説明

レンチキュラプリントの作製方法及び装置

【課題】位置合わせ作業を簡便に行う。
【解決手段】固定台31の載置スペース33に画像シートを置く。画像シートの上にレンチキュラシートを載置して移動板46を載せる。移動板46は、平行・回転テーブル48,49により固定台31に対してシリンドリカルレンズの幅方向に移動し、また固定台31に垂直な軸を中心に回転する。移動板46を動かしてレンチキュラシートを画像シートに対して移動して位置合わせを行う。位置合わせ後にクランプ手段35でレンチキュラシートと画像シートをクランプする。その後、補助台34を下に倒してレンチキュラシートの第1剥離シートを剥離し、レンチキュラシートの一部を画像シートの余白に仮に貼り付ける。仮貼付けをした後にクランプ手段35のクランプを解除し、移動板34を跳ね上げることでレンチキュラシートを仮貼付けした画像シートが取り出せる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レンチキュラシートと立体表示用シートを貼り合わせてレンチキュラプリントを作製する方法及び装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
特殊な眼鏡を用いることなく、視差を有する複数個の画像を右目、左目で分離して別々に視認し、両目パララックスによる立体視を可能とするレンチキュラプリントが知られている。このレンチキュラプリントは、レンチキュラシートと立体表示用シート、例えばプリント写真とを貼り合わせて作られている。レンチキュラシートには、微細なシリンドリカル状のレンチキュラレンズが多数並べて設けられている。プリント写真には、周知のように、視差を有する複数の画像を線状の画像単位で同一平面に一定のピッチで記録した合成画像がプリントされている。この合成画像を、レンチキュラレンズを通して観察することにより、立体感、又は画像が変化するチェンジング、あるいは動きを表現するムービ等の効果を与えることができる。
【0003】
ところで、このようなレンチキュラプリントでは、合成画像の画像単位とシリンドリカルレンズとの位置合わせ精度良く行わないと、立体感等の効果が得られなくなる。具体的には、シリンドリカルレンズの長手方向と、画像単位の長手方向とが一致し、かつシリンドリカルレンズの幅内に、1つの画像単位のみが位置するように、位置合わせを行う必要がある。
【0004】
そこで、横長矩形の合成画像記録エリアの長手方向の両側余白に形成した一対の直線(黒ライン)を、レンチキュラー板を通して観察して直線全体が視覚できるかで位置合わせが正しいと判断する方法(特許文献1)、圧縮画像(合成画像)を記録したシートの一余白に形成した基準線とレンチキュラシートに形成した溝とを一定させることで位置合わせを行う方法(特許文献2)、縦長矩形の印刷物に、主画像領域(合成画像記録領域)とその周りの余白に所定幅の直線を所定間隔で平行に配列したパターンのゲージ領域とを印刷し、レンチキュラーを透してゲージ領域のパターンの見え方で位置合わせを行う方法(特許文献3)等が知れている。
【0005】
しかし、このような方法を用いて手作業で精度良く行うことは難しい。そこで、治具を用いて行うものが知られている(特許文献4,特許文献5)。特許文献4,5に記載の位置決めパレットは、画像シート(プリント写真)を保持する画像シート保持手段(外枠)と、レンチキュラ板を保持するレンチキュラ板保持手段(枠)と、これらを相対的に移動して位置合わせを行う位置調整手段とを持っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平11−15086号公報
【特許文献2】特開平10−123633号公報
【特許文献3】特開平11−352441号公報
【特許文献4】特開2001−75200号公報
【特許文献5】特開2001−75198号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、特許文献4,5に記載の発明では、画像シートに対してレンチキュラ板を、シリンドリカルレンズの幅方向に平行に移動する位相合わせ作業と、回転させるシリンドリカルレンズと画像単位との長手方向が平行になるように横振り(回転)させる作業とを行うことで位置合わせ作業を行う。このため、パレットには、レンチキュラ板保持手段を、横振りさせるための横振りフレーム、及び平行移動させるためのスライドフレームをもっている。このため、パレットの構成が複雑で、構成部品が多数あり、治具自体のコストが高くつく。また、最初にパレットの裏側にレンチキュラ板と画像シートとをセットし、パレットをひっくり返して位置合わせを行う。このため、治具をひっくり返す分、作業に手間がかかる。
【0008】
