乗用型苗植機
【課題】 本発明は、乗用型苗植機のコンパクト化を図るために、苗植付装置を走行機体の後部に極力近接させた状態で装着した場合でも、線引きマーカを格納姿勢にすれば苗植付装置の横幅内に収められて、真にコンパクト化が図られた乗用型苗植機を提供することを目的とする。
【解決手段】 乗用型苗植機において、該線引きマーカは機体に基部を軸支して上下揺動自在に設けた揺動アーム(23)に、回転体の外周部に複数の爪部を設けた回転式マーカ(27)を回転自在に軸支した支持アーム(26)を装着した構成とし、線引きマーカの格納状態で回転式マーカ(27)が苗載台(14)の上端よりも高い位置で且つ苗植付装置(3)の左右幅内に収まるように、揺動アーム(23)に支持アーム(26)を回動自在に装着してある。
【解決手段】 乗用型苗植機において、該線引きマーカは機体に基部を軸支して上下揺動自在に設けた揺動アーム(23)に、回転体の外周部に複数の爪部を設けた回転式マーカ(27)を回転自在に軸支した支持アーム(26)を装着した構成とし、線引きマーカの格納状態で回転式マーカ(27)が苗載台(14)の上端よりも高い位置で且つ苗植付装置(3)の左右幅内に収まるように、揺動アーム(23)に支持アーム(26)を回動自在に装着してある。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行機体の後部に装着した苗植付装置に、その横外側方に突出して次工程の走行中央の基準線を圃場に形成する作用姿勢と、起立する格納姿勢とに切換自在な左右一対の線引きマーカを装備した乗用型苗植機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1に示すように、乗用型田植機において、線引きマーカを格納姿勢にした時に、その線引き作用部を折り畳んで、コンパクトに収納するものがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−159542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
然しながら、実際にコンパクトな乗用型田植機を製造する際には、線引きマーカを格納姿勢にしてもこの線引き作用部が苗植付装置の横幅からはみ出してしまったり、無理して苗植付装置の横幅内に収めようとすれば、後輪や苗植付装置の部材に干渉してしまい製品化できないものであった。
【0005】
本発明は、乗用型苗植機のコンパクト化を図るために、苗植付装置を走行機体の後部に極力近接させた状態で装着した場合でも、線引きマーカを格納姿勢にすれば苗植付装置の横幅内に収められて、真にコンパクト化が図られた乗用型苗植機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、左右後輪(7)を設けた乗用型走行機体(1)の後部に昇降可能に苗植付装置(3)を装着し、該苗植付装置(3)には苗載台(14)を設け、苗植付装置(3)に左右外側方に突出して次工程の走行基準線を圃場に形成する作用状態と起立する格納状態とに切換自在に左右一対の線引きマーカ(21)を装備した乗用型苗植機において、該線引きマーカ(21)は機体に基部を軸支して上下揺動自在に設けた揺動アーム(23)に、回転体の外周部に複数の爪部(28)を設けた回転式マーカ(27)を回転自在に軸支した支持アーム(26)を装着した構成とし、線引きマーカ(21)の格納状態で回転式マーカ(27)が苗載台(14)の上端よりも高い位置で且つ苗植付装置(3)の左右幅内に収まるように、揺動アーム(23)に支持アーム(26)を回動自在に装着してあることを特徴とする乗用型苗植機としたものである。
【発明の効果】
【0007】
よって、回転式マーカ27を苗載台14の上端よりも高い位置で且つ苗植付装置3の左右幅内にきれいに収めることができ、回転式マーカ27を採用して軟弱な圃場や水の多い圃場であっても容易に視認することのできる走行基準線を形成できるようにしながらも、乗用型田植機のコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】乗用田植機の全体側面図である。
【図2】乗用田植機の全体平面図である。
【図3】線引きマーカの作用状態を示す背面図である。
【図4】線引きマーカの作用状態を示す要部の背面図である。
【図5】線引きマーカの要部拡大側面図である。
【図6】線引きマーカの要部拡大平面図である。
【図7】他の例の回転式マーカの側面図である。
【図8】他の例の回転式マーカの断面図である。
【図9】他の例の回転式マーカの側面図である。
【図10】他の例の回転式マーカの断面図である。
【図11】他の例の回転式マーカの側面図である。
【図12】他の例の回転式マーカの斜視図である。
【図13】他の例の乗用田植機の全体側面図である。
