ロースター用フィルター
【課題】 ロースターにより膨大量に発生するオイルミストや臭気或いは焦煙を極めて維持経費を安価に且長期に亘って付着除去や吸着除去しえるロースター用フィルターの提供。
【解決手段】 付着及び吸着素材として、黒曜石を焼成発泡させた見掛比重が０．１乃至０．１５で独立気泡構造からなり、且その外表面に膨大数の微細孔隙を有し、而もその粒径が５乃至２０ｍｍのパーライトが用いられ、更に該パーライトが漏出せぬ網目合の金網材若しくはパンチングメタル板により、フィルター装着ホルダーに装着できる寸法形状で、且その一側にパーライトを充填排除しえる開口辺が設けられた詰替えフィルターケースとからなる構成。
【解決手段】 付着及び吸着素材として、黒曜石を焼成発泡させた見掛比重が０．１乃至０．１５で独立気泡構造からなり、且その外表面に膨大数の微細孔隙を有し、而もその粒径が５乃至２０ｍｍのパーライトが用いられ、更に該パーライトが漏出せぬ網目合の金網材若しくはパンチングメタル板により、フィルター装着ホルダーに装着できる寸法形状で、且その一側にパーライトを充填排除しえる開口辺が設けられた詰替えフィルターケースとからなる構成。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明はガスやハロゲンランプ若しくは炭火等の加熱源を用いて、焼き調理をなすロースターで発生する膨大量のオイルミストの付着除去、及び臭気や焦煙の吸着除去も可能で、而も維持経費も極めて安価なロースター用フィルターに関する。
【背景技術】
【０００２】
調理機器としてのロースターは、焼き調理に伴う特有の旨みや風味が創出されることから、畜肉や魚介類はもとより野菜類にまで亘って広範囲の調理献立が可能で、とりわけ焼き肉や炉端焼き或いは炙り焼き等による料理飲食店舗は、急激な拡大発展を遂げている。
この焼き調理は畜肉類や魚介類の脂質やたんぱく質の変性による特有の旨みが創出されることから、今日の高級化指向やグルメ指向にも合致するものであるが、反面該焼き調理時には膨大量のオイルミストの発生とともに臭気や焦煙も発生するため、これらを即時且有効に除去排出せぬと、店舗内飲食環境が劣悪となり、折角旨みの創出された料理も食取されるまでには至らない。
【０００３】
これがため、初期段階においてはエアコンによる強制換気を図り、発生するオイルミストや臭気或いは焦煙を吸引し且屋外排出をなしていたが、焼き調理では膨大量に亘り発生するオイルミストや臭気或いは焦煙が、エアコンで吸引且屋外排出される以前に店舗内に拡散されて随所に付着吸着されて汚損され、或いはエアコンフィルターや排気ダクト内に付着し、短期に故障が頻発する結果ともなっていた。
【０００４】
そこで現状においてはロースターが用いられるもので、該ロースターは図６に示す如く、飲食兼調理テーブルＡの略中央部位に、調理時に発生するオイルミストや臭気或いは焦煙を即時に吸引させ外部輩出させるための吸引間隙Ｂが形成保持されるよう略腕形状に形成された排気フードＣと、この排気フードＣ内には所要の吸引間隙Ｂが保持されるよう、且その内部にはガスやハロゲンランプ或いは炭火等の火種Ｄを擁した火種皿Ｅが載置されたうえ、その上端縁Ｆ・Ｆが排気フードＣに接合懸下されるとともに、而もその上部周縁に亘って排気孔Ｇが形成された調理蓋Ｈが配設されている。
【０００５】
而してかかる排気フードＣの下端には、その厚さが略２０乃至２５ｍｍで、且縦及び横が２００ｍｍ程度の平板状のフィルター材Ｊを装着保持しえる装着ホルダーＫが設けられてなり、且この装着ホルダーＫの下方にはダクトＬが連結されて外部排気がなされるよう構成されている。
【０００６】
ところで、かかるロースターにおいて焼き調理がなされると、膨大量のオイルミストを初め臭気や焦煙が発生する。とりわけオイルミストは可能な限りフィルターＪで付着除去せぬと、ダクトＬ内に付着重積しダクトＬ接合部からの汚濁油脂として漏出し店舗内の随所が汚損されたり、或いは付着重積による火災発生の危険も内在し、更には十分な付着除去がなされず外部排気がなされれば近隣への二次汚染が招来される危険もある。
【０００７】
これがため、現状のフィルター材Ｊは高温度のオイルミストが接触流通されることから、耐火不燃性素材としてコージェライト及びアルミナからなるセラミックス素材を用いて連続気孔状の扁平成形板材や、或いはステンレス若しくはアルミ線条を織成させ且織成密度の異なる網地を多層に積層させ、而も所要の寸法で扁平状に形成させたものが主に使用されている。
【０００８】
然るにこれら現状のフィルター材Ｊは、オイルミストが固定化された通風間隙面に接触し付着重積するため、短時に通風間隙が閉塞される。そしてこの閉塞されたフィルター材Ｊの洗浄には高温度高濃度のアルカリ剤で長時間に亘って強制洗浄をなさねばならず、この繊維管理には莫大な経費が強いられ、特に今日の如く価格競争の熾烈な外食産業においては、コストダウンは最重要課題とされるに至っている。
