説明

乗り物用物入れ装置

【課題】シャッターがケースの開口を閉成している状態で、ケースの開口が形成されている面とシャッターの表面とが略同一面とした乗り物用物入れ装置を提供する。
【解決手段】小物を収納可能なる収納部2aを備え且つ一方の面2bに前記収納部に連通した開口3を有するケース2と、該ケース2の開口3を閉成する位置及び前記ケース2の開口3を開成すると共にケース2内に収納される位置間を移動手段5により摺動自在なるシャッター4と、開口3の形成されたケース2の面2bに配され且つ開口3を閉成したシャッター4の周囲に配されてなる可動フィニッシャ6とより構成されてなり、シャッター4が閉成した状態では、シャッター4の表面4aと可動フィニッシャ6の表面6aとがケース2の開口3が形成されてなる面2bと略同一面となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車や鉄道、航空機、船舶などの乗り物に用いられる物入れ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来の乗り物、特に自動車用物入れ装置としては、中空状に形成されてなる小物収納用のケースの一方の面、例えば上面には、小物を出し入れするための開口が形成されてなり、該開口を閉成したり開成したりすることが可能なシャッターが、ケースに配されたレール上を摺動自在としているもの(先行技術文献1)が、従来技術として知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2003−020851号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、従来技術は、シャッターが摺動自在に係合しているレールが、ケースに設けられているため、レールを設ける関係で、ケースの一方の面より一段下げた位置にレールが配されることにより、ケースの一方の面より一段下がったレールに配されるシャッターは、ケースの一方の面より一段下がる事になる。つまり、シャッターの部分が、ケースの一方の面より下がった凹部となる、という課題がある。
【0005】
上記の課題を解決するために、本発明は、シャッターがケースの開口を閉成している状態で、ケースの開口が形成されている面とシャッターの表面とが略同一面とした乗り物用物入れ装置を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の課題を解決するために、本発明の請求項1記載の乗り物用物入れ装置は、小物を収納可能なる収納部を備え且つ一方の面に前記収納部に連通した開口を有するケースと、該ケースの開口を閉成する位置及び前記ケースの開口を開成すると共に前記ケース内に収納される位置間を移動手段により摺動自在なるシャッターと、前記開口の形成されたケースの面に配され且つ前記開口を閉成した前記シャッターの周囲に配されてなる可動フィニッシャとより少なくとも構成されてなり、前記シャッターが閉成した状態では、前記シャッターの表面と前記可動フィニッシャの表面とが前記ケースの開口が形成されてなる面と略同一面となることを特徴とする。
【0007】
また、本発明の請求項2記載の乗り物用物入れ装置は、請求項1記載の前記シャッターが、表側が前記移動手段に沿って曲折可能なるよう一体状をなし且つ裏側が前記移動手段の曲折に従順可能なるよう形成されてなるシャッター本体と、該シャッター本体の裏側から側方に張り出すと共に前記移動手段に摺動自在に軸支されてなるガイド軸とより少なくとも構成されてなることを特徴とする。
【0008】
更に、本発明の請求項3記載の乗り物用物入れ装置は、請求項1記載の前記可動フィニッシャが、前記シャッターの開成軌跡外に移動可能なるよう常時付勢されてなることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明は、請求項1記載の発明によれば、小物を収納可能なる収納部を備え且つ一方の面に前記収納部に連通した開口を有するケースと、該ケースの開口を閉成する位置及び前記ケースの開口を開成すると共に前記ケース内に収納される位置間を移動手段により摺動自在なるシャッターと、前記開口の形成されたケースの面に配され且つ前記開口を閉成した前記シャッターの周囲に配されてなる可動フィニッシャとより少なくとも構成されてなり、前記シャッターが閉成した状態では、前記シャッターの表面と前記可動フィニッシャの表面とが前記ケースの開口が形成されてなる面と略同一面となることを特徴とするため、前記シャッターが前記ケースの開口を閉成している状態で、前記ケースの開口が形成されている面とシャッターの表面と可動フィニッシャの表面とが略同一面になるという効果を奏する。
