説明

二次的組織損傷ならびにその他の炎症症状および疾患を治療する方法および組成物

【課題】リガンドとして、ケモカインのようなケモカイン・レセプター・ターゲッティング・エージェント、および毒素のようなターゲッテッド・エージェントを含む複合体を使用し、白血球型細胞、好中球、マクロファージ、好酸球を含む、免疫エフェクター細胞の活性化、増殖および移動に関連する炎症応答を処置する方法の提供。
【解決手段】該複合体を用い、二次組織損傷誘発細胞上のレセプターに対し毒素を標的とする該複合体、単核食細胞、白血球、ナチュラルキラー細胞、樹状細胞、ならびにTおよびBリンパ球のような二次組織損傷誘発細胞に細胞毒素を送達するように選択され得、それにより、該細胞の増殖、移動、または生理学的活性を抑制する該リガンド、2から約60アミノ酸残基のペプチドリンカーを介して細胞毒素に結合させたリガンド成分として、ケモカイン、またはその生物学的活性化断片を有する融合タンパク質からなる該複合体。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
ターゲッテッド・エージェントおよびケモカイン・レセプター・ターゲッティング・エージェント、またはその一部を含む複合体であって、ケモカイン・レセプターと結合し、その結果、該レセプターを有する細胞において、結合されているターゲッテッド・エージェントの取り込みが起こる複合体。
【請求項2】
以下の構成要素:(ケモカイン・レセプター・ターゲッティング・エージェント)n、(L)qおよび(ターゲッテッド・エージェント)m{ここで、
Lは、ケモカイン・レセプター・ターゲッテッド・エージェントとターゲッテッド・エージェントとを結合するリンカーであり;
ケモカイン・レセプター・ターゲッティング・エージェントは、ケモカイン・レセプターと選択的に結合するいずれかの成分であり;
mおよびnは独立に選択され、少なくとも1であり;
qは、得られた複合体がターゲッティングされるレセプターと結合し、取り込まれて、ターゲッテッド・エージェントを送達する限り0以上であってよい}
を含んでなり、かつ、得られた複合体がケモカインと相互作用してそれを取り込むレセプターと結合し、それによりターゲッテッド・エージェントが該レセプターを有する細胞に取り込まれる、請求項1に記載の複合体。
【請求項3】
mおよびnが独立に選択され、1〜6である、請求項2に記載の複合体。
【請求項4】
qが1であり、nが1であり、かつ、mが1である、請求項2に記載の複合体。
【請求項5】
ケモカイン・レセプター・ターゲッティング・エージェントがケモカイン、ケモカイン・レセプターと特異的に結合する抗体、またはケモカインもしくは抗体の断片(該断片はレセプターと結合してターゲッテッド・エージェントを取り込ませる)である、請求項1から4のいずれかに記載の複合体。
【請求項6】
ケモカイン・レセプター・ターゲッティング・エージェントが白血球上のケモカイン・レセプターと特異的に結合する、請求項1から5のいずれかに記載の複合体。
【請求項7】
ケモカイン・レセプター・ターゲッティング・エージェントが、単核食細胞(MNP)、白血球、ナチュラルキラー細胞、樹状細胞、Tリンパ球およびBリンパ球から選択される細胞上のケモカイン・レセプターと特異的に結合する、請求項1から5のいずれかに記載の複合体。
【請求項8】
白血球が好塩基球、好中球、好酸球、およびそれらの2以上の組み合わせから選択される、請求項6に記載の複合体。
【請求項9】
ケモカインがIL-8、GCP-2、GRO-α、GRO-β、GRP-γ、ENA-78、PBP、CTAP III、NAP-2、LAPF-4、MIG、PF4、IP-10、SDF-1α、SDF-1β、SDF-2、MCP-1、MCP-2、MCP-3、MCP-4、MCP-5、MIP-1α、MIP-1β、MIP-1γ、MIP-2、MIP-2α、MIP-3α、MIP-3β、MIP-4、MIP-5、MDC、HCC-1、ALP、ラングカイン、エオタキシン-1、エオタキシン-2、I-309、SCYA17、Tim-1、TRAC、RANTES、DC-CK-1、リンホタクチン、Tim-1およびフラクタルキンからなる群より選択される、請求項1から8のいずれかに記載の複合体。
【請求項10】
ターゲッテッド・エージェントが毒素、核酸または治療用タンパク質である、請求項1から9のいずれかに記載の複合体。
【請求項11】
細胞毒がDNA切断剤である、請求項10に記載の複合体。
【請求項12】
