説明

万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物

【課題】複写防止機能や偽造防止機能を備えた万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物を提供する。
【解決手段】
万線状パターン群でなる微細な凹凸部が施されている厚さ0.1〜0.8mmの金属版を冷却ロール又は成形型内に装着し、合成樹脂又は合成樹脂シートを溶融又は軟化させ、シート又は成形物に万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを形成する万線状パターン郡でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複写防止機能や偽造防止機能を備えた万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複写防止機能や偽造防止機能あるいはセキュリティー機能を保持することを必要とする成形物またはフイルムあるいはシートが益々多用されるようになってきている。
【0003】
そして、このような偽造防止対策として紙に透かし模様を入れたり、視認する位置によって像が表示される潜像パターン、複写で再現できないマイクロ文字あるいは細紋を印刷したり、赤外線吸収インキ、紫外線吸収剤、UVインキ等を用いて印刷する等の各種の方法が総合的に施されている。
【0004】
前記潜像パターンを有する画像形成は、従来、基材の表面に塗料等を塗工して、該基材に画像を形成されることが行われている。また、一般に基材の表面に画像を形成する場合、基材の表面に予め劣化変色を防止するための下塗り用の塗料を塗工して下地層を形成している。
【0005】
さらに、この下地層の表面に、所望の画像を形成するための上塗り用の塗料を塗工し、再度硬化させ、これによって基材に所望の画像を形成している。
【0006】
また、図18に示すような光照射で劣化変色可能な基材表面に、変色模様を形成する方法が知られている。
【0007】
この方法は、図18に示すように、基材104表面に紫外線吸収剤105を含有する光硬化型樹脂組成物で、形成すべき画像の形状に塗工した後、この基材104に光照射して塗工膜を硬化させるとともに、基材非塗工部を劣化変色させる。
【0008】
さらに、図19に示すような光照射で劣化変色可能な基材101表面に、変色模様102を形成する方法も知られている。
【0009】
この方法は、図19に示すよう、基材101表面に形成すべき画像102に対応する透光部を有する板状体を介して光を照射し、透光部に対応する基材101表面を劣化変色させたる。そして、その後、該基材101上に紫外線吸収剤を含有する光硬化型樹脂組成物103を塗工し、再度光照射により、該被覆塗工膜を硬化させる。
【0010】
また、上記のような細紋を印刷したり、赤外吸収インキ、紫外線吸収剤、UVインキ等を使用せずに、透明フイルムに微細な多数の平行線条の万線パターンを備えた万線シートを使用することにより画像を観察できる偽造防止対策用の印刷物が多く使用され提案されている。
【0011】
この印刷物は、万線シートを印刷物上に重ね合わせると、潜像パターンが浮かび上がるという「万線モアレ」を応用した印刷物である。
【0012】
また、細線パターンの重ね合わせにより生じる全く同一パターンの再現が困難なモアレパターンを利用した、細紋印刷物に近似し、容易に印刷可能な波線パターン印刷物(例え
ば、特許文献1参照。)も知られている。
【0013】
この印刷物は図20に示すように多数条波線107を等間隔に所望ピッチにて配列した波線パターン106に、各波線107に段差をもって描かれ、且つ所定間隔をもって互いに同軸配列される複数条の放物線状パターン108を備えることを特徴とする波線パターン印刷物100である。
【0014】
また、隠し文字等潜像を有する多色オフセット印刷物において、この潜像が肉眼では視認されにくく、偽造、複製が困難で、且つその潜像が見やすく真偽判定のし易い潜像を有する多色印刷物とその顕像化方法(例えば、特許文献2参照。)も知られている。
【0015】
この方法は図21に示すように多色オフセット印刷の集版工程で、4色版のうちの黄版に非潜像部113とスクリーン線数が同一で角度が異なる網点でなる潜像部114が施されている潜像を有する多色印刷物200としたものである。この多色印刷物200を、その網点を強調してスキャナー装置に取り込み、それを構成する黄版のみを前記スキャナー装置上に取り出し、その潜像部と同一のスクリーン角度でなる平網像を合成してその潜像部にモアレを発生せしめる潜像を有する多色印刷物の顕像方法である。
【0016】
以下に先行技術文献を示す。
【特許文献1】特開平5−270120号公報
【特許文献2】特開2004−230572号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
図18又は図19に示すように複写防止機能や偽造防止機能あるいはセキュリティー機能を赤外線吸収インキ、紫外線吸収剤、UVインキ等により設けることができる。しかし、赤外線吸収インキ、紫外線吸収剤、UVインキ等の使用する材料は高価であり、製造コストが上昇するという問題がある。
【0018】
また、赤外線吸収インキ、紫外線吸収剤、UVインキ等を用いる際には、これらの材料を基材等に定着又は硬化させるための高価な装置や設備を設けなければならないという問題がある。
【0019】
また、万線シートを印刷物上に重ね合わせると、潜像パターンが浮かび上がるという「万線モアレ」を応用した印刷物等は、まず、印刷により用紙に万線パターンのない通常印刷画像を形成する。