【図14】他の例の線引きマーカの作用状態を示す要部の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
この発明の実施例を図面に基づき説明する。
図1に乗用型田植機の全体側面を、図2に乗用型田植機の全体平面をそれぞれ示しているが、この乗用型田植機は、乗用型の走行機体1の後部に、昇降リンク機構2を介して苗植付装置3を昇降自在に連結するとともに、施肥装置4を搭載することによって、機体の走行に伴って苗の植付けと施肥とを行える施肥装置付きの構成となっている。
【0010】
走行機体1は、機体中央部に搭載されたエンジン5からの動力が伝達されるミッションケース6と、ミッションケース6からの動力にて駆動される左右前輪7・左右後輪8と、前輪7を操向操作するステアリングハンドル9と、施肥装置4の直前に位置する運転座席10等によって構成されている。
【0011】
苗植付装置3は、ミッションケース6からの動力が伝達される植付部伝動ケース11と、該植付部伝動ケース11より後方に向けて延設した3つの植付縦ケース12と、各植付縦ケース12の後部左右両側に軸支された植付具13と、各植付具13に対して左右往復横移動する苗載台14と、各植付具13による苗植え付け箇所を整地する3つの整地フロート15等によって5条植えの構成となっている。
【0012】
施肥装置4は、肥料を貯留する施肥ホッパ16と、ミッションケース6からの動力で施肥ホッパ16内の肥料を所定量ずつ繰り出す3つの繰出機構17と、各整地フロート15にそれぞれ装着された作溝器18と、各繰出機構17と対応する作溝器18とを連通接続する供給ホース19と、各繰出機構17から繰り出された肥料を各供給ホース19を介して各作溝器18に向けて圧送するブロワ20と等によって5条分の施肥を行えるように構成されている。
【0013】
図1〜6に示すように、苗植付装置3には、左右一対の線引きマーカ21が、苗植付装置3の横外側方に倒伏して次回の走行基準線を圃場に形成する作用姿勢(イ)と、苗載台14の背面に沿う状態に起立して圃場から離間する非作用姿勢(ロ)と、苗載台14の背面に沿う状態に起立して苗植付装置3の横幅H内に収まる格納姿勢(ハ)とに、前後軸心P1周りに出退切換揺動可能な状態で備えられている。
【0014】
各線引きマーカ21は、苗植付装置3から左右に向けて延設された支持フレーム22に前後軸心P1周りに起伏揺動可能に支持された揺動アーム23と、揺動アーム23を作用姿勢に向けて付勢するバネ24と、揺動アーム23の先端に固着した筒体25の軸心P2周りに揺動可能に連結されたバネ材よりなる支持アーム26と、支持アーム26の遊端に横軸心P3周りに回転可能に支持された合成樹脂材よりなる水車状の回転式マーカ27等によって構成されている。回転式マーカ27には、その外縁から外方に向けて放射状に延出する複数の側面視でL字状の爪部28が一体形成されている。
【0015】
そして、各線引きマーカ21は、その作用姿勢では、機体の走行に伴って回転式マーカ27が回転し、その回転に伴って各爪部28が圃場から所定量の泥土を取り出して泥土表面に所定間隔ごとに落下させることで、次回の走行基準となる機体の中心線を圃場に隆起形成する構成となっており、これによって、水の多い圃場であっても走行基準線を容易に視認することができて走行基準線に沿った走行を簡単に行えるようになっている。
【0016】
また、各線引きマーカ21は、その揺動アーム23の基端部がリンク機構2の後端部にワイヤ29を介して連係されており、その作用姿勢においては、苗植付装置3を所定の作業高さ位置まで上昇させるためのリンク機構2の上昇揺動に連動してワイヤ29が引っ張り操作されることで非作用姿勢に切り換えられるとともに、図示しないごく一般的なロック機構によって作用姿勢への切り換えが阻止されるようになっている。又、その非作用姿勢においては、苗植付装置3を所定の作業高さ位置まで下降させるためのリンク機構2の下降揺動に連動してワイヤ29が弛緩することで作用姿勢への切り換えが許容されるようになっており、この状態で、マーカ操作レバー30の所定操作を行うと、左右一方の線引きマーカ21に対するロック機構の作動を解除することができて、その一方の線引きマーカ21を作用姿勢に切り換えられるようになっている。
【0017】
ここで、線引き作用部である回転式マーカ27の作用状態と格納状態とへの切替構成について詳述する。
前記のように、回転式マーカ27を回転自在に軸支している支持アーム26は、揺動アーム23の先端に固着した筒体25に軸心P2周りに揺動可能装着されている。そして、揺動アーム23の先端に固着した筒体25の下方位置には、支持アーム26を作用状態位置と格納位置とに固定及び解除する固定操作装置31が設けられている。
【0018】
固定操作装置31は、回動操作用の操作部32と固定用フック部33と固定用溝部34とが一体構成されて、揺動アーム23に基部が溶接固定されたU字状支持アーム35に回動揺動自在にピン36にて装着されている。そして、巻バネ37にて固定操作装置31を(二)方向に回動するように付勢している。