【０００９】
発明者はかかる実情に鑑み安価でオイルミストの付着除去性の高いロースター用フィルターの開発につき研究を重ねた結果、結晶水を保持する黒曜石を所要の粒径に破砕のうえ、略１，０００乃至１，２００℃で加熱発泡させることにより形成されるパーライトは、耐火不燃性のうえその見掛比重が０．１乃至０．１５と極めて嵩高軽量なうえ、独立気泡構造で且その外表面には膨大な微細孔隙を有するため、オイルミストの付着吸着性に極めて優れるばかりか、所要の寸法形状のフィルター形成に要するパーライト量も極めて小量で形成しえることから原材料費も僅かである。
【００１０】
加えてこの粒径状のパーライトが漏出せぬ網目合を有す金網材若しくは通風穴が穿設されたパンチングメタル板で、開閉自在な詰替えフィルターケースを形成し、この詰替えフィルターケースにパーライトを充填のうえ装着ホルダーＫに装着使用することで、流通するオイルミストや臭気或いは焦煙等の圧力付加でパーライト相互が遊動しパーライト球体全面に付着や吸着がなされ、且負圧の調整作用も働くことから略３０乃至５０日に亘る長期使用が可能なることを究明し本発明に至った。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【００１１】
本発明はガスやハロゲンランプ或いは炭火等の加熱源による焼き調理用ロースターで発生する膨大量のオイルミストの付着除去はもとより、臭気や焦煙の吸着除去を極めて安価に且長時に亘って付着吸着除去しえるロースター用フィルターを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【００１２】
上述の課題を解決するために本発明が用いた技術的手段は、黒曜石を破砕のうえ焼成発泡させてその見掛比重が０．１乃至０．１５で独立気泡構造で且その外表面に膨大数の微細孔隙を有する粒径５乃至２０ｍｍのパーライトと、該パーライトが漏出せぬ網目合で織成された金網若しくは通風穴が穿設されたパンチング板を用い、ロースターの装着ホルダーに装着しえる寸法形状に且その一側にパーライトを充填し若しくは排除させるためには開閉辺が設けられた詰替えフィルターケースとを用い、該詰替えフィルターケース内に所要粒径のパーライトを充填のうえ、ロースターの装着ホルダーに装着のうえ使用することを特徴とするロースター用フィルターの構成に存する。
【発明の効果】
【００１３】
本発明は上述の如き構成からなるものであって、オイルミストの付着除去や臭気及び焦煙の吸着除去素材として、黒曜石を焼成発泡させた見掛比重が０．１乃至０．１５で独立気泡構造とその外表面に膨大数の微細孔隙が形成されたパーライトが用いられ、而も酸性珪素を主成分とする無機質でもあることから、１，０００℃にも耐えうる耐火不燃性とともにオイルミストの付着除去性が極めて高く且焼き調理時に発生する臭気や焦煙も、膨大数に形成される微細孔隙に吸着され除去がなされる。
更に本発明では使用されるパーライトが５乃至２０ｍｍの粒径のものであることから、付着除去や吸着除去に係わる表面積率も大きく付着除去や吸着除去効率も高く保持される。
【００１４】
加えて本発明ではかかるパーライトが漏出せぬ程度の網目合で織成された金網材や、通風穴が全面に亘って穿設されたパンチングメタル板等により、ロースターの装着ホルダー内に装着できる寸法及び形状で、且その一側面に開閉自在な開閉辺が形成された詰替えフィルターケース内に充填されたうえ装着使用されるため、装着ホルダー内への装着や脱着が極めて簡便になしえる。
そして実用使用に際しては、詰替えフィルターケースの開閉辺を開口しその内部に所要粒径のパーライトを充填のうえ閉口し、装着ホルダーに装着させるのみで使用でき、且焼き調理に際して発生したオイルミストや臭気或いは焦煙は、詰替えフィルターケースと且その内部に充填されたパーライト粒体充填層内を流通されることにより付着除去や吸着除去がなされるとともに流通時の負圧の付加に際しては、パーライト粒体充填層を形成するパーライト粒体相互が遊動して緩和作用が働くとともに、該遊動に伴ってパーライト粒体の全面に亘って付着性や吸着性が働くため、極めて長期に亘って連続使用が可能となるばかりか、パーライト自体が極めて軽量嵩高なため著しく安価であり、而も付着飽和や吸着飽和時には詰替フィルターケースを開口して除去し、且新たに詰め替えるのみで使用できるため、コスト削減効果は莫大なものがある。
而もパーライトは本来的に土壌改良材としての使用ができるものであるから、使用に際して畜肉や魚介類等の付着されたオイルミス所謂油脂分が土壌菌類への格好の飼料ともなるため、付着吸着された使用済パーライトは、農地や緑地或いは花弁園芸等の土壌改良材として再利用が望まれる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１５】
