例は、送信側がリッチメディアコンテンツの場面構成要素(Scene Component Element)を構成するのに必要な端末の演算量関連情報を含む要素(element)及び属性(attribute)情報を新規生成して伝送し、受信側が前記リッチメディアコンテンツの要素及び属性情報を利用して端末の性能及び状態による場面を構成する方法を提供する。ここで、前記要素は、場面を構成する個体の基本単位を意味し、前記属性は、場面を構成する要素の特性を意味する。
【0023】
また、本発明の第2実施例は、送信側がリッチメディアコンテンツを構成することによる複雑度(complexity)情報を含む要素及び属性情報を生成して伝送し、端末が受信されるリッチメディアコンテンツを再生する時、前記リッチメディアコンテンツの要素及び属性情報を利用して端末の性能及び状態による場面を構成する方法を提供する。ここで、前記要素は、場面を構成する個体の基本単位を意味し、前記属性は、場面を構成する要素の特性を意味する。
【0024】
また、送信側がリッチメディアコンテンツを構成する場面構成要素を構成するのに必要な端末の演算量に関連した情報及びリッチメディアコンテンツを構成することによる複雑度情報を含む要素及び属性情報を生成し、端末が受信されるリッチメディアコンテンツのこのような要素及び属性情報を利用して端末の性能及び状態による場面を構成することもできる。
【0025】
また、以下の説明で、前記リッチメディアコンテンツは、LASeRrコンテンツである場合を仮定して説明するが、他の種類のサービスコンテンツを使用しても本発明の実施例を適用することができる。
【0026】
<第1実施例>
図1は、本発明の第1実施例によるLASeRコンテンツを受信した端末の動作を示す流れ図である。
【0027】
本発明の第1実施例によってLASeRコンテンツを構成する場面構成要素を構成するのに必要な端末の演算量関連情報に対する要素及び属性情報を新規生成して定義し、前記属性情報を利用して端末の性能及び状態による場面を構成する方法について詳しく説明する。
【0028】
LASeRコンテンツを伝送する送信側は、前記LASeRコンテンツを構成する場面構成要素を構成するのに必要な端末の演算量関連情報に対する要素及び属性情報を新規生成し、LASeRコンテンツとともに伝送する。すると、前記端末は、前記図1のような手続でLASeRコンテンツを再生する。
【0029】
図1を参照すれば、端末は、段階100で、LASeRコンテンツを受信し、段階110で、前記受信されたLASeRコンテンツを復号化(Decoding)する。その後、前記端末は、段階120で、前記復号化したLASeRコンテンツでLASeR命令語を確認して実行する。この時、LASeR命令語内に含まれるLASeR場面構成要素を解釈する。前記LASeR命令語は、場面の変化を宣言的方法で表現するもので、新しい場面を描きなさいという命令語である‘NewScene’、要素及び属性を挿入しなさいという命令語である‘Insert’、要素及び属性を削除しなさいという命令語である‘Delete’などがある。前記LASeR場面構成要素は、場面を構成するメディア及びグラフィック個体を宣言的方法で表現するエレメントと、各エレメントのアトリビュート(attribute)及びイベントとスクリプトなどが含まれる。また、前記端末が受信した本発明の第1実施例のLASeRコンテンツは、LASeRコンテンツを構成する場面構成要素を構成するのに必要な端末の演算量及びメモリ関連情報を含んでいる。したがって、前記端末は、段階130で、前記端末の演算量及びメモリ関連情報を確認する。
【0030】
上記で、端末が演算量及びメモリ関連情報を解釈する具体的な過程を図2に示す。
【0031】
図2に示したように、まず、端末は、段階S210で、LASeR場面構成要素を解釈する。また、端末は、段階S220で、前記場面構成要素の属性を解釈する。
【0032】
この場合、前記解釈された場面構成要素及び/または属性は、LASeRコンテンツを構成する場面構成要素を構成するのに必要な端末の演算量及びメモリ関連情報を含む。これにより、端末は、段階S230で、前記演算量及びメモリ関連情報を抽出する。すると、端末は、段階S240で、自分の性能及び状態によって前記確認した端末の演算量及びメモリ関連情報を利用してサービスする場面を構成する。ここで、前記段階S240は、選択的(optional)段階であって、必ず進行すべき必須段階ではないという点に留意しなければならない。
【0033】
また、端末は、段階140で、自分の性能及び状態に符合するLASeRコンテンツの場面構成要素をレンダリングしてディスプレイする。本発明の図面では詳しく説明しなかったが、前記LASeRコンテンツと関連したすべてのイベントなどは、段階140の前に行われうる。
【0034】
下記表2は、図1の段階130で説明したLASeR場面を構成するのに必要な端末の演算量関連情報を示す新規属性を使用して生成したLASeRコンテンツの一例である。
【0035】
【表2】

【0036】
上記表2の例を見れば、LASeRコンテンツを構成する場面構成要素の1つである’g’の属性として、演算と関連した’multiply’、’div’、’sub’、’add’のうち少なくとも1つの属性が使用されうる。’multiply’、’div’、’sub’、’add’の他、演算と関連した特性は、演算と関連した属性として使用されうる。上記表2で、’g’は、多様な要素を含んで表現することができるコンテナ(container)の役目をする要素である。したがって、リッチメディアコンテンツを構成する多様な場面構成要素が’g’要素の内部に含まれうる。ここで、前記構成要素は、四角形を描くための’rect’、円を描くための’circle’などを含むグラフィック要素及びテキスト、オーディオ、ビデオ、イメージなどの多様な場面構成要素になりうる。上記表2の例題は、前記’g’要素が含むすべての場面構成要素を描くのに必要な端末の演算量は、乗算が5回、除算が3回、減算が4回、加算が7回であることを意味する。
【0037】
