説明

ロールプレス装置および樹脂シート

【課題】樹脂シートの表面に入り込む潤滑油が流動可能で密閉空間を形成しない油溜りを短時間で簡単に形成できるようにすることである。
【解決手段】外径面に複数の凹部1が設けられた成形ロール2と、フラットな円筒外径面の受けロール3とを平行に配置して、成形ロール2と受けロール3間のロールギャップに樹脂シートを通し、成形ロール2と受けロール3をモータ5で回転駆動して、ロールギャップでの圧縮によって、樹脂シートの表面に多数の凸部を成形することにより、これらの凸部の周囲の連なった凹部を油溜りとして、樹脂シートの表面に入り込む潤滑油が流動可能で密閉空間を形成しない油溜りを短時間で簡単に形成できるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂シートの表面に多数の凸部を成形するロールプレス装置と樹脂シートに関する。
【背景技術】
【0002】
樹脂シートには、例えば、工作機械の摺動案内部に用いられるもののように、表面に油溜りとされる多数の凹部を、ボールエンドミルやストレートエンドミルを用いた機械加工によって形成したものがある(例えば、特許文献1参照)。通常、このような樹脂シートの凹部の面積比率は50%程度とされ、厚みが0.5〜3.0mm程度のポリテトラフルオルエチレン樹脂(PTFE)等のフッ素樹脂のシートで形成されている。
【0003】
【特許文献1】特開2003−211333号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載された樹脂シートのように、樹脂シートの表面に機械加工によって複数の凹部を形成する方法は、多数の凹部の加工に時間と手間がかかり、樹脂シートの製造コストが非常に高くなる問題がある。
【0005】
このような問題に対して、本発明者らは、円筒面に複数の突起部が設けられた成形ロールと、フラットな円筒面の受けロールとを平行に配置して、これらの成形ロールと受けロール間のロールギャップに樹脂シートを通し、成形ロールの複数の突起部での圧縮によって、樹脂シートの表面に多数の凹部を成形するロールプレス装置を先に提案している(特願2007−32391、特願2007−38017)。
【0006】
このロールプレス装置は、樹脂シートの表面に短時間で簡単に多数の凹部を形成できるが、従来の樹脂シートと同様に、形成された各凹部が独立した閉所となるので、凹部に入り込んだ潤滑油が滞留して、新たな潤滑油が入り込み難くなり、潤滑油の潤滑性能が低下する問題がある。また、各凹部は、密閉空間を形成して吸盤のように相手材を吸着することがあるので、相手材との円滑な摺動が阻害される問題もある。
【0007】
そこで、本発明の課題は、樹脂シートの表面に入り込む潤滑油が流動可能で、密閉空間を形成しない油溜りを短時間で簡単に形成できるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の課題を解決するために、本発明のロールプレス装置は、外径面に複数の凹部が設けられた成形ロールと、フラットな円筒外径面の受けロールとを平行に配置して、これらの成形ロールと受けロール間のロールギャップに樹脂シートを通し、前記成形ロールと受けロールの少なくとも一方を回転駆動して、前記ロールギャップでの樹脂シートの圧縮によって、前記樹脂シートの表面に多数の凸部を成形する構成を採用した。
【0009】
すなわち、成形ロールの外径面に複数の凹部を設けて、少なくとも一方が回転駆動される成形ロールと受けロール間のロールギャップで樹脂シートを圧縮し、この圧縮によって各凹部内に圧縮されずに残る樹脂材料が樹脂シートの表面に多数の凸部を成形することにより、樹脂シートの表面に、上面が摺動面となる凸部の周囲に連なった凹部を油溜りとして形成し、樹脂シートの表面に入り込む潤滑油が流動可能で、密閉空間を形成しない油溜りを短時間で簡単に形成できるようにした。
【0010】
前記成形ロールと受けロールの両方を、同じ周速で回転駆動することにより、樹脂シートをロールギャップへスムーズに噛み込ませることができる。
【0011】
