説明

リフトシステム、搬送システム受け座、搬送システム受け座と搬送システム構造体とを備える中間製品、中間製品の製造組み立てのための組み立てプラントおよび組み立て方法

【課題】搬送システム構造体の垂直方向の調節のためのリフトシステム、リフトシステムを備える搬送システム受け座、搬送システム受け座と搬送システム構造体とを備える中間製品、ならびに組み立てプラントおよび組み立て方法。
【解決手段】リフトシステム(20/220)は、搬送システム構造体(10)に固定され、製造組み立て時に下方を向いている脚部(20)と脚部受け座(220)からなる。脚部(20)は互いに対してある表面角度で配置された2つの脚部表面(22)によって定められている。脚部受け座(220)は、脚部表面(22)が当接して位置する2つの支持面を有し、脚部表面(22)に対して相補的に構成され、垂直方向に可動である。脚部(20)または搬送システム構造体(10)がそれぞれ昇降され、垂直方向の調節が行われ、搬送システム受け座(200)は、このような脚部受け座(220)を少なくとも1つ有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、搬送システム構造体の垂直方向の調節のための巻き上げシステム、リフトシステムを備える搬送システム受け座、搬送システム構造体の製造組み立てのための中間製品、ならびに中間製品の搬送システム構造体の製造組み立てのための設置場所および設置方法に関する。製造組み立ては、エスカレータまたは動く歩道のさまざまな個々の部品および部分組立体の組み立てとして定義される。
【背景技術】
【0002】
リフトシステムは、本発明の意味においては、組み立てステーションにおいて搬送システム構造体を高さに関して整列させるために使用される。用語「搬送システム構造体」とは、工場での製造組み立てまたは完成組み立ての際の未完成状態の搬送システム、すなわちエスカレータまたは動く歩道と理解すべきであり、例えば、製造組み立て時にさらなる部材および/または部分組立体または部品が取り付けられるフレームまたはトラスであってよい。
【0003】
製造組み立ての際には、搬送システム構造体を精密に水平化すること、あるいは完璧かつ正確な水準とすることが、重要でありうる。
【0004】
搬送システム構造体の製造組み立ての際に高さ調節のために使用することができるリフトシステムは、例えば、それぞれが脚部受け座へと受け入れられる複数の脚部を有する様相で具現化することができる。脚部のそれぞれが、支持面上に支持されて位置する。高さを調節するために、支持面が昇降される。
【0005】
これが行われる際に生じる主な問題は、次のとおりである。
【0006】
第1に、リフトシステムが、数ミリメートルまたは数センチメートルの範囲において、できる限り完璧な水平化または高さ調節を保証しなければならない。
【0007】
第2に、搬送システム構造体はかさばりかつ重いため、リフトシステムに対する機械的要求が大である。
【0008】
第3に、リフトシステムは、迅速な搭載が可能であるとともに、速やかかつ容易に動作できなければならない。搬送システムの工場における製造組み立ては、それが組み立てラインで行われるならば大幅に合理化される。そのような組み立てラインは、搬送システム構造体が順次に通過して同時に運び込まれる複数の組み立てステーションを備えている。それぞれの組み立てステーションにおいては、組み立て段階の際に、ステーション特有の組み立て工程が実行される。可能な限り同期して実行される組み立て段階の完了後、運搬段階において、搬送システム構造体は、それぞれの次の組み立てステーションへと運ばれるが、最適な製造条件のもとで、すべての搬送システム構造体の運搬が、やはり可能な限り同期して行われなければならない。リフトシステムの迅速な搭載および動作が、取り扱いの時間を大幅に短縮することは明らかである。
【0009】
第4に、リフトシステムは、複数が必要とされ、すなわちそれぞれの組み立てステーションにいくつかのリフトシステムが必要とされるため、安価でなければならない。
【0010】
米国特許第3,724,015号明細書から、空港での使用のためのギャングウェイ(gangway)の形態の調節式の階段が知られているが、製造組み立てにおける階段に関するものではないばかりか、要求される精度が、搬送システムの製造組み立てにおいて要求される精度よりも大幅に低い。
【0011】
上述の問題を解決できるリフトシステムは、知られていない。
【特許文献1】米国特許第3,724,015号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
したがって、本発明の目的は、
・搬送システム構造体の製造組み立てにおいて使用するために適したリフトシステムを生み出すこと、
・そのようなリフトシステムを備える搬送システム受け座を提案すること、
・そのような搬送システム受け座および搬送システム構造体からなる中間製品を提案すること、