本発明は、斯かる実情に鑑みなされたもので、簡素な機構で、かつ位置合わせ作業を簡単に行うことができるレンチキュラプリントの作製装置、及び方法をローコストで提供しようとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の貼付装置は、合成画像を記録した面を上にして画像シートを載置する載置スペースを有し、画像シートとの間の摩擦係数が、画像シートとレンチキュラシートとの間の摩擦係数よりも大きくなっている固定台と;前記余白以外の合成画像を含む範囲が載置スペースに載るように画像シートを位置決めする位置決め手段と;前記画像シートの上に載置されるレンチキュラシートの上にセットされ、前記レンチキュラシートとの間の摩擦係数が、画像シートとレンチキュラシートとの間の摩擦係数よりも大きくなっている移動板と;前記移動板に連結されており、前記移動板と一緒に前記レンチキュラシートをシリンドリカルレンズの幅方向に移動させるとともに、前記固定台に垂直な軸を中心に回転させる移動手段と;前記移動板を動かして位置合わせを行った後に、前記載置スペース内に入り込んで前記レンチキュラシートと画像シートとをクランプするクランプ手段と;前記余白を下方から支持する支持位置と、その支持を解除する退避位置との間で移動自在になるように前記固定台に設けられており、前記クランプを行った後に退避位置に移動して、前記第1剥離シートの剥離を許容する補助台と;を備えたものである。
【0010】
移動手段としては、ステージ本体に対して移動ステージをシリンドリカルレンズの幅方向に平行移動させる平行ステージ機構と、ステージ本体に対して移動ステージを前記固定台に垂直な軸を中心に回転させる回転ステージ機構とを有し、いずれか一方のステージ機構のステージ本体を前記固定台に、移動ステージを他方のステージ機構のステージ本体にそれぞれ固定して前記回転ステージ機構と平行ステージ機構とを積層して配置した合成移動機構と;前記移動手段を構成するステージ機構のうちの上方に配したステージ機構の移動テーブルと前記移動板とを連結するとともに、前記移動板をセット位置と退避位置との間で移動自在に支持する中間ユニットと、で構成するのが好適である。
【0011】
合成画像の範囲をレンチキュラシートに貼り付ける本貼付け作業は、圧着装置を用いて行う。圧着装置は、前記画像シートの余白に仮貼付けされた前記レンチキュラシートを、前記第2の剥離シートを剥離しながら一対のローラ間に挿入して互いを圧着することで、前記余白以外の合成画像を含む範囲に前記レンチキュラシートを貼り付ける。
【0012】
第1及び第2剥離シートの外周に突出して、つまみ用のタブをそれぞれ設けのが、剥がし易いので望ましい。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、移動板をレンチキュラシートの上にセットするだけで、画像シートに対してレンチキュラシートを簡単に位置合わせでき、しかも、補助台を退避位置に移動するだけで画像シートの余白をレンチキュラシートに貼り付ける仮貼付けを簡単に行うことができる。また、移動板を退避位置に移動してクランプ手段のクランプを解除すれば、画像シートに仮貼付けをしたレンチキュラシートを簡単に取り出すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明を用いて造られるレンチキュラプリントを示す分解斜視図である。
【図2】レンチキュラプリントに用いられるレンチキュラシートを示す分解斜視図である。
【図3】レンチキュラプリントに用いられるプリント写真に記録されている合成画像の仕組みを説明する説明図である。
【図4】レンチキュラプリントの作製手順を説明する説明図である。
【図5】位置合わせ装置を示す分解斜視図である。
【図6】プリント写真を位置決めする位置決め手段を示す要部斜視図である。
【図7】クランプ手段を示す要部斜視図である。
【図8】補助台を示す要部斜視図である。
【図9】移動ユニットを示す斜視図である。
【図10】位置合わせ装置を示す断面図であり、明確にするためにレンチキュラシートとプリント写真の厚みを実際よりも厚く記載している。
【図11】移動板の下面、及び固定台の上面にシリコンシートを設けた例を示す要部断面図である。
【図12】移動板を退避位置に跳ね上げた状態を示す説明図である。
【図13】プリント写真の画像記録エリアの四隅に設けたアライメントマークを示す説明図である。
【図14】アライメントマークを示す拡大図である。
【図15】圧着装置を示す要部斜視図である。
【図16】位置合わせ装置を使用して位置合わせ、及び仮貼付け作業を行う手順を説明するフローチャート図である。
【図17】圧着装置を使用して本貼付け作業を行う手順を説明するフローチャート図である。
【図18】第1剥離シートの一対のタブを、第2剥離シートの一対のタブから離した位置に設けた別の例を示す説明図である。
【図19】第1剥離シートのタブを、第2剥離シートの一対のタブの突出方向に対して直交する方向に突出して設けた別の例を示す説明図である。
【図20】図19で説明した第1剥離シートのタブを、レンチキュラシートと同じの横長さとした例を示す説明図である。
【図21】レンチキュラシートを作製する他の例を示す説明図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
