説明

ロールスクリーン装置

【課題】インナーレールのガイド溝から抜止め突起を摺動案内状態に簡単に戻すことができるようにしたロールスクリーン装置を提供する。
【解決手段】中間インナーレール20bの一対の内向きフランジ22の下端部に、斜め下方に延びて下部インナーレール20cの内向きフランジ22の上端部に重なり合う傾斜状のガイド片部28を設け、抜止め突起7がガイド溝21から抜け出した際に、巻取り軸でスクリーン5を巻取り、抜止め突起7がガイド片部28の下端に当接して押圧する作用により中間インナーレール20bを押し上げて下部インナーレール20cの上端間に隙間を形成し、その隙間から抜止め突起7をガイド溝21内に進入させるようにする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、巻取り軸に巻き取られるスクリーンによって建屋の出入口や窓等の開口部を開閉するロールスクリーン装置に関する。
【背景技術】
【0002】
この種のロールスクリーン装置として特許文献1に記載されたものが従来から知られている。このロールスクリーン装置においては、巻取り軸によって開口部開閉用のスクリーンを巻き取り可能とし、その巻取り軸から引き出されたスクリーンの両側縁部の移動を案内する対向一対のレール部材のそれぞれ内部にインナーレールを組込み、各インナーレールに上記スクリーンの両側縁部に沿って設けられた抜止め突起が移動自在に挿入されるガイド溝を設け、そのガイド溝の開口端部に一対の内向きフランジを形成し、その一対の内向きフランジにより抜止め突起を抜止め状態において摺動案内するようにしている。
【0003】
上記のようなロールスクリーン装置においては、スクリーンの両側縁部がインナーレールによって抜止め状態で摺動案内されるため、開口部を閉じるスクリーンの閉鎖状態で上記開口部を密閉状態に閉鎖することができ、工場等の建屋の出入口の開閉用に極めて好適である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平8−226292号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記のように、スクリーンの両側縁部をインナーレールによって抜止め状態で摺動案内するロールスクリーン装置においては、スクリーンの閉鎖状態で、そのスクリーンに外力が負荷される可能性がある。
【0006】
特に、建屋の出入口をスクリーンによって開閉するロールスクリーン装置においては、フォークリフト等の運搬車の出入りの際に、運搬車の一部がスクリーンに衝突することが多くあり、そのスクリーンに外力が負荷されて撓み、両側縁部に沿って設けられた多数の抜止め突起の一部がインナーレールのガイド溝から抜け出すと、ロールスクリーン装置の全体を分解して、抜け出した抜止め突起を摺動案内状態に戻す必要が生じ、非常に手間がかかっていた。
【0007】
この発明の課題は、インナーレールのガイド溝から抜け出た抜止め突起を摺動案内状態に簡単に戻すことができるようにしたロールスクリーン装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するため、第1の発明においては、巻取り軸によって巻き取られるスクリーンを有し、そのスクリーンの両側縁部が挿入される挿入溝を有する対向一対のレール部材のそれぞれ内部にインナーレールを組込み、各インナーレールに前記スクリーンの両側縁に沿って設けられた抜止め突起が移動自在に挿入されるガイド溝を設け、そのガイド溝の開口端部に抜止め突起を抜止め状態において摺動案内する一対の内向きフランジを形成したロールスクリーン装置において、前記インナーレールを、レール部材内の上端部に配置される上部インナーレールおよび中間インナーレールと、下部インナーレールとに3分割し、その中間インナーレールを上部インナーレールと下部インナーレールの対向部間において長さ方向に移動自在に支持し、かつ、弾性部材により下部インナーレールに向けて付勢し、その中間インナーレールの一対の内向きフランジの下端部に、斜め下方に延びて下部インナーレールの内向きフランジの上端部に重なり合う傾斜状のガイド片部を設けた構成を採用したのである。
【0009】
