説明

乗客コンベヤの駆動装置

【課題】 乗り心地を改善すると共に部品点数の少ない乗客コンベヤの駆動装置を得る。
【解決手段】 ラックが形成された歯付リンクが無端状に連結されて主枠1内の両側に延設されて両端部で上下方向に反転して上側を往路とし、下側を復路とする踏段リンク5に人を乗せる踏段6が係止されて循環する乗客コンベヤに係るものであって、所定の距離を隔てて設置された駆動スプロケット14と従動スプロケット15に駆動チェーン16が巻き掛けられた駆動機11を往路側の踏段と復路側の踏段5の間に介在させ、かつ駆動チェーン16を踏段リンク5の延設方向に対して所定の角度θだけ傾斜させて張設して駆動スプロケット14側では往路側及び復路側のいずれか一側で駆動チェーン16を踏段リンク5のピッチ線Lp部に噛合させ、従動スプロケット15側ではいずれか他側で駆動チェーン16を踏段リンク5のピッチ線Lp部に噛合させて踏段6を循環駆動させるようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ラックが形成された歯付リンクが無端状に連結された踏段リンクに踏段を係止して中間部に駆動機を介在させて循環させる乗客コンベヤの駆動装置に係るものである。
【背景技術】
【0002】
中間部に駆動機を介在させて循環させる乗客コンベヤを、従来例と共に説明する。
図5から図9は、例えば、特許文献1に記載されたものと同様の構成の従来の乗客コンベヤの駆動装置を示す。
図5は、乗客コンベヤであるエスカレータの全体を示す側面図で、主枠1が下階2と上階3の間に跨設されている。主枠1内には、ラックが形成された歯付リンクがラックを内側に向けて無端状に連結された踏段リンク5が延設されている。この踏段リンク5は、主枠1の両端部で上下方向に反転して上側は往路、下側は復路となっている。踏段リンク5には、踏段6を幅方向へ貫く前輪軸6b(図8に示す。)が係止されている。往路側の踏段6と復路側の踏段6の間には駆動機21が介在し、踏段リンク5を駆動することにより、前輪軸6bを介して踏段6を駆動する。踏段6は前輪6aを前輪用レール4aに案内され、後輪6cを後輪用レール4bに案内されて循環移動する。
【0003】
図6は、駆動機21の平面図である。即ち、主枠1の長手方向へ向けて所定の距離を隔てて設置された駆動スプロケット24と従動スプロケット25が、左右に二組並設され、それぞれ駆動チェーン26が巻き掛けられている。各駆動スプロケット24は、減速機23を介して電動機22によって駆動されて駆動チェーン26を循環させる。駆動チェーン26は、踏段6の両側に主枠1の長手方向へ向けて延設された踏段リンク5に係合して踏段6を循環駆動させる。
図7は、図6に示した駆動スプロケット24と駆動チェーン26と踏段リンク5を拡大した平面図である。駆動スプロケット24は、所定の間隔を隔てて二枚のスプロケット24a、24bが向い合わされて並設されている。従動スプロケット25も駆動スプロケット24同様に、所定の間隔を隔てて二枚のスプロケットが向い合わされて並設されている。駆動チェーン26は、ラグローラチェーン26cを間にして、両側に二列のローラチェーン26a、26bが配設されており、ローラチェーン26a、26b及びラグローラチェーン26cが一体となった、3列チェーンで構成されている。ローラチェーン26aにはスプロケット24aが巻き掛けられて噛合し、ローラチェーン26bにはスプロケット24bが巻き掛けられて噛合する。同様に、従動スプロケット25にも、ローラチェーン26aと、ローラチェーン26bが巻き掛けられて噛合する。
【0004】
図8は、図6に示すVIII-VIII線を矢視した駆動機21の正面図で、駆動スプロケット24に巻き掛けられた駆動チェーン26を示す。図9は、図6に示すIX−IX線を矢視した駆動機21の側面図である。両図において、駆動スプロケット24対応部では、駆動チェーン26、即ち、ラグローラチェーン26cは、往路側及び復路側の双方で中心部が踏段リンク5のラックのピッチ線部位と噛合するようになっている。
