説明

乗客コンベアの駆動装置

【課題】設置面積の省スペース化を可能するとともに、制動器の小型化、回転円盤の軽量化を図ることのできる乗客コンベアの駆動装置の提供。
【解決手段】駆動電動機16に備えられ第1の速度で回転し高速段小歯車23Bが取付けられる減速機入力軸23と、第1の速度より低速となる第2の速度で回転し高速段小歯車23Bと噛合する高速段大歯車22Aおよび低速段小歯車22Bが取付けられる減速機中間軸22と、第2の速度より低速となる第3の速度で回転し低速段小歯車22Bと噛合する低速段大歯車21Aおよび出力スプロケット14が取付けられ、その中心が減速機入力軸23の中心の延長に配置される減速機出力軸21と、高速段大歯車22Aと噛合する第2高速段小歯車24Bを介して回転するアイドル軸24とを設けるとともに、減速機入力軸23、減速機中間軸22およびアイドル軸24を鉛直方向に沿って同一平面に配した構成。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、乗客コンベアの駆動装置に係り、特に、踏板および移動手摺に駆動力を付与する駆動電動機の回転を減速する減速機の構造に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に乗客コンベアの駆動装置は、駆動電動機、複数の歯車列からなる減速機、制動器、回転円盤、速度検出器、チェーンおよびスプロケット等から構成されており、駆動電動機の回転をこれら動力伝達要素により減速して、乗客を運搬する踏板を駆動している。
【0003】
近年、建築当初には乗客コンベアの導入を考慮していない建屋等に対して、追加的に乗客コンベアを導入するケースが増加してきており、乗客コンベアの設置スペースに対する削減要求が強くなってきた。
【0004】
このような必要に応じて、従来、機械室の駆動装置の占有スペースを少なくするために、2番目に低い速度で回転する歯車軸の上に3番目に低い速度で回転する歯車軸を配置した減速機の上に駆動電動機を備えたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−18123号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述した駆動装置では、低速段大歯車と低速段小歯車の組合せは概略同一水平面内に配置されていることから、減速機の幅寸法は少なくとも低速段大歯車直径と低速段小歯車直径の和に減速機箱の厚さ寸法を加えたものとなり、それ以上の幅寸法の低減を図ることができなかった。
【0006】
また、駆動装置に備えられる制動器にあっては、乗客コンベアを停止・保持するために必要となる制動力はその取付け軸の回転数に比例して小さくなるという特性があるが、従来のものでは制動器が駆動電動機軸ではなく減速機入力軸に取付けられていることから、制動器取付け軸の回転数が駆動電動機軸より低くなり、必要とされる制動力が大きくなるので制動器が大型化し、コストが増大する問題があった。
【0007】
さらに、乗客コンベアを安全に制動させるための慣性モーメントを確保する回転円盤にあっては、その外径が同一の場合、回転円盤の取付け軸回転数の二乗に比例して回転円盤の重量を軽減できるという特性がある。
【0008】
本発明は、上述した従来技術における実情からなされたもので、その目的は、設置面積の省スペース化を可能とするとともに、制動器の小型化、回転円盤の軽量化を図ることのできる乗客コンベアの駆動装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達成するために、本発明の請求項1に係る発明は、出力スプロケットを介して踏板および移動手摺を駆動する駆動電動機と、前記出力スプロケットと前記駆動電動機との間に設けられ、複数の歯車列を介して前記駆動電動機の回転速度を減速する減速機と、この減速機の回転を制動する制動器と、前記減速機に慣性モーメントを付与する回転円盤と、前記減速機に備えられ回転数を検出する速度検出器とを備えた乗客コンベアの駆動装置において、前記駆動電動機に備えられ第1の速度で回転し、高速段小歯車が取付けられる減速機入力軸と、前記第1の速度より低速となる第2の速度で回転し、前記高速段小歯車と噛合する高速段大歯車および低速段小歯車が取付けられる減速機中間軸と、前記第2の速度より低速となる第3の速度で回転し、前記低速段小歯車と噛合する低速段大歯車および前記出力スプロケットが取付けられ、その中心が前記減速機入力軸の中心の延長に配置される減速機出力軸と、前記高速段大歯車と噛合する第2高速段小歯車を介して回転するアイドル軸とを設けるとともに、前記減速機入力軸、前記減速機中間軸および前記アイドル軸を鉛直方向に沿って同一平面に配した構成にしてある。
