説明

下部肌着

【課題】骨盤の歪みを治すために、骨盤の全体または一部を締付けることなく、圧迫感や動き難さを感じることがない、体に密着させて着用する下部肌着を提供する。
【解決手段】下部肌着1は着用時に、右恥骨近傍10、右上前腸骨棘近傍11、仙骨近傍12、左上前腸骨棘近傍13、左恥骨近傍14、の順に通過する締付バンド(パワーテープ8)を設けたことにより、腹部2を圧迫せずに骨盤を締付けて、骨盤の歪みなどを徐々に正すことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、骨盤の開きを戻すためのパワーテープを有する下部肌着に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、加齢や生活習慣、また無理な姿勢で長時間作業を行うことなどにより、体の歪みが発生し、体調不良等を引起すことがしばしばあった。そのうち、骨盤の歪みによって体調不良、腰痛、背骨の歪みや肥満などを引起す割合がかなりある。この骨盤の歪みを治すために、一般的に弾性力(ストレッチ力)の強い部材を用いて、臀部から腹部にわたる部分を締付けている。この骨盤の歪みを正すためのサポーターや下着類は数多く考案されており、カードル等の臀部から腹部にかけて締付けて歪みを正すタイプ(例えば、特許文献1参照。)や、パンツの腰部近傍の骨盤をバンド等で締付けるタイプ(例えば、特許文献2参照。)や、腹部及び大腿骨の大転子部を締付けるタイプのものが既に考案されている(例えば、特許文献3参照。)。
【特許文献1】特開2002−263127号 公報
【特許文献2】実用新案登録第3006642号 公報
【特許文献3】特開平6−7394号 公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、骨盤の全体または一部を締付けるために、腹部、臀部、大腿骨の大転子部も同時に締付けることになり、必要以上に圧迫感や動き難さを感じることがよくあった。この圧迫感や動き難さを低減させるための下部肌着を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0004】
上記課題を解決するため、本願発明の下部肌着は、体に密着させて着用する下部肌着において、前記下部肌着の仙骨近傍から前記下部肌着に沿って前方の腹部近傍までパワーテープを設け、前記パワーテープを前記腹部近傍から前記下部肌着に沿って左右恥骨近傍まで設けたことにより、腹部を圧迫せずに骨盤を締付けて、骨盤の歪みなどを徐々に正すことができる。
【0005】
また、体に密着させて着用する下部肌着において、前記下部肌着の、右恥骨近傍、右上前腸骨棘近傍、仙骨近傍、左上前腸骨棘近傍、左恥骨近傍、の順に通過するパワーテープを設けたことにより、腹部をさらに圧迫せずに骨盤を締付けて、骨盤の歪みなどを徐々に正すことができる。
【0006】
また、体に密着させて着用する下部肌着において、前記下部肌着の、右坐骨近傍、右恥骨近傍、右上前腸骨棘近傍、仙骨近傍、左上前腸骨棘近傍、左恥骨近傍、左坐骨近傍の順に通過するパワーテープを設けたことにより、締付ける力が大きくなり、腹部を圧迫せずに骨盤をさらに締付けて、骨盤の歪みなどを徐々に正すことができる。
【0007】
また、体に密着させて着用する下部肌着において、前記下部肌着の、左坐骨近傍、右恥骨近傍、右上前腸骨棘近傍、仙骨近傍、左上前腸骨棘近傍、左恥骨近傍、右坐骨近傍の順に通過するパワーテープを設けたことにより、腹部を圧迫せず体に対する最小限の締付力で骨盤を締付けて、骨盤の歪みなどを徐々に正すことができるのと共に、パワーテープが交差する股部で、骨盤を構成している弱体化した筋肉群を支えることによって骨盤を正常な状態に正すことができる。
【0008】
また、前記下部肌着の後方上側及び左右両脇上側に、腰部に安定させるための第2部材を設け、
前記第2部材に連なって前方側に、腹部に負担がかからないような弾性力の弱い材質で略T字状に形成された第1部材を設け、前記第1部材及び前記第2部材に前記パワーテープを設けたことにより、締付力を腰部で安定して支えることができるのと共に、腹部を圧迫せず、窮屈感を緩和させることができる。
【0009】
また、前記第1部材の弾性力が前記第2部材の弾性力より弱くなるように形成されたことにより、さらに腹部の窮屈感を緩和させることができる。
【0010】
また、体に密着させて着用する下部肌着において、前記下部肌着の左恥骨近傍から右坐骨近傍、及びこれと交差するように右恥骨近傍から左坐骨近傍の部分にパワーテープを設けたことにより、少ない締付力で骨盤を正常な状態に正すことができる。
【0011】