一方、従動スプロケット25のピッチ円径は、駆動スプロケット24のピッチ円径よりも若干小さくなっている。このため、駆動スプロケット24と従動スプロケット25に巻き掛けられた駆動チェーン26の直線部分は、踏段リンク5の延設方向に対して内側へ傾斜している。即ち、従動スプロケット25対応部では、駆動チェーン26の中心部は、往路側及び復路側の双方で踏段リンク5のラックの歯末部位で係合する。
このため、駆動チェーン26は、踏段リンク5のラックのピッチ線部位から歯末部位へと噛合位置を徐々に変えることになる。従って、駆動チェーン26と踏段リンク5との噛合が円滑に行われ、噛合するときの衝撃に起因する振動も低減されて乗り心地の良い乗客コンベヤが得られる。
【0005】
【特許文献1】実公昭58−37909号公報(第3カラム第19行〜第4カラム第4行、図4〜6)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の乗客コンベヤの駆動装置は、上記のとおり構成されており、駆動スプロケット24と従動スプロケット25は、ピッチ円径が異なっていた。このため、歯数の異なる2種類のスプロケット24、25が必要となり、部品点数が増え、製作費も高くなる、という問題があった。
また、駆動スプロケット24は、往路側及び復路側の双方で駆動チェーン26を踏段リンク5のラックのピッチ線部位に噛合させるようになっている。このため、往路側の踏段リンク5と復路側の踏段リンク5の間隔が変わった場合、駆動スプロケット24と従動スプロケット25を新たに設計する必要があり、汎用性に欠ける、という問題もあった。
【0007】
この発明は、上記問題点を解決するためになされたものであり、乗り心地を改善すると共に、部品点数の少ない乗客コンベヤの駆動装置を得ることを目的とする。
また、汎用性の高い乗客コンベヤの駆動装置を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明に係る乗客コンベヤの駆動装置は、ラックが形成された歯付リンクが、ラックを内側に向けて無端状に連結されて主枠内の両側に延設され、主枠の両端部で上下方向に反転して上側を往路とし、下側を復路とする踏段リンクに、人を乗せる踏段が係止されて循環する乗客コンベヤに係るものであって、所定の距離を隔てて設置された駆動スプロケットと従動スプロケットに駆動チェーンが巻き掛けられた駆動機を往路側の踏段と復路側の踏段の間に介在させ、かつ、駆動チェーンを踏段リンクの延設方向に対して所定の角度だけ傾斜させて張設して駆動スプロケット側では往路側及び復路側のいずれか一側で駆動チェーンを踏段リンクのピッチ線部に噛合させ、従動スプロケット側ではいずれか他側で駆動チェーンを踏段リンクのピッチ線部に噛合させて踏段を循環駆動させるようにしたものである。
【発明の効果】
【0009】
この発明に係る乗客コンベヤの駆動装置は上記のとおり、駆動チェーンを、踏段リンクの延設方向に対して所定の角度だけ傾斜させて張設して、駆動スプロケット側では往路側及び復路側のいずれか一側で駆動チェーンを踏段リンクのピッチ線部に噛合させ、従動スプロケット側では反対側で駆動チェーンを踏段リンクのピッチ線部に噛合させて踏段を循環駆動させるようにしたので、駆動チェーンは踏段リンクのピッチ線部位から歯末部位へと徐々に噛合部位を円滑に推移させる。このため、噛合時の衝撃に起因する振動も低減されて乗り心地が改善される、という効果を奏する。
また、往路側の踏段リンクと復路側の踏段リンクとの間隔が変わった場合でも、駆動スプロケット及び従動スプロケットを新たに設計することなく、駆動チェーンの傾斜角度を変更することによって、又は、駆動スプロケットと従動スプロケットの間隔を変更することによって容易に対応することができるので、汎用性が高い、という効果も奏する。
更に、駆動スプロケットと従動スプロケットとを、同じピッチ円径にすれば、部品点数を減少させることができる、という効果も奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態について説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一符号を付し、説明の重多を省いた。
実施の形態1.
