説明

ロック装置の係合解除機構

【課題】 操作性を良好にし、ロック装置の品質及び信頼性を向上する。
【解決手段】 リッド4が本体3に対し開と閉状態に回動切り換えられる場合に適用され、リッド閉状態でリッド側のストライカー5を本体側の主ラッチにて係止し、該係止を解除したときにリッド4を所定寸法だけ開方向へ回動し、更なる開方向への回動をストライカー等に係合する補助ラッチ6にて阻止するとともに、前記回動で本体3とリッド4との間に形成される隙間tから解除レバー2を操作することで補助ラッチ6の係合を解除してリッド4を開状態に切換可能にするロック装置1の係合解除機構であって、解除レバー2に付設されて、リッド閉状態で全寸を付勢力に抗して収縮しており、リッドが開方向へ回動するのと連動して付勢力により全寸を延長し、該延長により本体3とリッド4との間の隙間からの解除操作をし易くする操作ユニット7を備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば、自動車の回動式リッド(ボンネットやフードとも称される)を係止するような場合に用いられ、リッド側のストライカーに対応して本体側に設けられた主ラッチとともに補助ラッチを有したロック装置の係合解除機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
発明対象のロック装置は、特許文献1や2に例示されるような構造である。図6〜図8はその一例として特許文献1のものを示している。まず、図6において、自動車(車両)10は、車体フレーム11と、運転席12と、リッド(ボンネット)13と、フロントボデー14とを備えている。リッド13(22はアウタプレートと、23はインナプレート、24は充填材)は、ストライカー27(31は本体、32は取付用板部材)を突設している本体15と、本体15をフロントボデー14にストライカー27を介し係止するロック装置16と、運転席12側に設けられた遠隔操作用オープナレバー17と、オープナレバー17とロック装置16とを接続しているケーブル18とを備えている。図7は図6の2−2線断面図であり、図8はロック装置の作動を示している。図のロック装置16は、ラジエータサポート21にベース板33をボルト34で固定し、ベース板33にキャッチ手段35を取り付け、該キャッチ手段35がストライカー27に噛み合って係止する。すなわち、キャッチ手段35は、ベース板33に形成されてストライカー27を受け入れ可能な不図示のスライド溝と、ベース板33に揺動可能に取り付けられているロッキングレバー43及び該ロッキングレバー43に係合するラッチ(本発明で言う主ラッチに相当)44と、ラッチ44に形成されている係止溝61及びロッキングレバー用掛止部62並びにリフト部63と、ベース板33とラッチ44との間に配置された引っ張りばね46と、ラッチ44の係止解除状態においてストライカー27に係合するセーフティラッチ(本発明で言う補助ラッチに相当)45等で構成されている。ロッキングレバー43には掛止部56が設けられている。セーフティラッチ45には解除レバー37(41は指掛け片)が形成されている。
【0003】
以上のロック装置16では、リッド13の閉状態において、ストライカー27がベース板33のスライド溝に入った状態でラッチ44により係止されている。該係止は、車室内のオープナレバー17を引っ張ると、図8(a)のように、ロッキングプレート43がケーブル18を介して丸数字2の矢印方向へ引っ張られ、掛止部56がラッチ44の掛止部62から離れる。これにより、ラッチ44は、引っ張りばね46の付勢力で丸数字3の矢印方向へ旋回し始め、図8(b)のように係止溝61がストライカー本体31との噛み合いを解除、つまりストライカーに対して係止解除するとともに、リフト部63によってストライカー本体31を押し上げ(リフト機構)、又、ベース板33のストッパー53に当たって止まる。ストライカー本体31は、ラッチ44から係止解除されても、上方移動がセーフティラッチ45により阻止される。そして、この構造では、リッド13が図7の二点鎖線で示す位置に上げられ、車体パネル側との間に指が入る程度の隙間が形成される。次に、前記隙間から差し込んだ指で解除レバー37(符号41の指掛け片)を操作する。セーフティラッチ45は、解除レバー37が指操作により付勢力に抗して水平方向に押されると、ストライカー本体31上から離れる方向へ回動されて係合解除状態となる。このため、リッド13は全開状態まで回動可能となる。
