リライタブルプリントとパーマネントプリント機能を有する画像形成方法、及びそれを備える画像形成装置
【課題】 1つのジョブ内、又は1つのページ内で、消色性着色剤による画像形成と非消色性着色剤による画像形成を実現する画像形成装置及び画像形成方法を提供すること。
【解決手段】 印刷対象の画像と、
画像に対して印刷設定画面の起動の指示を受けるプリンタドライバ30と、リライタブル設定画面48を表示するディスプレイ160cと、リライタブル設定画面48への操作により、リライタブルプリント又はパーマネントプリントをページ毎に設定した設定内容と画像とを画像形成ジョブとして記憶する記憶部160bと、を備えるクライアント端末160と、画像形成ジョブを受け取り、画像を設定内容に基づいて画像形成する第1画像形成部8及び第2画像形成部10と、を備えたことを特徴とする画像形成装置
【解決手段】 印刷対象の画像と、
画像に対して印刷設定画面の起動の指示を受けるプリンタドライバ30と、リライタブル設定画面48を表示するディスプレイ160cと、リライタブル設定画面48への操作により、リライタブルプリント又はパーマネントプリントをページ毎に設定した設定内容と画像とを画像形成ジョブとして記憶する記憶部160bと、を備えるクライアント端末160と、画像形成ジョブを受け取り、画像を設定内容に基づいて画像形成する第1画像形成部8及び第2画像形成部10と、を備えたことを特徴とする画像形成装置
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、消色性着色剤及び非消色性着色剤を用いて画像を形成する画像形成装置及び画像形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
熱等により、化学反応を起こして、色を消去できる消色性着色剤がある。この消色性着色剤による画像形成部と、非消色性の通常の着色剤により画像を形成する画像形成部とを有する画像形成装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−253951公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、1つのジョブ内、又は1つのページ内で、消色性着色剤による画像形成と非消色性着色剤による画像形成を実現する画像形成装置及び画像形成方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
こうした目的を達成するため、本発明の一態様における画像形成装置は、印刷対象の画像と、画像に対して印刷設定画面の起動の指示を受ける印刷設定画面起動受付部と、印刷設定画面起動受付部が起動の指示を受けることにより、ページ毎にリライタブルプリント又はパーマネントプリントを指定する設定部を有する設定画面を表示する設定画面表示部と、設定画面表示部によって表示された設定画面への操作により、リライタブルプリント又はパーマネントプリントをページ毎に設定した設定内容と画像とを画像形成ジョブとして記憶する画像形成ジョブ記憶部と、を備える画像形成ジョブ作成部と、画像形成ジョブ作成部から画像形成ジョブを受け取り、画像を設定内容に基づいて画像形成する画像形成部と、を備えたことをその要旨とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】第1の実施形態にかかる画像形成装置の構成及びこの画像形成装置を含むシステムを示すシステム構成図。
【図2】同実施形態に係るMFP1の構成を説明する構成図。
【図3】同実施形態に係るMFP1の機能を説明する機能ブロック図。
【図4】同実施形態に係るプリンタドライバ30を示す概略図。
【図5】同実施形態に係るリライタブル設定画面48を示す概略図。
【図6】同実施形態に係るリライタブル設定画面69を示す概略図。
【図7】同実施形態に係るリライタブル設定画面69を示す概略図。
【図8】同実施形態に係る部分リライタブル設定画面79を示す概略図。
【図9】同実施形態に係る部分リライタブル設定画面79を示す概略図。
【図10】同実施形態に係るクライアント端末160の機能を説明する機能ブロック図。
【図11】同実施形態に係るクライアント端末160での画像形成ジョブ作成の流れを説明するフローチャート。
【図12】同実施形態の変形例に係るMFP1´の構成を説明する構成図。
【図13】第2の実施形態に係るMFP1bの構成を説明する構成図。
【図14】同実施形態に係るリライタブル設定画面26を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の画像形成装置としてのMFP(Multi Function Peripheral)1の構成及びMFP1を含むシステムを示すシステム構成図である。図2は、本実施形態のMFP1の構成を説明する構成図である。本実施形態のシステムは、MFP1と、クライアント端末160などのその他の装置が、ネットワーク150を介して接続されることにより、構成されている。クライアント端末160は、ネットワーク150を介して接続されるデスクトップ型のコンピュータに限られず、モバイル型コンピュータやタブレット型コンピュータ、又はスマートフォン等の携帯型端末でも良く、MFP1と無線通信等により接続されている構成であっても良い。以下、このシステムを構成する各機器について詳細に説明する。
【0008】
本実施形態のMFP1は、所定の温度に加熱すると化学反応により色が消える消色性着色剤による画像形成処理と、上記所定の温度に加熱しても色が消えない非消色性着色剤による画像形成処理の、二種類の画像形成処理を行うことができるMFPである。以下、消色性着色剤によって画像を形成することを、「リライタブルプリント(Rewritable Print)」と呼ぶ(消色性着色剤による画像形成処理は、シートの再利用を目的とする場合に限られない)。非消色性着色剤によって画像を形成することを、「パーマネントプリント(Permanent Print)」と呼ぶ。
【0009】
MFP1は、プロセッサ2と、メモリ4と、HDD(Hard Disc Drive)6と、非消色性着色剤によって画像形成処理を行う第1画像形成部8と、消色性着色剤によって画像形成を行う第2画像形成部10と、画像読取部12と、表示パネル14と、操作入力部16と、シート供給部18と、FAX部20と、後述するフィニッシャ装置22等を備える。
【0010】
プロセッサ2は、クライアント端末160などから送信される画像形成ジョブ
や操作入力などに基づいて、画像形成処理や画像読取処理等のMFP1における様々な処理を実行する。そして、本実施形態のプロセッサ2は、1ジョブ内(又は、1ページ内)で、消色性着色剤によって画像形成するページ(又は部分)と非消色性着色剤によって画像形成するページ(又は部分)が混在する場合に、シートに対して、第1画像形成部8によって、非消色性着色剤で画像形成し、第2画像形成部10によって、消色性着色剤で画像形成する処理を制御する。プロセッサ2は、メモリ4に記憶されているプログラムを実行することにより、これらの機能を実現して処理を実行する。
【0011】
なお、上記各処理を実行する機能の詳細については、図3の機能ブロック図の説明において詳述する。また、プロセッサ2としては、CPU(Central Processing Unit)や、CPUと同等の演算処理を実行可能なMPU(Micro Processing Unit)などを用いることができる。また、MFP1が備える機能の一部または全部を、プロセッサとしてのASIC(Application Specific Integrated Circuit)が実現してもよい。
【0012】
メモリ4は、画像形成処理や、上述した本実施形態のMFP1による各処理を実行するためのプログラムを記憶する。また、メモリ4は、画像形成処理において、RIP処理により生成された画像データを一時的に格納したり、各種アプリケーションのワークエリアとして使用される。さらに、メモリ4は、ネットワーク150を介して取得される画像形成ジョブなどの信号や、操作入力部16からの操作入力信号などを一時的に記憶する機能を有する。メインメモリ4は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、VRAM(Video RAM)、フラッシュメモリ等から構成されることができる。
【0013】
HDD6は、MFP1における様々な情報を記憶する補助記憶装置である。なお、本実施形態においてはMFP1の補助記憶装置としてHDDを例示したがこれに限られず、例えば、フラッシュメモリやSSD(Solid State Drive)やHDD以外の磁気ディスクなどを利用することもできる。
【0014】
第1画像形成部8は、通常の電子写真方式によって画像形成を行う装置である。本実施形態の第1画像形成部8は、非消色性着色剤で画像形成が指定されたページや指定部分の画像を形成する。第1画像形成部8は、図2に示すように、感光体ドラム8K、8C、8M、8Yと、中間転写ベルト8Bと、定着装置8Fなどを備える。
【0015】
感光体ドラム8K〜8Yは、画像形成する画像データを構成する、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のそれぞれの色データに対応する静電潜像を、それぞれの感光体ドラム8K〜8Yの感光体面上に形成し、不図示の現像ローラから供給される現像剤(トナー)によって静電潜像が顕在化された現像剤像を形成する。感光体ドラム8K〜8Yに形成された現像剤像は、中間転写ベルト8Bに転写(いわゆる、一次転写)される。
【0016】
中間転写ベルト8Bは、転写された現像剤像を転写位置Tで、画像形成対象のシートに転写(いわゆる、二次転写)する。
【0017】
定着装置8Fは、転写位置Tでシートに転写された現像剤像を、シートに対して熱定着させる。この時、熱定着は、例えば約150℃で行われる。
【0018】
第2画像形成部10は、消色性着色剤である消色インクを用いて、インクジェット方式によって画像形成を行う装置である。本実施形態においては、第2画像形成部10は、リライタブルプリントの画像形成ジョブとして取得した画像データの画像形成処理を行う。第2画像形成部10は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各消色インクにそれぞれ対応する、プリントヘッド10K、10C、10M、10Yを備えており、各プリントヘッドから対応するインクを吐出して、シート上に消色インクによる画像を形成する。
【0019】
ここで、消色性着色剤である消色インクは、ロイコ染料などの染料を用いることができる。そして、この消色インクは、加熱すると80〜100℃程度で消色する。定着装置8Fで150℃で熱定着された用紙は、第2画像形成部10への搬送中に、搬送によって60℃程度まで温度が下がる。定着装置8Fと第2画像形成部10との間の搬送路に、新たに冷却ファン等の冷却装置を設けても良い。
【0020】
画像読取部12は、コピー機やイメージスキャナなどに備えられる一般的な画像読取装置である。MFP1を用いて、原稿のコピーを行ったり、原稿をスキャンしたりする際に用いられる。
【0021】
表示パネル14は、MFP1の設定情報や動作状況などの様々な情報を表示する。表示パネル14は、例えば、電子ペーパ、LCD(Liquid crystal display)、EL(Electronic Luminescence)、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode Ray Tube)等から構成されることができる。また、表示パネル14をタッチパネルディスプレイで構成することにより、表示パネル14が操作入力部16の機能の一部または全部を実現することもできる。
【0022】
操作入力部16は、コピーやスキャンの条件を指定したり、FAX番号を入力したりする操作を行う。操作入力部16は、例えば、数字等の入力キー、キーボード(Keyboard)、マウス(Mouse)、タッチパネル(touch panel)、タッチパッド(touchpad)、ペンタブレット(graphics tablet)、専用ボタン等から構成されることができる。
【0023】
シート供給部18は、画像形成する用紙などのシートが載置されるとともに、画像形成する際に、載置されているシートを画像形成部に供給する。本実施形態のシート供給部18は、まだ一度も画像形成されていない新しい用紙が載置されるシート供給部18aと、消色性着色剤による画像形成がされていたが、再利用のために消色処理がされて画像が消失している再利用シートが載置される再利用シート供給部18bと、手差しシート供給部18mと、を備える。
【0024】
FAX部20は、MFP1においてファクシミリの信号を送受信する機器である。
【0025】
