説明

リニアガイド装置の潤滑剤供給体及びリニアガイド装置

【課題】エンドキャップにおける潤滑剤供給のための流路構造の簡素化しつつも、左右の各転動体循環路に均等に潤滑剤を供給可能にする。
【解決手段】リニアガイド装置は、エンドキャップ50に対してスライダ本体40が配置される面とは反対側の面に配置され、スライダ30が相対的に移動する方向に対し垂直方向に向く両側面それぞれに設けられて外方から潤滑剤が供給される給油口62aと、各給油口62aを連通する連通路62bと、連通路62bに連通される共に、エンドキャップ50の給油口52aに連通される排出口62cと、を有する潤滑剤供給ユニット60を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リニアガイド装置のエンドキャップにて転動体に潤滑剤を供給する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の技術では、エンドキャップの両側面に給油口を設けて、各給油口とエンドキャップの左右の各転動体循環路とを繋ぐことで、左右の各転動体循環路に均等に潤滑剤を供給可能にしていた。
特許文献1では、エンドキャップの両側面に設けた各供給口を繋ぐ油路と、左右の各転動体循環路を繋ぐ油路とを、エンドキャップの幅方向の中間位置で繋ぎ、各供給口から供給される潤滑剤を左右の各転動体循環路に供給していた。
【0003】
また、特許文献2では、エンドキャップの両側面に各供給口を設けて、各供給口からそれぞれ左右の各転動体循環路に潤滑剤が供給可能になっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】実開平1−73518号公報
【特許文献2】実開昭63−91349号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1では、エンドキャップの両側面に設けた各供給口を繋ぐ油路と左右の各転動体循環路を繋ぐ油路といった2つの油路をエンドキャップ内の上下に確保しなければならない。
このように、特許文献1では、2つの油路からなる油路構造が複雑であり、エンドキャップが小さくなると、それら2つの油路を形成するのが困難となる場合もある。
【0006】
また、特許文献2では、エンドキャップの両側面に各供給口を設けると共に、各供給口を油路で繋いでおり、特許文献1と比較すれば簡易な油路構造となっている。
しかし、特許文献2では、エンドキャップの一方の側面の給油口からエンドキャップの他方の側面側に位置する転動体循環路に前記各供給口を繋ぐ油路を介して潤滑剤を供給しようとしても、その油路途中のボルト穴等の構造が邪魔になり、潤滑剤を供給できない恐れがある。すなわち、左右の各転動体循環路に均等に潤滑剤を供給できない恐れがある。
【0007】
本発明の課題は、エンドキャップにおける潤滑剤供給のための油路構造の簡素化しつつも、左右の各転動体循環路に均等に潤滑剤を供給可能にすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するために、本発明に係る請求項1に記載のリニアガイド装置の潤滑剤供給体は、スライダ本体の両端にエンドキャップを配置したスライダを備え、前記スライダと案内レールとの間に転動体が介在されて、前記案内レールに沿って前記スライダが相対的に移動するリニアガイド装置における、前記エンドキャップに対して前記スライダ本体が配置される面とは反対側の面に配置されるリニアガイド装置の潤滑剤供給体であって、前記エンドキャップは、前記案内レールの幅方向両側に配置される1対の脚部と各脚部を連結する胴部とを有し、前記エンドキャップの各脚部には、前記転動体が循環する循環路の一部を構成し前記転動体が方向転換する方向転換路が形成され、前記エンドキャップの胴部には、前記スライダ本体が配置される面とは反対側の面であり、該反対側の面の幅方向の中央に潤滑剤が供給される供給口であるエンドキャップ供給口と、前記エンドキャップ供給口と前記各脚部の方向転換路とを連通する連通路であるエンドキャップ連通路とが形成されており、前記スライダが相対的に移動する方向に対し垂直方向に向く両側面それぞれに設けられて外方から潤滑剤が供給される供給口である潤滑剤供給体供給口と、前記各潤滑剤供給体供給口を連通する連通路である潤滑剤供給体連通路と、前記潤滑剤供給体連通路に連通される共に、前記エンドキャップ供給口に連通される潤滑剤排出口と、を備える。