前記成形ロールの凹部の開口縁に面取りを施すことにより、圧縮量を大きくした場合でも、凹部の開口縁のエッジによる樹脂シートの切断が生じないようにすることができる。
【0012】
前記凹部の開口縁の面取りをショットブラストで形成することにより、複数の凹部に容易に面取りを施すことができる。
【0013】
前記成形ロールの凹部の開口形状を円形とすることにより、樹脂シートの表面に形成される多数の凸部の摺動面形状を円形として、その周囲の凹部での潤滑油の流動性をより高めることができる。
【0014】
前記成形ロールの凹部の開口径は2.5〜10mmとするのが好ましい。凹部の開口径が2.5mm未満では、凹部で成形される各凸部の断面積が小さくなり、樹脂シート使用時の凸部の耐圧縮変形性を確保するために凸部を多く形成する必要があり、成形ロールの強度が低下するとともに、製造コストが高くなる問題があるからである。また、凹部の開口径が10mmを越えると、各凸部の摺動面が広くなって摺動面に潤滑油が行き渡り難くなり、低摩擦特性の確保が難しくなるとともに、使用条件によっては焼付きが生じる恐れがあるからである。
【0015】
前記成形ロールの外径面の凹部を、円周方向に等間隔な複数列で軸線方向へ等間隔に配列することにより、効率よく成形ロールの外径面に凹部を加工することができる。
【0016】
前記配列した凹部を、円周方向の列間で軸線方向へ千鳥状にずらすことにより、樹脂シートの表面の凸部を千鳥状に設け、凸部の摺動面に油膜切れが生じないようにすることができる。
【0017】
前記円周方向の列間で軸線方向へ千鳥状にずらした凹部は、1列おきに軸線方向の位置が合致するようにするとよい。
【0018】
前記円周方向の列間で軸線方向へ千鳥状にずらした凹部が、隣り合う列の凹部と円周方向で重なり部を有さないように離間させることにより、圧縮量を大きくした場合でも、成形ロール外径面の圧縮面で圧縮されることで形成される樹脂シートの凹部に、圧縮変形による破断が生じないようにすることができる。すなわち、成形ロールの凹部以外の外径面によって樹脂シートを厚み方向に圧縮変形させると、圧延作用によって樹脂シートの長手方向に伸びが生じ、成形ロールの凹部で凸部が成形される部位では長手方向に伸びが生じないので、樹脂シートの幅方向でのこの伸びの差によって剪断力が発生する。円周方向の凹部の列間で凹部が重なり部を有さないように離間させることにより、この離間させた領域では樹脂シートの長手方向の伸びが幅方向で均一になるので、前記剪断力を緩和して、圧縮変形による破断が生じないようにすることができる。
【0019】
前記円周方向で隣り合う列の凹部間の離間距離は、前記凹部の開口径の0.2〜1.5倍とするのが好ましい。凹部間の離間距離が凹部の開口径の0.2倍未満では、前記樹脂シートの長手方向の伸びが幅方向で均一になる領域を十分に確保できず、圧縮変形量を大きくしたときに、前記剪断力に起因する破断が生じる恐れがあり、凹部の開口径の1.5倍を越えると、樹脂シートに形成される凸部が少なくなって、耐荷重性が不足する問題があるからである。
【0020】
前記成形ロールの外径面の表面積に対する前記複数の凹部の開口面積の比率は30〜70%とするとよい。凹部の開口面積の比率が30%未満では、樹脂シートに形成される凸部の面積比率が少なくなって、凸部の摺動面の面圧が高くなり、凸部がクリープ変形する恐れがあるからである。また、凹部の開口面積の比率が70%を超えると、凸部の周囲の油溜りとなる凹部の面積比率が少なくなって、摺動部の潤滑が不十分になる恐れがあるからである。
【0021】
また、本発明の樹脂シートは、上述したいずれかのロールプレス装置で、前記多数の凸部を表面に成形されたものとした。
【0022】
前記樹脂シートはポリテトラフルオロエチレン樹脂を主成分とするものとすることができる。
【0023】
前記樹脂シートは工作機械の摺動案内部に用いられるものに好適である。
【発明の効果】
【0024】
