説明

レーザ光凝固装置

【課題】延長ファイバケーブルと眼内プローブとが中継コネクタを介して接続されている場合、眼内プローブを中継コネクタから取り外しても、レーザ光が外部に漏洩するのを防止することのできるレーザ光凝固装置を提供する。
【解決手段】レーザ光源を有するレーザ光源部と、レーザ光源部に接続されレーザ光源からのレーザ光を外部へ導出する延長ファイバケーブル15と、延長ファイバケーブル15の先端に取り付けられた中継コネクタ16と、中継コネクタ16に着脱自在に接続され、延長ファイバケーブル15にて導出されたレーザ光を患者の被検眼へ照射するための眼内プローブ17とを備えたレーザ光凝固装置であって、中継コネクタ16はピン22で回動自在に支持された遮蔽板21を有する。そして、眼内プローブ17が中継コネクタ16から取り外されたときは、遮蔽板21がその自重によりピン22を中心に回動して、延長ファイバケーブル15の先端面を遮蔽する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はレーザ光凝固装置に係り、特に、レーザ光を治療部位に照射して治療を行うレーザ光凝固装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、レーザ光を治療部位に照射して治療を行うレーザ光凝固装置が知られている。例えば、眼科においては、患者の眼内治療部位にレーザ光を照射して、網膜剥離などの治療を行う際に、レーザ光凝固装置が利用されている。
【0003】
このようなレーザ光凝固装置は、レーザ光源を有するレーザ光源部と、レーザ光源部に接続されレーザ光源からのレーザ光を外部へ導出する延長ファイバケーブルと、延長ファイバケーブルの先端が取り付けられ、患者の被検眼を観察しながら、患者の被検眼に前記レーザ光を照射することのできる手術用顕微鏡とを備えている。
【0004】
一般に、延長ファイバケーブルはレーザ光源部や手術用顕微鏡から取り外し自在であるから、レーザ光源部が駆動している状態で、つまりレーザ光源からレーザ光が発せられている状態で延長ファイバケーブルをレーザ光源部や手術用顕微鏡から取り外してしまうと、レーザ光が人の眼や肌に照射される虞があって問題であった。
【0005】
そこで、延長ファイバケーブルをレーザ光源部や手術用顕微鏡から取り外したときには、レーザ光源部の駆動を停止させ、レーザ光が不用意に外部に漏洩するのを防止するようにしたレーザ光凝固装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平6−319767号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、レーザ光凝固装置としては、延長ファイバケーブルの先端を手術用顕微鏡には取り付けず、眼内プローブに取り付けたものがある。すなわち、患者をベッド上に載せて治療を施すタイプのレーザ光凝固装置においては、術者は手術用顕微鏡で患者の眼内を観察しつつ、眼内プローブを手に持って治療を行うのが一般的である。
【0007】
この場合、治療が終わったときに眼内プローブは滅菌する必要があるので、延長ファイバケーブルと眼内プローブとの間には中継コネクタが設けられ、眼内プローブは中継コネクタから取り外し可能となっている。
【0008】
しかしながら、上記従来の技術では、眼内プローブを中継コネクタから取り外したときに、延長ファイバケーブルにて導出されたレーザ光が外部に漏洩し、そのレーザ光が人の眼や肌に当たってしまう虞がある。
【0009】
本発明の課題は、延長ファイバケーブルと眼内プローブとが中継コネクタを介して接続されている場合、眼内プローブを中継コネクタから取り外しても、レーザ光が外部に漏洩するのを防止することのできるレーザ光凝固装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、レーザ光源を有するレーザ光源部と、該レーザ光源部に接続され前記レーザ光源からのレーザ光を外部へ導出する延長ファイバケーブルと、前記延長ファイバケーブルの先端に取り付けられた中継コネクタと、前記中継コネクタに着脱自在に接続され、前記延長ファイバケーブルにて導出されたレーザ光を患者の被検眼へ照射するための眼内プローブとを備えたレーザ光凝固装置であって、前記中継コネクタは、前記眼内プローブが当該中継コネクタに接続されたときは、前記延長ファイバケーブルから前記眼内プローブへとレーザ光を導き、前記眼内プローブが当該中継コネクタから取り外されたときは、前記延長ファイバケーブルの先端面を遮蔽し、当該延長ファイバケーブルから外部へレーザ光が漏洩するのを防止するレーザ光漏洩防止手段を備えたことを特徴としている。
