説明

ワインダの作業箇所

【課題】ワインダの作業箇所において糸ループの、巻き取りボビンまで達する通過を阻止する。
【解決手段】糸ループの引き留めのための装置23Aが、糸走行路に対して離間して、捕捉要素43,44を有しており、捕捉要素は、糸30の走行方向Fと逆方向に向けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、繰り出しボビンから巻き取りボビンへの糸の巻き返しのためのワインダの作業箇所であって、繰り出しボビンと巻き取りボビンとの間の糸走行路に隣接して、糸ループの引き留めのための装置が配置されている形式のものに関する。
【背景技術】
【0002】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第3843553A1号明細書は、冒頭に述べた形式のワインダにおいて、コップから綾巻きパッケージへの糸の巻き返しのための作業箇所を開示している。作業箇所は、紡績糸ループ・解放装置を有している。紡績糸ループ・解放装置は、特に糸張力の低い場合に発生するループや環を、ループや環が糸テンション装置に達する前に、またそこで糸切れを引き起こしてしまう前に、或いは、ループや環がクリーナに達してそこで切断(クリーナ切断)されて、ひいては巻き返しを中断させてしまうことになる前に、解放するようになっている。
【0003】
紡績糸ループ・解放装置は、互いに接近及び離間可能な2つのアームを有しており、アームは、互いに鋏状に重ね合わされる条片として形成されている。条片の凹状湾曲の縁部の中間部分に設けられたノッチによって、糸案内が、アームとしての条片を互いに接近させて閉じた状態で、形成されるようになっている。条片は、閉じられた状態で、糸の巻き取りに伴って下方から到来するループ若しくは環等のためのストッパー面を形成するようになっている。このような紡績糸ループ・解放装置は、種々の構造のものが知られていて、前クリーナ(糸走行方向で糸クリーナの前(上流)に配置されクリーナ)又はゲートクリーナとも呼ばれている。
【0004】
ドイツ連邦共和国特許出願公告第2705080号明細書は糸クランプを開示しており、糸クランプは、前クリーナとして用いられる調節可能な1つの糸スリットを有している。糸スリットは、その横断面の調節によって、処理すべき糸の太さに適合されるようになっている。結ばれた糸の巻き取りの場合には、前クリーナ若しくは糸クランプの糸スリットの横断面は、結び目が妨げられることなく糸スリットを通過できるように調節される。
【0005】
繰り出しボビン(給糸ボビン又はコップとも呼ばれる)の糸を高速で引き出す、つまり巻き返す場合には、しばしば、糸の個別のループ若しくは糸の一巻きが繰り出しボビンから引き上げられ、或いは糸のまとまった複数のループ若しくは糸層全体が繰り出しボビンから引き上げられてしまっている。糸層の引き上げは、特に軟らかく巻かれたコップ若しくは減速して巻かれたコップにおいて発生している。この場合に、糸層は、1つの糸塊を成している。ループは、たいていは公知の前クリーナによって解かれている。しかしながら、ループ若しくは糸塊が前クリーナと通して引き上げられてしまうことも起きている。結ばれた糸の巻き返しに際して前クリーナの糸案内スリットの横断面を相応に大きく調節してある場合には、問題である。ループ若しくは糸塊は一般的に、糸の走行路に配置されている糸クリーナによって検出されて、クリーナ切断が実施される。切断信号の発信と実際のクリーナ切断との間の不感時間がミリ秒の範囲である場合でも、巻き返し速度の高い場合には、糸塊の切断の時点で既に糸塊を巻き取りボビンに巻き付けてしまうようなことが、避けられないこともある。巻き取りボビンに巻き付けられた糸塊は、吸引ノズルによる、巻き取りボビンへ巻き取られた糸端部の受け取り、ひいては糸結びの実施を困難にしている。巻き取られた糸端部が吸引ノズルにより捉えられない場合には、操作員による操作が必要である。
【0006】