黒曜石を焼成発泡させて、その見掛比重が０．１乃至０．１５及び独立気泡構造で且その外表面に膨大数の微細孔隙が形成された酸化珪素を主成分とし、而もその粒径が５乃至２０ｍｍのパーライトと、ロースターのフィルター装着ホルダーに装着できる寸法並びに形状で、内部にも充填されるパーライトが漏出せぬ程度の網目合で織成された金網材、若しくは通風穴が全面に亘って穿設されたパンチングメタル板等で、その一側面に開閉自在な開閉辺が形成された詰替えフィルターケースとから構成されるロースター用フィルター。
【実施例１】
【００１６】
以下に本発明実施例を図とともに詳細に説明すれば、図１は本発明に用いるパーライト１の内部構造説明図であって、該パーライト１は結晶水を保持する黒曜石を所要の粒径に破砕のうえ略１，０００乃至１，２００℃の高温度を以って焼成することにより、その見掛比重が０．１乃至０．１５で、それぞれに独立気泡構造１Ａを形成し、且その外表面には焼成発泡に際して放出される水蒸気により膨大数の微細孔隙１Ｂが形成されてなるもので、而も黒曜石の主要成分が酸化珪素略７７．３％重量、酸化アルミニウム略１２．３％の組成からなるため、焼成発泡により形成されたパーライト１も酸化珪素態からなる無機質素材からなるものである。
【００１７】
そして該パーライト１は黒曜石を破砕し、焼成発泡させて形成させるものであるから破砕の程度により多様な粒径のものが形成されるものの、本発明の如くロースターにおいて焼き調理時に発生するオイルミストや臭気或いは焦煙を流通させて付着除去或いは吸着除去を図るうえからは、付着若しくは吸着表面積率が大きい程即ち粒径においては小さな物が望ましく、更にはオイルミストの付着除去性や臭気及び焦煙の吸着除去性を高めるには、パーライト１の粒体充填層２１内を少ない負圧でオイルミストや臭気、焦煙を流通させる必要があり、これがためにはパーライト１相互の充填に伴う充填間隙２２を大きく形成する必要上からも、パーライト１の粒径としては最少でも５ｍｍから、最大２０ｍｍ程度のもので選択される。
【００１８】
かくして選択されたパーライト１は、図２に示す如き詰替えフィルター２内に充填されて使用されるものであって、該詰替えフィルターケース２は図示する如く、その寸法形状はロースターに装備されてなる装着ホルダーに装着できる寸法形状に形成されるものであって一般的には扁平板状で、縦２０ｃｍ横２０ｃｍ高さ２．５ｃｍ程度に形成される。
そして該詰替えフィルターケース２は、内部に充填されるパーライト１を所要の扁平板状に保持させ、且焼き調理で発生するオイルミストや臭気、焦煙を適宜の負圧を以って流通させて付着除去や吸着除去がなしえる程度の構造強度を保持しえるとともに、当然にその内部に充填されるパーライト１が漏出されぬフィルターケース素材２Ａが用いられる。
【００１９】
このフィルターケース素材２Ａの一つとしては図３に示す如く、ステンレスやアルミ線条３Ｃを織成させた金網材３Ａが挙げられるもので、更に詳細にはフィルターケース２内に充填されるパーライト１はせいぜい８０乃至１００ｇ程度で、且使用される粒径も５ｍｍ乃至２０ｍｍであるから、該金網材３Ａの網目合３Ｂとしては４ｍｍ位から１０ｍｍ位までのものが使用される。
かかる場合に網目合３Ｂが４乃至５ｍｍ程度と細かな場合には使用線条３Ｃの分径として略０．５ｍｍ程度でも十分使用できるが、網目合３Ｂが８乃至１０ｍｍ程度と粗くなる場合には使用線条３Ｃの分径として略０．８乃至１．０ｍｍの物が望まれる。
【００２０】
フィルターケース素材２Ａのいま一つの物は、図４に示すようなパンチングメタル板４Ａによるものも使用可能であって、このパンチングメタル板４Ａの素材としてはステンレス板材やアルミ板材からなり、金網材３Ａと同様に充填されるパーライト１は略８０乃至１００ｇ程度であるから、その厚さとしては略０．１乃至０．３ｍｍで十分である。そして当然の事ながらその内部に充填されるパーライト１が漏出せぬよう、その径が４ｍｍ程度から１０ｍｍ程度の通風穴４Ｂが全面に亘って穿設されている。
【００２１】
かくしてなる金網材３Ａを用いてフィルターケース２の形成方法が図５の展開形成図に示されてなり、所要の寸法及び形状のフィルターケース２の展開状態に合せて金網材３Ａを裁断したうえ所望の形状に折合し立体形状に組立て形成するもので、該図５において所要の幅と長さの開閉辺２０Ａの一側縁には上部辺２０Ｂと可動折合しえる折合蝶番２０Ｃが介在連接されており、且この上部辺２０Ｂに連接して左垂直辺２０Ｄが連接され、更に該垂直辺２０Ｄに連接して下部辺２０Ｅがその対向位置にそれぞれ前垂直辺２０Ｆ及び後垂直辺２０Ｇが設けられたうえ連接された展開形状で裁断される。
【００２２】
