説明

二ヶ国語で入力し得るカラオケ選曲用キーボードを備えたカラオケ装置及びその装置における選曲方法

【課題】 外国人にとっても選曲作業が容易なカラオケ装置を提供する。
【解決手段】 カラオケ端末再生装置(1)の記録装置(40)に記録された多数のカラオケ情報に対応する多数の選曲タイトルをそれぞれのリクエストコードと共に記録した選曲タイトル記録装置(50)と、それぞれのキー面にA国語及びB国語の互いに対応する音声を示す表音文字が併記されているバイリンガルキーボード部(48)と、当該バイリンガルキーボード部を用いて入力された選曲タイトルを上記選曲タイトル記録装置(50)から検索し、当該キーボード(10)上に設けた表示パネル(43)にA国語及び/又はB国語で表示する回路(45,46,49)と、最終的に決定されたリクエスト曲のリクエストコードを上記カラオケ端末再生装置(1)へ送信する通信回路(44)と、を備えたカラオケ選曲用キーボード(10)を用いることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、二ヶ国語で入力し得るカラオケ選曲用キーボードを備えたカラオケ装置及びその装置における選曲方法に関する。
【背景技術】
【0002】
今日、カラオケ装置は広く普及し、日本人のみならず世界各国の人々にも楽しまれるようになっている。
また、国際的に人的交流が盛んな今日では、自国の歌謡のみならず、異国の歌謡を異国において異国のカラオケ装置を用いて唄うという機会も増加している。
【0003】
そのような異国のカラオケ装置を用いる場合、外国人にとっては選曲作業が必ずしも容易ではないという問題がある。
即ち、カラオケ装置のビデオモニタ画面もしくは手元の曲目リスト印刷冊子等に日本語で表記された曲名又は歌手名を読み取って選曲できるためには、日本の文字が読めなければならず、来日してから日の浅い外国人には困難である。
一方、日本の曲名を外国語に翻訳したものは、古い曲はともかく、通常は存在せず、存在したとしても一つの日本の曲名について各種各様の翻訳が可能であり、統一された翻訳名を単にカラオケ選曲のために用意し、これをカラオケ好きの外国人に記憶してもらうようにすることは極めて非現実的である。
また、日本人が通常用いている日本語の仮名文字キーボードを用いて、外国人が、日本語で発音されている日本の曲名又は歌手名を、耳で聞いて覚えているとおりに入力できるためには、少なくとも仮名文字を知っていることが必要になる。然しながら、仮名文字は、これに馴染みのない外国人にとっては似ている文字も多く、また、濁音、半濁音の区別もあり、習得することは相当に困難である。
各キーに仮名文字とアルファベット1文字ずつを併記したいわゆるJISキーボードも一般に普及しており、当該アルファベット文字を利用してローマ字表記形式で日本の曲名又は歌手名を入力することも可能であり、外国人は普通この種のキーボードを用いることが多い。然しながら、英語圏外の人にとっては必ずしもローマ字表記が容易であるとは言えず、日本語発音による曲名等を正しくローマ字表記することは相当に難しく、促音便などは日本人でさえこれを直ちにローマ字表記できない場合が多い。
【0004】
カラオケ演奏中に、外国人にも歌詞の意味が理解できるようにするために、ビデオモニタ上に歌詞テロップを二ヶ国以上の言語で表示するようにしたカラオケ装置は、例えば下記特許文献1及び2等にも記載されている。
然しながら、外国人による前記の如き選曲作業の困難性を解決し得る有効な手段は、これまでに提供されたことがない。
【0005】
【特許文献1】特開平08−320693号公報
【特許文献2】特開平10−020870号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の問題点を解決するためなされたものであり、その目的とするところは、簡便な手段により、外国人であっても母国語以外の所望のカラオケ曲を容易に選曲することが可能なカラオケ装置及び当該カラオケ装置における選曲方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するため、本発明に係るカラオケ装置の第1形態のものは、
リクエストされたカラオケ楽曲とカラオケ映像を、マイクから入力されるユーザーの音声と共に再生するカラオケ端末再生装置と、
リクエストすべき曲の選曲タイトルを入力し、そのリクエストコードを上記カラオケ端末再生装置へ送信するカラオケ選曲用キーボードと、
からなるカラオケ装置において;
上記カラオケ端末再生装置が、
多数のカラオケ情報を記録した記録装置と、
上記カラオケ選曲用キーボードから送信されたリクエストコードを受信し得る通信回路と、
上記リクエストコードに基づき、リクエストされた曲のカラオケ情報を上記記録装置から読み出して、そのカラオケ楽曲とカラオケ映像をマイクからの音声入力と共に再生し得る音声・映像再生装置と、を備え;
上記カラオケ選曲用キーボードが、
上記カラオケ端末再生装置の記録装置に記録された多数のカラオケ情報に対応する多数の選曲タイトルをそれぞれのリクエストコードと共に記録した選曲タイトル記録装置と、
それぞれのキー面にA国語及びB国語の互いに対応する音声を示す表音文字が併記されているバイリンガルキーボード部と、