【0019】
従って、固定操作装置31を巻バネ37の付勢力に抗して反(二)方向に回動操作すると、回転式マーカ27を回転自在に軸支している支持アーム26は、揺動アーム23の先端に固着した筒体25に対して自由回動状態となる。そこで、回転式マーカ27を線引き作用状態にするには、支持アーム26を筒体25に対して(軸心P2回りに)回動させて、固定操作装置31の固定用フック部33に係合させて固定操作装置31を巻バネ37の付勢力により(二)方向に回動させると、支持アーム26は揺動アーム23に対して略直交する状態となって線引き作用状態となる。この線引き作用状態で、前記手段にて田植作業時に圃場に次工程の走行基準線を引く。
【0020】
次に、回転式マーカ27を格納状態にするには、固定操作装置31を巻バネ37の付勢力に抗して反(二)方向に回動操作して、支持アーム26を筒体25に対して(軸心P2回りに)回動させて、固定操作装置31の固定用溝部34に係合させて固定操作装置31を巻バネ37の付勢力により(二)方向に回動させると、支持アーム26は揺動アーム23に対して略平行する状態となって格納状態となる。この回転式マーカ27が格納状態となったとき、回転式マーカ27が機体前後方向と平行になるように、支持アーム26の回動軸心P2は揺動アーム23基部の回動軸心P1に対して、側面視で所定角Aだけ前上がり方向に傾斜させており、且つ、平面視で所定角A’だけ機体外方向に傾斜させている(AとA’とは同じ角度で、本実施例では14度傾斜させると、回転式マーカ27が機体前後方向と平行になる)。
【0021】
そして、左右線引きマーカ21の格納時には、揺動アーム23を左右往復横移動する苗載台14の左右支持体40に設けた係合フック41に係止させて、左右線引きマーカ21を格納状態で固定するが、左右線引きマーカ21は苗載台14前方の左右後輪8外側位置で苗植付装置3の左右幅内にきれいに収まる。
【0022】
よって、線引きマーカとして回転式マーカ27を備えることで先端部の容積が大きくなる回転式のものを採用しても、各線引きマーカ21の格納姿勢においては、各線引きマーカ21を、その先端の回転式マーカ27が苗植付装置3の横幅内に収めることができる。また、一つの固定操作装置31で回転式マーカ27を格納状態と作用状態とに切り替えれるので、安価な構成で然も作業性が良い。
【0023】
要するに、以上の構成から、軟弱な圃場や水の多い圃場であっても容易に視認することのできる走行基準線を形成できるようにしながらも、乗用田植機のコンパクト化が図れるものとなっている。
【0024】
図7及び図8は回転式マーカ27の他の例を示し、その外縁から外方に向けて放射状に延出する複数の側面視でL字状の爪部28の左右中央部に円盤状のリブ50を一体形成している。尚、リブ50は爪部28よりも背が高く形成されていて(各爪部28の外接円よりも大きな直径の円盤状リブ50となっていて)、圃場に適正に溝を形成できるようになっている。
【0025】
そして、線引きマーカ21は、その作用姿勢では、機体の走行に伴って回転式マーカ27が回転し、その回転に伴って各爪部28が圃場から所定量の泥土を取り出して泥土表面に所定間隔ごとに落下させることで、次回の走行基準となる機体の中心線を圃場に隆起形成する構成となっており、然も、円盤状のリブ50が圃場面に直線状の溝を形成していくので、水の多い圃場では各爪部28が圃場から所定量の泥土を取り出して泥土表面に所定間隔ごとに落下させて次回の走行基準となる機体の中心部を圃場に隆起形成し、水の少ない圃場では円盤状のリブ50が圃場面に直線状の溝を形成していくので、どのような圃場であっても、適切な次工程の機体中心を示す走行基準線を形成でき、走行基準線を容易に視認することができて走行基準線に沿った走行を簡単に行えるようになる。
【0026】
図9及び図10は回転式マーカ27の他の例を示し、その外縁から外方に向けて放射状に延出する複数の側面視でL字状の爪部28を一体形成するに、一つおきに左右交互に中心から外れた位置になるように形成し、即ち、爪部28−1は左右中心線から右側に外れた位置に形成し、次の爪部28−2は左右中心線から左側に外れた位置に形成し、以下同様に、爪部28−3,28−5は左右中心線から右側に外れた位置に形成し、爪部28−4,28−6は左右中心線から左側に外れた位置に形成する。
【0027】
そして、線引きマーカ21は、その作用姿勢では、機体の走行に伴って回転式マーカ27が回転し、その回転に伴って各爪部28−1〜28−6が圃場から所定量の泥土を取り出して泥土表面に所定間隔ごとに落下させることで、次回の走行基準となる機体の中心線を圃場に隆起形成する構成となってが、機体の左右中心部から少し左右に外れた位置に土の隆起部を形成するので、例えば、5条植え田植機や7条植え田植機等の機体左右中心線上に苗を植付ける構成でも、その左右中心線上の苗を植付ける圃場面には土の隆起部が形成されていないので、適正な苗の植付けが行なえる。