フィニッシャ装置22は、複数部印刷を行う場合に、それぞれの部ごとに仕分けするための装置である。また、複数部印刷を行わない場合でも、排出されたシートを載置する排出部としての役割も果たすことができる。
【0026】
以上が本実施形態のMFP1の構成である。
【0027】
次に、図1に示すシステム構成のMFP1以外のシステム構成として、ネットワーク150は、例えば、インターネットや、LAN(Local Area Network)や、WAN(Wide Area Network)によって構成される通信網である。
【0028】
ネットワーク150に接続されるクライアント端末160は、MFP1に対してネットワーク150を介してPDLファイル等の画像形成ジョブを出力する。クライアント端末160は、コンピュータなどの端末装置である。クライアント端末160は、プロセッサ160aと、記憶部160bなどを備え、記憶部160bなどに格納されたプログラムを実行することにより、さまざまな機能を実現することができる。クライアント端末160は、ディスプレイ160cをさらに備え、GUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)等を表示させ、マウスやキーボードの操作によって画像形成ジョブの作成や各種設定を行う。
【0029】
次に、本実施形態のMFP1の画像形成処理機能について説明する。
【0030】
まず、本実施形態のMFP1の画像形成処理のうち、画像形成ジョブに基づく画像形成処理について説明する。図3は、MFP1の機能を説明する機能ブロック図である。なお、以下の機能ブロックは、プロセッサ2がメモリ4やHDD6に格納されている画像形成処理プログラムを読み込んで実行することにより実現されるものである。
【0031】
本実施形態のMFP1は、画像形成ジョブ取得部102と、RIP部104と、設定情報判定部106と、シート供給制御部108と、画像読取センサ制御部110と、第1画像形成部制御部112と、第2画像形成部制御部114と、画像データ記憶制御部116を備える。
【0032】
画像形成ジョブ取得部102は、ネットワーク150を介して、クライアント端末160などから送信される画像形成を指示する画像形成ジョブを取得する。画像形成ジョブには、画像形成するPDL(Page Description Language)ファイルと、パーマネントプリントを指定する設定とリライタブルプリントを指定する設定とを含む設定情報と、シート供給部18のいずれの供給部からシートを供給するかの設定情報と、フルカラーやモノクロ(白黒)等の画像形成色を指定する設定情報などが含まれる。
【0033】
RIP部104は、画像形成ジョブを構成するPDLファイルを解析してラスターイメージデータに変換する処理を実行するRIP(Raster Image Processor)である。RIP部104は、パーマネントプリントに設定されている画像データのラスターイメージを第1画像形成部112に出力し、リライタブルプリントに設定されている画像データのラスターイメージデータを第2画像形成部制御部110に出力する。
【0034】
設定情報判定部106は、MFP1が画像形成ジョブを取得した場合に、リライタブルプリントで画像形成するように設定されている画像データを含んでいるか否かを判定する。具体的には、設定情報判定部106は、画像形成ジョブにリライタブルプリントで画像形成するように指定する情報が含まれていた場合には、リライタブルプリントで画像形成する画像データが有りと判定し、RIP部104に、リライタブルプリントで画像形成を指定した部分の画像データのラスターイメージを第2画像形成部制御部114に出力させる。
【0035】
設定情報判定部106がリライタブルプリントで画像形成するように指定する情報が含まれていないと判断された画像データは、RIP部104に、そのラスターイメージを第1画像形成部制御部112に出力させる。また、操作入力部16などの操作入力によって、リライタブルプリントで画像形成するように予め設定されている場合にも、同様にリライタブルプリントで画像形成する画像データが含まれていると判定し、ラスターイメージを第2画像形成部制御部114に出力してもよい。
【0036】
また、設定情報判定部106は、画像形成ジョブが、シートの供給元として、シート供給部18a、再利用シート供給部18b、手差しシート供給部18m、又はいずれの供給部でも良い、のいずれかに設定されているかを判定する。
【0037】
シート供給制御部108は、画像形成ジョブに含まれる上述のシート供給部18についての設定情報に基づいて、指定されているシート供給部からシートを供給させる処理を実行する。シート供給元として、いずれの供給部でも良い、と設定されている場合、例えば、1ページ分の画像データが、全てフルカラーでパーマネントプリントと設定されているときは、その1ページ分の画像形成は、シート供給部18aから供給されたシートを使用する。その他の設定の場合は、再利用シート供給部18bから供給されるシートを使用する。
【0038】
第2画像形成部制御部114は、リライタブルプリントが指定されている場合に、RIP部104によって生成されたリライタブルプリントが指定されている画像データのラスターイメージデータを、第2画像形成部10に消色性着色剤である消色インクによって画像形成させる処理を実行する。
【0039】
以上のMFP1の機能により、MFP1は、リライタブルプリントを指定された画像データとパーマネントプリントを指定された画像データが1つのジョブ内に混在する画像を形成することができる。
【0040】
図4〜8は、クライアント端末160のディスプレイ160cへ表示する画像形成ジョブ作成スクリーンである。図9は、MFPの画像形成処理の流れを説明するフローチャートである。以下、図4〜9を参照して、リライタブルプリントとパーマネントプリントが混在する画像形成ジョブの作成について説明する。
【0041】
図4は、アプリケーションで作成した画像に対して、画像形成ジョブを作成するため起動したプリントドライバ30を示している。ユーザから印刷指示を受付けると、クライアント端末160は、プリンタドライバ30をディスプレイ160cへ表示させる。プリンタドライバ30は、ユーザのマウスやキーボードによる操作によって、画像形成ジョブの各種設定を取得する。
【0042】
プリンタドライバ30は、ジョブタイプ、原稿用紙サイズ、印刷用紙サイズ、拡大縮小率、用紙供給元、紙タイプ、部数、印刷の向き、印刷のカラー等を設定できるボタン34や、各種設定項目を選択するとその設定項目がプレビューとして表示されるウィンドウ35を含む基本タブ32を有している。フィニッシングタブは、両面印刷、並びにステイプル及びパンチに関する設定ボタンを有している。排紙/挿入タブは、排紙先の選択や挿入紙に関連する設定ボタンを有している。画質設定タブは、画質に関連する設定ボタンを有している。それぞれのタブをマウスやキーボードを操作して選択することによって、そのタブに関する設定ボタン等が表示される。
【0043】
また、プリンタドライバ30の基本タブ32は、画像を形成する色の設定として色設定部36を有している。色設定部36は、ユーザのマウスやキーボードの操作によって選択される色設定ボタン38を有している。例えば、ユーザがマウスのカーソル39を色設定ボタン38の上まで移動させ、マウスをクリックする方法や、キーボードの矢印を押すことによって設定ボタンの選択表示を移動し、色設定ボタン38が選択されたらキーボードのエンターを押す等の操作がある。
【0044】
色設定ボタン38が選択されると、色設定部36は、ドロップダウンリスト40を表示する。ドロップダウンリスト40は、アプリケーションで作成した画像形成ジョブの通りに色設定を行うオート、フルカラー、白黒(モノクロ)、2色、リライタブルを設定できる項目が表示される。プリンタドライバ30は、ユーザがマウスやキーボードの操作によって選択した色を画像形成の際の色指定として受け取る。図4は、ユーザが画像形成色として、リライタブル、つまりリライタブルプリントを選択している状況を示している。このリライタブルプリントが選択されたまま、色設定ボタン38がもう一度操作されると、ドロップダウンリスト40の表示が終了し、色設定部36の表示が選択したリライタブルの表示となる。
【0045】
プリンタドライバ30は、さらに、OKボタン42と、キャンセルボタン44と、ヘルプボタン46を有している。ユーザがOKボタン42を押すと、クライアント端末160は、印刷設定を記憶部160bへ記憶するとともにプリンタドライバ30を終了して、印刷開始待機モードへ遷移する。その後、ユーザの印刷指示をもって、クライアント端末160は、画像形成ジョブをMFP1へ送出する。ユーザがキャンセルボタン44を押すと、クライアント端末160は、印刷設定の保存をせずにプリンタドライバ30を終了する。ヘルプボタン46を押すと、クライアント端末160は、ディスプレイ160cへ各種設定の詳細な情報や説明をポップアップウィンドウで表示する。
【0046】
図4で、色設定部36でリライタブルが表示されると、クライアント端末160は、プリンタドライバ30で設定した内容を記憶部160bへ記憶し、プリンタドライバ30を終了し、図5のリライタブル設定画面48を表示する。
【0047】
図5は、1ジョブ内で、ページ毎にパーマネントプリントやリライタブルプリント等の設定を行えるリライタブル設定画面48を示している。リライタブル設定画面48は、印刷結果のプレビューとして画像形成ジョブのそれぞれのページのサムネイル表示をする。本実施形態では、例えば画像形成ジョブが10ページであり、リライタブル設定画面48は、最初の4ページ分を、ページ数表示部50とそれぞれのページに対応するサムネイル画像52を表示させている。本実施形態では、10ページの画像形成ジョブを例として説明するが、1ページの画像形成ジョブでも良い。
【0048】
ユーザは、ページ送り部54をマウスやキーボードで操作することにより、リライタブル設定画面48に5ページ目以降のサムネイル画像を表示させることができる。尚、本実施形態では、サムネイル画像52を、実際の画像形成ジョブの画像のサムネイル画像を使用して実現しているが、本発明はこれに限定されず、リライタブル設定画面48が予め記憶している画像を使用しても良い。
【0049】
リライタブル設定画面48は、それぞれのページに対してリライタブルプリントをするか、パーマネントプリントをするか設定できる、リライタブル/パーマネント設定部56を有している。ユーザは、リライタブル/パーマネント設定部56をマウスやキーボードで操作して、ページリライタブルかページパーマネントを選択することによって、それぞれのページを独立して、リライタブルプリントを行うか、パーマネントプリントを行うかの設定をすることができる。これにより、画像形成ジョブの1ジョブ内で、リライタブルプリントとパーマネントプリントが混在するジョブの設定を行うことができる。
【0050】
また、リライタブル設定画面48は、それぞれのページに対して画像形成色を選択できる、ページ毎色設定部58を有している。ページ毎色設定部58は、例えば、フルカラー、白黒(モノクロ)、モノカラー等をドロップダウンリストとして表示し、選択できるようになっている。
【0051】
リライタブル設定画面48は、さらに、ページ毎に印刷するメディアの供給元を選択できる、ページ毎シート供給設定部60を有している。ページ毎シート供給設定部60は、例えば、オート、ニュー、リユース、マニュアルの供給紙項目を有するドロップダウンリストを表示し、ユーザに選択させる。
【0052】
リユースは、1度以上リライタブルプリントが施され、それを消去されたシートを再利用する指定であり、本実施形態では、再利用シート供給部18bからシートを供給するコマンドである。ニューは、新品のシートを利用する指定であり、本実施形態では、シート供給部18aからシートを供給するコマンドである。
【0053】
また、オートは、例えば、1ページ分の画像データが、フルカラーでパーマネントプリントと設定されているときは、その1ページ分の画像形成は、シート供給部18aから供給されたシートを使用し、その他の設定の場合は、再利用シート供給部18bから供給されるシートを使用するコマンドである。マニュアルは、手差しシート供給部18mからシートを供給するコマンドである。
【0054】
リライタブル設定画面48は、さらに、全ページリライタブルボタン62と、部分リライタブルボタン64と、OKボタン66と、キャンセルボタン68を有している。ユーザは、全ページリライタブルボタン62を操作することにより、全ページをリライタブルプリントする設定を1度で設定できる。ユーザは、部分リライタブルプリントボタン64を操作することにより、特定のページについて、部分的にリライタブルプリントを設定できる部分リライタブル設定画面へ遷移することができる。
【0055】