当該バイリンガルキーボード部を用いて入力されたリクエスト曲の選曲タイトルを上記選曲タイトル記録装置から検索し、当該カラオケ選曲用キーボード上に設けた表示パネルにA国語及び/又はB国語で表示する回路と、
最終的に決定されたリクエスト曲のリクエストコードを上記カラオケ端末再生装置へ送信する通信回路と、を備えたこと;
を特徴とする。
【0008】
上記カラオケ選曲用キーボードは、タッチパネル式とすることが推奨される。
上記カラオケ選曲用キーボードからカラオケ端末再生装置へのリクエストコードの送信は、無線(ワイヤレス)もしくは有線のいずれの方式によっても行うことができる。
【0009】
カラオケ端末再生装置に備えられた上記記録装置に記録された多数のカラオケ情報を更新、補充するため、膨大量のカラオケ情報を記録したデータベースから通信回線を通じて新たなカラオケ情報をダウンロードする通信回路を、上記カラオケ端末再生装置内に設けたり、それと同時に、或いはそれとは別に、大量のカラオケ情報を記録した記録媒体から新たなカラオケ情報を読み取る記録媒体読取装置を、上記カラオケ端末再生装置内に設けることも推奨される。
【0010】
カラオケ選曲用キーボードの上記選曲タイトル記録装置に記録される各カラオケ情報の選曲タイトルは、曲名のみとしたり、或いはまた、曲名と歌手名とすることも可能である。
【0011】
上記A国語が日本語であり、B国語が韓国語、中国語又は英語のいずれか一つである場合においては、A国語の表音文字を仮名文字とし、B国語の表音文字をそれぞれハングル、ピンイン又はローマ字のいずれか一つとすることが推奨される。
【0012】
また、本発明の前記の目的は、本発明に係るカラオケ装置の上記第1形態のものにおける選曲方法であって;
(a)前記カラオケ選曲用キーボードのバイリンガルキーボード部を用いて、リクエストすべき所望の曲目の選曲タイトルの頭文字をA国語又はB国語のいずれか一方で入力するステップと、
(b)A国語又はB国語のいずれか一方で入力された頭文字を、もう一方の国語による読みへ変換し、当該もう一方の読みで前記カラオケ選曲用キーボードの選曲タイトル記録装置に記録されている選曲タイトルを検索するステップと、
(c)検索により抽出された1曲又は複数曲の選曲タイトルを、入力した国語による読みへ変換し、前記カラオケ選曲用キーボード上の表示パネルに表示するステップと、
(d)上記表示パネルに表示された選曲タイトルから、リクエストすべき曲目を最終的に決定し、前記バイリンガルキーボード部を用いて入力するステップと、
(e)最終的に決定、入力されたリクエスト曲のリクエストコードを、カラオケ選曲用キーボードの通信回路によって上記カラオケ端末再生装置へ送信するステップと、
(f)カラオケ端末再生装置の通信回路で受信したリクエスト曲のリクエストコードに基づき、当該リクエスト曲のカラオケ情報をカラオケ端末再生装置の前記記録装置から読み出して、そのカラオケ楽曲とカラオケ映像を再生するステップと、
を順次実行することを特徴とする選曲方法によって達成できる。
【0013】
更にまた、上記の目的を達成するため、本発明に係るカラオケ装置の第2形態のものは、
少なくともA、Bいずれか一方の国語で選曲タイトルが付与された多数のカラオケ情報を記録した記録装置と、
それぞれ選曲用のキーボードとカラオケ情報再生用のスピーカ及びビデオモニタとを具備し、そのキーボードからの入力により指定された所望のカラオケ情報を上記記録装置から取得して、カラオケ楽曲とカラオケ映像を再生できる少なくとも1台のカラオケ端末再生装置と、
からなるカラオケ装置において;
上記キーボードとして、それぞれのキー面に、A国語及びB国語の互いに対応する音声を示す表音文字が併記されているバイリンガルキーボードを用いたことを特徴とする。
【0014】
上記第2形態のカラオケ装置においても、カラオケ選曲用キーボードはタッチパネル式であることが推奨される。
【0015】
上記第2形態のカラオケ装置が通信カラオケ装置の場合には、上記カラオケ情報を記録する記録装置が、膨大量のカラオケ情報を記録したデータベースであり、上記カラオケ端末再生装置が通信回線を通じて当該データベースから指定したカラオケ情報をダウンロードし、再生し得るように構成される。
【0016】
上記第2形態のカラオケ装置が通信カラオケ装置ではなく独立型のカラオケ装置の場合には、上記カラオケ情報を記録する記録装置が、上記カラオケ端末再生装置内に設けた大量のカラオケ情報を記録し得る記憶装置又は上記カラオケ端末再生装置内に設けた読取装置により読取可能な大量のカラオケ情報を記録した記録媒体であり、上記カラオケ端末再生装置が当該記憶装置又は記録媒体から指定したカラオケ情報を取得し、再生し得るように構成される。
【0017】
上記第2形態のカラオケ装置においても、その記録装置に記録される各カラオケ情報の選曲タイトルは、曲名のみとしたり、或いはまた、曲名と歌手名とすることが可能である。
【0018】
上記第2形態のカラオケ装置においても、上記A国語が日本語であり、B国語が韓国語、中国語又は英語のいずれか一つである場合においては、A国語の表音文字を仮名文字とし、B国語の表音文字をそれぞれハングル、ピンイン又はローマ字のいずれか一つとすることが推奨される。
【0019】
また、本発明の前記の目的は、本発明に係るカラオケ装置の上記第2形態のものにおける選曲方法であって;