【0028】
図11は回転式マーカ27の他の例を示し、水車状の回転式マーカ27を左マーカ片27aと右マーカ片27bとで2分割構成とし、回動ピン60で連結した構成となっている。一般的なロック機構で、左マーカ片27aと右マーカ片27bを水車状に展開した使用状態と回動ピン60回りに回動させて半月状に折り畳んだ状態とで固定できる構成となっている。
【0029】
そして、線引きマーカ21は、その作用姿勢では、左マーカ片27aと右マーカ片27bを水車状に展開した使用状態で固定すれば、機体の走行に伴って回転式マーカ27が回転し、その回転に伴って各爪部28が圃場から所定量の泥土を取り出して泥土表面に所定間隔ごとに落下させることで、次回の走行基準となる機体の中心線を圃場に隆起形成する。また、線引きマーカ21を格納する際には、左マーカ片27aと右マーカ片27bを回動ピン60回りに回動させて半月状に折り畳んだ状態で固定すれば、回転式マーカ27は小スペースで収まる形状となるので、実施例1のように回転式マーカ27を回転自在に軸支している支持アーム26を折り畳む必要なく苗植付装置3の横幅内に収めることができる。
【0030】
図12は回転式マーカ27の他の例を示し、2つのボス部70と6つの爪部28と各ボス部70と各爪部28とを連結する連結杆71とで構成している。
そして、線引きマーカ21は、その作用姿勢では、2つのボス部70を接当させることによって全体が水車状になって、機体の走行に伴って回転式マーカ27が回転し、その回転に伴って各爪部28が圃場から所定量の泥土を取り出して泥土表面に所定間隔ごとに落下させることで、次回の走行基準となる機体の中心線を圃場に隆起形成する。また、線引きマーカ21を格納する際には、2つのボス部70を引き離すことによって全体が細長い形状になって、回転式マーカ27は小スペースで収まる形状となるので、実施例1のように回転式マーカ27を回転自在に軸支している支持アーム26を折り畳む必要なく苗植付装置3の横幅内に収めることができる。
【0031】
図13及び図14は回転式マーカ27の他の例を示し、支持フレーム22先端部に回動支点P1回りに揺動自在に揺動アーム23を設け、該揺動アーム23の先端部に回動支点P2回りに揺動自在に支持アーム26を設け、その支持アーム26先端部に回転式マーカ27を回転自在に軸支している。そして、揺動アーム23と支持アーム26との間に引張バネ80を設けて、線引き作業位置では揺動アーム23に対して支持アーム26が直交する位置で固定されるように構成している。また、支持フレーム22先端部と回転式マーカ27を回転自在に支持している支持アーム26基端部との間にワイヤー80を張設しており、該ワイヤー80の両端の各部材22・26への連結部は、回動支点P1とP2とを結ぶ線に対して反対側に位置する構成としている。従って、線引きマーカ21を作業位置から格納位置に上昇させた時(走行機体1に対して昇降リンク機構2にて苗植付装置3を上昇させると、自動的に線引きマーカ21は作業位置から上昇する)、ワイヤー80にて支持アーム26は引っ張られて、引張バネ80に抗して支持アーム26は揺動アーム23と一直線状になる。
【0032】
そして、この線引きマーカ21が非作業位置に上昇した時には、支持アーム26は揺動アーム23と一直線状になっているので、苗載台14の上端よりも高い位置に回転式マーカ27が位置することとなり、線引きマーカ21を格納位置にした時、線引きマーカ21を適切に苗植付装置3の横幅内に収めることができる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、乗用型田植機以外に、乗用型野菜移植機や乗用型イ草移植機等の色々な乗用型苗植機に適用できる。
【符号の説明】
【0034】
1:乗用型走行機体、3:苗植付装置、7:左右後輪、14:苗載台、21:線引きマーカ、23:揺動アーム、26:支持アーム、27:回転式マーカ、28:爪部
【技術分野】
【0001】
本発明は、走行機体の後部に装着した苗植付装置に、その横外側方に突出して次工程の走行中央の基準線を圃場に形成する作用姿勢と、起立する格納姿勢とに切換自在な左右一対の線引きマーカを装備した乗用型苗植機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、下記特許文献1に示すように、乗用型田植機において、線引きマーカを格納姿勢にした時に、その線引き作用部を折り畳んで、コンパクトに収納するものがある(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2004−159542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