【0010】
このように構成した本発明の請求項1に係る発明では、減速機出力軸の中心が減速機入力軸の中心の延長に配置されるとともに、減速機入力軸、減速機中間軸およびアイドル軸を鉛直方向に沿って同一平面に配されていることから、駆動装置の概略幅寸法を低速段大歯車の直径と減速機箱の厚さ寸法の和とすることができる。
【0011】
また、本発明の請求項2に係る発明は、出力スプロケットを介して踏板および移動手摺を駆動する駆動電動機と、前記出力スプロケットと前記駆動電動機との間に設けられ、複数の歯車列を介して前記駆動電動機の回転速度を減速する減速機と、この減速機の回転を制動する制動器と、前記減速機に慣性モーメントを付与する回転円盤と、前記減速機に備えられ回転数を検出する速度検出器とを備えた乗客コンベアの駆動装置において、前記駆動電動機に備えられ第1の速度で回転し、高速段小歯車が取付けられる減速機入力軸と、前記第1の速度より低速となる第2の速度で回転し、前記高速段小歯車と噛合する高速段大歯車および低速段小歯車が取付けられる減速機中間軸と、前記第2の速度より低速となる第3の速度で回転し、前記低速段小歯車と噛合する低速段大歯車および前記出力スプロケットが取付けられ、その中心が前記減速機入力軸の中心の延長に配置される減速機出力軸と、前記高速段大歯車と噛合する第2高速段小歯車を介して回転するアイドル軸とを設けるとともに、前記減速機入力軸、前記減速機中間軸および前記アイドル軸を水平方向に沿って同一平面に配した構成にしてある。
【0012】
このように構成した本発明の請求項2に係る発明では、減速機出力軸の中心が減速機入力軸の中心の延長に配置されるとともに、減速機入力軸、減速機中間軸およびアイドル軸を鉛直方向に沿って同一平面に配されていることから、駆動装置の概略高さ寸法を低速段大歯車の直径と減速機箱の厚さ寸法の和とすることができる。
【0013】
さらに、本発明の請求項3に係る発明は、前記第2高速段小歯車の歯数を前記高速段小歯車の歯数より少なく設定し、前記アイドル軸を前記第1の速度より高速となる第4の速度で回転する構成にしてある。
【0014】
このように構成した本発明の請求項3に係る発明では、第2高速段小歯車の歯数を高速段小歯車の歯数より少なく設定することにより、アイドル軸を減速機入力軸より高速で回転させることができる。
【0015】
さらにまた、本発明の請求項4に係る発明は、前記アイドル軸に、前記制動器を備えた構成にしてある。
【0016】
このように構成した本発明の請求項4に係る発明では、アイドル軸に制動器を備えることによりスペースをより効率よく用いることができるとともに、特に、減速機入力軸より高速で回転するアイドル軸に制動器を備えることにより、当該制動器の小型化を図ることができる。
【0017】
また、本発明の請求項5に係る発明は、前記アイドル軸に、前記回転円盤を備えた構成にしてある。
【0018】
このように構成した本発明の請求項5に係る発明では、アイドル軸に回転円盤を備えることによりスペースをより効率よく用いることができるとともに、特に、減速機入力軸より高速で回転するアイドル軸に回転円盤を備えることにより、当該回転円盤の軽量化を図ることができる。
【0019】
さらに、本発明の請求項6に係る発明は、前記アイドル軸に、前記速度検出器を備えた構成にしてある。
【0020】
