説明

乳剤組成物

【課題】低温条件における安定性が良好であり、更に水希釈液の状態においても安定性が良好な乳剤組成物を提供すること。
【解決手段】疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、界面活性剤 5〜15重量%、芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、オレイン酸メチル 2〜40重量%、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び製剤用助剤 0〜5重量%
から実質的になり、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.03〜1:2であることを特徴とする乳剤組成物等を提供する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の有機溶剤を含有する乳剤組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
農薬活性化合物を含有する農薬製剤において、乳剤は使用し易い重要な製剤形態である。乳剤は通常、農薬活性化合物、界面活性剤及び有機溶剤からなる均一の組成物であり、5〜10000倍量の水に希釈して使用される。乳剤組成物及び乳剤組成物の水希釈液の状態における物理的な安定化を目的として、複数の有機溶剤を含有する乳剤組成物が検討されている(例えば、特許文献1及び特許文献2を参照。)。
【0003】
【特許文献1】特表2004−523491号公報
【特許文献2】特表2002−501087号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者等はそのような状況の中、複数の有機溶剤を含有する乳剤組成物において、乳剤組成物が低温条件において安定であり、更に水希釈液の状態においても安定な乳化状態を示す乳剤組成物を得るべく鋭意検討を行った。
【課題を解決するための手段】
【0005】
その結果、芳香族炭化水素溶剤、オレイン酸メチル及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンからなる有機溶剤を特定の割合で用いてなる乳剤組成物が、低温条件における安定性が良好であり、水希釈液の状態における安定性も良好であることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0006】
即ち、本発明は以下の発明を含むものである。
[発明1]
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%
から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.03〜1:2であることを特徴とする乳剤組成物。
[発明2]
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:1.5である発明1に記載の乳剤組成物。
[発明3]
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5である発明1又は2に記載の乳剤組成物。
[発明4]
界面活性剤がアニオン性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤からなる発明1〜3のいずれか一に記載の乳剤組成物。
[発明5]
アニオン性界面活性剤がアルキルアリールスルホン酸塩である発明4に記載の乳剤組成物。
[発明6]
疎水性の農薬活性化合物がネオニコチノイド系殺虫活性化合物である発明1〜5のいずれか一に記載の乳剤組成物。
[発明7]
疎水性の農薬活性化合物がスルホニルウレア系除草活性化合物及びジカルボキシイミド系除草活性化合物からなる群より選ばれる1種以上である発明1〜5のいずれか一に記載の乳剤組成物。
[発明8]
芳香族炭化水素溶剤、オレイン酸メチル及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンからなり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
[発明9]
発明1〜8のいずれか一に記載の乳剤組成物を、5〜10000倍に水で希釈してなる水希釈液。
【発明の効果】
【0007】
本発明の乳剤組成物(以下、本乳剤組成物と記す。)は、低温条件における安定性が良好であり、更に水希釈液の状態においても安定性が良好であり、農薬活性化合物を含有する製剤として優れた特性を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
本発明において、疎水性の農薬活性化合物とは、通常25℃において水中への溶解度が1000ppm未満の農薬活性化合物を意味し、25℃で固体又は液体のいずれの形態を有していてもよい。
農薬活性化合物としては、除草活性化合物、殺菌活性化合物、殺虫(殺ダニ)活性化合物、植物成長制御化合物を挙げることができ、例えば次に示す化合物を具体的に挙げることができる。
【0009】
除草活性化合物としては、
ジカルボキシイミド系除草活性化合物:フルミクロラックペンチル〔除草化合物1〕、フルミオキサジン〔除草化合物2〕、シニドンエチル〔除草化合物3〕等;
ピリダジノン系除草活性化合物:フルフェンピルエチル〔除草化合物4〕、ブロムピラゾン〔除草化合物5〕等;
ウラシル系除草活性化合物:ブタフェナシル〔除草化合物6〕、ブロマシル〔除草化合物7〕、フルプロパシル〔除草化合物8〕、ベンゾフェンジゾン〔除草化合物9〕等;
トリアゾロン系除草活性化合物:カルフェントラゾンエチル〔除草化合物10〕、スルフェントラゾン〔除草化合物11〕等;
ジフェニルエーテル系除草活性化合物:ラクトフェン〔除草化合物12〕、ビフェノックス〔除草化合物13〕、クロルニトロフェノン〔除草化合物14〕、クロメトキシニル〔除草化合物15〕等;
スルホニルウレア系除草活性化合物:スルホスルフロン〔除草化合物16〕、イマゾスルフロン〔除草化合物17〕、ニコスルフロン〔除草化合物18〕、プリミスルフロンメチル〔除草化合物19〕、リムスルフロン〔除草化合物20〕、ハロスルフロンメチル〔除草化合物21〕、プロスルフロン〔除草化合物22〕、サイフェンスルフロンメチル〔除草化合物23〕等;
フェノキシプロピオン酸系除草活性化合物:クロアジホップ〔除草化合物24〕、ジクロホップ〔除草化合物25〕、フルアジホップ〔除草化合物26〕等;