【0009】
また、本発明に係る請求項2に記載のリニアガイド装置の潤滑剤供給体は、請求項1に記載のリニアガイド装置の潤滑剤供給体において、前記潤滑剤供給体連通路が直線形状である。
また、本発明に係る請求項3に記載のリニアガイド装置は、スライダ本体の両端にエンドキャップを配置したスライダを備え、前記スライダと案内レールとの間に転動体が介在されて、前記案内レールに沿って前記スライダが相対的に移動するリニアガイド装置において、前記スライダ本体は、前記案内レールの幅方向両側に配置される1対の脚部と各脚部を連結する胴部とを有し、前記エンドキャップは、前記案内レールの幅方向両側に配置される1対の脚部と各脚部を連結する胴部とを有し、前記エンドキャップの各脚部には、前記転動体が循環する循環路の一部を構成し前記転動体が方向転換する方向転換路が形成され、前記エンドキャップの胴部には、前記スライダ本体が配置される面とは反対側の面であり、該反対側の面の幅方向の中央に潤滑剤が供給される供給口であるエンドキャップ供給口と、前記エンドキャップ供給口と前記各脚部の方向転換路とを連通する連通路であるエンドキャップ連通路とが形成されており、前記エンドキャップに対して前記スライダ本体が配置される面とは反対側の面に配置され、前記スライダが相対的に移動する方向に対し垂直方向に向く両側面それぞれに設けられて外方から潤滑剤が供給される供給口である潤滑剤供給体供給口と、前記各潤滑剤供給体供給口を連通する連通路である潤滑剤供給体連通路と、前記潤滑剤供給体連通路に連通される共に、前記エンドキャップ供給口に連通される潤滑剤排出口とを有する潤滑剤供給体を備える。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、潤滑剤供給体からエンドキャップの幅方向の中央に設けたエンドキャップ供給口に潤滑剤を供給可能にしている。
よって、本発明によれば、エンドキャップの幅方向の中央に潤滑剤が供給されるエンドキャップ供給口を設けることを可能としているため、簡易な形状の流路によりエンドキャップ供給口とエンドキャップの各脚部に形成した方向転換路とを繋ぐことができる。
【0011】
この結果、本発明によれば、エンドキャップにおける潤滑剤供給のための流路構造を簡素化しつつも、エンドキャップの各脚部に形成した方向転換路それぞれに均等に潤滑剤が供給可能になる。
さらに、本発明によれば、潤滑剤供給体においてスライダが相対的に移動する方向に対し垂直方向に向く両側面それぞれに各潤滑剤供給体供給口を設けているため、該垂直方向からホース等の供給手段により潤滑剤を供給できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施形態であるリニアガイド装置の平面図である。
【図2】エンドキャップとリターンガイドを示す斜視図である。
【図3】エンドキャップを示す背面図である。
【図4】潤滑剤供給ユニットを示す図である。
【図5】スライダの端部構成であり、エンドキャップ、潤滑剤供給ユニット、及びサイドシールを組み付けた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
(構成)
本実施形態は、本発明を適用したリニアガイド装置である。
図1は、循環経路の内部が分かるように部分的に断面で示したリニアガイド装置の平面図である。
図1に示すように、リニアガイド装置は、案内レール10、スライダ(「ベアリング」とも称される。)20、及び複数個のボール(転動体)30を有する。
【0014】
案内レール10は、長尺の棒状体であり、断面が略四角形状である。案内レール1には転動溝11を形成している。案内レール10の長手方向と平行に、案内レール10の幅方向の両側面にそれぞれ二本の転動溝11を形成している。
スライダ20は、案内レール10の幅方向両側に配置される脚部21と、両脚部21を連結する胴部22とを有する。そして、案内レール10の両側面にスライダ20の各脚部21の内側面が対向するよう、スライダ20を案内レール10に取り付けている。スライダ20は、該スライダ20の直動方向でスライダ本体40、エンドキャップ50、潤滑剤供給ユニット60、及びサイドシール70に分割された構成になっている。
【0015】