かくして展開形状に裁断された金網材３Ａを、その上部辺２０Ｂと左垂直辺２０Ｄとの連接部を直角に折合し、更に左垂直辺２０Ｄと下部辺２０Ｅとの連接部を直角に折合し、且該下辺部２０Ｅの対向位置に連接された前垂直辺２０Ｆ及び後垂直辺２０Ｇもそれぞれ直角に折合することにより、点線で示す立体形状に形成され而して前垂直辺２０Ｆと上部辺２０Ｂ、及び後垂直辺２０Ｇと上部辺２０Ｂとの接合部を適宜に連結し、且開閉辺２０Ａの先端縁と下部辺２０Ｅとの接合部とを適宜の係止手段２０Ｈを設けることにより、開口及び閉口が自在になしえることとなる。
【００２３】
本発明を実用使用する場合には、詰替えフィルターケース２の開閉辺２０Ａを開口のうえ、所要粒径のパーライト１を該詰替えフィルターケース２の中に充填したうえ閉口し、而してロースター内に配備されてなる装着ホルダー内に装着させることで使用でき、且パーライト１の本質的色調である白色が、暗褐色にまで付着変色した時点で交換すれば良い。かかる交換に際しては詰替えフィルターケース２を、装着ホルダーより脱着のうえ開閉辺２０Ａを開口せしめて付着吸着された汚損パーライトを排除させ、且簡便な水洗いの後、パーライト１を充填し閉口のうえ、再び装着ホルダーに装着させて使用する。
詰替えフィルターケース２内に充填されるパーライト１は、形成される粒体充填層２１の充填間隙２２を十分に広く形成させて負圧を低減させることが望ましいが、より多量のオイルミストの付着除去或いは臭気や焦煙の吸着除去を図るうえからは、充填されるパーライトの最大粒径に対し、少なくとも４０％以上の粒径のパーライト１を混合させることが提案される。
【００２４】
以下に従来のロースター用フィルターと、本発明ロースター用フィルターとのオイルミスト付着除去性試験結果を述べれば、オイルミストの付着除去性試験に用いたロースターは炭火式で平板状フィルター使用のもので、試験に用いたフィルターの規格は縦２０ｃｍ横２０ｃｍ高さ２．５ｃｍのもので、対照には従来からのコージュライト系セラミックスを用いた連続気孔三次元構造で、静圧が略２．６ｍｍＡｑのセラミックスフィルターを、試料にはアルミ線条０．５ｍｍで網目合が５ｍｍに織成された金網材を用いて形成し、且その内部に粒径が７ｍｍで見掛比重が０．１の独立気泡構造でその外表面に膨大数の微細空隙が形成されてなるパーライトが、略８０ｇで充填されたものを用いた。
【００２５】
オイルミスト付着除去試験方法は、一般的焼き肉メニューに従って１日平均３ｋｇの焼肉と野菜類１．２ｋｇを毎日連続して焼き調理を願い、調理時に発生するオイルミストや焦煙等が付着閉塞により吸引排気が低下した時点で新規のフィルターに交換し、且付着閉塞したフィルターについては外部業者に高温高アルカリ洗浄を依頼し、維持コストの対比も行なったもので、付着除去性については表１の通りで維持コストの対比は表２の通りであった。
【００２６】
【表１】
【００２７】
【表２】
【産業上の利用可能性】
【００２８】
ロースターの装着ホルダーに装着させることにより、極めて維持コストを低減させてオイルミストの付着除去や臭気焦煙の吸着除去もなしえる。
【図面の簡単な説明】
【００２９】
【図１】 パーライトの構造説明図である。
【図２】 詰替えフィルターケースの説明図である。
【図３】 金網材の説明図である。
【図４】 パンチングメタル板の説明図である。
【図５】 詰替えフィルターケースの展開組立説明図である。
【図６】 ロースターの内部構造説明図である。
【符号の説明】
【００３０】
１ パーライト
１Ａ 独立気泡構造
１Ｂ 微細孔隙
２ 詰替えフィルターケース
２Ａ フィルターケース素材
３Ａ 金網材
３Ｂ 網目合
３Ｃ 線条
４Ａ パンチングメタル板
４Ｂ 通風穴
２０Ａ 開閉辺
２０Ｂ 上部辺
２０Ｃ 折合蝶番
２０Ｄ 左垂直辺
２０Ｅ 下部辺
２０Ｆ 前垂直辺
２０Ｇ 後垂直辺
２０Ｈ 係止手段
２１ 粒体充填層
２２ 充填間隙
【技術分野】
【０００１】
本発明はガスやハロゲンランプ若しくは炭火等の加熱源を用いて、焼き調理をなすロースターで発生する膨大量のオイルミストの付着除去、及び臭気や焦煙の吸着除去も可能で、而も維持経費も極めて安価なロースター用フィルターに関する。
【背景技術】
【０００２】
調理機器としてのロースターは、焼き調理に伴う特有の旨みや風味が創出されることから、畜肉や魚介類はもとより野菜類にまで亘って広範囲の調理献立が可能で、とりわけ焼き肉や炉端焼き或いは炙り焼き等による料理飲食店舗は、急激な拡大発展を遂げている。
この焼き調理は畜肉類や魚介類の脂質やたんぱく質の変性による特有の旨みが創出されることから、今日の高級化指向やグルメ指向にも合致するものであるが、反面該焼き調理時には膨大量のオイルミストの発生とともに臭気や焦煙も発生するため、これらを即時且有効に除去排出せぬと、店舗内飲食環境が劣悪となり、折角旨みの創出された料理も食取されるまでには至らない。
【０００３】