また、体に密着させて着用する下部肌着において、前記下部肌着の股部にパワーテープを設け、前記下部肌着の前側を上方にして平面上に置いた場合、前記パワーテープが前記下部肌着の前側で交差するようにしてもよい。
【0012】
また、前記下部肌着の左恥骨近傍から右坐骨近傍、及びこれと交差するように右恥骨近傍から左坐骨近傍の部分にパワーテープを設けるようにしてもよい。
【0013】
また、体に密着させて着用する下部肌着において、前記下部肌着の股部にパワーテープを設け、前記下部肌着の前側を上方にして平面上に置いた場合、前記パワーテープが前記下部肌着の前側で一定の距離を隔てて左右にパワーテープを設けるようにしてもよい。
【0014】
また、前記下部肌着の左恥骨近傍から左坐骨近傍、及びこれと一定の距離を隔てるように右恥骨近傍から右坐骨近傍の部分にパワーテープを設けるようにしてもよい。
【0015】
また、前記下部肌着は腹部と股部とを前結合部で結合され、前記下部肌着は股部と臀部とを後結合部で結合され、前記前結合部と前記後結合部との間に前記パワーテープを設けるようにしてもよい。
【発明の効果】
【0016】
本願発明の下部肌着を通常の下部肌着と同じように穿くだけで、圧迫感をあまり感じることなく骨盤の歪みを正すことができるので、体調不良、腰痛や肥満なども徐々に改善される。また、骨盤が歪むことの防止にもつながる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0017】
本願発明の一実施形態を、図面を参照しつつ説明する。
【0018】
図1は、本願発明の下部肌着の構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は後面図である。
【0019】
図1(a)(b)に示すように、下部肌着1は性質(素材の特性)の異なる部材を用いて構成されており、腹部2近傍の略逆三角形部及び股部(股マチ部)3近傍には第1部材4が用いられている。また、この第1部材4に連なって脇部5にかけて第2部材6が用いられており、この第1部材4及び第2部材6以外の部分には第3部材7が用いられている。そして、第1部材4は主に腹部2に用いられているため、腹部2に圧迫感を与えないように伸縮性があり弾性力の小さい素材が用いられている。一方、第2部材6は第1部材4にかかる力を仙骨近傍12から左右上前腸骨棘近傍13、11で支えることが必要であるので、伸縮性があり弾性力の大きい素材が用いられている。ここで、弾性力の大きさは第2部材6>第1部材4≧第3部材7のように構成されており、骨盤全体を仙骨近傍12から左右上前腸骨棘近傍13、11まで支える第2部材6が最も大きく、よく動く部分の第3部材7が最も小さくなっている。この第1部材4、第2部材6の下端(第1部材4及び第2部材6と、第3部材7との境界部)には締付力を有する伸縮素材のパワーテープ8が設けられており、骨盤39を前方内側に包み込むような力が作用するようになっている。
【0020】
図2は、下部肌着の着用時の図であり、(a)は右側斜視図、(b)は正面図である。
【0021】
図2に示すように、下部肌着1にはパワーテープ8が設けられており、このパワーテープ8は順に左坐骨近傍9→右恥骨近傍10→右上前腸骨棘近傍11→仙骨近傍12→左上前腸骨棘近傍13→左恥骨近傍14→右坐骨近傍15を通るように設けられている。このパワーテープ8の形成されている締付ライン(以下、「ペルビスライン」という)は、体の変化(食事をしたときの腹部2の膨張等の変化)や、運動による脚部16の動きの妨げにならないところを通過するように設けられており、下部肌着1から体に与える締付力をできるだけ小さくなるように形成されている。また、このパワーテープ8は、下部肌着1を穿いた状態で股部3のところで交差するように形成されているため、骨盤39の下側を体の前方内側に向かって寄せる力が働くようになっている。そして、骨盤39の上側では、ペルビスライン上のパワーテープ8により、骨盤39の上側を体の前方内側に向かって寄せられるようになっている。この締付ける力の作用方向(パワーテープの縮む方向)を矢印で示すと、ペルビスラインに沿ってパワーテープ8が仙骨近傍12では前方に作用し、右上前腸骨棘近傍11及び左上前腸骨棘近傍13では下方に作用し、右恥骨近傍10及び左恥骨近傍14では上方に作用し、右坐骨近傍15及び左坐骨近傍9では交差するように前方に作用する。
【0022】
