説明

中味入り容器の製造方法、中味入り容器の洗浄方法及び中味入り容器

【課題】本発明は、上記の従来の洗浄方法の問題点に鑑み成されたものであって、容器内への内容物の充填後の容器口部へのキャップの装着工程を大幅に変更することなく安価に実施可能で、しかもキャップと容器口部との間の隙間を加熱殺菌する工程に併せて実施することにより、キャップと容器口部との間の隙間が、より効果的に洗浄された中味入り容器の製造を可能にする方法を提供する。
【解決手段】本発明による、口部にキャップが装着された中味入り容器の製造方法は、口部への装着前にキャップcの内面を清浄な液体でぬらし、内面がぬれた前記キャップを容器口部mに装着する、ことに特徴を有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は中味入り容器の製造方法に関し、詳細には、容器内に中味液等の内容物を充填した後容器の口部にキャップを装着し、口部とキャップとの隙間を洗浄した中味入り容器の製造方法、中味入り容器の洗浄方法及び中味入り容器に関する。
【背景技術】
【0002】
容器内に飲料等の内容物を充填して容器の口部にキャップを装着した後キャップ付きになった容器の口部を洗浄する方法が、例えば下記特許文献1及び2に示されるように、種々提案されている。このうち特許文献1に記載された方法は、容器の口部すなわち瓶口に装着する蓋すなわちキャップの周壁部に、その周壁部と一体的に形成されたキャップの頂板部近くに多数の小孔を周方向に隔てて形成し、その小孔を介して瓶口とキャップの周壁部との間の隙間内に洗浄液を注入して洗浄するものである。また、特許文献2に記載された方法は、容器口部の外周部に形成されたネジ山部又はこれと螺合するキャップのネジ山部の少なくとも一方に縦方向複数箇所にベントスリットを形成し、容器内に内溶液を充填した後容器口部にキャップを被着し、キャップの下端と容器のネックサポート部との間隙に圧力洗浄水を注入するものである。
【0003】
【特許文献1】特開平5−65151号公報
【特許文献2】特許第2944994号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の方法では、茶渋のような洗浄しずらい汚れ等の洗浄が困難で、洗浄時間が長くなる問題がある。すなわち、口部洗浄処理後においても、図1に示されるような容器vの口部mと、その口部mに装着されたキャップcとの隙間gであって口部mの付け根部分に形成された冠状の係止凸部pと係合するキャップ開口端(図1において下端)のフィンfの部分の内側に洗浄済みの液が溜まり、容器が乾燥すると共に溜まっていた液中に含まれていた中味液の成分が、図2に示されるように、容器口部mの周囲の下部領域(キャップcのフィンfに隣接する部分)rに付着してしまうことになる。このため、中味液がお茶の場合には茶渋が、また果汁の場合には果汁の成分がその部分に付着してしまうことになる。
また、特許文献2に記載の方法では、キャップに小孔を形成する必要がない代わりに容器の口部にベントスリットを形成する必要があるため、従来の容器をそのまま使用して行えない問題がある。しかもこの特許文献2に記載の方法でも、上記中味液の成分の付着の問題を完全に解決することが困難である。
【0005】
本発明は、上記の従来の洗浄方法の問題点に鑑み成されたものであって、容器内への内容物の充填後の容器口部へのキャップの装着工程(キャッピング工程)を大幅に変更することなく安価に実施可能で、しかもキャップと容器口部との間の隙間を加熱殺菌する工程(パストクーラー工程若しくはパストライザー工程)に併せて実施することにより、キャップと容器口部との間の隙間が、より効果的に洗浄された中味入り容器の製造を可能にする方法を提供することを、目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本願の請求項1に記載の発明によれば、内部に中味液が充填され口部にキャップが装着された中味入り容器の製造方法において、
前記口部への装着前に前記キャップの内部を清浄な液体でぬらし、
前記内面がぬれた前記キャップを前記容器の口部に装着する、ことを特徴とする中味入り容器の製造方法が提供される。
本願の請求項2に記載の発明によれば、内部に中味液が充填され口部にキャップが装着された中味入り容器の製造方法において、