【0011】
上記構成によれば、眼内プローブが中継コネクタから取り外されたときは、延長ファイバケーブルの先端面が遮蔽されので、延長ファイバケーブルから外部へレーザ光が漏洩するのを防止することができる。
【0012】
請求項2に記載の発明は、請求項1において、前記中継コネクタは、前記レーザ光漏洩防止手段として、上部がピンで支持された遮蔽板を有し、該遮蔽板は前記ピン回りに回動自在に設けられ、前記眼内プローブを前記中継コネクタに接続したときは、前記遮蔽板は前記延長ファイバケーブルの端面前方から退避され、前記眼内プローブを前記中継コネクタから取り外したときは、前記遮蔽板がその自重で前記ピン回りに回動し、当該遮蔽板は前記延長ファイバケーブルの端面前方に位置することを特徴としている。
【0013】
上記構成によれば、眼内プローブを中継コネクタから取り外したときは、遮蔽板がその自重でピン回りに回動して延長ファイバケーブルの端面前方に位置するので、延長ファイバケーブルから外部へレーザ光が漏洩するのを防止することができる。
【0014】
請求項3に記載の発明は、請求項1において、前記中継コネクタは、前記レーザ光漏洩防止手段として、回転駆動機構と、該回転駆動機構によって駆動される遮蔽板と、前記回転駆動機構を起動させるスイッチとを有し、前記眼内プローブを前記中継コネクタに接続するときは、前記スイッチが操作されることにより、前記回転駆動機構が作動して前記遮蔽板が前記延長ファイバケーブルの端面前方から退避し、前記眼内プローブを前記中継コネクタから取り外したときは、前記回転駆動機構が自動的に作動して、前記遮蔽板を前記延長ファイバケーブルの端面前方に位置させることを特徴としている。
【0015】
上記構成によれば、眼内プローブを中継コネクタから取り外したときは、回転駆動機構が自動的に作動して、遮蔽板が延長ファイバケーブルの端面前方に位置するので、延長ファイバケーブルから外部へレーザ光が漏洩するのを防止することができる。
【0016】
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3において、前記遮蔽板は、前記中継コネクタの側面のうち前記眼内プローブが接続される側面、または、前記中継コネクタに取り付けられた前記延長ファイバケーブルの先端面付近に配置されていることを特徴としている。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、延長ファイバケーブルと眼内プローブとが中継コネクタを介して接続されている場合、眼内プローブを中継コネクタから取り外しても、レーザ光が外部に漏洩するのを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施例を図面に従って説明する。
【実施例1】
【0019】
図1は、本発明に係るレーザ光凝固装置を示している。このレーザ光凝固装置10は、脚部11の上に載置されたレーザ光源部12と、レーザ光源部12の上に設けられ横方向に延設されたアーム部13と、アーム部13の先端部に吊設された手術用顕微鏡14とを備えている。レーザ光源部12の内部には、レーザ光を発するレーザ光源(図示省略)が設けられている。
【0020】
また、レーザ光凝固装置10には、レーザ光源部12に接続され前記レーザ光源からのレーザ光を外部へ導出する延長ファイバケーブル15と、延長ファイバケーブル15の先端に取り付けられた中継コネクタ16と、中継コネクタ16に着脱自在に接続され、延長ファイバケーブル15にて導出されたレーザ光を患者の被検眼へ照射するための眼内プローブ17とが設けられている。
【0021】
図2は延長ファイバケーブル15が取り付けられた中継コネクタ16の外観斜視図である。また、図3及び図4は図2のSA−SA線に沿った断面を示しており、図3は眼内プローブ17を中継コネクタ16に接続したときの断面図、図4は眼内プローブ17を中継コネクタ16から取り外したときの断面図である。
【0022】