このように構成した本発明の請求項6に係る発明では、アイドル軸に速度検出器を備えることによりスペースをより効率よく用いることができる。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、減速機出力軸の中心が減速機入力軸の中心の延長に配置されるとともに、減速機入力軸、減速機中間軸およびアイドル軸を鉛直方向に沿って同一平面に配することにより、駆動装置の幅寸法を低減して設置面積の省スペース化を図ることができ、したがって、この駆動装置が設置される機械室の長さ寸法を短縮することができる。
【0022】
また、減速機入力軸、減速機中間軸およびアイドル軸を水平方向に沿って同一平面に配することにより、駆動装置の高さ寸法を低減して設置面積の省スペース化を図ることができ、したがって、この駆動装置が設置される機械室の高さ寸法を短縮することができる。
【0023】
さらに、減速機入力軸より高速で回転するアイドル軸に制動器および回転円盤を備えることにより、制動器をより小型なもの、回転円盤をより軽量なものとすることができ、したがって、制動器および回転円盤に要するコストの低減を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明に係る乗客コンベアの駆動装置の実施形態を図に基づいて説明する。
【0025】
図1は本発明の乗客コンベアの駆動装置の第1の実施形態を示す要部断面図、図2は本発明の駆動装置が設置される乗客コンベアの概略側面図、図3は駆動装置に備えられる出力スプロケットの近傍を示す平面図、図4は図1のAから駆動装置を見た側面図、図5は図1のBから駆動装置を見た側面図である。
【0026】
本発明が適用される乗客コンベア、例えばエスカレータ1は、複数の踏板2と、これら踏板2を無端状に連結する踏板チェーン3と、この踏板チェーン3を巻掛けて回動させる主スプロケット4および従スプロケット5と、主スプロケット4を駆動する駆動装置6と、これらを収納し上下階に跨って設置される主枠7と、この主枠7の移動方向両側に沿って立設された欄干8と、この欄干8の周縁に案内され駆動装置6の動力によって回動する移動手摺9とを備えている。
【0027】
踏板2は、主枠7に、上下階の床面と面一になるように設けられた上部乗降床10Aと下部乗降床10B間を循環移動し、主枠7の傾斜区間においては階段状になって移動するものである。
【0028】
主スプロケット4は、主枠7に軸支された駆動軸11に左右一対設けられており、この駆動軸11には、駆動装置6からの動力を得る駆動スプロケット12と、駆動装置6からの動力を移動手摺9に伝える手摺駆動スプロケット13とが設けられている。
【0029】
駆動装置6は、駆動電動機16と、駆動スプロケット12への動力を出力する出力スプロケット14と、駆動電動機16の回転速度を減速して出力スプロケット14へ伝達する減速機17と、駆動電動機16の回転を制動する制動器18と、減速機17に慣性モーメントを付与する回転円盤19と、エスカレータ1の速度を検出する速度検出器20とを備えており、出力スプロケット14と駆動スプロケット12間に動力チェーン15を巻掛けて動力の伝達を行っている。
【0030】
そして、第1の実施形態の駆動装置6は、駆動電動機16に備えられ第1の速度で回転し、高速段小歯車23Bが取付けられる減速機入力軸23と、第1の速度より低速となる第2の速度で回転し、高速段小歯車23Bと噛合する高速段大歯車22Aおよび低速段小歯車22Bが取付けられる減速機中間軸22と、第2の速度より低速となる第3の速度で回転し、低速段小歯車22Bと噛合する低速段大歯車21Aおよび出力スプロケット14が取付けられ、その中心が減速機入力軸23の中心の延長に配置される減速機出力軸21と、高速段大歯車22Aと噛合する第2高速段小歯車24Bを介して回転するアイドル軸24とを設けるとともに、減速機入力軸23、減速機中間軸22およびアイドル軸24を鉛直方向に沿って同一平面に配している。
【0031】
また、減速機出力軸21は減速機箱25側面に組み込まれている軸受26Aと減速機箱25内リブに組み込まれている軸受26Bにより支持されているとともに、減速機中間軸22は減速機箱25側面に組み込まれている軸受27A、27Bに支持されており、かつ、アイドル軸24は減速機箱25側面に取付けられている軸受28A、28Bに固定されている。なお、駆動電動機16は減速機箱25側面に固定されている。
【0032】