上記の構成からなるロールスクリーン装置において、スクリーンの閉鎖状態において、そのスクリーンへの外力の負荷によって一部の抜止め突起がインナーレールのガイド溝から抜け出した場合、巻取り軸を巻取り方向に回転させてスクリーンを巻き取ると、インナーレールのガイド溝から抜け出た抜け止め突起がインナーレールの内向きフランジに沿って引き上げられて、中間インナーレールの一対の内向きフランジの下端部に連設されたガイド片部の下端に当接する。その当接状態から抜止め突起がさらに引き上げられると、中間インナーレールが押し上げられ、その下端と下部インナーレールの上端間に隙間が形成されると、上記抜止め突起はその隙間からガイド片部に案内されて中間インナーレールのガイド溝内に進入して、摺動案内状態に戻される。
【0010】
また、上記の課題を解決するために、第2の発明においては、巻取り軸によって巻き取られるスクリーンを有し、そのスクリーンの両側縁部が挿入される挿入溝を有する対向一対のレール部材のそれぞれ内部にインナーレールを組込み、各インナーレールに前記スクリーンの両側縁に沿って設けられた抜止め突起が移動自在に挿入されるガイド溝を設け、そのガイド溝の開口端部に抜止め突起を抜止め状態において摺動案内する一対の内向きフランジを形成したロールスクリーン装置において、前記インナーレールの上部に一対の内向きフランジおよび前記ガイド溝の両側壁の一部を上下に分断する窓を形成し、その窓を前記抜止め突起が進入可能な大きさとした構成を採用したのである。
【0011】
上記第2の発明に係るロールスクリーン装置において、スクリーンの閉鎖状態において、そのスクリーンへの外力の負荷によって一部の抜止め突起がインナーレールのガイド溝から抜け出した場合、巻取り軸を巻取り方向に回転させてスクリーンを巻き取ると、インナーレールのガイド溝から抜け出た抜け止め突起が窓からインナーレールのガイド溝内に進入して、摺動案内状態に戻される。
【0012】
上記第2の発明に係るロールスクリーン装置において、窓の上部に位置する内向きフランジの下端部に斜め下方に向く傾斜状のガイド片部を設けておくと、抜止め突起はガイド片部に案内されてインナーレールのガイド溝内に戻されるため、抜止め突起をインナーレールのガイド溝内によりスムーズに戻すことができる。
【0013】
上記の課題を解決するために、第3の発明においては、巻取り軸によって巻き取られるスクリーンを有し、そのスクリーンの両側縁部が挿入される挿入溝を有する対向一対のレール部材のそれぞれ内部にインナーレールを組込み、各インナーレールに前記スクリーンの両側縁に沿って設けられた抜止め突起が移動自在に挿入されるガイド溝を設け、そのガイド溝の開口端部に抜止め突起を抜止め状態において摺動案内する一対の内向きフランジを形成したロールスクリーン装置において、前記インナーレールを上部インナーレールと下部インナーレールとに2分割し、その上部インナーレールの下端と下部インナーレールの上端間に前記抜止め突起が進入可能な大きさの開口部を設けた構成を採用したのである。
【0014】
上記第3の発明に係るロールスクリーン装置においても、スクリーンの閉鎖状態において、そのスクリーンへの外力の負荷によって一部の抜止め突起がインナーレールのガイド溝から抜け出した場合に、巻取り軸を巻取り方向に回転させることにより、インナーレールのガイド溝から抜け出た抜け止め突起を開口部からインナーレールのガイド溝内に戻すことができる。
【発明の効果】
【0015】
上記のように、第1の発明乃至第3の発明のいずれの発明においても、インナーレールのガイド溝から抜止め突起が抜け出した場合に、巻取り軸を巻取り方向に回転させることによって、その抜け出した抜止め突起をインナーレールのガイド溝内に簡単に戻すことができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】この発明に係るロールスクリーン装置の第1の実施の形態を示す正面図
【図2】図1の上部を拡大して示す一部切欠正面図
【図3】図2のIII−III線に沿った断面図
【図4】図3の一部を拡大して示す一部切欠側面図
【図5】図4のV-V線に沿った断面図
【図6】図5のVI-VI線に沿った断面図
【図7】レール部材の一部とインナーレールの一部分を示す分解斜視図
【図8】(I)は、抜止め突起が下部インナーレールのガイド溝から抜け出した状態を示す断面図、(II)は、抜止め突起を摺動案内状態に戻す作業の初期状態を示す断面図
【図9】抜止め突起を摺動案内状態に戻している状態を示す断面図
【図10】この発明に係るロールスクリーン装置の第2の実施の形態を示す正面図
【図11】図10のXI−XI線に沿った断面図
【図12】図10に示すインナーレールの一部分を示す斜視図
【図13】この発明に係るロールスクリーン装置の第3の実施の形態を示す正面図