中継コネクタ16は、図2及び図3に示すように、ほぼ直方体を成し、一側面16Aに延長ファイバケーブル15の先端部が取り付けられている。また、中継コネクタ16の他側面16Bには、眼内プローブ17が着脱自在に接続されている。
【0023】
なお、中継コネクタ16の一側面16Aの中央には、後述するプラグ19が挿入される挿入孔16C(図3参照)が形成されている。また、中継コネクタ16の他側面16Bの中央には、後述するプラグ20が挿入される挿入孔16Dが形成されている。
【0024】
中継コネクタ16の内部には金属製の接続部材18が設けられ、この接続部材18の一側(中継コネクタ16の一側面16Aと同じ側)には凸部18Aが設けられ、この凸部18Aの外周面には雄ねじ18Bが形成されている。
【0025】
延長ファイバケーブル15の先端部には、有底円筒形状を成した金属製のプラグ19が設けられ、延長ファイバケーブル15はプラグ19の底部を貫通している。プラグ19は凹部19Aを有し、この凹部19Aの内周面には雌ねじ19Bが形成されている。そして、プラグ19の雌ねじ19Bには接続部材18の雄ねじ18Bが螺合し、さらに、雌ねじ19Bは雄ねじ18Bに締め付けられ、これにより、プラグ19は接続部材18に(つまり、延長ファイバケーブル15は中継コネクタ16の一側面16Aに)強固に取り付けられている。
【0026】
なお、延長ファイバケーブル15は、樹脂製のコアと、そのコアの外表面を覆うクラッドとからなる光ファイバ本体15Aと、光ファイバ本体15Aの外表面を覆う保護チューブ15Bとを有し、このうち、光ファイバ本体15Aがプラグ19の底部を貫通し、光ファイバ本体15Aの先端面は接続部材18の中央部まで達している。
【0027】
一方、接続部材18の他側(中継コネクタ16の他側面16Bと同じ側)には凸部18Cが設けられ、この凸部18Cの外周面には雄ねじ18Dが形成されている。また、眼内プローブ17の先端部にも、有底円筒形状を成した金属製のプラグ20が設けられている。なお、凸部18Cはその先端部が、中継コネクタ16の他側面16Bよりも外側に突出しない長さに設定されている。
【0028】
眼内プローブ17は先端部に、樹脂製のコアと、そのコアの外表面を覆うクラッドとからなる光ファイバ本体17Aを有し、この光ファイバ本体17Aはプラグ20の底部を貫通し、光ファイバ本体17Aの先端面は接続部材18の中央部まで達している。また、眼内プローブ17は、光ファイバ本体17Aの外表面を覆う保護チューブ17Bを有している。
【0029】
プラグ20は凹部20Aを有し、この凹部20Aの内周面には雌ねじ20Bが形成されている。そして、プラグ20の雌ねじ20Bには接続部材18の雄ねじ18Dが螺合し、さらに、雌ねじ20Bは雄ねじ18Dに締め付けられ、これにより、プラグ20は接続部材18に(つまり、眼内プローブ17は中継コネクタ16の他側面16Bに)強固に取り付けられている。
【0030】
本実施例では、レーザ光漏洩防止手段として、中継コネクタ16の他側面16Bに遮蔽板21が設けられている。この遮蔽板21は、ピン22によって中継コネクタ16の他側面16Bに取り付けられ、ピン22回りに回動自在となっている。ピン22は、中継コネクタ16の他側面16B及び遮蔽板21の上部角部付近に配置されている。また、中継コネクタ16の他側面16Bには、その下部周縁部にストッパ23が設けられている。
【0031】
次に、本実施例の作用について説明する。
【0032】
通常、中継コネクタ16には、図2に示すように、延長ファイバケーブル15が取り付けられている。眼内プローブ17を中継コネクタ16に接続する場合は、遮蔽板21を手動によりピン22を中心に矢印A1方向に回動させて、中継コネクタ16の他側面16B中央の挿入孔16Dを露出させ、この挿入孔16Dに眼内プローブ17先端部のプラグ20を挿入する。
【0033】
そして、プラグ20の雌ねじ20Bを接続部材18の雄ねじ18Dに螺合させて当該プラグ20を締め付けることにより、眼内プローブ17は中継コネクタ16に完全に取り付けられる。このとき、眼内プローブ17の光ファイバ本体17Aの先端面は延長ファイバケーブル15の光ファイバ本体15Aの先端面に密接し、延長ファイバケーブル15から眼内プローブ17へとレーザ光が導かれる。
【0034】