クリーナにより除去されなかった糸ループは、糸走行路に沿って運ばれて、巻き返し箇所の精密な構成部分に引っ掛かり、該構成部分を損傷させてしまうことになる。精密な構成部分は、例えば、糸を巻き取りボビンへ下ろすために、巻き取りボビンに対して綾振り運動するフィンガー形糸案内部材である。このようなフィンガー形糸案内部材は、例えばドイツ連邦共和国特許出願公開第102007043310A1号明細書により公知である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】ドイツ連邦共和国特許出願公開第3843553A1号明細書
【特許文献2】ドイツ連邦共和国特許出願公告第2705080号明細書
【特許文献3】ドイツ連邦共和国特許出願公開第102007043310A1号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明の課題は、糸ループの、巻き取りボビンまで達する通過を阻止することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前記課題を解決するために、本発明の形態によれば、糸ループの引き留めのための装置が、糸走行路に対して離間してループ捕捉のための複数の捕捉要素を有しており、捕捉要素が、糸の走行方向と逆方向に向けられている。
【0010】
糸ループの引き留めのための装置(引き留め装置)は、その捕捉要素の、糸走行路にする離間に基づき、規定通りの正常な巻き返し作業中には、作用することなく保たれている。糸は、繰り出しボビンから巻き取りボビンに巻き返される。大きな糸ループが繰り出しボビンから跳ね上がってしまった場合に始めて、引き留め装置は、跳ね上がった大きな糸ループを、該糸ループが規定の糸走行経路から大きく離れていて、つまり規定の糸走行経路に対して大きく離間していて、引き留め装置の捕捉要素に引っ掛かり若しくは付着することに基づき、引き留めるようになっている。これにより、糸ループは引きちぎられることになる。引きちぎりにより発生した糸端部は、妨げられずに、また巻き返し箇所の構成部分を損傷することなく、巻き取りボビン上に巻き取られる。巻き取られた糸端部は、問題なく吸引ノズルにより捉えられて、糸結びが行われる。糸走行路に対する捕捉要素の離間を調節することにより、どの程度の大きさの糸ループを引き留めるかが設定される。設定より小さな糸ループは、妨げられることなく通過させられて、必要に応じて、糸走行方向で引き留め装置の後(下流)に配置された前クリーナにより解かれる。
【0011】
捕捉要素は、有利にはエンボス加工若しくは型打ち加工により成形された要素として形成されている。好ましくは、捕捉要素は、糸走行路に対して平行に向けられている。
【0012】
本発明の有利な形態によれば、捕捉要素は爪として形成されている。このような捕捉要素としての爪は、例えば各薄板に、該薄板の切り込み加工若しくは切削加工により、或いは削り込み加工又は研削加工により成形されていてよい。爪を有する複数、例えば2つの薄板が、糸走行路の相対する側に配置され、つまり糸走行路を中心として互いに相対して配置されている。
【0013】
本発明の別の形態によれば、捕捉要素は円柱状のピンとして形成されている。円柱状のピンは比較的簡単に製造されるものである。該形態は、鋭利な角部のない構造を可能にしており、その結果、糸取り扱い中に意図することなくピンに触れてしまうような糸の損傷を排除することができるようになっている。
【0014】
有利には、円柱状のピンは、糸走行路を中心とする仮想の1つの円上に配置されている。このような構成により、糸ループの確実な捕捉が保証されるようになっている。
【0015】
引き留め装置の構造を特に簡単にするために、有利な形態によれば、円柱状のピンの外周面は、糸走行路に対して平行に配置されている。
【0016】
本発明の更に改良された形態によれば、引き留められた糸ループの吸い取りのための手段が設けられている。このような構成により、糸ループの引き留めに基づく糸切れの後にまだ残留している糸残留物を吸い取ることができるようになっている。
【0017】
有利には、引き留められた糸ループの吸い取りのための手段は、負圧で負荷可能な捕捉管、つまり負圧作用を受けるようになっている捕捉管として形成されており、捕捉管(グリッパー管)は、繰り出しボビンから引き出された下糸若しくは繰り出された下糸をも受け取れるように形成されている。このような構成により、通常はそれ自体既に存在している捕捉管は、糸残留物を、引き留め装置から吸い取るようなっており、その結果、糸ループの吸い取り又は吸い出しのための追加的な手段は不要になっている。
