説明

ワイヤハーネスの梱包構造、及び、ワイヤハーネスの梱包箱

【課題】ワイヤハーネスを損傷させることなく、かつ、低コストで輸送することができるワイヤハーネスの梱包構造を提供する。
【解決手段】ワイヤハーネスの梱包構造1Aは、アルミニウム製の導体を有するワイヤハーネス5と、ワイヤハーネス5の輸送時にワイヤハーネス5を収容する梱包箱4Aと、を有している。梱包箱4Aは、円錐状の突出部31が底面から複数突出している。ワイヤハーネス5は、突出部31間に位置付けられて位置ずれが防止されることで、その許容曲げ半径を超えて屈曲されることが規制される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車などに配索されるワイヤハーネスであって、特に、アルミニウム製の導体を有するワイヤハーネスの輸送時における当該ワイヤハーネスの梱包構造、及び前記ワイヤハーネスの梱包箱に関するものである。
【背景技術】
【0002】
種々の電子機器が搭載される自動車には、これら電子機器に電力や信号を伝送するワイヤハーネスが配索されている。このワイヤハーネスは、複数の電線が束ねられた電線束と、これら電線束の端末などに取り付けられ、前記電子機器のコネクタに結合されるコネクタと、を有している。
【0003】
上記ワイヤハーネスをワイヤハーネスメーカーから自動車メーカーに輸送する場合は、ワイヤハーネスを梱包箱に収容して輸送する(たとえば、特許文献1〜3を参照。)。
【0004】
従来、前述したワイヤハーネスの電線には主に銅や銅合金で構成された導体即ち銅線が使用されていたが、近年では、自動車の軽量化のために前記銅線の代わりにアルミニウムやアルミニウム合金で構成されたアルミニウム製の導体即ちアルミ線が使用されることが多くなってきている。
【特許文献1】特開2007−176591号公報
【特許文献2】特開2000−322939号公報
【特許文献3】特開平11−198942号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述したアルミ線は、同じ太さの銅線よりも脆く曲げ強度が低いという性質があった。このため、アルミ線を有するワイヤハーネスを輸送する際、例えば、特許文献2や、特許文献3の図8に示されているように、バスタブ状の梱包箱にワイヤハーネスを畳んで収容した場合、ワイヤハーネスが絡みやすく、このワイヤハーネスを無理に取り出そうとした場合にワイヤハーネス、即ちアルミ線、が断線する恐れがあるという問題があった。また、ワイヤハーネスが許容曲げ半径を超えて屈曲される可能性があり、その場合にワイヤハーネス、即ちアルミ線、が断線する恐れがあるという問題があった。
【0006】
また、特許文献1に示されているように、梱包箱の内部に仕切壁を設け、この仕切壁にアルミ線を有するワイヤハーネスを巻き付けるようにして収容した場合、前述した絡みの問題は幾分か解消できるものの、前記仕切壁の端部近傍において、前述したように、ワイヤハーネスが許容曲げ半径を超えて屈曲される可能性があり、その場合にワイヤハーネス、即ちアルミ線、が断線する恐れがあるという問題が依然としてあった。また、前述した問題は、アルミ線だけに限らず、細物の銅線などにも同様に生じ得る問題であった。
【0007】
さらに、前述した特許文献1、2や、特許文献3の図8に示された梱包構造においては、輸送時に梱包箱に加えられる振動によってワイヤハーネスが位置ずれ即ち移動することでコネクタと電線束とがぶつかるなどして、ワイヤハーネスに損傷が生じる恐れがあるという問題があった。
【0008】
なお、図11に示すように、ワイヤハーネス105の形状に沿った溝103を設けた梱包箱102にワイヤハーネス105を収容するワイヤハーネスの梱包構造101が例えば特許文献3に示されているが、このような梱包構造101においては、ワイヤハーネス105の品番ごとに専用の梱包箱102を製造する必要があり、コスト高になってしまうという問題があった。また、梱包構造101においては、ワイヤハーネス105を伸ばした状態で溝103、即ち梱包箱102、に収容するので、梱包箱102のサイズが大きくなり、ワイヤハーネス105の輸送効率が低下してしまうという問題があった。また、図11中の符号150は、複数の電線が束ねられた電線束であり、符号151は、電線束150の端末に取り付けられたコネクタである。
【0009】
また、特許文献1〜3に示された従来の梱包箱は、いずれも角形の形状であるが、これは、梱包箱の持ち運びを容易にしたり、複数の梱包箱を重ね易くして、ワイヤハーネスの輸送効率を高くする目的からである。
【0010】
