説明

レバースイッチ

【課題】レバースイッチにおいて、正常な接触圧力によって安定したスイッチの動作を確保する。
【解決手段】本発明のレバースイッチSWは、ベース1と、ベース1に支持された接点ばね片21と、ベース1に設置された固定接点22と、ベース1に回転可能に支持されたレバー3と、レバー3に当接し接点ばね片21のばね力を受けて接点ばね片21に接触したコイル部41を備え、コイル部41から延びる左腕部42がベース1に係止され、右腕部43が固定接点22に接触したねじりコイルばね4と、から構成されており、レバー3の回転でコイル部41を押圧すると、右腕部43が固定接点22の上を摺動しながらコイル部41が巻き込み方向に移動して接点ばね片21から離れ、コイル部41に蓄えられた弾性力でレバー3が元の位置に復帰すると、右腕部43が固定接点22の上を摺動しながらコイル部41が巻き込み方向と反対方向に移動して接点ばね片21に接触するようになっている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レバーの作動によりスイッチ回路をONからOFFへと切り換える、いわゆるNC(ノーマルクローズ)タイプのレバースイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、例えばデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、あるいはデジタルオーディオプレーヤー等の電子機器において、コンパクト化を図ることが重要な開発テーマになっている。通常この種の電子機器には、記録メディアが挿入されているかどうかを検知するメディア検知用スイッチが内蔵されているが、このスイッチに関してもプリント配線基板のサイズを縮小するために小型化や薄型化が求められている。
【0003】
このようなメディア検知用スイッチの一例として、下記の特許文献1には、プリント配線基板に実装可能な薄型スイッチが開示されている。このスイッチは、操作レバーの回転によりコイルバネを押圧すると、コイルバネのコイル部がベース内底面の常開固定接点から離れるように移動する。これにより、コイルバネを介して導通していた常開固定接点と共通固定接点が切断され、スイッチ回路がONからOFFの状態に切り換わるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2006−310228号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述した従来のスイッチは、ベースにカバーをかぶせて押圧し、コイルバネのコイル部両端面を圧縮することによって、コイル部が常開固定接点に所定の接触圧力で接触するようになっている(特許文献1の段落0022欄を参照)。このため、スイッチの動作時において、コイル部とカバーの間の摺動抵抗が大きく操作レバーの動きが重くなるので、スイッチの動作不良が起こりやすいという問題があった。
【0006】
そこで、本発明はこのような問題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、正常な接触圧力によって安定したスイッチの動作を確保することが可能なレバースイッチを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
前記の目的を達成するため、本発明に係るレバースイッチは、ベースと、前記ベースに支持された接点ばね片と、前記ベースに設置された固定接点と、前記ベースに回転可能に支持されたレバーと、前記レバーに当接し前記接点ばね片のばね力を受けて当該接点ばね片に接触したコイル部を備え、当該コイル部から延びる一方の腕部が前記ベースに係止され、他方の腕部が前記固定接点に接触したねじりコイルばねと、から構成されており、前記レバーの回転で前記ねじりコイルばねのコイル部を押圧すると、前記他方の腕部が前記固定接点の上を摺動し、当該コイル部が巻き込み方向に移動して前記接点ばね片から離れ、前記ねじりコイルばねのコイル部に蓄えられた弾性力で前記レバーが元の位置に復帰すると、前記他方の腕部が前記固定接点の上を摺動し、当該コイル部が巻き込み方向と反対方向に移動して前記接点ばね片に接触することを特徴とする。
【0008】