ユーザがOKボタン66を操作することにより、クライアント端末160は、リライタブル設定画面48で設定した設定内容を記憶部160bに記憶し、リライタブル設定画面48を終了する。ユーザがキャンセルボタン68を操作することにより、クライアント端末160は、設定内容を記憶せずに、リライタブル設定画面48を終了する。リライタブル設定画面が終了すると、プリンタドライバ30が表示される。
【0056】
図6は、図5におけるリライタブル設定画面48からユーザが各種設定の変更を行った後の設定画面を示すリライタブル設定画面69を示している。ユーザが全ページリライタブル62を操作することにより、リライタブル/パーマネント設定部72のとおり、すべてのページがリライタブルプリント設定となる。その際、ページ送り部54で表示できる5ページ目以降もリライタブルプリント設定となる。
【0057】
リライタブル/パーマネント設定部72において、リライタブルプリントが設定されているページは、リライタブルプリントの設定を示すようにサムネイル表示が変更される。例えば、リライタブルプリントが設定されている1ページ目は、パーマネント設定時では実線の表示であった部分が点線表示されるサムネイル画像70aとしてサムネイル表示される。サムネイル画像70bは、リライタブルプリントが設定されることによって、枠で囲まれて、下部に「Rewritable」の文字が表示される。
【0058】
また、サムネイル画像70cは、リライタブルプリントが設定されることによって、薄い画像で表示される。サムネイル画像70dは、リライタブルプリントが設定されることによって、サムネイル表示の非表示と表示を繰り返し、画像が点滅して見えるように表示される。本実施形態では、リライタブルプリント設定されたサムネイル画像を、設定されたことが理解しやすいように表示を変更する例を上述の方法で実現したが、本発明はこれに限定されず、パーマネントプリント設定とは異なるいかなる表示も含まれると考える。
【0059】
図7は、さらにユーザが設定変更したリライタブル設定画面69を示している。リライタブル/パーマネント74が示す通り、ユーザは、1ページ目の設定を「Page Rewritable」から「Page Permanent」へ変更している。これにより、サムネイル表示も、リライタブルプリント設定時のサムネイル画像70aからパーマネント設定時のサムネイル画像52aへ変更される。
【0060】
また、ページ毎色設定部76が示す通り、ユーザは、3ページ目と4ページ目の設定を、「Full Color」から「Black & White」へ変更している。これにより、3ページ目と4ページ目は、白黒(モノクロ)でリライタブルプリントをすると設定されている。尚、フルカラー設定のサムネイル画像52a及び70eは、フルカラーで表示されている。白黒設定のサムネイル画像70c及び70dは、白黒(モノクロ)で表示されている。
【0061】
さらに、ページ毎シート供給設定部78が示す通り、ユーザは、1ページ目の設定を、「Auto」から「Reused Paper」へ変更している。これにより、オート設定であると、フルカラーのパーマネントプリントは、上述のとおり、シート供給部18aからの新品のシートを使用して画像形成するが、マニュアルでReused Paper設定にすることにより、再利用シート供給部18bからの再利用シートを使用するようにできる。
【0062】
ユーザがマウスカーソル39で特定のページのサムネイル画像を選択すると、画像が選択されたことを示す表示へ変更される。例えばユーザがマウス操作で2ページ目を選択すると、サムネイル画像70bは、サムネイル画像が影で縁取り表示されたサムネイル画像70eへ表示を変える。これにより、2ページ目が選択されたことを示している。
【0063】
2ページ目が選択された状態で、ユーザがさらに部分リライタブルボタン64をマウスで操作すると、クライアント端末160は、リライタブル設定画面69で設定した内容を記憶部160bへ記憶し、リライタブル設定画面69を終了し、図8の部分リライタブル設定画面79を表示する。この操作は、2ページ目のサムネイル画像70eをマウスでダブルクリック等の操作でも行うことができる。
【0064】
図8は、1ページ中の部分毎にリライタブルプリントやパーマネントプリントの設定が行える部分リライタブル設定画面79を示している。部分リライタブル設定画面79は、図7のリライタブル設定画面69で選択されたページ2のサムネイル画像80を示している。サムネイル画像80は、リライタブル設定画面69で設定したとおり、フルカラーでリライタブルプリントする設定を表す設定表示81を有している。尚、ユーザがページ送り部82をマウス等で操作することにより、前後のページに表示を変更させることができる。
【0065】
部分リライタブル設定画面79は、さらに、部分リライタブル設定部83と、部分パーマネント設定部84を有している。部分リライタブル設定部83は、部分リライタブルボタン85と、部分色設定部86と、部分リライタブル設定済み部分表示部87を有している。部分リライタブル設定済み部分表示部87は、部分リライタブル設定がなされた部分をリスト表示する。図8では、ページ2全体がフルカラーでリライタブルプリントする設定を示す設定表示81に対応して、同じ内容が部分リライタブル設定済み部分表示部87に表示されている。
【0066】
部分パーマネント設定部84は、部分パーマネントボタン88と、部分色設定部89と、部分パーマネント設定済み部分表示部90を有している。部分パーマネント設定済み部分表示部90は、部分パーマネント設定がなされた部分をリスト表示する。図8では、部分パーマネント設定がなされた部分がないため、部分パーマネント設定済み部分表示部90には表示がない。
【0067】
部分リライタブル設定画面79は、さらに、シート供給元をページ毎に設定できるシート供給設定部91と、OKボタン92と、キャンセルボタン93を有している。ユーザがOKボタン92を操作することにより、クライアント端末160は、部分リライタブル設定画面79で設定した内容を記憶部160bへ記憶し、部分リライタブル設定画面79を終了する。ユーザがキャンセルボタン93を操作することにより、クライアント端末160は、設定内容を記憶せずに部分リライタブル設定画面79を終了する。部分リライタブル設定画面79が終了すると、リライタブル設定画面69が表示される。
【0068】
図8は、さらに、ユーザがマウス操作で、ページ2の左上の画像を選択したところを示している。例えば、ユーザは、マウスカーソル39で、左上の画像を含める領域96を指定している。
【0069】
図9は、ユーザにより、設定変更された部分リライタブル設定画面79を示している。ユーザのマウス操作によって領域96が選択された後、ユーザがマウスによって部分パーマネント設定ボタン88と部分色設定部89を操作することにより、領域96は、フルカラーでパーマネントプリントすることが設定され、その旨を示す設定表示97が表示される。さらに、部分パーマネント設定済み部分表示部95の示すとおり、領域96に設定された設定が表示される。
【0070】
設定済み部分表示部94および95は、ユーザが、マウス操作で選択することにより、再設定可能である。例えばユーザは、マウス操作で部分リライタブル設定済み部分表示部94に表示されているアイテム「Rewritable 1」を選択し、部分色設定部86をフルカラーから白黒(モノクロ)に変更することができる。その際、設定表示97のとおり、設定変更に合わせて表示も変更される。この場合、1ページ内で、白黒(モノクロ)設定された部分とフルカラー設定された部分は、サムネイル画像80でも、色設定どおり表示することが好ましい。
【0071】
図10は、an exemplary view showingクライアント端末160の構成と処理の流れを示す図であるaccording to an embodiment。クライアント端末160は、印刷設定画面表示部120、印刷指示取得部121、1次PDLデータ生成部122、プレビュー表示部123、印刷変更指示取得部124、PDLデータ生成部125及びPDLデータ出力部126を備えている。また、HDD127は、印刷データファイル128、基準データファイル129、変換テーブル130を記憶する。
【0072】
印刷設定画面表示部120は、文書作成アプリケーションから起動されてプリンタドライバ30、リライタブル設定画面48、部分リライタブル設定画面79をクライアント端末160のディスプレイ160cに表示する。印刷指示取得部121は、ユーザが入力した印刷設定内容を取得する。この印刷設定内容は、上述のように画像形成ジョブ全体について設定される。1次PDLデータ生成部122は、印刷設定内容に従って1次PDL(Page Description Language)データを生成する。
【0073】
プレビュー表示部123は、図5〜図9に示すサムネイル画像によるプレビュー画面を表示する。印刷変更指示取得部124は、プレビュー画面123から入力されたページ単位の印刷設定データを取得し、そのデータをプレビュー表示部123にフィードバックしてプレビュー画面を更新させる。プレビュー表示部123は、更新画面において色を変更する場合は、HDD127に設けられた変換テーブル130を参照して表示する色を変換する。
【0074】
また、印刷変更指示取得部124は、印刷指示ボタンが押下されたときは、PDLデータ生成部125を起動する。PDLデータ生成部125は、1次PDLデータとユーザが変更した印刷設定データに基づいてPDLデータを生成する。PDLデータ出力部126は、生成したPDLデータをMFP1に出力する。
【0075】
図11は、本実施形態のクライアント端末160によって形成する画像形成ジョブをMFP1によって画像形成する場合の処理の流れを示している。まず、クライアント端末160にてアプリケーション等で作成した画像について画像形成ジョブを作成する際に、Act202において、ユーザからの印刷設定指示を受け取る。
【0076】
Act204において、クライアント端末160は、印刷設定指示を受けて、プリンタドライバを起動して設定画面を表示させる。Act206において、クライアント端末160は、設定画面を通じてユーザからの印刷設定を受け取る。
【0077】
Act208において、印刷設定後に、クライアント端末160は、リライタブルプリント指示を受けたかどうかを判断する。リライタブルプリント指示を受けなかった場合は、記憶した設定内容に基づいて、画像形成ジョブ内の全てのページをパーマネントプリントする指示をMFP1に対して行う。
【0078】
Act208において、リライタブルプリント指示を受付けた場合は、リライタブル設定画面を表示する。Act214において、クライアント端末160は、設定画面を通じてユーザから、ページ毎の印刷設定を受け取る。
【0079】
Act216において、リライタブル印刷設定後に、クライアント端末160は、部分リライタブルプリント指示を受けたかどうかを判断する。部分リライタブルプリント指示を受けなかった場合は、記憶した設定内容に基づいて、画像形成ジョブの全てのページをパーマネントプリント、又はリライタブルプリントする指示をMFP1に対して行う。
【0080】
Act216において、部分リライタブルプリント指示を受付けた場合は、部分リライタブル設定画面を表示する。Act220において、クライアント端末160は、設定画面を通じてユーザから、部分毎の印刷設定を受け取る。そして、Act222において、記憶した設定内容に基づいて、画像形成ジョブの全ての部分をパーマネント、又はリライタブルプリントする指示をMFP1に対して行う。
【0081】
なお、本実施形態においては、リライタブルプリントとパーマネントプリントとが混在して画像形成するよう指定された画像形成ジョブを取得した場合に、設定に従ってリライタブルプリントおよびパーマネントプリントで画像形成するとして説明したが、FAXを受信して画像形成する場合や、コピーのために画像形成する場合にも同様に、リライタブルプリント及びパーマネントプリントで画像形成することができる。この場合には、操作入力部16の操作入力などにより、FAXやコピーで画像形成する場合にリライタブルプリント及びパーマネントプリントで画像形成すると設定しておけばよい。
【0082】
また、本実施形態においては、消色性着色剤は熱により消色するものとして説明したが、これに限られるものではなく、光エネルギーによって消色する着色剤でもよいし、他の物質との反応によって消色する着色剤でもよい。
【0083】
また、本実施形態においては、リライタブルプリントモードでの画像形成処理機能および再現モードでの画像形成処理機能の全てをMFP1が備えるとして説明したが、これに限られるものではなく、機能の一部を、例えば端末160などの外部の装置が備えてもよい。この場合には、端末160において実現される機能に対応するプログラムを記憶部160bなどに格納しておき、プロセッサ160aが当該プログラムを実行することによって、端末160が担う機能を実現することができる。
【0084】