然しながら、実際にコンパクトな乗用型田植機を製造する際には、線引きマーカを格納姿勢にしてもこの線引き作用部が苗植付装置の横幅からはみ出してしまったり、無理して苗植付装置の横幅内に収めようとすれば、後輪や苗植付装置の部材に干渉してしまい製品化できないものであった。
【0005】
本発明は、乗用型苗植機のコンパクト化を図るために、苗植付装置を走行機体の後部に極力近接させた状態で装着した場合でも、線引きマーカを格納姿勢にすれば苗植付装置の横幅内に収められて、真にコンパクト化が図られた乗用型苗植機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1記載の発明は、左右後輪(7)を設けた乗用型走行機体(1)の後部に昇降可能に苗植付装置(3)を装着し、該苗植付装置(3)には苗載台(14)を設け、苗植付装置(3)に左右外側方に突出して次工程の走行基準線を圃場に形成する作用状態と起立する格納状態とに切換自在に左右一対の線引きマーカ(21)を装備した乗用型苗植機において、該線引きマーカ(21)は機体に基部を軸支して上下揺動自在に設けた揺動アーム(23)に、回転体の外周部に複数の爪部(28)を設けた回転式マーカ(27)を回転自在に軸支した支持アーム(26)を装着した構成とし、線引きマーカ(21)の格納状態で回転式マーカ(27)が苗載台(14)の上端よりも高い位置で且つ苗植付装置(3)の左右幅内に収まるように、揺動アーム(23)に支持アーム(26)を回動自在に装着してあることを特徴とする乗用型苗植機としたものである。
【発明の効果】
【0007】
よって、回転式マーカ27を苗載台14の上端よりも高い位置で且つ苗植付装置3の左右幅内にきれいに収めることができ、回転式マーカ27を採用して軟弱な圃場や水の多い圃場であっても容易に視認することのできる走行基準線を形成できるようにしながらも、乗用型田植機のコンパクト化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】乗用田植機の全体側面図である。
【図2】乗用田植機の全体平面図である。
【図3】線引きマーカの作用状態を示す背面図である。
【図4】線引きマーカの作用状態を示す要部の背面図である。
【図5】線引きマーカの要部拡大側面図である。
【図6】線引きマーカの要部拡大平面図である。
【図7】他の例の回転式マーカの側面図である。
【図8】他の例の回転式マーカの断面図である。
【図9】他の例の回転式マーカの側面図である。
【図10】他の例の回転式マーカの断面図である。
【図11】他の例の回転式マーカの側面図である。
【図12】他の例の回転式マーカの斜視図である。
【図13】他の例の乗用田植機の全体側面図である。
【図14】他の例の線引きマーカの作用状態を示す要部の背面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
この発明の実施例を図面に基づき説明する。
図1に乗用型田植機の全体側面を、図2に乗用型田植機の全体平面をそれぞれ示しているが、この乗用型田植機は、乗用型の走行機体1の後部に、昇降リンク機構2を介して苗植付装置3を昇降自在に連結するとともに、施肥装置4を搭載することによって、機体の走行に伴って苗の植付けと施肥とを行える施肥装置付きの構成となっている。
【0010】
走行機体1は、機体中央部に搭載されたエンジン5からの動力が伝達されるミッションケース6と、ミッションケース6からの動力にて駆動される左右前輪7・左右後輪8と、前輪7を操向操作するステアリングハンドル9と、施肥装置4の直前に位置する運転座席10等によって構成されている。
【0011】
苗植付装置3は、ミッションケース6からの動力が伝達される植付部伝動ケース11と、該植付部伝動ケース11より後方に向けて延設した3つの植付縦ケース12と、各植付縦ケース12の後部左右両側に軸支された植付具13と、各植付具13に対して左右往復横移動する苗載台14と、各植付具13による苗植え付け箇所を整地する3つの整地フロート15等によって5条植えの構成となっている。
【0012】
施肥装置4は、肥料を貯留する施肥ホッパ16と、ミッションケース6からの動力で施肥ホッパ16内の肥料を所定量ずつ繰り出す3つの繰出機構17と、各整地フロート15にそれぞれ装着された作溝器18と、各繰出機構17と対応する作溝器18とを連通接続する供給ホース19と、各繰出機構17から繰り出された肥料を各供給ホース19を介して各作溝器18に向けて圧送するブロワ20と等によって5条分の施肥を行えるように構成されている。
【0013】
図1〜6に示すように、苗植付装置3には、左右一対の線引きマーカ21が、苗植付装置3の横外側方に倒伏して次回の走行基準線を圃場に形成する作用姿勢(イ)と、苗載台14の背面に沿う状態に起立して圃場から離間する非作用姿勢(ロ)と、苗載台14の背面に沿う状態に起立して苗植付装置3の横幅H内に収まる格納姿勢(ハ)とに、前後軸心P1周りに出退切換揺動可能な状態で備えられている。