トリアゾロピリミジン系除草活性化合物:ジクロスラム〔除草化合物27〕、クロランスラム〔除草化合物28〕、フルメトスラム〔除草化合物29〕、ペノクスラム〔除草化合物30〕、ピロクスラム〔除草化合物31〕、メトスラム〔除草化合物32〕等;
アニリド系除草活性化合物:ピコリナフェン〔除草化合物33〕、フルフェナセット〔除草化合物34〕、メフェナセット〔除草化合物35〕等;
トリアジン系除草活性化合物:アトラジン〔除草化合物36〕、メトリブジン〔除草化合物37〕等;
ウレア系除草活性化合物:フルオメツロン〔除草化合物38〕、イソプロチュロン〔除草化合物39〕、ダイムロン〔除草化合物40〕等;
イミダゾリン系除草活性化合物:イマザピル〔除草化合物41〕、イマザキン〔除草化合物42〕、イマゼタピル〔除草化合物43〕等;
クロルアセトアミド系除草活性化合物:プレチラクロール〔除草化合物44〕、ブタクロール〔除草化合物45〕等;
チオールカーバメート系除草活性化合物:ベンチオカーブ〔除草化合物46〕、エスプロカルブ〔除草化合物47〕、モリネート〔除草化合物48〕等;
アミド系除草活性化合物:ブロモブチド〔除草化合物49〕、プロパニル〔除草化合物50〕、
カフェンストロール〔除草化合物51〕等;
ベンゾイルピラゾール系除草活性化合物:ピラゾキシフェン〔除草化合物52〕、ベンゾフェナップ〔除草化合物53〕等;
メチル={2−クロロ−4−フルオロ−5−[5,6,7,8−テトラヒドロ−3−オキソ−1H,3H−[1,3,4]チアジアゾロ[3,4−a]ピリダジン−1−イリデンアミノ]フェニルチオ}アセテート〔除草化合物54〕、
N−ベンジル−2−(α,α,α,4−テトラフルオロ−m−トリルオキシ)ブチルアミド〔除草化合物55〕、
2−(2,4−ジクロロ−5−プロプ−2−イニルオキシフェニル)−5,6,7,8−テトラヒドロ−1,2,4−トリアゾロ[4,3−a]ピリジン−3(2H)−オン〔除草化合物56〕。
【0010】
殺菌活性化合物としては、
アゾール系殺菌活性化合物:プロピコナゾール〔殺菌化合物1〕、トリアジメノール〔殺菌化合物2〕、プロクロラズ〔殺菌化合物3〕、ペンコナゾール〔殺菌化合物4〕、テブコナゾール〔殺菌化合物5〕、フルシラゾール〔殺菌化合物6〕、ジニコナゾール〔殺菌化合物7〕、ブロムコナゾール〔殺菌化合物8〕、エポキシコナゾール〔殺菌化合物9〕、ジフェノコナゾール〔殺菌化合物10〕、シプロコナゾール〔殺菌化合物11〕、メトコナゾール〔殺菌化合物12〕、トリフルミゾール〔殺菌化合物13〕、テトラコナゾール〔殺菌化合物14〕、マイクロブタニル〔殺菌化合物15〕、フェンブコナゾール〔殺菌化合物16〕、ヘキサコナゾール〔殺菌化合物17〕、フルキンコナゾール〔殺菌化合物18〕、トリティコナゾール〔殺菌化合物19〕、ビテルタノール〔殺菌化合物20〕、イマザリル〔殺菌化合物21〕、フルトリアホール〔殺菌化合物22〕等;
モルフォリン系殺菌活性化合物:フェンプロピモルフ〔殺菌化合物23〕、トリデモルフ〔殺菌化合物24〕、フェンプロピモルフ〔殺菌化合物25〕、ジメトモルフ〔殺菌化合物26〕等;
ベンズイミダゾール系殺菌活性化合物:カルベンダジム〔殺菌化合物27〕、ベノミル〔殺菌化合物28〕、チアベンダゾール〔殺菌化合物29〕、チオファネートメチル〔殺菌化合物30〕等;
ストロビルリン系殺菌活性化合物:アゾキシストロビン〔殺菌化合物31〕、トリフロキシストロビン〔殺菌化合物32〕、ピコキシストロビン〔殺菌化合物33〕、ピラクロストロビン〔殺菌化合物34〕、ジモキシストロビン〔殺菌化合物35〕、フルオキサストロビン〔殺菌化合物36〕、メトミノストロビン〔殺菌化合物37〕、オリサストロビン〔殺菌化合物38〕等;
ジカルボキシイミド系殺菌活性化合物:プロシミドン〔殺菌化合物39〕、イプロジオン〔殺菌化合物40〕、ビンクロゾリン〔殺菌化合物41〕等;
カルボキシアミド系殺菌活性化合物:フラメトピル〔殺菌化合物42〕、メプロニル〔殺菌化合物43〕、フルトラニル〔殺菌化合物44〕、トリフルザミド〔殺菌化合物45〕;
アニリノピリミジン系殺菌活性化合物:シプロジニル〔殺菌化合物46〕、ピリメタニル〔殺菌化合物47〕、メパニピリム〔殺菌化合物48〕等;
フェニルピロール系殺菌活性化合物:フェンピクロニル〔殺菌化合物49〕、フルジオキソニル〔殺菌化合物50〕等;
カーバメート系殺菌活性化合物:イプロバリカルブ〔殺菌化合物51〕、ベンチアバリカルブ〔殺菌化合物52〕、ジエトフェンカルブ〔殺菌化合物53〕等;
ピリジン系殺菌活性化合物:ボスカリド〔殺菌化合物54〕、フルアジナム〔殺菌化合物55〕等;
(Z)−2’−メチルアセトフェノン=4,6−ジメチルピリミジン−2−イルヒドラゾン、1−(メトキシカルボニル)−2−(1−メチルエチル)−4−(2,6−ジクロロフェニル)−5−アミノ−1H−ピラゾール−3−オン〔殺菌化合物56〕、
1−〔(エチルチオ)カルボニル〕−2−(1−メチルエチル)−4−(2,6−ジクロロフェニル)−5−アミノ−1H−ピラゾール−3−オン〔殺菌化合物57〕、
1−〔(2−プロペニルチオ)カルボニル〕−2−(1−メチルエチル)−4−(2−メチルフェニル)−5−アミノ−1H−ピラゾール−3−オン〔殺菌化合物58〕、
5−メチル−1,2,4−トリアゾロ−[3,4−b][1,3]ベンゾチアゾール〔殺菌化合物59〕、
1,2,5,6−テトラヒドロピロロ[3,2,1−ij]キノリン−4−オン、3−アリロキシ−1,2−ベンゾチアゾール=1,1−ジオキシド〔殺菌化合物60〕。
【0011】
殺虫(殺ダニ)活性化合物としては、
有機リン系殺虫活性化合物:フェニトロチオン〔殺虫化合物1〕、ダイアジノン〔殺虫化合物2〕、クロルピリホス〔殺虫化合物3〕等;
カーバメート系殺虫活性化合物:ベンフラカルブ〔殺虫化合物4〕、プロポキスル〔殺虫化合物5〕、カルボスルファン〔殺虫化合物6〕、カルバリル〔殺虫化合物7〕、アルジカルブ〔殺虫化合物8〕、フェノチオカルブ〔殺虫化合物9〕等;