さらに、別の構成として、MFP1’は、図12に示すように、再利用シート供給部18bに隣接する位置に配置される、消色性着色剤で画像形成された画像を含むシートの画像を消色する消色装置26と、フィニッシャ装置22の下方に設けられ、消色性着色剤で画像が形成されているシートが載置され、消色装置26に順次供給する機能を有する、画像形成済みシート供給部28と、を備える構成としてもよい。
【0085】
消色装置26は、消色性着色剤の色が消える温度以上の温度にシートを加熱することにより、消色性着色剤によってシートに形成された画像の色を消色する装置である。
【0086】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。本実施形態のMFP1bは、非消色性着色剤による画像形成と、消色性着色剤による画像形成の両方を、電子写真方式の画像形成処理により行うものである。以下、本実施形態のMFP1bについて説明するが、すでに説明した実施形態と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
【0087】
図13は、本実施形態のMFP1bの構成を示す図である。本実施形態のMFP1bは、第1の実施形態における第1画像形成部8を構成する非消色性着色剤の各感光体ドラム8K〜8Yと、これら各感光体ドラム8K〜8Yそれぞれに隣接する位置に配置される、消色性着色剤により現像剤像を形成する感光体ドラム8K’、8C’、8M’、8Y’とにより構成される画像形成部8’を備える。画像形成部8’の感光体ドラム8K’はブラックの消色性着色剤、感光体ドラム8C’はシアンの消色性着色剤、感光体ドラム8M’はマゼンタの消色性着色剤、感光体ドラム8Y’はイエローの消色性着色剤により現像剤像を形成する。
【0088】
従って、本実施形態のMFP1bは、リライタブルプリントとパーマネントプリントでの画像形成の場合には、画像形成ジョブとして取得した画像データの画像形成処理を、消色性着色剤の感光体ドラム8K’〜8Y’により形成される現像剤像により行い、識別情報画像の形成処理を、非消色性着色剤の感光体ドラム8K〜8Yにより形成される現像剤像により行う。つまり、画像形成ジョブとして取得した画像データに基づいて、感光体ドラム8K’〜8Y’上に消色性着色剤による現像剤像を形成し、識別情報画像に基づいて、感光体ドラム8K〜8Y上に非消色性着色剤による現像剤像を形成する。
【0089】
そして、非消色性着色剤による現像剤像と、消色性着色剤による現像剤像を、それぞれの感光体ドラム8K〜8Y、8K’〜8Y’から中間転写ベルト8Bに転写(一次転写)することで、中間転写ベルト8B上に、画像形成ジョブとして取得した消色性着色剤による画像と非消色性着色剤による識別情報画像から構成される現像剤像が形成される。この現像剤像は転写位置Tにおいてシート上に転写(二次転写)され、シート上の現像剤像は、定着装置8Fによってシートに熱定着される。このように、本実施形態のMFP1bは、シートに対する一回の現像剤像の転写処理と熱定着処理により、消色性着色剤による画像と、非消色性着色剤による識別情報画像とを同時に形成することができる。
【0090】
消色性着色剤の消色温度が、画像の定着温度よりも高い場合は、上記のように、消色性着色剤と非消色性着色剤の転写を1度に行うことができる。つまり、例えば、定着温度が約150℃であっても、消色温度が約180℃以上であれば、転写位置Tにおいてシート上に二次転写された現像剤像は、定着装置8Fにおいて約150℃で画像の定着を行っても、消色性着色剤による現像剤像が消色することはない。
【0091】
これに対し、消色温度が、定着温度よりも低い場合を説明する。例えば、定着温度が約150℃に対し、消色温度が約100℃以上であるとする。この場合は、消色性着色剤による転写と非消色性着色剤による転写を分離して行う必要がある。
【0092】
まず、シート供給部18bから引かれた再利用シートは、搬送路24aにて搬送される。その間、非消色性着色剤による現像剤像が感光体ドラム8K〜8Yから中間転写ベルト8Bへ一次転写される。そして、転写位置Tにて、搬送されてきたシート上に、中間転写ベルト8B上の現像剤像を二次転写する。その後、シート上の現像剤像は、定着装置8Fによって約150℃でシートに熱定着される。そして、搬送路変換機21によって、シートを搬送路24bへ導き、シートは搬送路24cを搬送される。その際、搬送されているシートは搬送によって冷却されるが、冷却装置25をさらに設けて、シートの温度が消色温度の約100℃よりも確実に低くなるようにしても良い。
【0093】
シートが搬送路24cにて搬送されている間、消色性着色剤による現像剤像が感光体ドラム8K’〜8Y’から中間転写ベルト8Bへ一次転写される。そして、転写位置Tにて、搬送されてきたシート上に、中間転写ベルト8B上の現像剤像を二次転写する。その後、シート上の現像剤は、定着装置8Fによって約80℃でシートに熱定着される。画像形成が終わったシートは、搬送路変換機21によって搬送路24dへ導かれ、フィニッシャ部の排出トレイに排出される。
【0094】
以下、両面印刷の場合を説明する。上記のとおり、1方の印刷面の画像形成が終わったシートで、他方の面への画像形成指示がある場合、定着装置8Fから出てきたシートは、搬送路変換機21によって、シートを搬送路24eへ導かれ、スイッチバックを行う。これにより、搬送路24cにて搬送されたシートは、転写位置Tにて、他方の面へ現像剤像を転写することができる。これにより、両面印刷が可能となる。
【0095】
両面印刷設定は、プリンタドライバ30のフィニッシングタブで行うことができる。フィニッシングタブでは、ユーザは、両面印刷設定のほかに、Nin1設定、ステイプルやパンチ設定ができる。図14は、プリンタドライバ30で両面印刷設定した後の、リライタブル設定画面26を示している。
【0096】
リライタブル設定画面26は、両面印刷が設定されていることに基づいて、同じシートに印刷されるページを含む両面印刷シート表示27と、両面印刷シート番号表示28とを有している。1ページ目52aと2ページ目70eは、両面印刷設定により、シート1に印刷されるため、両面印刷シート表示27aで括られている。
【0097】
ここで、1ページ目52aと2ページ目70eは、それぞれ、パーマネントプリント設定とリライタブルプリント設定がなされているので、警告ウィンドウ29が表示される。これにより、ユーザにシートの再利用の意図があった場合に、1方の面はリライタブルプリントであるが、他方の面がパーマネントプリントとなって、シートの再利用性が損なわれることを抑制することができる。
【0098】
ユーザが両面印刷シート表示27aをマウスで操作することにより、1ページ目と2ページ目のみの両面印刷設定を解除することができる構成であっても良い。尚、本実施形態では、両面印刷設定に1つのシートにパーマネントとリライタブルが混在することを例として説明したが、本発明はこれに限定されず、例えばNin1設定にパーマネントプリントとリライタブルプリントが混在する場合も同様に警告が表示される構成でも良い。
【0099】
本実施形態のMFP1bの機能ブロックは、図3に示した第1の実施形態の機能ブロックと同様であるが、第1画像形成部制御部112は、第1の画像形成部8に対応する感光体ドラム8K〜8Yを制御して、非消色性着色剤による画像形成処理を実行し、第2の画像形成部制御部114は、第2の画像形成部10に対応する感光体ドラム8K’〜8Y’を制御して、消色性着色剤による画像形成処理を実行する。また、その他の中間転写ベルト8Bや定着装置8Fの制御などは、第1画像形成部制御部112と第2画像形成部制御部114のいずれが行ってもよい。
【0100】
更に、画像形成装置を構成するコンピュータにおいて上述した各動作を実行させるプログラムを、画像形成プログラムとして提供することができる。本実施の形態では、発明を実施する機能を実現するための当該プログラムが、装置内部に設けられた記憶領域に予め記録されている場合を例示したが、これに限らず同様のプログラムをネットワークから装置にダウンロードしても良いし、同様のプログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記憶させたものを装置にインストールしてもよい。記録媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。具体的に、記録媒体としては、例えば、ROMやRAM等のコンピュータに内部実装される内部記憶装置、CD−ROMやフレキシブルディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカード等の可搬型記憶媒体、コンピュータプログラムを保持するデータベース、或いは、他のコンピュータ並びにそのデータベースや、回線上の伝送媒体などが挙げられる。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と共働してその機能を実現させるものであってもよい。
なお、プログラムは、その一部または全部が、動的に生成される実行モジュールであってもよい。
【0101】
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、全て本発明の範囲内のものである。
【符号の説明】
【0102】
1 MFP
8 第1画像形成部
10 第2画像形成部
48 リライタブル設定画面
56 リライタブル/パーマネント設定部
102 画像形成ジョブ取得部
160 クライアント端末
【技術分野】
【0001】
本発明は、消色性着色剤及び非消色性着色剤を用いて画像を形成する画像形成装置及び画像形成方法に関する。
【背景技術】
【0002】
熱等により、化学反応を起こして、色を消去できる消色性着色剤がある。この消色性着色剤による画像形成部と、非消色性の通常の着色剤により画像を形成する画像形成部とを有する画像形成装置が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−253951公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、1つのジョブ内、又は1つのページ内で、消色性着色剤による画像形成と非消色性着色剤による画像形成を実現する画像形成装置及び画像形成方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
こうした目的を達成するため、本発明の一態様における画像形成装置は、印刷対象の画像と、画像に対して印刷設定画面の起動の指示を受ける印刷設定画面起動受付部と、印刷設定画面起動受付部が起動の指示を受けることにより、ページ毎にリライタブルプリント又はパーマネントプリントを指定する設定部を有する設定画面を表示する設定画面表示部と、設定画面表示部によって表示された設定画面への操作により、リライタブルプリント又はパーマネントプリントをページ毎に設定した設定内容と画像とを画像形成ジョブとして記憶する画像形成ジョブ記憶部と、を備える画像形成ジョブ作成部と、画像形成ジョブ作成部から画像形成ジョブを受け取り、画像を設定内容に基づいて画像形成する画像形成部と、を備えたことをその要旨とする。
【図面の簡単な説明】
【0006】
【図1】第1の実施形態にかかる画像形成装置の構成及びこの画像形成装置を含むシステムを示すシステム構成図。
【図2】同実施形態に係るMFP1の構成を説明する構成図。
【図3】同実施形態に係るMFP1の機能を説明する機能ブロック図。
【図4】同実施形態に係るプリンタドライバ30を示す概略図。
【図5】同実施形態に係るリライタブル設定画面48を示す概略図。
【図6】同実施形態に係るリライタブル設定画面69を示す概略図。
【図7】同実施形態に係るリライタブル設定画面69を示す概略図。
【図8】同実施形態に係る部分リライタブル設定画面79を示す概略図。
【図9】同実施形態に係る部分リライタブル設定画面79を示す概略図。
【図10】同実施形態に係るクライアント端末160の機能を説明する機能ブロック図。
【図11】同実施形態に係るクライアント端末160での画像形成ジョブ作成の流れを説明するフローチャート。
【図12】同実施形態の変形例に係るMFP1´の構成を説明する構成図。
【図13】第2の実施形態に係るMFP1bの構成を説明する構成図。
【図14】同実施形態に係るリライタブル設定画面26を示す概略図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態の画像形成装置としてのMFP(Multi Function Peripheral)1の構成及びMFP1を含むシステムを示すシステム構成図である。図2は、本実施形態のMFP1の構成を説明する構成図である。本実施形態のシステムは、MFP1と、クライアント端末160などのその他の装置が、ネットワーク150を介して接続されることにより、構成されている。クライアント端末160は、ネットワーク150を介して接続されるデスクトップ型のコンピュータに限られず、モバイル型コンピュータやタブレット型コンピュータ、又はスマートフォン等の携帯型端末でも良く、MFP1と無線通信等により接続されている構成であっても良い。以下、このシステムを構成する各機器について詳細に説明する。