さらに、第2高速段小歯車の歯数Z2を高速段小歯車の歯数Z1より少なく設定し、アイドル軸24を減速機入力軸23の軸速度である第1の速度より高速となる第4の速度で回転させ、かつ、この高速で回転するアイドル軸24に、前述した制動器18、回転円盤19および速度検出器20を備えている。
【0033】
さらにまた、回転円盤19は、その反減速機17側の側面を、出力スプロケット14の減速機17側側面より、減速機17側に配置していることから、回転円盤19の半径と出力スプロケット14の半径の和は、減速機出力軸21中心とアイドル軸24中心との距離以上となることとなり、回転円盤19の大径化を可能としている。
【0034】
第1の実施形態にあっては、減速機出力軸23の中心が減速機入力軸21の中心の延長に配置されるとともに、減速機入力軸23、減速機中間軸22およびアイドル軸24を鉛直方向に沿って同一平面に配されていることから、駆動装置6の概略幅寸法LMは低速段大歯車21A直径と減速機箱25厚さの和となり、駆動装置6幅寸法LMを低減することができる。
【0035】
また、制動器18に必要とされる制動力は制動器18が取付けられている軸の回転数に比例して小さくなる特性があることから、例えばZ1=Z2の関係に設定した場合、すなわち減速機入力軸23の軸速度とアイドル軸24の軸速度を同一に設定したときにエスカレータ1を制動するために必要な制動力をTとすると、本実施形態であるZ1>Z2の関係に設定した場合、エスカレータ1を制動する際に必要な制動力はZ2/Z1×T<Tとなり、Z1=Z2の場合に必要な制動力より小さな制動力とすることができる。
【0036】
さらに、回転円盤19にあって、エスカレータ1を安全に制動させるための慣性モーメントを確保するためには回転円盤19の外径を同一とした場合、回転円盤19の重量は取付け軸回転数の二乗に比例して軽くなる特性があることから、例えばZ1=Z2の関係に設定した場合にエスカレータ1を安全に制動する際に必要な重量をWとすると、本実施形態であるZ1>Z2の関係に設定した場合、エスカレータ1を安全に制動する際に必要な重量は(Z2/Z1)2×W<Wとなり、Z1=Z2の場合に必要な重量より回転円盤19を軽量なものとすることができる。
【0037】
第1の実施形態によれば、減速機出力軸21の中心が減速機入力軸23の中心の延長に配置されるとともに、減速機入力軸23、減速機中間軸22およびアイドル軸24を鉛直方向に沿って同一平面に配することにより、駆動装置6の幅寸法を低減して設置面積の省スペース化を図ることができ、したがって、この駆動装置6が設置される機械室の長さ寸法LUを短縮することができる。
【0038】
また、減速機入力軸23より高速で回転するアイドル軸24に制動器18および回転円盤19を備えることにより、制動器18をより小型なもの、回転円盤19をより軽量なものとすることができ、したがって、制動器18および回転円盤19に要するコストの低減を図ることができる。
【0039】
図6は本発明の乗客コンベアの駆動装置の第2の実施形態を示す要部断面図である。なお、図6に示すもので前述した図1ないし図5に示すものと同等のものには同一符号が付してある。
【0040】
図6に示す第2の実施形態の駆動装置6は、前述した第1の実施形態の駆動装置6を90°変位させ、減速機入力軸23と減速機中間軸22とアイドル軸24を水平方向に沿って同一平面に配している。
【0041】
第2の実施形態によれば、エスカレータ1の設置スペースの関係により機械室深さ寸法Dに制限がある場合には、駆動装置6の長辺側LHを機械室底面側に水平に配することで高さ方向が短辺側、すなわち前述した幅寸法LMとなり、これにより機械室深さ寸法Dを大幅に短縮することができ、機械室深さ方向に制限がある場合でもエスカレータ1を設置することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明の乗客コンベアの駆動装置の第1の実施形態を示す要部断面図である。
【図2】本発明の駆動装置が設置される乗客コンベアの概略側面図である。
【図3】駆動装置に備えられる出力スプロケットの近傍を示す平面図である。
【図4】図1のAから駆動装置を見た側面図である。