【0020】
そして、この、通常印刷画像に別の用紙に印刷形成された同一線幅の多数本の平行な直線をその線幅と同一ピッチ(等間隔)で配置した平行直線により構成された万線パターンとを重ね刷り印刷して作製する。
【0021】
また、前記重ね刷り印刷した印刷物等に、透明なフィルムに微細な多数の平行線条の万線パターンを備えた万線シートを使用することにより、画像を観察できる印刷物等がある。
【0022】
しかし、これらの印刷物は印刷する際に、作製する印刷版の製版が難しく、高度の技術と精度を必要とする。さらに、印刷においても製版作業と同様に、精度の高い印刷機を用いて印刷しなければならないという問題がある。
【0023】
また、作業工程も煩雑となり、生産効率も悪く、且つ、製品コストが上昇するという問題がある。
【0024】
また、透明なフイルムに微細な多数の平行線条の万線パターンを備えた万線シートを用いる際には、まず、万線シートを作製する。そして、その万線シートを印刷物等と貼り合わせしなければならないという問題がある。
【0025】
さらに、偽造防止機能等の目的で成形物等に使用する場合には、粘着機能を有するシール等を作製する必要がある。このために、より作業工程が煩雑となり、且つ、製品コストが上昇するという問題がある。
【0026】
また、成形物等に偽造防止機能として貼られシール等が剥がされ、偽造防止機能が損なわれるという問題がある。
【0027】
本発明は、上記従来の問題点に鑑みなされたものであり、次のような万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物を提供することを目的とする。
【0028】
すなわち、本発明の第1の目的は、高度の製版技術や印刷技術を使用することなく、シートや成形物に複写防止機能や偽造防止機能あるいはセキュリティー機能等を施すことができる万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物を提供することを目的とする。
【0029】
また、本発明の第2の目的は、作業工程が煩雑でなく、生産効率が良く、且つコストが安価でシートや成形物に複写防止機能や偽造防止機能あるいはセキュリティー機能等を施すことができる万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物を提供することを目的とする。
【0030】
また、本発明の第3の目的は、粘着加工によるシールや貼り合わせ加工等を施すことなく、シートや成形物に一体化形成されている。そして、複写防止機能や偽造防止機能あるいはセキュリティー機能等を施すことができる万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0031】
上記問題点を解決するために、まず本発明の請求項1に係る発明は、
万線状パターン群でなる微細な凹凸部が施されている厚さ0.1〜0.8mmの金属版を冷却ロールに装着し、T型ダイスから押し出した溶融合成樹脂を前記金属版の装着された冷却ロールに押し出し、冷却し製膜すると同時に、万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを樹脂表面に形成することを特徴とする万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシートの製造方法である。
【0032】
また、請求項2に係る発明は、前記金属版の万線状パターン群でなる微細な凹凸部は、その高低差が0.003〜0.1mmの範囲でなり、そのピッチが0.003〜0.1mmの範囲でなることを特徴とする請求項1に記載の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシートの製造方法である。
【0033】
さらに、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載のいずれかの製造方法で得られた、万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシートである。
【0034】
また、請求項4に係る発明は、万線状パターン群でなる微細な凹凸部が施されている厚さ0.1〜0.8mmの金属版を成形型内に装着し、溶融合成樹脂又は加熱軟化合成樹脂シートを前記成形型内に押し出し又は加圧吸引し、さらに、冷却し成形すると同時に、万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを成形物表面に形成することを特徴とする万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有する成形物の製造方法である。
【0035】
また、請求項5に係る発明は、前記金属版の万線状パターン群でなる微細な凹凸部は、その高低差が0.003〜0.1mmの範囲でなり、そのピッチが0.003〜0.1mmの範囲でなることを特徴とする請求項1に記載の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有する成形物の製造方法である。
【0036】
また、請求項6に係る発明は、請求項4又は請求項5に記載のいずれかの製造方法で得られた、万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有する成形物である。
【発明の効果】
【0037】
複写防止機能や偽造防止機能あるいはセキュリティー機能等が施されたシートあるいは成形物を製造する作業工程が煩雑でなく、且つ、生産効率が良く、安定して、安価にできる。
【0038】
