説明

リン酸オセルタミビル顆粒剤及びその調製方法

本発明は、リン酸オセルタミビル顆粒剤及びその調製方法に関する。前記顆粒剤は、リン酸オセルタミビルを1.97〜19.8重量%と、賦形剤を75.0〜97.5重量%と、結合剤を0.1〜5.0重量%と、任意ではあるが、1.0〜5.0重量%の食品に使用可能な香料エッセンス、甘味料及び/又は食品に使用可能な色素とを含有する。本顆粒剤は、湿潤剤として30〜55v/v%のエタノール水溶液を用いて調製される。本発明に係る組成及び方法により調製された顆粒剤は、均一性及び安定性に優れ、水溶性である。顆粒剤の投与量は、患者の年齢及び体重に基づいて選択でき簡便である。リン酸オセルタミビル顆粒剤は、老人や子供、重篤なインフルエンザ患者、嚥下が困難或いは飲み込む際に不便を感じるこれらの患者に対する投与に適している。本顆粒剤の調製は簡単であり、製造コストも低い。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リン酸オセルタミビル顆粒剤及びその調製方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ノイラミジナーゼ(NA)阻害剤は、最近開発された抗インフルエンザウイルス薬である。最近開発されたNA阻害剤であるリン酸オセルタミビルは、A型及びB型のインフルエンザウイルスに有効であり、薬物耐性を生じにくく、患者のトレランスが良好で、安全性が高いという利点を有するため、インフルエンザの予防及び治療に使用されている。リン酸オセルタミビルは、世界保健機構及び中国保健省により使用されているインフルエンザの大流行を阻止及び制御するための治療薬であり、中国他、世界各国においてインフルエンザの大流行を阻止及び制御するために国家戦略として備蓄されている医薬である。
【0003】
現在中国で市販されているオセルタミビルの剤形はカプセルであり、その単位薬剤量は98.5mg/粒(オセルタミビルを75mg含有)であるが、1歳超の子供に対して推奨される体重−薬剤量の表によれば、リン酸オセルタミビルは、次表の薬剤量において服用される。
【0004】
【表1】