眼内プローブ17が中継コネクタ16に取り付けられた状態では、中継コネクタ16からレーザ光が漏れることはない。このとき、遮蔽板21は、その自重によりピン22を中心に矢印A2方向に回動し、遮蔽板21は、その周縁がプラグ20の上に載った状態となる。
【0035】
眼内プローブ17を中継コネクタ16から取り外す場合は、接続部材18の雄ねじ18Dに対するプラグ20の雌ねじ20Bの締め付けを緩めて、プラグ20を中継コネクタ16の挿入孔16Dから引き抜く。
【0036】
遮蔽板21は、その周縁がプラグ20の上に載った状態となっているので、図4に示すように、プラグ20を中継コネクタ16の挿入孔16Dから引き抜くと、遮蔽板21はその自重によりピン22を中心に矢印A2方向(図2参照)に回動する。
【0037】
この場合、遮蔽板21は、その上部角部がピン22で支持されているので、遮蔽板21の重心位置がピン21の真下(遮蔽板21の重心位置がピン22を通る鉛直線上)に位置するまで回動可能であるが、遮蔽板21の回動角度が大きすぎると、中継コネクタ16の挿入孔16Dが露出してしまい、レーザ光が漏れてしまう虞がある。
【0038】
そこで、本実施例では、中継コネクタ16の他側面16Bの下部周縁部にストッパ23を設け、遮蔽板21がその自重で矢印A2方向(図2参照)へ回動したときは、遮蔽板21の周縁がストッパ23に当たって、遮蔽板21の回動角度を一定角度に規制している。このように構成することにより、延長ファイバケーブル15の端面前方が遮蔽され、中継コネクタ16の挿入孔16Dからレーザ光が漏洩するのを完全に防ぐことができる。
【0039】
本実施例によれば、遮蔽板21の上部角部をピン22で支持するとともに、遮蔽板21の矢印A2方向へ回動角度を規制するストッパ23を設けることにより、眼内プローブ17を中継コネクタ16から取り外したとき、中継コネクタ16の姿勢を正立状態に維持していれば、遮蔽板21が不用意にピン22を中心に回動(矢印A1方向への回動)することはない。
【0040】
また、本実施例によれば、接続部材18の凸部18Cはその先端部が、中継コネクタ16の他側面16Bよりも外側に突出しない長さに設定されているので、ピン22を中心にして回動する遮蔽板21の動きを円滑に行わせることができる。
【実施例2】
【0041】
図5は、実施例2を示している。本実施例では、中継コネクタ16の内部に、レーザ光漏洩防止手段として、回転駆動機構31、遮蔽板32及びスイッチ33が設けられている。回転駆動機構31と遮蔽板32とは回転軸34を介して連結されており、遮蔽板32は回転駆動機構31によって回転駆動される。また、回転駆動機構31とスイッチ33とはケーブル35を介して電気的に接続されており、回転駆動機構31はスイッチ33の操作により起動する。
【0042】
また、遮蔽板32は、実施例1と同様、その上部角部が回転軸34で支持されている。さらに、図には示してないが、眼内プローブ17のプラグ20を中継コネクタ16の挿入孔16Dから引き抜いたとき、そのことを検知するセンサや、回転駆動機構31に電力を供給する電池等が設けられている。他の構成は実施例1の場合と同じである。
【0043】
次に、本実施例の作用について説明する。
【0044】
通常、中継コネクタ16には、図5に示すように、延長ファイバケーブル15が取り付けられている。眼内プローブ17を中継コネクタ16に接続する場合は、スイッチ33を操作すると、回転駆動機構31が起動して、遮蔽板32を回転軸34を中心に矢印A1方向(図2参照)に回動させる。つまり、遮蔽板32を延長ファイバケーブル15の端面前方から退避させる。これにより、中継コネクタ16の他側面16B中央の挿入孔16Dが露出し、この挿入孔16Dに眼内プローブ17先端部のプラグ20を挿入することが可能となる。そして、プラグ20を挿入孔16Dに挿入して、眼内プローブ17を中継コネクタ16に取り付ける。眼内プローブ17を中継コネクタ16に取り付けた際には、遮蔽板32は延長ファイバケーブル15の端面前方から退避した状態を維持している。
【0045】
眼内プローブ17を中継コネクタ16から取り外した場合は、そのことが前記センサで検知され、回転駆動機構31は、当該センサでの検知結果に基づいて遮蔽板32を、回転軸34を中心に矢印A2方向(図2参照)に自動的に回動させる。つまり、遮蔽板32を延長ファイバケーブル15の端面前方に位置させる。これにより、延長ファイバケーブル15の端面前方が遮蔽され、中継コネクタ16の挿入孔16Dからレーザ光が漏洩するのを完全に防ぐことができる。