【図5】図1のBから駆動装置を見た側面図である。
【図6】本発明の乗客コンベアの駆動装置の第2の実施形態を示す要部断面図である。
【符号の説明】
【0043】
1 エスカレータ
6 駆動装置
14 出力スプロケット
16 駆動電動機
17 減速機
18 制動器
19 回転円盤
20 速度検出器
21 減速機出力軸
21A 低速段大歯車
22 減速機中間軸
22A 高速段大歯車
22B 低速段小歯車
23 減速機入力軸
23B 高速段小歯車
24 アイドル軸
24B 第2高速段小歯車
25 減速機箱

【特許請求の範囲】
【請求項1】
出力スプロケットを介して踏板および移動手摺を駆動する駆動電動機と、前記出力スプロケットと前記駆動電動機との間に設けられ、複数の歯車列を介して前記駆動電動機の回転速度を減速する減速機と、この減速機の回転を制動する制動器と、前記減速機に慣性モーメントを付与する回転円盤と、前記減速機に備えられ回転数を検出する速度検出器とを備えた乗客コンベアの駆動装置において、
前記駆動電動機に備えられ第1の速度で回転し、高速段小歯車が取付けられる減速機入力軸と、前記第1の速度より低速となる第2の速度で回転し、前記高速段小歯車と噛合する高速段大歯車および低速段小歯車が取付けられる減速機中間軸と、前記第2の速度より低速となる第3の速度で回転し、前記低速段小歯車と噛合する低速段大歯車および前記出力スプロケットが取付けられ、その中心が前記減速機入力軸の中心の延長に配置される減速機出力軸と、前記高速段大歯車と噛合する第2高速段小歯車を介して回転するアイドル軸とを設けるとともに、前記減速機入力軸、前記減速機中間軸および前記アイドル軸を鉛直方向に沿って同一平面に配したことを特徴とする乗客コンベアの駆動装置。
【請求項2】
出力スプロケットを介して踏板および移動手摺を駆動する駆動電動機と、前記出力スプロケットと前記駆動電動機との間に設けられ、複数の歯車列を介して前記駆動電動機の回転速度を減速する減速機と、この減速機の回転を制動する制動器と、前記減速機に慣性モーメントを付与する回転円盤と、前記減速機に備えられ回転数を検出する速度検出器とを備えた乗客コンベアの駆動装置において、
前記駆動電動機に備えられ第1の速度で回転し、高速段小歯車が取付けられる減速機入力軸と、前記第1の速度より低速となる第2の速度で回転し、前記高速段小歯車と噛合する高速段大歯車および低速段小歯車が取付けられる減速機中間軸と、前記第2の速度より低速となる第3の速度で回転し、前記低速段小歯車と噛合する低速段大歯車および前記出力スプロケットが取付けられ、その中心が前記減速機入力軸の中心の延長に配置される減速機出力軸と、前記高速段大歯車と噛合する第2高速段小歯車を介して回転するアイドル軸とを設けるとともに、前記減速機入力軸、前記減速機中間軸および前記アイドル軸を水平方向に沿って同一平面に配したことを特徴とする乗客コンベアの駆動装置。
【請求項3】
前記第2高速段小歯車の歯数を前記高速段小歯車の歯数より少なく設定し、前記アイドル軸を前記第1の速度より高速となる第4の速度で回転することを特徴とする請求項1又は2記載の乗客コンベアの駆動装置。
【請求項4】
前記アイドル軸に、前記制動器を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の乗客コンベアの駆動装置。
【請求項5】
前記アイドル軸に、前記回転円盤を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の乗客コンベアの駆動装置。
【請求項6】
前記アイドル軸に、前記速度検出器を備えたことを特徴とする請求項1又は2記載の乗客コンベアの駆動装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−111380(P2006−111380A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−298907(P2004−298907)
【出願日】平成16年10月13日(2004.10.13)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【Fターム(参考)】