【0005】
上から明らかなように、このカプセルは高薬剤量であるため、子供の患者、特に低年齢の子供には正確に投与できず、このため、投与の安全性は保証できない。また、老人や子供、重篤なインフルエンザ患者は嚥下が困難或いは飲み込む際に不便を感じるため、カプセル投与形態はこれら特別な人々には適切でない。従って、老人や子供、重篤なインフルエンザ患者に適した新規なリン酸オセルタミビルの投与形態を開発する必要がある。
【発明の開示】
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、複数の利点、例えば、水溶性であり、水と混合した後で服用できるため、子供やカプセルを飲み込むことが困難な患者に適しているという利点を有するリン酸オセルタミビル顆粒剤を開発した。投与する薬剤量は、患者の年齢、体重によって選択でき簡便である。更に、調製は簡単で低コストである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
従って、本発明は、その一様相において、リン酸オセルタミビル顆粒剤に関する。前記顆粒剤は、リン酸オセルタミビルと、少なくとも1種の賦形剤と、少なくとも1種の結合剤と、任意ではあるが、食品に使用可能な香料エッセンス、甘味料及び/又は食品に使用可能な色素とを含有する。
【0008】
具体的には、本発明に係るリン酸オセルタミビル顆粒剤は、リン酸オセルタミビル1.97〜19.8重量%と、賦形剤75.0〜97.5重量%と、結合剤0.1〜5.0重量%と、任意ではあるが、1.0〜5.0重量%の食品に使用可能な香料エッセンス、甘味料及び/又は食品に使用可能な色素とを含有する。各成分の合計は100%以下である。
【0009】
本発明は、別の様相において、リン酸オセルタミビル顆粒剤の調製方法を提供する。この方法は、リン酸オセルタミビルと、賦形剤と、結合剤と、任意ではあるが、食品に使用可能な香料エッセンス、甘味料及び/又は食品に使用可能な色素とを混合する段階と、軟材料を調製する段階と、篩に通す段階と、ペレット化する段階と、顆粒を整粒する段階とを含む。
【0010】
本発明の一実施形態によれば、リン酸オセルタミビル顆粒剤は、1グラム当り、0.0197〜0.198gのリン酸オセルタミビルと、賦形剤と、結合剤と、任意ではあるが、食品に使用可能な香料エッセンス、甘味料及び/又は食品に使用可能な色素とを含有する。
【0011】
本発明の別の実施形態によれば、本発明のリン酸オセルタミビル顆粒剤は、
リン酸オセルタミビル 1.97〜19.8重量%、
賦形剤 75.0〜97.5重量%、及び
結合剤 0.1〜5.0重量%と、
任意ではあるが、1.0〜5.0重量%の食品に使用可能な香料エッセンス、甘味料及び/又は食品に使用可能な色素とを含有する。
各成分の合計は100%以下である。
【0012】
本発明の更に別の実施形態によれば、リン酸オセルタミビル顆粒剤は、単位薬剤量当り、有効成分として15〜150mgのオセルタミビルを含有する。例えば、単位薬剤量当り、15mg、25mg、30mg、45mg、60mg、75mg又は90mgのオセルタミビル、好ましくは、15mg或いは25mgのオセルタミビルを含有する。
【0013】
本発明の顆粒剤は、湿潤剤として30〜55v/v%、好ましくは40v/v%のエタノール水溶液を用いて軟材料に調製される。従って、得られた顆粒は、適度の緊密さ(tightness)、良好な流動性、正確な包装量、均一な内容物、高い放出性を有する。
【0014】
本発明によれば、リン酸オセルタミビル顆粒剤に使用される賦形剤は、粉末状の砂糖、デキストリン及びソルビトールの内の一又は二種から選択される。前記粉末状の砂糖の例としては、スクロース、グルコース、アスパルテーム及びステビオシン等、一般的な意味での砂糖が挙げられるが、これらに限定されない。前記賦形剤は、味を調整する作用も同時に有することができる。結合剤は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポビドン、トラガカントゴム及びアラビアゴムの内の一以上から選択される。結合剤は、懸濁化を促進する作用も同時に有することができる。甘味料は、スクロース、グルコース、アスパルテーム及びステビオシンから選択される。
【0015】
本発明に係るより好ましい組成を実施例に示す。
【0016】
本発明のリン酸オセルタミビル顆粒剤は、次の各段階、即ち、
1)リン酸オセルタミビル、賦形剤及び結合剤を40〜60℃で4時間乾燥し、粉砕して100メッシュの篩に通す段階と、
2)リン酸オセルタミビル、賦形剤及び結合剤を配合量において正確に秤量し、任意ではあるが食品に使用可能な香料エッセンスを添加し、等量漸増法によって均一に混合して混合粉末を得る段階と、
3)30〜55v/v%エタノール水溶液を用いて軟材料を調製し、14メッシュの篩に通し、ペレット化する段階と、
4)生成された湿った顆粒を45〜60℃で完全に乾燥し、この顆粒を14メッシュの篩に通して整粒し、乾燥顆粒を得る段階と、
5)乾燥顆粒をNo.5の篩に通して微細粉末を除去し、顆粒中の主要な医薬の含量及び水分量を測定し、包装量を確定し、包装するか或いは乾燥顆粒と食品に使用可能な色素とを均一に混合してから包装し、リン酸オセルタミビル顆粒を得る段階と、
によって調製される。
【0017】
本発明の顆粒剤は、単位薬剤量の形状で調製され、ボトルや袋に包装できる。ボトル或いは袋当り、0.6〜6gの顆粒剤を収容する。好ましくは、組成物は、アルミニウム・プラスチック複合フィルムを用いて包装され、袋当り、0.6〜6gの顆粒剤を収容する。
【0018】
得られた顆粒の試験により、本発明の顆粒剤(特に、好ましい組成により調製される顆粒剤)は次の各利点、即ち、
(1)適度の緊密さ、良好な流動性、正確な包装量、均一な内容物、及び高い放出性、
(2)顆粒剤の良好な安定性、長い保存時間、
(3)顆粒剤は水溶性であり、得られる水溶液は、濁らず、透明で、味が良く、子供へのコンプライアンスが高い一方で、リン酸オセルタミビルの生体利用性は向上されている、
(4)顆粒は、投与が簡単であり、口内で即座に溶解し、経口で或いは水を用いて服用できる、
(5)製造方法が簡単で低コストである、
(6)子供の患者の投与量の決定が容易である、
という利点を有することが見出された。
【実施例】
【0019】
実施例1
15mg仕様のリン酸オセルタミビル顆粒剤の調製
【0020】
【表2】