(a)上記ビデオモニタ画面又は曲目リスト印刷冊子に、上記記録装置に記録された多数のカラオケ情報のうちの少なくとも一部の曲目の選曲タイトルのリストを、上記A国語又はB国語のいずれか一方で原語表示すると共に、少なくとも当該原語表示されたものとは別のB国語又はA国語のいずれか一方の表音文字により、当該原語表示された選曲タイトルの振り仮名を表示するステップと、
(b)上記ビデオモニタ画面又は曲目リスト印刷冊子に表示された選曲タイトルのリスト中からリクエストすべき所望の曲目の選曲タイトルを、上記バイリンガルキーボードを用いて入力するステップと、
(c)入力確認のため、上記入力された選曲タイトルを上記ビデオモニタ画面上に、少なくとも上記原語表示されたものとは別の国語の表音文字により表示するステップと、
(d)上記入力された選曲タイトルのカラオケ情報を上記記録装置から取得し、そのカラオケ楽曲とカラオケ映像を再生するステップと、
を順次実行することを特徴とする選曲方法によって達成できる。
【発明の効果】
【0020】
上記の如き構成であると、例えばB国人が、A国の歌謡をA国においてA国のカラオケ装置を用いて唄う場合においても、キー面にA国語及びB国語の表音文字が併せて表示されているバイリンガルキーボードを用いて、A国の歌謡の曲名を、A国で普通に発音されているとおりに、母国語であるB国語の表音文字で入力することができるので、B国人にとってカラオケの選曲作業がきわめて容易になるものである。
また、その場合、キーボードからの入力に基づいて指定された曲目を検索するコンピュータープログラム(キーボードのドライバーソフト及び検索ソフト)や、キーボードの電子回路については、A国用のものを大幅に設計変更する必要はなく、単にキー表面のA国の表音文字の脇に、これに対応する発音のB国の表音文字を併記したものを用いるだけで済むものであるから、きわめて簡便な手段で、本発明の目的を達し得るものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
以下、図面に示す実施例を参照しつつ、本発明を実施するための最良の形態について説明する。
【実施例】
【0022】
図1は、本発明に係るカラオケ装置の第1形態の構成を示すブロック図、図2は、図1に示したカラオケ装置のより詳細な構成を示すブロック図、図3は、本発明に係るカラオケ装置に用いられる選曲用キーボードの一実施例を示す上面図、図4は、キーボード入力と表示パネルの画面に表示される文字との関係を示す説明図、図5は、本発明に係るカラオケ装置の第2形態の構成を示すブロック図、図6は、本発明に係るカラオケ装置の第2形態のもう一つの構成を示すブロック図である。
【0023】
まず、図1及び図2に示す本発明に係るカラオケ装置の第1形態の構成について説明する。
図1及び図2中、1はカラオケ端末再生装置、2(図2)はデータベース(記録装置)、3(図2)は通信回線、4(図2)は記録媒体である。
10は、カラオケ端末再生装置1へワイヤレス形式(リモコン形式)でリクエスト信号を送って所望のカラオケ曲をリクエストするためのリモコン式の選曲用キーボードであり、11はマイク、12はビデオモニタ、13はスピーカである。
カラオケ端末再生装置1中、14はCPU、15はワークRAM、16は画像処理回路、17はサウンド回路、18Aは通信回路、18B(図2)は記録媒体読取装置、19はシステムバス、40は、多数のカラオケ情報を記録するためのハードディスクドライブから成る記録装置である。
41は、無線LANのアクセスポイント、42は、当該アクセスポイントとカラオケ端末再生装置1の通信回路18Aとを結ぶLANケーブルである。
また、選曲用キーボード10中、43は液晶ディスプレイから成る表示パネル、44は無線LANの通信回路、45は表示パネル43で表示する画像や文字データを編成する画像処理回路、46はワークRAM、48はタッチパネルから成るバイリンガルキーボード部、49は選曲用キーボード10全体の作動を制御する制御回路、50は、カラオケ端末再生装置1の記録装置40に記録された多数のカラオケ情報に対応する多数の選曲タイトルをそれぞれのリクエストコードと共に記録したフラッシュメモリ等から成る選曲タイトル記録装置、51はシステムバスである。
【0024】
図1及び図2に示す通信カラオケ装置においては、カラオケ端末再生装置1の記録装置(ハードディスクドライブ)40に膨大な量のカラオケ情報が記録されている。
カラオケ端末再生装置1におけるCPU14は、カラオケ端末再生装置1全体の作動を制御する演算装置である。ワークRAM15は、CPU14の作動に必要なデータの授受及び一時的記録を行うメモリである。
画像処理装置16は、ビデオモニタ12に表示すべき映像の画像処理を行う回路であり、具体的には、カラオケ情報に含まれるカラオケ映像及びテロップ文字映像のデジタルデータを編成し、ビデオモニタ12に表示するための画像処理を行う。
サウンド回路17は、カラオケ情報に含まれるカラオケ楽曲のデジタルデータをアナログ化し、それによって得られる音声信号と、マイク11から入力されるユーザーの音声信号とを合成して、スピーカ13により再生する。