【0008】
本実施形態のMFP1は、所定の温度に加熱すると化学反応により色が消える消色性着色剤による画像形成処理と、上記所定の温度に加熱しても色が消えない非消色性着色剤による画像形成処理の、二種類の画像形成処理を行うことができるMFPである。以下、消色性着色剤によって画像を形成することを、「リライタブルプリント(Rewritable Print)」と呼ぶ(消色性着色剤による画像形成処理は、シートの再利用を目的とする場合に限られない)。非消色性着色剤によって画像を形成することを、「パーマネントプリント(Permanent Print)」と呼ぶ。
【0009】
MFP1は、プロセッサ2と、メモリ4と、HDD(Hard Disc Drive)6と、非消色性着色剤によって画像形成処理を行う第1画像形成部8と、消色性着色剤によって画像形成を行う第2画像形成部10と、画像読取部12と、表示パネル14と、操作入力部16と、シート供給部18と、FAX部20と、後述するフィニッシャ装置22等を備える。
【0010】
プロセッサ2は、クライアント端末160などから送信される画像形成ジョブ
や操作入力などに基づいて、画像形成処理や画像読取処理等のMFP1における様々な処理を実行する。そして、本実施形態のプロセッサ2は、1ジョブ内(又は、1ページ内)で、消色性着色剤によって画像形成するページ(又は部分)と非消色性着色剤によって画像形成するページ(又は部分)が混在する場合に、シートに対して、第1画像形成部8によって、非消色性着色剤で画像形成し、第2画像形成部10によって、消色性着色剤で画像形成する処理を制御する。プロセッサ2は、メモリ4に記憶されているプログラムを実行することにより、これらの機能を実現して処理を実行する。
【0011】
なお、上記各処理を実行する機能の詳細については、図3の機能ブロック図の説明において詳述する。また、プロセッサ2としては、CPU(Central Processing Unit)や、CPUと同等の演算処理を実行可能なMPU(Micro Processing Unit)などを用いることができる。また、MFP1が備える機能の一部または全部を、プロセッサとしてのASIC(Application Specific Integrated Circuit)が実現してもよい。
【0012】
メモリ4は、画像形成処理や、上述した本実施形態のMFP1による各処理を実行するためのプログラムを記憶する。また、メモリ4は、画像形成処理において、RIP処理により生成された画像データを一時的に格納したり、各種アプリケーションのワークエリアとして使用される。さらに、メモリ4は、ネットワーク150を介して取得される画像形成ジョブなどの信号や、操作入力部16からの操作入力信号などを一時的に記憶する機能を有する。メインメモリ4は、例えば、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)、SRAM(Static Random Access Memory)、VRAM(Video RAM)、フラッシュメモリ等から構成されることができる。
【0013】
HDD6は、MFP1における様々な情報を記憶する補助記憶装置である。なお、本実施形態においてはMFP1の補助記憶装置としてHDDを例示したがこれに限られず、例えば、フラッシュメモリやSSD(Solid State Drive)やHDD以外の磁気ディスクなどを利用することもできる。
【0014】
第1画像形成部8は、通常の電子写真方式によって画像形成を行う装置である。本実施形態の第1画像形成部8は、非消色性着色剤で画像形成が指定されたページや指定部分の画像を形成する。第1画像形成部8は、図2に示すように、感光体ドラム8K、8C、8M、8Yと、中間転写ベルト8Bと、定着装置8Fなどを備える。
【0015】
感光体ドラム8K〜8Yは、画像形成する画像データを構成する、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のそれぞれの色データに対応する静電潜像を、それぞれの感光体ドラム8K〜8Yの感光体面上に形成し、不図示の現像ローラから供給される現像剤(トナー)によって静電潜像が顕在化された現像剤像を形成する。感光体ドラム8K〜8Yに形成された現像剤像は、中間転写ベルト8Bに転写(いわゆる、一次転写)される。
【0016】
中間転写ベルト8Bは、転写された現像剤像を転写位置Tで、画像形成対象のシートに転写(いわゆる、二次転写)する。
【0017】
定着装置8Fは、転写位置Tでシートに転写された現像剤像を、シートに対して熱定着させる。この時、熱定着は、例えば約150℃で行われる。
【0018】
第2画像形成部10は、消色性着色剤である消色インクを用いて、インクジェット方式によって画像形成を行う装置である。本実施形態においては、第2画像形成部10は、リライタブルプリントの画像形成ジョブとして取得した画像データの画像形成処理を行う。第2画像形成部10は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各消色インクにそれぞれ対応する、プリントヘッド10K、10C、10M、10Yを備えており、各プリントヘッドから対応するインクを吐出して、シート上に消色インクによる画像を形成する。
【0019】
ここで、消色性着色剤である消色インクは、ロイコ染料などの染料を用いることができる。そして、この消色インクは、加熱すると80〜100℃程度で消色する。定着装置8Fで150℃で熱定着された用紙は、第2画像形成部10への搬送中に、搬送によって60℃程度まで温度が下がる。定着装置8Fと第2画像形成部10との間の搬送路に、新たに冷却ファン等の冷却装置を設けても良い。
【0020】
画像読取部12は、コピー機やイメージスキャナなどに備えられる一般的な画像読取装置である。MFP1を用いて、原稿のコピーを行ったり、原稿をスキャンしたりする際に用いられる。
【0021】
表示パネル14は、MFP1の設定情報や動作状況などの様々な情報を表示する。表示パネル14は、例えば、電子ペーパ、LCD(Liquid crystal display)、EL(Electronic Luminescence)、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode Ray Tube)等から構成されることができる。また、表示パネル14をタッチパネルディスプレイで構成することにより、表示パネル14が操作入力部16の機能の一部または全部を実現することもできる。
【0022】
操作入力部16は、コピーやスキャンの条件を指定したり、FAX番号を入力したりする操作を行う。操作入力部16は、例えば、数字等の入力キー、キーボード(Keyboard)、マウス(Mouse)、タッチパネル(touch panel)、タッチパッド(touchpad)、ペンタブレット(graphics tablet)、専用ボタン等から構成されることができる。
【0023】
シート供給部18は、画像形成する用紙などのシートが載置されるとともに、画像形成する際に、載置されているシートを画像形成部に供給する。本実施形態のシート供給部18は、まだ一度も画像形成されていない新しい用紙が載置されるシート供給部18aと、消色性着色剤による画像形成がされていたが、再利用のために消色処理がされて画像が消失している再利用シートが載置される再利用シート供給部18bと、手差しシート供給部18mと、を備える。
【0024】
FAX部20は、MFP1においてファクシミリの信号を送受信する機器である。
【0025】
フィニッシャ装置22は、複数部印刷を行う場合に、それぞれの部ごとに仕分けするための装置である。また、複数部印刷を行わない場合でも、排出されたシートを載置する排出部としての役割も果たすことができる。
【0026】
以上が本実施形態のMFP1の構成である。
【0027】
次に、図1に示すシステム構成のMFP1以外のシステム構成として、ネットワーク150は、例えば、インターネットや、LAN(Local Area Network)や、WAN(Wide Area Network)によって構成される通信網である。
【0028】
ネットワーク150に接続されるクライアント端末160は、MFP1に対してネットワーク150を介してPDLファイル等の画像形成ジョブを出力する。クライアント端末160は、コンピュータなどの端末装置である。クライアント端末160は、プロセッサ160aと、記憶部160bなどを備え、記憶部160bなどに格納されたプログラムを実行することにより、さまざまな機能を実現することができる。クライアント端末160は、ディスプレイ160cをさらに備え、GUI(グラフィカル・ユーザ・インターフェース)等を表示させ、マウスやキーボードの操作によって画像形成ジョブの作成や各種設定を行う。
【0029】
次に、本実施形態のMFP1の画像形成処理機能について説明する。
【0030】
まず、本実施形態のMFP1の画像形成処理のうち、画像形成ジョブに基づく画像形成処理について説明する。図3は、MFP1の機能を説明する機能ブロック図である。なお、以下の機能ブロックは、プロセッサ2がメモリ4やHDD6に格納されている画像形成処理プログラムを読み込んで実行することにより実現されるものである。
【0031】
本実施形態のMFP1は、画像形成ジョブ取得部102と、RIP部104と、設定情報判定部106と、シート供給制御部108と、画像読取センサ制御部110と、第1画像形成部制御部112と、第2画像形成部制御部114と、画像データ記憶制御部116を備える。
【0032】
画像形成ジョブ取得部102は、ネットワーク150を介して、クライアント端末160などから送信される画像形成を指示する画像形成ジョブを取得する。画像形成ジョブには、画像形成するPDL(Page Description Language)ファイルと、パーマネントプリントを指定する設定とリライタブルプリントを指定する設定とを含む設定情報と、シート供給部18のいずれの供給部からシートを供給するかの設定情報と、フルカラーやモノクロ(白黒)等の画像形成色を指定する設定情報などが含まれる。
【0033】
RIP部104は、画像形成ジョブを構成するPDLファイルを解析してラスターイメージデータに変換する処理を実行するRIP(Raster Image Processor)である。RIP部104は、パーマネントプリントに設定されている画像データのラスターイメージを第1画像形成部112に出力し、リライタブルプリントに設定されている画像データのラスターイメージデータを第2画像形成部制御部110に出力する。
【0034】
設定情報判定部106は、MFP1が画像形成ジョブを取得した場合に、リライタブルプリントで画像形成するように設定されている画像データを含んでいるか否かを判定する。具体的には、設定情報判定部106は、画像形成ジョブにリライタブルプリントで画像形成するように指定する情報が含まれていた場合には、リライタブルプリントで画像形成する画像データが有りと判定し、RIP部104に、リライタブルプリントで画像形成を指定した部分の画像データのラスターイメージを第2画像形成部制御部114に出力させる。
【0035】
設定情報判定部106がリライタブルプリントで画像形成するように指定する情報が含まれていないと判断された画像データは、RIP部104に、そのラスターイメージを第1画像形成部制御部112に出力させる。また、操作入力部16などの操作入力によって、リライタブルプリントで画像形成するように予め設定されている場合にも、同様にリライタブルプリントで画像形成する画像データが含まれていると判定し、ラスターイメージを第2画像形成部制御部114に出力してもよい。
【0036】
また、設定情報判定部106は、画像形成ジョブが、シートの供給元として、シート供給部18a、再利用シート供給部18b、手差しシート供給部18m、又はいずれの供給部でも良い、のいずれかに設定されているかを判定する。
【0037】
シート供給制御部108は、画像形成ジョブに含まれる上述のシート供給部18についての設定情報に基づいて、指定されているシート供給部からシートを供給させる処理を実行する。シート供給元として、いずれの供給部でも良い、と設定されている場合、例えば、1ページ分の画像データが、全てフルカラーでパーマネントプリントと設定されているときは、その1ページ分の画像形成は、シート供給部18aから供給されたシートを使用する。その他の設定の場合は、再利用シート供給部18bから供給されるシートを使用する。
【0038】
第2画像形成部制御部114は、リライタブルプリントが指定されている場合に、RIP部104によって生成されたリライタブルプリントが指定されている画像データのラスターイメージデータを、第2画像形成部10に消色性着色剤である消色インクによって画像形成させる処理を実行する。