【0021】
リン酸オセルタミビル及び各補助剤を粉砕して100メッシュの篩に通した。リン酸オセルタミビル、ポビドンk30及びスクロースを配合量において正確に秤量し、等量漸増法によって均一に混合した。混合物を、40v/v%エタノール水溶液を用いて軟材料に調製し、14メッシュの篩に通してペレット化した。得られた湿った顆粒をオーブンで45〜60℃で乾燥し、14メッシュの篩に通して整粒し、No.5の篩を用いて篩分けして微細粉末を除去した。顆粒中の主剤の含量及び水分量を測定し、包装量を決定した。得られた顆粒は、アルミニウム・プラスチック複合フィルムを用いて、単位薬剤パッケージ当り0.6g(オセルタミビル15mg含有)のパッケージに調製した。
【0022】
得られた顆粒は、30mg又は45mgのオセルタミビルを含有する単位パッケージにも調製できる。
【0023】
実施例2
15mg仕様のリン酸オセルタミビル顆粒剤の調製
【0024】
【表3】

【0025】
リン酸オセルタミビル及び各補助剤を粉砕して100メッシュの篩に通した。リン酸オセルタミビル、ポビドンk30及びスクロースを配合量において正確に秤量し、等量漸増法によって均一に混合した。混合物を、40v/v%エタノール水溶液を用いて軟材料に調製し、14メッシュの篩に通してペレット化した。得られた湿った顆粒をオーブンで45〜60℃で乾燥し、14メッシュの篩に通して整粒し、No.5の篩を用いて篩分けして微細粉末を除去した。顆粒の主要な医薬の含量及び水分量を測定し、包装量を決定した。得られた顆粒は、アルミニウム・プラスチック複合フィルムを用いて、単位薬剤パッケージ当り1.0g(オセルタミビル15mgを含有)のパッケージを得た。
【0026】
得られた顆粒は、30mg又は45mgのオセルタミビルを含有する単位パッケージにも調製できる。
【0027】
実施例3
25mg仕様のリン酸オセルタミビル顆粒剤の調製
【0028】
【表4】

【0029】
調製方法は、実施例1に記載の方法と同様である。得られた顆粒は、アルミニウム・プラスチック複合フィルムを用いて、単位薬剤パッケージ当り1.0g(オセルタミビル25mg含有)のパッケージに調製した。
【0030】
得られた顆粒は、15mg、30mg又は45mgのオセルタミビルを含有する単位パッケージにも調製できる。
【0031】
実施例4
25mg仕様のリン酸オセルタミビル顆粒剤の調製
【0032】
【表5】

【0033】
調製方法は、実施例1に記載の方法と同様である。得られた顆粒は、アルミニウム・プラスチック複合フィルムを用いて、単位薬剤パッケージ当り1.2g(オセルタミビル25mg含有)のパッケージに調製した。
【0034】
得られた顆粒は、15mg、30mg又は45mgのオセルタミビルを含有する単位パッケージにも調製できる。
【0035】
実施例5
25mg仕様のリン酸オセルタミビル顆粒剤の調製
【0036】
【表6】

【0037】
調製方法は、実施例1に記載の方法と同様である。得られた顆粒は、アルミニウム・プラスチック複合フィルムを用いて、単位薬剤パッケージ当り1g(オセルタミビル25mg含有)のパッケージに調製した。
【0038】
得られた顆粒は、15mg、30mg、45mg、60mg又は75mgのオセルタミビルを含有する単位パッケージにも調製できる。
【0039】
実施例6
25mg仕様のリン酸オセルタミビル顆粒剤の調製
【0040】
【表7】

【0041】
調製方法は、実施例1に記載の方法と同様である。得られた顆粒は、アルミニウム・プラスチック複合フィルムを用いて、単位薬剤パッケージ当り1g(オセルタミビル25mg含有)のパッケージに調製した。
【0042】
得られた顆粒は、15mg、30mg、45mg、60mg、75mg又は90mgのオセルタミビルを含有する単位パッケージにも調製できる。
【0043】
実施例7
25mg仕様のリン酸オセルタミビル顆粒剤の調製
【0044】
【表8】

