説明

ワイパーブレード

【課題】ウインドスクリーンを清掃するためのフラットワイパーブレードであるワイパーブレードを提供する。
【解決手段】自動車のウインドスクリーンを清掃するためのフラットワイパーブレードであるワイパーブレードであって、このワイパーブレードは、清掃するウインドスクリーンに洗浄液を供給するために、ワイパーブレードの少なくとも1つの長手方向の側面に設けられた、吐出孔(8.1)、(9.1)を備える少なくとも1つのスプレー導管(8)、(9)と、洗浄液を供給するために少なくとも1つのスプレー導管(8)、(9)を、少なくとも1つの外部のホースライン(10)、(11)に接続するための少なくとも1つのポート(12)、(12a)と、ワイパー装置のワイパーアーム(1)にワイパーブレード(6)、(6a)、(6b)、(6c)を接続するための少なくとも1つのアダプター(7)とを備えている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ワイパーブレードに関し、特に、特許請求の範囲の請求項1に記載した、自動車のフロントウインドスクリーンなどのウインドスクリーンを清掃するためのワイパー装置に用いられるフラットワイパーブレードに関する。
【背景技術】
【0002】
自動車のウインドスクリーンの清掃を改善するために、多数のスプレー孔を設けたワイパーブレードの長手方向に延びる少なくとも1つのスプレー導管を、ワイパーブレードに設けることはよく知られている(特許文献1)。このスプレー導管により、ウインドスクリーンワイパーモジュールが作動している際に、洗浄液(最も単純な場合は、洗浄剤および/または凍結防止剤を含む水)を、清掃しようとするウインドスクリーン、具体的には、ワイパーゴムおよびゴム状弾性ワイパーストリップなどによって形成されたワイパーリップの近傍に供給することができる。
【0003】
洗浄液を供給するために、スプレー導管は、通常は、フラットワイパーブレードの一端において、ホースラインに接続されている。このような場合における不都合な点は、ホースラインが、ワイパー装置のワイパーアームから比較的長い距離に亘って露出していることである。この距離は、ワイパーブレードが、自動車のウインドスクリーンに支持されている状態のワイパーアームから、ワイパーブレードの端部までの距離のみによって決まるのではなく、自動車のウインドスクリーンから離れる方向に折り返された状態のワイパーブレードの湾曲も考慮しなければならない。このホースの露出距離は、少なくとも外観的に優れたものではなく、また洗車などによって、急速に損傷しやすい。
【0004】
接続/供給要素として、ワイパーブレードをワイパーアームに接続したアダプターが、既に考案されている(特許文献2)。このアダプターによって、洗浄液を供給するための少なくとも1つの外部ラインを、ワイパーブレードに設けたスプレー導管に接続することができる。しかし、このようなアダプターは、特殊な構造のものとなる。
【特許文献1】ドイツ国特許第100 00372 A1号明細書
【特許文献2】ドイツ国特許第10 2004 056 835.9号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、上記した公知のワイパーブレードの不都合を解消し、かつ洗浄液を供給するための外部ラインに対する少なくとも1つのスプレー導管の接続を、簡単に行いうるようワイパーブレードを提供することを目的としている。この問題を解決するために、特許請求の範囲の請求項1に記載のワイパーブレードを提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明によるデザインの大きな利点は、洗浄液を供給するための露出している長いホースラインを排除し、接続/供給要素としてデザインされたアダプターによって、従来と同様に洗浄液を供給できることである。本発明の好適な実施形態においては、少なくとも1つのポートが、アダプターのワイパーシャフトに面した側に設けられている。
【0007】
本発明のさらなる展開については、添付の特許請求の範囲の従属項に記載してある。次に、本発明の詳細について、実施形態を示す添付図面に基づいて詳述する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