下記の表3は、上記表2の新規属性を定義した例である。本発明の実施例では、前記属性及び要素を定義するためにスキーマ(schema)を使用した例を例示した。前記スキーマは、データの構造を定義した一種のモデリング文書を意味する。本発明の実施例において使用したスキーマは、XML Schema文法に従っており、スキーマの要素を使用してスキーマを定義することができる。属性及び要素の構造を定義する方法は、多様な方法があり得、したがって、必ずスキーマを利用した方法ではないとしても、同一の意味を有するものなら本発明に属するものと言える。また、本発明の実施例において例示して定義した各要素及び属性の値は、属性の値を1つの表現方法に制限するように記述することもでき、既存のタイプを拡張して定義することもできる。下記例題では、‘integer’として記述したが、これは、’string’、’boolean’、’decimal’、’precisionDecimal’、’float’、’double’、’duration’、’dateTime’、’time’、’date’、’gYearMonth’、’gYear’、’gMonthDay’、’gDay’、’gMonth’、’hexBinary’、’base64Binary’、’anyURI’、’QName’、’NOTATION’、’normalizedString’、’token’、’language’、’NMTOKEN’、’NMTOKENS’、’Name’、’NCName’、’ID’、’IDREF’、’IDREFS’、’ENTITY’、’ENTITIES’、’integer’、’nonPositiveInteger’、’negativeInteger’、’long’、’int’、’short’、’byte’、’nonNegativeInteger’、’unsignedLong’、’unsignedInt’、’unsignedShort’、’unsignedByte’、’positiveInteger’、’yearMonthDuration’、列挙型(enumeration)などの整数型、文字列、小数型、固定小数型、浮動小数型、リスト型など当該リッチメディアコンテンツで活用可能な多様なデータタイプで指定することができる。これは、本発明のすべての例題に同様に適用される。
【0038】
【表3】

【0039】
上記表3で定義された各属性は、LASeRコンテンツの場面を構成するすべての要素の属性として動作することができると共に、上記表2で使用されたもののように、場面を構成する要素のうち他の要素を含む機能をするコンテナ(Container)要素、例えば、’svg’、’g’などのような要素の属性として動作することができる。また、LASeRHeader(LASeRヘッダー)の属性として使用されることもできる。また、表3の演算量関連新規属性及び端末の性能及び状態、ユーザのサービス状況などと関連してコンテンツを構成するのに影響を及ぼす属性は、同一の意味あるいは役目を有する新規属性のグループとして指定して定義することもできる。
【0040】
下記表4及び表5は、図1の段階130で説明したLASeR場面を構成するのに必要な端末の演算量関連情報を示す新規要素及び属性を使用して生成したLASeRコンテンツの一例である。
【0041】
【表4】

【0042】
上記表4の例を見れば、演算と関連した’multiply’、’div’、’sub’、’add’などの新規属性を収容している新規’operation’要素がLASeRコンテンツを構成する場面構成要素の1つである’g’要素を含んでいる。これは、前記’operation’要素が含んでいる前記’g’要素が含むすべての場面構成要素を描くのに必要な端末の演算量は、乗算が5回、除算が3回、減算が4回、加算が7回であることを意味する。
【0043】
【表5】

【0044】
上記表5の例を見れば、演算と関連した’multiply’、’div’、’sub’、’add’などの新規属性を収容している新規’operation’要素をLASeRコンテンツを構成する場面構成要素である、’g’、’rect’、’animationMotion’などの要素が参照する。まず、’id’属性値が’ope_01’である’operation’要素を参照する’id’属性値が’group_01’である’g’要素が含むすべての場面構成要素を描くのに必要な端末の演算量は、乗算が5回、除算が3回、減算が4回、加算が7回であることを意味する。’id’属性値が’ope_02’である’operation’要素を参照する’id’属性値が’rectangle’である’rect’要素を描くのに必要な端末の演算量は、乗算が1回、除算が1回、減算が3回、加算が2回であることを意味する。’id’属性値が’ope_03’である’operation’要素を参照する’id’属性値が’ani_01’である’animationMotion’要素を描くのに必要な端末の演算量は、乗算が2回、除算が2回、減算が4回、加算が5回であることを意味する。
【0045】
下記の表6は、上記表4及び表5の新規要素及び属性をスキーマ(schema)の構文を使用して定義した例である。
【0046】
【表6】

【0047】
演算量関連新規属性は、上記表3の例題のように、各々の属性を別に定義することもできるが、上記表6の例から分かるように、演算量関連新規属性を’operationAttributeGroup’のように1つのグループとして指定して定義することもできる。
【0048】
下記表7は、図1の段階130で説明したLASeR場面を構成するのに必要な端末のメモリ関連情報を示す新規属性を定義した例である。
【0049】
【表7】

【0050】
上記表7で、’GraphicPoints’は、グラフィック要素を構成するために必要なメモリの量などを示すための情報である。これは、グラフィック要素を構成する点、線、メッシュ(mesh)、ポリゴン(polygon)などの情報を含むこともでき、各々グラフィック要素の特性によって必要な情報を示すための属性として使用されうる。例えば、Aというグラフィック客体を構成するメモリ量を示すための情報が点(point)である場合、’GraphicPoints’は、Aを構成するのに必要な点(point)の個数になりうる。これは、点のサイズ、メモリ割当量などの情報をさらに含んで示すこともできる。Bというグラフィック客体を構成するメモリ量を示すための情報がメッシュとポリゴンである場合、’GraphicPoints’は、メッシュとポリゴンの個数、量、サイズなどの情報を含んで示すこともできる。
【0051】
’FontDataSize’は、当該フォントを利用してデータを構成するためのメモリ量などの情報を示す情報である。これは、フォントファイルのサイズなどの情報を示すことができる。フォントファイルをロード(load)するための情報など、フォントファイルを利用してデータを構成するために必要なメモリ要求量がさらに存在する場合、当該情報の各々を示す属性をさらに定義することもでき、’FontDataSize’を各情報を含む値で表現することもできる。
【0052】
’TextDataSize’は、テキストデータを構成するために必要なメモリの量などを示す情報である。これは、テキストデータのサイズなどの情報を示すことができる。テキストデータを構成するために必要なメモリ要求量がさらに存在する場合、当該情報の各々を示す属性をさらに定義することもでき、各情報を含む値で表現することもできる。
【0053】