これがため、初期段階においてはエアコンによる強制換気を図り、発生するオイルミストや臭気或いは焦煙を吸引し且屋外排出をなしていたが、焼き調理では膨大量に亘り発生するオイルミストや臭気或いは焦煙が、エアコンで吸引且屋外排出される以前に店舗内に拡散されて随所に付着吸着されて汚損され、或いはエアコンフィルターや排気ダクト内に付着し、短期に故障が頻発する結果ともなっていた。
【０００４】
そこで現状においてはロースターが用いられるもので、該ロースターは図６に示す如く、飲食兼調理テーブルＡの略中央部位に、調理時に発生するオイルミストや臭気或いは焦煙を即時に吸引させ外部輩出させるための吸引間隙Ｂが形成保持されるよう略腕形状に形成された排気フードＣと、この排気フードＣ内には所要の吸引間隙Ｂが保持されるよう、且その内部にはガスやハロゲンランプ或いは炭火等の火種Ｄを擁した火種皿Ｅが載置されたうえ、その上端縁Ｆ・Ｆが排気フードＣに接合懸下されるとともに、而もその上部周縁に亘って排気孔Ｇが形成された調理蓋Ｈが配設されている。
【０００５】
而してかかる排気フードＣの下端には、その厚さが略２０乃至２５ｍｍで、且縦及び横が２００ｍｍ程度の平板状のフィルター材Ｊを装着保持しえる装着ホルダーＫが設けられてなり、且この装着ホルダーＫの下方にはダクトＬが連結されて外部排気がなされるよう構成されている。
【０００６】
ところで、かかるロースターにおいて焼き調理がなされると、膨大量のオイルミストを初め臭気や焦煙が発生する。とりわけオイルミストは可能な限りフィルターＪで付着除去せぬと、ダクトＬ内に付着重積しダクトＬ接合部からの汚濁油脂として漏出し店舗内の随所が汚損されたり、或いは付着重積による火災発生の危険も内在し、更には十分な付着除去がなされず外部排気がなされれば近隣への二次汚染が招来される危険もある。
【０００７】
これがため、現状のフィルター材Ｊは高温度のオイルミストが接触流通されることから、耐火不燃性素材としてコージェライト及びアルミナからなるセラミックス素材を用いて連続気孔状の扁平成形板材や、或いはステンレス若しくはアルミ線条を織成させ且織成密度の異なる網地を多層に積層させ、而も所要の寸法で扁平状に形成させたものが主に使用されている。
【０００８】
然るにこれら現状のフィルター材Ｊは、オイルミストが固定化された通風間隙面に接触し付着重積するため、短時に通風間隙が閉塞される。そしてこの閉塞されたフィルター材Ｊの洗浄には高温度高濃度のアルカリ剤で長時間に亘って強制洗浄をなさねばならず、この繊維管理には莫大な経費が強いられ、特に今日の如く価格競争の熾烈な外食産業においては、コストダウンは最重要課題とされるに至っている。
【０００９】
発明者はかかる実情に鑑み安価でオイルミストの付着除去性の高いロースター用フィルターの開発につき研究を重ねた結果、結晶水を保持する黒曜石を所要の粒径に破砕のうえ、略１，０００乃至１，２００℃で加熱発泡させることにより形成されるパーライトは、耐火不燃性のうえその見掛比重が０．１乃至０．１５と極めて嵩高軽量なうえ、独立気泡構造で且その外表面には膨大な微細孔隙を有するため、オイルミストの付着吸着性に極めて優れるばかりか、所要の寸法形状のフィルター形成に要するパーライト量も極めて小量で形成しえることから原材料費も僅かである。
【００１０】
加えてこの粒径状のパーライトが漏出せぬ網目合を有す金網材若しくは通風穴が穿設されたパンチングメタル板で、開閉自在な詰替えフィルターケースを形成し、この詰替えフィルターケースにパーライトを充填のうえ装着ホルダーＫに装着使用することで、流通するオイルミストや臭気或いは焦煙等の圧力付加でパーライト相互が遊動しパーライト球体全面に付着や吸着がなされ、且負圧の調整作用も働くことから略３０乃至５０日に亘る長期使用が可能なることを究明し本発明に至った。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【００１１】
本発明はガスやハロゲンランプ或いは炭火等の加熱源による焼き調理用ロースターで発生する膨大量のオイルミストの付着除去はもとより、臭気や焦煙の吸着除去を極めて安価に且長時に亘って付着吸着除去しえるロースター用フィルターを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【００１２】
上述の課題を解決するために本発明が用いた技術的手段は、黒曜石を破砕のうえ焼成発泡させてその見掛比重が０．１乃至０．１５で独立気泡構造で且その外表面に膨大数の微細孔隙を有する粒径５乃至２０ｍｍのパーライトと、該パーライトが漏出せぬ網目合で織成された金網若しくは通風穴が穿設されたパンチング板を用い、ロースターの装着ホルダーに装着しえる寸法形状に且その一側にパーライトを充填し若しくは排除させるためには開閉辺が設けられた詰替えフィルターケースとを用い、該詰替えフィルターケース内に所要粒径のパーライトを充填のうえ、ロースターの装着ホルダーに装着のうえ使用することを特徴とするロースター用フィルターの構成に存する。
【発明の効果】
【００１３】