前記口部への装着前に前記キャップの内部を清浄な液体でぬらし、
前記内面がぬれた前記キャップを前記容器の口部に装着した後前記キャップと前記口部との間の隙間に洗浄液を注入する、ことを特徴とする中味入り容器の製造方法が提供される。
本願の請求項3に記載の発明によれば、請求項2に記載の中味液入り容器の製造方法において、前記口部と前記キャップとの間の隙間への洗浄液の注入を前記キャップの頂部近傍に周方向に隔てて形成されたスリットを介して洗浄液を注入する、ことを特徴とする中味入り容器の製造方法が提供される。
本願の請求項4に記載の発明によれば、請求項2に記載の中味液入り容器の製造方法において、前記口部と前記キャップとの間の隙間への洗浄液の注入を前記キャップの開口端に近い位置に形成されたスリットを介して行う、ことを特徴とする中味入り容器の製造方法が提供される。
本願の請求項5に記載の発明によれば、請求項2に記載の中味液入り容器の製造方法において、前記口部と前記キャップとの間の隙間への洗浄液の注入を前記キャップの下端と前記口部のネックサポート部の上面との間に形成される隙間を介して行う、ことを特徴とする中味入り容器の製造方法が提供される。
本願の請求項6に記載の発明によれば、請求項1ないし5のいずれかに記載の中味入り容器の製造方法において、前記キャップ内面を清浄な液体でぬらすことを、キャップがキャッパーのキャップ装着アタッチメントにより保持されている間にキャップ内面に清浄な液体を噴霧することにより行うことを特徴とする中味入り容器の製造方法が提供される。
本願の請求項7に記載の発明によれば、請求項1ないし5のいずれかに記載の中味入り容器の製造方法において、前記キャップ内面を清浄な液体でぬらすことを、キャップがキャッパーに供給される前にキャップ内面に清浄な液体を噴霧することにより行う、ことを特徴とする中味入り容器の製造方法が提供される。
本願の請求項8に記載の発明によれば、請求項1ないし7のいずれかに記載の中味入り容器の製造方法において、前記清浄な液体が無菌水である中味入り容器の製造方法が提供される。
本願の請求項9に記載の発明によれば、請求項1ないし8のいずれかに記載の中味入り容器の製造方法において、前記清浄な液体が加熱されていることを特徴とする中味入り容器の製造方法が提供される。
本願の請求項10に記載の発明によれば、請求項1ないし9のいずれかに記載の中味入り容器の製造方法において、更に、前記キャップの内面と前記口部の外面との間の隙間に存在する液体の層を前記隙間に圧縮空気を注入することにより排出する、ことを特徴とする中味入り容器の製造方法が提供される。
本願の請求項11に記載の発明によれば、内部に中味液が充填され口部にキャップが装着された中味入り容器の洗浄方法において、
前記口部への装着前に前記キャップの内部を清浄な液体でぬらし、
前記内面がぬれた前記キャップを前記容器の口部に装着した後前記キャップと前記口部との間の隙間に洗浄液を注入する、
ことを特徴とする中味入り容器の洗浄方法が提供される。
本願の請求項12に記載の発明によれば、請求項11に記載の中味入り容器の洗浄方法により洗浄された中味入り容器が提供される。
【発明の効果】
【0007】
請求項1に記載の発明によれば、キャップを容器の口部に装着する前にキャップの内側を予め清浄な液体でぬらしておくため、キャップ内面と口部の外面との間に液体の層が存在することになり、装着後の容器の移動による振動などにより緑茶、ジュース等の内容物の滴が容器の外に飛び跳ねても、容器口部の外周面にそのまま付着し難くなる。請求項2に記載の発明によれば、容器口部とキャップとの間に洗浄液を注入する際に、キャップ内面を清浄な液体で予めぬらしてあるため洗浄液の進入を促進し、洗浄効果を向上できることから、口部が洗浄されたキャップ付きの中味入り容器を製造できる。
更に、従来から使用されているスリット入りキャップを使用可能で、しかも従来から使用されている方法で洗浄液をキャップと容器口部との間に吹き込むことが可能で特別な設備を設ける必要なく安価にキャップ付きの中味入り容器を製造できる。
請求項6又は7に記載の発明によれば、従来から使用されている装置の一部の改良で洗浄方法を実施でき、安価にキャップ付きの中味入り容器を製造できる。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