レンチキュラプリントは、図1に示すように、レンチキュラシート11とプリント写真12とを貼り合わせて作られる。プリント写真12には、全周に余白を持つ画像記録エリア14に合成画像15が記録されている。画像記録エリア14の周りには余白が作られている。このうち縦方向の一方の余白16が他の余白よりもスペースが大きくとられている。この余白16は、詳しくは後述する仮貼付けを行うためのスペースである。
【0016】
レンチキュラシート11は、図2に示すように、複数のシリンドリカルレンズ17を一定ピッチで並設した凸凹形状に表面がなっており、裏面は平面となっている。その裏面には、透明な接着剤18が付与され、接着剤18には透明な剥離シート19が貼り付けられている。レンチキュラシート11は、シリンドリカルレンズ17の長手方向がプリント写真12の縦方向に揃うようにプリント写真12に貼り付けられる。
【0017】
剥離シート19には、レンチキュラシート11の輪郭から出っ張るようにタブ20が設けられている。タブ20は、シリンドリカルレンズ17の短手方向で対峙する位置に一対設けられており、剥離するときにつまみとして使用される。この剥離シート19には、一対のタブ20を2分割するように、直線状のスリット23が形成されている。このスリット23は、前記余白16と画像記録エリア14との境界に一致する位置に設けられている。これにより、剥離シート19は、プリント写真12の余白16を貼り合わせするときに剥がされる第1剥離シート21と、画像記録エリア14を含む残りの範囲を貼り合わせするときに剥がされる第2剥離シート22とに分割されている。
【0018】
なお、接着剤18としては、粘着シートを貼り付けたものでもよいし、熱溶融性のホットメルトを塗布したものでもよい。また、レンチキュラシート11としては、PETシートにシリンドリカルレンズ17の列を有するUV硬化樹脂層を固着して一体化した構成のものでもよい。
【0019】
レンチキュラシート11は、矩形サイズとなっており、プリント写真12は、レンチキュラシート11と略同じサイズになっている。プリント写真12に記録される合成画像15は、立体視の効果を得るための画像であり、図3に示すように、視差の異なる6つの視差画像G〜Lのそれぞれを、縦方向に短冊状に切り取り、切り取った短冊状のパターンG1〜Gn,H1〜Hn,I1〜In,J1〜Jn,K1〜Kn,L1〜Lnを、各視差画像G〜Lから一つずつ抽出した6つのパターンGn,Hn,In,Jn,Kn,Lnが一つのシリンドリカルレンズ17の幅W内に収まるピッチで配列した画像である。6つの視差画像G〜Lは、例えば2つの撮影部を有する多眼カメラ等において撮影して得られた視差の異なる2つの視差画像に基づいて画像処理により生成した画像である。6つの視差画像G〜Lに基づいてストライピング処理を行って線画像であるパターンGn,Hn,In,Jn,Kn,Lnを作り、6つのパターンGn,Hn,In,Jn,Kn,Lnが、1つのシリンドリカルレンズ17に対応する1つの画像単位T1〜Tnとなるように、各視差画像G〜Lから一つずつ抽出して合成画像15を作る。なお、合成画像15には、6つのパターンGn,Hn,In,Jn,Kn,Lnが予め決めた順番で配列されている。また、2つの視差画像に基づいて生成した6つの視差画像に対して、回転・平行ズレ、視差量調整、ズーム差修正、色補正やトリミング等の画像補正を行った後に、ストライピング処理を行うようにしてもよい。
【0020】
レンチキュラプリント10は、図4(A)に示すように、プリント写真12に対してレンチキュラシート11を平行に移動し、また、回転移動し、さらにこれらを組み合わせて移動することで位置合わせを行う位置合わせ作業、同図(B)に示すように、第1剥離シート21を剥離してレンチキュラシート11の一部をプリント写真12の余白16に貼り付ける仮貼り付け作業、及び、同図(C)に示すように、第2剥離シート22を剥離してレンチキュラシート11の合成画像15を含む残りの全部をプリント写真12に貼り付ける本貼付け作業を順に行って作製される。
【0021】
位置合わせ作業は、画像単位T1〜Tnを、各シリンドリカルレンズ17の範囲に合うように正確に位置合わせをしないと、立体視やチェンジング等の効果が得られないため、重要な作業である。例えばシリンドリカルレンズ17のピッチを0.25mmとすると、一つのパターンのピッチは0.042mmという微細なピッチになる。位置合わせ作業は、シリンドリカルレンズ17の長手方向と、画像単位T1〜Tnの長手方向(合成画像の向きでいうと天地方向)とが一致し、かつ1つのシリンドリカルレンズ17の範囲に6つのパターンGn,Hn,In,Jn,Kn,Lnが位置するように行う。したがって、位置合わせ作業には、高精度が要求されるため、位置合わせ装置を使って位置合わせを行う。この装置では、位置合わせ後にずれないように仮貼り付けまで行うことができる。また、本貼付け作業では、プリント写真12とレンチキュラシート11との間に空気等が入らないように、圧着装置を用いて貼り付ける。