また、複写防止機能や偽造防止機能あるいはセキュリティー機能等が施されたシートあるいは成形物の該機能部分が一体化形成される。このために、該機能部分が剥がされることがない。
【0039】
さらに、高度な製版技術や印刷技術、あるいは、高価な設備や装置を用いることなく複写防止機能や偽造防止機能あるいはセキュリティー機能等が施されたシートあるいは成形物が製造できる。
【0040】
さらに、シートや成形物を製造する際と同時に、且つ、公知の製造設備で複写防止機能や偽造防止機能あるいはセキュリティー機能等が施されたシートあるいは成形物が製造できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0041】
本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物を実施の形態に沿って以下に図面を参照にしながら詳細に説明する。
【0042】
図1及び図2は本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物のシートの製造方法の一実施例の概略を示す概略図である。
【0043】
本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物のシートの製造は、図1又は図2に示すような公知のシングル型押し出しラミネーター機20等で作製することができる。
【0044】
そして、複写防止機能や偽造防止機能あるいはセキュリティー機能等が施されたシートが使用される方法あるいは目的等により他のフイルムないしシートを積層すると同時に製造することができる。
【0045】
前記製造は、図1又は図2に示すように他のフイルムないしシートと積層する際に、溶
融合成樹脂1の表面に、冷却ロール11の外周面に装着されている金属版10で万線状パターン群でなる微細な凹凸パターン2が形成される。
【0046】
前記金属版は厚さが0.1mmから0.8mm程度の銅版上に高低差が0.003mmから0.1mm、ピッチが0.003mmから0.1mm範囲の微細な凹凸が形成されている。
【0047】
前記微細な凹凸は、電子描画装置等により形成することもできる。また、該シートの生産量等により微細な凹凸パターン2が形成される表面にクロームメッキ等の表面処理等を施すこともできる。
【0048】
前記金属版が装着されている公知のシングル型押し出しラミネーター機20は図2に示すように他のフイルム又はシート3が繰り出される巻き出し部13と、アンカー剤を塗工するアンカー塗工部17、塗工されたアンカー剤を乾燥する乾燥部15、冷却ロール部14が設けられている。
【0049】
そして、他のフイルム又はシートと溶融合成樹脂が積層されると同時に、溶融合成樹脂の表面に万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンが形成されたシート4を巻き取る巻き取り部16が具備されている。
【0050】
前記冷却ロール部14はプレスロール12と冷却ロール11が設けられている。そして、冷却ロール部14の上方方向に巻き出し部13から繰り出された他のフイルム又はシート12と積層する合成樹脂を溶融し、成膜降下させる押し出し機30およびTダイ31が設けられている。
【0051】
また、図2に示すように巻き出し部13から繰り出された、他のフイルム又はシート3は塗工装置14でアンカー剤等が塗工される。
【0052】
そして、乾燥装置15で乾燥された後、冷却ロール部14の上方に設けられている、押し出し機30のTダイ31から溶融した合成樹脂1が冷却ロール部14方向に成膜降下して、他のフイルム又はシート3と積層される。
【0053】
さらに、プレスロール12と金属版10が外周面に装着されている冷却ロール11により溶融した合成樹脂層1の表面に万線状パターン群でなる微細な凹凸パターン2が形成され、そして、冷却されて、万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート4が作製される。
【0054】
前記合成樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、綿状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、エチレンープロピレン共重合体、ポリエチレンテレフタレート樹脂、エチレンー酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、ナイロン、エチレンーアクリル酸エチル共重合体、エチレンーアクリル酸またはメタクリル酸共重合体、メチルペンテンポリマー、ポリブテン系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、塩化ビニルー塩化ビニルデン共重合体、ポリ(メタ)アクリル系樹脂、ポリアクリルニトリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、エチレンー酢酸ビニル共重合体のケン化物、ジエン系樹脂、その他の公知の樹脂を使用することができる。
【0055】
また、他のフイルムないしシートとしては、前記樹脂のフイルムないしシートから任意に選択して使用することができる。その他、例えば、万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシートの使用方法又は目的等によって蒸着フイルムや合成紙又は紙等も
使用することができる。
【0056】
前記蒸着フイルムとしてはアルミニウム蒸着フイルムが多用されている。また、アルミニウム蒸着フイルムの代わりに無機酸化物、例えば、ケイ素(Si)、アルミニウム(Al)、マグネシウム(Mg)、カルシウム(Ca)、などの酸化物が使用できる。
