説明

不法侵入車輛強制阻止アングル。

【課題】所轄官庁等で、規制された建造物、敷地内等へ係官等の禁止、制止等を無視し、不法に侵入強行突破を謀る車輛を強制的物理的に確実に阻止できる不法侵入車輌阻止アングルを提供する。
【解決手段】不法侵入車輛は阻止アングルの逆台形型V字形状アングル刃羽根体1の先端鋭角刃部に食い込み走行不能となる。その際中央フレーム3を衝撃吸収構造とすることで、阻止アングルからの反発力を減らし安全を図ると同時に、衝撃吸収故により確実な食い込みを実現しより完璧な走行不能状態にする。また全部のV字形状刃羽根体が衝突車輛に食い込んでゆく構造となり衝撃吸収力のさらなるアップがなされ、また完全停止機能は一層増したものとなる。さらに折りたたみ式のため運搬や組み立てが容易である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は所轄官庁(警察)等で処せられる規制を無視して不法に侵入し強行突破を謀る車輛を強制物理的に阻止するために使用するアングル体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の不法侵入車輛強制阻止アングルや不法侵入車輛強制阻止柵は不法侵入車輛がそれぞれの強制阻止製品に衝突した際その衝撃を直接地面に伝える構造となっている。
【0003】
よって地面からの反動も強烈で二次災害をもたらす可能性を有している。またそれぞれの製品は今日の強化された車輛に対するよりハード的なより強固な強制阻止化対策が考えられているに限る。車輛の足回り等の強化、高馬力化等がなされるほど、また強制阻止アングルが補強されるほど衝撃が増幅され二次的災害の可能性が高まる現況にある。
【0004】
さらに組み立て構造の為一体の体積が大きく運搬コストが多大なものとなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許公開2008−169678
【特許文献2】特許公開2001−241016
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】「総合カタログ2010〜2011」(株)ポータ工業 p.44
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明は、以上のような従来の欠点に鑑み衝突による衝撃を吸収することができる衝撃吸収式不法侵入車輛強制阻止アングルを提供する事を目的としている。
【0008】
衝撃を吸収することにより二次的災害を軽微または減少化させ、また受けた衝撃吸収する構造にすることによって強制阻止アングルの不法侵入車輛に対する強制阻止力を高め、より確実より安全に不法侵入を物理的に阻止できることを課題とするものである。
【0009】
また本発明は衝撃吸収式不法侵入車輛強制阻止アングルを折りたたみ式にすることにより運搬を軽減させ、現場で簡単に開くだけで設置することができることを課題とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明はV字形状のアングル刃羽根部材を上下に配しその中央部に衝撃を吸収するための異形四角形状のフレームを有するものである。また上部V字形状のアングル刃羽根部材で受けた衝撃を中央フレームに確実に伝えるために、もしくは中央フレームで減衰した衝撃を下部V字形状のアングル刃羽根部材に伝えるためにそれぞれ間に連結補強プレートを配し衝撃吸収式不法侵入強制阻止アングルを構成するものとする。以上のように衝撃を吸収する構造にすることにより強制侵入の衝突による衝撃の反発力を減らし二次的災害を軽微または減少化させ、また受けた衝撃を吸収する構造にすることにより強制阻止アングルは不法侵入車輛のタイヤ、ブレーキ等足回りまたはフレームに食い込み、絡めこみ度合いが確実なものになり不法侵入車輛を走行不能ならしめる強制阻止力を高めることができるようになるのである。
【0011】
また中央フレームに可動変形部を設けることにより、強制阻止アングルが侵入車輛に絡みつくようになり、より強制阻止力が高まるのである。
【0012】
そして可動変形部を活用しコンパクトな折りたたみ式にすることにより扱いやすいものとなるのである。
【発明の効果】
【0013】
以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。
(1) 不法侵入車輛を強制阻止させる阻止架内部に衝撃吸収部分を設けることにより不法侵入車輛による阻止架衝突の反発力を減衰し、反発力による二次災害を軽微化または減少化することができる。
【0014】
(2) 前期(1)によって阻止架が受けた衝撃を吸収することにより阻止架のV時形状の刃羽根部材の先端が不法侵入車輛に対しより深く食い込み絡みつくようになる。
【0015】