【0014】
各線引きマーカ21は、苗植付装置3から左右に向けて延設された支持フレーム22に前後軸心P1周りに起伏揺動可能に支持された揺動アーム23と、揺動アーム23を作用姿勢に向けて付勢するバネ24と、揺動アーム23の先端に固着した筒体25の軸心P2周りに揺動可能に連結されたバネ材よりなる支持アーム26と、支持アーム26の遊端に横軸心P3周りに回転可能に支持された合成樹脂材よりなる水車状の回転式マーカ27等によって構成されている。回転式マーカ27には、その外縁から外方に向けて放射状に延出する複数の側面視でL字状の爪部28が一体形成されている。
【0015】
そして、各線引きマーカ21は、その作用姿勢では、機体の走行に伴って回転式マーカ27が回転し、その回転に伴って各爪部28が圃場から所定量の泥土を取り出して泥土表面に所定間隔ごとに落下させることで、次回の走行基準となる機体の中心線を圃場に隆起形成する構成となっており、これによって、水の多い圃場であっても走行基準線を容易に視認することができて走行基準線に沿った走行を簡単に行えるようになっている。
【0016】
また、各線引きマーカ21は、その揺動アーム23の基端部がリンク機構2の後端部にワイヤ29を介して連係されており、その作用姿勢においては、苗植付装置3を所定の作業高さ位置まで上昇させるためのリンク機構2の上昇揺動に連動してワイヤ29が引っ張り操作されることで非作用姿勢に切り換えられるとともに、図示しないごく一般的なロック機構によって作用姿勢への切り換えが阻止されるようになっている。又、その非作用姿勢においては、苗植付装置3を所定の作業高さ位置まで下降させるためのリンク機構2の下降揺動に連動してワイヤ29が弛緩することで作用姿勢への切り換えが許容されるようになっており、この状態で、マーカ操作レバー30の所定操作を行うと、左右一方の線引きマーカ21に対するロック機構の作動を解除することができて、その一方の線引きマーカ21を作用姿勢に切り換えられるようになっている。
【0017】
ここで、線引き作用部である回転式マーカ27の作用状態と格納状態とへの切替構成について詳述する。
前記のように、回転式マーカ27を回転自在に軸支している支持アーム26は、揺動アーム23の先端に固着した筒体25に軸心P2周りに揺動可能装着されている。そして、揺動アーム23の先端に固着した筒体25の下方位置には、支持アーム26を作用状態位置と格納位置とに固定及び解除する固定操作装置31が設けられている。
【0018】
固定操作装置31は、回動操作用の操作部32と固定用フック部33と固定用溝部34とが一体構成されて、揺動アーム23に基部が溶接固定されたU字状支持アーム35に回動揺動自在にピン36にて装着されている。そして、巻バネ37にて固定操作装置31を(二)方向に回動するように付勢している。
【0019】
従って、固定操作装置31を巻バネ37の付勢力に抗して反(二)方向に回動操作すると、回転式マーカ27を回転自在に軸支している支持アーム26は、揺動アーム23の先端に固着した筒体25に対して自由回動状態となる。そこで、回転式マーカ27を線引き作用状態にするには、支持アーム26を筒体25に対して(軸心P2回りに)回動させて、固定操作装置31の固定用フック部33に係合させて固定操作装置31を巻バネ37の付勢力により(二)方向に回動させると、支持アーム26は揺動アーム23に対して略直交する状態となって線引き作用状態となる。この線引き作用状態で、前記手段にて田植作業時に圃場に次工程の走行基準線を引く。
【0020】
次に、回転式マーカ27を格納状態にするには、固定操作装置31を巻バネ37の付勢力に抗して反(二)方向に回動操作して、支持アーム26を筒体25に対して(軸心P2回りに)回動させて、固定操作装置31の固定用溝部34に係合させて固定操作装置31を巻バネ37の付勢力により(二)方向に回動させると、支持アーム26は揺動アーム23に対して略平行する状態となって格納状態となる。この回転式マーカ27が格納状態となったとき、回転式マーカ27が機体前後方向と平行になるように、支持アーム26の回動軸心P2は揺動アーム23基部の回動軸心P1に対して、側面視で所定角Aだけ前上がり方向に傾斜させており、且つ、平面視で所定角A’だけ機体外方向に傾斜させている(AとA’とは同じ角度で、本実施例では14度傾斜させると、回転式マーカ27が機体前後方向と平行になる)。
【0021】
そして、左右線引きマーカ21の格納時には、揺動アーム23を左右往復横移動する苗載台14の左右支持体40に設けた係合フック41に係止させて、左右線引きマーカ21を格納状態で固定するが、左右線引きマーカ21は苗載台14前方の左右後輪8外側位置で苗植付装置3の左右幅内にきれいに収まる。
【0022】