【0057】
そして、これらの無機酸化物を用いて基材フイルム上に無機酸化物の蒸着層が形成される。また、形成される蒸着層は基材フイルムの表裏面のいずれかの面に施しても良い。
【0058】
また、蒸着フイルムの基材フイルムとしてはポリエチレンテレフタレートフイルムが蒸着層を安定して積層できる長所があることにより多用されている。
【0059】
前記ポリエチレンテレフタレートフイルム以外にポリアミドフイルムあるいはポリプロピレンフイルム等も用いることが出来る。また、蒸着層と基材フイルムの接着強度を向上させる手段として蒸着面をコロナ放電処理、プラズマ処理、アンカーコート等の処理を施すことが望ましい。
【0060】
また、前記他のフイルムないしシートには、例えば、文字、図形、記号、絵柄、模様等の所望の印刷絵柄を通常の印刷法で表刷り印刷あるいは裏刷り印刷等が施されていてもよい。
【0061】
上記のように、金属版10をTダイ30から溶融する合成樹脂1を冷却する冷却ロールに装着するだけで、複写防止機能や偽造防止機能あるいはセキュリティー機能等が設けられ。そして、本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物のシートが、生産効率良く、且つ安価に製造することができる。
【0062】
次に図3〜図17は本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物の成形物を製造する製造方法の一実施例の概略を説明するための概略図である。
【0063】
また、図3〜図10は本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物の成形物を射出成形で製造する製造方法の概略を説明するための概略図である。
【0064】
図3は本発明による成形物を製造する方法の一つである射出成形の金型構成を示す概略図である。
【0065】
図3に示すように収納物を収納する成形物の成形方法の一つである射出成形は、雄金型40と雌金型41と底金型42から形成されている。そして底金型42にゲート43とゲート孔45が設けられている。また、雌金型41の胴部表面に適宜の大きさ、あるいは、形状の金属板46が埋め込まれ装着されている。
【0066】
前記成形物に収納する収納物とし、例えば、果樹汁、お茶、コーヒー、ジュース等の飲料水、バター、チーズ、マーガリン等の乳製品、ジャム、マヨネーズ、トマトケチャップ等の加工食品、即席カレイ、米飯、ミートソース等の調理加工食品、ゼリー、フルーツ、等のデザート品等の液体、固体、半固形物、粉体・顆粒状物、ゲル状物等何れの物も収納することができる。
【0067】
また収納される収納物によって、収納物を密封した後で、加熱殺菌あるいは加熱加圧殺
菌または液体窒素等による冷凍加工等も施す事ができる。
【0068】
次に、適宜の大きさ、あるいは、形状の金属板46が埋め込まれ装着た雌金型41に、図4に示すように雄金型40が上方方向から降下して雌金型41内に挿入される。
【0069】
そして、図5に示すように底金型42に形成されているゲートおよびゲート孔を通じて溶融されている合成樹脂がキャビティに注入された後、図には示していないが雄金型40が上方に上昇する。
【0070】
さらに、雌金型41内に成形された成形物が適宜の方法で雌金型41内から取り出され。そして、図9に示すように、成形物55の胴部の表面に適宜の大きさ、あるいは、形状の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターン51が形成される。
【0071】
そして、胴部に形成された適宜の大きさ、あるいは、形状の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンにより、複写防止機能や偽造防止機能あるいはセキュリティー機能等が計れる。さらに、商品のブランドイメージを向上させることもできる。
【0072】
次に、図6は適宜の大きさ、あるいは、形状の金属板46が雌金型41の胴部の表面に装着されている。そして、図7に示すように雄金型40が上方方向から降下して雌金型41内に挿入される。
【0073】
さらに、図8に示すように底金型42に形成されているゲートおよびゲート孔を通じて溶融されている合成樹脂がキャビティに注入された後、図には示していないが雄金型40が上方に上昇する。
【0074】
また、雌金型41内に成形された成形物55が適宜の方法で雌金型41内から取り出され。そして、図10に示すように、成形物55の胴部の表面に金属板46の厚みだけ窪んだ面に適宜の大きさ、あるいは、形状の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターン51が形成される。
【0075】
前記金属板46の装着位置は成形物55に形成される万線状パターン群でなる微細な凹凸パターン51を施す目的、あるいは成形物55の使用方法、目的、流通等によって底部、あるいは成形物55の内側面等に施すことができる。
【0076】
前記成形物55の内側面に万線状パターン群でなる微細な凹凸パターン51を施す場合には、金属板46を雄金型40の側面に装着するか、または、埋め込んで装着される。
【0077】
また、前記成形物55を製造する際には、図には示していないが公知の射出成形機を使用することができる。
【0078】