本発明のロールプレス装置は、成形ロールの外径面に複数の凹部を設けて、少なくとも一方が回転駆動される成形ロールと受けロール間のロールギャップで樹脂シートを圧縮し、この圧縮によって各凹部内に圧縮されずに残る樹脂材料が樹脂シートの表面に多数の凸部を成形するようにしたので、樹脂シートの表面に入り込む潤滑油が流動可能で密閉空間を形成しない油溜りを短時間で簡単に形成することができる。また、樹脂シートが相手材に吸着することもなく、摩擦トルクが不安定になることもない。
【0025】
前記成形ロールと受けロールの両方を、同じ周速で回転駆動することにより、樹脂シートをロールギャップへスムーズに噛み込ませることができる。
【0026】
前記成形ロールの凹部の開口縁に面取りを施すことにより、圧縮量を大きくした場合でも、凹部の開口縁のエッジによる樹脂シートの切断が生じないようにすることができる。
【0027】
前記凹部の開口縁の面取りをショットブラストで形成することにより、複数の凹部に容易に面取りを施すことができる。
【0028】
前記成形ロールの凹部の開口形状を円形とすることにより、樹脂シートの表面に形成される多数の凸部の摺動面形状を円形として、その周囲の凹部での潤滑油の流動性を高めることができる。
【0029】
前記成形ロールの外径面の凹部を、円周方向に等間隔な複数列で軸線方向へ等間隔に配列することにより、効率よく成形ロールの外径面に凹部を加工することができる。
【0030】
前記配列した凹部を、円周方向の列間で軸線方向へ千鳥状にずらすことにより、樹脂シートの表面の凸部を千鳥状に設け、樹脂シートの摺動面となるこれらの凸部の上面に、油膜切れが生じないようにすることができる。
【0031】
前記円周方向の列間で軸線方向へ千鳥状にずらした凹部が、隣り合う列の凹部と円周方向で重なり部を有さないように離間させることにより、圧縮量を大きくした場合でも、成形ロール外径面の圧縮面で圧縮されることで形成される樹脂シートの凹部に、圧縮変形による破断が生じないようにすることができる。
【0032】
また、本発明の樹脂シートは、上述したいずれかのロールプレス装置で、多数の凸部を表面に成形されたものとしたので、これらの凸部の周囲の連なった凹部を、密閉空間を形成しない油溜りとして、その表面に入り込む潤滑油を流動可能とすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
以下、図面に基づき、本発明の実施形態を説明する。このロールプレス装置は、図1および図2に示すように、外径面に複数の凹部1が設けられた成形ロール2と、フラットな円筒外径面の受けロール3とを、これらの両端の軸部2a、3aを、それぞれ軸受箱2b、3bに回転自在に支持して、ハウジング4に上下で平行に組み込み、成形ロール2と受けロール3の間のロールギャップに通される樹脂シート21を圧縮して、この圧縮によって各凹部1内に圧縮されずに残る樹脂材料が樹脂シート21の表面に、後の図6に示すような多数の凸部21aを成形するものである。なお、受けロール3の外径は、成形ロール2の外径と同じでも大きくてもよい。
【0034】
前記受けロール3は、モータ5と減速機6からプーリ7a、7bとタイミングベルト8を介して伝達される駆動力によって回転駆動され、成形ロール2は、その一端側の軸部2aに設けられた歯車9aと受けロール3の一端側の軸部3aに設けられた歯車9bとの噛み合いで、受けロール3と逆方向に回転駆動される。歯車9a、9bのギヤ比は、成形ロール2と受けロール3の外径比と等しくされており、成形ロール2と受けロール3は同じ周速で回転駆動される。
【0035】
また、前記受けロール3の両側の軸受箱3bは、ハウジング4の窓に上下方向へスライド可能に支持され、これらの底面に当接された偏心カム10をハンドル10aで回転させることにより上下に変位し、成形ロール2と受けロール3間のロールギャップが、樹脂シート21の厚みと凸部21aの成形高さに応じて設定されるようになっている。なお、ロールギャップの入口側と出口側には、樹脂シート21を受ける受けプレート11が設けられ、ロールギャップの入口側には、樹脂シート21を幅方向で位置決めするサイドガイド12が設けられている。
【0036】