【0039】
以上のMFP1の機能により、MFP1は、リライタブルプリントを指定された画像データとパーマネントプリントを指定された画像データが1つのジョブ内に混在する画像を形成することができる。
【0040】
図4〜8は、クライアント端末160のディスプレイ160cへ表示する画像形成ジョブ作成スクリーンである。図9は、MFPの画像形成処理の流れを説明するフローチャートである。以下、図4〜9を参照して、リライタブルプリントとパーマネントプリントが混在する画像形成ジョブの作成について説明する。
【0041】
図4は、アプリケーションで作成した画像に対して、画像形成ジョブを作成するため起動したプリントドライバ30を示している。ユーザから印刷指示を受付けると、クライアント端末160は、プリンタドライバ30をディスプレイ160cへ表示させる。プリンタドライバ30は、ユーザのマウスやキーボードによる操作によって、画像形成ジョブの各種設定を取得する。
【0042】
プリンタドライバ30は、ジョブタイプ、原稿用紙サイズ、印刷用紙サイズ、拡大縮小率、用紙供給元、紙タイプ、部数、印刷の向き、印刷のカラー等を設定できるボタン34や、各種設定項目を選択するとその設定項目がプレビューとして表示されるウィンドウ35を含む基本タブ32を有している。フィニッシングタブは、両面印刷、並びにステイプル及びパンチに関する設定ボタンを有している。排紙/挿入タブは、排紙先の選択や挿入紙に関連する設定ボタンを有している。画質設定タブは、画質に関連する設定ボタンを有している。それぞれのタブをマウスやキーボードを操作して選択することによって、そのタブに関する設定ボタン等が表示される。
【0043】
また、プリンタドライバ30の基本タブ32は、画像を形成する色の設定として色設定部36を有している。色設定部36は、ユーザのマウスやキーボードの操作によって選択される色設定ボタン38を有している。例えば、ユーザがマウスのカーソル39を色設定ボタン38の上まで移動させ、マウスをクリックする方法や、キーボードの矢印を押すことによって設定ボタンの選択表示を移動し、色設定ボタン38が選択されたらキーボードのエンターを押す等の操作がある。
【0044】
色設定ボタン38が選択されると、色設定部36は、ドロップダウンリスト40を表示する。ドロップダウンリスト40は、アプリケーションで作成した画像形成ジョブの通りに色設定を行うオート、フルカラー、白黒(モノクロ)、2色、リライタブルを設定できる項目が表示される。プリンタドライバ30は、ユーザがマウスやキーボードの操作によって選択した色を画像形成の際の色指定として受け取る。図4は、ユーザが画像形成色として、リライタブル、つまりリライタブルプリントを選択している状況を示している。このリライタブルプリントが選択されたまま、色設定ボタン38がもう一度操作されると、ドロップダウンリスト40の表示が終了し、色設定部36の表示が選択したリライタブルの表示となる。
【0045】
プリンタドライバ30は、さらに、OKボタン42と、キャンセルボタン44と、ヘルプボタン46を有している。ユーザがOKボタン42を押すと、クライアント端末160は、印刷設定を記憶部160bへ記憶するとともにプリンタドライバ30を終了して、印刷開始待機モードへ遷移する。その後、ユーザの印刷指示をもって、クライアント端末160は、画像形成ジョブをMFP1へ送出する。ユーザがキャンセルボタン44を押すと、クライアント端末160は、印刷設定の保存をせずにプリンタドライバ30を終了する。ヘルプボタン46を押すと、クライアント端末160は、ディスプレイ160cへ各種設定の詳細な情報や説明をポップアップウィンドウで表示する。
【0046】
図4で、色設定部36でリライタブルが表示されると、クライアント端末160は、プリンタドライバ30で設定した内容を記憶部160bへ記憶し、プリンタドライバ30を終了し、図5のリライタブル設定画面48を表示する。
【0047】
図5は、1ジョブ内で、ページ毎にパーマネントプリントやリライタブルプリント等の設定を行えるリライタブル設定画面48を示している。リライタブル設定画面48は、印刷結果のプレビューとして画像形成ジョブのそれぞれのページのサムネイル表示をする。本実施形態では、例えば画像形成ジョブが10ページであり、リライタブル設定画面48は、最初の4ページ分を、ページ数表示部50とそれぞれのページに対応するサムネイル画像52を表示させている。本実施形態では、10ページの画像形成ジョブを例として説明するが、1ページの画像形成ジョブでも良い。
【0048】
ユーザは、ページ送り部54をマウスやキーボードで操作することにより、リライタブル設定画面48に5ページ目以降のサムネイル画像を表示させることができる。尚、本実施形態では、サムネイル画像52を、実際の画像形成ジョブの画像のサムネイル画像を使用して実現しているが、本発明はこれに限定されず、リライタブル設定画面48が予め記憶している画像を使用しても良い。
【0049】
リライタブル設定画面48は、それぞれのページに対してリライタブルプリントをするか、パーマネントプリントをするか設定できる、リライタブル/パーマネント設定部56を有している。ユーザは、リライタブル/パーマネント設定部56をマウスやキーボードで操作して、ページリライタブルかページパーマネントを選択することによって、それぞれのページを独立して、リライタブルプリントを行うか、パーマネントプリントを行うかの設定をすることができる。これにより、画像形成ジョブの1ジョブ内で、リライタブルプリントとパーマネントプリントが混在するジョブの設定を行うことができる。
【0050】
また、リライタブル設定画面48は、それぞれのページに対して画像形成色を選択できる、ページ毎色設定部58を有している。ページ毎色設定部58は、例えば、フルカラー、白黒(モノクロ)、モノカラー等をドロップダウンリストとして表示し、選択できるようになっている。
【0051】
リライタブル設定画面48は、さらに、ページ毎に印刷するメディアの供給元を選択できる、ページ毎シート供給設定部60を有している。ページ毎シート供給設定部60は、例えば、オート、ニュー、リユース、マニュアルの供給紙項目を有するドロップダウンリストを表示し、ユーザに選択させる。
【0052】
リユースは、1度以上リライタブルプリントが施され、それを消去されたシートを再利用する指定であり、本実施形態では、再利用シート供給部18bからシートを供給するコマンドである。ニューは、新品のシートを利用する指定であり、本実施形態では、シート供給部18aからシートを供給するコマンドである。
【0053】
また、オートは、例えば、1ページ分の画像データが、フルカラーでパーマネントプリントと設定されているときは、その1ページ分の画像形成は、シート供給部18aから供給されたシートを使用し、その他の設定の場合は、再利用シート供給部18bから供給されるシートを使用するコマンドである。マニュアルは、手差しシート供給部18mからシートを供給するコマンドである。
【0054】
リライタブル設定画面48は、さらに、全ページリライタブルボタン62と、部分リライタブルボタン64と、OKボタン66と、キャンセルボタン68を有している。ユーザは、全ページリライタブルボタン62を操作することにより、全ページをリライタブルプリントする設定を1度で設定できる。ユーザは、部分リライタブルプリントボタン64を操作することにより、特定のページについて、部分的にリライタブルプリントを設定できる部分リライタブル設定画面へ遷移することができる。
【0055】
ユーザがOKボタン66を操作することにより、クライアント端末160は、リライタブル設定画面48で設定した設定内容を記憶部160bに記憶し、リライタブル設定画面48を終了する。ユーザがキャンセルボタン68を操作することにより、クライアント端末160は、設定内容を記憶せずに、リライタブル設定画面48を終了する。リライタブル設定画面が終了すると、プリンタドライバ30が表示される。
【0056】
図6は、図5におけるリライタブル設定画面48からユーザが各種設定の変更を行った後の設定画面を示すリライタブル設定画面69を示している。ユーザが全ページリライタブル62を操作することにより、リライタブル/パーマネント設定部72のとおり、すべてのページがリライタブルプリント設定となる。その際、ページ送り部54で表示できる5ページ目以降もリライタブルプリント設定となる。
【0057】
リライタブル/パーマネント設定部72において、リライタブルプリントが設定されているページは、リライタブルプリントの設定を示すようにサムネイル表示が変更される。例えば、リライタブルプリントが設定されている1ページ目は、パーマネント設定時では実線の表示であった部分が点線表示されるサムネイル画像70aとしてサムネイル表示される。サムネイル画像70bは、リライタブルプリントが設定されることによって、枠で囲まれて、下部に「Rewritable」の文字が表示される。
【0058】
また、サムネイル画像70cは、リライタブルプリントが設定されることによって、薄い画像で表示される。サムネイル画像70dは、リライタブルプリントが設定されることによって、サムネイル表示の非表示と表示を繰り返し、画像が点滅して見えるように表示される。本実施形態では、リライタブルプリント設定されたサムネイル画像を、設定されたことが理解しやすいように表示を変更する例を上述の方法で実現したが、本発明はこれに限定されず、パーマネントプリント設定とは異なるいかなる表示も含まれると考える。
【0059】
図7は、さらにユーザが設定変更したリライタブル設定画面69を示している。リライタブル/パーマネント74が示す通り、ユーザは、1ページ目の設定を「Page Rewritable」から「Page Permanent」へ変更している。これにより、サムネイル表示も、リライタブルプリント設定時のサムネイル画像70aからパーマネント設定時のサムネイル画像52aへ変更される。
【0060】
また、ページ毎色設定部76が示す通り、ユーザは、3ページ目と4ページ目の設定を、「Full Color」から「Black & White」へ変更している。これにより、3ページ目と4ページ目は、白黒(モノクロ)でリライタブルプリントをすると設定されている。尚、フルカラー設定のサムネイル画像52a及び70eは、フルカラーで表示されている。白黒設定のサムネイル画像70c及び70dは、白黒(モノクロ)で表示されている。
【0061】
さらに、ページ毎シート供給設定部78が示す通り、ユーザは、1ページ目の設定を、「Auto」から「Reused Paper」へ変更している。これにより、オート設定であると、フルカラーのパーマネントプリントは、上述のとおり、シート供給部18aからの新品のシートを使用して画像形成するが、マニュアルでReused Paper設定にすることにより、再利用シート供給部18bからの再利用シートを使用するようにできる。
【0062】
ユーザがマウスカーソル39で特定のページのサムネイル画像を選択すると、画像が選択されたことを示す表示へ変更される。例えばユーザがマウス操作で2ページ目を選択すると、サムネイル画像70bは、サムネイル画像が影で縁取り表示されたサムネイル画像70eへ表示を変える。これにより、2ページ目が選択されたことを示している。
【0063】
2ページ目が選択された状態で、ユーザがさらに部分リライタブルボタン64をマウスで操作すると、クライアント端末160は、リライタブル設定画面69で設定した内容を記憶部160bへ記憶し、リライタブル設定画面69を終了し、図8の部分リライタブル設定画面79を表示する。この操作は、2ページ目のサムネイル画像70eをマウスでダブルクリック等の操作でも行うことができる。
【0064】
図8は、1ページ中の部分毎にリライタブルプリントやパーマネントプリントの設定が行える部分リライタブル設定画面79を示している。部分リライタブル設定画面79は、図7のリライタブル設定画面69で選択されたページ2のサムネイル画像80を示している。サムネイル画像80は、リライタブル設定画面69で設定したとおり、フルカラーでリライタブルプリントする設定を表す設定表示81を有している。尚、ユーザがページ送り部82をマウス等で操作することにより、前後のページに表示を変更させることができる。
【0065】
部分リライタブル設定画面79は、さらに、部分リライタブル設定部83と、部分パーマネント設定部84を有している。部分リライタブル設定部83は、部分リライタブルボタン85と、部分色設定部86と、部分リライタブル設定済み部分表示部87を有している。部分リライタブル設定済み部分表示部87は、部分リライタブル設定がなされた部分をリスト表示する。図8では、ページ2全体がフルカラーでリライタブルプリントする設定を示す設定表示81に対応して、同じ内容が部分リライタブル設定済み部分表示部87に表示されている。