【0022】
貼付装置30は、図5に示すように、プリント写真12を載置する横長矩形な固定台31と、プリント写真12の上に載置されるレンチキュラシート11を移動させるための移動ユニット32とで構成されている。
【0023】
固定台31には、プリント写真12を載置する載置スペース33を有する。載置スペース33は、プリント写真12の余白16に対応する範囲が固定台31の輪郭の一辺から飛び出す。飛び出す範囲には、補助台34が取り付けられている。補助台34を取り付けた側を正面とすると、合成画像15の記録面を上にし、かつ余白16を正面に向けた向きでプリント写真12が載置スペース33に載置される。固定台31には、前述した補助台34に加えて、プリント写真12を載置スペース33に位置決めする位置決め手段36と、位置合わせ後にレンチキュラシート11とプリント写真12とを固定するクランプ手段35とが設けられている。
【0024】
位置決め手段36は、図6に示すように、固定台31から立設されている複数の位置決めピン37になっている。複数の位置決めピン37は、プリント写真12の横方向を位置規制するピン37a、37bと、縦方向のうちの奧側を位置規制するピン37c,37dとで構成される。複数の位置決めピン37は、プリント写真12の厚みに応じた長さだけ突出している。
【0025】
クランプ手段35は、図7に示すように、トグルクランプ39を設けた移動台40と、移動台40の移動をガイドする移動レール41とからなり、固定台31の上面のうちのプリント写真12の横方向で対向する位置にそれぞれ設けられている。移動台40は、トグルクランプ39の先端が載置スペース33の上に入り込む挿入位置と、載置スペース33外に退避する退避位置との間で移動する。移動台40を挿入位置にセットしてからトグルクランプ39のハンドルをクランプ解除位置からクランプ位置に手動で開閉することで、先端が上方から下降して、先端に設けたゴムでレンチキュラシート11をプリント写真12に向けて押さ付ける。押さえ付ける位置としては、プリント写真12の余白16に対応する範囲外になっており、このうち余白寄りを押さえるのが好適である。
【0026】
補助台34は、図8に示すように、固定台31の正面側の側面に蝶番43を介して取り付けられており、プリント写真12の余白16の範囲を下方から支持する支持位置と、下方に向けてL字状に折れ曲がる退避位置との間で移動自在になっている。支持位置では、固定台31と補助台34との側面にそれぞれ設けた磁石44の磁着によりその姿勢が維持される。退避位置に移動することで、プリント写真12の余白16の範囲が宙に浮くため、第1剥離シート21をレンチキュラシート11の裏面から剥離することができる。なお、磁石44の磁着以外に、クリック機構やロック機構等のメカ機構を設けて補助台34を支持位置に維持するようにしてもよい。
【0027】
移動ユニット32は、図9及び図10に示すように、移動板46、中間ユニット47、回転ステージ機構48、平行ステージ機構49等で構成されている。平行ステージ機構49は、下側に配されるステージ本体50に対して上側に配される移動ステージ51が横方向に向けて直進的に移動する直進型ステージであり、ステージ本体50が固定台31の上に固定され、移動ステージ51の上に回転ステージ機構48が配される。
【0028】
回転ステージ機構48は、下側に配置されるステージ本体52に対して上側に配置される移動ステージ53が、固定台31の上面に対して垂直な軸(回転軸)54を中心として回転する回転型ステージであり、移動ステージ53が中間ユニット47に、ステージ本体52が平行ステージ機構49の移動ステージ51にそれぞれ固定される。
【0029】
回転ステージ機構48、及び平行ステージ機構49には、ステージ本体50,52にマイクロメータヘッド55,56がそれぞれ取り付けられている。マイクロメータヘッド55,56を操作すると、スピンドルが送られて移動ステージ51,53を押す。このマイクロメータヘッド55,56を操作することで微動調整が行える。なお、粗動調整は、移動ステージ51,53を直接押すことで行える。なお、回転ステージ機構48と平行ステージ機構49とを逆に配置してもよい。
【0030】
中間ユニット47は、上板部材58、下板部材59、及び連結部材60で構成されている。上板部材58は、回転ステージ機構48の移動ステージ53の上に固定され、回転・平行ステージ機構48,49の動きに連動して移動する。下板部材59は、移動板46を支持している。連結部材60は、上・下板部材58,59を高さ方向で連結し、高さ方向での間隔を規制するとともに、上板部材58の動きを下板部材59に伝達する作用をなす。
【0031】