ピレスロイド系殺虫活性化合物:エトフェンプロックス〔殺虫化合物10〕、フェンバレレート〔殺虫化合物11〕、エスフェンバレレート〔殺虫化合物12〕、フェンプロパトリン〔殺虫化合物13〕、シペルメトリン〔殺虫化合物14〕、ペルメトリン〔殺虫化合物15〕、シハロトリン〔殺虫化合物16〕、デルタメトリン〔殺虫化合物17〕、シクロプロトリン〔殺虫化合物18〕、フルバリネート〔殺虫化合物19〕、ビフェンスリン〔殺虫化合物20〕、ハルフェンプロックス〔殺虫化合物21〕、トラロメトリン〔殺虫化合物22〕、シラフルオフェン〔殺虫化合物23〕、d−フェノトリン〔殺虫化合物24〕、シフェノトリン〔殺虫化合物25〕、d−レスメトリン〔殺虫化合物26〕、アクリナスリン〔殺虫化合物27〕、シフルトリン〔殺虫化合物28〕、テフルトリン〔殺虫化合物29〕、トランスフルスリン〔殺虫化合物30〕、テトラメトリン〔殺虫化合物31〕、アレトリン〔殺虫化合物32〕、プラレトリン〔殺虫化合物33〕、エンペントリン〔殺虫化合物34〕、イミプロスリン〔殺虫化合物35〕、d−フラメトリン〔殺虫化合物36〕等;
ネオニコチノイド系殺虫活性化合物:クロチアニジン〔殺虫化合物37〕、イミダクロプリド〔殺虫化合物38〕、チアメトキサム〔殺虫化合物39〕、チアクロプリド〔殺虫化合物40〕等;
ベンゾイルフェニルウレア系殺虫活性化合物:クロルフルアズロン〔殺虫化合物41〕、テフルベンズロン〔殺虫化合物42〕、フルフェノクスロン〔殺虫化合物43〕、ビストリフルロン〔殺虫化合物44〕、ブプロフェジン〔殺虫化合物45〕、トリフルムロン〔殺虫化合物46〕等;
ピラゾール系殺虫活性化合物:アセトプロール〔殺虫化合物47〕、エチプロール〔殺虫化合物48〕、フィプロニル〔殺虫化合物49〕、ピラクロフォス〔殺虫化合物50〕等;
ジュベニルホルモン系殺虫活性化合物:ピリプロキシフェン〔殺虫化合物51〕、フェノキシカルブ〔殺虫化合物52〕等;
(RS)−5−ターシャリーブチル−2−[2−(2,6−ジフルオロフェニル)−4,5−ジヒドロ−1,3−オキサゾール−4−イル]フェネトール〔殺虫化合物53〕、
2,6−ジクロロ−4−(3,3−ジクロロアリロキシ)フェニル=3−[5−(トリフルオロメチル)−2−ピリジルオキシ]プロピル=エーテル〔殺虫化合物54〕。
【0012】
植物成長制御化合物としては、
アゾール系植物成長制御化合物:ウニコナゾールP〔植物成長制御化合物1〕、パクロブトラゾール〔植物成長制御化合物2〕等;
(RS)−4’−クロロ−2’−(α−ヒドロキシベンジル)イソニコチンアニリド〔植物成長制御化合物3〕。
上記の農薬活性化合物は、The Pesticide Manual第13版(1987年 The British Crop Protection Council発行)等の公知の文献に記載された化合物である。
【0013】
本乳剤組成物に含有される疎水性の農薬活性化合物は1種類には限られないが、本乳剤組成物において、疎水性の農薬活性化合物の総量は0.5〜50重量%の範囲である。
【0014】
本発明において界面活性剤は、アニオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤及びカチオン性界面活性剤のいずれでもよいが、アニオン性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤からなる界面活性剤が好ましく、アニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤と重量比が1:0.1〜1:10の範囲であることが更に好ましい。
【0015】
アニオン性界面活性剤としては、例えば、ドデシルベンゼンスルホン酸塩等のアルキルアリールスルホン酸塩、ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテル硫酸等のポリオキシエチレン(ポリ)アリールアリールエーテル硫酸エステル、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテルリン酸等のポリオキシエチレン(ポリ)アリールアリールエーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルアリールリン酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステルが使用することができ、
より好ましくはアルキルアリールスルホン酸塩、特にドデシルベンゼンスルホン酸塩(ナトリウム塩およびカルシウム塩)が好ましく使用することができる。
一般にスルホン酸塩、硫酸エステル塩、リン酸エステル塩において、ナトリウム塩、カルシウム塩、アンモニウム塩が挙げられる。
ドデシルベンゼンスルホン酸塩としては、例えばRhodacal 70、Rhodacal 70/C、Rhodacal 60/BE−C(いずれもローディア日華製)等の市販の界面活性剤が使用できる。ポリオキシエチレンジスチリルフェニルエーテル硫酸としては、例えばSoprophor DSS/7(ローディア日華製)等の市販の界面活性剤が使用できる。ポリオキシエチレントリスチリルフェニルエーテルリン酸としては、例えばSoprophor FLK(ローディア日華製)等の市販の界面活性剤が使用できる。ポリオキシエチレンアルキルアリールリン酸エステルとしては、Rhodafac PS/17(ローディア日華製)等の市販の界面活性剤が使用できる。ポリオキシエチレンアルキルリン酸エステルとしては、Rhodafac MB(ローディア日華製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
【0016】
ノニオン性界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーの脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンポリアリールエーテル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレンポリアリールエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油等のポリオキシエチレン植物油、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン硬化植物油、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンヒマシ油等のポリオキシエチレンポリオキシプロピレン植物油、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルフォスフェートジエステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリスチリルフェニルフォスフェートジエステル、脂肪酸アルコールポリグリコールエーテル、グリセリン脂肪酸エステルが使用することができ、