【0066】
部分パーマネント設定部84は、部分パーマネントボタン88と、部分色設定部89と、部分パーマネント設定済み部分表示部90を有している。部分パーマネント設定済み部分表示部90は、部分パーマネント設定がなされた部分をリスト表示する。図8では、部分パーマネント設定がなされた部分がないため、部分パーマネント設定済み部分表示部90には表示がない。
【0067】
部分リライタブル設定画面79は、さらに、シート供給元をページ毎に設定できるシート供給設定部91と、OKボタン92と、キャンセルボタン93を有している。ユーザがOKボタン92を操作することにより、クライアント端末160は、部分リライタブル設定画面79で設定した内容を記憶部160bへ記憶し、部分リライタブル設定画面79を終了する。ユーザがキャンセルボタン93を操作することにより、クライアント端末160は、設定内容を記憶せずに部分リライタブル設定画面79を終了する。部分リライタブル設定画面79が終了すると、リライタブル設定画面69が表示される。
【0068】
図8は、さらに、ユーザがマウス操作で、ページ2の左上の画像を選択したところを示している。例えば、ユーザは、マウスカーソル39で、左上の画像を含める領域96を指定している。
【0069】
図9は、ユーザにより、設定変更された部分リライタブル設定画面79を示している。ユーザのマウス操作によって領域96が選択された後、ユーザがマウスによって部分パーマネント設定ボタン88と部分色設定部89を操作することにより、領域96は、フルカラーでパーマネントプリントすることが設定され、その旨を示す設定表示97が表示される。さらに、部分パーマネント設定済み部分表示部95の示すとおり、領域96に設定された設定が表示される。
【0070】
設定済み部分表示部94および95は、ユーザが、マウス操作で選択することにより、再設定可能である。例えばユーザは、マウス操作で部分リライタブル設定済み部分表示部94に表示されているアイテム「Rewritable 1」を選択し、部分色設定部86をフルカラーから白黒(モノクロ)に変更することができる。その際、設定表示97のとおり、設定変更に合わせて表示も変更される。この場合、1ページ内で、白黒(モノクロ)設定された部分とフルカラー設定された部分は、サムネイル画像80でも、色設定どおり表示することが好ましい。
【0071】
図10は、an exemplary view showingクライアント端末160の構成と処理の流れを示す図であるaccording to an embodiment。クライアント端末160は、印刷設定画面表示部120、印刷指示取得部121、1次PDLデータ生成部122、プレビュー表示部123、印刷変更指示取得部124、PDLデータ生成部125及びPDLデータ出力部126を備えている。また、HDD127は、印刷データファイル128、基準データファイル129、変換テーブル130を記憶する。
【0072】
印刷設定画面表示部120は、文書作成アプリケーションから起動されてプリンタドライバ30、リライタブル設定画面48、部分リライタブル設定画面79をクライアント端末160のディスプレイ160cに表示する。印刷指示取得部121は、ユーザが入力した印刷設定内容を取得する。この印刷設定内容は、上述のように画像形成ジョブ全体について設定される。1次PDLデータ生成部122は、印刷設定内容に従って1次PDL(Page Description Language)データを生成する。
【0073】
プレビュー表示部123は、図5〜図9に示すサムネイル画像によるプレビュー画面を表示する。印刷変更指示取得部124は、プレビュー画面123から入力されたページ単位の印刷設定データを取得し、そのデータをプレビュー表示部123にフィードバックしてプレビュー画面を更新させる。プレビュー表示部123は、更新画面において色を変更する場合は、HDD127に設けられた変換テーブル130を参照して表示する色を変換する。
【0074】
また、印刷変更指示取得部124は、印刷指示ボタンが押下されたときは、PDLデータ生成部125を起動する。PDLデータ生成部125は、1次PDLデータとユーザが変更した印刷設定データに基づいてPDLデータを生成する。PDLデータ出力部126は、生成したPDLデータをMFP1に出力する。
【0075】
図11は、本実施形態のクライアント端末160によって形成する画像形成ジョブをMFP1によって画像形成する場合の処理の流れを示している。まず、クライアント端末160にてアプリケーション等で作成した画像について画像形成ジョブを作成する際に、Act202において、ユーザからの印刷設定指示を受け取る。
【0076】
Act204において、クライアント端末160は、印刷設定指示を受けて、プリンタドライバを起動して設定画面を表示させる。Act206において、クライアント端末160は、設定画面を通じてユーザからの印刷設定を受け取る。
【0077】
Act208において、印刷設定後に、クライアント端末160は、リライタブルプリント指示を受けたかどうかを判断する。リライタブルプリント指示を受けなかった場合は、記憶した設定内容に基づいて、画像形成ジョブ内の全てのページをパーマネントプリントする指示をMFP1に対して行う。
【0078】
Act208において、リライタブルプリント指示を受付けた場合は、リライタブル設定画面を表示する。Act214において、クライアント端末160は、設定画面を通じてユーザから、ページ毎の印刷設定を受け取る。
【0079】
Act216において、リライタブル印刷設定後に、クライアント端末160は、部分リライタブルプリント指示を受けたかどうかを判断する。部分リライタブルプリント指示を受けなかった場合は、記憶した設定内容に基づいて、画像形成ジョブの全てのページをパーマネントプリント、又はリライタブルプリントする指示をMFP1に対して行う。
【0080】
Act216において、部分リライタブルプリント指示を受付けた場合は、部分リライタブル設定画面を表示する。Act220において、クライアント端末160は、設定画面を通じてユーザから、部分毎の印刷設定を受け取る。そして、Act222において、記憶した設定内容に基づいて、画像形成ジョブの全ての部分をパーマネント、又はリライタブルプリントする指示をMFP1に対して行う。
【0081】
なお、本実施形態においては、リライタブルプリントとパーマネントプリントとが混在して画像形成するよう指定された画像形成ジョブを取得した場合に、設定に従ってリライタブルプリントおよびパーマネントプリントで画像形成するとして説明したが、FAXを受信して画像形成する場合や、コピーのために画像形成する場合にも同様に、リライタブルプリント及びパーマネントプリントで画像形成することができる。この場合には、操作入力部16の操作入力などにより、FAXやコピーで画像形成する場合にリライタブルプリント及びパーマネントプリントで画像形成すると設定しておけばよい。
【0082】
また、本実施形態においては、消色性着色剤は熱により消色するものとして説明したが、これに限られるものではなく、光エネルギーによって消色する着色剤でもよいし、他の物質との反応によって消色する着色剤でもよい。
【0083】
また、本実施形態においては、リライタブルプリントモードでの画像形成処理機能および再現モードでの画像形成処理機能の全てをMFP1が備えるとして説明したが、これに限られるものではなく、機能の一部を、例えば端末160などの外部の装置が備えてもよい。この場合には、端末160において実現される機能に対応するプログラムを記憶部160bなどに格納しておき、プロセッサ160aが当該プログラムを実行することによって、端末160が担う機能を実現することができる。
【0084】
さらに、別の構成として、MFP1’は、図12に示すように、再利用シート供給部18bに隣接する位置に配置される、消色性着色剤で画像形成された画像を含むシートの画像を消色する消色装置26と、フィニッシャ装置22の下方に設けられ、消色性着色剤で画像が形成されているシートが載置され、消色装置26に順次供給する機能を有する、画像形成済みシート供給部28と、を備える構成としてもよい。
【0085】
消色装置26は、消色性着色剤の色が消える温度以上の温度にシートを加熱することにより、消色性着色剤によってシートに形成された画像の色を消色する装置である。
【0086】
(第2の実施形態)
次に、第2の実施の形態について説明する。本実施形態のMFP1bは、非消色性着色剤による画像形成と、消色性着色剤による画像形成の両方を、電子写真方式の画像形成処理により行うものである。以下、本実施形態のMFP1bについて説明するが、すでに説明した実施形態と同様の構成については同じ符号を付して説明を省略する。
【0087】
図13は、本実施形態のMFP1bの構成を示す図である。本実施形態のMFP1bは、第1の実施形態における第1画像形成部8を構成する非消色性着色剤の各感光体ドラム8K〜8Yと、これら各感光体ドラム8K〜8Yそれぞれに隣接する位置に配置される、消色性着色剤により現像剤像を形成する感光体ドラム8K’、8C’、8M’、8Y’とにより構成される画像形成部8’を備える。画像形成部8’の感光体ドラム8K’はブラックの消色性着色剤、感光体ドラム8C’はシアンの消色性着色剤、感光体ドラム8M’はマゼンタの消色性着色剤、感光体ドラム8Y’はイエローの消色性着色剤により現像剤像を形成する。
【0088】
従って、本実施形態のMFP1bは、リライタブルプリントとパーマネントプリントでの画像形成の場合には、画像形成ジョブとして取得した画像データの画像形成処理を、消色性着色剤の感光体ドラム8K’〜8Y’により形成される現像剤像により行い、識別情報画像の形成処理を、非消色性着色剤の感光体ドラム8K〜8Yにより形成される現像剤像により行う。つまり、画像形成ジョブとして取得した画像データに基づいて、感光体ドラム8K’〜8Y’上に消色性着色剤による現像剤像を形成し、識別情報画像に基づいて、感光体ドラム8K〜8Y上に非消色性着色剤による現像剤像を形成する。
【0089】
そして、非消色性着色剤による現像剤像と、消色性着色剤による現像剤像を、それぞれの感光体ドラム8K〜8Y、8K’〜8Y’から中間転写ベルト8Bに転写(一次転写)することで、中間転写ベルト8B上に、画像形成ジョブとして取得した消色性着色剤による画像と非消色性着色剤による識別情報画像から構成される現像剤像が形成される。この現像剤像は転写位置Tにおいてシート上に転写(二次転写)され、シート上の現像剤像は、定着装置8Fによってシートに熱定着される。このように、本実施形態のMFP1bは、シートに対する一回の現像剤像の転写処理と熱定着処理により、消色性着色剤による画像と、非消色性着色剤による識別情報画像とを同時に形成することができる。
【0090】
消色性着色剤の消色温度が、画像の定着温度よりも高い場合は、上記のように、消色性着色剤と非消色性着色剤の転写を1度に行うことができる。つまり、例えば、定着温度が約150℃であっても、消色温度が約180℃以上であれば、転写位置Tにおいてシート上に二次転写された現像剤像は、定着装置8Fにおいて約150℃で画像の定着を行っても、消色性着色剤による現像剤像が消色することはない。
【0091】
これに対し、消色温度が、定着温度よりも低い場合を説明する。例えば、定着温度が約150℃に対し、消色温度が約100℃以上であるとする。この場合は、消色性着色剤による転写と非消色性着色剤による転写を分離して行う必要がある。
【0092】
まず、シート供給部18bから引かれた再利用シートは、搬送路24aにて搬送される。その間、非消色性着色剤による現像剤像が感光体ドラム8K〜8Yから中間転写ベルト8Bへ一次転写される。そして、転写位置Tにて、搬送されてきたシート上に、中間転写ベルト8B上の現像剤像を二次転写する。その後、シート上の現像剤像は、定着装置8Fによって約150℃でシートに熱定着される。そして、搬送路変換機21によって、シートを搬送路24bへ導き、シートは搬送路24cを搬送される。その際、搬送されているシートは搬送によって冷却されるが、冷却装置25をさらに設けて、シートの温度が消色温度の約100℃よりも確実に低くなるようにしても良い。
【0093】
シートが搬送路24cにて搬送されている間、消色性着色剤による現像剤像が感光体ドラム8K’〜8Y’から中間転写ベルト8Bへ一次転写される。そして、転写位置Tにて、搬送されてきたシート上に、中間転写ベルト8B上の現像剤像を二次転写する。その後、シート上の現像剤は、定着装置8Fによって約80℃でシートに熱定着される。画像形成が終わったシートは、搬送路変換機21によって搬送路24dへ導かれ、フィニッシャ部の排出トレイに排出される。
【0094】
以下、両面印刷の場合を説明する。上記のとおり、1方の印刷面の画像形成が終わったシートで、他方の面への画像形成指示がある場合、定着装置8Fから出てきたシートは、搬送路変換機21によって、シートを搬送路24eへ導かれ、スイッチバックを行う。これにより、搬送路24cにて搬送されたシートは、転写位置Tにて、他方の面へ現像剤像を転写することができる。これにより、両面印刷が可能となる。