図3において、中に中味液が充填された容器の口部に装着されるキャップcが部分断面で示されている。このキャップは従来使用されているものと同じ構造のものでよく、頂部(図3で上側)には天板bが、内面には、例えばペットボトルのような容器の図1に示される口部mに形成された雄ねじt1と螺合する雌ねじt2が、そして内面の開口部にはフィンfが形成されている。キャップcの周壁wには、天板bに近い位置において複数のスリットs1が、開口端に近い位置において複数のスリットs2が、それぞれ円周方向に隔ててかつ周壁の内外に貫通して形成されている。スリットs2はキャップ付き容器の開封時の破断用に設けられている。このキャップが装着される容器も従来の構造のものでよく、例えば、容器口部の基部に鍔状のネックサポート部qが形成されていてもよい。前記口部mに形成された雄ねじt1と前記雌ねじt2とを螺合した場合、キャップcの下端とネックサポート部qの上面との間には隙間g2が形成されるようになっている。
【0009】
図4において、容器内への内容物、例えばお茶、ジュース等の飲料の充填から容器の口部へのキャップの装着及び充填済みの容器の殺菌洗浄を行うライン1の概略構成が示されている。このラインの作業を行う各装置の構成、機能は従来使用されているものと殆ど同じであるから、同じものについては、説明を簡素化するために装置名とその動作(又は機能)を述べるだけで詳細な説明は省略する。図4において、2は、ペットボトル、瓶等の容器内に所定量のジュース、お茶等の飲料であり得る中味液を充填するフィラーであって、容器を円形軌道に沿って移動させる間に容器の口部から容器内に中味液を充填する公知の構造のものである。3は、フィラー2によって中味液が充填された容器を円形軌道に沿って移動させる間にその容器の口部にキャップを装着するキャッパでこれも公知の構造のものである。4は、フィラー2によって中味液が充填された容器を位置Aで受け取って位置Bにおいてキャっパ3に受け渡す転送装置である。5は、図示しないキャップ供給装置からキャップを受け取って位置Bとは円周方向に隔てられた位置Cにおいてキャッパに転送するキャップ搬送装置である。6は、キャッパによって口部にキャップが装着された容器を位置Dにおいてコンベヤ7に転送する転送装置である。
【0010】
本発明においては、キャップ搬送装置5によってキャッパ3に搬送されたキャップcの内面を純水、無菌水等の無菌で清浄な液体(以下清浄な液体とは無菌状態にある液体を言う)で予めぬらしておくようになっている。このため、キャッパ3のキャップ装着アタッチメント31によってキャップcが、図5に示されるように、開口部を下向きにして保持されて位置Cから位置B(図4)に搬送される移送経路の途中に清浄な液体を噴射する噴射装置32を設けておき、この間で移動する間に、噴射装置でキャップの内部に無菌の液体Lを噴射する。位置Cと位置Bとの間ではキャップ装着アタッチメント31の直下には容器(中味液が充填された)が送られて来ていないので、キャップ内面への液体の噴霧により液体の滴が下に落ちても問題はない。液体Lの吹きつけは、液体がキャップ内面全体に付着するように、液体を霧状にして行うのがよい。なお、液体の噴霧によりその液体が周囲に飛散しないようにガード等を設けることはもちろんである。また、キャップ装着アタッチメントは、例えば本出願人による出願に係る特開2003−246394号に示されている公知の構造のものでよい。
【0011】
キャップcの内側に清浄な液体が吹き付けられ後、キャップはキャップ搬送装置によりキャッパーに送られる。清浄な液体が吹き付けられたキャップはそのキャップ装着アタッチメント31により、公知の方法で容器の口部に装着される。したがって、キャップの装着が完了した時点でもキャップの内面(したがって、キャップcの内面と口部bの外面との間)に液体の層が存在することになる。もしキャッパーによるキャップの装着工程中或いはその直前で容器の振動等により中味液が飛散して容器口部の外周に飛散したとしても、直接、容器口部の外周に付着することが防止される。たとえ付着して、半乾き状態になったとしても、その飛散し半乾き状態の中味液がキャップ内に付着した清浄な液体により再びぬらされ、或いは薄められて流れ易くなる。なお、隙間g内の前記液体の層を、キャップに形成されたスリットs1又はスリットs2、或いはキャップcの下端と口部のネックサポート部qとの間に形成された隙間g2から清浄な圧縮空気を注入し、外部に排出してもよい。この場合飛散した中味液をより効果的に外部に排出することができる。このようにすることにより、後述する洗浄工程を省略可能である。