【0010】
また、本発明は、請求項2記載の発明によれば、前記シャッターが、表側が前記移動手段に沿って曲折可能なるよう一体状をなし且つ裏側が前記移動手段の曲折に従順可能なるよう形成されてなるシャッター本体と、該シャッター本体の裏側から側方に張り出すと共に前記移動手段に摺動自在に軸支されてなるガイド軸とより少なくとも構成されてなることを特徴とするため、前記ガイド軸が前記移動手段の形状に沿って摺動できるから、シャッター本体の裏面側が摺動する側に適宜移動可能であり、シャッター本体の表面側が適宜曲折できることで、前記ケース内に前記シャッターが収納可能である、という効果を奏する。
【0011】
更に、本発明は、請求項3記載の発明によれば、前記可動フィニッシャが、前記シャッターの開成軌跡外に移動可能なるよう常時付勢されてなることを特徴とするため、前記シャッターのロックを解除すると、常時付勢手段により、前記可動フィニッシャは前記シャッターの開成軌跡外に移動するので、前記可動フィニッシャが前記シャッターの周囲にあるにもかかわらず、開成の邪魔にならず、スムーズな開成を可能とする、という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明の実施例1に係るシャッターを閉じた状態における乗り物用物入れ装置を後ろより示す斜視図。
【図2】図1のSA−SA線に沿った断面図。
【図3】図2のシャッターのロックを解除させて付勢力で若干シャッターが開いた状態を示す図2相当断面図。
【図4】図1のSB−SB線に沿った断面図。
【図5】図3の要部拡大断面図。
【図6】図1の乗り物用物入れ装置の分解斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。本発明において、シャッターがケースの開口を閉成している状態で、ケースの開口が形成されている面とシャッターの表面とが略同一面とした乗り物用物入れ装置を提供するという目的を、小物を収納可能なる収納部を備え且つ一方の面に前記収納部に連通した開口を有するケースと、該ケースの開口を閉成する位置及び前記ケースの開口を開成すると共に前記ケース内に収納される位置間を移動手段により摺動自在なるシャッターと、前記開口の形成されたケースの面に配され且つ前記開口を閉成した前記シャッターの周囲に配されてなる可動フィニッシャとより少なくとも構成されてなり、前記シャッターが閉成した状態では、前記シャッターの表面と前記可動フィニッシャの表面とが前記ケースの開口が形成されてなる面と略同一面となることで、実現した。以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【実施例1】
【0014】
本発明の実施例1に係る構造を、図1〜図6を用いて説明する。この実施例1の自動車用物入れ装置1は、前後関係では、図示しないインストルメントパネルの後ろ側RRに配され、上下関係では、図示しない床の上UPに配され、左右関係では、図示しない座席と座席との間に配されているもので、前記座席に着座する乗員の小物、例えばCD、MDなどの音響機器やティッシュペーパー、チケット、菓子類などの一時保管場所として供されるものである。
【0015】
前記自動車用物入れ装置1は、前記小物を収納可能なる収納部2aを備え且つ一方の面である上面2bに前記収納部2aに連通した開口3を有するケース2と、該ケース2の開口3を閉成する位置(図1及び図2参照)及び前記ケース2の開口3を開成すると共に前記ケース2内に収納される位置間を移動手段5により摺動自在なるシャッター4と、前記開口3の形成されたケース2の上面2bに配され且つ前記開口3を閉成した前記シャッター4の周囲に配されてなる可動フィニッシャ6と、前記ケース2の開口3の縁部を覆うと共に外側に延在されてなる化粧板7と、前記シャッター4が前記ケース2に固定されるロック手段8とより構成されてなる。