また、前記成形物が成形される溶融合成樹脂1としては、例えば、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、線状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、ナイロン、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー樹脂、ポリブテンポリマー樹脂、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂等が例示できる。
【0079】
また、成形物55に収納する収納物あるいは収納物の保存方法、保存期間あるいは流通方法等によって成形物55に使用される樹脂が適宜選定される。
【0080】
また、成形物55に要求される品質、耐性、使用条件などによって副資材である着色剤あるいは帯電防止剤あるいは紫外線吸収剤、界面活性剤、老化防止剤、離型剤なども適宜選定される。そして、使用される樹脂と均一に攪拌された後に用いられる。
【0081】
また、上記、使用される副資材は通常公知のものが用いられる。例えば成形物55を着色する場合にはカラードペレット(着色ペレット)、マスターバッチ、ドライカラー等が用いられる。
【0082】
また、マスターバッチは着色する樹脂と同種の材料にあらかじめ顔料を高濃度に分散させてあるもので、計量しやすく、取り扱いやすいために広く使用されている。
【0083】
また、ドライカラーは粉末状のものを表面処理して分散性を向上させたもので、ポリエチレン(PE)、ポリスチレン(PS)、ポリアミド(PA)アクリル樹脂などに用いられている。
【0084】
また、溶融合成樹脂等は、一般に電気絶縁性が非常に優れているために、摩擦したり、重ね合わせたりすると容易に帯電する。このためにゴミが付着し易く美観を損なうだけでなく、製造現場の作業者に電撃を与えたり、時には火災を起こすことがある。
【0085】
前記帯電を防止するために帯電防止剤が用いられる。帯電防止剤を使用する際の選択は、成形物に収納される収納物、成形物に使用される樹脂、成形条件などを考慮して成される。
【0086】
また、使用方法には練り込み型と塗布型があるが、防止効果の持続性では練り込み型の方がすぐれ、多く用いられる。そして、公知の帯電防止剤としては、非イオン系、カチオン系のものがあり、いずれも使用することができる。
【0087】
次に、図11及び図12は本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物の成形物を中空成形(ブロー成形)で製造する製造方法の概略を説明するための概略図である。
【0088】
図11(a)〜(d)は本発明による微細な凹凸パターンを有する成形物を製造する方法の一つである中空成形の概略を説明するための概略図である。
【0089】
収納物を収納する成形物の製造方法の一つである中空成形は図11(a)に示すように金型61が開口され、上部からパリソン62が押し出される。そして、金型61の内側表面に適宜の大きさ、あるいは、形状の金属板46が埋め込まれ装着されている。
【0090】
また、図11(b)に示すようにパリソン62が所定量押し出された後、図11(c)に示すように開口していた金型61が密封される。
【0091】
さらに、パリソン62の内側から空気が送入され、金型の内側形状にパリソン62が形成される。
【0092】
そして、金型61内で成形物63が冷却された後、図11(d)に示すように金型61が開口して成形物63の表面に万線状パターン群でなる微細な凹凸パターン51を形成し
た成形物63が適宜の方法で取り出される。
【0093】
また、図12(a)〜(d)は本発明による成形物を製造する方法の一つである中空成形の概略を説明するための概略図である。
【0094】
図12(a)に示すように開口されている金型61内に、上部からパリソン62が押し出される。そして、金型61の内側表面に適宜の大きさ、あるいは、形状の金属板46が装着されている。
【0095】
そして、図11(a)〜(d)と同様の作業工程によって、成形物63の表面に金属板の厚みだけ窪んだ面に適宜の大きさ、あるいは、形状の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターン51が形成される。
【0096】
前記金属板46の装着位置は成形物に形成され万線状パターン群でなる微細な凹凸パターン51を施す目的、あるいは成形物63の使用方法、保管方法、流通条件等によって底部等に施すことができる。
【0097】
また、前記成形物63を製造する際には、図には示していないが公知の中空成形機(ブロー成形機)を使用することができる。
【0098】
前記成形物が成形される溶融合成樹脂としては、例えば、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、線状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、ナイロン、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー樹脂、ポリブテンポリマー樹脂、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂等が例示できる。
【0099】
また、成形物63に収納する収納物あるいは収納物の保存方法、保存期間あるいは流通方法等によって成形物63に使用される樹脂が適宜選定される。
【0100】
また、本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物の、成形物は前記射出成形や、中空成形のように合成樹脂を溶融して加工する製造方法以外に、例えば、シートあるいはフイルムを用いて、万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有する成形物を容易に製造することができる。