【0004】
【特許文献1】特開2004−100267号公報
【特許文献2】特開平5−171849号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記した従来のロック装置16では、リッド開状態に切り換えるとき、リッド13が図7の二点鎖線で示す位置に上げられた状態から、車体パネル側との間に形成された隙間に指を差し込んで解除レバー37を手探りで確認してから、解除レバー37を押し操作しなくてはならず、操作性が悪いだけではなく手が汚れるという虞もあった。これは、解除レバー37がリッド13側と干渉しないように収納部を区画しているパネル周縁から少し内側に配置されている関係で、操作者が腰をかがめないと、パネル側との間に形成された隙間から目視できないためである。そこで、本発明の目的は、以上のような課題を解消して操作性を良好にし、それにより使い勝手及び信頼性を向上することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため本発明は、リッドが本体に対し開状態と閉状態に回動切り換えられる場合に適用され、リッド閉状態でリッド側のストライカーを前記本体側の主ラッチにて係止し、該係止を解除したときに前記リッドを所定寸法だけ開方向へ回動し、更なる開方向への回動を前記ストライカー等に係合する補助ラッチにて阻止するとともに、前記回動で前記本体と前記リッドとの間に形成される隙間から解除レバーを操作することで前記補助ラッチの係合を解除して前記リッドを開状態に切換可能にするロック装置の係合解除機構であって、前記解除レバーに取り付けられて、リッド閉状態で全寸を付勢力に抗して収縮しており、前記リッドが前記所定寸法だけ開方向へ回動するのと連動して付勢力により全寸を自動的に延長し、該延長により前記本体と前記リッドとの間の隙間からの解除操作をし易くする操作ユニットを備えていることを特徴としている。
【0007】
以上の操作ユニットは、解除レバーに付設されており、リッドが所定寸法だけ開方向へ回動するのと連動して付勢力により全寸を自動的に延長するため、解除レバーの操作部分を実効的に長くし、それにより指による押し操作を良好に行えるようにする。ここで、本発明の補助ラッチは、例えば、セーフティラッチやセーフティフックと称されることもあり、又、特許文献1のごとくストライカーに係合する構成、特許文献2のごとくリッド側に設けられるストライカー以外の固定箇所(係止板等)に係合する構成、何れであってもよい。また、用途例としては、本体が自動車の収納部であり、リッドがその収納部を開閉するボンネットやフードである。但し、用途はそれ以外でもよい。
【0008】
以上の本発明は次のように具体化されることがより好ましい。
第1に、前記操作ユニットは、前記解除レバーに設けられる保持体と、前記保持体に摺動可能に組み込まれている可動体と、前記可動体を前記保持体から突出する方向へ付勢しているばね部材とを有しているとともに、前記可動体が前記リッド側に設けられているカムを介してリッド開状態から閉状態に切り換えられる過程で前記ばね部材の付勢力に抗して前記保持体からの突出量を減じる方向へ摺動される構成である(請求項2)。第2に、前記可動体は、前記保持体内に出没可能に配置されていると共に、摺動方向と交差する方向に設けられたピンを有し、前記ピンを前記保持体に設けられガイド溝に摺動可能に嵌合している構成である(請求項3)。
第3に、前記カムは、前記ピン又は該ピンに回転自在に支持された回転部材に圧接して前記可動体を前記ばね部材の付勢力に抗して摺動する構成である(請求項4)。
【発明の効果】
【0009】
本発明に係るロック装置の係合解除機構は次のような利点を具備できる。
・請求項1の発明では、例えば、特許文献1や2に挙げた自動車のリッド(ボンネットやフード)を係脱するロック装置に適用すると、主ラッチを係止解除して、リッドが所定寸法だけ開方向へ回動するのと連動して、操作ユニットが付勢力により全寸を自動的に延長するため、解除レバーの操作部分を実効的に長くして、指による押し操作を良好に行え、それによってリッドを全開するときの操作性を大幅に改善でき、適用装置やリッドの使い勝手及び信頼性を向上できる。