より好ましくは、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーの脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン植物油、ポリオキシエチレン硬化植物油、ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテル、ポリオキシエチレントリスチリルフェニルフォスフェートジエステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリスチリルフェニルフォスフェートジエステルが挙げられ、特にポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーの脂肪酸エステルが好ましく使用することができる。
【0017】
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーとしては、Toximul8320(Stepan製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテルとしては、Antarox BO/327、340、Antarox BOシリーズ(いずれもローディア日華製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレンアルキルアリールエーテルとしては、ソルポール T/26(東邦化学工業製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレンヒマシ油としては、Alkamuls OR/40、Alkamuls BR(いずれもローディア日華製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、HCO−20(日光ケミカルズ製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンヒマシ油としては、Antarox CR/255,CR/405等CRシリーズ(いずれもローディア日華製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレン脂肪酸エステルとしては、Newcol 150 (日本乳化剤製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、Newcol 1100、Newcol 1105 (いずれも日本乳化剤製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
グリセリン脂肪酸エステルとしては、パイオイン D−900番台シリーズ(竹本油脂製)等の市販の界面活性剤が使用できる。
【0018】
本乳剤組成物において、界面活性剤の総量は5〜15重量%の範囲であり、より好ましい態様において、アニオン性界面活性剤の量が2〜12重量%、且つノニオン性界面活性剤の量が2〜12重量%である。
【0019】
本発明において芳香族炭化水素溶媒としては、アルキルベンゼン(例えば、トルエン、エチルベンゼン、キシレン、テトラメチルベンゼン等)、アルキルナフタレン(例えば、メチルナフタレン等)、ジフェニルエタン、ジキシリルエタン、フェニルキシリルエタン、及びこれらの混合物が挙げられる。
芳香族炭化水素溶媒として、市販されている溶媒としては、例えばハイゾールSAS−296(1−フェニル−1−キシリルエタンと1−フェニル−1−エチルフェニルエタンの混合物、新日本石油株式会社の商品名)、カクタスソルベントHP−MN(メチルナフタレン80%、株式会社ジャパンエナジーの商品名)、カクタスソルベントHP−DMN(ジメチルナフタレン80%、株式会社ジャパンエナジー商品名)、カクタスソルベントP−100(炭素数9〜10のアルキルベンゼン、株式会社ジャパンエナジーの商品名)、カクタスソルベントP−150(アルキルベンゼン、株式会社ジャパンエナジーの商品名)、カクタスソルベントP−180(メチルナフタレンとジメチルナフタレンの混合物、株式会社ジャパンエナジーの商品名)、カクタスソルベントP−200(メチルナフタレンとジメチルナフタレンの混合物、株式会社ジャパンエナジーの商品名)、カクタスソルベントP−220(メチルナフタレンとジメチルナフタレンの混合物、株式会社ジャパンエナジーの商品名)、カクタスソルベントPAD−1(ジメチルモノイソプロピルナフタレン、株式会社ジャパンエナジーの商品名)、ソルベッソ100(芳香族炭化水素として主にC9−10のジアルキルおよびトリアルキルベンゼン、エクソンモービル有限会社の商品名)、ソルベッソ150(芳香族炭化水素として主にC10−11のアルキルベンゼン、エクソンモービル有限会社の商品名)、Solvesso 150ND(芳香族炭化水素として主にC10−11のアルキルベンゼン、Exxon Mobil Chemical Companyの商品名)、ソルベッソ200(芳香族炭化水素として主にC10−14のアルキルナフタレン、エクソンモービル有限会社の商品名)、Solvesso 200ND(芳香族炭化水素として主にC10−14のアルキルナフタレン、Exxon Mobil Chemical Companyの商品名)、Ultra Low Naphthalene Aromatic 150(芳香族炭化水素として主にC10−11のアルキルベンゼン、Exxon Mobil Chemical Companyの商品名)、Ultra Low Naphthalene Aromatic 200(芳香族炭化水素として主にC10−14のアルキルナフタレン、Exxon Mobil Chemical Companyの商品名)、スワゾール100(トルエン、丸善石油化学株式会社の商品名)、スワゾール200(キシレン、丸善石油化学株式会社の商品名)等の市販品が使用し得る。
本乳剤組成物において、芳香族炭化水素溶媒の量は2〜60重量%の範囲である。
【0020】
本発明において、オレイン酸メチル及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンは市販のものを使用することができる。
本乳剤組成物において、オレイン酸メチルの量は2〜40重量%の範囲、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの量は12〜90重量%の範囲である。
【0021】