図1は、従来の自動車のフロントウインドスクリーンのワイパー装置におけるワイパーアーム1を示している。このワイパーアーム1は、当業者に周知のワイパー歯車(不図示)のシャフト2.1にワイパーアームの一端を接続できる軸受片2と、ワイパーアームロッド3とからなっている。このワイパーアームロッド3の一端は、軸ピン4によって軸受片2に旋回可能に接続され、他端には、ワイパーブレード6を取外し可能に接続できる接続部材5が設けられている。
【0009】
ワイパーブレード6は、スライド可能に接続部材5に支持され、プラスチックをモールドして形成されたアダプター7を備えている。接続部材5は、接続部材5に設けられ、アダプター7における横孔7.1内に嵌合した接続ボルトによって、アダプター7に接続されている。
【0010】
ワイパーブレード6の長手方向の両側面には、自動車のウインドスクリーンに洗浄液(適切な場合は、洗浄剤/または凍結防止剤を含む水)を供給するためのスプレー導管8および9が設けられている。各スプレー導管8および9は、ワイパーブレード6の長手方向の各側面に位置する複数の吐出孔8.1および9.1を備えている。2本のホースライン10および11が、ワイパーアーム1に沿って配置されており、スプレー導管8および9に洗浄液を供給するようになっている。
【0011】
ホースライン10および11の一端は、ポート12によってスプレー導管8および9に接続され、他端は、自動車に設けられた、圧力で洗浄液を制御し供給する洗浄液タンクに接続されている。したがって、ポート12は、2本のホースライン10および11の共用となっている。
【0012】
図2〜図11に示すように、ワイパーブレード6は、フラットワイパーブレードとしてデザインされている。ワイパーブレード6は、例えば、僅かに弾性を有する適当な材料から形成されたストリップ状ワイパーブレード本体13を基本的に備えている。ワイパーブレード本体13の上側は、自動車のウインドスクリーンから離れる方向を向くスポイラー13.1として形成されている。ワイパーブレード本体13には、2本の供給管、すなわちスプレー導管8、9を備え、それぞれに吐出孔8.1および9.1が設けられている。
【0013】
さらに、ワイパーブレード6は、ワイパーゴム14の長手方向の側面に設けられた2本のばねレール15に加えて、自動車のウインドスクリーンに支持されるワイパーリップ14.1を形成するゴムまたは弾性プラスチックなどのゴム状弾性材料から形成されたワイパーゴム14を備えている。前記ばねレールの幅の一部は、ワイパーゴム内に嵌入され、ワイパーゴムの長手方向の側面から延出している幅部分は、ばねレール15、およびワイパーゴムを覆っているワイパーブレード本体13の溝に嵌合されている。
【0014】
ワイパーブレード本体13には、アダプター7を入れるための適当な凹部16が形成されている。この凹部16では、スポイラー13.1を形成しているワイパーブレード本体13の上部が除去され、2本のばねレールのワイパーゴム14から横方向に延出した部分が露出されており、アダプター7は、ワイパーリップ14.1から離れる方向を向いたワイパーゴム14の上面、および凹部16の領域で露出したばねレール15に対してスライドして、これらを覆っている。露出したばねレール15は、アダプター7を支持するために、アダプター7の溝状凹部内に受容されている。
【0015】
特に図9〜図11に示すように、凹部16は、スプレー導管8および9に支障を与えないようにデザインされている。図面でMとして示す中心面に、ワイパーブレー6の長手方向軸が位置しており、ワイパーリップ14.1を含め、少なくともワイパーゴム14が、この中心面Mに対して対称にデザインされている。この中心面Mは、自動車のウインドスクリーンに対して、垂直またはほぼ垂直であり、ワイパーアーム1およびワイパーブレード6が取り付けられている。
【0016】
ワイパーブレード本体13、ワイパーゴム14、および2本のばねレール15は、それぞれ、ワイパーブレード6の全長、またはほぼ全長に亘って延在している。ワイパーブレード6の両端部には、プラスチックをモールドして形成されたキャップ17が設けられている。キャップ17は、ワイパーブレード本体13、ワイパーゴム14、および2本のばねレール15をまとめて保持し、かつ末端部品として、2本のスプレー導管8および9を気密シールしている。
【0017】
ワイパーブレード6の特徴は、スプレー導管8および9をホースライン10および11に接続するポート12が、アダプター7の横方向、すなわちアダプター7とワイパーブレード6の一端との間、具体的には、図示の実施形態では、アダプター7とワイパーシャフト2.1に近い方のワイパーブレードの端部との間に設けられていることである。ポート12とアダプター7との間の距離は、ワイパーシャフト側のワイパーブレード6の端部とポート12との間の距離よりも、かなり短い。