本発明に係るレバースイッチは、いわゆるNC(ノーマルクローズ)タイプの切換スイッチである。このスイッチによれば、通常(ノーマル)時には接点ばね片と固定接点がねじりコイルばねを介して導通しており、接点間が閉(クローズ)であり、スイッチ回路がONの状態になっている。これに対して、動作時にはねじりコイルばねが接点ばね片から離れることにより、それまでねじりコイルばねを介して導通していた接点ばね片と固定接点が切断され、接点間が開(オープン)になり、スイッチ回路がOFFの状態に切り換わる。
【0009】
また、本発明に係るレバースイッチにおいて、前記接点ばね片は、一端が前記ねじりコイルばねの設置面より低い位置で支持され、他端が前記ねじりコイルばねの設置面より高い位置に突出している構成を採用すれば、ねじりコイルばねの移動時にコイル部が接点ばね片に接触することがなく、コイル部と接点ばね片との接触又は離隔が確実に行われるので、安定した接点の切換操作を実現できる。
【0010】
また、本発明に係るレバースイッチにおいて、前記ベースに設置された固定接点が、前記ねじりコイルばねの巻き込み方向に向かって下り傾斜する傾斜面になっていると、ねじりコイルばねの移動時に、他方の腕部をその下り傾斜に沿ってスムーズに摺動させることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係るレバースイッチは、カバーの押圧によってねじりコイルばねのコイル部両端面を圧縮するのではなく、ベースに支持された接点ばね片のばね力によって接点ばね片をコイル部に接触させる構造を採用した。これにより、ねじりコイルばねと接点ばね片を正常な接触圧力で接触させることができ、ねじりコイルばねの移動時の摺動抵抗が抑えられ、レバーの動きが円滑に行われるので、安定したスイッチの動作を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明に係るレバースイッチの全体図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は背面図である。
【図2】図1のスイッチの内部構造を示す説明図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は回路図である。なお、図2ではカバーを取り外した状態を示している。
【図3】図1のスイッチを構成するベースと接点パターンの構成図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は背面図、(e)はE−E断面図、(f)はF−F断面図である。
【図4】図1のスイッチを構成する接点パターンの構成図であり、(a)は左側面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は底面図、(e)はベースにインサートした状態を示す正面図である。
【図5】図1のスイッチを構成するレバーの構成図であり、(a)は平面図、(b)は正面図である。
【図6】図1のスイッチを構成するねじりコイルばねの構成図であり、(a)は正面図、(b)は底面図である。
【図7】図1のスイッチを構成するカバーの構成図であり、(a)は平面図、(b)は正面図、(c)は右側面図、(d)は背面図である。
【図8】図1のスイッチの動作開始時の状態を示す説明図であり、(a)は側面図、(b)は正面図である。なお、図8ではカバーを取り外した状態を示している。
【図9】図1のスイッチの動作完了時の状態を示す説明図であり、(a)は側面図、(b)は正面図、(c)は回路図である。なお、図9ではカバーを取り外した状態を示している。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施形態について、願書に添付した図面を参照しながら説明する。
【0014】
図1に示すように、本実施形態のレバースイッチSWは、いわゆるNCタイプの切換スイッチであり、プリント配線基板に実装可能なサイズ(縦3.5mm×横3.1mm×厚さ1.0mm)の小型かつ薄型スイッチである。その用途としては、例えばデジタルスチルカメラ、デジタルビデオカメラ、デジタルオーディオプレーヤー等の電子機器におけるメディア検知用スイッチに利用することができる。
【0015】
このレバースイッチSWは、定常時には接点が「閉」の状態であり、図1の矢印A方向に外力が作用すると、レバー3が矢印B方向に所定角度で回転動作して接点を「開」へと切り換える。また、外力が解除されると、レバー3が反対回りの矢印C方向に回転動作して定常位置に復帰し、接点を「開」から「閉」へと切り換えるようになっている。
【0016】