この力の作用により、骨盤39は臀部17近傍の第3部材7から包み込むようにほぼ均等な力が前方に加えられることになるため、図2(b)に示すように、骨盤39の上側にある右上前腸骨棘18及び左上前腸骨棘19が、右恥骨20と左恥骨21との間にある恥骨結合22に向かって矢印のように力が加えられると共に、右坐骨23及び左坐骨24も恥骨結合22に向かって矢印のように力が加えられるので、骨盤39にズレ(仙骨25と左右腸骨42、41とのズレ及び左右恥骨21、20のズレ)などがある場合はこのズレを正す作用があり、骨盤39にズレなどがない場合でもズレを防止する作用がある。この作用により、長時間無理な姿勢をしたこと等から生じる骨盤39の歪みが徐々になくなり、腰痛や体調不良などが緩和されるようになる。
【0023】
また、このパワーテープ8の股部3の締付ラインを平行にして順に右坐骨近傍15→右恥骨近傍10→右上前腸骨棘近傍11→仙骨近傍12→左上前腸骨棘近傍13→左恥骨近傍14→左坐骨近傍9を通るように設ける(図示せず)ことにより、体の股部3がパワーテープ8から受ける締付力を緩和させることもできる。
【0024】
上記構成の下部肌着1の前側では、上記のように上下方向に力が加わるため、運動などによって下部肌着1がズレることがある。このズレを防止するために、体の変化(膨張、収縮)の少ない、仙骨近傍12と左上前腸骨棘近傍13との間及び仙骨近傍12と右上前腸骨棘近傍11との間、に設けられた第2部材6でパワーテープ8の力を支えることにより、安定した位置で骨盤39に均等な力を加えることができる。
【0025】
図3は、本願発明の下部肌着の他の実施形態を示した各部材の分解斜視図である。
【0026】
図3に示すように、下部肌着1に性質の異なる部材を用いて、それらを縫い合わせ、縫い重ねたりすることにより、下部肌着1の着用時の締付力を変えることもできる。下部肌着の臀部17及び足口部26近傍の運動領域においては、歩行時や運動時に脚部の運動の妨げにならないように、動きやすい素材(第3部材)のみで形成されたベース部材27で構成されている。このベース部材27は前側部材28、右側部材29、左側部材30から形成され、それぞれ同じ性質の第3部材でつくられている。そして、このベース部材27の上から縫い重ねるように、前側部材28の略中心部前側には前側補強部材31が形成され、右側部材29の上端の全体に右側補強部材32が形成され、左側部材30の上端の全体に左側補強部材33が形成されている。この前側補強部材31、左側補強部材33、右側補強部材32はそれぞれ上記パワーテープ8を有する構成になっている。このパワーテープ8は、前側補強部材31ではその左右端部34、35に設けられ、左側補強部材33及び右側補強部材32ではその下端部36、37に設けられている。このような構成により、この前側補強部材31、左側補強部材33、右側補強部材32の部材の性質を替えるだけで着用する人に合った締付力にすることができる。
【0027】
図4は、本願発明の下部肌着の他の実施形態を示した図であり、(a)は正面図、(b)は後面図である。
【0028】
図4(a)に示すように、上端が左右上前腸骨棘近傍13、11に位置する下部肌着1では、腰部近傍のパワーテープ8が下部肌着1の上端と同じ位置に形成されており、左右上前腸骨棘近傍13、11から仙骨近傍12に至る前記第2部材6(図1参照)がないような構成になっている。この構成は図2に示されているような仙骨近傍12に第2部材6を有する下部肌着1と比べると、腰部(仙骨近傍12及び左右上前腸骨棘近傍13、11)でパワーテープ8の締付力を支えられないので、パワーテープ8の締付力が小さくなるが、パワーテープ8がペルビスラインを通過しているため、骨盤39の上側及び下側を体の前方内側に締付ける力が働き、図2に示す下部肌着1と同様な作用を出すことができる。
【0029】
図5は、本願発明の下部肌着の他の実施形態である男性用のものを示した図であり、(a)は正面図、(b)は後面図である。
【0030】
図5(a)に示すように、下部肌着1は上記第1部材4と、第2部材6と、第3部材7とを有する構成になっており、腹部2近傍の略T字部及び股部3近傍には第1部材4が用いられている。また、図1(b)に示すように、この第1部材に連なって脇部5にかけて第2部材が用いられている。そして、この第1部材及び第2部材以外の部分には第3部材が用いられている。また、この第1部材の略T字部の部分は男性の陰部が収納できるように立体的に形成されている。そして、パワーテープ8を第1部材及び第2部材に設けていることにより、骨盤39の下側を体の前方内側に向かって締付ける力が働くように構成されていると共に、骨盤39の上側も体の前方内側に締付ける力が働くようになっている。
【0031】
図6は、図5の第2部材6がない下部肌着を示した図であり、(a)は正面図、(b)は後面図である。
【0032】