図1及び図2は、この発明の実施の形態1を示す。
図1は、図6のIX−IX線相当部を矢視した駆動装置の側面図、図2は、図6のVIII−VIII線相当部を矢視した駆動装置の正面図である。
この実施の形態1における乗客コンベヤの駆動装置は、図5に示したエスカレータに使用されるものとする。
即ち、下階2と上階3の間に跨設された主枠1内の左右には、ラックが形成された歯付リンクがラックを内側に向けて無端状に連結されて踏段リンク5が構成されている。この踏段リンク5は、主枠1の長手方向へ向けて延設され、主枠1の両端部で上下方向に反転して上側は往路、下側は復路となっている。踏段リンク5には、踏段6を幅方向へ貫く前輪軸6bが貫通しており、前輪軸6bの両端には前輪6aが取り付けられている。往路側の踏段6と復路側の踏段6との間には駆動機11が取り付けられている。この駆動機11は、踏段リンク5を駆動することにより、前輪軸6bを介して踏段6を駆動する。踏段6は前輪6aを前輪用レール4aに案内され、後輪6cを後輪用レール4bに案内されて循環移動する。
【0011】
上記駆動機11には、減速機13を介して電動機12によって駆動される駆動スプロケット14と従動スプロケット15が所定の距離を隔てて設置されている。駆動スプロケット14と従動スプロケット15には駆動チェーン16が巻き掛けられている。
ここで、駆動スプロケット14と従動スプロケット15は、ピッチ円直径が同じであって、かつ、歯先円直径Dtが往路側の踏段リンク5のラックの歯先から復路側の踏段リンク5のラックの歯先までの歯先間隔Gtよりも小さいものとする。このため、駆動スプロケット14の歯先と復路側の踏段リンク5のラックの歯先とは、図2に示したとおり、距離δを隔てている。従動スプロケット15の歯先と往路側の踏段リンク5のラックの歯先も同様に距離δを隔てている。従って、駆動チェーン16は、直線部分の中心線Lcが踏段リンク5の延設方向、即ち、ラックのピッチ線Lpに対して図面上時計方向へ角度θだけ傾斜して急勾配で張設されている。
【0012】
この結果、駆動チェーン16は、駆動スプロケット14対応部では往路側で踏段リンク5のピッチ線Lp部に噛合し、駆動スプロケット14から従動スプロケット15へ移動するのに伴って踏段リンク5のラックのピッチ線Lp部位から歯末部位へと噛合位置を徐々に変えることになる。また、従動スプロケット15対応部では、駆動チェーン16は復路側で踏段リンク5のピッチ線Lp部に噛合し、従動スプロケット15から駆動スプロケット14へ移動するのに伴って踏段リンク5のラックのピッチ線Lp部位から歯末部位へと噛合位置を徐々に変えることになる。
【0013】
上記実施の形態1によれば、駆動チェーン16は、往路側及び復路側共に、踏段リンク5のラックのピッチ線Lp部から歯末部へと噛合位置を徐々に変えるので、駆動チェーン16と踏段リンク5との噛合が円滑に行われる。このため、噛合するときの衝撃も低減されて踏段6の振動も減少し、乗り心地の良いエスカレータを得ることができる。
また、駆動スプロケット14と従動スプロケット15のピッチ円直径を同じにしたので、上記特許文献1に記載のものに比べて部品点数が少なくなり、製作費の上昇を抑えることができる。
【0014】