’ImageProcessingMemory’は、イメージデータを構成するために必要なメモリの量などを示す情報である。これは、イメージデータを構成するために必要なメモリ要求量がさらに存在する場合、当該情報の各々を示す属性をさらに定義することもでき、各情報を含む値で表現することもできる。例えば、イメージファイルを処理するに際して、入力映像バッファ、デコーディングのための変数、出力映像バッファなどのためのメモリが要求されると言えば、最小限イメージファイルのサイズより大きい入力映像バッファのサイズ、映像の横長さと縦長さの積にカラーフォーマットによる1ピクセルのデータが表現されるのに必要なバイト(byte)数に該当する出力映像バッファなどのためのメモリ及びイメージデコーディングのための変数のためのメモリが要求される。したがって、’ImageProcessingMemory’は、前述した入力映像バッファのサイズを確認するためのイメージファイルのサイズ、出力映像バッファのサイズを確認するための映像の横長さ及び縦長さ、そしてカラーフォーマット情報及びコーデック情報、イメージデコーディングのための変数のためのメモリなどの情報を含む。前記各情報は’ImageProcessingMemory’に含まれて表現されることもでき、各々の情報を各々の属性として定義して表現することもできる。入力映像バッファのサイズ及びデコーディングのための変数などの情報は、伝送方法または具現方法によって要求されるメモリの量が変わりうる可能性があり、要求されるメモリの量に大きい差異を与える変数として作用することができる情報は、’ImageProcessingMemory’を構成するのに必要なメモリを示すものから除外するか、任意の値などを利用して表現することもできる。
【0054】
’VideoProcessingMemory’は、ビデオデータを構成するために必要なメモリの量などを示すための情報である。これは、ビデオデータを構成するために必要なメモリ要求量がさらに存在する場合、当該情報の各々を示す属性をさらに定義することもでき、各情報を含む値で表現することもできる。例えば、ビデオファイルを処理するに際して、入力映像バッファ、デコーディングのための変数、出力映像バッファ、デコーディングされた映像バッファ(decoded picture buffer)などのためのメモリが要求されるとすれば、最小限ビデオの一フレームのサイズより大きい入力映像バッファのサイズ、映像の横長さと縦長さの積にカラーフォーマットによる1ピクセルのデータが表現されるのに必要なバイト(byte)数に該当する出力映像バッファなどのためのメモリ及びデコーディングされた映像バッファ、そしてデコーディングのための変数のためのメモリが要求されうる。したがって、’VideoProcessingMemory’は、前述した入力映像バッファのサイズを確認するためのイメージファイルのサイズ、出力映像バッファ及びデコーディングされた映像バッファのサイズを確認するための映像の横長さ及び縦長さ、そしてカラーフォーマット情報及びコーデック情報、デコーディングのための変数のためのメモリなどの情報を含む。前記各情報は’VideoProcessingMemory’に含まれて表現されることもでき、各々の情報を各々の属性として定義して表現することもできる。入力映像バッファのサイズ及びデコーディングされた映像バッファのサイズ、デコーディングのための変数などの情報は、伝送方法または具現方法によって要求されるメモリの量が変わりうる可能性があり、要求されるメモリの量に大きい差異を与える変数として作用することができる情報は、’VideoProcessingMemory’を構成するのに必要なメモリを示すものから除外するか、任意の値などを利用して表現することもできる。前記例題では、ビデオを挙げたが、オーディオの場合にも、オーディオファイルのサイズ及び必要なデータバッファのサイズを含む属性で表現可能である。
【0055】
前記LASeR場面を構成するのに必要な端末のメモリ関連情報を示す新規属性は、LASeRコンテンツの場面を構成するすべての要素の属性として動作することができると共に、各特性による要素の属性として使用されるように、条件あるいは制限を設けることもできる。また、同一の意味あるいは役目を有する新規属性のグループとして指定して定義することもできる。また、上記表4及び表5の例のように、メモリと関連した新規属性を収容している新規’min_Memory’要素を定義し、次のように使用することもできる。<min_MemoryGraphicPoints=”…”FontDataSize=”…”TextDataSize=”…”ImageProcessingMemory=”…”VideoProcessingMemory=”…”>または<メモリと関連した新規属性の情報を含む新しい属性を次のように定義することもできる。attributename=”min_Memory”…/>例えば、min_Memory=10なら、これは、当該属性を有している要素を利用して場面を構成するのに必要な最小メモリ要求量が10メモリサイズ単位であることを意味する。これは、前記メモリと関連した各属性値を全部並べてmin_Memory=“2GraphicPointsFontDataSizeTextDataSizeImageProcessingMemoryVideoProcessingMemoryAudioProcessingMemory“のように、1つの属性にリストタイプの属性値で表現することもできる。このように表現する場合、GraphicPoints、FontDataSize、TextDataSize、ImageProcessingMemory、VideoProcessingMemory、AudioProcessingMemory各々の値は、2の乗数で表現するために変換を経た各客体の要求メモリに対する値で表現される。前記リストで表現した値は、メモリ関連情報を与えるための多様なパラメータがさらに含まれることができることは勿論である。メモリサイズの単位は、システムによって変えることもでき、byte、bit、MB、KBなどメモリを表現することが可能なメモリの表現単位すべてで表現可能である。または、当該属性を有している要素を利用して場面を構成するのに必要な最小メモリ要求量にレベルあるいはグループを設け、High、Medium、Lowなどのシンボリック値またはグループ、レベルの数値などに分けて表現することもできる。
【0056】