・それぞれそのような中間製品に対する製造組み立て、または中間製品の搬送システム構造体の製造組み立てのための組み立てプラントを提案すること、および、
・そのような製造組み立ての実行方法を提案すること、
にある。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この目的は、本発明によれば、
・リフトシステムについては、請求項1の特徴によって、
・搬送システム受け座については、請求項11の特徴によって、
・中間製品については、請求項12の特徴によって、
・組み立てプラントについては、請求項13の特徴によって、
・組み立て方法については、請求項14の特徴によって、
達成される。
【0014】
本発明によるリフトシステムの有利なさらなる発展が、従属請求項によって定められる。
【0015】
この新規なリフトシステムは、少なくとも組み立て段階において搬送システム上へと堅固に下げられ、製造組み立て中に下方を向いている脚部と、脚部を受け入れることができ、あるいは組み立てステーションにおいて脚部を受け入れている脚部受け座からなる。脚部は、円筒形、円形、球形、クラウン状、またはプリズム状であってよい。この脚部は、例えば、互いに対してある脚部表面角度で配置された2つの脚部表面によって、両側において区画されてよい。さらには、脚部が垂直断面においてプリズム状であってよい。この場合、脚部受け座は、脚部表面が当接して位置する2つの支持面を有する。これらの支持面は、脚部表面に対して相補的であるように、すなわちやはりプリズム状であるように、形成および配置されている。これらの支持面は、垂直方向に可動である。支持面が移動すると、脚部の絶対的な垂直位置が変化し、垂直方向の調節が行われる。
【0016】
垂直な脚部の軸の高さの調節の際に横方向への変位がないようにするため、2つの支持面が、垂直な中央面に対して鏡像対称に配置され、この垂直な中央面に対して水平方向に変位可能であると有利である。
【0017】
リフトシステムの有利な実施形態においては、支持面が、くさび部材の上部境界面を形成している。このくさび部材が、下部境界面を有しており、下部境界面によって基部本体の滑り面上に可動に支持されている。
【0018】
くさび体の下部境界面は、好ましくは、くさび体の上部境界面と下部境界面とが水平面に対して鏡像対称に整列する様相で、水平面に対してあるくさび角度にある。
【0019】
支持面およびくさび体を動かす目的のため、リフトシステムが機械的な機構、特にねじ機構を有することができる。
【0020】
ねじ機構は、たとえば中央のねじを有することができ、これをスパナ、めがねレンチ、またはソケットレンチ、あるいは電気式または油圧式または空気圧式で動作させることができるレンチによって、操作または駆動することができる。
【0021】
さらに、リフトシステムは、脚部受け座の支持面を脚部へと前もって押し付け、リフトシステムの操作を容易にするため、ばね機構を有することができる。
【0022】
脚部を脚部受け座にしっかりと保持するため、脚部受け座が、互いに対向し、かつ支持面と協働して脚部のための空間を区画する、2枚の垂直な側部プレートを有することができる。
【0023】
リフトシステムは、通常は、さらなる脚部および脚部受け座を有しており、例えば総数で、3つまたは4つの脚部および脚部受け座を有している。
【0024】
本発明のさらなる詳細および利点を、実施例に関連し、図面を参照することによって以下で説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
図1(A+B)は、搬送システム構造体10、すなわち手摺り10Bを備える未完成のエスカレータのトラス10Aを示している。搬送システム構造体10は、脚部受け座220に載せられた下向きの脚部または運搬脚20を有している。基本的には、脚部20および脚部受け座200が、本発明のリフトシステム20/220を形成している。脚部20を、搬送システム構造体10の隣接領域とともに、矢印OおよびUの方向に、脚部受け座220に対して上方および下方に動かすことができる。
【0026】
図1(A+B)に示したリフトシステム20/220は静止しており、例えば正確には示されていないが組み立てプラント400の組み立てステーション410に位置してよいが、図2Aおよび図2Bは、図2Bにおける左側および右側のペアとして搬送システム受け座ユニットまたは搬送システム受け座200の可動の受け座ユニットに配置された、基本的に同一な2つのリフトシステム20/220を示している。
【0027】
図1(A+B)にのみ示されている脚部20は、くさび形または円形に製作され、互いに面して底部に向かって先細りになり、一体となって脚部角度W1を囲む2つの脚部表面22を有している。これらの先細りの脚部表面22は、平行かつ垂直なさらなる2つの脚部表面によって接続されている。脚部は、円筒形、円形、球形、クラウン状、またはプリズム状であってよい。
【0028】