【0018】
この態様の特に有利な点は、露出が小さいこと、すなわち、ワイパーアーム1に沿って配置されるのではなく、ホースライン10および11の露出部分10.1および11.1のみが露出し、アダプター7のデザインがシンプルであり、洗浄液を、接続部材5およびアダプター7の領域に亘って供給する必要がないことである。
【0019】
ワイパーブレード6において、ポート12は、3つのパイプユニオン18.1、18.2、および18.3を備える2つのT継手18からなる接続部材として示してある。パイプユニオン18.1および18.2は、同軸上に延在し、かつT継手の長手方向軸と同軸上にあり、両端部が開口した連続した導管を構成し、パイプユニオン18.3の長手方向軸が、T継手の長手方向軸と角αを成している。この角αは、図示の実施形態では90度であるが、90度未満または90度を超える様々な角度とすることもある。
【0020】
ポート12とT継手18が設けられている位置で、ワイパーブレード本体13は分割されて、第1の部分13aと第2の部分13bとなっている。ワイパーブレード6の長手方向の面に対して直交する分離面19上において、T継手18が、ワイパーブレード6の長手方向の両側面に設けられている。詳しく言うと、2つの各パイプユニオン18.1および18.2の一部が、分離面19に近接したスプレー導管8および9内に嵌合し、パイプユニオン18.3は、ワイパーブレードの対応する長手方向の側面から横方向に延出している。より詳しく言うと、2つのT継手18のパイプユニオン18.3は、中心面Mと角βを成しており、この角βは、ワイパーリップ14.1から離れる方向を向いたワイパーブレード6の上側に、90度よりも小さい角度で開いている。
【0021】
ワイパーブレード本体13の第1の部分13aと第2の部分13bを、ワイパーブレード6が完全に装着された状態で、分離面19の領域で確実に互いに近接させるために、これらの各部分は、完全に装着された位置で、導管部18.3のための自由空間20を画定する凹部20.1を有し、これらの凹部20.1から、ホースライン10および11が接続されるパイプユニオンの端部が突き出ている。
【0022】
アダプター7は、このアダプターが取り付けられた第1の部分13aを、ワイパーゴム14に予め取り付けられたばねレール15に対して押し込むことにより、凹部16の領域内に装着される。
【0023】
ポート12を取り付ける際には、当初は互いに所定の間隔が空いているが、ばねレール15およびワイパーゴム14が既に取り付けられ、T継手18が間に配置された第1の部分13aと第2の部分13bを互いに押して、パイプユニオン18.1および18.2をスプレー導管8および9内に挿入し、パイプユニオン18.3を、ワイパーブレードの長手方向の側面から延出させる。
【0024】
ワイパーブレード6の装着は、キャップ17をワイパーブレードの両端部に取り付けることにより完了する。
【0025】
図12〜図19は、ワイパーブレード6aの別の実施形態を示している。この実施形態では、2つの別個のT継手18を備えるポート12の代わりに、T継手に相当するT継手18aがシールド21に設けられたポート12a、またはシールド21がプラスチックモールド要素としてT継手18aと一部品として形成されたポート12aが用いられている点のみが、ワイパーブレード6とは異なっている。
【0026】
この薄肉シールドは、その外面および内面が、ワイパーブレード本体13の断面の外形と一致する外形を有しているため、第1の部分13aおよび第2の部分13bの端部をシールド21内に適切に押し込んで、ワイパーブレード6が装着された状態で、シールド21が、分離平面およびこの分離平面によって生じた間隙を完全に覆うことができる。
【0027】
図12および図13に示すこの実施形態では、ポート12aの装着は、当初は互いに所定の間隔が空いているが、ばねレール15およびワイパーゴム14が既に取り付けられた第1の部分13aおよび第2の部分13bを互いに押し込んでポート12aに接続して行われる。このように互いに押し込む際に、パイプユニオン18.1および18.2をスプレー導管8および9に挿入する。第1の部分13aおよび第2の部分13bを互いに押し込んでから、これらの第1の部分13aおよび第2の部分13bを、分離面19上で互いに密着させる。したがって、分離面19は、シールド21によって覆われる。