前述の例題で説明したように、属性及び要素の構造を定義する方法は、多様な方法があり得るが、必ずスキーマを利用した方法ではないとしても、同一の意味を収容していれば、本発明に属するものと言える。また、本発明において、例示して定義した各要素及び属性の値は、属性の値を1つの表現方法で制限するように記述することもでき、既存のタイプを拡張して定義することもできる。前記新たに定義した属性のタイプは、’string’、’boolean’、’decimal’、’precisionDecimal’、’float’、’double’、’duration’、’dateTime’、’time’、’date’、’gYearMonth’、’gYear’、’gMonthDay’、’gDay’、’gMonth’、’hexBina’、’base64Bina’、’anyURI、’QName、’NOTATION、’normalizedString’、’token’、’language、’NMTOKEN、’NMTOKENS、’Name、’NCName、’ID、’IDREF、’IDREFS、’ENTITY、’ENTITIES、’integer、’nonPositiveInteger、’negativeInteger、’long、’int、’short、’byte’、’nonNegativeInteger、’unsignedLong、’unsignedInt、’unsignedShort、’unsignedByte’、’positiveInteger、’yearMonthDuration’、列挙型(enumeration)などの多様なデータタイプで指定することができる。
【0057】
前述した本発明の第1実施例においてサービスする場面を構成するのに必要な端末の演算量及びメモリ情報は、端末の性能及び状態、ユーザのサービス状況などと関連してコンテンツを構成するのに影響を及ぼす要素のうち1つを例示して説明するものであって、演算量情報以外に端末の性能及び状態、ユーザのサービス状況などと関連してコンテンツを構成するのに影響を及ぼす要素があれば、それも前記新規要素及び属性のような形態の新しい要素及び属性として定義されることができることは勿論であり、本発明の範疇に属するものであることは自明である。
【0058】
演算量及びメモリ情報以外に、端末の性能及び状態、ユーザのサービス状況などと関連してコンテンツを構成するのに影響を及ぼす要素の例として、イメージ、フォント、ビデオ、オーディオなどメディアに関する情報及びテキスト、グラフィック、相互作用関連情報などがあり、前記言及した要素以外に、コンテンツを構成する多様な要素が含まれることができる。イメージ、フォント、ビデオ、オーディオなどメディアに関する情報及びテキスト、グラフィック、相互作用関連情報は、各データのサイズ、再生時間、フレーム率のように秒当たり処理すべきデータ量、カラーテーブル、更新レート、要素及び属性の個数などデータ自体に対する情報が含まれうる。また、データを処理するために端末に要求される解像度、画面サイズ、サービス場面内での活用頻度、データ処理にかかる端末資源に対する占有率、メモリサイズ、電力消耗量、データ伝送と関連して要求される資源情報、サービス提供のために要求される入力及び出力関連端末の性能及び構成などがさらに含まれうる。
【0059】
また、前記新規で定義した要素及び属性の位置によって情報を定義する方法は変わりうる。その各々のデータ定義フォーマットによって前記新規で定義した要素及び属性情報は、ヘッダー情報などのように、初期場面構成のための情報、場面更新(update)、場面更新情報グループ(update data group)、場面切れ(Scene Segment)、接近単位(Access Unit)などのためのシグナリング情報で構成されて表現されることができ、シグナリングのための場面構成のための実際場面情報とは別途の接近単位またはヘッダー情報で構成されることもできる。シグナリングのためのデータフォーマットで構成される場合、前記新規で定義した要素及び属性情報を前記情報を表現するための各々のフィールドで構成されうる。
【0060】
したがって、前記演算量以外に、イメージ、フォント、ビデオ、オーディオなどメディアに関する情報及びテキスト、グラフィック、相互作用関連情報などのコンテンツを構成する多様な要素に関する情報は、1つの場面構成要素を説明する情報として使用されることができ、グループ化された要素、データセットあるいはファイルを説明するための情報として使用されることもできる。
【0061】
<第2実施例>
以下、本発明の第2実施例によってLASeRコンテンツを構成することによる複雑度情報を含む要素及び属性情報を新規生成して定義し、前記属性情報を利用して端末の性能及び状態による場面を構成する方法について詳しく説明する。前記要素は、場面を構成する個体の基本単位を意味し、前記属性は、場面を構成する要素の特性を意味する。
【0062】
本発明の第2実施例として説明するLASeRコンテンツを構成することによる複雑度情報を含む要素及び属性情報を含むLASeRコンテンツを構成する過程は、本発明の第1実施例と同様である。但し、図1の段階130で、端末は、LASeRコンテンツを構成することによる複雑度情報を確認するという差異がある。端末は、自分の性能及び状態によって前記確認したコンテンツを構成することによる複雑度情報を利用してサービス場面を構成する。
【0063】
前記LASeRコンテンツを構成することによる複雑度情報は、本発明の第1実施例で説明した場面構成要素を構成するのに必要な端末の演算量関連情報を含むことができる。例えば、端末の性能や特徴及びサービス環境や状態に関する要素のうちデータの処理性能に適応性がある場面を構成しようとする。この時、端末のデータ処理性能は、クロック(MHz)に比例する。サービス構成の基準となる端末の最大データ処理性能がデータ処理基準単位で2000基準単位である時、当該端末で乗算と除算をするのに必要なクロック数が5、加算と減算をするのに必要なクロック数が1である。前記データ処理性能を表現する基準単位は、alpha、arm、arm32、hppa1.1、m68k、mips、ppc、rs6000、vax、x86など多様な方法で使用することができるので、各システムにおいて表記する方法で表現することができる。この時、LASeRコンテンツを構成する場面構成要素の1つとして、走る人を描くのに必要なすべて演算量を計算すれば、乗算が20回、除算が10回、加算が25回、減算が12回である。すると、5クロックの乗算が20回行われるので100クロック、5クロックの除算が10回行われるので50クロック、1クロックの加算が25回行われるので25クロック、1クロックの減算が12回行われるので12クロックをもって走る人を一人描くのにかかるすべて演算量は、187クロックとなる。したがって、走る人を一人描くのに必要となるデータ処理率は、サービス構成の基準になる端末の最大データ処理性能がデータ処理基準単位である2000基準単位分の187、すなわち187/2000となる。したがって、最大処理可能なデータの処理性能を100%とする時、走る人を一人描こうとすれば、9.35%のデータ処理可用能力が必要である。このような情報を、LASeRコンテンツを構成することによる複雑度情報という。言い換えれば、本発明の複雑度というのは、端末の最大データ処理性能に対する当該コンテンツ構成に必要な演算量の割合として定義されうる。この場合、前述した例題で、走る人を構成するすべての場面構成要素の複雑度は、100を基準にして9.35になる。
【0064】