したがって、本発明は、ワイヤハーネスを損傷させることなく、かつ、低コストで輸送することができるワイヤハーネスの梱包構造、及び、ワイヤハーネスの梱包箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、電線束と該電線束の端末に取り付けられたコネクタとで構成されるワイヤハーネスと、前記ワイヤハーネスの輸送時に当該ワイヤハーネスを収容する梱包箱と、を有するワイヤハーネスの梱包構造であって、前記梱包箱の底面から突出した突出部を複数有し、前記突出部間に前記ワイヤハーネスが位置付けられることで該ワイヤハーネスの位置ずれが防止されることを特徴とするワイヤハーネスの梱包構造である。
【0012】
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載された発明において、前記突出部の前記底面からの高さが、前記電線束の径よりも大きく形成されていることを特徴とするものである。
【0013】
請求項3に記載された発明は、請求項1または請求項2に記載された発明において、前記突出部の外郭が、円柱状または円錐状に形成されていることを特徴とするものである。また、前記円柱状の突出部の底面の半径、または、前記円錐状の突出部の底面の半径を、電線束の許容曲げ半径よりも大きくすることにより、これら突出部の外周に沿わされる電線束がその許容曲げ半径を超えて屈曲されることがないので、この電線束の導体が断線することを確実に防止することができる。
【0014】
請求項4に記載された発明は、請求項1ないし請求項3のうち1項に記載された発明において、前記突出部が、柔軟性を有する部材で構成されていることを特徴とするものである。
【0015】
請求項5に記載された発明は、請求項1ないし請求項4のうち1項に記載された発明において、前記梱包箱の底面に、前記突出部が取り付けられる取付部が複数設けられ、前記突出部に、前記取付部に着脱自在な着脱部が設けられていることを特徴とするものである。
【0016】
請求項6に記載された発明は、請求項1ないし請求項5のうち1項に記載された発明において、前記突出部に、該突出部の外表面から凹でかつ前記コネクタを収容可能なコネクタ収容部が設けられていることを特徴とするものである。
【0017】
請求項7に記載された発明は、請求項6に記載された発明において、前記コネクタ収容部の内表面が、柔軟性を有する部材で覆われていることを特徴とするものである。
【0018】
請求項8に記載された発明は、請求項1ないし請求項7のうち1項に記載された発明において、前記梱包箱の底面が、当該底面の中央が周囲よりも凸の球面状に形成されていることを特徴とするものである。
【0019】
請求項9に記載された発明は、請求項1ないし請求項8のうち1項に記載された発明において、前記梱包箱が、上部が開口した四角い箱状の箱本体と、前記箱本体の底に面した四隅に取り付けられかつ前記箱本体の互いに交差する2つの側面間を曲面で結ぶ面取り部と、を有していることを特徴とするものである。
【0020】
請求項10に記載された発明は、ワイヤハーネスの輸送時に当該ワイヤハーネスを収容する梱包箱であって、底面から円柱状または円錐状に突出した突出部を複数有し、前記突出部間に前記ワイヤハーネスが位置付けられることで該ワイヤハーネスの位置ずれが防止されることを特徴とするワイヤハーネスの梱包箱である。
【発明の効果】
【0021】
請求項1に記載された発明によれば、梱包箱の底面から突出した複数の突出部間にワイヤハーネスが位置付けられて該ワイヤハーネスの位置ずれが防止されることで、ワイヤハーネスを小さく畳んでも絡まることを防止でき、かつ、その許容曲げ半径を超えて電線束が屈曲されることを規制できる。さらに、輸送時に梱包箱に振動が加えられてもコネクタ同士やコネクタと電線束とがぶつかることを防止できる。これらのことによって、導体の断線等、ワイヤハーネスを損傷させることなく輸送することができる。さらに、梱包箱は、品番の異なる多種類のワイヤハーネスを収容することができ、ワイヤハーネスの品番ごとに専用の梱包箱を製造する必要がない。よって、ワイヤハーネスの輸送に係るコストを低くすることができる。
【0022】
請求項2に記載された発明によれば、前記突出部の前記底面からの高さが、ワイヤハーネスの電線束の径よりも大きく形成されているので、ワイヤハーネスを、確実に所定位置に位置付けることができる。よって、ワイヤハーネスの収納性を向上させることができる。
【0023】
請求項3に記載された発明によれば、前記突出部の外郭が、円柱状または円錐状に形成されているので、突出部に当たることによって電線束が傷付けられることを防止できる。
【0024】
請求項4に記載された発明によれば、前記突出部が、柔軟性を有する部材で構成されているので、突出部に当たることによって電線束が傷付けられたりコネクタが破損することを防止できる。
【0025】
請求項5に記載された発明によれば、前記梱包箱の底面に、前記突出部が取り付けられる取付部が複数設けられ、前記突出部に、前記取付部に着脱自在な着脱部が設けられているので、ワイヤハーネスの形状に応じて、取り付ける突出部の数や配置パターンを柔軟に変化させることができて、前記ワイヤハーネスを収容するのに最適な形状の梱包箱を低コストで形成することができる。よって、ワイヤハーネスの輸送に係るコストを低くすることができる。