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1乃至図3は、この発明に係るロールスクリーン装置の第1の実施の形態を示す。図示のように、筒状のスクリーン収納ボックス1の内部には巻取り軸2が回転自在に組込まれている。巻取り軸2は筒状をなし、その内部には、モータ3および減速機4が組込まれ、上記モータ3によって巻取り軸2が正逆両方向に回転駆動されるようになっている。
【0018】
巻取り軸2にはスクリーン5の一端部が連結され、そのスクリーン5は巻取り軸2の回転によって巻取り、巻き戻しされ、その巻き戻し状態で巻取り軸2から垂れ下がり、その下端には、スクリーン5に長さ方向に張力を付与するボトムバー6が連結されている。また、スクリーン5の両側縁部には、図5および図6に示すように、多数の抜止め突起7が設けられている。その抜止め突起7の取り付けに際し、ここでは、スライドファスナのファスナテープ8をスクリーン5の側縁部に重ね合わせて溶着し、そのファスナテープ8の側縁部に取り付けられたファスナエレメントを抜止め突起7としている。
【0019】
図1に示すように、スクリーン収納ボックス1の下面両端部には、対向配置された一対のレール部材10の上端部が連結されている。
【0020】
図4乃至図6に示すように、レール部材10には、その対向面において開口する挿入溝11と、その挿入溝11に連通するレール収納空間12とが形成されている。挿入溝11およびレール収納空間12のそれぞれはレール部材10の長さ方向に延び、上記レール収納空間12内にインナーレール20が組込まれている。
【0021】
インナーレール20はレール部材10と同じ長さとされている。このインナーレール20にはスクリーン5の両側縁に沿って設けられた抜止め突起7が移動自在に挿入されるガイド溝21が形成され、そのガイド溝21の開口端部に抜止め突起7を抜止め状態において摺動案内する一対の内向きフランジ22が設けられている。
【0022】
また、インナーレール20には外側面に前後に張り出す膨出部23が形成され、その膨出部23とレール部材10の内側壁間にスポンジ等の弾性体24が組込まれている。弾性体24は、インナーレール20を外側方に向けて付勢してスクリーン5に幅方向のテンションを付与するようになっている。
【0023】
図5および図7に示すように、インナーレール20は、上部インナーレール20a、中間インナーレール20bおよび下部インナーレール20cとに3分割されている。上部インナーレール20aおよび中間インナーレール20bは、それぞれがレール部材10の上端部に配置される長さとされている。
【0024】
中間インナーレール20bの膨出部23の上端面には一対のガイドピン25が突設され、そのガイドピン25は上部インナーレール20aの膨出部23の下面に形成されたピン孔26内にスライド自在に挿入されており、中間インナーレール20bは、上部インナーレール20aと下部インナーレール20cの対向部間において移動自在とされている。
【0025】
一対のガイドピン25のそれぞれには弾性部材としてのスプリング27が支持され、そのスプリング27は中間インナーレール20bを下部インナーレール20cに向けて付勢している。
【0026】
中間インナーレール20bの一対の内向きフランジ22の下端部には斜め下方に延びる傾斜状のガイド片部28が形成され、そのガイド片部28は下部インナーレール20cの内向きフランジ22の上端部に形成されたテーパ面29上に重なり合い、その下端面は下部インナーレール20cの内側面より内方に突出している。
【0027】
第1の実施の形態で示すロールスクリーン装置は上記の構成からなり、そのロールスクリーン装置によって建屋の出入口等の開口部を開閉するシートシャッタとして用いる場合は、その開口部の上部にスクリーン収納ボックス1を固定し、かつ、左右一対のレール部材10を開口部の両側に固定する。
【0028】
上記のようなロールスクリーン装置の取付け状態において、モータ3の駆動により巻取り軸2を図3の矢印で示す方向に回転すると、巻取り軸2からスクリーン5が巻き戻され、ボトムバー6の重量により下方に引き出されて開口部を閉鎖する。
【0029】
一方、モータ3の駆動により巻取り軸2を図3の矢印で示す反対の方向に回転すると、スクリーン5が巻取り軸2に巻き取られて開口部が開放する。
【0030】
上記のようなスクリーン5の巻取り、あるいは、巻き戻し時、そのスクリーン5の両側縁部に固定された抜止め突起7はインナーレール20のガイド溝21に沿って移動する。