【0045】
調製方法は、実施例1に記載の方法と同様である。得られた顆粒は、アルミニウム・プラスチック複合フィルムを用いて、単位薬剤パッケージ当り1g(オセルタミビル25mg含有)のパッケージに調製した。
【0046】
得られた顆粒は、15mg、30mg、45mg、60mg、75mg、90mg又は150mgのオセルタミビルを含有する単位パッケージにも調製できる。
【0047】
実施例8
25mg仕様のリン酸オセルタミビル顆粒剤の調製
【0048】
【表9】

【0049】
調製方法は、実施例1に記載の方法と同様である。得られた顆粒は、アルミニウム・プラスチック複合フィルムを用いて、単位薬剤パッケージ当り1g(オセルタミビル25mg含有)のパッケージに調製した。
【0050】
得られた顆粒は、15mg、30mg、45mg、60mg、75mg、90mg又は150mgのオセルタミビルを含有する単位パッケージにも調製できる。
【0051】
実施例9
15mg仕様のリン酸オセルタミビル顆粒剤の調製
【0052】
【表10】

【0053】
リン酸オセルタミビル及び各補助剤を粉砕して100メッシュの篩に通した。リン酸オセルタミビル、カルボキシメチルセルロースナトリウム及びスクロースを配合量において正確に秤量し、等量漸増法によって均一に混合した。混合物を、40%エタノール水溶液を用いて軟材料に調製し、14メッシュの篩に通してペレット化した。得られた湿った顆粒をオーブンで45〜60℃で乾燥し、14メッシュの篩に通して整粒し、No.5の篩を用いて篩分けして微細粉末を除去した。顆粒中の主剤の含量及び水分量を決定し、包装量を決定した。得られた顆粒を、アルミニウム・プラスチック複合フィルムを用いて、単位薬剤パッケージ当り1.0g(オセルタミビル25mg含有)のパッケージに調製した。
【0054】
得られた顆粒は、15mg、30mg、45mg、50mg又は75mgのオセルタミビルを含有する単位パッケージにも調製できる。
【0055】
実施例10
25mg仕様のリン酸オセルタミビル顆粒剤の調製
【0056】
【表11】

【0057】
リン酸オセルタミビル及び各補助剤を粉砕して100メッシュの篩に通した。リン酸オセルタミビル、メチルセルロースナトリウム及びスクロースを配合量において正確に秤量し、等量漸増法によって均一に混合した。混合物を、40v/v%エタノール水溶液を用いて軟材料に調製し、14メッシュの篩に通してペレット化した。得られた湿った顆粒をオーブンで45〜60℃で乾燥し、14メッシュの篩に通して整粒し、No.5の篩を用いて篩分けして微細粉末を除去した。顆粒中の主剤の含量及び水分量を測定し、包装量を決定した。得られた顆粒を、アルミニウム・プラスチック複合フィルムを用いて、単位薬剤パッケージ当り1.0g(オセルタミビル25mg含有)のパッケージに調製した。
【0058】
得られた顆粒は、15mg、30mg、45mg、50mg又は75mgのオセルタミビルを含有する単位パッケージにも調製できる。
【0059】
実施例11
150mg仕様のリン酸オセルタミビル顆粒剤の調製
【0060】
【表12】