【0026】
請求項6に記載された発明によれば、前記突出部に、該突出部の外表面から凹でかつワイヤハーネスのコネクタを収容可能なコネクタ収容部が設けられているので、ワイヤハーネスの位置ずれを確実に防止できるとともに、輸送時に梱包箱に振動が加えられてもコネクタ同士やコネクタと電線束とがぶつかることを確実に防止できる。
【0027】
請求項7に記載された発明によれば、前記コネクタ収容部の内表面が、柔軟性を有する部材で覆われているので、この柔軟性を有する部材が、寸法の異なる各コネクタの外表面の形状にそれぞれ追従するなどして、コネクタ収容部の内表面とコネクタの外表面との隙間を埋める。このことにより、コネクタがコネクタ収容部内でがたつくことが防止される。即ち、複数のコネクタの寸法に差があっても、これらコネクタをがたつかせることなくコネクタ収容部内に収容することができる。
【0028】
請求項8に記載された発明によれば、前記梱包箱の底面が、当該底面の中央が周囲よりも凸の球面状に形成されているので、ワイヤハーネスを梱包箱に収容する動作、及びワイヤハーネスを梱包箱から取り出す動作によって電線束に加えられる屈曲度が抑えられ、そのために、電線束に与え得るダメージを最小限に抑えることができる。
【0029】
請求項9に記載された発明によれば、前記梱包箱が、上部が開口した四角い箱状の箱本体と、前記箱本体の底に面した四隅に取り付けられかつ前記箱本体の互いに交差する2つの側面間を曲面で結ぶ面取り部と、を有しているので、ワイヤハーネスが梱包箱から取り出される際にこのワイヤハーネスが四隅に引っ掛かることが防止され、そのために、電線束に与え得るダメージを最小限に抑えることができる。
【0030】
請求項10に記載された発明によれば、梱包箱の底面から円柱状または円錐状に突出した複数の突出部間にワイヤハーネスが位置付けられて該ワイヤハーネスの位置ずれが防止されることで、ワイヤハーネスを小さく畳んでも絡まることを防止でき、かつ、その許容曲げ半径を超えて電線束が屈曲されることを規制できる。さらに、輸送時に梱包箱に振動が加えられてもコネクタ同士やコネクタと電線束とがぶつかることを防止できる。これらのことによって、導体の断線等、ワイヤハーネスを損傷させることなく輸送することができる。さらに、梱包箱は、品番の異なる多種類のワイヤハーネスを収容することができ、ワイヤハーネスの品番ごとに専用の梱包箱を製造する必要がない。よって、ワイヤハーネスの輸送に係るコストを低くすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0031】
(第1の実施形態)
以下、本発明の第1の実施形態に係るワイヤハーネスの梱包構造及びワイヤハーネスの梱包箱を図1ないし図2を用いて説明する。
【0032】
図1及び図2に示す本発明のワイヤハーネスの梱包構造1Aは、ワイヤハーネス5と、ワイヤハーネス5の輸送時に当該ワイヤハーネス5を収容する梱包箱4Aと、を有するものである。
【0033】
上記ワイヤハーネス5は、自動車の車体に配索されて前記自動車に搭載された電子機器に電力供給や信号伝送を行うものである。このワイヤハーネス5は、複数の電線が束ねられて外周に粘着テープなどが巻かれた電線束50と、電線束50の端部に取り付けられた複数のコネクタ51と、で構成されている。前記電線束50の複数の電線それぞれは、導体と、この導体を被覆する絶縁被覆とを有する被覆電線である。また、電線束50のうち大電流が流される数本の太い電線の導体は、アルミニウム合金で構成されている。また、電線束50のうち信号伝送を行う数本の細い電線の導体は、銅合金で構成されている。
【0034】
また、本発明における「電線束50」は、複数の電線のうち全てがアルミニウム製(アルミニウム、またはアルミニウム合金を意味する。)の導体を有する電線であっても良い。また、本発明における「電線束50」は、複数の電線のうち全てが銅製(銅、または銅合金を意味する。)の導体を有する細物の電線であっても良い。即ち、本発明に好適な「電線束50」は、アルミニウム製の導体を有する電線、または、アルミニウム以外の金属からなる導体を有する細物の電線が少なくとも1本含まれた複数の電線が束ねられたものである。また、前記「細物の電線」とは、信号伝送等を行う径の小さい電線を意味する。さらに、本発明における「電線束50」は、結束バンドやプロテクタ等が取り付けられていても良い。また、本発明における「電線」は、断面が丸型の丸電線や、断面が平型のFFCなどを意味する。
【0035】
上記コネクタ51は、前記電線の導体と電気的に接続される導電性の端子金具と、箱状に設けられて前記端子金具を収容する絶縁性のコネクタハウジングとを有している。このコネクタ51は、前記電子機器のコネクタなどにコネクタ結合される。
【0036】