新曲等に対応するため、記録装置40に記録されているカラオケ情報を更新、補充する場合には、カラオケ端末再生装置1は、例えば、その通信回路18Aにより通信回線3を通じて、ホスト局に設けたデータベース2にアクセスし、当該データベース2から新たなカラオケ情報をダウンロードし、記録装置40に記録するようになっている。或いはまた、カラオケ端末再生装置1内に設けた読取装置18Bによって、大量のカラオケ情報が記録されたDVD、レーザーディスク、CD等の記録媒体4から、新たなカラオケ情報を読み出して、記録装置40に記録するようにしてもよい。
【0025】
図1及び図2に示したカラオケ装置において、ユーザーは選曲用キーボード10を用いて所望の曲目をリクエストし、マイク11を持って、再生されるカラオケ曲に合わせて歌を唄い、楽しむようになっている。
カラオケ端末再生装置1の記録装置40に記録されている多数のカラオケ情報には、ユーザーのリクエストに応じて選曲用キーボード10から発信されるリクエストコードに基づき、リクエストされた曲のカラオケ情報を読み出すためのインデックス番号等も含まれ、読み出されたカラオケ情報がカラオケ端末再生装置1において再生されるようになっている。
【0026】
選曲用キーボード10は、そのキーボード部48を用いてユーザーがリクエスト曲の選曲タイトルの頭文字を入力すると、それに対応する1つ又は複数の選曲タイトルが記録装置50から検索されて読み出され、表示パネル43に表示されるので、その中からユーザーがリクエスト曲を最終決定すると、そのリクエストコードが通信回路44から無線で発信されるようになっている。
そのようにして選曲用キーボード10から発信されたリクエストコードは、前記無線LANのアクセスポイント41で受信され、LANケーブル42を通じてカラオケ端末再生装置1に送られて、当該リクエストコードに基づき記録装置40からリクエストされた曲のカラオケ情報が読み出され、カラオケ端末再生装置1において再生される。
なお、図1及び図2に示した例においては、カラオケ選曲用キーボード10からカラオケ端末再生装置1へのリクエストコードの送信は、無線(ワイヤレス)により行うよう構成したが、これを有線によって行うように構成することも可能であり、その場合には、選曲用キーボード10の通信回路44とカラオケ端末再生装置1の通信回路18Aとがケーブルによって接続される。
【0027】
選曲用キーボード10のキーボード部48は、タッチパネル式になっており、具体的には、フィルム状の透明なセンサーシートが、前記表示パネル43の上面に貼り付けられ、表示パネル43に多数のキーを表示することにより、タッチパネル式キーボードが構成されるようになっている。
【0028】
選曲用キーボード10の記録装置50には、上記カラオケ端末再生装置1の記録装置40に記録された多数のカラオケ情報に対応する多数の選曲タイトルが少なくともA、Bいずれか一方の国語で記録されると共に、各カラオケ情報ごとに付与されたそれぞれのリクエストコードが記録されている。また、上記タッチパネル式キーボード部48を構成するために表示パネル43に表示すべき各国語の表音文字対応情報も記録されている。
選曲タイトルとしては、通常はその曲目の曲名が採用されるが、ユーザーが曲名を思い出せない場合等のために、曲名のほか、歌手名も併せて登録しておき、曲名でも、歌手名でも検索可能なように構成しておくことが望ましい。
なお、カラオケ端末再生装置1の記録装置40に記録されるカラオケ情報を更新、補充する際には、キーボード側の記録装置50の記録データもこれに対応するように更新、補充するようにする。
【0029】
而して、本発明においては、ユーザーが所望のカラオケ曲目の選曲を行うために用いる選曲用キーボード10のタッチパネル式キーボード部48のそれぞれのキー(前記の如く、表示パネル43により表示される)に、A国語及びB国語の互いに対応する音声を示す表音文字が併記して表示されるように構成したバイリンガルキーボード部を用いるようになっている。
図3に、そのようなバイリンガルキーボード部を有する選曲用キーボード10の一例が示されている。
この実施例では、選曲用キーボード10の上面のほぼ全領域が、前記表示パネルとその上に貼り付けられたセンサーシートとから成るタッチパネル式キーボード部となっており、それぞれのキー(表示パネルによって表示される)に、日本語の表音文字である平仮名と、これに対応する音声を示す韓国語の表音文字であるハングルが表示されている。
このように日本語と韓国語のどちらの表音文字でも入力可能なバイリンガルキーボード部48を有する選曲用キーボード10を用いることにより、日本の文字に不慣れな韓国人であっても、日本国内において、日本のカラオケ装置を用いて日本の曲目を容易に選曲することができる。
即ち、図3に示したバイリンガルキーボード10を用いれば、日本の文字に不慣れな韓国人であっても、日本語で発音されている日本の曲名又は歌手名を、耳で聞いて覚えているとおりに、ハングルのキーを利用して入力できるので、カラオケの選曲作業は従来に比べて格段に容易になるものである。
【0030】
上記のような選曲用のバイリンガルキーボード部48を備えた本発明に係るカラオケ装置における選曲方法について、A国語が日本語、B国語が韓国語の場合において、日本語に不慣れな韓国人ユーザーがカラオケ曲のリクエストを行う場合を例にして、以下の(a)から(f)までの6段階に分けて説明する。
(a)ユーザーが、上記カラオケ選曲用キーボード10のバイリンガルキーボード部48を用いて、リクエストすべき所望の曲目の選曲タイトル(曲名又は歌手名)の頭文字を韓国語(B国語)で入力する。