・請求項2の発明では、操作ユニットが保持体と可動体及びばね部材にて構成されるため、又、可動体がリッド側に設けられているカムを介して摺動されるため、既存の解除レバーにも適用し易く、比較的安価に実施できる。
・請求項3の発明では、例えば、保持体のガイド溝の長さにより可動体の摺動距離を規制したり、ガイド溝とピンとのガイド作用により可動体の安定した摺動を維持したり、請求項4の構成を採用し易くする。
・請求項4の発明では、可動体を良好に摺動できるようにし、それにより可動体の作動特性を安定維持可能にする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
本発明の最良な形態を図面を参照しながら説明する。図1と図2は発明要部である操作ユニットの作動を示し、図3は操作ユニットの分解図、図4は操作ユニットの組み立て状態を示している。以下の説明では、全体構造及び要部を述べた後、作動と変形例に言及する。
【0011】
(全体構造)発明対象のロック装置1は、特許文献1や2のものと同様であるため図1及び図2では解除レバー2を除いてブロックとして示したが、次のような構造であればよい。すなわち、ロック装置1は、リッド4が車体パネル3の対応部に対し開状態と閉状態に回動切り換えられる場合に用いられ、リッド4側に設けられる略U形のストライカー5に対応して車体パネル3側の対応部に設置される。そして、図1の実線で示すリッド閉状態でリッド4側のストライカー5を主ラッチにて係止し、該係止を従来技術で述べた車室内のオーブナレバーを引っ張って解除したときに、主ラッチのリフト機構によりリッド4を所定寸法だけ開方向へ回動する。この回動は、リッド4の開方向への移動をストライカー5等に係合する補助ラッチ6にて阻止する。この補助ラッチ6は、特許文献1のセーフティラッチ、特許文献2のセーフティフックと同じく解除レバー2に一体化されている。補助ラッチ6の係合は、図2に示すようにリッド4の回動で車体パネル3とリッド4との間に形成される隙間tから解除レバー2を操作して解除される。この係合解除により、リッド4は開状態に切換可能となる。換言すると、本発明に係るロック装置1の係合解除機構は、補助ラッチ6の係合を解除レバー2を介し解除操作する機構であり、従来に対し次の構造が相違している。すなわち、この係合解除機構では、解除レバー2に取り付けられて、リッド閉状態で全寸を付勢力に抗して収縮しており、リッド4が前記所定寸法だけ開方向へ回動するのと連動して付勢力により全寸を自動的に延長し、該延長により車体パネル3とリッド4との間の隙間tからの解除操作をし易くする操作ユニット7を備えている。
【0012】
なお、図面上はリッド4及び車体パネル3などを模式的に示している。通常、リッド4は、アウタプレート及びインナプレート等で形状出しされ、自由端側の内面にストライカー5が取付部材8などを介して突設されている。車体パネル3は、例えば、自動車の前側に設けられているエンジンルームを区画しており、ロック装置1がエンジンルーム内の骨材に対し固着された状態で、リッド4側と干渉しないように区画壁のうち最前方の上面縁部から上向きに突出されている。これらは従来と同じである。
【0013】
(要部構造)操作ユニット7は、前記した解除レバー2の端部2aに止め具9により取り付けられる保持体10と、保持体10に摺動可能に組み込まれている可動体15と、可動体15を保持体10から突出する方向へ付勢しているばね部材19とを少なくとも備えている。そして、可動体15がリッド4側に取り付けられるカム21を介してリッド開状態から閉状態に切り換えられる過程でばね部材19の付勢力に抗して保持体10からの突出量を減じる方向へ摺動される構成である。細部は以下の通りである。
【0014】