図2に示すように、レバースイッチSWの内部構造を見ると、ベース1、接点パターン2、レバー3、ねじりコイルばね4を備えて構成されている。そこで、まずこれらの部品の構造について、図3〜7を参照しながら説明する。
【0017】
図3に示すベース1は、絶縁性を有する樹脂材料で成形されており、扁平箱型の本体の内部に部品を収容する空間部が設けられている。本体の上部には、右端にレバー3を回転可能に支持する支軸11が突設され、中央にレバー3を抜け止めする突起12が形成されている。また、本体の左右両側には、その縁部に沿って側壁部13,14が立設されている。このうち、左側壁部13の内側にはレバー3の形状に倣った円弧面13aが形成され、その下方にはねじりコイルばね4を係止する係止孔15が形成されており、右側壁部14の内側にはねじりコイルばね4が摺動する傾斜面14aが形成されている。さらに、本体の内底面には、ねじりコイルばね4の設置面となる台座16が設けられ、この台座16の一部をくり抜いた窓部17が形成されている。なお、本体の外側には、カバー5を装着するための段部18が左右両側に形成されており、本体の裏面には、カバー3を位置決めするための凹部19が形成されている。
【0018】
図4に示す接点パターン2は、導電性を有する1枚の金属板を所定パターンに打ち抜き加工したものであり、中央に配置された接点ばね片21と、その右側に配置された固定接点22とを備えてなる。接点ばね片21は、細長状に成形した金属片を垂直に2度折り曲げて階段状にし、さらに所定の接触圧力を持たせるため、中央部分を斜めに曲げ起こしたばね部21aを形成し、その先端を湾曲させた接点部21bを形成してある。これに対して、固定接点22は、同じく細長状に成形した金属片を垂直に1度折り曲げ、その垂直面に対して若干傾いた傾斜面22aを形成してある。
【0019】
図5に示すレバー3は、絶縁性を有する樹脂材料で構成されており、外力を受ける操作部31と、その外力をねじりコイルばね4に伝達するカム部32とからなる。操作部31は、薄板状の樹脂板を略扇形に成形したものであり、その底部を台形に切り欠いてカム部32を設けてある。また、レバー3の端部には、ベース1の支軸11に嵌合する円形の軸孔33が貫通形成されている。さらに、レバー3の上部には、ベース1の突起12に嵌合する溝34が表裏両面に形成されている。なお、操作部31の外周は軸孔33の中心から等距離となる円弧面31aになっている。
【0020】
図6に示すねじりコイルばね4は、ステンレス線やピアノ線等の導線を円筒コイル状に巻いてなる別名トーションスプリングと呼ばれるものであり、コイル部41と一対の腕部42,43を有し、コイル部41に荷重を加えるとその中心軸周りにねじりモーメント(トルク)を受けるばねである。本実施形態では、コイル部41が隙間なく巻かれた密着巻きであり、コイル部41の始端と終端を水平に延ばして左腕部42と右腕部43とし、両方の腕部42,43の端をそれぞれコイル部41側に向けて垂直に折り曲げた一段曲げにしてある。また、ねじりコイルばね4は、最大撓み角度が略90°となるようにばね定数が設定されている。
【0021】
図7に示すカバー5は、導電性を有する金属板で成形されており、ベース1の上面を覆う平面形状の天板部51と、天板部51に連結された底板部52を有している。また、天板部51の左右両側には、ベース1の段部18に巻き込み係止する係止片53が形成されている。
【0022】
以上が各部品の構造であるが、次に、これらの部品の組立方法を説明する。本実施形態のレバースイッチSWは、下記(1)〜(4)の工程に従って組み立てられる。
【0023】
(1)接点パターンのインサート成形
まず、ベース1の成形時に接点パターン2をインサート成形する。図3に示すように、接点パターン2をベース1にインサートすることにより、中央の接点ばね片21は、ベース1の台座16より一段低い位置で一端を固定した片持ち支持され、ばね部21aがベース1の窓部17内に露出して撓み変形可能な状態になり、接点部21bが台座16の座面より高い位置に突出する。また、右側の固定接点22は、ベース1の右側壁部14の内面に沿って固定され、これにより、ねじりコイルばねの巻き込み方向に向かって下り傾斜する傾斜面22aが形成される。なお、インサート成形後、図4(e)に示す点線部分をカット加工することにより、接点ばね片21に繋がった左側の接続端子23と、固定接点22に繋がった右側の接続端子24が、ベース1の外側に突出形成される。
【0024】
