説明

ロック付き超小型プッシュスイッチ

【課題】 超小型プッシュスイッチでのロック機能を小型で可能にする。
【解決手段】 既製のプッシュスイッチの取付け用の金具が新規設計された金具と、押しボタンと結合して設置される回転押しボタンを設置して、そのまま回転押しボタンを押せば、回転押しボタンによって押される位置に設置されたスイッチがスイッチ動作する。回転押しボタンの左右どちらか一定角度の回転によってスイッチを動作出来るストロークを得るための新取付け金具によってスイッチが動作し保持される。又、左右どちらか一定角度どちらかの方向に回転されるとスイッチの保持が解除されて元に戻る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】

本発明は超小型プッシュスイッチにロック機能のスイッチに関する。
【背景技術】
【0002】
通常のプッシュスイッチはロック付きものはありますが、超小型タイプのスイッチは、ロック付のものは構造的に大きくなり実用的なものでない。
皮膚用ダーモスコープ皮膚の臨床部を撮影して拡大画像を見て診断を下す装置での使用において、右手でデジタルカメラを支えながら人差し指でシャッターを構え、又、左手でカメラを支えながら照明用の小型スイッチを押しながら両手を使用して安定に撮影するのが通例であった。その使用する照明用プッシュスイッチを図5でボディケース2に取付けた状態を示している。スイッチ本体3を8のワッシャーをつけてからボディケースに本体の9のねじ部(雄ねじ)を利用して取付け用金具13のねじ部(雌ねじ)を使って取付ける。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
皮膚用ダーモスコープ皮膚の臨床部を撮影して拡大画像を見て診断を下す装置での使用において、両手で機器を扱うのが通例であったが、患部の状況では、片手で患部を撮影し易いように押さえるなどの対応が必要な片手操作での撮影の必要性がある。
【課題を解決するための手段】
【0004】
従来のプッシュスイッチの取付け用の金具を新しく設計し、かつ、その従来のプッシュスイッチの押しボタンとその押ボタンと結合した回転可能な押しボタンを設置して、そのまま回転押しボタンを押せば、回転押しボタンによって押される位置に設置されたスイッチが動作する。前記スイッチの新取付け用金具の突起部と回転押しボタンのつばとの構成で、左右どちらか90度程度の回転によって回転押しボタンが下方にスイッチ動作させるストローク分沈む事によってスイッチを動作させる。その状態は保持される。又、左右どちらか90度程度どちらかの方向に回転するとスイッチの動作の保持が解除され元にもどります。
【発明の効果】
【0005】
押しボタンスイッチにロック機構をつけたので、撮影前に回転押しボタンを回転して照明スイッチ動作させてそのままの動作を保持して、左手で患部を押さえたり、皮膚を伸ばしたりするような各種の細工をして、右手でダーモスコープを支えながらカメラのシャッターを押して撮像出来る。従って、本発明の効果として図6の示されているように従来と同じプッシュスイッチ動作と共に、本発明により片手でダーモスコープでの撮影が可能になった。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図3はスイッチ動作保持機能を持つために設計した新取付け用金具を正面、横、上方向からみた図を示している。特に3A,3B,3Cに示したように突起部を持ち形状的にはその突起部が曲線部をもっているのが特徴である。又、図4ではもう一つの発明の構成要素である回転押しボタンを断面図、上、下方向からの図が示されている。4A,4Bのようにつまみの下の部分につばを4Cの2つの印の方向にもっている。4Bの横線部のつばと取付け用金具とその突起部7が回転押しボタンとの羽目合いの位置関係が示されている。こと位置関係でスイッチ本体との取付けと回転押しボタンと押しボタンと結合させて構成する。4Bの12の窪みはここにスイッチの押しボタンの頭部が圧入される部分です。
【0007】
以下、本発明の実施形態を図1と図2に基づいて説明する。
【0008】