スライダ本体40は、1対の脚部41と、1対の脚部41を連結する胴部42とを有し、全体として略コの字状となっている。脚部41は、スライダ20の脚部21の一部を構成し、胴部42は、スライダ20の胴部22の一部を構成する。スライダ本体40は例えば金属製である。
各脚部41の内側面には、案内レール10の各転動溝11と対向する転動溝43を形成している。この転動溝43と案内レール10の転動溝11とで、ボール30の転動通路44を形成している。また、スライダ本体40には、各転動溝43より外側に、直線状の戻し通路45を形成している。具体的には、上下方向に間隔を開けて戻し通路45を二本形成している。
【0016】
脚部41には、この二本の戻し通路45の間に、エンドキャップ50、潤滑剤供給ユニット60及びサイドシール70を該スライダ本体40に取り付けるための不図示の雌ねじを形成している。また、スライダ本体40の胴部42にも、必要に応じて、エンドキャップ50、潤滑剤供給ユニット60及びサイドシール70を該スライダ本体40に取り付けるための雌ねじを形成している。
【0017】
スライダ本体40における直動方向両端に、エンドキャップ50をそれぞれ取り付けている。エンドキャップ50は例えば合成樹脂製である。
図2及び図3は、エンドキャップ50を示す。図2は、エンドキャップ50とリターンガイド53を示す斜視図である。図3は、エンドキャップ50においてスライダ本体40側の面とは反対側の面を示す背面図である。
【0018】
図2に示すように、エンドキャップ50は、1対の脚部51と、1対の脚部51を連結する胴部52とを有し、全体として略コの字状となっている。脚部51は、スライダ20の脚部21の一部を構成し、胴部52は、スライダ20の胴部22の一部を構成する。
各脚部51には、スライダ本体40側の面に、二つの半円弧状の凹部51aと、リターンガイド53を取り付ける溝(リターンガイド用溝)51bとを形成している。また、各脚部51には、スライダ本体40の雌ねじに対応する位置に貫通孔51cを形成している。さらに、各脚部51には、この貫通孔51cを挟むように、上下に凹部51aを形成している。
【0019】
胴部52には、幅方向中央に、後述の潤滑剤供給ユニット60の排出口62cと連通する給油口52aを形成している。また、胴部52には、必要に応じて、スライダ本体40の雌ねじに対応する貫通孔を形成している。
また、エンドキャップ50には、スライダ本体40側の面に給油溝52bを形成している。給油溝52bは、給油口52aから左右(エンドキャップ50の幅方向外側)に向かい、それから直角に曲がって各脚部51の凹部51aに至るような形成をなしている。
【0020】
リターンガイド53は、略半円筒状をなし、その円弧状の凸面53aがエンドキャップ50のリターンガイド用溝51bに嵌合している。これにより、エンドキャップ50の凹部51aとリターンガイド53の円弧状の凸面53aとで、各脚部51内それぞれに方向転換路54(図1参照)を形成している。また、リターンガイド53には、上下二つの凹部51aに対応させて二つの通油孔53bを形成している。
【0021】
そして、リターンガイド用溝51bにリターンガイド53を嵌合させたエンドキャップ50をスライダ本体40に取り付けた状態となることで、スライダ本体40とリターンガイド53との間に油路55(図1参照)を形成している。これにより、給油口52aに供給された潤滑油は、給油溝52bを通って油路55に入った後、通油孔53bから方向転換路54に導入され、方向転換路54でボール30を潤滑する。
【0022】
また、転動通路44と戻し通路45とが方向転換路54で連通し、これら各路が、ボール30を無限に循環させる循環経路23を形成している。そして、各循環経路23をボール30が循環することによって、スライダ20が案内レール10に沿ってスライドする。
図4は、潤滑剤供給ユニット60の形状を示す。図4(a)は側面図であり、図4(b)はエンドキャップ50側の面を示す正面図である。
【0023】
図4に示すように、潤滑剤供給ユニット60は、1対の脚部61と、脚部61を連結する胴部62とを有し、全体としてエンドキャップ50の外形に合わせた略コの字状となっている。脚部61は、スライダ20の脚部21の一部であり、該脚部21の直動方向端部を構成し、胴部62は、スライダ20の胴部22の一部であり、該胴部22の直動方向端部を構成する。