図3に示すように、前記成形ロール2の外径面の凹部1は、開口形状が円形で、開口径Dがφ2.5〜φ10mmとされて、円周方向に等間隔な複数列で軸線方向へ等間隔に配列され、1列おきに軸線方向の位置が合致する千鳥状に、円周方向の列間で軸線方向へずらされている。また、円周方向の列間で軸線方向へ千鳥状にずらされた凹部は、隣り合う列の凹部と円周方向で重なり部を有さないように離間しており、この円周方向での凹部の離間距離Lは、凹部の開口径Dの0.2〜1.5倍とされている。成形ロール2の外径面の表面積に対する複数の凹部1の開口面積の比率は30〜70%とされている。
【0037】
図4に拡大して示すように、前記凹部1の開口縁には、ショットブラストによって面取り1aが施されている。したがって、樹脂シート21の圧縮量を大きくしても、凹部1の開口縁のエッジで樹脂シート21を切断することはない。
【0038】
図5は、前記成形ロール2の凹部1で樹脂シート21の表面に凸部21aを成形する状態を示す。成形ロール2の凹部1は十分に深く形成されており、樹脂シート21は成形ロール2と受けロール3の間で圧縮され、成形ロール2の凹部1内に圧縮されずに残る樹脂材料が樹脂シート21の表面に凸部21aとして成形される。
【0039】
図6は、前記凸部21aを成形された樹脂シート21の表面を示す。この樹脂シート21は、工作機械の摺動案内部に用いられるものであり、PTFEを主成分として、銅合金を30〜60質量%含有し、厚みが0.5〜2.0mm程度とされている。また、各凸部21aの高さは、樹脂シート21の厚みの5〜50%とされている。
【0040】
また、前記樹脂シート21の凸部21aは、成形ロール2の円周方向となるロールプレス装置での通板方向で千鳥状に設けられている。したがって、この通板方向を摺動方向に向けることにより、摺動面となるこれらの凸部21aの上面に、油膜切れが生じないようにすることができる。
【0041】
前記樹脂シート21は、成形ロール2の凹部1で形成された多数の凸部21aの周囲の凹部21bが油溜りとされ、凹部21bの面積比率は30〜70%となっている。したがって、凹部21bが連なって密閉空間を形成しないので、凹部21bに入り込む潤滑油が滞留することなく流動し、新たな潤滑油が油溜りとしての凹部21bに適宜供給され、樹脂シート21が相手材に吸着することもない。
【0042】
図7は、前記樹脂シート21を用いた工作機械を示す。この工作機械は、ベッド31の上に、水平面内で直交するX軸方向とY軸方向の案内盤32、33が配設され、X軸方向案内盤32がY軸方向案内盤33の案内レール33aで案内され、X軸方向案内盤32の案内レール32aで、ワークWが載置されるテーブル34が案内される。また、ベッド31に立設されたコラム35には、案内レール35aで垂直なZ軸方向に案内される主軸頭36が支持され、回転駆動される下向きの主軸36aに工具Tが装着されている。樹脂シート21は、各案内レール32a、33a、35aによるテーブル34、案内盤32および主軸頭36の摺動案内部に用いられている。
【0043】
図8は、代表例として、X軸方向案内盤32の案内レール32aによるテーブル34の摺動案内部を拡大して示す。樹脂シート21は、案内レール32aの上側の案内面37と、テーブル34の下面に形成された溝の被案内面38との間に装着されている。なお、樹脂シート21は、被案内面38側に装着するのが局部摩耗を避けるために望ましく、前記凸部21aが形成された表面が、装着面と反対側に向けられる。
【0044】
上述した実施形態では、ロールプレス装置の成形ロールと受けロールの両方を回転駆動するようにしたが、いずれか一方のみを回転駆動することもできる。また、成形ロールの凹部の開口形状を円形とし、その配列形態を、円周方向に等間隔な複数列で軸線方向へ等間隔に配列した凹部を、1列おきに軸線方向の位置が合致する千鳥状に、円周方向の列間で軸線方向へずらしたものとしたが、凹部の開口形状は多角形状、楕円形状等とすることもでき、その配列形態も、複数列おきに軸線方向の位置が合致する千鳥状に、円周方向の列間で軸線方向へずらしたもの等、任意に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】ロールプレス装置の実施形態を示す正面図