(b)韓国語(B国語)で入力された頭文字を、日本語(A国語)による読みへ変換し、日本語の読みでカラオケ選曲用キーボード10内の選曲タイトル記録装置50に記録されている選曲タイトル(曲名及び歌手名)を検索する。
(c)検索により抽出された1曲又は複数曲の選曲タイトルを、入力時に使用した国語である韓国語(B国語)による読みへ変換し、画像処理回路45によりキーボード10上の表示パネル43に表示する。
(d)ユーザーは、表示パネル43に表示された選曲タイトルのうちから、リクエストすべき曲目を最終的に決定し、バイリンガルキーボード部48を用いて入力する。
(e)最終的に決定、入力されたリクエスト曲のリクエストコードを、カラオケ選曲用キーボード10の通信回路44によってワイヤレス形式で上記カラオケ端末再生装置1へ送信する。
(f)無線LANアクセスポイント41で受信され、カラオケ端末再生装置1の通信回路18Aへ伝送されたリクエスト曲のリクエストコードに基づき、当該リクエスト曲のカラオケ情報をカラオケ端末再生装置1の記録装置40から読み出して、そのカラオケ楽曲とカラオケ映像を再生する。即ち、カラオケ情報に含まれる映像情報は、画像処理回路16を経てビデオモニタ(12)へ出力され、音声情報は、サウンド回路17によりマイク11から入力された音声と加算されてスピーカー13へ出力される。
【0031】
上記実施例では、A国語が日本語、B国語が韓国語の場合を例にしたが、本発明はこれに限定されるものではなく、A国語が日本語、B国語が中国語の場合には、キーボードには日本語の仮名文字と、中国語の発音表記方法として慣用されているピンインとを併記したり、また、A国語が日本語、B国語が英語の場合には、キーボードには日本語の仮名文字とローマ字とを併記するようにすることが推奨される。
更にまた、上記以外の他の国語間の表音文字を併記することも可能である。
図4には、A国語が日本語であり、B国語が韓国語、中国語又は英語のいずれかであるそれぞれの場合のキーボード入力と、装置内部での検索処理と、キーボードの表示パネル画面に表示される文字との関係が示されている。この場合、日本語の表音文字としては平仮名、韓国語の表音文字としてはハングル、中国語の表音文字としてはピンイン、英語の表音文字としてはローマ字を用いた例が示されている。
【0032】
次に、図5及び図6に示す本発明に係るカラオケ装置の第2形態の構成について説明する。
図5及び図6中、1はカラオケ端末再生装置、2はデータベース(記録装置)、3は通信回線、4(図6)は記録媒体であり、カラオケ端末再生装置1中、10はその選曲用キーボード、11はマイク、12はビデオモニタ、13はスピーカ、14はCPU、15はワークRAM、16は画像処理回路、17はサウンド回路、18A(図5)は通信回路、18B(図6)は記録媒体読取装置、19はシステムバスである。
【0033】
図5に示した実施例は、いわゆる通信カラオケ装置に本発明を適用したものであり、図6に示した実施例は、通信型ではない独立型のカラオケ装置に本発明を適用したものである。
図5に示す通信カラオケ装置においては、ホスト局に設けたデータベース(記録装置)2に膨大な量のカラオケ情報が記録されており、カラオケ端末再生装置1は、その通信回路18Aにより通信回線3を通じて上記データベース2にアクセスし、当該データベース2から選曲用キーボード10を用いて指定した所望のカラオケ曲目のカラオケ情報をダウンロードし、再生するようになっている。
一方、図6に示す独立型のカラオケ装置においては、カラオケ端末再生装置1内に設けた読取装置18Bによって、大量のカラオケ情報が記録されたDVD、レーザーディスク、CD等の記録媒体4から、選曲用キーボード10を用いて指定した所望のカラオケ曲目のカラオケ情報を読み出し、再生するようになっている。或いはまた、記録媒体4の読取装置18Bを設ける代わりに、それ自体が大量のカラオケ情報が記録できるハードディスクドライブ等の記憶装置を設け、これからカラオケ情報を読み出し、再生するように構成してもよい。
【0034】
図5又は図6に示したいずれのカラオケ装置においても、ユーザーは選曲用キーボード10を用いて所望の曲目を指定し、マイク11を持って、再生されるカラオケ曲に合わせて歌を唄い、楽しむようになっている。
この第2形態のものが前記図1及び図2に示した第1形態のものと相違する主要な点は、選曲用キーボード10を用いてユーザーによって入力されたリクエスト曲の検索が、第1形態のように選曲用キーボード10内において行われるのではなく、図5の通信カラオケにおいてはホスト局のデータベース2において行われ、図6の独立型においては記録媒体読取装置18Bにおいて行われる点と、リクエストの際の選曲タイトルの表示が、第1形態のように選曲用キーボード10の表示パネル43上に行われるのではなく、カラオケ端末再生装置1のビデオモニタ12上に行われる点である。
選曲用キーボード10とカラオケ端末再生装置1との間の信号伝達を有線で行うか無線で行うかは、製造コストやニーズに応じて適宜選択可能であり、図示した例では有線形式で行うように描いてある。
【0035】
図5のデータベース2もしくは図6のROM4に記録されている多数のカラオケ情報には、少なくともA、Bいずれか一方の国語で選曲タイトルが付与されており、キーボード10からその選曲タイトルを入力することにより、当該選曲タイトルが付与された曲目のカラオケ情報が検索されて取り出され、カラオケ端末再生装置1により再生されるようになっている。