【0101】
前記製造方法として、合成樹脂シートあるいはフイルムを加熱軟化させる。そして、成形型により成形物を製造する真空成形方法又は圧空成形法法あるいは真空圧空成形方法等が例示される。
【0102】
次に、図13〜図17は、真空成形方法で本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有する成形物を製造方法の概略を説明するための概略図である。
【0103】
この製造方法は図13に示すように、合成樹脂シート71を加熱軟化させる加熱部73と、底部に多数の小孔が形成されている成形型72から構成されている。そして、図14に示すように成形型72の底部に適宜の大きさ、あるいは、形状の金属版46が装着され
ている。
【0104】
また、図15に示すように、加熱部73で輻射加熱により軟化された合成樹脂シート71が成形型72の上面に載置されている。
【0105】
また、図16に示すように、成形型72の底部に多数の小孔74が形成されている小孔74から空気が吸引される。そして、加熱により軟化された合成樹脂シート71が成形型72に密着される。
【0106】
さらに、合成樹脂シート71は成形型72に密着し、冷却した後、図17に示すように適宜の方法で成形型72から成形された成形物75が取り出される。
【0107】
そして、成形物75の底面に金属板46により、適宜の形状の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンが形成される。
【0108】
前記金属板46の装着位置は成形物75に形成され万線状パターン群でなる微細な凹凸パターン51を施す目的、あるいは成形物75の使用方法、使用目的、流通等によって側面部等に施すことができる。
【0109】
また、前記成形物75を製造する際には、図には示していないが公知の真空成形機等を使用することができる。
【0110】
また、前記成形物75が成形される合成樹脂シート又はフイルムとしては、例えば、低密度ポリエチレン樹脂、中密度ポリエチレン樹脂、高密度ポリエチレン樹脂、線状低密度ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、アイオノマー樹脂、エチレン−アクリル酸共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−メタクリル酸メチル共重合体、エチレン−プロピレン共重合体、メチルペンテンポリマー樹脂、ポリブテンポリマー樹脂、ポリエチレンまたはポリプロピレンなどのポリオレフィン系樹脂をアクリル酸、メタクリル酸、マレイン酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸などの不飽和カルボン酸で変性した酸変性ポリオレフィン樹脂、ポリ酢酸ビニル系樹脂、ポリ(メタ)アクリル系樹脂等のフイルム又はシートが例示できる。
【0111】
更に、前記樹脂等のフイルム又はシートに未延伸ナイロン等が貼り合わされた積層フイルム又はシートも使用できる。
【0112】
また、成形物に収納する収納物あるいは収納物の保存方法、保存期間あるいは流通方法等によって、成形物に使用される樹脂、あるいは積層フイルム又はシートが適宜選定される。
【産業上の利用可能性】
【0113】
本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物は煩雑な作業工程や高価な設備を用いることなく、複写防止機能や偽造防止機能あるいはセキュリティー機能等が計れるシートや成形物として優れていることはもとより、広告媒体や装飾部材等をはじめ広い分野に利用できる素晴らしい発明である。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物のシートの製造方法の一実施例を説明するための概略図である。
【図2】本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物のシートを製造する製造機の一実施例の概略を示す概略図である。
【図3】本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物の成形物を製造する方法の一実施例の概略を示す概略図である。
【図4】本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物の成形物が製造される状態を説明するための説明図である。
【図5】本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物の成形物が製造される他の状態を説明するための説明図である。
【図6】本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物の成形物を製造する方法の他の一実施例の概略を示す概略図である。
【図7】本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物の成形物が他の製造方法で製造される状態を説明するための説明図である。
【図8】本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物の成形物が他の製造方法で製造される他の状態を説明するための説明図である。
【図9】本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物で得られた成形物の一実施例の部分断面を示す概略図である。