【0028】
この実施形態でも、パイプユニオン18.3は、中心面Mに対して角βを成すように配置されている。さらに、第1の部分13aおよび第2の部分13bは、パイプユニオン18.3のための自由空間20を画定するために凹部20.1を備えている。
【0029】
図20は、ワイパーブレード本体13の代わりに、ワイパーブレード本体22が用いられているワイパーブレード6bの別の実施形態を示している。ワイパーブレード本体22は、プラスチックなどの適当な材料から形成されており、ワイパーリップ14.1から離れる方向を向いている上側において、ワイパーゴム14を取り囲んでいる。ワイパーブレード本体22は、ワイパーブレード本体22内のワイパーゴムの上に位置する1つのばねレール23を取り囲んでいる。
【0030】
ワイパーリップ14.1から離れる方向に面した上側において、スポイラー22.1が、ワイパーブレード本体22に固定されている。吐出孔8.1および9.1を備えるスプレー導管8および9を画定しているチューブ24が、ワイパーブレード本体22の長手方向の2つの側面にクリップ式に固定されている。外部ホースライン10および11との接続も、ワイパーブレード6bの場合、例えばワイパーブレード6または6aに対して記載した形態で実現することができる。
【0031】
図21は、ワイパーブレード6cの断面を示している。ワイパーブレード6cは、ワイパーブレード本体22に相当するワイパーブレード本体25の長手方向の各側面に、チューブ24の代わりに、対応するスプレー開口、すなわち吐出孔8.1および9.1を備えたスプレー導管8および9を画定しているチューブ26が設けられているという点で、ワイパーブレード6bとは本質的に異なっている。このチューブ26は、接着、溶接、または他の適当な方法で、ワイパーブレード本体25に保持されている。
【0032】
以上本発明を、実施形態に基づいて説明してきた。しかし、本発明の概念から逸脱することなく、様々な改良および変更が可能であることを理解されたい。したがって、ワイパーブレードの全長に亘って連続的に延びるスプレー導管8および9を備えた各ワイパーブレード本体13および22または25をデザインし、スプレー導管8および9との接続は、装着後に、突刺や打ち抜きなどによって各スプレー導管8および9に通じる開口が形成されたワイパーブレード本体と、接着剤、溶接、または留め具などで、開口内に挿入して固定する外部のホースライン10および11への接続を可能にするパイプユニオンとによって実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0033】
【図1】本発明によるワイパーブレードおよびワイパーアームの簡略側面図である。
【図2】アダプター、およびこのアダプターに近接した流体を供給するためのポートの領域におけるワイパーブレードの部分斜視図である。
【図3】アダプター、およびこのアダプターに近接した流体を供給するためのポートの領域におけるワイパーブレードの部分斜視図である。
【図4】図2および図3のポートに用いるためのT継手を示す図である。
【図5】アダプター、およびこのアダプターに近接した流体を供給するためのポートの領域における図2および図3のワイパーブレードの部分側面図である。
【図6】アダプター、およびこのアダプターに近接した流体を供給するためのポートの領域における図2および図3のワイパーブレードの部分平面図である。
【図7】図5の線A‐Aにおける断面図である。
【図8】図5の線B‐Bにおける断面図である。
【図9】アダプターを取り付けるための凹部の領域におけるワイパーブレードの斜視図である。
【図10】アダプターを取り付けるための凹部の領域におけるワイパーブレードの側面図である。
【図11】図9の線C‐Cに沿って見た断面図である。
【図12】図2に類似した本発明によるワイパーブレードの別の実施形態の部分斜視図である。
【図13】図3に類似した本発明によるワイパーブレードの別の実施形態の部分斜視図である。
【図14】図12および図13のワイパーブレードと共に使用するためのシールドが一体化されたポートの正面図である。
【図15】図12および図13のワイパーブレードと共に使用するためのシールドが一体化されたポートの平面図である。
【図16】図12および図13のワイパーブレードの部分側面図である。
【図17】図12および図13のワイパーブレードの部分平面図である。