【0018】
本発明の特に有利な形態によれば、糸ループの引き留めのための装置は、糸テンション装置の下側に配置されており、糸テンション装置は、繰り出しボビンから引き出され又は繰り出された下糸を挟むように、若しくは下糸を締め付けるように形成されている。この種の糸テンション装置は、その機能に基づき、一般的に糸走行路の下側(上流側)の領域内に配置され、若しくは繰り出しボビンの近傍に配置されている。従って、糸テンション装置は、糸走行路において、引き留められなかった糸ループにより損傷されてしまうような第1の要素である。つまり、引き留め装置を糸テンション装置の下側に配置することにより、作業箇所(作業部位)の要素は確実に保護されるようになっている。
【0019】
次に本発明を図示の実施形態に基づき詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】糸ループの引き留めのための装置を有する本発明に基づく作業箇所を示す図である。
【図2】糸ループの引き留めのための装置の第1の実施形態を示す図である。
【図3】糸ループの引き留めのための装置の第2の実施形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
図1には、ワインダ1の1つの作業箇所2が、巻き返し作業中の状態で概略的に示されており、ワインダは、図示の実施形態ではいわゆる自動綾巻きワインダである。この種の自動綾巻きワインダ1は、該自動綾巻きワインダの図示省略の端部フレーム間に同種の複数(多数)の作業箇所2、いわゆる巻き返し箇所(繰り返し箇所又は巻き取り箇所)を有している。
【0022】
公知であるので概略的にしか示してない巻き返し箇所2では、管糸が、一般的にはリング精紡機で製造された糸量の比較的少ないコップ9が、糸量の多い綾巻きパッケージ11に巻き返される。巻き上げられた綾巻きパッケージ11は、続いて、自動作動式の処理装置又はサービス装置、例えばパッケージ交換機を用いて、機械全長にわたって延びる綾巻きパッケージ搬送装置21に引き渡されて、機械端部側(ワインダ端部側)に配置されたパッケージ貯蔵ステーション等へ搬送される。
【0023】
自動綾巻きワインダは、円形マガジンを用いて形成されるか、或いは、ロジスティック装置を含むコップ及び空ボビン搬送システム3を有している。コップ及び空ボビン搬送システム3においては、コップ9若しくは空ボビン34が、垂直に向けられた状態で搬送皿8上に配置して循環されるようになっている。図面には、コップ及び空ボビン搬送システム3のうちの次の構成部分、つまり、コップ供給区域4、可逆的に駆動可能な蓄え区域5、巻き返し箇所2に通じる横搬送区域6、及び空ボビン戻し区域7が示されている。図面に示してあるように、引き渡されたコップ9は、まず、各巻き返し箇所2における横搬送区域6の領域にある繰り出し位置10に位置決めされ、次いで巻き返される。糸30は、巻き返し時には矢印Fの方向に走行している。各作業箇所2は、巻き返し作業のために、それぞれ、公知であり従って暗示するにとどめる種々の糸監視及び処理装置を備えており、これらの糸監視及び処理装置は、糸量の多い綾巻きパッケージ11へのコップ9の巻き返しを保証するだけではなく、巻き返し過程中に糸30をその糸欠陥の有無に関して監視していて、検出された糸欠陥を除去するようになっている。各作業箇所2は、それぞれ制御装置40を備えており、該制御装置は、暗示された制御通路を介して糸監視及び処理装置に接続されている。
【0024】
作業箇所2は、図示の実施形態ではそれぞれパッケージ装置24を備えており、該パッケージ装置はパッケージフレーム18を有しており、該パッケージフレームは、旋回軸19を中心として可動に支承されていて、かつパッケージ駆動装置26及び糸綾振り装置28を装備している。
【0025】