更に、駆動チェーン16は、踏段リンク5に対して角度θだけ傾斜しているので、駆動スプロケット14対応部では往路側は踏段リンク5のピッチ線Lp部で噛合するが、復路側では踏段リンク5のピッチ線Lpから離れて歯末部で噛合している。同様に、従動スプロケット15対応部では復路側は踏段リンク5のピッチ線Lp部で噛合するが、往路側では踏段リンク5のピッチ線Lpから離れて歯末部で噛合している。このため、往路側の踏段リンク5と復路側の踏段リンク5との歯先間隔Gtが小さい乗客コンベヤに対しても、角度θを減少させることによって対応することができるので、駆動スプロケット14及び従動スプロケット15を設計変更する必要がない。
特に、上記実施の形態1では、駆動スプロケット14及び従動スプロケット15の歯先円直径Dtが踏段リンク5の歯先間隔Gtよりも小さいので、歯先間隔Gtが狭小な乗客コンベヤに対する適用範囲が広い。
逆に、歯先間隔Gtが拡大した場合は、角度θを増大することによって対応することができる。角度θが過度となる場合は、駆動スプロケット14と従動スプロケット15の間隔を拡大することによって、角度θを増大することなく対応することができる。このため、汎用性の高い駆動機11を得ることができる。
更にまた、駆動スプロケット14及び従動スプロケット15の歯先円直径Dtが踏段リンク5の歯先間隔Gtよりも小さいので、据付又は保守時における駆動スプロケット14及び従動スプロケット15の着脱作業が容易である。
【0015】
実施の形態2.
図3及び図4は、この発明の実施の形態2を示す。
図3は、図6のIX−IX線相当部を矢視した駆動機の側面図、図4は、図6のVIII−VIII線相当部を矢視した駆動機の正面図である。
この実施の形態2における乗客コンベヤの駆動装置は、駆動チェーン16の直線部分の中心線Lcが、踏段リンク5のラックのピッチ線Lpに対して図面上反時計方向へ角度θだけ傾斜させて緩勾配で張設したものである。駆動機19は、上記駆動チェーン16の張設が異なる点を除き、実施の形態1における駆動機11と同一であって、電動機12、減速機13、駆動スプロケット14、従動スプロケット15及び駆動チェーン16からなっている。
【0016】
上記実施の形態2によっても、実施の形態1と同様に、駆動チェーン16と踏段リンク5が、角度θだけ傾斜しているので、噛合が円滑に行われる。このため、踏段6の振動も減少し、乗り心地の良いエスカレータを得ることができる。
また、駆動スプロケット14と従動スプロケット15を同じにしたので、部品点数が少なくなり、製作費の上昇を抑えることができる。
更に、駆動チェーン16は、踏段リンク5に対して角度θだけ傾斜していて、往路側の踏段リンク5と復路側の踏段リンク5の歯先間隔Gtよりも、駆動スプロケット14及び従動スプロケット15の歯先円直径Dtは小さいので、往路側と復路側の踏段リンク5の間隔が狭い乗客コンベヤに対しては、上記角度θを減少させることによって対応することができる。このため、駆動スプロケット14及び従動スプロケット15を設計変更する必要がない。
逆に、歯先間隔Gtが拡大した場合は、角度θを増大することによって対応することができる。角度θが過度となる場合は、駆動スプロケット14と従動スプロケット15の間隔を拡大することによって、角度θを増大することなく対応することができる。このため、汎用性の高い駆動機19を得ることができる。
更にまた、駆動スプロケット14及び従動スプロケット15は歯先円直径Dtが往路側と復路側の踏段リンク5の歯先間隔Gtよりも小さいので、着脱作業が容易である。
【0017】
実施の形態3.
ここでは、上記実施の形態1及び2で述べた乗客コンベヤに対する展開例について述べる。
展開例1.