選曲タイトルとしては、通常はその曲目の曲名が採用されるが、ユーザーが曲名を思い出せない場合等のために、曲名のほか、歌手名も併せて登録しておき、曲名でも、歌手名でも検索可能なように構成しておくことが望ましい。同じ歌手について複数の曲が登録されている場合には、歌手名による選曲後にそれら複数の曲名をビデオモニタ12上に表示し、それらの曲の中から更に所望の曲名を指定して選曲可能なようにする。
【0036】
CPU14は、カラオケ端末再生装置1全体の作動を制御する演算装置である。ワークRAM15は、CPU14の作動に必要なデータの授受及び一時的記録を行うメモリである。
画像処理装置16は、ビデオモニタ12に表示すべき映像の画像処理を行う回路であり、具体的には、カラオケ情報に含まれるカラオケ映像、テロップ文字映像のほか、曲目リスト映像等のデジタルデータを編成し、ビデオモニタ12に表示するための画像処理を行う。
サウンド回路17は、カラオケ情報に含まれるカラオケ楽曲のデジタルデータをアナログ化し、それによって得られる音声信号と、マイク11から入力されるユーザーの音声信号とを合成して、スピーカ13により再生する。
【0037】
これら図5及び図6に示す本発明のカラオケ装置の第2形態のものにおいても、図1〜図4に示した第1形態のものと同様に、ユーザーが所望のカラオケ曲目の選曲を行うために用いるキーボード10として、それぞれのキー面に、A国語及びB国語の互いに対応する音声を示す表音文字が併記されているバイリンガルキーボードを用いるようになっている。
バイリンガルキーボード10として、タッチパネル式のものを用いるか、押しボタンキー式のものを用いるかは自由である。
【0038】
上記のような選曲用のバイリンガルキーボード10を備えた本発明に係るカラオケ装置の第2形態における選曲方法について、A国語が日本語、B国語が韓国語の場合を例にして、以下の(a)から(d)の4段階に分けて説明する。
(a)選曲を容易にするため、まず、前記ビデオモニタ画面12又は曲目リスト印刷冊子(図では省略)に、前記記録装置2又は4に記録された多数のカラオケ情報のうちの少なくとも一部の曲目の選曲タイトル(曲名、又は、曲名と歌手名)のリストを、日本語で原語表示すると共に、韓国語の表音文字であるハングルにより、上記日本語表記された選曲タイトルに対して振り仮名を付けて表示する。
(b)韓国人のユーザーは、上記ビデオモニタ画面12又は曲目リスト印刷冊子等に表示されたハングルによる振り仮名付きの選曲タイトルのリスト中からリクエストすべき所望の曲目の選曲タイトルを、その日本語の発音のハングルによる振り仮名に従い上記バイリンガルキーボード10を用いてハングルで入力する。
(c)入力確認のため、上記ハングルで入力された選曲タイトルを上記ビデオモニタ画面12上に、少なくともハングルにより、通常は日本語の仮名文字とハングルにより表示する。
(d)上記入力された選曲タイトルのカラオケ情報を上記記録装置2又は4から取得し、そのカラオケ楽曲とカラオケ映像を再生する。
なお、選曲タイトルのすべての文字を入力しないでも、或る一定数の文字を入力すれば検索が可能なように、一定数の文字列一致の検索方法を採用することにより、実用性を一層高めることができる。
【0039】
本発明は以上の如く構成されるから、本発明によるときは、外国人が異国の歌謡を異国のカラオケ装置を用いて唄う場合においても、キー面に母国語と異国語の双方の表音文字が併記されたバイリンガルキーボードを用いて、母国の表音文字で選曲のための入力操作を行うことができるので、外国人にとってカラオケの選曲作業がきわめて容易になるものである。
また、その場合、カラオケ装置自体を大幅に設計変更する必要はなく、単にキー表面のA国の表音文字の脇に、これに対応するB国の表音文字を併記したキーボードを用いるだけで済むものであるから、きわめて簡便な手段で、本発明の目的を達し得るものである。
【0040】
なお、本発明は上記の実施例に限定されるものではなく、本発明はその目的の範囲内において、上記の説明から当業者が容易に想到し得るすべての変更実施例を包摂するものである。
【産業上の利用可能性】
【0041】
上記の如く、本発明によるときは、簡便な手段により、外国人であっても異国語の曲目を容易に選曲することが可能なカラオケ装置及び当該カラオケ装置における選曲方法を提供し得るものであるから、本発明はカラオケ産業界において多大の利用可能性を有するものである。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明に係るカラオケ装置の第1形態の構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したカラオケ装置のより詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】本発明に係るカラオケ装置に用いられる選曲用キーボードの一実施例を示す上面図である。
【図4】キーボード入力と表示パネルの画面に表示される文字との関係を示す説明図である。
【図5】本発明に係るカラオケ装置の第2形態の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明に係るカラオケ装置の第2形態のもう一つの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0043】