図示の実施形態では、綾巻きパッケージ11は、巻き返し過程中には該綾巻きパッケージの表面でもって駆動軸26と接触していて、該駆動軸によって摩擦力に基づき連行され、つまり回転されるようになっている。この場合に、駆動軸26は、回転数調節可能な可逆式の駆動装置(図示省略)によって回転駆動されるようになっている。綾巻きパッケージ11の巻き上げ中の糸30の綾振りは、糸綾振り装置28を用いて行われ、該糸綾振り装置は、図示の実施形態ではフィンガー形糸案内部材29を有している。
【0026】
巻き返し箇所2は、更に、糸結び装置、有利には空気力作動式のスプライシング装置13、糸テンション装置14、糸切断装置17を含む糸クリーナ15、糸張力センサー20、並びにパラフィン処理装置16を備えている。糸走行方向で糸テンション装置14の前(上流)には、前クリーナ22及び糸ループの引き留めのための装置23が配置されている。図示の実施形態では、装置23が糸走行方向で前クリーナ22の前に配置されている。
【0027】
更に、巻き返し箇所2は、旋回式の吸引ノズル12並びに旋回式の捕捉管25を備えており、該吸引ノズル及び捕捉管(グリッパー管)には、所定の負圧が制御に基づき作用させられるようになっている。吸引ノズル12及び捕捉管25は、自動綾巻きワインダ1の機械全長にわたってほぼ水平に延びる1つの負圧供給管路材32に接続されており、該負圧供給管路材は負圧源33に接続されている。吸引ノズル12によって、綾巻きパッケージ11に巻き取られている糸が捕らえられて、スプライシング装置13の作用領域内へ送られる。捕捉管25は、糸テンション装置14に保持されている糸を受け取り、同様にスプライシング装置13内へ送り込むようになっている。
【0028】
図2は、糸ループの引き留めのための装置23について、第1の実施形態である装置23Aを示している。図2には、図面を見やすくするために、装置23Aの他には、糸30とその走行方向Fしか示されていない。装置23Aは、曲げられた2つの薄板41,42を有している。各薄板41,42には、複数の爪43,44が加工成形されている。薄板41,42は、互いに糸走行路の相対する側に設けられていて、爪43,44が糸走行路に対して平行にかつ走行方向Fと逆方向に向くように、配置されている。装置23Aの薄板41,42は、図示されていない前クリーナ22の下側に直接に組み付けられていてよく、或いは、巻き返し箇所の他の適切な部位に取り付けられていてよいものである。取り付けは、条片41,42に形成された孔45,46を用いて行われる。
【0029】
図3は、第2の実施形態の装置23Bを示している。装置23Bは、図示の実施形態では全体で4つの円柱状のピン51を有している。ピン51は、糸走行路に対して垂直に配置されたプレート50の1つの開口部52の周りに取り付けられている。図示の実施形態では、円柱状のピン51は、糸走行路を中心とする仮想の1つの円上に配置されている。開口部52を通して糸30が案内される。円柱状のピン51は、プレート50上に垂直に組み付けられ、具体的には下側(下面)に垂直に組み付けられており、従って、ピン51の外周面は、糸走行路に対して平行に配置され、つまり糸走行路に対して平行に延びている。糸ループを引き留めるために、円柱状のピン51は、走行方向Fと逆方向に向けられている。
【0030】
正常な巻き返し作業中には、装置23は、糸を妨げることなく通過させるようになっている。糸の比較的小さいループ若しくは環も、装置23に触れないままに装置23を通り過ぎて、前クリーナ22によって解放されるものである。前クリーナ22の代わりに、糸ループを解くためのレーキを用いることも可能である。装置の爪43,44若しくは円柱状のピン51は、ループの解放のために、糸走行路に対して適切な距離を置いて配置されている。比較的大きな糸ループが発生した場合に、若しくはコップから糸層全体が引き上げられてしまった場合に、該糸ループ若しくは糸層全体は、爪43,44若しくは円柱状のピン51によって引き留められるようになっている。糸ループは、爪43,44若しくは円柱状のピン51に引っ掛かり、引きちぎられることになる。引きちぎられて生じた糸端部は、綾巻きパッケージ11に巻き取られ、次いで、糸結び(糸接ぎ)のために吸引ノズル12によって容易に捉えられることになる。糸ループの引き留めのための装置23内に引っ掛かったままの糸部分は、捕捉管25により容易に吸い取られることになる。