上記梱包箱4Aは、図1に示すように、合成樹脂で構成され、平面形状が四角形の底板20とこの底板20の外縁それぞれから立設した側面としての側板21とを有しかつ上部が開口した四角い箱状の箱本体2と、この箱本体2の底板20に重ねられる中敷部材3Aと、で構成されている。また、前記箱本体2は、従来からワイヤハーネスの輸送用に用いられてきたものである。
【0037】
上記中敷部材3Aは、平面視における形状が底板20の形状と等しい板30と、この板30から突出した複数の突出部31と、で構成されている。また、本発明における「中敷部材3A」は、紙、合成樹脂、木材、ゴム、などの材料で構成されるのが好ましい。
【0038】
上記板30は、突出部31が設けられていない側の面が、箱本体2の底板20に重ねられる格好で箱本体2に取り付けられる。また、板30は、底板20に接着されていても良く、単に重ねられているだけでも良い。
【0039】
上記突出部31は、板30からの高さ、即ち「梱包箱4Aの底面」からの高さ、が、前記電線束50の径よりも大きく形成されている。即ち、電線束50が板30上に載置された状態において、突出部31の先端部が電線束50よりも板30から離れた側に位置する寸法関係である。このため、ワイヤハーネス5を、確実に所定位置に位置付けることができる。また、特許請求の範囲に記載した「梱包箱の底面」とは、本実施形態の場合、板30の突出部31が設けられた側の面になる。また、図示はしないが、本発明において、板30が省かれた構成で、箱本体2の底板20から突出部31が突出している構成の場合、底板20が「梱包箱の底面」になる。
【0040】
また、突出部31は、その外郭が円錐状に形成されており、他の突出部31及び箱本体2の側板21と互いに間隔をあけて配置されている。これら突出部31間や突出部31と側板21との間には、ワイヤハーネス5が位置付けられる。また、本発明では、突出部31が円錐状に形成されているので、即ち外周面が曲面で構成された突出部31を有しているので、この突出部31に当たることによって電線束50が傷付けられることを防止できる。
【0041】
さらに、突出部31は、その底面、即ち板30上における断面、が真円または楕円であり、この板30上における真円の半径または楕円の短半径が、電線束50の許容曲げ半径よりも大きく形成されている。また、前記「電線束50の許容曲げ半径」とは、電線束50を屈曲させた際に、前記導体が断線せずにいられる限界の曲げ半径を意味する。このため、電線束50が前記許容曲げ半径を超えて屈曲されることを確実に防止できる。
【0042】
即ち、本発明における「突出部」は、外表面即ち外周面が曲面で構成されたものであることが好ましい。さらに、本発明における「突出部」は、前記曲面の曲率半径が電線束50の許容曲げ半径よりも大きいことが好ましい。
【0043】
前述した構成のワイヤハーネス5は、図2に示すように、前述した構成の梱包箱4Aに収容されて、ワイヤハーネスメーカーから自動車メーカーに輸送される。即ち、ワイヤハーネス5は、電線束50が弛みのない状態で複数の突出部31間または突出部31と側板21との間に位置付けられ、そして、突出部31の外周面に沿って曲げられて梱包箱4Aに収容される。このように収容されることで、ワイヤハーネス5は、絡むこと及び位置ずれすることが防止されているとともに、その許容曲げ半径を超えて屈曲されることが規制されている。
【0044】
前述した本発明のワイヤハーネスの梱包構造1Aによれば、ワイヤハーネス5を梱包箱4Aに収容して輸送することで、ワイヤハーネス5を小さく畳んでも絡まることを防止でき、かつ、その許容曲げ半径を超えて電線束50が屈曲されることを規制できる。さらに、輸送時に梱包箱4Aに振動が加えられてもコネクタ51同士やコネクタ51と電線束50とがぶつかることを防止できる。これらのことによって、アルミニウム製の導体を有する電線はもちろん、銅製の導体を有する細物の電線においても、断線等の損傷から保護することができる。即ち、ワイヤハーネス5を損傷させることなく輸送することができる。
【0045】
さらに、梱包箱4Aは、収容形状を変更することで品番の異なる多種類のワイヤハーネス5を収容することができ、ワイヤハーネス5の品番ごとに専用の梱包箱4Aを製造する必要がない。よって、ワイヤハーネス5の輸送に係るコストを低くすることができる。さらに、梱包箱4Aは、従来からワイヤハーネスの輸送用に用いられてきた箱本体2を利用することができるので、ワイヤハーネス5の輸送に係るコストをさらに低くすることができる。
【0046】
(第2の実施形態)
続いて、本発明の第2の実施形態に係るワイヤハーネスの梱包構造及びワイヤハーネスの梱包箱を図3を用いて説明する。また、同図において、前述した第1の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0047】
図3に示す本発明のワイヤハーネスの梱包構造1Bは、ワイヤハーネス5と、ワイヤハーネス5の輸送時に当該ワイヤハーネス5を収容する梱包箱4Bと、を有するものである。