1 カラオケ端末再生装置
2 データベース(記録装置)
3 通信回線
4 記録媒体(記録装置)
40 記録装置(ハードディスクドライブ)
41 無線LANアクセスポイント
42 LANケーブル
43 表示パネル
44 通信回路
45 画像処理回路
46 ワークRAM
48 バイリンガルキーボード部
49 制御回路
50 記録装置(FLASHメモリ)
51 システムバス
10 選曲用バイリンガルキーボード
11 マイク
12 ビデオモニタ
13 スピーカ
14 CPU
15 ワークRAM
16 画像処理回路
17 サウンド回路
18A 通信回路
18B 記録媒体読取装置
19 システムバス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
リクエストされたカラオケ楽曲とカラオケ映像を、マイクから入力されるユーザーの音声と共に再生するカラオケ端末再生装置(1)と、
リクエストすべき曲の選曲タイトルを入力し、そのリクエストコードを上記カラオケ端末再生装置(1)へ送信するカラオケ選曲用キーボード(10)と、
からなるカラオケ装置において;
上記カラオケ端末再生装置(1)が、
多数のカラオケ情報を記録した記録装置(40)と、
上記カラオケ選曲用キーボード(10)から送信されたリクエストコードを受信し得る通信回路(18A)と、
上記リクエストコードに基づき、リクエストされた曲のカラオケ情報を上記記録装置(40)から読み出して、そのカラオケ楽曲とカラオケ映像をマイク(11)からの音声入力と共に再生し得る音声・映像再生装置(12,13,16,17)と、を備え;
上記カラオケ選曲用キーボード(10)が、
上記カラオケ端末再生装置(1)の記録装置(40)に記録された多数のカラオケ情報に対応する多数の選曲タイトルをそれぞれのリクエストコードと共に記録した選曲タイトル記録装置(50)と、
それぞれのキー面にA国語及びB国語の互いに対応する音声を示す表音文字が併記されているバイリンガルキーボード部(48)と、
当該バイリンガルキーボード部を用いて入力されたリクエスト曲の選曲タイトルを上記選曲タイトル記録装置(50)から検索し、当該カラオケ選曲用キーボード(10)上に設けた表示パネル(43)にA国語及び/又はB国語で表示する回路(45,46,49)と、
最終的に決定されたリクエスト曲のリクエストコードを上記カラオケ端末再生装置(1)へ送信する通信回路(44)と、を備えたこと;
を特徴とする二ヶ国語で入力し得るカラオケ選曲用キーボードを備えたカラオケ装置。
【請求項2】
上記カラオケ選曲用キーボード(10)がタッチパネル式である請求項1に記載の二ヶ国語で入力し得るカラオケ選曲用キーボードを備えたカラオケ装置。
【請求項3】
上記カラオケ選曲用キーボード(10)からカラオケ端末再生装置(1)へのリクエストコードの送信を無線により行う請求項1に記載の二ヶ国語で入力し得るカラオケ選曲用キーボードを備えたカラオケ装置。
【請求項4】
上記カラオケ選曲用キーボード(10)からカラオケ端末再生装置(1)へのリクエストコードの送信を有線により行う請求項1に記載の二ヶ国語で入力し得るカラオケ選曲用キーボードを備えたカラオケ装置。
【請求項5】
カラオケ端末再生装置(1)に備えられた上記記録装置(40)に記録された多数のカラオケ情報を更新、補充するため、膨大量のカラオケ情報を記録したデータベース(2)から通信回線(3)を通じて新たなカラオケ情報をダウンロードする通信回路(18A)を、上記カラオケ端末再生装置(1)内に設けた請求項1に記載の二ヶ国語で入力し得るカラオケ選曲用キーボードを備えたカラオケ装置。
【請求項6】
カラオケ端末再生装置(1)に備えられた上記記録装置(40)に記録された多数のカラオケ情報を更新、補充するため、大量のカラオケ情報を記録した記録媒体(4)から新たなカラオケ情報を読み取る記録媒体読取装置(18B)を、上記カラオケ端末再生装置(1)内に設けた請求項1に記載の二ヶ国語で入力し得るカラオケ選曲用キーボードを備えたカラオケ装置。
【請求項7】
カラオケ選曲用キーボード(10)の上記選曲タイトル記録装置(50)に記録される各カラオケ情報の選曲タイトルが、曲名、又は、曲名と歌手名である、請求項1に記載の二ヶ国語で入力し得るカラオケ選曲用キーボードを備えたカラオケ装置。
【請求項8】
上記A国語が日本語であり、B国語が韓国語、中国語又は英語のいずれか一つである場合において、A国語の表音文字が仮名文字であり、B国語の表音文字がそれぞれハングル、ピンイン又はローマ字のいずれか一つである、請求項1に記載の二ヶ国語で入力し得るカラオケ選曲用キーボードを備えたカラオケ装置。
【請求項9】
請求項1ないし8のいずれか一項に記載の二ヶ国語で入力し得るカラオケ選曲用キーボードを備えたカラオケ装置における選曲方法であって;
(a)前記カラオケ選曲用キーボード(10)のバイリンガルキーボード部(48)を用いて、リクエストすべき所望の曲目の選曲タイトルの頭文字をA国語又はB国語のいずれか一方で入力するステップと、
(b)A国語又はB国語のいずれか一方で入力された頭文字を、もう一方の国語による読みへ変換し、当該もう一方の読みで前記カラオケ選曲用キーボードの選曲タイトル記録装置(50)に記録されている選曲タイトルを検索するステップと、