本乳剤組成物において、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比は1:0.03〜1:2であり、好ましくは1:0.05〜1:1.5、更に好ましくは1:0.05〜1:1.0である。
また、本乳剤組成物において、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比は1:0.02〜1:1.5が好ましく、1:0.02〜1:1.0が更に好ましい。
上記比率の芳香族炭化水素溶媒、オレイン酸メチル及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンからなる混合溶剤は、農薬製剤、特に乳剤組成物用の有機溶剤として有用である。
【0022】
本乳剤組成物としては、以下の態様が挙げられる。
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0023】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.0であることを特徴とする乳剤組成物。
【0024】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:0.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0025】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
アニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤との組合わせ 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0026】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
アニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤との組合わせ 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.0であることを特徴とする乳剤組成物。
【0027】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
アニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤との組合わせ 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:0.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0028】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0029】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:1.0であることを特徴とする乳剤組成物。
【0030】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:0.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0031】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
アニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤との組合わせ 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0032】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
アニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤との組合わせ 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:1.0であることを特徴とする乳剤組成物。
【0033】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
アニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤との組合わせ 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:0.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0034】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
アルキルアリールスルホン酸とポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーとの組合わせ 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0035】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
アルキルアリールスルホン酸とポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーとの組合わせ 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.0であることを特徴とする乳剤組成物。
【0036】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
アルキルアリールスルホン酸とポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーとの組合わせ 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:0.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0037】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:1.5であり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0038】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:1.5であり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.0であることを特徴とする乳剤組成物。