前述した例題では、複雑度を計算するのに使用した要素として、コンテンツを構成するのに必要な端末の演算量関連情報だけを例示して説明したが、複雑度を計算するには、メモリ情報などその他受信端末の性能及びサービス状況と関連ある多様な要素をさらに使用して計算することができる。複雑度を計算するのに使用可能な要素は、前記言及した演算量情報以外に、演算と関連した特性がさらに使用されうる。それに加えて、イメージ、フォント、ビデオ、オーディオなどメディアに関する情報及びテキスト、グラフィック、相互作用関連情報などがさらに使用されることができ、前記言及した要素以外に、コンテンツを構成する多様な要素に関する情報が含まれることができる。イメージ、フォント、ビデオ、オーディオなどメディアに関する情報及びテキスト、グラフィック、相互作用関連情報は、各データのサイズ、再生時間、フレーム率のように、秒当たり処理すべきデータ量、カラーテーブル、更新レートなどデータ自体に対する情報が含まれうる。また、データを処理するために端末に要求される解像度、画面サイズ、サービス場面内での活用頻度、データ処理にかかる端末資源に対する占有率、メモリサイズ、電力消耗量、データ伝送と関連して要求される資源情報、サービス提供のために要求される入力及び出力関連端末の性能及び構成などがさらに含まれうる。
【0065】
下記表8は、第2実施例として説明するLASeRコンテンツを構成することによる複雑度 (complexity)情報を示す新規属性を使用して生成したLASeRコンテンツの一例である。
【0066】
【表8】

【0067】
上記表8の例を見れば、LASeRコンテンツを構成する場面構成要素の1つである’g’の属性として’複雑度’属性が使用される。前記例題で、多様な要素を含んで表現することができるコンテナ(container)の役目をする要素である’g’は、走る人を描くための要素を含んでいる。前記’g’要素の’complexity’が’9.35’であるので、走る人を描くための要素を含む前記’g’要素を描くのに必要な端末の性能は、端末の最大性能が100とすれば、9.35であることを示す。前記’complexity’要素は、コンテナの役目をする要素を含むすべての場面構成要素の属性として使用することができる。また、LASeRHeader(LASeRヘッダー)の属性として使用することもできる。
【0068】
下記表9から表13は、上記表7の新規属性をスキーマ(schema)の構文を使用して定義した例である。表9から表13のように、新規属性として’complexity’を定義し、その属性値のタイプを定義する。
【0069】
【表9】

【0070】
‘complexity’属性は、上記表9のように別途の制限や基準なく、’float’、’interger’、’anyURI’など本発明の第1実施例で説明したように、当該リッチメディアコンテンツで活用可能な多様なデータタイプで表現するように定義することもできる。
【0071】
【表10】

【0072】
上記表10の例は、‘complexity’属性の値としてfloatを使用するものの、属性値の最小値は、0であり、属性値の最大値は、100を使用するように制限を設けて定義したものである。
【0073】
【表11】

【0074】
上記表11の例は、‘complexity’属性の値を、複雑度を区分する基準によって正規化(normalization)過程を通して表現することができることを示す。正規化過程を経て表現される場合、複雑度を1〜10の段階に分けて、端末の最大性能を100とした時、10%以下は1、20%以下は2のように正規化して表現することができる。
【0075】
【表12】

【0076】
上記表12の例は、‘complexity’属性の値を、象徴的意味を有する文字を使用して表現したものである。複雑度が高い要素の‘complexity’属性の値は、’high’で示し、複雑度が最も低い要素の‘complexity’属性の値は、’low’で示す。
【0077】
【表13】

【0078】
上記表13の例は、‘complexity’属性の値を、象徴的意味を有する文字を使用して表現するものの、上記表12で表現した’high’、’middle’、’low’の方法より細分化して複雑度を表現する例を示すものである。
【0079】
また、複雑度情報を表現するのに使用されたデータ処理基準単位及び基準となる端末のプラットホーム、仕様、サービス提供環境などに対する情報が新しい属性として定義されてさらに表現されることもでき、前記’complexity’属性の属性値にさらに含まれて表現されることもできる。例えば、データ処理基準単位を2000基準単位にした場合、9.35%のデータ処理可用能力を表現する方法は、complexity=’9.35’complexity_criterion=’2000’あるいはcomplexity=’9.35(2000)’などのように表現することができる。
【0080】
また、前記新規で定義した要素及び属性の位置によって情報を定義する方法は変わりうる。その各々のデータ定義フォーマットによって前記新規で定義した要素及び属性情報は、ヘッダー情報などのように、初期場面構成のための情報、場面更新(update)、場面更新情報グループ(update data group)、場面切れ(Scene Segment)、接近単位(Access Unit)などのためのシグナリング情報で構成されて表現されることができ、シグナリングのための場面構成のための実際場面情報とは別途の接近単位またはヘッダー情報で構成されうる。シグナリングのためのデータフォーマットで構成される場合、前記新規で定義した要素及び属性情報を、前記情報を表現するための各々のフィールドで構成することができる。
【0081】
したがって、前記演算量、メモリ、イメージ、フォント、ビデオ、オーディオなどメディアに関する情報及びテキスト、グラフィック、相互作用関連情報などのコンテンツを構成する多様な要素に関する情報を含むことができる複雑度情報は、1つの場面構成要素を説明する情報として使用でき、グループ化された要素、データセットあるいはファイルを説明するための情報またはヘッダータイプのシグナリング情報として使用できる。
【0082】
前述のような本発明の第1実施例及び第2実施例によるリッチメディアコンテンツを新規生成する送信機装置及び受信機装置の動作を各々図2及び図3を参照して説明する。図2及び図3では、前記リッチメディアコンテンツがLASeRである場合を仮定して説明しているが、前記LASeRコンテンツ以外の他のメディアコンテンツに本発明の第1及び第2実施例を適用することができる。以下の説明で、リッチメディアコンテンツ及びLASeRコンテンツが混用されて使用されるが、LASeRコンテンツは、リッチメディアコンテンツと同様の意味として使用されることに留意しなければならない。
【0083】
図3は、本発明の第1実施例及び/または第2実施例によって送信機がLASeRコンテンツを生成して伝送する過程を示す流れ図である。
【0084】