【図18】図16の線D‐Dに沿って見た断面図である。
【図19】図16の線E‐Eに沿って見た断面図である。
【図20】本発明の別の実施形態によるワイパーブレードの断面図である。
【図21】本発明のさらに別の実施形態によるワイパーブレードの断面図である。
【符号の説明】
【0034】
1 ワイパーアーム
2 軸受片
2.1 ワイパーシャフト
3 ワイパーアームロッド
4 軸ピン
5 接続部材
6、6a、6b、6c ワイパーブレード
7 アダプター
7.1 横孔
8、9 スプレー導管
8.1、9.1 吐出孔
10、11 ホースライン
10.1、11.1 露出部分
12、12a ポート
13 ワイパーブレード本体
13a 第1の部分
13b 第2の部分
13.1 スポイラー
14 ワイパーゴム
14.1 ワイパーリップ
15 ばねレール
16 凹部
17 キャップ
18、18a 接続部材(T継手)
18.1、18.2、18.3 パイプユニオン
19 分離面
20 自由空間
20.1 凹部
21 シールド
22 ワイパーブレード本体
22.1 スポイラー
23 ばねレール
24 チューブ
25 ワイパーブレード本体
26 チューブ
M 中心面


【特許請求の範囲】
【請求項1】
清掃するウインドスクリーンに洗浄液を供給するために、ワイパーブレードの少なくとも1つの長手方向の側面に設けられた、吐出孔(8.1)、(9.1)を備える少なくとも1つのスプレー導管(8)、(9)と、
前記洗浄液を供給するために、少なくとも1つのスプレー導管(8)、(9)を少なくとも1つの外部のホースライン(10)、(11)に接続するための少なくとも1つのポート(12)、(12a)と、
ワイパー装置のワイパーアーム(1)に、ワイパーブレード(6)、(6a)、(6b)、(6c)を接続するための少なくとも1つのアダプター(7)とを備え、
前記少なくとも1つのポート(12)、(12a)は、前記アダプター(7)とワイパーブレードの端部との間に配置されていることを特徴とする、自動車のウインドスクリーン、特に自動車のフロントウインドスクリーンを清掃するためのフラットワイパーブレードであるワイパーブレード。
【請求項2】
少なくとも1つのポート(12)、(12a)は、ワイパーシャフト(2.1)に近接したワイパーブレードの端部と、アダプター(7)との間に設けられていることを特徴とする、請求項1に記載のワイパーブレード。
【請求項3】
少なくとも1つのポート(12)、(12a)は、アダプター(7)よりも、ワイパーブレードの端部から離れて位置していることを特徴とする、請求項1または2に記載のワイパーブレード。
【請求項4】
少なくとも1つのスプレー導管(8)、(9)は、ポート(12)、(12a)からワイパーブレードの長手方向に延びる少なくとも2つの長さを有していることを特徴とする、請求項1〜3のいずれか1項に記載のワイパーブレード。
【請求項5】
少なくとも1つのスプレー導管(8)、(9)の長さは、少なくとも1つのポート(12)、(12a)、またはこのポートを構成する接続要素によって互いに接続されていることを特徴とする、請求項4に記載のワイパーブレード。
【請求項6】
少なくとも1つのスプレー導管(8)、(9)の接続のための第1のパイプユニオン(18.1)および第2のパイプユニオン(18.2)を有する接続部材(18)、(18a)は、導管としてデザインされており、外部のホースライン(10)、(11)を接続するための横方向に突き出た第3のパイプユニオンを有することを特徴とする、請求項5に記載のワイパーブレード。
【請求項7】
接続部材(18)、(18a)は、T継手であることを特徴とする、請求項6に記載のワイパーブレード。
【請求項8】
少なくとも1つのスプレー導管は、ストリップ状ワイパーブレード本体(13)内に形成されており、前記ワイパーブレード本体(13)は、少なくとも1つのポート(12)、(12a)で互いに接合されている第1の部分(13a)と第2の部分(13b)の2つからなることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のワイパーブレード。
【請求項9】
少なくとも1つの接続部材(18)、(18a)は、互いに接合されているワイパーブレード本体の第1の部分(13a)と第2の部分(13b)との間、および/または凹部(20.1)に少なくとも部分的に配置されており、この凹部(20.1)は、互いに接合されているワイパーブレード本体の第1の部分(13a)と第2の部分(13b)の互いに近接した側面に形成されていることを特徴とする、請求項8に記載のワイパーブレード。