本発明は上述の如き構成からなるものであって、オイルミストの付着除去や臭気及び焦煙の吸着除去素材として、黒曜石を焼成発泡させた見掛比重が０．１乃至０．１５で独立気泡構造とその外表面に膨大数の微細孔隙が形成されたパーライトが用いられ、而も酸性珪素を主成分とする無機質でもあることから、１，０００℃にも耐えうる耐火不燃性とともにオイルミストの付着除去性が極めて高く且焼き調理時に発生する臭気や焦煙も、膨大数に形成される微細孔隙に吸着され除去がなされる。
更に本発明では使用されるパーライトが５乃至２０ｍｍの粒径のものであることから、付着除去や吸着除去に係わる表面積率も大きく付着除去や吸着除去効率も高く保持される。
【００１４】
加えて本発明ではかかるパーライトが漏出せぬ程度の網目合で織成された金網材や、通風穴が全面に亘って穿設されたパンチングメタル板等により、ロースターの装着ホルダー内に装着できる寸法及び形状で、且その一側面に開閉自在な開閉辺が形成された詰替えフィルターケース内に充填されたうえ装着使用されるため、装着ホルダー内への装着や脱着が極めて簡便になしえる。
そして実用使用に際しては、詰替えフィルターケースの開閉辺を開口しその内部に所要粒径のパーライトを充填のうえ閉口し、装着ホルダーに装着させるのみで使用でき、且焼き調理に際して発生したオイルミストや臭気或いは焦煙は、詰替えフィルターケースと且その内部に充填されたパーライト粒体充填層内を流通されることにより付着除去や吸着除去がなされるとともに流通時の負圧の付加に際しては、パーライト粒体充填層を形成するパーライト粒体相互が遊動して緩和作用が働くとともに、該遊動に伴ってパーライト粒体の全面に亘って付着性や吸着性が働くため、極めて長期に亘って連続使用が可能となるばかりか、パーライト自体が極めて軽量嵩高なため著しく安価であり、而も付着飽和や吸着飽和時には詰替フィルターケースを開口して除去し、且新たに詰め替えるのみで使用できるため、コスト削減効果は莫大なものがある。
而もパーライトは本来的に土壌改良材としての使用ができるものであるから、使用に際して畜肉や魚介類等の付着されたオイルミス所謂油脂分が土壌菌類への格好の飼料ともなるため、付着吸着された使用済パーライトは、農地や緑地或いは花弁園芸等の土壌改良材として再利用が望まれる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１５】
黒曜石を焼成発泡させて、その見掛比重が０．１乃至０．１５及び独立気泡構造で且その外表面に膨大数の微細孔隙が形成された酸化珪素を主成分とし、而もその粒径が５乃至２０ｍｍのパーライトと、ロースターのフィルター装着ホルダーに装着できる寸法並びに形状で、内部にも充填されるパーライトが漏出せぬ程度の網目合で織成された金網材、若しくは通風穴が全面に亘って穿設されたパンチングメタル板等で、その一側面に開閉自在な開閉辺が形成された詰替えフィルターケースとから構成されるロースター用フィルター。
【実施例１】
【００１６】
以下に本発明実施例を図とともに詳細に説明すれば、図１は本発明に用いるパーライト１の内部構造説明図であって、該パーライト１は結晶水を保持する黒曜石を所要の粒径に破砕のうえ略１，０００乃至１，２００℃の高温度を以って焼成することにより、その見掛比重が０．１乃至０．１５で、それぞれに独立気泡構造１Ａを形成し、且その外表面には焼成発泡に際して放出される水蒸気により膨大数の微細孔隙１Ｂが形成されてなるもので、而も黒曜石の主要成分が酸化珪素略７７．３％重量、酸化アルミニウム略１２．３％の組成からなるため、焼成発泡により形成されたパーライト１も酸化珪素態からなる無機質素材からなるものである。
【００１７】
そして該パーライト１は黒曜石を破砕し、焼成発泡させて形成させるものであるから破砕の程度により多様な粒径のものが形成されるものの、本発明の如くロースターにおいて焼き調理時に発生するオイルミストや臭気或いは焦煙を流通させて付着除去或いは吸着除去を図るうえからは、付着若しくは吸着表面積率が大きい程即ち粒径においては小さな物が望ましく、更にはオイルミストの付着除去性や臭気及び焦煙の吸着除去性を高めるには、パーライト１の粒体充填層２１内を少ない負圧でオイルミストや臭気、焦煙を流通させる必要があり、これがためにはパーライト１相互の充填に伴う充填間隙２２を大きく形成する必要上からも、パーライト１の粒径としては最少でも５ｍｍから、最大２０ｍｍ程度のもので選択される。
【００１８】
かくして選択されたパーライト１は、図２に示す如き詰替えフィルター２内に充填されて使用されるものであって、該詰替えフィルターケース２は図示する如く、その寸法形状はロースターに装備されてなる装着ホルダーに装着できる寸法形状に形成されるものであって一般的には扁平板状で、縦２０ｃｍ横２０ｃｍ高さ２．５ｃｍ程度に形成される。