移動板46は、レンチキュラシート11の表面に載る。連結部材60の長さが移動板46の高さを決める。レンチキュラシート11をプリント写真12に向けて押す力、すなわち両者の間の摩擦係数は、移動板46の高さ位置に応じて変わる。移動板46の動きでレンチキュラシート11をプリント写真12の上で滑らせるためには、固定台31の上面とプリント写真12の裏面との摩擦係数、及び移動板46の下面とレンチキュラシート11の表面との摩擦係数を、プリント写真12の記録面とレンチキュラシート11の裏面(剥離シートの面)との摩擦係数よりも大きくする必要がある。このような関係になるように、連結部材60の長さが決められている。
【0032】
そこで、図11に示すように、固定台31とプリント写真12との間の摩擦係数を高めるためのシリコンシート61を固定台31の上面に取り付けるのが好適である。また、移動板46とレンチキュラシート11との間の摩擦係数を高めるために移動板46の下面にもシリコンシート62を取り付けるのが好適である。なお、摩擦係数を高めるために、載置スペース33の上面、及び移動板46の下面の面材質としては、シリコンシートに限らず、周知のものを利用してもよい。また、面形状を変えても良い。さらには、面材質と面形状との組合せにより摩擦係数を高めてもよい。
【0033】
また、レンチキュラシート11とプリント写真12との間の摩擦係数を変える場合には、連結部材60の高さを、ワッシャー等を挿入することで変えてもよい。代わりに、回転ステージ機構48の上に、Z軸テーブルを新たに追加して設けて、Z軸テーブルを使って移動板46の高さ調整を行うようにしてもよい。Z軸テーブルは、マイクロメータヘッドを操作することで移動テーブルがステージ本体に対して垂直方向に移動し、ロックネジを締めることで移動テーブルをその位置にロックすることができる。この場合には、レンチキュラシート11やプリント写真12の厚みが変わった時に、ロックネジを緩めれば調整可能であるので迅速に対応することができる。
【0034】
移動板46は、図12に示すように、下板部材59に対して蝶番63を介して取り付けられており、上方に跳ね上がる退避位置と、レンチキュラシート11の上に載るセット位置との間で移動自在になっている。移動板46は、余白16に対応する範囲にも載るサイズになっており、位置合わせ作業等を行うときに掴む取手64が上面に設けられている。
【0035】
プリント写真には、図13に示すように、画像記録エリア14の四角の外に一つずつアライメントマーク66が記録されている。アライメントマーク66は、回転角度用と平行移動用とがある。回転角度用のアライメントマーク66a,66bは画像記録エリア14の一方の対角方向に配した2個、平行移動用のアライメントマーク66c,66dは他方の対角方向に配した2個である。これら4個のアライメントマーク66は、画像記録エリア14の中心線67に対して左右対称の位置に記録されている。なお、符号54は、回転ステージ機構48の回転軸を表している。図中にある、回転軸54を中心する周方向に沿う矢印方向、及び横方向に沿う矢印方向が移動板46と一緒にレンチキュラシート11が動く方向である。
【0036】
アライメントマーク66は、図14に示すように、予め決められた色で記録される枠Fと、枠Fの内部に一定ピッチで並ぶ複数の線分Lとからなる。枠Fは、回転角度用と平行移動用とで異なる色で記録されている。線分Lは、縦方向(シリンドリカルレンズの長手方向)に伸びる直線になっている。
【0037】
回転角度用のアライメントマーク66a,66bは、線分Lのピッチを「P1」、合成画像の画像単位Tnのピッチを「P0」とすれば、「P0<P1<2×P0」の関係を満たすように、好ましくは「ピッチP1=略4/3×ピッチP0」となるように線分Lのピッチが決められている。こうすることで、合成画像15の画像単位Tnの長手方向に対してシリンドリカルレンズ17の長手方向の回転角度が合っていない場合には、線分Lの線幅に関わらず、レンチキュラシート11を透して線分Lの線が傾いて視認することができ、合っている場合には直線で視認される。
【0038】
平行移動用のアライメントマーク66c,66dは、線分Lが画像単位Tn、及びシリンドリカルレンズ17と同じピッチで記録されている。また、線分Lの線幅は、画像単位TnのピッチP0の略1/2倍の幅で記録されている。合成画像15に対してシリンドリカルレンズ17のピッチがずれている場合には、レンチキュラシート11を透して線分Lの線の濃度が薄く視認でき、合っている場合には濃度が高く視認される。濃度のピークを探すことで、双方のピッチが合っている最適な位置を認識することができる。なお、4個のアライメントマーク66を、レンチキュラシート11を透して視認するために、移動板46の四隅には切欠き部46a〜46d(図9参照)が形成されている。また、平行移動用のアライメントマーク66c,66dの線分Lとしては、「1/3×ピッチP0」、もしくは「2/3×ピッチP0」の線幅で記録しても同様に視認することができる。
【0039】