図3を参照すれば、まず、送信機は、S310で、当該LASeRコンテンツの場面構成要素を定義する。また、送信機は、S320に進行し、前記定義された場面構成要素を所定の位置に配置する。
【0085】
その後、送信機は、S330で、前記定義された場面構成要素に対する属性を定義する。また、送信機は、S340で、場面構成要素に対する演算量を計算し、これを前記定義された場面構成要素または属性に挿入する。この場合、送信機は、前記演算量に対する情報だけでなく、メモリ関連情報を前記場面構成要素または属性に挿入することができるということは、前述した通りである。また、本発明の他の実施例によれば、送信機は、前記演算量情報を含む複雑度を前記場面構成要素または属性に挿入することができる。
【0086】
図3に示した実施例は、場面構成要素及びこれに対する属性が定義された後、演算量情報が挿入される手順を 記述した。しかし、必ずこのような手順に限定されるものではなく、場面構成要素に対する演算量をまず計算し、前記場面構成要素及びこれに対する属性の定義時に、これを挿入する変形された手順に実施されることも可能である。
【0087】
また、送信機は、S350で、前記生成されたコンテンツをエンコーディングして受信機に伝送する。
【0088】
図4は、本発明の第1実施例及び/または第2実施例によるLASeRコンテンツを生成して伝送する送信機の構成を示すブロック図である。
【0089】
図4を参照すれば、LASeRコンテンツ生成部400は、本発明の第1実施例及び/または第2実施例で説明したリッチメディアコンテンツを構成するのに必要なリッチメディアコンテンツを生成する。ここで、前記リッチメディアコンテンツは、LASeRコンテンツになりうる。すなわち、前記LASeRコンテンツ生成部400は、リッチメディアコンテンツの複雑度、コンテンツを提供するのに必要な端末の演算量及びメモリなどの情報を少なくとも1つ含む要素及び属性情報を生成し、LASerデータとこのような情報を含むリッチメディアコンテンツを生成する。
【0090】
ここで、前記端末の演算量に関連した要素及び属性情報は、前述したように、リッチメディアコンテンツを構成する場面構成要素を構成するのに必要な端末の演算量関連情報を含む要素及び属性情報になりうる。ここで、前記要素は、場面を構成する個体の基本単位を意味し、前記属性は、場面を構成する要素の特性を意味する。例えば、前述したように、LASeRコンテンツを構成する場面構成要素の1つである’g’の属性として、演算と関連した’multiply’、’div’、’sub’、’add’などの属性が使用される。前記LASerコンテンツ生成部200は、LASeRコンテンツを生成する時、上記のようにLASeRデータを構成するのに必要な端末の演算量関連情報を生成し、これをLASeRデータとともにリッチメディアコンテンツとして生成することができる。
【0091】
また、前記LASeRコンテンツ生成部400は、LASeR場面を構成するのに必要な端末のメモリ関連情報を生成し、これをLASeRデータとともにリッチメディアコンテンツとして生成することができる。端末のメモリ関連情報は、上記表7のような情報になりうる。ここで、’GraphicPoints’は、グラフィック要素を構成するために必要なメモリの量などを示すための情報であり、’FontDataSize’は、当該フォントを利用してデータを構成するための、メモリの量などの情報を示すための情報であり、’TextDataSize’は、テキストデータを構成するために必要なメモリの量などを示すための情報であり、’ImageProcessingMemory’は、イメージデータを構成するために必要なメモリの量などを示すための情報であり、’VideoProcessingMemory’は、ビデオデータを構成するために必要なメモリの量などを示すための情報である。
【0092】
また、前記LASerコンテンツ生成部400は、LASeR場面を構成するのに必要な複雑度関連情報を生成し、これをLASeRデータとともにリッチメディアコンテンツとして生成することができる。前記複雑度を計算するのに使用して要素としては、コンテンツを構成するのに必要な端末の演算量関連情報、メモリ情報などその他受信端末の性能及びサービス状況と関連ある多様な要素をさらに使用することができる。複雑度を計算するのに使用可能な要素は、前記要素以外に、イメージ、フォント、ビデオ、オーディオなどメディアに関する情報及びテキスト、グラフィック、相互作用関連情報などがさらに使用されることができ、コンテンツを構成する多様な要素に関する情報が含まれることができ、イメージ、フォント、ビデオ、オーディオなどメディアに関する情報及びテキスト、グラフィック、相互作用関連情報は、各データのサイズ、再生時間、フレーム率のように秒当たり処理すべきデータ量、カラーテーブル、更新レートなどデータ自体に対する情報が含まれることができ、また、データを処理するために端末に要求される解像度、画面サイズ、サービス場面内での活用頻度、データ処理にかかる端末資源に対する占有率、メモリサイズ、電力消耗量、データ伝送と関連して要求される資源情報、サービス提供のために要求される入力及び出力関連端末の性能及び構成などが含まれうる。
このような機能を行うためのLASeRコンテンツ生成部400は、場面構成要素定義部403、場面構成要素属性定義部405、演算量生成部407をさらに備えることができる。その他、LASeRコンテンツを生成するのに必要な機能は、本発明の実施例と直接的な関連がないので、本図面で詳細な記述は省略する。
【0093】
場面構成要素定義部403は、コンテンツを構成する場面の場面構成要素を定義し、これを所定の位置に配置する。
【0094】
場面構成要素属性定義部405は、前記定義された場面構成要素に対する属性を定義する。
【0095】
演算量生成部407は、本発明の要旨に該当する機能として、前述の実施例で定義した演算量、複雑度、メモリ情報関連要素及び属性を計算して生成する。また、前記演算量生成部407は、計算された演算量、複雑度、メモリ関連情報を前記定義された場面構成要素または属性に選択的に挿入する。
【0096】
また、前記LASeRコンテンツ生成部400は、生成されたLASeRコンテンツをLASeRエンコーダ410に伝達する。LASeRエンコーダ410は、前記LASeRコンテンツ生成部400から伝達されたLASeRコンテンツ(LASerデータとともに演算量、メモリなどの関連情報及び/または複雑度関連情報のうち少なくとも1つを含むLASerコンテンツ)をエンコーディングし、エンコーディングされたLASeRコンテンツをLASeRコンテンツ伝送部420に伝送する。前記LASeRコンテンツ伝送部420は、前記LASeRエンコーダ410から伝達されたエンコーディングされたLASeRコンテンツを端末に伝送する。
【0097】