(2)ねじりコイルばねの設置
次に、ベース1にねじりコイルばね4を設置する。その方法は、図6のねじりコイルばね4をコイル部41の巻き込み方向に圧縮した状態(撓み角度略32°)にして、図2のように左腕部42の折り曲げ先端をベース1の係止孔15に嵌めて係止し、右腕部43の折り曲げ側面を固定接点22に接触させる。これにより、ねじりコイルばね4は、接点ばね片21のばね力による所定の接触圧力を受けて、コイル部41の底面が接点部21bに接触し、右腕部43の折り曲げ側面が固定接点22に摺動可能に接触した状態で、ベース1の台座16上に移動可能に設置される。
【0025】
(3)レバーの設置
続いて、ベース1にレバー3を設置する。すなわち、図5のレバー3を下向きにし、図2のようにレバー3の軸孔33にベース1の支軸11を嵌め込み、レバー3の溝34にベース1の突起12を引っ掛けて固定する。これにより、レバー3は、ベース1に抜け止めされ、軸孔33に嵌めた支軸11を支点に回転可能に支持される。また、レバー3のカム部32がねじりコイルばね4のコイル部41の側面に当接する。したがって、レバー3は、軸孔33に嵌めた支軸11を支点にして、ベース1から突出した操作部31が力点、ねじりコイルばね4に当接したカム部32が作用点として機能する。
【0026】
(4)カバーの装着
最後に、ベース1にカバー5を装着する。その方法は、まず図7のカバー5の底板部51をベース1の凹部19に嵌めて位置決めし、カバー5の天板部51をベース1の上にかぶせる。次に、図1のように天板部51の両側の係止片53,53を、ベース1の両側の段部18,18に巻き付けて係止する。これにより、ベース1にカバー5を装着したケースが構成され、そのケースの内部にレバー3とねじりコイルばね4を収容したレバースイッチSWが完成する。
【0027】
本実施形態のレバースイッチSWは以上のように構成されており、以下その動作について、図2、8及び9を参照しながら説明する。図2はレバースイッチSWの静止状態、図8は同スイッチSWの動作開始時の状態、図9は同スイッチSWの動作完了時の状態をそれぞれ表わしている。
【0028】
まず、図2のようにレバー3に外力が作用していない定常時において、レバー3は、その操作部31がベース1の外部に突出し、支軸11を支点に回転可能に支持された自由状態である。また、レバー3の溝34がベース1の突起12で抜け止めされているので、レバー3がベース1の外部に飛び出すことはない。このとき、ねじりコイルばね4は、図2(a)のように接点ばね片21のばね力による所定の接触圧力を受けており、コイル部41の底面が接点ばね片21の接点部21bに接触している。また、図2(b)のように、右腕部43の折り曲げ側面は固定接点22に接触している。したがって、接点ばね片21と固定接点22が導電性のねじりコイルばね4を介して接続され、図2(c)のように外部の接続端子23と24が導通したスイッチONの状態になっている。
【0029】
ここで、図8に示すようにレバー3の操作部31に矢印A方向の外力が作用すると、レバー3は支軸11を支点にして矢印B方向に回転を始める。このとき、カム部32がねじりコイルばね4のコイル部41を押圧し、その押圧力によりコイル部41の中心軸周りにねじりモーメントを受け、ねじりコイルばね4がコイル部41を巻き込む方向に移動し始める。そのときの状態を側面から見ると、図8(a)のようにレバー3のカム部32が接点ばね片21の接点部21bに衝突し、これを乗り越えながら移動する。また、ここで接点ばね片21がばね部21aの弾力で下方に撓み変形するので、接触していた接点部21bとコイル部41が離れる。なお、接点ばね片21は台座16より一段低い位置で支持されており、台座16と天板部51の間の隙間はコイル部41の厚みよりも若干広く設定されている。このため、台座16と天板部51の間を移動中のねじりコイルばね4が接点ばね片21に接触することはない。
【0030】
さらに、図9に示すようにレバー3の操作部31が最下点まで押し込まれると、カム部32の押圧力によって、ねじりコイルばね4が最大撓み角度(略90°)になるまで変形する。このとき、図9(a)のようにレバー3が接点ばね片21の上に乗っかって、接点部21bとコイル部41が完全に離隔する。また、ねじりコイルばね4は、図9(b)のように左腕部42の折り曲げ先端がベース1の係止孔15に支持されており、右腕部43の折り曲げ側面が固定接点22の上を摺動するので、最大撓み角度まで変形しても固定接点22に接触したままである。ただし、接点部21bとコイル部41が完全に離れているので、ねじりコイルばね4を介して接続されていた接点ばね片21と固定接点22が切断され、図9(c)のように外部の接続端子23と24が導通しないスイッチOFFの状態に切り換わる。なお、ねじりコイルばね4の摺動面はコイル部41の巻き込み方向に向かって下り傾斜しているので、その下り傾斜に沿ってねじりコイルばね4のスムーズな動作が行われる。