(3) また全てのV字形状の刃羽根部材が車輛に絡みこんでゆくのである
【0016】
(4) (1)(2)(3)により不法侵入車輛をより安全に、より確実に走行不能状態にすることができる効果が得られるのである。
【0017】
折りたたみ式にしたため運搬コストが抑えられ、現場設置の際工具を必要とせず、その場で開くだけで設置が可能となり利便性があがるのである。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本件「衝撃吸収式不法侵入車輛強制阻止アングル」の全体を説明する斜視図です。
【図2】阻止アングル設置状態、斜視図のC−C1
【図3】阻止アングル設置状態、斜視図のD−D1
【図4】阻止アングル折りたたみ状態、斜視図のC−C1
【図5】阻止アングル折りたたみ状態、斜視図のD−D1
【発明を実施するための形態】
【0019】
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
【実施例1】
【0020】
図1は本発明の実施例1の全体斜視図であり、衝撃を吸収ことができる異形四角形状の3中央フレーム上下3箇所に2上部連結補強プレート、4下部連結補強プレートを溶着しそれぞれのプレートに衝撃を受ける1逆台形型V字形状アングル刃羽根体とその衝撃を支える5台形型逆V字形状アングル刃羽根体をボルトで固定するものである。またそれぞれの部材の強度は想定対象不法侵入車輛によって変更されるものである。上下のアングル刃羽根体の先端部A,Bは鋭角刃状となっており食い込みやすい構造となっている。
【実施例2】
【0021】
図2は本発明の実施例2の可動変形部の設置時と折りたたんだ時の矢視図である。設置時可動変形部のそれぞれに左右前後の4個の7固定部品Pと8固定部品P1を締め付け、緩みのない固定状態となっているのである。この状態に車輛がある一定以上の力で衝突すると固定部品の食い込みが外れ、可動変動部の上下のフレームそれぞれの6個の伸縮可動蝶番が折りたたむ方向に可動し、V字形状アングル刃羽根体の全てが侵入車輛に食い込んでゆきより確実に停止させるようになるのである。
【実施例3】
【0022】
上述のように構成した本件発明の車両阻止アングル体を無視し、強行突破を謀る不法侵入車輛をより安全により確実に走行不能ならしめ、人命の保護または社会の安全を守るものである。
【実施例4】
【0023】
これまでの実地例は車輛阻止の為の実地例であるが、これからはこの阻止アングルを使いやすく持ち運びやすくするための実地例である。設置時7固定部品を8固定部品に食い込ませ緩みのない固定状態になり、折りたたんださい7固定部品は9固定部品に食い込ませ緩みのない折りたたみ固定状態となる。設置時も折りたたみ時も4セットの固定金具をセットするだけで完了し、折りたたみ時は持ち運びが極めて容易なるのである。寸法的には設置時幅1100ミリであったものが、折りたたみ状態では幅430ミリとなるのである。
【産業上の利用可能性】
【0024】
所轄官庁等で警備を行う際、不法侵入車輛を強制的に阻止するためのものである。たとえばテロを企てる不法車輛を強制阻止し走行不能ならしめることなどを目的とするものである。
【0025】
また所轄官庁等が阻止アングル設置の際に無駄を省くことに寄与するものである。
【符号の説明】
【0026】
1 逆台形型V次形状アングル刃羽根体
2 上部連結補強プレート
3 中央フレーム
4 下部連結補強プレート
5 台形型逆V次形状アングル刃羽根体
6 伸縮可動蝶番
7 固定部品P
8 固定部品P1
9 固定部品P2

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車輛阻止体内部に衝撃吸収部分を設けることにより衝突の反発力による二次災害を軽微化または減少化することを特徴とする不法侵入車輛強制阻止アングル。
【請求項2】
車輛阻止体内部に衝撃吸収部分を設けることにより衝撃を吸収力は車輛阻止制止力となりより確実に不法侵入車輛を走行不能とすることができる不法侵入車輛阻止アングル。
【請求項3】
車輛阻止体内部に可動変形部を設けることにより阻止アングル全体で車輛阻止を可能ならしめる不法侵入車輛阻止アングル。
【請求項4】
車輛阻止体内部に以上の構造の可動変形部を設けることにより合理的で便利性をもった不法侵入車輛阻止アングル。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2013−92035(P2013−92035A)
【公開日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−127068(P2012−127068)
【出願日】平成24年6月4日(2012.6.4)
【出願人】(711009109)
【出願人】(711010600)
【Fターム(参考)】