【0048】
上記梱包箱4Bは、箱本体2と、この箱本体2の底板20に重ねられる中敷部材3Bと、で構成されている。中敷部材3Bは、板30と、この板30から突出した複数の突出部32と、で構成されている。
【0049】
上記突出部32は、板30からの高さ、即ち「梱包箱4Bの底面」からの高さ、が、電線束50の径よりも大きく形成されている。
【0050】
また、突出部32は、その外郭が円柱状に形成されており、他の突出部32及び箱本体2の側板21と互いに間隔をあけて配置されている。これら突出部32間や突出部32と側板21との間には、ワイヤハーネス5が位置付けられる。また、本発明では、突出部32が円柱状に形成されているので、即ち外周面が曲面で構成された突出部32を有しているので、この突出部32に当たることによって電線束50が傷付けられることを防止できる。
【0051】
さらに、突出部32は、その底面、即ち板30上における断面、が真円または楕円であり、この板30上における真円の半径または楕円の短半径が、電線束50の許容曲げ半径よりも大きく形成されている。このため、電線束50が前記許容曲げ半径を超えて屈曲されることを確実に防止できる。
【0052】
(第3の実施形態)
続いて、本発明の第3の実施形態に係るワイヤハーネスの梱包構造及びワイヤハーネスの梱包箱を図4ないし図6を用いて説明する。また、同図において、前述した第1,2の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0053】
図4及び図5に示す本発明のワイヤハーネスの梱包構造1Cは、ワイヤハーネス5と、ワイヤハーネス5の輸送時に当該ワイヤハーネス5を収容する梱包箱4Cと、を有するものである。
【0054】
上記梱包箱4Cは、箱本体2と、この箱本体2の底板20に重ねられる中敷部材3Cと、で構成されている。中敷部材3Cは、板30と、この板30から突出した複数の突出部33と、で構成されている。これら突出部33は、他の突出部33及び箱本体2の側板21と互いに間隔をあけて配置されている。これら突出部33間や突出部33と側板21との間には、電線束50が位置付けられる。
【0055】
上記突出部33は、板30からの高さ、即ち「梱包箱4Cの底面」からの高さ、が、電線束50の径よりも大きく形成されている。
【0056】
また、突出部33は、その外郭が円柱状に形成されている。この突出部33はその底面、即ち板30上における断面、が真円であり、この板30上における真円の半径が、電線束50の許容曲げ半径よりも大きく形成されている。このため、電線束50が前記許容曲げ半径を超えて屈曲されることを確実に防止できる。
【0057】
また、突出部33には、当該突出部33の外表面即ち外周面から当該突出部33の中心軸に向かって凹でかつコネクタ51を収容可能なコネクタ収容部33bが設けられている。このコネクタ収容部33bは、突出部33の外周面よりも中心軸寄りの位置に設けられた大穴と、この大穴と突出部33の外周面とを切り欠いた連結穴と、で構成されている。前記大穴は、複数のコネクタ51のうち最も寸法の大きいコネクタ51よりも大きい寸法に形成されている。前記連結穴の突出部33の外周面上に位置する角部は、図6に示すように、面取りされて丸みを帯びている。また、このようなコネクタ収容部33bは、各突出部33に4つずつ設けられている。
【0058】
さらに、コネクタ収容部33bの大穴の内表面は、発泡体やゴムなどの柔軟性を有する部材33cによって、その全面が覆われている。また、柔軟性を有する部材33cは、複数のコネクタ51のうち最も寸法の小さいコネクタ51の外表面に沿うように設けられている。このため、複数のコネクタ51のうち、最も寸法の小さいコネクタ51以外のコネクタ51がコネクタ収容部33bに収容された場合は、柔軟性を有する部材33cが圧縮されて前記コネクタ51の外表面に沿う。また、最も寸法の小さいコネクタ51がコネクタ収容部33bに収容された場合は、柔軟性を有する部材33cが弾性変形することなく前記コネクタ51の外表面に沿う。
【0059】
ワイヤハーネスの梱包構造1Cにおいて、ワイヤハーネス5は、図5に示すように、前述した構成の梱包箱4Cに収容される。即ち、ワイヤハーネス5は、電線束50が弛みのない状態で複数の突出部33間または突出部33と側板21との間に位置付けられ、突出部33の外周面に沿って曲げられ、そして、コネクタ51が、最適な位置に位置するコネクタ収容部33bに収容されて梱包箱4Cに収容される。
【0060】