脚部20のための空間は、側方において、互いに対向して立ち上がる支持面222によって定められ、さらに図3Aおよび図3Dによれば、支持面222の間に配置されて互いに対向して立ち上がる側部プレート224によって定められている。脚部20が脚部受け座220に載せられている限りにおいて、斜めの脚部表面22が、支持面222に当接して位置し、垂直な脚部表面のうちの一方が、側部プレート224に当接して位置している。
【0029】
支持面222が斜めに配置されているため、脚部20を脚部受け座220へと容易に下降させることができ、支持面222が中心出しの効果を発揮する。
【0030】
図3Aから図3Dは、リフトシステム20/220の脚部受け座220の詳細を示している。特に、図3Bおよび図3Cが、垂直中央面に対して対称に配置された2つのくさび体232を示している。くさび体232はそれぞれ、上側の境界面としてくさび面230を有している。相補的であるように形成され、あるいは円形、クラウン状、爆弾状、または樽状に形成および配置された、脚部20の脚部表面22が、支持面222へと載せられる。支持面222は、角度W1を囲んでいる。脚部表面22も、この角度W1を内包することができる。くさび体232は、水平面に対して対称に形成および配置されている。くさび体232は、上部境界面またはくさび面230を有しており、さらに下部境界面242を有している。くさび体232は、基部部材250のすべり面252に載せられている。すべり面252は相補的であり、換言すると、下部境界面242として水平面に対して同じ傾斜角度で配置されている。
【0031】
ねじ装置260、あるいはこの場合には1本の中央ねじが、くさび体232を水平方向に動かし、くさび体232と一緒にくさび面230を水平方向に動かすように機能する。その結果、くさび面230は、垂直中央面に対する自身の対称配置を維持し、したがって脚部20が横方向に動くことがなく、脚部20とともに搬送システム構造体10が横方向に動くことがない。
【0032】
ねじ装置260を締め込むと、くさび体232が互いに接近してくさび面230が外へと滑り、ここで下方の先細りの脚部表面22が支持面222上に当接した移動を互いに対して実行し、あるいは移動を実行せず、これによって脚部20、したがって搬送システム構造体10が持ち上げられる。同様に、下部境界面242および基部部材250のすべり面252も、滑りの相対移動を実行する。ねじ装置260を緩めると、反対の滑り移動が生じ、すなわち換言すると、くさび体232が互いから離れるように動き、脚部20が自動的に下方へと降下する。
【0033】
引っ張りばね270が両側に配置され、くさび体232を有する機構に一定の予張力を加えるように機能している。さらに、引っ張りばね270は、くさび体232が基部部材250上を容易に滑り降りることができるようにしている。
【0034】
両方のくさび面230は、例えば真鍮または青銅といった特に滑りやすい材料で製作されていなければならず、あるいはくさび体232のための材料として適していることが証明されている同種の特性を有する、他の被膜付き材料で製作されていなければならない。
【0035】
互いに当接して滑動する表面は、通常は、潤滑グリスまたは潤滑油などといった適切な潤滑剤で潤滑されていなければならない。
【0036】
本発明による搬送システム受け座200が、図2Aおよび図2Bに示されている。
【0037】
図4(A)および(B)は、搬送システム受け座および搬送システム構造体を備える、本発明による中間製品300を示している。
【0038】
図5は、本発明による組み立てプラント400を示しており、本発明による方法が、この図5から明らかである。運搬段階の最中の組み立てプラント40が示されている。組み立てプラント400は、ステーション特有の種々の組み立て工程を実行するように設計されたいくつかの組み立てステーション410からなり、それぞれの組み立て工程が、副工程を含んでもよい。さらに組み立てステーション410には、複数の搬送システム受け座200、および組み立てステーション400におけるプロセスを完全または部分的に自動制御する制御システム430が属している。例えばガントリクレーンまたはブリッジクレーンといった巻き上げ装置420が、搬送システム構造体10を搬送システム受け座200へと下ろすべく機能するとともに、搬送システム構造体10を搬送システム受け座から再び運び去るべく機能する。他のリフト装置は不要であり、したがって組み立てプラントは、複雑な建造物を必要としない。
【0039】