【0061】
調製方法は、実施例1に記載の方法と同様である。得られた顆粒は、アルミニウム・プラスチック複合フィルムを用いて、単位薬剤パッケージ当り1g(オセルタミビル150mg含有)のパッケージに調製した。
【0062】
得られた顆粒は、15mg、30mg、45mg、60mg、75mg又は90mgのオセルタミビルを含有する単位パッケージにも調製できる。
【0063】
実施例12
リン酸オセルタミビルの溶解性及び分散性の試験
実施例1で得た顆粒剤を水に溶解し、5mg/mLのオセルタミビルを含有する溶液を得た。溶液のpHは約5.4であった。溶液は、中性〜弱酸性の溶液であり、人体に対して刺激がなく、良好な味であり、患者の使用に好ましいものであった。
【0064】
中国薬局方2005年版第二巻、付録IX Bの第二法(二重篩分け法(double sieving method))の要件によれば、No.1のオーバーサイズとNo.5のアンダーサイズの合計は、被検試料の15%を超えてはならない。試験結果によれば、前記顆粒剤試料は全て、中国薬局方の要件を満たしており、顆粒剤の粒径の均一性を完全に保証する。従って、顆粒の品質は、湿気による固化や、輸送中・保管中の崩壊による影響は受けない。
【0065】
前記顆粒剤試料10gを熱水200mLに添加し、5分攪拌し、試料の溶解性を調べた。その結果、試料は完全に溶解し、異物は現れず、中国薬局方2005年版第二巻、付録INの要件を満たしていた。調製した溶解性リン酸オセルタミビル顆粒は、水に完全に分散或いは溶解できるため、顆粒剤の生体利用性を保証し、患者の使用に簡便である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リン酸オセルタミビル顆粒剤1グラム当り、0.0197〜0.198gのリン酸オセルタミビルと、賦形剤と、結合剤と、任意ではあるが、食品に使用可能な香料エッセンス、甘味料及び/又は食品に使用可能な色素とを含有するリン酸オセルタミビル顆粒剤。
【請求項2】
リン酸オセルタミビル 1.97〜19.8重量%、
賦形剤 75.0〜97.5重量%、及び
結合剤 0.1〜5.0重量%と、
任意ではあるが、1.0〜5.0重量%の食品に使用可能な香料エッセンス、甘味料及び/又は食品に使用可能な色素とを含有する、請求項1に記載のリン酸オセルタミビル顆粒剤。
【請求項3】
前記賦形剤は、粉末状の砂糖、デキストリン及びソルビトールの内の一種又は二種から選択され、前記結合剤は、カルボキシメチルセルロースナトリウム、メチルセルロース、ポビドン、トラガカントゴム及びアラビアゴムの内の一種以上から選択され、前記甘味料は、スクロース、グルコース、アスパルテーム及びステビオシンから選択される、請求項2に記載のリン酸オセルタミビル顆粒剤。
【請求項4】
リン酸オセルタミビル 3.28重量%、
スクロース 94.72重量%、
ポビドンk30 2.00重量%
の組成を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のリン酸オセルタミビル顆粒剤。
【請求項5】
リン酸オセルタミビル 1.97重量%、
スクロース 96.83重量%、
ポビドンk30 1.20重量%
の組成を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のリン酸オセルタミビル顆粒剤。
【請求項6】
リン酸オセルタミビル 3.28重量%、
スクロース 94.72重量%、
カルボキシメチルセルロースナトリウム 2.00重量%
の組成を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のリン酸オセルタミビル顆粒剤。
【請求項7】
リン酸オセルタミビル 3.28重量%、
スクロース 94.72重量%、
メチルセルロースナトリウム 2.00重量%
の組成を有する、請求項1〜3のいずれか1項に記載のリン酸オセルタミビル顆粒剤。
【請求項8】
単位薬剤量当り、15mg、25mg、30mg、45mg、60mg、75mg又は150mgのオセルタミビルを含有する、請求項1又は2に記載のリン酸オセルタミビル顆粒剤。
【請求項9】
単位薬剤量当り、15mg又は25mgのオセルタミビルを含有する、請求項7に記載のリン酸オセルタミビル顆粒剤。
【請求項10】
請求項2に記載のリン酸オセルタミビル顆粒剤を調製するための方法であって、
1)リン酸オセルタミビル、賦形剤、結合剤を40〜60℃で4時間乾燥し、粉砕して100メッシュの篩に通す段階と、
2)リン酸オセルタミビル、賦形剤、結合剤を正確に配合量において秤量し、任意ではあるが食品に使用可能な香料エッセンスを添加し、等量漸増法によって均一に混合して混合粉末を得る段階と、
3)30〜55v/v%、好ましくは40v/v%のエタノール水溶液を用いて軟材料に調製し、14メッシュの篩に通し、ペレット化する段階と、
4)生成された湿った顆粒を45〜60℃で完全に乾燥し、14メッシュの篩に通して整粒し、乾燥顆粒を得る段階と、
5)乾燥顆粒を篩分けして微細粉末を除去し、顆粒中の主要な医薬の含量及び水分量を測定し、包装量を測定し、包装するか或いは乾燥顆粒と食品に使用可能な色素とを均一に混合してから包装し、リン酸オセルタミビル顆粒を得る段階と、を含む方法。

【公表番号】特表2009−532390(P2009−532390A)
【公表日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−503391(P2009−503391)
【出願日】平成18年8月11日(2006.8.11)
【国際出願番号】PCT/CN2006/002043
【国際公開番号】WO2007/112619
【国際公開日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【出願人】(504101061)インスティチュート オブ ファーマコロジー アンド トクシコロジー アカデミー オブ ミリタリー メディカル サイエンス、 ピー.エル.エー.チャイナ (3)
【Fターム(参考)】