【0046】
本実施例によれば、眼内プローブ17を中継コネクタ16に取り付けるときだけスイッチ33を操作すればよく、眼内プローブ17を中継コネクタ16から取り外すときは、そのことがセンサによって自動的に検知されるので、眼内プローブ17の中継コネクタ16への着脱操作を容易に行うことができる。
【0047】
なお、上記各実施例では、遮蔽板21又は32は、中継コネクタ16の他側面16B側に配置されていたが、こにような構成に限らず、前記遮蔽板を、中継コネクタ16に取り付けられた延長ファイバケーブル15の先端面付近、つまり中継コネクタ16の内部に配置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明に係るレーザ光凝固装置の外観斜視図である。
【図2】実施例1を示しており、延長ファイバケーブルが取り付けられた中継コネクタの外観斜視図である。
【図3】図2のSA−SA線に沿った断面を示しており、眼内プローブを中継コネクタ16に接続したときの断面図である。
【図4】図2のSA−SA線に沿った断面を示しており、眼内プローブを中継コネクタから外したときの断面図である。
【図5】実施例2を示しており、眼内プローブを中継コネクタに接続したときの断面図である。
【符号の説明】
【0049】
10 レーザ光凝固装置
12 レーザ光源部
15 延長ファイバケーブル
15A 光ファイバ本体
16 中継コネクタ
17 眼内プローブ
17A 光ファイバ本体
21 遮蔽板
22 ピン
31 回転駆動機構
32 遮蔽板
33 スイッチ
34 回転軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
レーザ光源を有するレーザ光源部と、該レーザ光源部に接続され前記レーザ光源からのレーザ光を外部へ導出する延長ファイバケーブルと、前記延長ファイバケーブルの先端に取り付けられた中継コネクタと、前記中継コネクタに着脱自在に接続され、前記延長ファイバケーブルにて導出されたレーザ光を患者の被検眼へ照射するための眼内プローブとを備えたレーザ光凝固装置であって、
前記中継コネクタは、前記眼内プローブが当該中継コネクタに接続されたとき、前記延長ファイバケーブルから前記眼内プローブへとレーザ光を導く一方、
前記中継コネクタは、前記眼内プローブが当該中継コネクタから取り外されたとき、前記延長ファイバケーブルの先端面を遮蔽し、当該延長ファイバケーブルから外部へレーザ光が漏洩するのを防止するレーザ光漏洩防止手段を備えたことを特徴とするレーザ光凝固装置。
【請求項2】
前記中継コネクタは、前記レーザ光漏洩防止手段として、上部がピンで支持された遮蔽板を有し、該遮蔽板は前記ピン回りに回動自在に設けられ、
前記眼内プローブを前記中継コネクタに接続したときは、前記遮蔽板は前記延長ファイバケーブルの端面前方から退避され、前記眼内プローブを前記中継コネクタから取り外したときは、前記遮蔽板がその自重で前記ピン回りに回動し、当該遮蔽板は前記延長ファイバケーブルの端面前方に位置することを特徴とする請求項1に記載のレーザ光凝固装置。
【請求項3】
前記中継コネクタは、前記レーザ光漏洩防止手段として、回転駆動機構と、該回転駆動機構によって駆動される遮蔽板と、前記回転駆動機構を起動させるスイッチとを有し、
前記眼内プローブを前記中継コネクタに接続するときは、前記スイッチが操作されることにより、前記回転駆動機構が作動して前記遮蔽板が前記延長ファイバケーブルの端面前方から退避し、前記眼内プローブを前記中継コネクタから取り外したときは、前記回転駆動機構が自動的に作動して、前記遮蔽板を前記延長ファイバケーブルの端面前方に位置させることを特徴とする請求項1に記載のレーザ光凝固装置。
【請求項4】
前記遮蔽板は、前記中継コネクタの側面のうち前記眼内プローブが接続される側面、または、前記中継コネクタに取り付けられた前記延長ファイバケーブルの先端面付近に配置されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のレーザ光凝固装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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