図5の左上に示されている第1の搬送システム受け座200が、搬送システム構造体10を受け入れるべく設けられている。さらなる搬送システム受け座200は、すでに搬送システム構造体10を受け入れており、搬送システム構造体10と一緒に中間製品300を形成している。運搬段階において、中間製品300は、それぞれ、独立して移動できる搬送システム受け座200によって、個々の組み立てステーション410へと矢印の方向に運搬され、あるいは個々の組み立てステーション410から運び出される。中間製品300は、それらの長さ方向、およびこの方向に直交する方向(図5の下部に示されている組み立てステーション間のように)の両方向に運搬可能である。組み立て段階において、中間製品300は、組み立てステーション410において静止している。完全な組み立てが終了すると、搬送システム構造体200がプロセスを完全に終えたそれぞれの中間製品300から取り去られるが、これは図5の右上に示されているように、上述した巻き上げ装置の助けによって実行することができる。一点鎖線によって象徴的に示されている制御システム430が、完成組み立ての全体プロセスを制御すべく機能する。また、制御システム430は、組み立てプラントの一部のみ、例えば1つまたはいくつか、あるいはすべてではない、組み立てステーションを含むことができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】(A)エスカレータの一領域を支持してなる、動かないリフトシステムからなる中間製品の側面図である。(B)Aの丸囲みの領域を拡大した図である。
【図2A】2つのリフトシステム(一方のみを見て取ることができる)を備える搬送システム受け座の側面図であり、リフトシステムが搬送システム受け座の可動の受け座ユニット上に配置されている。
【図2B】搬送システム受け座の受け座ユニット上に固定されたリフトシステムの正面図である。
【図3A】上方位置にある、本発明によるリフトシステムの正面図である。
【図3B】上方位置にある、図3Aに示したリフトシステムの側面図である。
【図3C】下方位置にある、図3Aおよび図3Bに示したリフトシステムの側面図である。
【図3D】下方位置にある、図3Aから図3Cに示したリフトシステムの正面図である。
【図4】(A)本発明による中間製品である。(B)Aの丸囲みの領域を拡大した図である。
【図5】本発明による組み立てプラントである。
【符号の説明】
【0041】
10 搬送システム構造体
10A トラス
10B 手摺り
20 脚部
22 脚部表面
20/220 リフトシステム
40 組み立てプラント
200 搬送システム受け座
220 脚部受け座
222 支持面
224 側部プレート
230 くさび面
232 くさび体
242 下部境界面
250 基部部材
252 すべり面
260 ねじ装置
270 引っ張りばね
300 中間製品
400 組み立てプラント
410 組み立てステーション
420 巻き上げ装置
430 制御システム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
搬送システム構造体(10)に位置して搬送システム構造体の組み立て時に下方を向く脚部または位置決め片(20)と、脚部受け座または受け座(220)とをそれぞれ有している、搬送システム構造体(10)の垂直方向の調節のためのリフトシステム(20/220)であって、
脚部(20)が、脚部受け座(220)の少なくとも1つの支持面(222)に当接して位置する、少なくとも1つの脚部表面または位置決め片表面(22)を有しており、支持面(222)が、脚部表面(22)に対して相補的であるように構成されるとともに、垂直方向に可動であり、これによって搬送システム構造体(10)が位置の高さを変化させ、垂直方向の調節が行われることを特徴とする、リフトシステム(20/220)。
【請求項2】
脚部受け座(220)が、2つの支持面(222)を有しており、
脚部受け座(220)の2つの支持面(222)が、垂直中央面に対して鏡像対称に配置されるとともに、この垂直中央面に対して垂直に可動であることを特徴とする、請求項1に記載のリフトシステム(20/220)。
【請求項3】
脚部受け座(220)が、下部境界面(242)を有する少なくとも1つのくさび部材(232)を有しており、くさび部材(232)が下部境界面(242)によって基部部材(250)の滑り面(252)上に可動に支持されていることを特徴とする、請求項1に記載のリフトシステム(20/220)。
【請求項4】
くさび体が、水平面(H)に対してくさび角度(W1)で配置された上部境界面またはくさび面(230)を、くさび体(232)の上部境界面(23)および下部境界面(242)が水平面に対して鏡像対称に配置されるように有していることを特徴とする、請求項3に記載のリフトシステム(20/220)。
【請求項5】
くさび面(230)を水平方向に動かすことができるねじ機構(260)を有していることを特徴とする、請求項1から4のいずれか一項に記載のリフトシステム(20/220)。
【請求項6】
ねじ機構(260)が、レンチあるいは電気式または油圧式または空気圧式で動作させることができるレンチによって駆動することができる、中央ねじを有していることを特徴とする、請求項5に記載のリフトシステム(20/220)。
【請求項7】
ばね機構(270)を有しており、ばね機構(270)によって脚部受け座(220)の支持面(222)が垂直方向にあらかじめ引っ張られていることを特徴とする、請求項1から6のいずれか一項に記載のリフトシステム(20/220)。
【請求項8】