【0016】
図1及び図2に示すように、前記シャッター4が前記開口3を閉成した状態では、前記シャッター4の表面4aと前記可動フィニッシャ6の表面6aとが前記ケース2の開口3が形成されてなる上面2b及び前記化粧板7の表面7aと略同一面となるように構成されてなる。前記「略同一面」について、厳密にとらえると、前記ケース2の開口3が形成されてなる後側RRの前記上面2bと、前記化粧板7との間には、後述するフィン9が介在しているので、該フィン9の板厚分だけ、図2に示すように、段差がある。しかし、該フィン9は2ミリメートルと薄い板厚であり、従来に比べれば、前記シャッター4の表面4aと、前記可動フィニッシャ6の表面6aと、前記ケース2の開口3が形成されてなる上面2bと、前記化粧板7の表面7aと、フィン9とが、連続する同一面のように見えるので、「略同一面」と表現した。
【0017】
図1の左斜め上側矢印FR及び図2、3の左側矢印FRが、共に自動車の前側方向、同じく図1の右斜め下側矢印RR及び図2、3の右側矢印RRが、共に自動車の後ろ側方向、図1乃至図3の上側矢印UPが、自動車の上側方向、図1乃至図3の下側矢印LWRが、自動車の下側方向をそれぞれ指し示している。また、側方とは、即ち自動車の左右方向LH、RHを指し示している。
【0018】
前記ケース2は、側板部12と底板部13とよりなる左側部材10及び該左側部材10に対して左右対称に形成されてなる側板部12’と底板部13’とよりなる右側部材11双方のフランジ10a,11aが合わさって振動溶着、ビス止め等の支持手段(この実施例は、図6に示すように、8個のビス17によりフランジ10a、11aに螺合してなる。)により上面2bに開口3が形成されてなる矩形の箱状に形成されてなる。箱状に形成された前記ケース2の上側UPの前記開口3縁部には、前記シャッター4が前後FR、RRに摺動可能なレール部14が左右対称に形成されてなる。
【0019】
前記シャッター4は、表面4aを含む表側4bが前記移動手段5のレール部14に沿って曲折可能なるよう一体状をなし且つ裏側4cが前記移動手段5の曲折に従順して前後方向に移動可能なるよう形成されてなるシャッター本体4dと、該シャッター本体4dの裏側4cから側方、即ち自動車の左右方向LH、RHに張り出すと共に前記移動手段5のレール部14に摺動自在に軸支されてなる円柱状のガイド軸16とより構成されてなる。前記裏側4cは、前後に隙間4fが形成されてなり、後述する前記レール部14、14の曲率が小さい内部14b及び逆C字状部14cでもスムーズに移動できるようにしている。
【0020】
前記移動手段5の前記レール部14、14は、前記ケース2の左側部材10及び右側部材11双方の側板部12、12’に形成されてなるもので、前記ケース2の開口3に沿った前後方向に略水平に延びる上部部14aと、該上部部14aの後側RRから収納部2a内に前記シャッター4を引きずり込むことが可能なる内部14bと、前記シャッター4の前後長さを制御するように開口3側にシャッター4を導く逆C字状部14cと、後述するロック手段8が前記可動フィニッシャ6に当接する位置で前記シャッター4の動きを停止させるストッパ部14dとよりなる。図2に示す該レール部14に沿っている二点鎖線は、前記シャッター4の開成軌跡を示す。前記移動手段5の前記レール部14、14は、図1に示すように、側方、即ち自動車の左右方向LH、RHに突出してなる。
【0021】
前記ロック手段8は、前記シャッター4の前側FRに上下UP、LWRに形成されてなる貫通孔18a内を上下動可能なるロックノブ18と、該ロックノブ18を上側UPに常時付勢してなるコイル状スプリング19と、該コイル状スプリング19の下端部19aを支えると共に図示しない周知のハートカムを内蔵してなるボックス部20とよりなり、図2に示すように、前記ロック手段8がロック状態にある時には、前記シャッター4は、化粧板7の支持部7bに水平方向に進退自在な可動フィニッシャ6をケース2の前板部21に押圧している。前記ボックス部20は、図6に示すように、ビス24により、前記シャッター4の裏面4hに螺結されてなる。前記ハートカムは、周知のため、説明は割愛する。