圧着装置70は、図15に示すように、一対の圧着ローラ71,72を有している。互いの圧着ローラ71,72は、ギヤ列73,74の噛合により連結されており、ハンドル75を回転して一方の圧着ローラ71を回転することで他方の圧着ローラ72が、一方の圧着ローラ71とは逆に回転する。圧着ローラ71,72の間に、仮貼合わせをしたプリント写真12とレンチキュラシート11を、第2剥離シート22を剥離しながら通すことで、画像記録エリア14を含む残りの範囲を気泡が入らないように貼り合わせることができる。
【0040】
次に、上記構成の作用を、図16及び図17を参照しながら説明する。レンチキュラプリント10の作製は、位置合わせ作業、仮貼付け作業、本貼付け作業の順に行われる。位置合わせ作業と仮貼付け作業は、貼付装置30を使って行う。
【0041】
貼付装置30の初期状態は、移動板46が退避位置に跳ね上げられ、且つクランプ手段35が退避位置に移動され、さらに、補助台34が支持位置にセットされた状態になっている。
【0042】
このような状態にすると、載置スペース33が露呈される。ここにプリント写真12を、記録面を上に、かつ余白16を正面に向けた姿勢で載置する。これにより、画像単位Tnの長手方向が貼付装置30の縦方向に一致する向きになる。このとき、位置決め手段36によりプリント写真12が位置決めされる。
【0043】
プリント写真12の上にレンチキュラシート11を載置する。レンチキュラシート11は、プリント写真12と略同じサイズであるため、プリント写真12の輪郭に合わせて載置すればよい。このとき、シリンドリカルレンズ17の表面を上にし、且つシリンドリカルレンズ17の長手方向を縦方向に合わせた姿勢で載置する。前述したように、レンチキュラシート11の裏面には、剥離シート19が貼り付けられている。これにより、第1剥離シート21がタブ21a,21bを含めて補助台34の上に、第2剥離シート22がタブ22a,22bを含めて固定台31の上に位置する。
【0044】
取手64をもって移動板46を退避位置からセット位置に移動する。これにより、移動板46がレンチキュラシート11の上に載る。その後に、アライメントマーク66を目視しながら、取手64をもって移動板46を動かしてレンチキュラシート11をプリント写真12の上で滑らせながら移動して位置合わせを行う。移動板46は、平行ステージ機構49の作用により横方向、すなわちシリンドリカルレンズ17のピッチ方向に移動し、また回転ステージ機構48の作用により回転軸54を中心として回転する。粗動は、取手64を持って移動させることで行え、微動は、平行ステージ機構49、及び回転ステージ機構48に設けたマイクロメータヘッド55,56をそれぞれ操作して行う。
【0045】
移動板46の四隅の切欠き部46a〜46dから回転角度用のアライメントマーク66a,66bを目視して、その線分Lが直線で視認される時が、画像単位Tnの長手方向に対してシリンドリカルレンズ17の長手方向の回転角度が合っている状態である。また、平行移動用のアライメントマーク66c,66dを目視して、線分Lの線の濃度が一番高く視認される時が、合成画像15に対してシリンドリカルレンズ17のピッチが一致している状態である。このような状態にすることで位置合わせが完了する。
【0046】
位置合わせを完了した後には、クランプ手段35を挿入位置に移動し、トグルクランプ39のハンドルをクランプ位置に操作することで、レンチキュラシート11と固定台31との間にプリント写真12をクランプする。このときのクランプ位置は、余白16の範囲外になっている。
【0047】
クランプが完了した後には、補助台34を退避位置に移動する。これにより、プリント写真12の余白16の範囲の支持がなくなるため、プリント写真12の余白16の範囲を下方に少し押し下げながら、タブ21a,21bをもって第1剥離シート21を剥離する。その後、補助台34を再び支持位置にセットすることでレンチキュラシート11の第1剥離シート21を剥がした接着剤18の範囲がプリント写真12の余白16の範囲に貼り付き、仮貼付け作業が完了する。なお、補助台34を支持位置にセットせずに、仮貼付けを行ってもよい。
【0048】
その後、プリント写真12が仮貼付けされたレンチキュラシート11を取り出すために、トグルクランプ39のハンドルをクランプ解除位置に操作し、クランプ手段35を退避に移動するとともに、移動板46を退避位置に跳ね上げる。
【0049】
仮貼付け作業の後には、本貼付作業を行う。本貼付作業では、圧着装置70を使用する。貼付装置30から取り出したレンチキュラシート11を圧着装置70の圧着ローラ71,72の間に、仮貼付けをした余白16側から挿入する。その後、ハンドル75を回転して互いの圧着ローラ71,72の回転によりレンチキュラシート11とプリント写真12とを圧着していく。このとき、タブ22a,22bを持って第2剥離シート22を剥離しながら行う。これにより、画像記録エリア14の範囲に気泡が入らないように、また、接着剤18が空気に触れる時間が少ないことに伴うゴミや塵の入り込みを防止しながら、貼り合わせを行うことができる。
【0050】