【0031】
ここで、スクリーン5の閉鎖状態において、そのスクリーン5に外力が負荷されて撓み、そのスクリーン5に幅方向の引張り力が作用すると、両側縁部に沿って設けられた多数の抜止め突起7の一部がインナーレール20のガイド溝21から抜け出す場合がある。
【0032】
図8(I)は、下部インナーレール20cのガイド溝21から抜止め突起7が抜け出した状態を示す。そのような状態が生じた場合には、モータ3の駆動により巻取り軸2を巻取り方向に回転させてスクリーン5を巻き取るようにする。
【0033】
その巻き取りによってスクリーン5が引き上げられると、下部インナーレール20cのガイド溝21から外れ出た抜け止め突起7aは下部インナーレールの内向きフランジ22に沿って引き上げられて、中間インナーレール20bの一対の内向きフランジの下端部に連設されたガイド片部28の下端に当接する。
【0034】
図8(II)は、外れ出た抜け止め突起7aがガイド片部28の下端に当接する少し手前の状態を示す。その抜止め突起7aがガイド片部28の下端に当接し、その当接状態から抜止め突起7aがさらに引き上げられると、中間インナーレール20bがスプリング27の弾性に抗して押し上げられ、図9に示すように、その下端と下部インナーレール20cの上端間に隙間30が形成される。
【0035】
その隙間30の形成状態からスクリーン5がさらに引き上げられると、抜止め突起7はその隙間30からガイド片部28に案内されて中間インナーレール20bのガイド溝21内に進入して摺動案内状態に戻され、抜け出た全ての抜止め突起7が摺動案内状態に戻されると、スプリング27の弾性によって中間インナーレール20bは、そのガイド片部28が下部インナーレール20cのテーパ面29に重なる状態に戻される。
【0036】
上記のように、下部インナーレール20cのガイド溝21から抜止め突起7が抜け出した場合に、巻取り軸2を巻取り方向に回転させてスクリーン5を巻き取ることによって、その抜止め突起7がガイド片部28の下端に当接して中間インナーレール20bを押し上げ、その中間インナーレール20bの下端と下部インナーレール20cの上端間に隙間30が形成されると、その隙間30から中間インナーレール20bのガイド溝21内に抜止め突起7が進入するため、抜け出した抜止め突起7を摺動案内状態に簡単に戻すことができる。
【0037】
第1の実施の形態においては、巻取り軸2の内部に、その巻取り軸2の回転駆動用のモータ3と減速機4を内蔵したものを示したが、上記モータ3および減速機4を巻取り軸2の外部に設けるようにしたものであってもよく、また、モータ3および減速機4を省略し、手動によって巻取り軸2を回転させるようにしたものであってもよい。
【0038】
図10乃至図12は、この発明に係るロールスクリーン装置の第2の実施の形態を示す。この第2の実施の形態においては、レール部材10の内部に組込まれたインナーレール20の上部に、一対の内向きフランジ22およびガイド溝21の両側壁の一部を上下に分断する窓31を形成し、その窓31の上部に位置する内向きフランジ22の下端部に斜め下方に向く傾斜状のガイド片部32を設けた点で図1乃至図3に示す第1の実施の形態のロールスクリーン装置と相違する。このため、第1の実施の形態と同一の部品には同一の符号を付して説明を省略する。
【0039】
上記の構成からなるロールスクリーン装置において、インナーレール20のガイド溝21の下端部から抜止め突起7が抜け出した場合に、巻取り軸2を巻取り方向に回転させてスクリーン5を巻き取ると、その抜止め突起7はガイド片部32に案内されて窓31からインナーレール20のガイド溝21内に進入することになり、抜け出した抜止め突起7を摺動案内状態に簡単に戻すことができる。
【0040】
第2の実施の形態においては、窓31の上部に位置する内向きフランジ22の下端部に斜め下方に向く傾斜状のガイド片部32を設けたが、上記ガイド片部32を省略してもよい。
【0041】
図13は、この発明に係るロールスクリーン装置の第3の実施の形態を示す。この第3の実施の形態においては、インナーレール20を上部インナーレール20dと下部インナーレール20eとに2分割し、その上部インナーレール20dの下端と下部インナーレール20eの上端間に抜止め突起7が進入可能な大きさの開口部33を設け、上記上部インナーレール20dの内向きフランジ22の下端部に斜め下方に向く傾斜状のガイド片部34を設けた点において図1乃至図3に示す第1の実施の形態のロールスクリーン装置と相違する。このため、第1の実施の形態と同一の部品には同一の符号を付して説明を省略する。