図6(a)に示すように、図5の下部肌着1の第2部材をなくしたものに、パワーテープ8を設けている。このとき、パワーテープ8はペルビスラインを通過するように形成されているので、骨盤39の上側及び下側を体の前方内側に締付ける力が働くようになる。ここで、このペルビスラインは、左右上前腸骨棘近傍13、11から体の中心に向かっているため、図5のものに比べると、腹部近傍で締付力が増加するようになっているが、パワーテープ8が腹部(左上前腸骨棘近傍13と右上前腸骨棘近傍11との間)で連設されていない非連設部40を有しているので、腹部が変化(膨張収縮など)した場合、この非連設部40がその変化を吸収し腹部の窮屈感を低減させることができるようになっている。
図7は、図1のパワーテープを股部のみに交差するようにX字状に設けた他の実施形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は後面図である。図8は、図1の股部のみに一定の距離を隔てて左右にパワーテープを設けた他の実施形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は後面図である。
【0033】
図7(a)(b)に示すように、下部肌着1の前側を上方にして平面上に置いた場合、パワーテープ8が下部肌着1の前側で交差しており、この下部肌着1は、腹部2と股部3とを前結合部60で結合され、股部と臀部とを後結合部61で結合され、下部肌着の左恥骨近傍14から右坐骨近傍15、及びこれと交差するように右恥骨近傍10から左坐骨近傍9の部分にパワーテープ8が設けられている。股部3のみにパワーテープ8を用いた場合、図1の腰部までパワーテープ8を設けたものと比べると、骨盤39を包み込む締付力は小さくなる。しかしながら、既に売られている下部肌着に比べると、股部3にパワーテープ8が設けられていることにより、パワーテープ8が下部肌着1の前側と後側の部材を引寄せ、骨盤39を包み込む締付力を増加させ(図2参照)、骨盤を正常な状態に戻すことができると共に、パワーテープ8によって加齢とともに下垂する内臓や筋肉を骨盤39の位置で支えることにより、筋肉や臓器の下垂を防止しあるいは改善し、体を正常な状態に戻すことができる。また、このパワーテープは図1と同様、股部で交差しており、この交差する位置が体の経穴(ツボ)と重なるように設けられていることにより、歪みの無い正常な骨盤の状態に戻すことができるだけでなく、交差した部分またはその近傍が経穴を刺激して体(体調)を正常な状態に戻すことができる。
【0034】
また、図8(a)(b)に示すように、股部のみに一定の距離を隔てて左右にパワーテープ8を設け、また、好ましくは図8(a)に示すように中央付近を接近させてパワーテープ8を設けるようにすると、図7に示すようなX字状に設けられたパワーテープ8に比べれば骨盤の締付力は弱くなるが、一般の下部肌着に比べると締付力は強くなる。そして、パワーテープ8が経穴近傍に設けられていることにより、歪みの無い正常な骨盤の状態に戻すことができるだけでなく、経穴近傍を刺激して体(体調)を正常な状態に戻すことができる。
【0035】
図9は、人の股部とパワーテープとの位置関係を示した図であり、(a)は男性、(b)は女性を示した図である。
【0036】
図9(a)(b)に示すように、パワーテープ8が交差するところの近傍にある経穴には、陰嚢55または大陰唇56と肛門57との間に、会陰50、陰嚢下横紋51、嚢底52、窈漏53、玉門頭54などがあり、パワーテープ8がこの経穴または経穴近傍を刺激することにより、血流やリンパの流れがよくなり下半身の冷え、足のむくみ、腰痛などの症状が改善され、人によっては体の歪みや肥満なども改善される。また、図9(a)(b)に示されているパワーテープ8は、陰嚢下横紋51または窈漏53から肛門57の間で、交差または接近し、好ましくは図示するように会陰50近傍で交差または接近し、その位置からX字状または一定の距離を隔てるように図面上下方向に離れていくように設けられている。しかしながら、下部肌着の着用時には左右の大腿部58が互いに接近し下部肌着の股部3が内側に寄せられることにより、パワーテープ8は会陰50、陰嚢下横紋51、嚢底52、窈漏53、玉門頭54により近づき、これらの経穴をなお一層刺激し易くなるようになっている。
【0037】