尚、本発明の貼付装置30や貼付け方法は、前述した例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。また、本貼付けを行った後に、プリント写真12の余白全てを、レンチキュラシート11に対応する範囲とともに切断し、画像記録エリアの大きさの形態をレンチキュラプリントとしてもよい。
【0051】
また、第1剥離シート21に設けるタブ21a,21bの位置としては、図18に示すように、第2剥離シート22のタブ22a,22bから少し離して設けてもよい。なお、スリット23は、画像記録エリア14との境界に一致してなくてもよく、画像記録エリア14から少し離れた位置に設けてもよい。また、レンチキュラシート11の横方向(ピッチ方向)の両側ではなく、図19に示すように、レンチキュラシート11の縦方向(長手方向)の手前側にのみ設けてもよい。手前側に設ける場合には、つまみ易いので1つだけ設ければよい。さらに、図20に示すように、第1剥離シート21をレンチキュラシート11の長手方向に長くしてレンチキュラシート11の手前から突出する部分をタブ21aとして用いるようにしてもよい。この場合には、タブ21aがレンチキュラシート11の横方向に長いため、どこでもつまむことができ、剥離し易くなる。
【0052】
また、レンチキュラシート11の作製としては、予め決められたサイズに切り取った後に、その裏面に接着剤18を塗布し、タブ20を有するサイズに切り取った剥離シート19をその接着剤18に貼り付けた後に、スリット23を入れて作る方法が考えられる。本発明では、この他に、図21に示すように、表面から順にレンチキュラレンズ層、粘着剤層、及び剥離シート層を順に積層した一枚の長尺状の連続シート80を帯状に搬送し、スリット工程で、剥離シート20にスリット23を幅方向に形成し、次の打ち抜き工程で、タクト搬送してその停止中に、スリット23の位置に基づいて打抜き刃81で打ち抜いてレンチキュラシート11を連続的に作っても良い。
【0053】
この場合、打ち抜き刃81は、タブ20を含めた外形サイズに打ち抜く第1の刃81aと、剥離シート19の厚み分残してタブ20を除去する範囲を打ち抜く第2の刃81bとを持っている。第1の刃81aは、タブ20を含む外形サイズで、レンチキュラレンズ層、粘着剤層、及び剥離シート層の全ての厚みを打ち抜く。第2の刃81bは、タブ20を切り落とす範囲に設けられており、剥離シート19の厚み分残して打ち抜くように、第1の刃81aよりも一段凹んだ刃になっている。これにより、1回の打ち抜きで、レンチキュラレンズ層、粘着剤層はタブ20を除いた矩形な形状で打ち抜かれ、剥離シート19のみがタブ20を突出した形状に打ち抜かれる。
【0054】
上記実施形態では、合成画像を印画紙に露光記録したプリント写真12として説明しているが、インクジェットプリンタで合成画像を記録した記録紙や、印刷した印刷物を使用してもよい。また、プリント写真12としては、画像記録エリア14の一辺のみに仮貼付用の余白16があればよいので、その他の辺は余白がでないように合成画像15を記録した構成にしてもよい。
【符号の説明】
【0055】
10 レンチキュラプリント
11 レンチキュラシート
12 プリント写真
19 剥離シート
20 タブ
23 スリット
30 貼付装置
31 固定台
34 補助台
35 クランプ手段
36 位置決め手段
46 移動板

【特許請求の範囲】
【請求項1】
視差を有する複数の視差画像をそれぞれ複数の短冊状のパターン画像に分解し、各視差画像のパターン画像を寄せ集めた画像単位を複数並べて記録した矩形な合成画像と、その周りのうちの一辺に設けられ仮貼付を行うための余白とを有する画像シートと、
表面に多数のシリンドリカルレンズが並べて設けられ、裏面には、前記余白に対応する範囲と前記合成画像を含む範囲との境界に沿って形成されたスリットにより第1及び第2剥離シートに分離されている透明な剥離シートが透明な接着層を介して貼り付けられているレンチキュラシートと、
を前記シリンドリカルレンズの長手方向が前記画像単位の長手方向に一致するように互いを位置合わせした後に、前記レンチキュラシートから剥離シートを剥離して互いを貼り付ける貼付装置であって、
合成画像を記録した面を上にして画像シートを載置する載置スペースを有し、画像シートとの間の摩擦係数が、画像シートとレンチキュラシートとの間の摩擦係数よりも大きくした固定台と、
前記余白以外の合成画像を含む範囲が前記載置スペースに載るように前記画像シートを位置決めする位置決め手段と、
前記画像シートの上に載置されるレンチキュラシートの上にセットされ、前記レンチキュラシートとの間の摩擦係数が、画像シートとレンチキュラシートとの間の摩擦係数よりも大きくした移動板と、
前記移動板に連結されており、前記移動板と一緒に前記レンチキュラシートをシリンドリカルレンズの幅方向に移動させるとともに、前記固定台に垂直な軸を中心に回転させる移動手段と、
前記移動板を動かして位置合わせを行った後に、先端が前記載置スペース内に入り込んで先端の押圧により前記画像シートを前記レンチキュラシートと前記固定台との間でクランプするクランプ手段と、