よって、線引きマーカとして回転式マーカ27を備えることで先端部の容積が大きくなる回転式のものを採用しても、各線引きマーカ21の格納姿勢においては、各線引きマーカ21を、その先端の回転式マーカ27が苗植付装置3の横幅内に収めることができる。また、一つの固定操作装置31で回転式マーカ27を格納状態と作用状態とに切り替えれるので、安価な構成で然も作業性が良い。
【0023】
要するに、以上の構成から、軟弱な圃場や水の多い圃場であっても容易に視認することのできる走行基準線を形成できるようにしながらも、乗用田植機のコンパクト化が図れるものとなっている。
【0024】
図7及び図8は回転式マーカ27の他の例を示し、その外縁から外方に向けて放射状に延出する複数の側面視でL字状の爪部28の左右中央部に円盤状のリブ50を一体形成している。尚、リブ50は爪部28よりも背が高く形成されていて(各爪部28の外接円よりも大きな直径の円盤状リブ50となっていて)、圃場に適正に溝を形成できるようになっている。
【0025】
そして、線引きマーカ21は、その作用姿勢では、機体の走行に伴って回転式マーカ27が回転し、その回転に伴って各爪部28が圃場から所定量の泥土を取り出して泥土表面に所定間隔ごとに落下させることで、次回の走行基準となる機体の中心線を圃場に隆起形成する構成となっており、然も、円盤状のリブ50が圃場面に直線状の溝を形成していくので、水の多い圃場では各爪部28が圃場から所定量の泥土を取り出して泥土表面に所定間隔ごとに落下させて次回の走行基準となる機体の中心部を圃場に隆起形成し、水の少ない圃場では円盤状のリブ50が圃場面に直線状の溝を形成していくので、どのような圃場であっても、適切な次工程の機体中心を示す走行基準線を形成でき、走行基準線を容易に視認することができて走行基準線に沿った走行を簡単に行えるようになる。
【0026】
図9及び図10は回転式マーカ27の他の例を示し、その外縁から外方に向けて放射状に延出する複数の側面視でL字状の爪部28を一体形成するに、一つおきに左右交互に中心から外れた位置になるように形成し、即ち、爪部28−1は左右中心線から右側に外れた位置に形成し、次の爪部28−2は左右中心線から左側に外れた位置に形成し、以下同様に、爪部28−3,28−5は左右中心線から右側に外れた位置に形成し、爪部28−4,28−6は左右中心線から左側に外れた位置に形成する。
【0027】
そして、線引きマーカ21は、その作用姿勢では、機体の走行に伴って回転式マーカ27が回転し、その回転に伴って各爪部28−1〜28−6が圃場から所定量の泥土を取り出して泥土表面に所定間隔ごとに落下させることで、次回の走行基準となる機体の中心線を圃場に隆起形成する構成となってが、機体の左右中心部から少し左右に外れた位置に土の隆起部を形成するので、例えば、5条植え田植機や7条植え田植機等の機体左右中心線上に苗を植付ける構成でも、その左右中心線上の苗を植付ける圃場面には土の隆起部が形成されていないので、適正な苗の植付けが行なえる。
【0028】
図11は回転式マーカ27の他の例を示し、水車状の回転式マーカ27を左マーカ片27aと右マーカ片27bとで2分割構成とし、回動ピン60で連結した構成となっている。一般的なロック機構で、左マーカ片27aと右マーカ片27bを水車状に展開した使用状態と回動ピン60回りに回動させて半月状に折り畳んだ状態とで固定できる構成となっている。
【0029】
そして、線引きマーカ21は、その作用姿勢では、左マーカ片27aと右マーカ片27bを水車状に展開した使用状態で固定すれば、機体の走行に伴って回転式マーカ27が回転し、その回転に伴って各爪部28が圃場から所定量の泥土を取り出して泥土表面に所定間隔ごとに落下させることで、次回の走行基準となる機体の中心線を圃場に隆起形成する。また、線引きマーカ21を格納する際には、左マーカ片27aと右マーカ片27bを回動ピン60回りに回動させて半月状に折り畳んだ状態で固定すれば、回転式マーカ27は小スペースで収まる形状となるので、実施例1のように回転式マーカ27を回転自在に軸支している支持アーム26を折り畳む必要なく苗植付装置3の横幅内に収めることができる。
【0030】
図12は回転式マーカ27の他の例を示し、2つのボス部70と6つの爪部28と各ボス部70と各爪部28とを連結する連結杆71とで構成している。
そして、線引きマーカ21は、その作用姿勢では、2つのボス部70を接当させることによって全体が水車状になって、機体の走行に伴って回転式マーカ27が回転し、その回転に伴って各爪部28が圃場から所定量の泥土を取り出して泥土表面に所定間隔ごとに落下させることで、次回の走行基準となる機体の中心線を圃場に隆起形成する。また、線引きマーカ21を格納する際には、2つのボス部70を引き離すことによって全体が細長い形状になって、回転式マーカ27は小スペースで収まる形状となるので、実施例1のように回転式マーカ27を回転自在に軸支している支持アーム26を折り畳む必要なく苗植付装置3の横幅内に収めることができる。
【0031】