上記構成により、上記下部肌着は、穿いたときに右恥骨近傍と左坐骨近傍とを結ぶペルビスラインと、左恥骨近傍と右坐骨近傍とを結ぶペルビスラインとが、女性の場合肛門と外尿道口の間、男性の場合肛門と陰嚢下の間で交わるように設けられ、その交差している股部の位置で骨盤を構成している弱体化した筋肉群を支えることができるので、より少ない締付力で骨盤を正常な状態に正すことができ、その作用によって体調不良等が改善される。また、各部材を切替えるのではなく、編立て(編地の変化や編糸の種類)を変えて形成することにより、同様な効果を得ることもできる。また、パワーテープ8にはストレッチゴムやストレッチ性のあるテープなど弾性力の強いテープ状の付属素材を使用するが、この付属素材を使用しない場合はストレッチ性のある糸を使い3本針飾り振り始末などの縫製上の始末でも代用することができる。
【0038】
上記下部肌着はズボン、スカート等の外衣の下にはく下着(パンツ、ショーツ等)に限られるものではなく、体に密着させてきるトレーニングウェアーや水着など(上下一体物のウェアーを含む)にも用いることができる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
パンツ、ガードル、トレーニングウェアーや水着などの体に密着させた衣類に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】本願発明の下部肌着の構成を示す図であり、(a)は正面図、(b)は後面図である。
【図2】下部肌着の着用時の図であり、(a)は右斜視図、(b)は正面図である。
【図3】本願発明の下部肌着の他の実施形態を示した各部材の分解斜視図である。
【図4】本願発明の下部肌着の他の実施形態を示した図であり、(a)は正面図、(b)は後面図である。
【図5】本願発明の下部肌着の他の実施形態である男性用のものを示した図であり、(a)は正面図、(b)は後面図である。
【図6】図5の第2部材がない下部肌着を示した図であり、(a)は正面図、(b)は後面図である。
【図7】図1のパワーテープを股部のみに設けた他の実施形態を示した図であり、(a)は正面図、(b)は後面図である。
【図8】図1の股部のみに一定の距離を隔てて左右にパワーテープを設けた他の実施形態を示す図であり、(a)は正面図、(b)は後面図である。
【図9】人の股部とパワーテープとの位置関係を示した図であり、(a)は男性、(b)は女性を示した図である。
【符号の説明】
【0041】
1 下部肌着
2 腹部
3 股部
4 第1部材
5 脇部
6 第2部材
7 第3部材
8 パワーテープ
9 左坐骨近傍
10 右恥骨近傍
11 右上前腸骨棘近傍
12 仙骨近傍
13 左上前腸骨棘近傍
14 左恥骨近傍
15 右坐骨近傍
16 脚部
17 臀部
18 右上前腸骨棘
19 左上前腸骨棘
20 右恥骨
21 左恥骨
22 恥骨結合
23 右坐骨
24 左坐骨
25 仙骨
39 骨盤
40 非連結部
41 右腸骨
42 左腸骨
50 会陰
55 陰嚢
56 大陰唇
57 肛門
60 前結合部
61 後結合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
体に密着させて着用する下部肌着において、
前記下部肌着の股部に、交差する紐状のパワーテープを設け、
交差する前記パワーテープの一方は左恥骨近傍から始まり右坐骨近傍で終わり、且つ他方は右恥骨近傍から始まり左坐骨近傍で終わるように形成され、
前記下部肌着の前側を上方にして平面上に置いた場合、前記パワーテープが前記下部肌着の前側で交差していることを特徴とする下部肌着。
【請求項2】
体に密着させて着用する下部肌着において、
前記下部肌着の股部に、前後方向に略平行に紐状のパワーテープを設け、
略平行の前記パワーテープの一方は右恥骨近傍から始まり右坐骨近傍で終わり、且つ他方は左恥骨近傍から始まり左坐骨近傍で終わるように形成され、
前記下部肌着の前側を上方にして平面上に置いた場合、前記パワーテープを前記下部肌着の前側で略平行に設けたことを特徴とする下部肌着。
【請求項3】
前記下部肌着は腹部と股部とを前結合部で結合され、
前記下部肌着は股部と臀部とを後結合部で結合され、
前記前結合部と前記後結合部との間に前記パワーテープを設けた請求項1または2に記載の下部肌着。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2010−172706(P2010−172706A)
【公開日】平成22年8月12日(2010.8.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−27760(P2010−27760)
【出願日】平成22年2月10日(2010.2.10)
【分割の表示】特願2007−505889(P2007−505889)の分割
【原出願日】平成18年2月24日(2006.2.24)
【出願人】(500243794)有限会社インディ (3)
【Fターム(参考)】