【請求項10】
ワイパーブレード本体の第1の部分(13a)と第2の部分(13b)との間の接合部を覆うシールド(21)を有することを特徴とする、請求項1〜9のいずれか1項に記載のワイパーブレード。
【請求項11】
シールド(21)は、少なくとも1つのポート(12a)の一部であり、かつ/または前記少なくとも1つのポート(12a)の接続部材(18a)と一体に形成されていることを特徴とする、請求項10に記載のワイパーブレード。
【請求項12】
アダプター(7)のための凹部(16)は、少なくとも1つのスプレー導管(8)、(9)に支障を与えないように、ワイパーブレード本体(13)内に形成されていることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか1項に記載のワイパーブレード。
【請求項13】
少なくとも1つのスプレー導管(8)、(9)は、ワイパーブレード本体(13)内にモールドされていることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか1項に記載のワイパーブレード。
【請求項14】
少なくとも1つのスプレー導管(8)、(9)は、接着剤、溶接、または留め具などによってワイパーブレード(6b)、(6c)の少なくとも1つの長手方向の側面に固定されたチューブまたはチューブ状要素(24)、(26)から形成されていることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか1項に記載のワイパーブレード。
【請求項15】
ワイパーブレード(6)、(6a)、(6b)、(6c)の端部に、エンドキャップ(17)が取り付けられて、少なくとも1つのスプレー導管(8)、(9)が密閉されていることを特徴とする、請求項1〜14のいずれか1項に記載のワイパーブレード。
【請求項16】
ポート(12)、(12a)によって、外部のホースライン(10)、(11)に接続され、吐出孔(8.1)、(9.1)を備える少なくとも1つのスプレー導管(8)、(9)が、ワイパーブレードの長手方向の両側面に設けられていることを特徴とする、請求項1〜15のいずれか1項に記載のワイパーブレード。
【請求項17】
ワイパーブレードの長手方向の両側面に設けられた各スプレー導管(8)、(9)は、対応する各外部のホースライン(10)、(11)に接続可能であることを特徴とする、請求項16に記載のワイパーブレード。
【請求項18】
ポート(12)、(12a)は、少なくとも2つの接続部材(18)、(18a)を備える多ポートとしてデザインされていることを特徴とする、請求項16または17に記載のワイパーブレード。
【請求項19】
少なくとも1つのスプレー導管(8)、(9)を有するワイパーブレード本体(13)、(22)、(25)は、ワイパーリップ(14.1)から離れる方向を向く上側において、キャップまたはスライドの要領で、ワイパーゴム(14)を取り囲んでいることを特徴とする、請求項1〜18のいずれか1項に記載のワイパーブレード。
【請求項20】
ワイパーゴム(14)は、少なくとも1つのばねレール(15)を有しており、このばねレールによって、前記ワイパーゴム(14)は、ワイパーリップ(14.1)から離れる方向を向く上側において、キャップまたはスライドの要領で、ワイパーブレード本体(13)に支持されていることを特徴とする、請求項19に記載のワイパーブレード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公表番号】特表2009−531210(P2009−531210A)
【公表日】平成21年9月3日(2009.9.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−500768(P2009−500768)
【出願日】平成19年3月21日(2007.3.21)
【国際出願番号】PCT/EP2007/002486
【国際公開番号】WO2007/110177
【国際公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【出願人】(590003744)ヴァレオ システム デシュヤージュ (74)
【氏名又は名称原語表記】VALEO SYSTEMES D’ESSUYAGE
【Fターム(参考)】