【0022】
また、前記ロックノブ18を押し下げることで、ロック状態を解除すると、前記可動フィニッシャ6を常時後側RRに付勢してなる「付勢手段」であるコイル状スプリング22により図3及び図5に示すように、可動フィニッシャ6を摺動させ、前記シャッター4を開成する方向に押圧する。こうして、前記シャッター4の後側端末部4fは、可動フィニッシャ6を後側RRに押圧する。該可動フィニッシャ6は、フィン9に案内されて後側RRに移動し、シャッター4の開成軌跡15から外れる。
【0023】
また、前記シャッター4は、図5に拡大して示す薄肉部4gにより前後FR、RRに合成樹脂により一体に形成されていることで、図1及び図2に示すように、前側FRから後側RRまで一様な平面状をなす形状から、図3に示すように、後側RRのみが曲折状をなす形状、そして、図3のレール部14の内部14b及びC字状部14cに沿って全体に曲がっている形状まで変化が可能なるよう形成されてなる。前記ガイド軸4eは、前記シャッター4の裏側4c一つ一つに形成されてなり、前記シャッター4の摺動方向、即ち、自動車の前後方向FR、RRに対して直角方向、即ち自動車の左右方向LH、RHに張り出すと共に前記レール部14に摺動自在に軸支されてなる。前記ガイド軸4eは、この実施例では32個が形成されてなる。
【0024】
前記ロック手段8は、ケース2とシャッター4とに形成されてなり、シャッター4が図1及び図2に示すように、閉成した状態で、自動車の加減速など前後方向FR、RRの荷重が発生しても、シャッター4の閉じ位置を保持(ロック)するように構成されている一方、適宜の操作、即ち、コイル状スプリング19に抗して、ロックノブ18を押し下げることで、ロックを解除して、シャッター4を移動可能としている。
【0025】
前記可動フィニッシャ6は、図6に示すように、前記シャッター4の外側と接する開口6bが形成されてなる枠状に形成されてなり、前記可動フィニッシャ6の前側FRは、図2及び図5に示すように、化粧板7に水平方向後側RRに突出されてなる中空状の第1ボス7c、7cにコイル状スプリング22が配設されていて、前記シャッター4を常時後側RRに付勢している。前記可動フィニッシャ6の後側RRは、図2及び図6に示すように、前記フィン9に対して前後摺動自在に支持されてなる。符号6cは、前記可動フィニッシャ6の前側FRに形成されたロッド部で、前記支持部7bを前後動できる可動フィニッシャ6の下側LWRに形成されている。即ち、前記第1ボス7c、7cの側壁に形成した開口部7c’、7c’に係合部7d、7dが係止して、前記可動フィニッシャ6の後退動が停止されるように構成されてなる。
【0026】
前記フィン9は、図2及び図6に示すように、化粧板7の後端部から垂下LWRされてなる第2ボス7dの底面にビス23により固設されてなる。
【0027】
次に、この実施例1の作用を説明する。
【0028】
小物、例えばCD、MDなどの音響機器やティッシュペーパー、チケット、菓子類などの一時保管場所として供されるものを収納可能なる収納部2aを備え且つ一方の面である上面2bに前記収納部2aに連通した開口3を有するケース2と、該ケース2の開口3を閉成する位置及び前記ケース2の開口3を開成すると共に前記ケース2内に収納される位置間を移動手段5により摺動自在なるシャッター4と、前記開口3の形成されたケース2の上面2bに配され且つ前記開口3を閉成した前記シャッター4の周囲に配されてなる可動フィニッシャ6とより少なくとも構成されてなり、前記シャッター4が閉成した状態では、前記シャッター4の表面4aと前記可動フィニッシャ6の表面6aとが前記ケース2の開口3が形成されてなる上面2bと略同一面となるため、前記シャッター4が前記ケース2の開口3を閉成している状態で、前記ケース2の開口3が形成されている上面2bとシャッター4の表面4aと可動フィニッシャ6の表面6aとが略同一面になる。
【0029】