実施の形態1及び2では、駆動スプロケット14及び従動スプロケット15は、歯先円直径Dtが踏段リンク5の歯先間隔Gtよりも小さいとしたが、これに限られるものではない。
即ち、駆動スプロケット14が、往路側で駆動チェーン16を踏段リンク5のピッチ線Lp部で噛合させた場合、復路側では駆動チェーン16を踏段リンク5のピッチ線Lpから離れて歯末部で噛合させるものであればよい。従動スプロケット15についても同様である。これによって、踏段リンク5のピッチ線Lpから歯末部まで駆動チェーン16を傾斜させることができるので、噛合が徐々に行われて踏段6の振動を減少させることができると共に、往路側と復路側の踏段リンク5の間隔の変動にも対応することができる。
展開例2.
実施の形態1及び2では、駆動スプロケット14と従動スプロケット15のピッチ円直径を同じにしたが、上記ピッチ円直径は異径であってもよい。異径にすることによって部品点数は増加するものの、踏段6の振動を減少させることができると共に、往路側と復路側の踏段リンク5の間隔の変動には柔軟に対応することができる。
展開例3.
実施の形態1及び2では、乗客コンベヤとして、エスカレータについて述べたが、動く歩道であっても、この発明に係る乗客コンベヤの駆動装置は、同様に機能し、同様の効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】この発明の実施の形態1における乗客コンベヤの駆動装置の側面図。
【図2】この発明の実施の形態1における乗客コンベヤの駆動装置の正面図。
【図3】この発明の実施の形態2における乗客コンベヤの駆動装置の側面図。
【図4】この発明の実施の形態2における乗客コンベヤの駆動装置の正面図。
【図5】従来の乗客コンベヤの全体を示す側面図。
【図6】従来の乗客コンベヤの駆動装置の平面図。
【図7】従来の乗客コンベヤの駆動装置の主要部を拡大した平面図。
【図8】従来の乗客コンベヤの駆動装置の正面図。
【図9】従来の乗客コンベヤの駆動装置の側面図。
【符号の説明】
【0019】
1 主枠、 2 下階、 3 上階、 4a 前輪用レール、 4b 後輪用レール、 5 踏段リンク、 6 踏段、 6a 前輪、 6b 前輪軸、 6c 後輪、 11 駆動機、 12 電動機、 13 減速機、 14 駆動スプロケット、 15 従動スプロケット、 16 駆動チェーン、 19 駆動機。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ラックが形成された歯付リンクが、上記ラックを内側に向けて無端状に連結されて主枠内の両側に延設され、上記主枠の両端部で上下方向に反転して上側を往路とし、下側を復路とする踏段リンクに、人を乗せる踏段が係止されて循環する乗客コンベヤの駆動装置において、所定の距離を隔てて設置された駆動スプロケットと従動スプロケットに駆動チェーンが巻き掛けられた駆動機を往路側の上記踏段と復路側の上記踏段の間に介在させ、かつ、上記駆動チェーンを踏段リンクの延設方向に対して所定の角度だけ傾斜させて張設して上記駆動スプロケット側では往路側及び復路側のいずれか一側で上記駆動チェーンを上記踏段リンクのピッチ線部に噛合させ、上記従動スプロケット側では往路側及び復路側のいずれか他側で上記駆動チェーンを上記踏段リンクのピッチ線部に噛合させて駆動して上記踏段を循環させる乗客コンベヤの駆動装置。
【請求項2】
駆動スプロケットと従動スプロケットを、歯先円の直径が往路側の踏段リンクのラックの歯先から復路側の上記踏段リンクのラックの歯先までの距離よりも小さいものとした請求項1に記載の乗客コンベヤの駆動装置。
【請求項3】
駆動スプロケットと従動スプロケットのピッチ円直径を同径とした請求項1又は2に記載の乗客コンベヤの駆動装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate


【公開番号】特開2006−160494(P2006−160494A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−357209(P2004−357209)
【出願日】平成16年12月9日(2004.12.9)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】