前述したように、LASeRコンテンツを伝送する送信機は、前記LASeRコンテンツを構成する場面構成要素を構成するのに必要な端末の演算量関連情報を含む要素及び属性情報を新規生成し、LASeRコンテンツとともに伝送する
【0098】
図5は、本発明の第1実施例及び/または第2実施例によるリッチメディアコンテンツを受信して処理する受信機の構成を示すブロック図である。
【0099】
図5を参照すれば、端末が受信したLASeRコンテンツは、LASeRデコーダ500に伝達される。LASeRデコーダ500は、前記受信されたLASeRコンテンツをデコーディングし、LASeR場面ツリー管理部(LASeR Scene Tree Manager)510に伝達する。前記LASeR場面ツリー管理部510は、本発明の第1実施例及び/または第2実施例で説明したリッチメディアコンテンツを構成するのに必要なリッチメディアコンテンツの複雑度、コンテンツを提供するのに必要な端末の演算量及び/またはメモリなどの情報を含む場面構成要素情報の解釈及びイベントの使用や発生による動作に対する内容を確認する。すなわち、前記LASeR場面ツリー管理部(LASeR Scene Tree Manager)510は、LASeRデコーダ500から出力されたLASeRデータを解釈し場面を解釈して場面を構成するための場面構成制御の役目を行う。
【0100】
このための本発明のLASeR場面ツリー管理部510は、場面構成要素解釈部502、場面構成要素属性解釈部504、演算量抽出部506、端末動作決定部508をさらに備えることができる。
【0101】
まず、場面構成要素解釈部502は、デコーディングされたLASeRコンテンツを受信し、前記受信されたLASeRコンテンツに含まれた場面構成要素を解釈する。また、場面構成要素解釈部502は、前記解釈された場面構成要素を演算量抽出部506に提供する。
【0102】
場面構成要素属性解釈部504は、場面構成要素解釈部502から伝達されるデコーディングされたLASeRコンテンツを受信し、前記受信されたLASeRコンテンツに含まれた場面構成要素の属性を解釈する。また、場面構成要素属性解釈部504は、前記解釈された属性を演算量抽出部506に提供する。
【0103】
すると、演算量抽出部506は、リッチメディアコンテンツを構成するのに必要なリッチメディアコンテンツの複雑度、コンテンツを提供するのに必要な端末の演算量及び/又はメモリなどの情報を抽出する。
【0104】
本発明の実施例において提供するリッチメディアコンテンツは、リッチメディアコンテンツを構成するのに必要なリッチメディアコンテンツの複雑度情報を含んでいるリッチメディアコンテンツを提供するか、またはコンテンツの複雑度及び/または必要な端末の演算量及びメモリなどの情報を含む場面構成要素情報を解釈した端末は、端末動作決定部508を通じて受信端末自分の性能及び状況を確認し、前記LASeRコンテンツの場面構成要素のうち端末がサービスすることができる場面構成要素を選択して場面を構成することができる。
【0105】
前記LASeR場面ツリー管理部510で前記確認された場面構成情報は、LASeRレンダラー(Renderer)520に伝達する。前記LASeRレンダラー520は、前記LASeR場面ツリー管理部510から伝達されたLASeR場面構成情報によってLASeRコンテンツを構成して出力する。
【0106】
コンテンツの複雑度及び/または必要な端末の演算量などの情報を含む場面構成情報がグループ化された要素、データセットあるいはファイルを説明するための情報として使用される場合、前記端末は、LASeRデコーダ500に伝達される前に、あるいはデコーディングを経たデータがLASeR場面ツリー管理部(LASeR Scene Tree Manager)510に伝達される前、あるいはLASeR場面ツリー管理部(LASeR Scene Tree Manager)510に伝達されたデータが受信したコンテンツを解釈する前に、あらかじめ前記情報を確認し、受信端末自分の性能及び状況によってグループ化された要素、データセットあるいはファイルをピルトリングする動作を行うこともできる。
【0107】
本発明において、新規で定義した前記属性の属性値として使用される情報、すなわち演算量、イメージ、フォント、ビデオ、オーディオなどメディアに関する情報及びテキスト、グラフィック、相互作用関連情報の各々及び当該情報を含む複雑度情報などのコンテンツを構成する多様な要素に関する情報は、前記LASeR内/外部の他のデータ、ファイル、アプリケーションプログラム、サービスなどを参照して使用するようにすることもできる。この時、属性をLASeR内部に定義し、属性値のみを参照することもでき、属性自体も他のデータ、ファイル、アプリケーションプログラム、サービスなどに定義されているものを参照の機能を有する要素及び属性を利用して参照することもできる。参照の機能を有する要素及び属性を利用して属性及び属性値を参照する場合であるとしても、本発明において説明する属性の機能と同一の目的のために使用されれば、それは、本発明の領域に属するものであることが自明である。例えば、特定要素の参照のための属性が’href’であり、演算量に関して他のファイルに’operation(add(5)、mul(10))’などのように定義されている場合、’href=’ ’operation(add(5)、mul(10))’ ’’と使用するとする場合、これは、本発明において定義する<operationadd=’5’mul=’10’>と同一であると言える。さらに他の例として、演算量、複雑度、イメージ、フォント、ビデオ、オーディオなどメディアに関する情報及びテキスト、グラフィック、相互作用関連情報などのコンテンツを構成する多様な要素に関する情報のための新しい要素または属性を’contentsDescriptionType’として定義し、属性値のlistを定義し、使用しようとする情報を持って使用するか、またはLASeR内/外部の他のデータ、ファイル、アプリケーション、サービスなどを参照して使用することもできる。これは、本発明の他の、すべての例題に同様に適用される。
【0108】
以上、本発明をいくつかの好ましい実施例により説明したが、これらの実施例は、例示的なものであって、限定的なものではない。このように、本発明の属する技術分野における通常の知識を有する者なら本発明の思想と添付の特許請求範囲に提示した権利範囲を逸脱することなく、均等論によって様々な変化と修正を加えることができることを理解することができる。
【符号の説明】
【0109】
400 LASeRコンテンツ生成部
403 場面構成要素定義部
405 場面構成要素属性定義部
407 演算量生成部
410 LASeRエンコーダ
420 LASeRコンテンツ伝送部
500 LASeRデコーダ
502 場面構成要素解釈部
504 場面構成要素属性解釈部
506 演算量抽出部
508 端末動作決定部
510 LASeR場面ツリー管理部
520 LASeRレンダラー


【特許請求の範囲】