前述した本発明のワイヤハーネスの梱包構造1Cによれば、突出部33にコネクタ収容部33bが設けられているので、ワイヤハーネス5の位置ずれを確実に防止できるとともに、輸送時に梱包箱4Cに振動が加えられてもコネクタ51同士やコネクタ51と電線束50とがぶつかることを確実に防止できる。さらに、コネクタ収容部33bの内表面が、柔軟性を有する部材33cで覆われているので、この柔軟性を有する部材33cが、寸法の異なる各コネクタ51の外表面の形状にそれぞれ追従するなどして、前記大穴の内表面とコネクタ51の外表面との隙間を埋める。このことにより、コネクタ51がコネクタ収容部33b内でがたつくことが防止される。即ち、複数のコネクタ51の寸法に差があっても、これらコネクタ51をがたつかせることなくコネクタ収容部33b内に収容することができる。
【0061】
(第4の実施形態)
続いて、本発明の第4の実施形態に係るワイヤハーネスの梱包構造及びワイヤハーネスの梱包箱を図7及び図8を用いて説明する。また、同図において、前述した第1〜3の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0062】
図7及び図8に示す本発明のワイヤハーネスの梱包構造1Dは、ワイヤハーネス5と、ワイヤハーネス5の輸送時に当該ワイヤハーネス5を収容する梱包箱4Dと、を有するものである。
【0063】
上記梱包箱4Dは、箱本体2と、この箱本体2の底板20に重ねられる中敷部材3Dと、で構成されている。中敷部材3Dは、板30と、この板30から突出した複数の突出部34と、で構成されている。これら突出部34は、他の突出部34及び箱本体2の側板21と互いに間隔をあけて配置されている。これら突出部34間や突出部34と側板21との間には、電線束50が位置付けられる。
【0064】
上記突出部34は、板30からの高さ、即ち「梱包箱4Dの底面」からの高さ、が、電線束50の径よりも大きく形成されている。
【0065】
また、突出部34は、その外郭が円柱状に形成されている。この突出部34はその底面、即ち板30上における断面、が真円であり、この板30上における真円の半径が、電線束50の許容曲げ半径よりも大きく形成されている。このため、電線束50が前記許容曲げ半径を超えて屈曲されることを確実に防止できる。
【0066】
また、突出部34は、発泡体やゴムなどの柔軟性を有する部材で構成されている。このため、突出部34に当たることによって電線束50が傷付けられたりコネクタ51が破損することを防止できる。
【0067】
また、突出部34には、当該突出部34の外表面即ち外周面から当該突出部34の中心軸に向かって凹でかつコネクタ51を収容可能なコネクタ収容部34bが設けられている。このコネクタ収容部34bは、突出部34の外周面よりも中心軸寄りの位置に設けられた大穴と、この大穴と突出部34の外周面とを切り欠いた連結穴と、で構成されている。前記大穴は、複数のコネクタ51のうち最も寸法の小さいコネクタ51とほぼ等しい寸法に形成されている。このため、複数のコネクタ51のうち、最も寸法の小さいコネクタ51以外のコネクタ51がコネクタ収容部33bに収容された場合は、突出部34自体が前記大穴の寸法を拡げる方向に弾性変形して、前記大穴の内表面が前記コネクタ51の外表面に沿う。また、最も寸法の小さいコネクタ51がコネクタ収容部34bに収容された場合は、突出部34が弾性変形することなく前記大穴の内表面が前記コネクタ51の外表面に沿う。
【0068】
また、前記連結穴の突出部34の外周面上に位置する角部は、図8に示すように、面取りされて丸みを帯びている。また、このようなコネクタ収容部34bは、各突出部34に4つずつ設けられている。
【0069】
前述した本発明のワイヤハーネスの梱包構造1Dによれば、突出部34にコネクタ収容部34bが設けられているので、ワイヤハーネス5の位置ずれを確実に防止できるとともに、輸送時に梱包箱4Dに振動が加えられてもコネクタ51同士やコネクタ51と電線束50とがぶつかることを確実に防止できる。さらに、コネクタ収容部34bの内表面、即ち突出部34自体、が、柔軟性を有する部材で構成されているので、この突出部34自体が、寸法の異なる各コネクタ51の外表面の形状にそれぞれ追従するなどして、前記大穴の内表面がコネクタ51の外表面に沿う。このことにより、コネクタ51がコネクタ収容部34b内でがたつくことが防止される。即ち、複数のコネクタ51の寸法に差があっても、これらコネクタ51をがたつかせることなくコネクタ収容部34b内に収容することができる。
【0070】
(第5の実施形態)
続いて、本発明の第5の実施形態に係るワイヤハーネスの梱包構造及びワイヤハーネスの梱包箱を図9を用いて説明する。また、同図において、前述した第1〜4の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0071】
図9に示す本発明のワイヤハーネスの梱包構造1Eは、ワイヤハーネス5と、ワイヤハーネス5の輸送時に当該ワイヤハーネス5を収容する梱包箱4Eと、を有するものである。
【0072】