また、前記シャッター4の表側4bが、前記移動手段5に沿って曲折可能なるよう一体状をなし且つ前記シャッター4の裏側4cが前記移動手段5の曲折に従順可能なるよう形成されてなるシャッター本体4dと、該シャッター本体4dの裏側4cから側方、即ち自動車の左右方向LH、RHに張り出すと共に前記移動手段5に摺動自在に軸支されてなるガイド軸4eとより少なくとも構成されてなるため、前記ガイド軸4eが前記移動手段5の形状に沿って摺動できるから、シャッター本体4dの裏面側4hが摺動する側に適宜移動可能であり、シャッター本体4dの表面4a側が適宜曲折できることで、前記ケース2内に前記シャッター4が収納可能である。
【0030】
更に、前記可動フィニッシャ6が、前記シャッター4の開成軌跡15外に移動可能なるよう常時付勢されてなるため、前記シャッター4のロック手段8のロックを解除すると、常時コイル状スプリング22により、前記可動フィニッシャ6は前記シャッター4の開成軌跡15外に移動するので、前記可動フィニッシャ6が前記シャッター4の周囲にあるにもかかわらず、開成の邪魔にならず、スムーズな開成を可能とする、という効果を奏する。
【産業上の利用可能性】
【0031】
本発明は、以上の実施例では、自動車用物入れ装置1を例にして説明したが、自動車用だけでなく、航空機、船舶、鉄道などあらゆる乗り物の物入れ装置に適用されるものである。
【0032】
本発明は、以上の実施例では、自動車用物入れ装置1は、前後関係では、図示しないインストルメントパネルの後ろ側に配され、上下関係では、図示しない床の上に配され、左右関係では、図示しない座席と座席との間に配されているものとして説明したが、こうしたレイアウトに限定されるものではなく、座席に組み込まれたものでも、天井に組み込まれたものでも、左右何れかの、或いは左右双方の壁に組み込まれたものでも、床に組み込まれたものでも、良い。
【0033】
本発明は、以上の実施例では、開口3が形成されてなるのは、ケース2の上面2bとして説明したが、上面2bに限定されるものではなく、ほぼ垂直な状態までの間のあらゆる角度でも可能であるので、一方の面とした。
【符号の説明】
【0034】
1 自動車用物入れ装置
2 ケース
2a ケースの収納部
2b ケースの上面(開口が形成されてなる一方の面)
3 開口
4 シャッター
4a シャッターの表面
4b シャッターの表側
4c シャッターの裏側
4d シャッター本体
4e ガイド軸
4f シャッターの後側端末部
4g シャッターの薄肉部
4h シャッターの裏面
5 移動手段
6 可動フィニッシャ
6a 可動フィニッシャの表面
15 シャッターの開成軌跡
16 ガイド軸

【特許請求の範囲】
【請求項1】
小物を収納可能なる収納部を備え且つ一方の面に前記収納部に連通した開口を有するケースと、該ケースの開口を閉成する位置及び前記ケースの開口を開成すると共に前記ケース内に収納される位置間を移動手段により摺動自在なるシャッターと、前記開口の形成されたケースの面に配され且つ前記開口を閉成した前記シャッターの周囲に配されてなる可動フィニッシャとより少なくとも構成されてなり、
前記シャッターが閉成した状態では、前記シャッターの表面と前記可動フィニッシャの表面とが前記ケースの開口が形成されてなる面と略同一面となることを特徴とする乗り物用物入れ装置。
【請求項2】
請求項1記載の乗り物用物入れ装置であって、
前記シャッターが、表側が前記移動手段に沿って曲折可能なるよう一体状をなし且つ裏側が前記移動手段の曲折に従順可能なるよう形成されてなるシャッター本体と、該シャッター本体の裏側から側方に張り出すと共に前記移動手段に摺動自在に軸支されてなるガイド軸とより少なくとも構成されてなることを特徴とする乗り物用物入れ装置。
【請求項3】
請求項1又は請求項2記載の乗り物用物入れ装置であって、
前記可動フィニッシャが、前記シャッターの開成軌跡外に移動可能なるよう常時付勢されてなることを特徴とする乗り物用物入れ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−166654(P2012−166654A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−28365(P2011−28365)
【出願日】平成23年2月14日(2011.2.14)
【出願人】(000229955)日本プラスト株式会社 (740)
【Fターム(参考)】