【0039】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:1.5であり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:0.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0040】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
アニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤との組合わせ 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:1.5であり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0041】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
アニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤との組合わせ 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:1.5であり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.0であることを特徴とする乳剤組成物。
【0042】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
アニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤との組合わせ 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:1.5であり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:0.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0043】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:1.5であり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0044】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:1.0であり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0045】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:0.5であり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0046】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
アニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤との組合わせ 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:1.5であり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0047】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
アニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤との組合わせ 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:1.0であり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0048】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
アニオン性界面活性剤とノニオン性界面活性剤との組合わせ 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:0.5であり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0049】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
アルキルアリールスルホン酸とポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーとの組合わせ 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:1.5であり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0050】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
アルキルアリールスルホン酸とポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーとの組合わせ 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:1.5であり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.0であることを特徴とする乳剤組成物。
【0051】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
アルキルアリールスルホン酸とポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマーとの組合わせ 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:1.5であり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:0.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0052】
除草化合物1 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0053】
除草化合物2 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0054】
除草化合物17 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0055】
除草化合物27 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0056】
除草化合物33 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0057】
除草化合物49 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0058】
除草化合物55 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0059】
殺菌化合物22 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0060】
殺菌化合物26 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0061】
殺菌化合物39 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0062】
殺菌化合物56 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0063】
殺菌化合物58 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0064】
殺虫化合物37 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0065】
殺虫化合物51 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0066】
殺虫化合物53 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0067】
殺虫化合物54 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【0068】
本乳剤組成物は、必要により酸化防止剤、着色剤、香料、効力増強剤、薬害軽減剤等の製剤用助剤を含有していてもよい。
酸化防止剤としては、例えば3−/2−t−ブチル−4−ヒドロキシアニソール、ブチレイティドヒドロキシトルエン等が挙げられ、着色剤としては、例えばローダミンB、黄色4号、青色1号、赤色2号等が挙げられる。
本乳剤組成物において、製剤用助剤の総量は0〜5重量%の範囲である。
【0069】
本乳剤組成物は、例えば芳香族芳香族炭化水素溶媒、オレイン酸メチル及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンの混合物に、必要に応じて加熱(80℃以下)条件下、疎水性の農薬活性化合物、界面活性剤及び必要により添加される製剤用助剤を加え、均一になるまで攪拌し、更に必要に応じて濾過することにより、製造することができる。
本乳剤組成物は、実質的に1つの連続相からなる均一な液体である。
【0070】
本乳剤組成物は水で希釈して使用する。本乳剤組成物に対して、通常5〜10000倍、好ましくは8〜5000倍の量の水に希釈することができる。その際に使用する水は、一般に硬水でも軟水でもよく、また必要により、展着剤等の補助剤が添加された水でもよい。
【実施例】
【0071】
以下、製造例、試験例等を挙げて本発明を更に詳しく説明するが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。尚、実施例において使用した試剤は下記の通りである。
アニオン性界面活性剤A:ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(Witconate P−1860、Akzo Nobel製);
アニオン性界面活性剤B:ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(Ninate 401−A、Stepan製);
アニオン性界面活性剤C:ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(Agnique ABS 70CB、Cognis製);
アニオン性界面活性剤D:ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(Rhodacal70/C、Rhodia製);
アニオン性界面活性剤E:ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(ニューカルゲン AD−85C、竹本油脂製);
アニオン性界面活性剤F:ドデシルベンゼンスルホン酸カルシウム(ソルポール EX−15、東邦化学製);
ノニオン性界面活性剤A:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロックポリマー(Toximul 8320、Stepan製);
ノニオン性界面活性剤B:ポリオキシエチレンヒマシ油(Toximul 8240、Stepan製);
ノニオン性界面活性剤C:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンアルキルエーテル(Berol 994、Akzo Nobel製);
ノニオン性界面活性剤D:ポリオキシエチレンアルキルエーテル(Ethlan NS−70、Akzo Nobel製);
ノニオン性界面活性剤E:ポリオキシエチレンポリオキシプロピレントリスチリルフェニルエーテル(Soprophor TSP/724、Rhodia製);
ノニオン性界面活性剤F:ポリオキシエチレンアルキルエーテル(ペグノール TH−8、東邦化学製);
ノニオン性界面活性剤G:ポリオキシエチレンアルキルエーテル(ペグノール ST−7、東邦化学製);
芳香族炭化水素溶剤A:Solvesso200ND(主としてC10−14のアルキルナフタレン、Exxon Mobil Chemical製);
芳香族炭化水素溶剤B:Solvesso150(主としてC10−11のアルキルベンゼン、エクソンモービル有限会社製);