【0024】
各脚部61には、スライダ本体40の雌ねじに対応する位置に貫通孔61aを形成している。この貫通孔61aは、該潤滑剤供給ユニット60をスライダ本体40にボルトナット等で取り付けるための取り付け部位をなす。
胴部62には、直動方向に対して垂直方向に向く両側面に給油口62aを形成している。また、胴部62には、両側面に形成した各給油口62aを連通する連通路(連通孔)62bを形成している。連通路62bは直線形状となっている。さらに、胴部62には、幅方向中央に、正面の側面から連通路62bまで貫通する排出口62cを形成している。これにより、各給油口62aは、連通路62bを介して排出口62cと連通している。また、胴部62には、スライダ本体40の胴部42に雌ねじが形成されている場合等、必要に応じて、貫通孔を形成している。
【0025】
サイドシール70は、図示しないが、1対の脚部と、その1対の脚部を連結する胴部とを有し、全体としてエンドキャップ50や潤滑剤供給ユニット60の外形に合わせた略コの字状となっている。脚部には、スライダ本体40の脚部41の雌ねじに対応する位置に貫通孔を形成している。また、胴部には、スライダ本体40の胴部42に雌ねじが形成されている場合等、必要に応じて、貫通孔を形成している。
【0026】
図5は、スライダ20の端部構成であり、エンドキャップ50、潤滑剤供給ユニット60、及びサイドシール70を組み付けた状態を示す。図5(a)は平面図であり、図5(a)は側面図である。
図5に示すように、潤滑剤供給ユニット60におけるエンドキャップ50側とは反対側の面にサイドシール70を配置している。そして、潤滑剤供給ユニット60の排出口62cとエンドキャップ50の給油口52aとが接合し連通している。例えば、印ろうやOリングにより排出口62cと給油口52aとの接合部の漏れを防止している。これにより、潤滑剤供給ユニット60の排出口62cは、給油口52aを介して給油溝52bに連通した状態になっている。
【0027】
(動作及び作用)
潤滑剤供給ユニット60の胴部62の各給油口62aが連通路62bを介して排出口62cと連通し、その排出口62cが、エンドキャップ50において給油口52aを介して給油溝52bに連通している。ここで、給油溝52bは、給油口52aから左右(エンドキャップ50の幅方向)に分岐した形状であり、その端部がエンドキャップ50の左右の脚部51において油路55を介して各方向転換路54と連通している。
【0028】
このような構造により、潤滑剤供給ユニット60では、外部から潤滑油が給油口62a(少なくとも何れが一方の給油口62a)に供給されると、その供給された潤滑油を連通路62b及び排出口62cを介してエンドキャップ50の給油口52aに供給する。そして、エンドキャップ50では、給油口52aから供給された潤滑油を給油溝52bに沿い左右に均等に分かれさせて、左右の脚部51の各方向転換路54に供給する。
これにより、左右の脚部51の各方向転換路54にはそれぞれ同量の潤滑油が供給されるようになる。
【0029】
なお、この実施形態では、エンドキャップ50の給油口52aはエンドキャップ供給口に対応し、エンドキャップ50の給油溝52bはエンドキャップ連通路に対応し、潤滑剤供給ユニット60の給油口62aは潤滑剤供給体供給口に対応し、連通路62bは潤滑剤供給体連通路に対応し、排出口62cは潤滑剤排出口に対応する。
【0030】
(本実施形態の効果)
リニアガイド装置では、潤滑剤供給ユニット60に、幅方向の両側面に外方から潤滑油が供給される給油口62aと、各給油口62aを連通する連通路62bと、連通路62bに連通される共に、エンドキャップ50の給油口52aに連通される排出口62cと、を設けている。
これにより、潤滑剤供給ユニット60からエンドキャップ50の給油口52aに潤滑剤を供給可能にしている。
【0031】
このように、エンドキャップ50の胴部52の幅方向の中央に給油口62aを設けることが可能になるため、給油溝52bのような1本かつ簡易な形状の油路により給油口62aと各脚部51の方向転換路54とを繋ぐことができる。
これにより、エンドキャップ50における潤滑剤供給のための流路構造を簡素化しつつも、エンドキャップ50の各脚部51に形成した方向転換路54それぞれに均等に潤滑油が供給可能になる。
【0032】