そして該詰替えフィルターケース２は、内部に充填されるパーライト１を所要の扁平板状に保持させ、且焼き調理で発生するオイルミストや臭気、焦煙を適宜の負圧を以って流通させて付着除去や吸着除去がなしえる程度の構造強度を保持しえるとともに、当然にその内部に充填されるパーライト１が漏出されぬフィルターケース素材２Ａが用いられる。
【００１９】
このフィルターケース素材２Ａの一つとしては図３に示す如く、ステンレスやアルミ線条３Ｃを織成させた金網材３Ａが挙げられるもので、更に詳細にはフィルターケース２内に充填されるパーライト１はせいぜい８０乃至１００ｇ程度で、且使用される粒径も５ｍｍ乃至２０ｍｍであるから、該金網材３Ａの網目合３Ｂとしては４ｍｍ位から１０ｍｍ位までのものが使用される。
かかる場合に網目合３Ｂが４乃至５ｍｍ程度と細かな場合には使用線条３Ｃの分径として略０．５ｍｍ程度でも十分使用できるが、網目合３Ｂが８乃至１０ｍｍ程度と粗くなる場合には使用線条３Ｃの分径として略０．８乃至１．０ｍｍの物が望まれる。
【００２０】
フィルターケース素材２Ａのいま一つの物は、図４に示すようなパンチングメタル板４Ａによるものも使用可能であって、このパンチングメタル板４Ａの素材としてはステンレス板材やアルミ板材からなり、金網材３Ａと同様に充填されるパーライト１は略８０乃至１００ｇ程度であるから、その厚さとしては略０．１乃至０．３ｍｍで十分である。そして当然の事ながらその内部に充填されるパーライト１が漏出せぬよう、その径が４ｍｍ程度から１０ｍｍ程度の通風穴４Ｂが全面に亘って穿設されている。
【００２１】
かくしてなる金網材３Ａを用いてフィルターケース２の形成方法が図５の展開形成図に示されてなり、所要の寸法及び形状のフィルターケース２の展開状態に合せて金網材３Ａを裁断したうえ所望の形状に折合し立体形状に組立て形成するもので、該図５において所要の幅と長さの開閉辺２０Ａの一側縁には上部辺２０Ｂと可動折合しえる折合蝶番２０Ｃが介在連接されており、且この上部辺２０Ｂに連接して左垂直辺２０Ｄが連接され、更に該垂直辺２０Ｄに連接して下部辺２０Ｅがその対向位置にそれぞれ前垂直辺２０Ｆ及び後垂直辺２０Ｇが設けられたうえ連接された展開形状で裁断される。
【００２２】
かくして展開形状に裁断された金網材３Ａを、その上部辺２０Ｂと左垂直辺２０Ｄとの連接部を直角に折合し、更に左垂直辺２０Ｄと下部辺２０Ｅとの連接部を直角に折合し、且該下辺部２０Ｅの対向位置に連接された前垂直辺２０Ｆ及び後垂直辺２０Ｇもそれぞれ直角に折合することにより、点線で示す立体形状に形成され而して前垂直辺２０Ｆと上部辺２０Ｂ、及び後垂直辺２０Ｇと上部辺２０Ｂとの接合部を適宜に連結し、且開閉辺２０Ａの先端縁と下部辺２０Ｅとの接合部とを適宜の係止手段２０Ｈを設けることにより、開口及び閉口が自在になしえることとなる。
【００２３】
本発明を実用使用する場合には、詰替えフィルターケース２の開閉辺２０Ａを開口のうえ、所要粒径のパーライト１を該詰替えフィルターケース２の中に充填したうえ閉口し、而してロースター内に配備されてなる装着ホルダー内に装着させることで使用でき、且パーライト１の本質的色調である白色が、暗褐色にまで付着変色した時点で交換すれば良い。かかる交換に際しては詰替えフィルターケース２を、装着ホルダーより脱着のうえ開閉辺２０Ａを開口せしめて付着吸着された汚損パーライトを排除させ、且簡便な水洗いの後、パーライト１を充填し閉口のうえ、再び装着ホルダーに装着させて使用する。
詰替えフィルターケース２内に充填されるパーライト１は、形成される粒体充填層２１の充填間隙２２を十分に広く形成させて負圧を低減させることが望ましいが、より多量のオイルミストの付着除去或いは臭気や焦煙の吸着除去を図るうえからは、充填されるパーライトの最大粒径に対し、少なくとも４０％以上の粒径のパーライト１を混合させることが提案される。
【００２４】
以下に従来のロースター用フィルターと、本発明ロースター用フィルターとのオイルミスト付着除去性試験結果を述べれば、オイルミストの付着除去性試験に用いたロースターは炭火式で平板状フィルター使用のもので、試験に用いたフィルターの規格は縦２０ｃｍ横２０ｃｍ高さ２．５ｃｍのもので、対照には従来からのコージュライト系セラミックスを用いた連続気孔三次元構造で、静圧が略２．６ｍｍＡｑのセラミックスフィルターを、試料にはアルミ線条０．５ｍｍで網目合が５ｍｍに織成された金網材を用いて形成し、且その内部に粒径が７ｍｍで見掛比重が０．１の独立気泡構造でその外表面に膨大数の微細空隙が形成されてなるパーライトが、略８０ｇで充填されたものを用いた。
【００２５】
オイルミスト付着除去試験方法は、一般的焼き肉メニューに従って１日平均３ｋｇの焼肉と野菜類１．２ｋｇを毎日連続して焼き調理を願い、調理時に発生するオイルミストや焦煙等が付着閉塞により吸引排気が低下した時点で新規のフィルターに交換し、且付着閉塞したフィルターについては外部業者に高温高アルカリ洗浄を依頼し、維持コストの対比も行なったもので、付着除去性については表１の通りで維持コストの対比は表２の通りであった。