保持体10は、概略ケース状をなし、内部にあって前後略中間に設けられた壁11(図2を参照)により前室10aと後室10bと区画されている。前室10aは、前端を開口しており、両内面に対向して設けられているガイド凸部12と、両側壁を貫通した状態に設けられているガイド溝13と、壁11から前側へ突設されている支持軸11a(図2を参照)とを有している。ガイド凸部12は前室10aの下側に位置して前後方向に延びている。ガイド溝13は前室10aの上側に位置して前後方向に延びている。支持軸11aは、図2に示されるようにコイル形のばね部材19を支持する。なお、ガイド凸部12とガイド溝13とはほぼ平行となっている。後室10bは、上面から下向きに開設された穴であり、両側壁を貫通した状態に設けられている複数の取付孔14を有している。そして、後室10bには、解除レバー2の端部2aが上から差し込まれる。なお、この端部2aには各取付孔14に対応した貫通孔2bが設けられている。そして、保持体10は、解除レバー2に対し端部2aを後室10bに上から差し込んだ後、取付孔14及び貫通孔2bに挿通される止め具9により固定される。
【0015】
可動体15は、保持体10の前室10aにほぼ出没可能な形状からなり、両側面に設けられて前記した対応するガイド凸部12と嵌合する前後溝16と、後上側に設けられて両側を貫通している装着孔17と、後端面から前側に向かって設けられた凹部15a(図2を参照)とを有している。そして、可動体15は、前室10aに対しガイド凸部12と前後溝16とを嵌合した状態に配置された後、ピン18が一方のガイド溝13、装着孔17、他方のガイド溝13に挿通されることでガイド溝13に沿って前後動可能となる。その際は、ばね部材19が後部分を支持軸11aに支持し、前部分を凹部15aに納めた状態で壁11と可動体15との間に組み込まれる。このため、組立状態では、可動体15がばね部材19の付勢力により前方へ摺動され、ピン18がガイド溝13の前端で規制されるまで前室10aから突出されている。また、ピン18は、装着孔17に圧入により固定されるとともに、一方のガイド溝13から外に張り出した部分に枢支されたローラー等の回転部材20を有している。
【0016】
これに対し、カム21は、後端面22が回転部材20に当たる作動面に設定されるとともに、側面に突設された取付部23を有している。そして、カム21は、リッド4の対応部に対しブラケット24などを介して取り付けられる。この場合は、例えば、ブラケット24の下端側が取付部23に止め具25を介し固定され、ブラケット24の上端側がリッド4の対応部に溶接等により固定される。但し、この取付構造は任意に設計される。
【0017】
(要部作動)以上の操作ユニット7の作動を述べる。図1の実線は、リッド4が一点鎖線の開から閉方向へ回動されて車体パネル3のエンジンルームを完全に覆い、ストライカー5をロック装置1を構成している不図示の主ラッチにより係止したリッド閉状態を示している。操作ユニット7は、リッド4が開から閉状態に切り換えられる過程で、カム21がピン18の回転部材20に当たった後、回転部材20を後端面22の作動面で後方へ押圧し、該押圧によりピン18がばね部材19の付勢力に抗して可動体15とともにガイド溝13に沿って保持体10内に摺動され、それにより全寸が最小寸法になっている。図2はリッド4を開状態に切り換えるため従来と同じく車室内のオープナレバーを引っ張って、主ラッチの係止を解除した状態を示している。この段階では、ロック装置1の主ラッチがストライカー5に対して係止解除すると、不図示のリフト機構によりリッド4をストライカー5を介して所定寸法だけ押し上げ、かつ、更なる上移動がストライカー5などに係合される補助ラッチ6により阻止される(細部は段落0003を参照)。このため、この構造では、リッド4が図2に示す位置まで押し上げられ、車体パネル側との間に指が入る程度の隙間tが形成される。隙間tの形成過程において、操作ユニット7は、カム21がリッド4の押し上げにより上昇されるのに連動して、カム後端面22の作動面の形状によって、また、ばね部材19の付勢力によって、可動体15がピン18及び回転部材20を介してガイド溝13の前方(図2の左側)へ摺動される。この結果、可動体15は、保持体10の前方へ大きく突出され、それにより隙間tから指を差し込んで容易に操作可能となる。
【0018】