(c)検索により抽出された1曲又は複数曲の選曲タイトルを、入力した国語による読みへ変換し、前記カラオケ選曲用キーボード(10)上の表示パネル(43)に表示するステップと、
(d)上記表示パネル(43)に表示された選曲タイトルから、リクエストすべき曲目を最終的に決定し、前記バイリンガルキーボード部(48)を用いて入力するステップと、
(e)最終的に決定、入力されたリクエスト曲のリクエストコードを、カラオケ選曲用キーボード(10)の通信回路(44)によって上記カラオケ端末再生装置(1)へ送信するステップと、
(f)カラオケ端末再生装置(1)の通信回路(18A)で受信したリクエスト曲のリクエストコードに基づき、当該リクエスト曲のカラオケ情報をカラオケ端末再生装置(1)の前記記録装置(40)から読み出して、そのカラオケ楽曲とカラオケ映像を再生するステップと、
を順次実行することを特徴とするカラオケ装置における選曲方法。
【請求項10】
少なくともA、Bいずれか一方の国語で選曲タイトルが付与された多数のカラオケ情報を記録した記録装置(2,4)と、
それぞれ選曲用のキーボード(10)とカラオケ情報再生用のスピーカ(13)及びビデオモニタ(12)とを具備し、そのキーボード(10)からの入力により指定された所望のカラオケ情報を上記記録装置(2,4)から取得して、カラオケ楽曲とカラオケ映像を再生できる少なくとも1台のカラオケ端末再生装置(1)と、
からなるカラオケ装置において;
上記キーボード(10)として、それぞれのキー面に、A国語及びB国語の互いに対応する音声を示す表音文字が併記されているバイリンガルキーボードを用いたことを特徴とする二ヶ国語で入力し得るカラオケ選曲用キーボードを備えたカラオケ装置。
【請求項11】
上記カラオケ選曲用キーボード(10)がタッチパネル式である請求項10に記載の二ヶ国語で入力し得るカラオケ選曲用キーボードを備えたカラオケ装置。
【請求項12】
上記カラオケ情報を記録する記録装置が、膨大量のカラオケ情報を記録したデータベース(2)であり、上記カラオケ端末再生装置(1)が通信回線(3)を通じて当該データベースから指定したカラオケ情報をダウンロードし、再生する、請求項10に記載の二ヶ国語で入力し得るカラオケ選曲用キーボードを備えたカラオケ装置。
【請求項13】
上記カラオケ情報を記録する記録装置が、上記カラオケ端末再生装置(1)内に設けた大量のカラオケ情報を記録し得る記憶装置又は上記カラオケ端末再生装置(1)内に設けた読取装置(18B)により読取可能な大量のカラオケ情報を記録した記録媒体(4)であり、上記カラオケ端末再生装置(1)が当該記憶装置又は記録媒体(4)から指定したカラオケ情報を取得し、再生する、請求項10に記載の二ヶ国語で入力し得るカラオケ選曲用キーボードを備えたカラオケ装置。
【請求項14】
上記記録装置に記録される各カラオケ情報の選曲タイトルが、曲名、又は、曲名と歌手名である、請求項10に記載の二ヶ国語で入力し得るカラオケ選曲用キーボードを備えたカラオケ装置。
【請求項15】
上記A国語が日本語であり、B国語が韓国語、中国語又は英語のいずれか一つである場合において、A国語の表音文字が仮名文字であり、B国語の表音文字がそれぞれハングル、ピンイン又はローマ字のいずれか一つである、請求項10に記載の二ヶ国語で入力し得るカラオケ選曲用キーボードを備えたカラオケ装置。
【請求項16】
請求項10ないし15のいずれか一項に記載の二ヶ国語で入力し得るカラオケ選曲用キーボードを備えたカラオケ装置における選曲方法であって;
(a)上記ビデオモニタ画面(12)又は曲目リスト印刷冊子に、上記記録装置(2,4)に記録された多数のカラオケ情報のうちの少なくとも一部の曲目の選曲タイトルのリストを、上記A国語又はB国語のいずれか一方で原語表示すると共に、少なくとも当該原語表示されたものとは別のB国語又はA国語のいずれか一方の表音文字により、当該原語表示された選曲タイトルの振り仮名を表示するステップと、
(b)上記ビデオモニタ画面(12)又は曲目リスト印刷冊子に表示された選曲タイトルのリスト中からリクエストすべき所望の曲目の選曲タイトルを、上記バイリンガルキーボード(10)を用いて入力するステップと、
(c)入力確認のため、上記入力された選曲タイトルを上記ビデオモニタ画面(12)上に、少なくとも上記原語表示されたものとは別の国語の表音文字により表示するステップと、
(d)上記入力された選曲タイトルのカラオケ情報を上記記録装置(2,4)から取得し、そのカラオケ楽曲とカラオケ映像を再生するステップと、
を順次実行することを特徴とするカラオケ装置における選曲方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−208514(P2006−208514A)
【公開日】平成18年8月10日(2006.8.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−17689(P2005−17689)
【出願日】平成17年1月26日(2005.1.26)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.レーザーディスク
【出願人】(000132840)株式会社タイトー (49)
【Fターム(参考)】