【0095】
両面印刷設定は、プリンタドライバ30のフィニッシングタブで行うことができる。フィニッシングタブでは、ユーザは、両面印刷設定のほかに、Nin1設定、ステイプルやパンチ設定ができる。図14は、プリンタドライバ30で両面印刷設定した後の、リライタブル設定画面26を示している。
【0096】
リライタブル設定画面26は、両面印刷が設定されていることに基づいて、同じシートに印刷されるページを含む両面印刷シート表示27と、両面印刷シート番号表示28とを有している。1ページ目52aと2ページ目70eは、両面印刷設定により、シート1に印刷されるため、両面印刷シート表示27aで括られている。
【0097】
ここで、1ページ目52aと2ページ目70eは、それぞれ、パーマネントプリント設定とリライタブルプリント設定がなされているので、警告ウィンドウ29が表示される。これにより、ユーザにシートの再利用の意図があった場合に、1方の面はリライタブルプリントであるが、他方の面がパーマネントプリントとなって、シートの再利用性が損なわれることを抑制することができる。
【0098】
ユーザが両面印刷シート表示27aをマウスで操作することにより、1ページ目と2ページ目のみの両面印刷設定を解除することができる構成であっても良い。尚、本実施形態では、両面印刷設定に1つのシートにパーマネントとリライタブルが混在することを例として説明したが、本発明はこれに限定されず、例えばNin1設定にパーマネントプリントとリライタブルプリントが混在する場合も同様に警告が表示される構成でも良い。
【0099】
本実施形態のMFP1bの機能ブロックは、図3に示した第1の実施形態の機能ブロックと同様であるが、第1画像形成部制御部112は、第1の画像形成部8に対応する感光体ドラム8K〜8Yを制御して、非消色性着色剤による画像形成処理を実行し、第2の画像形成部制御部114は、第2の画像形成部10に対応する感光体ドラム8K’〜8Y’を制御して、消色性着色剤による画像形成処理を実行する。また、その他の中間転写ベルト8Bや定着装置8Fの制御などは、第1画像形成部制御部112と第2画像形成部制御部114のいずれが行ってもよい。
【0100】
更に、画像形成装置を構成するコンピュータにおいて上述した各動作を実行させるプログラムを、画像形成プログラムとして提供することができる。本実施の形態では、発明を実施する機能を実現するための当該プログラムが、装置内部に設けられた記憶領域に予め記録されている場合を例示したが、これに限らず同様のプログラムをネットワークから装置にダウンロードしても良いし、同様のプログラムをコンピュータ読取可能な記録媒体に記憶させたものを装置にインストールしてもよい。記録媒体としては、プログラムを記憶でき、かつコンピュータが読み取り可能な記録媒体であれば、その形態は何れの形態であっても良い。具体的に、記録媒体としては、例えば、ROMやRAM等のコンピュータに内部実装される内部記憶装置、CD−ROMやフレキシブルディスク、DVDディスク、光磁気ディスク、ICカード等の可搬型記憶媒体、コンピュータプログラムを保持するデータベース、或いは、他のコンピュータ並びにそのデータベースや、回線上の伝送媒体などが挙げられる。またこのように予めインストールやダウンロードにより得る機能は装置内部のOS(オペレーティング・システム)等と共働してその機能を実現させるものであってもよい。
なお、プログラムは、その一部または全部が、動的に生成される実行モジュールであってもよい。
【0101】
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他の様々な形で実施することができる。そのため、前述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示に過ぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する全ての変形、様々な改良、代替および改質は、全て本発明の範囲内のものである。
【符号の説明】
【0102】
1 MFP
8 第1画像形成部
10 第2画像形成部
48 リライタブル設定画面
56 リライタブル/パーマネント設定部
102 画像形成ジョブ取得部
160 クライアント端末
【特許請求の範囲】
【請求項1】
印刷対象の画像と、
前記画像に対して印刷設定画面の起動の指示を受ける印刷設定画面起動受付部と、
前記印刷設定画面起動受付部が起動の指示を受けることにより、ページ毎にリライタブルプリント又はパーマネントプリントを指定する設定部を有する設定画面を表示する設定画面表示部と、
前記設定画面表示部によって表示された前記設定画面への操作により、リライタブルプリント又はパーマネントプリントをページ毎に設定した設定内容と前記画像とを画像形成ジョブとして記憶する画像形成ジョブ記憶部と、を備える画像形成ジョブ作成部と、
前記画像形成ジョブ作成部から前記画像形成ジョブを受け取り、前記画像を前記設定内容に基づいて画像形成する画像形成部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記設定画面は、ページ毎にカラー又は白黒を指定する設定部をさらに備え、前記画像形成ジョブ記憶部は、カラー又は白黒をページ毎に設定した設定内容をさらに記憶することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
リライタブルプリントで形成された画像が消去された再利用シートを保持する再利用シート保持部と、
再利用ではないシートを保持するシート保持部とをさらに備え、
前記設定画面は、ページ毎に前記再利用シート保持部から供給される再利用シート又は前記シート保持部から供給されるシートを指定する設定部をさらに備え、前記画像形成ジョブ記憶部は、再利用シート保持部から供給される再利用シート又はシート保持部から供給されるシートをページ毎に設定した設定内容をさらに記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記設定画面は、ページ内の部分毎にリライタブルプリント又はパーマネントプリントを指定する設定部をさらに備え、前記画像形成ジョブ記憶部は、リライタブルプリント又はパーマネントプリントをページ内の部分毎に設定した設定内容をさらに記憶することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記設定画面は、ページ内の部分毎にカラー又は白黒を指定する設定部をさらに備え、前記画像形成ジョブ記憶部は、カラー又は白黒をページ内の部分毎に設定した設定内容をさらに記憶することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記設定画面は、前記画像のサムネイル画像をさらに有し、前記設定内容に従って、前記サムネイル画像の表示を変更するサムネイル画像表示変更部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記印刷対象の画像は、複数のページからなり、
前記設定画面は、前記画像に対して両面印刷設定を指定する設定部をさらに備え、前記画像形成ジョブ記憶部は、両面印刷の設定内容をさらに記憶し、同じシートの1方の面がリライタブルプリントで他方の面がパーマネントプリントの設定であることを検知すると、前記設定画面表示部は検知結果を表示することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
印刷対象の画像に対して印刷設定画面の起動の指示を受け、
前記起動の指示を受けることにより、ページ毎にリライタブルプリント又はパーマネントプリントを指定する設定部を有する設定画面を表示し、
前記設定画面への操作により、リライタブルプリント又はパーマネントプリントをページ毎に設定した設定内容と前記画像とを画像形成ジョブとして記憶し、
前記画像形成ジョブを受け取り、前記画像を前記設定内容に基づいて画像形成することを特徴とする画像形成方法。
【請求項1】
印刷対象の画像と、
前記画像に対して印刷設定画面の起動の指示を受ける印刷設定画面起動受付部と、
前記印刷設定画面起動受付部が起動の指示を受けることにより、ページ毎にリライタブルプリント又はパーマネントプリントを指定する設定部を有する設定画面を表示する設定画面表示部と、
前記設定画面表示部によって表示された前記設定画面への操作により、リライタブルプリント又はパーマネントプリントをページ毎に設定した設定内容と前記画像とを画像形成ジョブとして記憶する画像形成ジョブ記憶部と、を備える画像形成ジョブ作成部と、
前記画像形成ジョブ作成部から前記画像形成ジョブを受け取り、前記画像を前記設定内容に基づいて画像形成する画像形成部と、を備えたことを特徴とする画像形成装置。
【請求項2】
前記設定画面は、ページ毎にカラー又は白黒を指定する設定部をさらに備え、前記画像形成ジョブ記憶部は、カラー又は白黒をページ毎に設定した設定内容をさらに記憶することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
【請求項3】
リライタブルプリントで形成された画像が消去された再利用シートを保持する再利用シート保持部と、
再利用ではないシートを保持するシート保持部とをさらに備え、
前記設定画面は、ページ毎に前記再利用シート保持部から供給される再利用シート又は前記シート保持部から供給されるシートを指定する設定部をさらに備え、前記画像形成ジョブ記憶部は、再利用シート保持部から供給される再利用シート又はシート保持部から供給されるシートをページ毎に設定した設定内容をさらに記憶することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
【請求項4】
前記設定画面は、ページ内の部分毎にリライタブルプリント又はパーマネントプリントを指定する設定部をさらに備え、前記画像形成ジョブ記憶部は、リライタブルプリント又はパーマネントプリントをページ内の部分毎に設定した設定内容をさらに記憶することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項5】
前記設定画面は、ページ内の部分毎にカラー又は白黒を指定する設定部をさらに備え、前記画像形成ジョブ記憶部は、カラー又は白黒をページ内の部分毎に設定した設定内容をさらに記憶することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項6】
前記設定画面は、前記画像のサムネイル画像をさらに有し、前記設定内容に従って、前記サムネイル画像の表示を変更するサムネイル画像表示変更部をさらに備えることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項7】
前記印刷対象の画像は、複数のページからなり、
前記設定画面は、前記画像に対して両面印刷設定を指定する設定部をさらに備え、前記画像形成ジョブ記憶部は、両面印刷の設定内容をさらに記憶し、同じシートの1方の面がリライタブルプリントで他方の面がパーマネントプリントの設定であることを検知すると、前記設定画面表示部は検知結果を表示することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
【請求項8】
印刷対象の画像に対して印刷設定画面の起動の指示を受け、
前記起動の指示を受けることにより、ページ毎にリライタブルプリント又はパーマネントプリントを指定する設定部を有する設定画面を表示し、
前記設定画面への操作により、リライタブルプリント又はパーマネントプリントをページ毎に設定した設定内容と前記画像とを画像形成ジョブとして記憶し、
前記画像形成ジョブを受け取り、前記画像を前記設定内容に基づいて画像形成することを特徴とする画像形成方法。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2012−140005(P2012−140005A)
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−280811(P2011−280811)
【出願日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年7月26日(2012.7.26)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年12月22日(2011.12.22)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】
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