前記余白を下方から支持する支持位置と、その支持を解除する退避位置との間で移動自在になるように前記固定台に設けられており、前記クランプを行った後に退避位置に移動して、前記レンチキュラシートの裏面から前記第1剥離シートを剥離することを許容する補助台と、
を備えたことを特徴とする貼付装置。
【請求項2】
前記移動手段は、ステージ本体に対して移動ステージをシリンドリカルレンズの幅方向に平行移動させる平行ステージ機構と、ステージ本体に対して移動ステージを前記固定台に垂直な軸を中心に回転させる回転ステージ機構とを有し、いずれか一方のステージ機構のステージ本体を前記固定台に、移動ステージを他方のステージ機構のステージ本体にそれぞれ固定して前記回転ステージ機構と平行ステージ機構とを積層して配置した多軸移動機構と、
前記多軸移動手段を構成するステージ機構のうちの上方に配したステージ機構の移動テーブルと前記移動板とを連結するとともに、前記移動板をセット位置と退避位置との間で移動自在に支持する中間ユニットと、で構成されていることを特徴とする請求項1記載の貼付装置。
【請求項3】
前記画像シートの余白に仮貼付けされた前記レンチキュラシートを、前記第2の剥離シートを剥離しながら一対のローラ間に挿入して一対のローラの回転により互いを圧着していくことで、前記余白以外の合成画像を含む範囲に前記レンチキュラシートを貼り付ける圧着機構を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の貼付装置。
【請求項4】
前記第1及び第2剥離シートには、外周に突出するつまみ用のタブがそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1ないし3いずれか記載の貼付装置。
【請求項5】
視差を有する複数の視差画像をそれぞれ複数の短冊状のパターン画像に分解し、各視差画像のパターン画像を寄せ集めた画像単位を複数並べて記録した矩形な合成画像と、その周りのうちの一辺に設けられ仮貼付を行うための余白とを有する画像シートと、
表面に多数のシリンドリカルレンズが並べて設けられ、裏面には、前記余白に対応する範囲と前記合成画像を含む範囲との境界に沿って形成されたスリットにより第1及び第2剥離シートに分離されている透明な剥離シートが、透明な接着層を介して貼り付けられているレンチキュラシートと、
を前記シリンドリカルレンズの長手方向が前記画像単位の長手方向に一致するように互いを位置合わせした後に、前記レンチキュラシートから剥離シートを剥離して互いを貼り付ける貼付方法であって、
前記合成画像を記録した面を上にして前記画像シートを、固定台に設けられ前記画像シートとの間の摩擦係数が前記画像シートと前記レンチキュラシートとの間の摩擦係数よりも大きくした載置スペースに載置する画像シート載置工程と、
前記画像シートの上に前記レンチキュラシートを載置するレンチキュラシート載置工程と、
前記余白以外の合成画像を含む範囲が前記載置スペースに載るように前記画像シートを位置決めする位置決め工程と、
前記レンチキュラシートとの間の摩擦係数が前記画像シートと前記レンチキュラシートとの間の摩擦係数よりも大きくした移動板を、前記画像シートの上に載置される前記レンチキュラシートの上にセットする移動板セット工程と、
前記移動板を前記固定台に対して前記レンチキュラシートをシリンドリカルレンズの幅方向、及び前記固定台に対して垂直な軸を中心する回転方向にそれぞれ移動させる移動手段の移動により前記移動板と一緒に前記レンチキュラシートを前記画像シートに対して移動して互いの位置合わせを行う位置合わせ工程と、
前記位置合わせ工程の後で、クランプ手段の先端を前記載置スペース内に入り込ませて先端の押圧により前記画像シートを前記レンチキュラシートと前記固定台との間でクランプするクランプ工程と、
前記クランプ工程の後で、補助台を、前記余白を下方から支持する支持位置から前記支持を解除する退避位置に移動し、その後に前記第1剥離シートを剥離して前記レンチキュラシートのうちの余白に対応する範囲を前記画像シートの余白に貼り付ける仮貼付工程と、
を備えることを特徴とする貼付方法。
【請求項6】
前記画像シートの余白に仮貼付けされた前記レンチキュラシートを、前記第2の剥離シートを剥離しながら一対のローラ間に挿入して互いを圧着することで、前記余白以外の合成画像を含む範囲に前記レンチキュラシートを貼り付ける本貼付工程を備えていることを特徴とする請求項5記載の貼付方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2011−100072(P2011−100072A)
【公開日】平成23年5月19日(2011.5.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−256393(P2009−256393)
【出願日】平成21年11月9日(2009.11.9)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】