脚部受け座(220)が、互いに対向して位置し、かつ支持面(222)と協働して脚部(20)のための空間を区画する、2枚の側部プレート(224)を有していることを特徴とする、請求項1から7のいずれか一項に記載のリフトシステム(20/220)。
【請求項9】
脚部(20)が、運搬用の脚として機能すべく搬送システム受け座(200)の受け座ユニットの脚部受け座(220)によって受け入れ可能に形成および配置されていることを特徴とする、請求項1から8のいずれか一項に記載のリフトシステム(20/220)。
【請求項10】
好ましくはさらに1つ、2つ、または3つの脚部(20)および脚部受け座(220)を有していることを特徴とする、請求項1から9のいずれか一項に記載のリフトシステム(20/220)。
【請求項11】
搬送システム構造体(10)を受け入れるための搬送システム受け座(200)であって、
搬送システム構造体(10)の脚部(20)を受け入れるための少なくとも1つの脚部受け座(220)を有していることを特徴とする、搬送システム受け座(200)。
【請求項12】
搬送システム受け座(200)と搬送システム構造体(10)からなる中間製品(300)であって、
搬送システム構造体(10)が、搬送システム受け座(200)に対する搬送システム構造体(10)の水平方向および垂直方向下向きの移動の防止、または搬送システム受け座(200)に対して搬送システム構造体(10)の垂直位置を調節する目的のためのリフトシステム(20/220)の形成を選択的に行うように、搬送システム受け座(200)の脚部受け座(220)に受け入れられる少なくとも1つの脚部(20)を有していることを特徴とする、中間製品(300)。
【請求項13】
搬送システムの事前組み立ておよび/または製造組み立てのための組み立てプラント(400)であって、
それぞれが搬送システムの搬送システム構造体(10)についてステーション特有の組み立て工程を実行できる、一連の組み立てステーション(410)と、
少なくともいくつかがそれぞれの搬送システム構造体(10)と一緒になって中間製品(300)を形成する、いくつかの搬送システム受け座(200)と、
同時かつ調和して、中間製品(300)のそれぞれを組み立てステーション(410)のうちの対応する1つへと、組み立てステーション(410)において中間製品(300)の搬送システム構造体(10)の組み立てまたは製造組み立てを実行すべく運搬し、続いて中間製品(300)をそれぞれの次の組み立てステーション(410)へと運搬するための制御システム(430)と、
を備えており、
好ましくは少なくとも1つのリフト装置(420)、例えばクレーンを、搬送システム構造体(10)を搬送システム受け座(200)へと載せ、かつ搬送システム構造体(10)を搬送システム受け座(200)から運び去る目的で有している、組み立てプラント(400)。
【請求項14】
搬送システムの組み立ておよび/または製造組み立てのための方法であって、
搬送システムの1つの搬送システム構造体(10)および1つの搬送システム受け座(200)から、それぞれ中間製品(300)が形成され、
中間製品(300)が、順次かつ調和して、同時に組み立てプラント(400)を通過し、
運搬段階において、中間製品(300)のそれぞれが、組み立てステーション(410)のうちの1つとそれぞれの後続の組み立てステーション(410)との間を運搬され、
組み立て段階において、それぞれの組み立てステーション(410)にてステーション特有の組み立て工程が、中間製品(300)の搬送システム構造体(10)について実行され、
好ましくは組み立てプラント(400)の制御システム(430)が、それぞれの組み立て段階および/または運搬段階を、時間に関して少なくともほぼ等しく保つとともに、中間製品(300)の運搬を制御する、方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3A】
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【図3B】
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【図3C】
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【図3D】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2007−153620(P2007−153620A)
【公開日】平成19年6月21日(2007.6.21)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−323151(P2006−323151)
【出願日】平成18年11月30日(2006.11.30)
【出願人】(390040729)インベンテイオ・アクテイエンゲゼルシヤフト (166)
【氏名又は名称原語表記】INVENTIO AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】