図13及び図14は回転式マーカ27の他の例を示し、支持フレーム22先端部に回動支点P1回りに揺動自在に揺動アーム23を設け、該揺動アーム23の先端部に回動支点P2回りに揺動自在に支持アーム26を設け、その支持アーム26先端部に回転式マーカ27を回転自在に軸支している。そして、揺動アーム23と支持アーム26との間に引張バネ80を設けて、線引き作業位置では揺動アーム23に対して支持アーム26が直交する位置で固定されるように構成している。また、支持フレーム22先端部と回転式マーカ27を回転自在に支持している支持アーム26基端部との間にワイヤー80を張設しており、該ワイヤー80の両端の各部材22・26への連結部は、回動支点P1とP2とを結ぶ線に対して反対側に位置する構成としている。従って、線引きマーカ21を作業位置から格納位置に上昇させた時(走行機体1に対して昇降リンク機構2にて苗植付装置3を上昇させると、自動的に線引きマーカ21は作業位置から上昇する)、ワイヤー80にて支持アーム26は引っ張られて、引張バネ80に抗して支持アーム26は揺動アーム23と一直線状になる。
【0032】
そして、この線引きマーカ21が非作業位置に上昇した時には、支持アーム26は揺動アーム23と一直線状になっているので、苗載台14の上端よりも高い位置に回転式マーカ27が位置することとなり、線引きマーカ21を格納位置にした時、線引きマーカ21を適切に苗植付装置3の横幅内に収めることができる。
【産業上の利用可能性】
【0033】
本発明は、乗用型田植機以外に、乗用型野菜移植機や乗用型イ草移植機等の色々な乗用型苗植機に適用できる。
【符号の説明】
【0034】
1:乗用型走行機体、3:苗植付装置、7:左右後輪、14:苗載台、21:線引きマーカ、23:揺動アーム、26:支持アーム、27:回転式マーカ、28:爪部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
左右後輪(7)を設けた乗用型走行機体(1)の後部に昇降可能に苗植付装置(3)を装着し、該苗植付装置(3)には苗載台(14)を設け、苗植付装置(3)に左右外側方に突出して次工程の走行基準線を圃場に形成する作用状態と起立する格納状態とに切換自在に左右一対の線引きマーカ(21)を装備した乗用型苗植機において、該線引きマーカ(21)は機体に基部を軸支して上下揺動自在に設けた揺動アーム(23)に、回転体の外周部に複数の爪部(28)を設けた回転式マーカ(27)を回転自在に軸支した支持アーム(26)を装着した構成とし、線引きマーカ(21)の格納状態で回転式マーカ(27)が苗載台(14)の上端よりも高い位置で且つ苗植付装置(3)の左右幅内に収まるように、揺動アーム(23)に支持アーム(26)を回動自在に装着してあることを特徴とする乗用型苗植機。
【請求項1】
左右後輪(7)を設けた乗用型走行機体(1)の後部に昇降可能に苗植付装置(3)を装着し、該苗植付装置(3)には苗載台(14)を設け、苗植付装置(3)に左右外側方に突出して次工程の走行基準線を圃場に形成する作用状態と起立する格納状態とに切換自在に左右一対の線引きマーカ(21)を装備した乗用型苗植機において、該線引きマーカ(21)は機体に基部を軸支して上下揺動自在に設けた揺動アーム(23)に、回転体の外周部に複数の爪部(28)を設けた回転式マーカ(27)を回転自在に軸支した支持アーム(26)を装着した構成とし、線引きマーカ(21)の格納状態で回転式マーカ(27)が苗載台(14)の上端よりも高い位置で且つ苗植付装置(3)の左右幅内に収まるように、揺動アーム(23)に支持アーム(26)を回動自在に装着してあることを特徴とする乗用型苗植機。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2011−142918(P2011−142918A)
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−61821(P2011−61821)
【出願日】平成23年3月19日(2011.3.19)
【分割の表示】特願2006−20889(P2006−20889)の分割
【原出願日】平成18年1月30日(2006.1.30)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年7月28日(2011.7.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月19日(2011.3.19)
【分割の表示】特願2006−20889(P2006−20889)の分割
【原出願日】平成18年1月30日(2006.1.30)
【出願人】(000000125)井関農機株式会社 (3,813)
【Fターム(参考)】
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