【請求項1】
リッチメディアサービスを提供する方法において、
リッチメディアコンテンツの場面構成要素と前記場面構成要素の属性を定義する段階と、
前記リッチメディアコンテンツ構成に必要な演算量情報を生成する段階と、
前記生成された演算量情報を前記場面構成要素または前記場面構成要素の属性に選択的に挿入し、前記リッチメディアコンテンツを生成する段階と、
前記生成されたリッチメディアコンテンツをエンコーディングして伝送する段階と、を有することを特徴とするリッチメディアサービス提供方法。
【請求項2】
前記演算量情報生成段階は、
乗算属性、除算属性、加算属性または減算属性のうち少なくとも1つの属性を含ませて前記演算量情報を生成することを特徴とする請求項1に記載のリッチメディアサービス提供方法。
【請求項3】
前記演算量情報生成段階は、
複雑度を生成する段階をさらに含み、
前記複雑度は、端末の最大データ処理性能に対する当該リッチメディアコンテンツ構成に必要な演算量の割合であることを特徴とする請求項1に記載のリッチメディアサービス提供方法。
【請求項4】
前記演算量情報生成段階は、
前記リッチメディアコンテンツ構成に必要なメモリ情報を生成する段階をさらに含み、
前記メモリ情報は、グラフィックポイント属性、フォントデータサイズ属性、テキストデータサイズ属性、イメージプロセッシングメモリ属性またはビデオプロセッシングメモリ属性のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項1に記載のリッチメディアサービス提供方法。
【請求項5】
場面構成要素と前記場面構成要素の属性を含むリッチメディアコンテンツを受信して処理する方法において、
前記リッチメディアコンテンツ構成に必要な演算量情報を含むリッチメディアコンテンツを受信して復号する段階と、
前記リッチメディアコンテンツの場面構成要素と前記場面構成要素の属性を解釈し、前記リッチメディアコンテンツ構成に必要な演算量情報を抽出する段階と、
前記抽出された演算量情報を利用して前記受信されたリッチメディアコンテンツを構成して提供する段階と、を有することを特徴とするリッチメディア処理方法。
【請求項6】
前記演算量情報は、
乗算属性、除算属性、加算属性または減算属性のうち少なくとも1つの属性を含むことを特徴とする請求項5に記載のリッチメディア処理方法。
【請求項7】
前記演算量情報は、複雑度を含み、
前記複雑度は、端末の最大データ処理性能に対する当該リッチメディアコンテンツ構成に必要な演算量の割合であることを特徴とする請求項5に記載のリッチメディア処理方法。
【請求項8】
前記演算量情報は、
前記リッチメディアコンテンツ構成に必要なメモリ情報をさらに含み、
前記メモリ情報は、グラフィックポイント属性、フォントデータサイズ属性、テキストデータサイズ属性、イメージプロセッシングメモリ属性またはビデオプロセッシングメモリ属性のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項5に記載のリッチメディア処理方法。
【請求項9】
リッチメディアサービスを提供する受信機装置において、
リッチメディアコンテンツを構成する場面構成要素を定義し、所定の位置に配置する場面構成要素定義部と、
前記場面構成要素の属性を定義する場面構成要素属性定義部と、
前記リッチメディアコンテンツ構成に必要な演算量情報を計算し、前記場面構成要素または前記場面構成要素の属性に選択的に挿入する演算量生成部と、
前記コンテンツ生成部から伝達されるリッチメディアコンテンスを受信してエンコーディングするエンコーダと、
前記エンコーディングされたリッチメディアコンテンツを伝送するコンテンツ伝送部と、を有することを特徴とするリッチメディアサービス提供装置。
【請求項10】
前記演算量生成部は、
乗算属性、除算属性、加算属性または減算属性のうち少なくとも1つの属性を含ませて前記演算量情報を生成することを特徴とする請求項9に記載のリッチメディアサービス提供装置。
【請求項11】
前記演算量生成部は、
複雑度を生成し、前記場面構成要素または前記場面構成要素の属性に選択的に挿入し、
前記複雑度は、端末の最大データ処理性能に対する当該リッチメディアコンテンツ構成に必要な演算量の割合であることを特徴とする請求項9に記載のリッチメディアサービス提供装置。
【請求項12】
前記演算量生成部は、
前記リッチメディアコンテンツ構成に必要なメモリ情報を生成し、
前記メモリ情報は、グラフィックポイント属性、フォントデータサイズ属性、テキストデータサイズ属性、イメージプロセッシングメモリ属性またはビデオプロセッシングメモリ属性のうち少なくとも1つを含むことを特徴とする請求項9に記載のリッチメディアサービス提供装置。
【請求項13】
場面構成要素と前記場面構成要素の属性を含むリッチメディアコンテンツを受信して処理する受信機装置において、
リッチメディアコンテンツ構成に必要な演算量情報を含むリッチメディアコンテンツを受信してデコーディングするデコーダと、
前記リッチメディアコンテンツの場面情報を解釈し、前記解釈結果によって受信されたリッチメディアコンテンツを構成する場面ツリー管理部と、
前記構成されたリッチメディアコンテンツを映像化して出力するレンダラーと、を有し、
前記場面ツリー管理部は、
前記受信されたリッチメディアコンテンツの場面構成要素を解釈する場面構成要素解釈部と、
前記受信されたリッチメディアコンテンツの場面構成要素の属性を解釈する場面構成要素属性解釈部と、
前記解釈された場面構成要素と前記場面構成要素の属性から前記リッチメディアコンテンツ構成に必要な演算量情報を抽出する演算量抽出部と、をさらに備えることを特徴とするリッチメディアコンテンツ処理装置。
【請求項14】
前記演算量情報は、
乗算属性、除算属性、加算属性または減算属性のうち少なくとも1つの属性を含むことを特徴とする請求項13に記載のリッチメディアコンテンツ処理装置。
【請求項15】
前記演算量情報は、複雑度を含み、
前記複雑度は、端末の最大データ処理性能に対する当該リッチメディアコンテンツ構成に必要な演算量の割合であることを特徴とする請求項13に記載のリッチメディア処理装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2012−504362(P2012−504362A)
【公表日】平成24年2月16日(2012.2.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−528949(P2011−528949)
【出願日】平成21年9月29日(2009.9.29)
【国際出願番号】PCT/KR2009/005574
【国際公開番号】WO2010/036085
【国際公開日】平成22年4月1日(2010.4.1)
【出願人】(503447036)サムスン エレクトロニクス カンパニー リミテッド (2,221)
【Fターム(参考)】