【図2】図1のII−II線に沿った断面図
【図3】図1の成形ロールの外径面の一部省略展開平面図
【図4】図3の凹部を拡大して示す断面図
【図5】図4の凹部で樹脂シートの表面に凸部を成形する状態を示す断面図
【図6】図4の凹部で凸部を成形された樹脂シートを示す平面図
【図7】図6の樹脂シートを用いた工作機械を示す斜視図
【図8】図7の工作機械の摺動案内部を拡大して示す断面図
【符号の説明】
【0046】
1 凹部
1a 面取り
2 成形ロール
3 受けロール
2a、3a 軸部
2b、3b 軸受箱
4 ハウジング
5 モータ
6 減速機
7a、7b プーリ
8 タイミングベルト
9a、9b 歯車
10 偏心カム
10a ハンドル
11 受けプレート
12 サイドガイド
21 樹脂シート
21a 凸部
21b 凹部
31 ベッド
32、33 案内盤
32a、33a 案内レール
34 テーブル
35 コラム
35a 案内レール
36 主軸頭
36a 主軸
37 案内面
38 被案内面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外径面に複数の凹部が設けられた成形ロールと、フラットな円筒外径面の受けロールとを平行に配置して、これらの成形ロールと受けロール間のロールギャップに樹脂シートを通し、前記成形ロールと受けロールの少なくとも一方を回転駆動して、前記ロールギャップでの樹脂シートの圧縮によって、前記樹脂シートの表面に多数の凸部を成形するようにしたロールプレス装置。
【請求項2】
前記成形ロールと受けロールの両方を、同じ周速で回転駆動するようにした請求項1に記載のロールプレス装置。
【請求項3】
前記成形ロールの凹部の開口縁に面取りを施した請求項1または2に記載のロールプレス装置。
【請求項4】
前記凹部の開口縁の面取りをショットブラストで形成した請求項3に記載のロールプレス装置。
【請求項5】
前記成形ロールの凹部の開口形状を円形とした請求項1乃至4のいずれかに記載のロールプレス装置。
【請求項6】
前記成形ロールの凹部の開口径を2.5〜10mmとした請求項1乃至5のいずれかにに記載のロールプレス装置。
【請求項7】
前記成形ロールの外径面の凹部を、円周方向に等間隔な複数列で軸線方向へ等間隔に配列した請求項1乃至6のいずれかに記載のロールプレス装置。
【請求項8】
前記配列した凹部を、円周方向の列間で軸線方向へ千鳥状にずらした請求項7に記載のロールプレス装置。
【請求項9】
前記円周方向の列間で軸線方向へ千鳥状にずらした凹部が、1列おきに軸線方向の位置が合致するようにした請求項8に記載のロールプレス装置。
【請求項10】
前記円周方向の列間で軸線方向へ千鳥状にずらした凹部が、隣り合う列の凹部と円周方向で重なり部を有さないように離間させた請求項8または9に記載のロールプレス装置。
【請求項11】
前記円周方向で隣り合う列の凹部間の離間距離を、前記凹部の開口径の0.2〜1.5倍とした請求項10に記載のロールプレス装置。
【請求項12】
前記成形ロールの外径面の表面積に対する前記複数の凹部の開口面積の比率を30〜70%とした請求項1乃至11のいずれかに記載のロールプレス装置。
【請求項13】
請求項1乃至12のいずれかに記載のロールプレス装置で、前記多数の凸部を表面に成形された樹脂シート。
【請求項14】
前記樹脂シートがポリテトラフルオロエチレン樹脂を主成分とするものである請求項13に記載の樹脂シート。
【請求項15】
前記樹脂シートが工作機械の摺動案内部に用いられるものである請求項13または14に記載の樹脂シート。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2010−23369(P2010−23369A)
【公開日】平成22年2月4日(2010.2.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−188682(P2008−188682)
【出願日】平成20年7月22日(2008.7.22)
【出願人】(000102692)NTN株式会社 (9,006)
【Fターム(参考)】