さらに、潤滑剤供給ユニット60においてスライダ20の直動方向に対し垂直方向に向く両側面それぞれに各給油口62aを設けているため、該垂直方向からホース等の供給手段により潤滑剤を供給できる。
また、連通路62bの形状を直線形状とすることで、潤滑剤供給ユニット60における流路構造も簡素化されたものとなっている。
【符号の説明】
【0033】
10 案内レール、20 スライダ、30 転動体、40 スライダ本体、50 エンドキャップ、51 脚部、52 胴部、52a 給油口(エンドキャップ供給口)、52b 給油溝(エンドキャップ連通路)、54 方向転換路、60 潤滑剤供給ユニット(潤滑剤供給体)、62a 給油口(潤滑剤供給体供給口)、62b 連通路(潤滑剤供給体連通路)、62c 排出口(潤滑剤排出口)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スライダ本体の両端にエンドキャップを配置したスライダを備え、前記スライダと案内レールとの間に転動体が介在されて、前記案内レールに沿って前記スライダが相対的に移動するリニアガイド装置における、前記エンドキャップに対して前記スライダ本体が配置される面とは反対側の面に配置されるリニアガイド装置の潤滑剤供給体であって、
前記エンドキャップは、前記案内レールの幅方向両側に配置される1対の脚部と各脚部を連結する胴部とを有し、
前記エンドキャップの各脚部には、前記転動体が循環する循環路の一部を構成し前記転動体が方向転換する方向転換路が形成され、
前記エンドキャップの胴部には、前記スライダ本体が配置される面とは反対側の面であり、該反対側の面の幅方向の中央に潤滑剤が供給される供給口であるエンドキャップ供給口と、前記エンドキャップ供給口と前記各脚部の方向転換路とを連通する連通路であるエンドキャップ連通路とが形成されており、
前記スライダが相対的に移動する方向に対し垂直方向に向く両側面それぞれに設けられて外方から潤滑剤が供給される供給口である潤滑剤供給体供給口と、
前記各潤滑剤供給体供給口を連通する連通路である潤滑剤供給体連通路と、
前記潤滑剤供給体連通路に連通される共に、前記エンドキャップ供給口に連通される潤滑剤排出口と、
を備えることを特徴とするリニアガイド装置の潤滑剤供給体。
【請求項2】
前記潤滑剤供給体連通路は、直線形状であることを特徴とする請求項1に記載のリニアガイド装置の潤滑剤供給体。
【請求項3】
スライダ本体の両端にエンドキャップを配置したスライダを備え、前記スライダと案内レールとの間に転動体が介在されて、前記案内レールに沿って前記スライダが相対的に移動するリニアガイド装置において、
前記スライダ本体は、前記案内レールの幅方向両側に配置される1対の脚部と各脚部を連結する胴部とを有し、
前記エンドキャップは、前記案内レールの幅方向両側に配置される1対の脚部と各脚部を連結する胴部とを有し、
前記エンドキャップの各脚部には、前記転動体が循環する循環路の一部を構成し前記転動体が方向転換する方向転換路が形成され、
前記エンドキャップの胴部には、前記スライダ本体が配置される面とは反対側の面であり、該反対側の面の幅方向の中央に潤滑剤が供給される供給口であるエンドキャップ供給口と、前記エンドキャップ供給口と前記各脚部の方向転換路とを連通する連通路であるエンドキャップ連通路とが形成されており、
前記エンドキャップに対して前記スライダ本体が配置される面とは反対側の面に配置され、前記スライダが相対的に移動する方向に対し垂直方向に向く両側面それぞれに設けられて外方から潤滑剤が供給される供給口である潤滑剤供給体供給口と、前記各潤滑剤供給体供給口を連通する連通路である潤滑剤供給体連通路と、前記潤滑剤供給体連通路に連通される共に、前記エンドキャップ供給口に連通される潤滑剤排出口と、を有する潤滑剤供給体を備えること
を特徴とするリニアガイド装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公開番号】特開2011−99466(P2011−99466A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−252985(P2009−252985)
【出願日】平成21年11月4日(2009.11.4)
【出願人】(000004204)日本精工株式会社 (8,378)
【Fターム(参考)】