【0042】
上記の構成からなるロールスクリーン装置において、インナーレール20のガイド溝21の下端部から抜止め突起7が抜け出した場合に、巻取り軸2を巻取り方向に回転させてスクリーン5を巻き取ると、その抜止め突起7はガイド片部34に案内されて開口部33から上部インナーレール20dのガイド溝21内に進入することになり、抜け出した抜止め突起7を摺動案内状態に簡単に戻すことができる。
【0043】
なお、第3の実施の形態においては、上部インナーレール20dと下部インナーレール20eの対向部間にスペーサを組込み、あるいは、レール部材10の内部に上部インナーレール20dと下部インナーレール20eを定位置に保持する手段を設けて、上部インナーレール20dと下部インナーレール20eの対向部に開口部33を設けるようにする。
【符号の説明】
【0044】
2 巻取り軸
5 スクリーン
7 抜止め突起
10 レール部材
11 挿入溝
20 インナーレール
20a 上部インナーレール
20b 中間インナーレール
20c 下部インナーレール
20d 上部インナーレール
20e 下部インナーレール
21 ガイド溝
22 内向きフランジ
27 スプリング(弾性部材)
28 ガイド片部
31 窓
32 ガイド片部
33 開口部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
巻取り軸によって巻き取られるスクリーンを有し、そのスクリーンの両側縁部が挿入される挿入溝を有する対向一対のレール部材のそれぞれ内部にインナーレールを組込み、各インナーレールに前記スクリーンの両側縁に沿って設けられた抜止め突起が移動自在に挿入されるガイド溝を設け、そのガイド溝の開口端部に抜止め突起を抜止め状態において摺動案内する一対の内向きフランジを形成したロールスクリーン装置において、
前記インナーレールを、上部インナーレール、中間インナーレールおよび下部インナーレールとに3分割し、その中間インナーレールを上部インナーレールと下部インナーレールの対向部間において長さ方向に移動自在に支持し、かつ、弾性部材により下部インナーレールに向けて付勢し、その中間インナーレールの一対の内向きフランジの下端部に、斜め下方に延びて下部インナーレールの内向きフランジの上端部に重なり合う傾斜状のガイド片部を設けたことを特徴とするロールスクリーン装置。
【請求項2】
巻取り軸によって巻き取られるスクリーンを有し、そのスクリーンの両側縁部が挿入される挿入溝を有する対向一対のレール部材のそれぞれ内部にインナーレールを組込み、各インナーレールに前記スクリーンの両側縁に沿って設けられた抜止め突起が移動自在に挿入されるガイド溝を設け、そのガイド溝の開口端部に抜止め突起を抜止め状態において摺動案内する一対の内向きフランジを形成したロールスクリーン装置において、
前記インナーレールの上部に一対の内向きフランジおよび前記ガイド溝の両側壁の一部を上下に分断する窓を形成し、その窓を前記抜止め突起が進入可能な大きさとしたことを特徴とするロールスクリーン装置。
【請求項3】
前記窓の上部に位置する内向きフランジの下端部に斜め下方に向く傾斜状のガイド片部を設けた請求項2に記載のロールスクリーン装置。
【請求項4】
巻取り軸によって巻き取られるスクリーンを有し、そのスクリーンの両側縁部が挿入される挿入溝を有する対向一対のレール部材のそれぞれ内部にインナーレールを組込み、各インナーレールに前記スクリーンの両側縁に沿って設けられた抜止め突起が移動自在に挿入されるガイド溝を設け、そのガイド溝の開口端部に抜止め突起を抜止め状態において摺動案内する一対の内向きフランジを形成したロールスクリーン装置において、
前記インナーレールを上部インナーレールと下部インナーレールとに2分割し、その上部インナーレールの下端と下部インナーレールの上端間に前記抜止め突起が進入可能な大きさの開口部を設けたことを特徴とするロールスクリーン装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2010−77796(P2010−77796A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−143122(P2009−143122)
【出願日】平成21年6月16日(2009.6.16)
【出願人】(591126518)林口工業株式会社 (12)
【Fターム(参考)】