【0012】
隙間gの洗浄を更に十分に行うには以下の洗浄工程を行う。
キャップが装着された容器はキャッパー3から転送装置6によってコンベア7に受け渡される。キャップが装着された容器は、コンベア7によりパストクーラー8に送られる。このパストクーラー8は、容器口部とキャップとの嵌合部を加熱殺菌、洗浄する装置で公知の構造のものである。このパストクーラーにおいて、キャップ付きの容器は立った状態で所定の経路に沿って搬送され、その間にキャップの外周には、図6に示されるように、噴射部81によりキャップ付きの中味入り容器の上部から純水、無菌水のような無菌の洗浄液が吹き付けられる。なお、前記無菌の洗浄液は常温でもよく、或いは加熱されていてもよい。
キャップcの周壁の天板側の位置には前述のように複数のスリットs1が円周方向に隔てて形成されているため、吹き付けられた洗浄液はスリットs1を通してキャップの内側の口部とキャップとの間の隙間g内に入り込み、キャップの開口部(図で下側)から外に流出する。これによりキャップ内面に噴射された液体Lを用いて毛細管現象を利用して隙間gの洗浄を効果的に行うことができる。この場合、容器の口部外周のねじ山部分に前記特許文献2に示されるように、ベントスリットが形成されていれば、そのベントスリットを通して外部に排出するのでより効果的である。なお、キャップの天板と容器口部の開口端とは密着しているので、洗浄液が容器内に入ることはない。
【0013】
なお、容器口部とキャップとの嵌合部が洗浄される限りにおいて、この加熱殺菌、洗浄の際に容器や中味液も加熱殺菌するパストライザーにより洗浄液を吹き付けてもよく、この場合、図7に示されるように洗浄液噴射部91から吹き付けることにより、図7(A)に示されるように、搬送される容器に装着されているキャップcに形成されたスリットs1を介してや、図7(B)に示されるように、キャップcに形成されたスリットs2を介してや、或いは、図7(C)に示されるように、キャップcの下端とネックサポート部qとの間の隙間g′を介して洗浄液を隙間g内に注入させるようにしても構わない。
また、図6又は図7に示された方法で洗浄液を注入させた後で、キャップに形成されたスリットs1又はスリットs2、或いはキャップcの下端と口部のネックサポート部qとの間に形成された隙間g′から清浄な圧縮空気を注入し、隙間g内に存在する洗浄液を外部に排出してもよい。
【0014】
図8において、キャップ内面に無菌の液体を吹き付ける方法の変形例が示されている。この方法では、キャップ搬送装置5によってキャッパ3に搬送されるキャップcの内面を純水のような無菌水等の無菌の清浄な液体で予めぬらしておくようになっている。このため、図7に示されるように、キャップ搬送装置5の搬送スター51による搬送経路の途中で支持板52に形成された切欠き部53の位置に液体噴射位置に噴射ノズル54を設けておきその噴射ノズルによりキャップが液体噴射位置に来たときに噴射ノズル54によりキャップc内に清浄液を吹き付ける。
【産業上の利用可能性】
【0015】
ペットボトル詰め飲料の製造に利用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】(A)は容器口部とその口部に装着されたキャップの一例を示す断面図であり、(B)は容器口部とその口部に装着されたキャップの別の例を示す部分断面図である。
【図2】容器口部に茶渋等の付着物が付いた状態を示す図である。
【図3】本発明の方法を実施する際に使用するキャップの例を示す部分断面図である。
【図4】本発明のキャップ付き容器の洗浄方法を実施するラインの概略説明図である。
【図5】(A)はキャッパの概略側面図であり、(B)はキャッパのキャップ装着アタッチメントにより保持されているキャップに無菌液を噴霧する方法を示す図である。
【図6】パストクーラーの洗浄液噴射部により中味入り容器の上部から洗浄液を吹き付ける状態を示す図である。
【図7】(A)ないし(C)はパストライザーにおいて行われる容器への洗浄液の噴射を示す図である。