上記梱包箱4Eは、箱本体2と、この箱本体2の底板20に重ねられる中敷部材3Eと、で構成されている。中敷部材3Eは、平面視における形状が底板20の形状と等しい四角形であるとともに、該四角形の中央が周囲よりも凸の球面状に形成された板35と、この板35から突出した複数の突出部37と、板35の四隅に設けられた4つの面取り部36と、で構成されている。即ち、「梱包箱4Eの底面」は、板35によって、中央が周囲よりも凸の球面状に形成されている。前記突出部37は、他の突出部37及び箱本体2の側板21と互いに間隔をあけて配置されている。これら突出部37間や突出部37と側板21との間には、電線束50が位置付けられる。
【0073】
上記突出部37は、板35からの高さ、即ち「梱包箱4Eの底面」からの高さ、が、電線束50の径よりも大きく形成されている。
【0074】
また、突出部37は、その外郭が円柱状に形成されている。この突出部37はその中心軸と直交する断面が真円であり、この真円の半径が電線束50の許容曲げ半径よりも大きく形成されている。このため、電線束50が前記許容曲げ半径を超えて屈曲されることを確実に防止できる。
【0075】
上記面取り部36は、中敷部材3Eが箱本体2に取り付けられることで箱本体2の底に面した四隅23に取り付けられて、箱本体2の互いに交差する2つの側面間即ち側板21間を曲面で結ぶ。
【0076】
前述した本発明のワイヤハーネスの梱包構造1Eによれば、ワイヤハーネス5は、作業台上または布線台上で組み立てられた後、中央部分が掴まれて持ち上げられ、梱包箱4Eに収容される。この際、ワイヤハーネス5は、中央部分が掴まれて持ち上げられることで端末部分が垂れ下がり、逆U字状の状態になる。そして、球面状に形成された板35上に載置されることで、形状を大きく変化させることなく梱包箱4Eに収容される。さらに、ワイヤハーネス5は、梱包箱4Eに収容されて輸送され、自動車メーカーにおいて再び梱包箱4Eから取り出される際、中央部分が掴まれて持ち上げられることで端末部分が垂れ下がり、逆U字状の状態になるが、球面状に形成された板35上に載置されることで、形状を大きく変化させることなく梱包箱4Eに収容されていたワイヤハーネス5は、この際も形状を大きく変化させることなく梱包箱4Eから取り出される。このため、ワイヤハーネス5の屈曲度が抑えられ、アルミニウム製の導体を有する電線、及び、銅製の導体を有する細物の電線で構成された電線束50へのダメージが最小限に抑えられる。
【0077】
また、梱包箱4Eは面取り部36によって箱本体2の底に面した四隅23が覆われているので、ワイヤハーネス5が梱包箱4Eから取り出される際にこのワイヤハーネス5が四隅23に引っ掛かることが防止される。このため、アルミニウム製の導体を有する電線、及び、銅製の導体を有する細物の電線で構成された電線束50へのダメージが最小限に抑えられる。
【0078】
(第2の実施形態の変形例)
続いて、本発明の第2の実施形態に係るワイヤハーネスの梱包構造の変形例を図10を用いて説明する。また、同図において、前述した第2の実施形態と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0079】
図10に示す中敷部材3Fは、前述した第2の実施形態にかかるワイヤハーネスの梱包構造4Bの中敷部材3Bの変形例である。この中敷部材3Fは、平面視における形状が底板20の形状と等しい板30Fと、この板30Fに対して着脱自在な複数の突出部32Fと、で構成されている。前記板30Fには、互いに間隔をあけて設けられた複数の穴39(特許請求の範囲に記載された「取付部」に相当する。)が設けられている。また、前記突出部32Fは、外郭が前述した突出部32と同形状の円柱状に形成されており、その底面に針状の着脱部38が設けられている。この突出部32Fは、着脱部38が前述した穴39に圧入されることで板30Fに取り付けられ、着脱部38が前述した穴39から引き抜かれることで板30Fから取り外される。
【0080】
上述した中敷部材3Fを有するワイヤハーネスの梱包構造によれば、板30Fによって梱包箱の底面に、突出部32Fが取り付けられる取付部としての穴39が複数設けられ、前記突出部32Fに、前記穴39に着脱自在な着脱部38が設けられているので、前記梱包箱に収容されるワイヤハーネスの形状に応じて、取り付ける突出部32Fの数や配置パターンを柔軟に変化させることができて、前記ワイヤハーネスを収容するのに最適な形状の梱包箱を低コストで形成することができる。よって、ワイヤハーネスの輸送に係るコストを低くすることができる。
【0081】
また、上述した実施形態1〜5では、梱包箱4A,4B,4C,4D,4Eは、箱本体2と突出部31,32,33,34,37とが別体の構成であったが、本発明の梱包箱は、箱本体2と突出部31,32,33,34,37とが一体の構成であっても良い。
【0082】
なお、前述した実施形態は本発明の代表的な形態を示したに過ぎず、本発明は、実施形態に限定されるものではない。即ち、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るワイヤハーネスの梱包構造及びワイヤハーネスの梱包箱の構成を説明する説明図である。