芳香族炭化水素溶剤C:Solvesso200(主としてC10−14のアルキルナフタレン、エクソンモービル有限会社製);
芳香族炭化水素溶剤D:Solvesso150ND(主としてC10−11のアルキルベンゼン、Exxon Mobil Chemical製);
MO:オレイン酸メチル(花王製);
DMI:1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン(三井化学製)。
【0072】
製造例1
室温で、除草化合物2 5.0g、アニオン製界面活性剤A 3.0g、ノニオン性界面活性剤A 3.0g、DMI 35.0g及び芳香族炭化水素溶媒A 20.0gを100ml容量のメスフラスコに測りとり、更にMO(約34g相当)を加えて全体を100mlにした。該混合物を加温下に均一になるまで攪拌し、実施例1(本乳剤組成物1)を調製した。
【0073】
製造例2〜12
製造例1記載の手順に準じて、表1〜表3に記載の試剤の比率にて実施例2〜12(本乳剤組成物2〜12)を調製した。
【0074】
【表1】

*:当該成分を加えて、全体量が100mlとなるようにした。
【0075】
【表2】

*:当該成分を加えて、全体量が100mlとなるようにした。
【0076】
【表3】

*:当該成分を加えて、全体量が100mlとなるようにした。
【0077】
試験例1(低温保存)
実施例1〜12(本乳剤組成物1〜12)を、0℃にて1週間保存して、外観上の変化を観察した。いずれの本乳剤組成物において、保存後も透明で清澄な液体であり、沈殿物の析出等はほとんど見られなかった。
【0078】
試験例2(乳化安定性)
実施例1〜12(本乳剤組成物1〜12)を、100ml容栓付きメスシリンダー内にてCIPA標準水A(20ppm)を用いて100倍にて希釈した後、30℃にて0.5時間放置し、状態を観察した。水希釈液はいずれも、安定な乳化状態を保っていた。
【0079】
試験例3(乳化安定性)
実施例1〜12(本乳剤組成物1〜12)を、100ml容栓付きメスシリンダー内にてCIPAC標準水D(342ppm)を用いて100倍にて希釈した後、30℃にて0.5時間放置し、状態を観察した。水希釈液はいずれも、安定な乳化状態を保っていた。
【0080】
製造例13〜28
製造例1記載の手順に準じて、表4〜表7に記載の試剤の比率にて実施例13〜28(本乳剤組成物13〜28)を調製した。
【0081】
【表4】

*:当該成分を加えて、全体量が100mlとなるようにした。
【0082】
【表5】

*:当該成分を加えて、全体量が100mlとなるようにした。
【0083】
【表6】

*:当該成分を加えて、全体量が100mlとなるようにした。
【0084】
【表7】

*:当該成分を加えて、全体量が100mlとなるようにした。
【0085】
試験例4(乳化安定性)
実施例13〜28(本乳剤組成物13〜28)を、100ml容栓付きメスシリンダー内にてCIPA標準水A(20ppm)を用いて20倍にて希釈した後、30℃にて0.5時間放置し、状態を観察した。水希釈液はいずれも、安定な乳化状態を保っていた。
【0086】
試験例5(乳化安定性)
実施例13〜28(本乳剤組成物13〜28)を、100ml容栓付きメスシリンダー内にてCIPAC標準水D(342ppm)を用いて20倍にて希釈した後、30℃にて0.5時間放置し、状態を観察した。水希釈液はいずれも、安定な乳化状態を保っていた。
【産業上の利用可能性】
【0087】
本乳剤組成物は、低温条件における安定性が良好であり、更に水希釈液の状態における安定性が良好であり、農薬活性化合物を含有する製剤として有用である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
疎水性の農薬活性化合物 0.5〜50重量%、
界面活性剤 5〜15重量%、
芳香族炭化水素溶媒 2〜60重量%、
オレイン酸メチル 2〜40重量%、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン 12〜90重量%、及び
製剤用助剤 0〜5重量%
から実質的になり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.03〜1:2であることを特徴とする乳剤組成物。
【請求項2】
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンと芳香族炭化水素溶媒との重量比が1:0.02〜1:1.5である請求項1に記載の乳剤組成物。
【請求項3】
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5である請求項1又は2に記載の乳剤組成物。
【請求項4】
界面活性剤がアニオン性界面活性剤及びノニオン性界面活性剤からなる請求項1〜3のいずれか一項に記載の乳剤組成物。
【請求項5】
アニオン性界面活性剤がアルキルアリールスルホン酸塩である請求項4に記載の乳剤組成物。
【請求項6】
疎水性の農薬活性化合物がネオニコチノイド系殺虫活性化合物である請求項1〜5のいずれか一項に記載の乳剤組成物。
【請求項7】
疎水性の農薬活性化合物がスルホニルウレア系除草活性化合物及びジカルボキシイミド系除草活性化合物からなる群より選ばれる1種以上である請求項1〜5のいずれか一項に記載の乳剤組成物。
【請求項8】
芳香族炭化水素溶剤、オレイン酸メチル及び1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンからなり、
1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノンとオレイン酸メチルとの重量比が1:0.05〜1:1.5であることを特徴とする乳剤組成物。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか一項に記載の乳剤組成物を、5〜10000倍に水で希釈してなる水希釈液。

【公開番号】特開2009−173578(P2009−173578A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−13514(P2008−13514)
【出願日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願人】(000002093)住友化学株式会社 (8,981)
【Fターム(参考)】