【００２６】
【表１】
【００２７】
【表２】
【産業上の利用可能性】
【００２８】
ロースターの装着ホルダーに装着させることにより、極めて維持コストを低減させてオイルミストの付着除去や臭気焦煙の吸着除去もなしえる。
【図面の簡単な説明】
【００２９】
【図１】 パーライトの構造説明図である。
【図２】 詰替えフィルターケースの説明図である。
【図３】 金網材の説明図である。
【図４】 パンチングメタル板の説明図である。
【図５】 詰替えフィルターケースの展開組立説明図である。
【図６】 ロースターの内部構造説明図である。
【符号の説明】
【００３０】
１ パーライト
１Ａ 独立気泡構造
１Ｂ 微細孔隙
２ 詰替えフィルターケース
２Ａ フィルターケース素材
３Ａ 金網材
３Ｂ 網目合
３Ｃ 線条
４Ａ パンチングメタル板
４Ｂ 通風穴
２０Ａ 開閉辺
２０Ｂ 上部辺
２０Ｃ 折合蝶番
２０Ｄ 左垂直辺
２０Ｅ 下部辺
２０Ｆ 前垂直辺
２０Ｇ 後垂直辺
２０Ｈ 係止手段
２１ 粒体充填層
２２ 充填間隙
【特許請求の範囲】
【請求項１】
ロースターにより焼き調理で発生するオイルミストや臭気若しくは焦煙を付着若しくは吸着除去しえる付着及び吸着素材が、黒曜石を破砕のうえ焼成発泡させてその見掛比重が０．１乃至０．１５で独立気泡構造からなり、その外表面に膨大数の微細孔隙が形成された無機質酸化珪素態で、その粒径が５．０乃至２０ｍｍのパーライトからなり、且ロースター内のダクトとの接合部に設けられたフィルター装着ホルダーと装着脱着可能で、而もその内部に充填されるパーライトが漏出せぬ網目合からなる金網材若しくは通風穴が穿設されたパンチングメタル板を用いて扁平板状で、その一側にパーライトを充填若しくは排除しえる開口辺が形成された詰替えフィルターケースとからなり、詰替えフィルターケースにパーライトを充填し、フィルター装着ホルダーに装着させて、オイルミストの付着除去若しくは臭気や焦煙の吸着除去を図ることを特徴とするロースター用フィルター。
【請求項２】
詰替えフィルターケース内に充填されるパーライトが、同一粒径からなる、請求項１記載のロースター用フィルター。
【請求項３】
詰替えフィルターケース内に充填されるパーライトがその最大粒径に対して、少なくとも４０％以上の粒径のパーライトを以って混合されたものである、請求項１記載のロースター用フィルター。
【請求項１】
ロースターにより焼き調理で発生するオイルミストや臭気若しくは焦煙を付着若しくは吸着除去しえる付着及び吸着素材が、黒曜石を破砕のうえ焼成発泡させてその見掛比重が０．１乃至０．１５で独立気泡構造からなり、その外表面に膨大数の微細孔隙が形成された無機質酸化珪素態で、その粒径が５．０乃至２０ｍｍのパーライトからなり、且ロースター内のダクトとの接合部に設けられたフィルター装着ホルダーと装着脱着可能で、而もその内部に充填されるパーライトが漏出せぬ網目合からなる金網材若しくは通風穴が穿設されたパンチングメタル板を用いて扁平板状で、その一側にパーライトを充填若しくは排除しえる開口辺が形成された詰替えフィルターケースとからなり、詰替えフィルターケースにパーライトを充填し、フィルター装着ホルダーに装着させて、オイルミストの付着除去若しくは臭気や焦煙の吸着除去を図ることを特徴とするロースター用フィルター。
【請求項２】
詰替えフィルターケース内に充填されるパーライトが、同一粒径からなる、請求項１記載のロースター用フィルター。
【請求項３】
詰替えフィルターケース内に充填されるパーライトがその最大粒径に対して、少なくとも４０％以上の粒径のパーライトを以って混合されたものである、請求項１記載のロースター用フィルター。
【図１】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【図２】
【図３】
【図４】
【図５】
【図６】
【公開番号】特開２０１０−２４９４８６（Ｐ２０１０−２４９４８６Ａ）
【公開日】平成２２年１１月４日（２０１０．１１．４）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００９−１１５９４４（Ｐ２００９−１１５９４４）
【出願日】平成２１年４月１５日（２００９．４．１５）
【出願人】（５０４３８４５１６）
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成２２年１１月４日（２０１０．１１．４）
【国際特許分類】
【出願日】平成２１年４月１５日（２００９．４．１５）
【出願人】（５０４３８４５１６）
【Ｆターム（参考）】
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