(変形例)図5は上記操作ユニットを変更した一例を図4に対応して示している。この説明では、図1〜図4と作用的に同じ部材及び部位に同じ符号を付して、変更点だけを詳述する。この例では上記したカム及びピンが変更されている。すなわち、この構造では、カム体26が上記したカム21を取付板24に対し2つ平行に下設し、また、カム21とカム21との間は保持体10が入り込む寸法に設定されている。一方、ピン18は、両端部18a,18aが対応するガイド溝13から突出されており、前記各カム21が対応する端部18a,18aにそれぞれ当接可能になっている。このため、この構造では、可動体側のピン18をカム体25の各カム21により両側から押圧するため、ピン18に対する負荷を分散しピンの変形等を防いだり可動体15の摺動を安定化できる。このように、本発明は請求項1の要件を充足する範囲で種々変更可能なものである。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】発明要部の操作ユニットの縮小作動を示す模式断面図である。
【図2】上記操作ユニットの突出作動を示す模式断面図である。
【図3】上記操作ユニットを分解した概略構成図である。
【図4】上記操作ユニットとカムとの関係を示す図である。
【図5】上記操作ユニット及びカムの変形例を図4に対応して示す図である。
【図6】対象ロック装置の使用例として特許文献1の構成を示す配置図である。
【図7】図6のロック装置を図6の2−2線断面で示す図である。
【図8】図7の4−4線断面で示すロック装置の作動図である。
【符号の説明】
【0020】
1…ロック装置
2…解除レバー(2aは端部、2bは取付孔)
3…車体パネル(発明の本体に相当)
4…リッド
5…ストライカー
6…補助ラッチ
7…操作ユニット
10…保持体(10a,10bは前後室、12は凸部、13はガイド溝)
15…可動体(16は前後溝、17は装着孔)
18…ピン
19…ばね部材
20…回転部材
21…カム
26…カム体


【特許請求の範囲】
【請求項1】
リッドが本体に対し開状態と閉状態に回動切り換えられる場合に適用され、リッド閉状態でリッド側のストライカーを前記本体側の主ラッチにて係止し、該係止を解除したときに前記リッドを所定寸法だけ開方向へ回動し、更なる開方向への回動を前記ストライカー等に係合する補助ラッチにて阻止するとともに、前記回動で前記本体と前記リッドとの間に形成される隙間から解除レバーを操作することで前記補助ラッチの係合を解除して前記リッドを開状態に切換可能にするロック装置の係合解除機構であって、
前記解除レバーに取り付けられて、リッド閉状態で全寸を付勢力に抗して収縮しており、前記リッドが前記所定寸法だけ開方向へ回動するのと連動して付勢力により全寸を自動的に延長し、該延長により前記本体と前記リッドとの間の隙間からの解除操作をし易くする操作ユニットを備えていることを特徴とするロック装置の係合解除機構。
【請求項2】
前記操作ユニットは、前記解除レバーに設けられる保持体と、前記保持体に摺動可能に組み込まれている可動体と、前記可動体を前記保持体から突出する方向へ付勢しているばね部材とを有しているとともに、前記可動体が前記リッド側に設けられているカムを介してリッド開状態から閉状態に切り換えられる過程で前記ばね部材の付勢力に抗して前記保持体からの突出量を減じる方向へ摺動される請求項1に記載のロック装置の係合解除機構。
【請求項3】
前記可動体は、前記保持体内に出没可能に配置されていると共に、摺動方向と交差する方向に設けられたピンを有し、前記ピンを前記保持体に設けられガイド溝に摺動可能に嵌合している請求項2に記載のロック装置の係合解除機構。
【請求項4】
前記カムは、前記ピン又は該ピンに回転自在に支持された回転部材に圧接して前記可動体を前記ばね部材の付勢力に抗して摺動する請求項3に記載のロック装置の係合解除機構。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2006−219942(P2006−219942A)
【公開日】平成18年8月24日(2006.8.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−35987(P2005−35987)
【出願日】平成17年2月14日(2005.2.14)
【出願人】(000135209)株式会社ニフコ (972)
【Fターム(参考)】