【符号の説明】
【0031】
1 自動綾巻きワインダ、 2 作業箇所、 3 コップ及び空ボビン搬送システム、 4 コップ供給区域、 5 蓄え区域、 6 横搬送区域、 7 空ボビン戻し区域、 9 コップ、 10 繰り出し位置、 11 綾巻きパッケージ、 12 吸引ノズル、 13 スプライシング装置、 14 糸テンション装置、 15 糸クリーナ、 16 パラフィン処理装置、 17 糸切断装置、 18 パッケージフレーム、 21 綾巻きパッケージ搬送装置、 22 前クリーナ、 23 装置、 24 パッケージ装置、 25 捕捉管、 26 パッケージ駆動装置、 28 糸綾振り装置、 29 フィンガー形糸案内部材、 30 糸、 32 負圧供給管路材、 33 負圧源、 34 空ボビン、 40 制御装置、 41,42 薄板、 43,44 爪、 45,46 孔、 50 プレート、 52 開口部、 51 ピン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
繰り出しボビン(9)から巻き取りボビン(11)への糸(30)の巻き返しのためのワインダ(1)の作業箇所(2)であって、前記繰り出しボビン(9)と前記巻き取りボビン(11)との間の糸走行路に隣接して、糸ループの引き留めのための装置(23,23A,23B)が配置されている形式のものにおいて、糸ループの引き留めのための装置(23,23A,23B)は、前記糸走行路に対して離間して、複数の捕捉要素(43,44,51)を有しており、該捕捉要素(43,44,51)は、前記糸(30)の走行方向(F)と逆方向に向けられていることを特徴とする、ワインダの作業箇所。
【請求項2】
前記捕捉要素(43,44,51)は、前記糸走行路に対して平行に向けられている請求項1に記載の作業箇所。
【請求項3】
前記捕捉要素は、爪(43,44)として形成されている請求項1に記載の作業箇所。
【請求項4】
前記爪(43,44)は、複数の薄板(41,42)に加工成形されており、該薄板(41,42)は、互いに前記糸走行路の相対する側に配置されている請求項3に記載の作業箇所。
【請求項5】
前記捕捉要素は、円柱状のピン(51)として形成されている請求項1に記載の作業箇所。
【請求項6】
前記円柱状のピン(51)は、前記糸走行路を中心とする仮想の1つの円上に配置されている請求項5に記載の作業箇所。
【請求項7】
前記円柱状のピン(51)の外周面は、前記糸走行路に対して平行に配置されている請求項5又は6に記載の作業箇所。
【請求項8】
引き留められた糸ループの吸い取りのための手段(25)が設けられている請求項1から7のいずれか1項に記載の作業箇所。
【請求項9】
前記引き留められた糸ループの吸い取りのための手段(25)は、負圧作用を受けるようになっている捕捉管(25)として形成されており、該捕捉管(25)は、前記繰り出しボビン(9)から引き出された下糸をも受け取れるように形成されている請求項8に記載の作業箇所。
【請求項10】
前記糸ループの引き留めのための装置(23,23A,23B)は、前記繰り出しボビン(9)から引き出された下糸を締め付けるように形成された糸テンション装置(14)の下側に配置されている請求項1から9のいずれか1項に記載の作業箇所。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2012−91934(P2012−91934A)
【公開日】平成24年5月17日(2012.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−232695(P2011−232695)
【出願日】平成23年10月24日(2011.10.24)
【出願人】(307031976)エーリコン テクスティル ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト (105)
【氏名又は名称原語表記】Oerlikon Textile GmbH & Co. KG
【住所又は居所原語表記】Leverkuser Strasse 65, D−42897 Remscheid, Germany
【Fターム(参考)】