図1は本発明の実施例の一つを示している。ボディケースに取付けられたスイッチを上部から見て、A−A断面とB−B断面を示している。1Aでは既存のスイッチ本体3をワッシャー8を介してボディケース2に通して新しく製作した取付け用金具(雌ねじ)7でもって既存スイッチの取付け用のねじ部(雄ねじ)9を使って取付ける。中央にあるスイッチ本体の押しボタン4の頭部を回転可能な押しボタン1に圧入又は接着して結合させる。又、1Bで示すように回転押しボタンの下部にこの断面方向でつば6と1Aの取付け金具の突起部7とにより後述する回転時にスイッチ動作の保持機構を担う。この図1では回転押しボタンを押せば、スイッチ本体の押しボタンを押すことになり、スイッチが動作する。この時押しボタンが押された時5で示す間隙がスイッチ動作のストローク分となる。回転押しボタンの上部にある上下二つある印10がこの方向にあるときは通常のプッシュスイッチ動作を行う。図2は図1と同様上部からみた図で、本発明で言う回転押しボタンみを90度程度の回転させた時スイッチ動作を保持する。回転押しボタンの上部の印が水平方向になっている。2AのC−C断面図に示されたように回転押しボタン1の6に示すつばの部分がつまみの回転により取付け用金具7の突起部の下部に入る。そのため、回転押しボタンが沈み、押しボタン4が押されてスイッチが動作となりかつこの状態が保持される。その結果回転押しボタンがスイッチ動作ストローク分下がって図1Aの5の間隙と同様にボディケースとの隙間11が小さくなる。
【0009】
取付け金具の突起部が曲線部を持たない場合は一端スイッチ押してから回転押しボタンを廻してもスイッチ動作保持は可能である。
しかし、本発明の突起部に曲線部を持つことにより4Cから4Dの方向に回転させますと、つば6が3Aの取付け用金具の7部分の曲線に沿って沈んで行き最終的には金具の突起部の下に潜り込んで2A図のようになる状態となり、スイッチ動作が保持される。このようにスイッチの位置の状態に拘わらず回転押しボタンを回転すれば曲線部に沿って回せるのが効果である。又、この曲線部により通常のプッシュスイッチ動作時には回転押しボタンの角度のずれがあっても動作する余裕の間となる。実施例では突起物に曲線部を持つ取付け用金具の材料として真鍮を採用し、回転押しボタンをプラスチック樹脂を採用して摩耗に対し配慮している。
【0010】
図6のように皮膚用ダーモスコープにおいて、通常は右手でデジタルカメラ12を支えながら、シャッタースイッチ13を人差し指で押すことになり、左手で同じくカメラを支えながら照明用スイッチを押して両手で撮像を行っていました。本発明のスイッチを照明用プッシュスイッチに採用して、回転押釦つまみ1を図の設置に示すように設置します。そこで、あらかじめつまみを回転させてスイッチ動作を保持して照明をしながら、左手で皮膚の患部を処理しながら右手でデジタルカメラ12を支えながらシャッタースイッチを13を人差し指で押して撮像することが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】 本発明のスイッチのプッシュスイッチ機能の動作図
【図2】 本発明のスイッチのプッシュスイッチ機能の回転による動作保持図
【図3】 本発明用のスイッチ取付け用金具図
【図4】 本発明の回転押しボタン図
【図5】 従来のプッシュスイッチのボディケース取付け図
【図6】 本発明のダーモスコープでの実施図

【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイッチ本体を取り付け金具を介してボディーケースに取り付け、スイッチ本体の押しボタンを外部から操作するカメラのスイッチにおいて、前記押しボタンはその先端に固定されて同押しボタンの回転操作を可能にする回転ボタンを備え、この回転ボタンはこれを一定角度を回転させたとき、前記押しボタンを動作(オン又はオフ)位置に保持する構成としたことを特徴とするカメラのスイッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−218374(P2008−218374A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−94390(P2007−94390)
【出願日】平成19年3月5日(2007.3.5)
【出願人】(507103927)デルマ医療合資会社 (1)
【Fターム(参考)】