【0031】
一方、レバー3に作用していた外力が解除されると、ねじりコイルばね4のコイル部41に蓄えられていた弾性力が解放され、その弾性力によってコイル部41が巻き込み方向と反対方向に移動してレバー3のカム部32を上方に押し返し、ねじりコイルばね4が元の位置まで戻る。これにより、レバー3が支軸11を支点に矢印C方向に回転し、図2に示した自由位置まで復帰する。このとき、ねじりコイルばね4は、右腕部43の折り曲げ側面が固定接点22の上を摺動し、最終的に図2(a)のように接点ばね片21のばね力による所定の接触圧力を受けて、コイル部41の底面が接点部21bに接触する。したがって、再び接点ばね片21と固定接点22がねじりコイルばね4を介して接続され、図2(c)のように外部の接続端子23と24が導通したスイッチONの状態に切り換わる。
【0032】
以上詳細に説明したとおり、本実施形態のレバースイッチによれば、カバー5の天板部51でねじりコイルばね4のコイル部41端面を圧縮するのではなく、ベース1に支持された接点ばね片21のばね力によって接点部21bをコイル部41に接触させる構造になっている。このため、ねじりコイルばね4のコイル部41と接点ばね片21の接点部21bを適正な接触圧力で接触させることができ、ねじりコイルばね4の移動時の摺動抵抗が軽減され、レバー3の操作が円滑に行われる。したがって、レバースイッチSWの安定した動作を確保することができる。
【符号の説明】
【0033】
SW…レバースイッチ
1…ベース
11…支軸
12…突起
13…左側壁部
13a…円弧面
14…右側壁部
14a…傾斜面
15…係止孔
16…台座
17…窓部
18…段部
19…凹部
2…接点パターン
21…接点ばね片
21a…ばね部
21b…接点部
22…固定接点
22a…傾斜面
23…接続端子
24…接続端子
3…レバー
31…操作部
31a…円弧面
32…カム部
33…軸孔
34…溝
4…ねじりコイルばね
41…コイル部
42…左腕部
43…右腕部
5…カバー
51…天板部
52…底板部
53…係止片

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ベースと、
前記ベースに支持された接点ばね片と、
前記ベースに設置された固定接点と、
前記ベースに回転可能に支持されたレバーと、
前記レバーに当接し前記接点ばね片のばね力を受けて当該接点ばね片に接触したコイル部を備え、当該コイル部から延びる一方の腕部が前記ベースに係止され、他方の腕部が前記固定接点に接触したねじりコイルばねと、から構成されており、
前記レバーの回転で前記ねじりコイルばねのコイル部を押圧すると、前記他方の腕部が前記固定接点の上を摺動し、当該コイル部が巻き込み方向に移動して前記接点ばね片から離れ、
前記ねじりコイルばねのコイル部に蓄えられた弾性力で前記レバーが元の位置に復帰すると、前記他方の腕部が前記固定接点の上を摺動し、当該コイル部が巻き込み方向と反対方向に移動して前記接点ばね片に接触することを特徴とするレバースイッチ。
【請求項2】
前記接点ばね片は、一端が前記ねじりコイルばねの設置面より低い位置で支持され、他端が前記ねじりコイルばねの設置面より高い位置に突出していることを特徴とする請求項1に記載のレバースイッチ。
【請求項3】
前記ベースに設置された固定接点が、前記ねじりコイルばねの巻き込み方向に向かって下り傾斜する傾斜面になっていることを特徴とする請求項1又は2に記載のレバースイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2012−133901(P2012−133901A)
【公開日】平成24年7月12日(2012.7.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−282682(P2010−282682)
【出願日】平成22年12月20日(2010.12.20)
【出願人】(000114145)ミック電子工業株式会社 (40)
【Fターム(参考)】