【図2】図1に示されたワイヤハーネスの梱包構造の平面図である。
【図3】本発明の第2の実施形態に係るワイヤハーネスの梱包構造及びワイヤハーネスの梱包箱の構成を説明する説明図である。
【図4】本発明の第3の実施形態に係るワイヤハーネスの梱包構造及びワイヤハーネスの梱包箱の構成を説明する説明図である。
【図5】図4に示されたワイヤハーネスの梱包構造の平面図である。
【図6】図4に示された突出部の拡大図である。
【図7】本発明の第4の実施形態に係るワイヤハーネスの梱包構造及びワイヤハーネスの梱包箱の構成を説明する説明図である。
【図8】図7に示されたワイヤハーネスの梱包構造における突出部の平面図である。
【図9】本発明の第5の実施形態に係るワイヤハーネスの梱包構造及びワイヤハーネスの梱包箱の構成を説明する説明図である。
【図10】図3に示された本発明の第2の実施形態に係るワイヤハーネスの梱包構造の変形例を説明する説明図である。
【図11】従来のワイヤハーネスの梱包構造の構成を説明する説明図である。
【符号の説明】
【0084】
1A,1B,1C,1D,1E ワイヤハーネスの梱包構造
2 箱本体
4A,4B,4C,4D,4E 梱包箱
5 ワイヤハーネス
21 側板(側面)
23 四隅
30,30F,35 板(梱包箱の底面)
31,32,32F,33,34,37 突出部
33b,34b コネクタ収容部
33c 柔軟性を有する部材
36 面取り部
38 着脱部
39 穴(取付部)
50 電線束
51 コネクタ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電線束と該電線束の端末に取り付けられたコネクタとで構成されるワイヤハーネスと、前記ワイヤハーネスの輸送時に当該ワイヤハーネスを収容する梱包箱と、を有するワイヤハーネスの梱包構造であって、
前記梱包箱の底面から突出した突出部を複数有し、前記突出部間に前記ワイヤハーネスが位置付けられることで該ワイヤハーネスの位置ずれが防止されることを特徴とするワイヤハーネスの梱包構造。
【請求項2】
前記突出部の前記底面からの高さが、前記電線束の径よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1に記載のワイヤハーネスの梱包構造。
【請求項3】
前記突出部の外郭が、円柱状または円錐状に形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワイヤハーネスの梱包構造。
【請求項4】
前記突出部が、柔軟性を有する部材で構成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項3のうち1項に記載のワイヤハーネスの梱包構造。
【請求項5】
前記梱包箱の底面に、前記突出部が取り付けられる取付部が複数設けられ、前記突出部に、前記取付部に着脱自在な着脱部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項4のうち1項に記載のワイヤハーネスの梱包構造。
【請求項6】
前記突出部に、該突出部の外表面から凹でかつ前記コネクタを収容可能なコネクタ収容部が設けられていることを特徴とする請求項1ないし請求項5のうち1項に記載のワイヤハーネスの梱包構造。
【請求項7】
前記コネクタ収容部の内表面が、柔軟性を有する部材で覆われていることを特徴とする請求項6に記載のワイヤハーネスの梱包構造。
【請求項8】
前記梱包箱の底面が、当該底面の中央が周囲よりも凸の球面状に形成されていることを特徴とする請求項1ないし請求項7のうち1項に記載のワイヤハーネスの梱包構造。
【請求項9】
前記梱包箱が、上部が開口した四角い箱状の箱本体と、前記箱本体の底に面した四隅に取り付けられかつ前記箱本体の互いに交差する2つの側面間を曲面で結ぶ面取り部と、を有していることを特徴とする請求項1ないし請求項8のうち1項に記載のワイヤハーネスの梱包構造。
【請求項10】
ワイヤハーネスの輸送時に当該ワイヤハーネスを収容する梱包箱であって、
底面から円柱状または円錐状に突出した突出部を複数有し、前記突出部間に前記ワイヤハーネスが位置付けられることで該ワイヤハーネスの位置ずれが防止されることを特徴とするワイヤハーネスの梱包箱。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2010−6454(P2010−6454A)
【公開日】平成22年1月14日(2010.1.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−171088(P2008−171088)
【出願日】平成20年6月30日(2008.6.30)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】