【図8】キャップに無菌液を噴霧する別の方法を示す図であって、(A)はキャップ搬送装置の搬送スターを示す部分平面図であり、(B)はその側面図である。
【符号の説明】
【0017】
c キャップ b 天板
g、g2 隙間 m 口部
q ネックサポート部 s1、s2 スリット
v 容器
1 キャップ付き容器の製造ライン
2 フィラー 3 キャッパ
4、6 転送装置 5 キャップ搬送装置
31 キャップ装着アタッチメント 32 液体噴射装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
内部に中味液が充填され口部にキャップが装着された中味入り容器の製造方法において、
前記口部への装着前に前記キャップの内部を清浄な液体でぬらし、
前記内面がぬれた前記キャップを前記容器の口部に装着する、
ことを特徴とする中味入り容器の製造方法。
【請求項2】
内部に中味液が充填され口部にキャップが装着された中味入り容器の製造方法において、
前記口部への装着前に前記キャップの内部を清浄な液体でぬらし、
前記内面がぬれた前記キャップを前記容器の口部に装着した後前記キャップと前記口部との間の隙間に洗浄液を注入する、
ことを特徴とする中味入り容器の製造方法。
【請求項3】
請求項2に記載の中味液入り容器の製造方法において、
前記口部と前記キャップとの間の隙間への洗浄液の注入を前記キャップの頂部近傍に形成されたスリットを介して洗浄液を注入する、
ことを特徴とする中味入り容器の製造方法。
【請求項4】
請求項2に記載の中味液入り容器の製造方法において、
前記口部と前記キャップとの間の隙間への洗浄液の注入を前記キャップの開口端に近い位置に形成されたスリットを介して行う、
ことを特徴とする中味入り容器の製造方法。
【請求項5】
請求項2に記載の中味液入り容器の製造方法において、
前記口部と前記キャップとの間の隙間への洗浄液の注入を前記キャップの下端と前記口部のネックサポート部の上面との間に形成される隙間を介して行う、
ことを特徴とする中味入り容器の製造方法。
【請求項6】
請求項1ないし5のいずれかに記載の中味入り容器の製造方法において、
前記キャップ内面を清浄な液体でぬらすことを、キャップがキャッパーのキャップ装着アタッチメントにより保持されている間にキャップ内面に清浄な液体を噴霧することにより行うことを特徴とする中味入り容器の製造方法。
【請求項7】
請求項1ないし5のいずれかに記載の中味入り容器の製造方法において、前記キャップ内面を清浄な液体でぬらすことを、キャップがキャッパーに供給される前にキャップ内面に清浄な液体を噴霧することにより行う、ことを特徴とする中味入り容器の製造方法。
【請求項8】
請求項1ないし7のいずれかに記載の中味入り容器の製造方法において、前記清浄な液体が無菌水である中味入り容器の製造方法。
【請求項9】
請求項1ないし8のいずれかに記載の中味入り容器の製造方法において、前記清浄な液体が加熱されていることを特徴とする中味入り容器の製造方法。
【請求項10】
請求項1ないし9のいずれかに記載の中味入り容器の製造方法において、更に、
前記キャップの内面と前記口部の外面との間の隙間に存在する液体を前記隙間に圧縮空気を注入することにより排出する、
ことを特徴とする中味入り容器の製造方法。
【請求項11】
内部に中味液が充填され口部にキャップが装着された中味入り容器の洗浄方法において、
前記口部への装着前に前記キャップの内部を清浄な液体でぬらし、
前記内面がぬれた前記キャップを前記容器の口部に装着した後前記キャップと前記口部との間の隙間に洗浄液を注入する、
ことを特徴とする中味入り容器の洗浄方法。
【請求項12】
請求項11に記載の中味入り容器の洗浄方法により洗浄された中味入り容器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−191184(P2007−191184A)
【公開日】平成19年8月2日(2007.8.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−10574(P2006−10574)
【出願日】平成18年1月19日(2006.1.19)
【特許番号】特許第3927990号(P3927990)
【特許公報発行日】平成19年6月13日(2007.6.13)
【出願人】(000001904)サントリー株式会社 (319)
【Fターム(参考)】