【図10】本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物で得られた成形物の他の一実施例の部分断面を示す概略図である。
【図11】本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物の成形物を製造する方法の他の一実施例の概略を示す概略図である。
【図12】本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物の成形物を製造する方法の他の一実施例の概略を示す概略図である。
【図13】本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物の成形物を製造する方法の他の一実施例の概略を示す概略図である。
【図14】本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物の成形物を製造する方法の他の一実施例の概略を示す概略図である。
【図15】本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物の成形物を製造する方法の他の一実施例の概略を示す概略図である。
【図16】本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物の成形物を製造する方法の他の一実施例の概略を示す概略図である。
【図17】本発明の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート及び成形物の製造方法並びそのシート及びその成形物の成形物を製造する方法の他の一実施例の概略を示す概略図である。
【図18】従来の潜像画像を形成する方法を説明するための概略図である。
【図19】従来の潜像画像を形成する方法を説明するための概略図である。
【図20】従来の万線状パターン群を形成する方法を説明するための概略図である。
【図21】従来の万線状パターン群を形成する方法を説明するための概略図である。
【符号の説明】
【0115】
1…溶融合成樹脂
2…線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート
3…他のフイルム又はシート
4…線状パターン群でなる微細な凹凸パターンが形成されたシート
11…冷却ロール
12…プレスロール
13…巻き出し部
14…冷却部
15…乾燥装置
16…巻き取り部
17…塗工装置
20…押し出しラミネーター機
30…押し出し機
31…Tダイ
40…雄金型
41…雌金型
42…底金型
43…ゲート
45…ゲート孔
46…金属板
50…射出成形
55…成形物
60…中空成形
70…真空成形

【特許請求の範囲】
【請求項1】
万線状パターン群でなる微細な凹凸部が施されている厚さ0.1〜0.8mmの金属版を冷却ロールに装着し、T型ダイスから押し出した溶融合成樹脂を前記金属版の装着された冷却ロールに押し出し、冷却し製膜すると同時に、万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを樹脂表面に形成することを特徴とする万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシートの製造方法。
【請求項2】
前記金属版の万線状パターン群でなる微細な凹凸部は、その高低差が0.003〜0.1mmの範囲でなり、そのピッチが0.003〜0.1mmの範囲でなることを特徴とする請求項1に記載の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシートの製造方法。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載のいずれかの製造方法で得られた、万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有するシート。
【請求項4】
万線状パターン群でなる微細な凹凸部が施されている厚さ0.1〜0.8mmの金属版を成形型内に装着し、溶融合成樹脂又は加熱軟化合成樹脂シートを前記成形型内に押し出し又は加圧吸引し、さらに、冷却し成形すると同時に、万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを成形物表面に形成することを特徴とする万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有する成形物の製造方法。
【請求項5】
前記金属版の万線状パターン群でなる微細な凹凸部は、その高低差が0.003〜0.1mmの範囲でなり、そのピッチが0.003〜0.1mmの範囲でなることを特徴とする請求項1に記載の万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有する成形物の製造方法。
【請求項6】
請求項4又は請求項5に記載のいずれかの製造方法で得られた、万線状パターン群でなる微細な凹凸パターンを有する成形物。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【公開番号】特開2007−118274(P2007−118274A)
【公開日】平成19年5月17日(2007.5.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−311010(P2005−311010)
【出願日】平成17年10月26日(2005.10.26)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】