DNA切断剤がアントラキノン-オリゴピロールカルボキシアミド、ベンズイミダゾール、ライナマイシン、ダインマイシンA、エネジイン、エンジインキノンイミン、2,2r-ビス(2-アミノエチル)-4-4'-ビチアゾール、エピリチシン-サレン銅複合体、およびその機能的類似体または誘導体の中から選択される、請求項1に記載の複合体。
【請求項13】
毒素が代謝拮抗物質である、請求項10に記載の複合体。
【請求項14】
代謝拮抗物質が5-フルオロウラシル、メトトレキセート、メルファラン、ダウノマイシン、ドキソルビシン、ナイトロゲンマスタード、マイトマイシンc、およびその機能的類似体または誘導体の中から選択される、請求項13に記載の複合体。
【請求項15】
毒素が細菌、植物、昆虫、ヘビおよびクモ毒の中から選択される、請求項10に記載の複合体。
【請求項16】
細胞毒が細菌、植物、昆虫、ヘビおよびクモ毒からなる群より選択される、請求項15に記載の複合体。
【請求項17】
細胞毒がリボソーム不活化タンパク質(RIP)である、請求項16に記載の複合体。
【請求項18】
RIPがI型RIPまたはその生物学上機能的な断片である、請求項17に記載の複合体。
【請求項19】
I型RIPがジアンチン30、ジアンチン32、リクニン、サポリン-1、サポリン-2、サポリン-3、サポリン-4、サポリン-5、サポリン-6、サポリン-7、サポリン-8およびサポリン-9、PAP、PAPII、PAP-R、PAP-S、PAP-C、マパルミン、ドデカンドリン、ブリオジン-L、ブリオジン、コリシン-1、コリシン-2、ルフィン-A、ルフィン-B、ルフィン-S、19K-PSI、15K-PSI、9K-PSI、α-キリロウイン、β-キリロウイン、ゲロニン、モモルジン、モモルジン-II、モモルジン-Ic、MAP-30、α-モモルカリン、β-モモルカリン、トリコサンチン、TAP-29、トリコキリン、オオムギRIP、トリチン、アマRIP、トウモロコシRIP、アスパリン-1、およびアスパリン-2からなる群より選択される、請求項18に記載の複合体。
【請求項20】
RIPがII型RIP、その触媒サブユニット、またはその生物学上機能的なサブユニットもしくは断片である、請求項19に記載の複合体。
【請求項21】
II型RIPがボルケンシン、リシン、ニグリン-CIP-29、アブリン、ビルクミン、モデクシン、エブリチン-α、エブリチン-β、エブリチン-γ、およびポレクチンからなる群より選択される、請求項20に記載の複合体。
【請求項22】
毒素がシュードモナス(Pseudomonas)外毒素、ジフテリア(Diphtheria)毒素、志賀毒素、志賀様毒素、その触媒サブユニット、およびその生物学上機能的な断片の中から選択される細菌毒である、請求項21に記載の複合体。
【請求項23】
ケモカイン・レセプター・ターゲッティング・エージェントとターゲッテッド・エージェントが共有結合またはイオン結合により直接結合している、請求項1から23のいずれかに記載の複合体。
【請求項24】
ケモカイン・レセプター・ターゲッティング・エージェントとターゲッテッド・エージェントがリンカーにより結合している、請求項1から23のいずれかに記載の複合体。
【請求項25】
リンカーがポリペプチドであるか、または化学リンカーである、請求項24に記載の複合体。
【請求項26】
化学リンカーがヘテロ二機能性切断性架橋剤である、請求項24に記載の複合体。
【請求項27】
化学リンカーがN-スクシンイミジル(4-ヨードアセチル)-アミノベンゾエート、スルホスクシンイミジル(4-ヨードアセチル)-アミノベンゾエート、4-スクシンイミジル-オキシカルボニル-a-(2-ピリジルジチオ)-トルエン、スルホスクシンイミジル-6-[a-メチル-a-(ピリジルジチオール)-トルアミド]ヘキサノエート、N-スクシンイミジル-3-(-2-ピリジルジチオ)-プロプリオネート、スクシンイミジル6[3(-(-2-ピリジルジチオ)-プロプリオンアミド]ヘキサノエート、スルホスクシンイミジル6[3(-(-2-ピリジルジチオ)-プロプリオンアミド]ヘキサノエート、3-(2-ピリジルジチオ)-プロピオニルヒドラジド、エルマン試薬、ジクロロトリアジン酸、およびS-(2-チオピリジル)-L-システインの中から選択される、請求項26に記載の複合体。
【請求項28】
リンカーがペプチドまたはアミノ酸である、請求項28に記載の複合体。
【請求項29】
ペプチドが1から60の間のアミノ酸を含む、請求項28に記載の複合体。
【請求項30】
リンカーがターゲッテッド・エージェントとケモカイン・レセプター・ターゲッティング・エージェントとの間の立体障害を小さくするペプチド、細胞内酵素基質、複合体の可変性を高めるリンカー、複合体の可溶性を高めるリンカー、複合体の血清安定性を高めるリンカー、光切断性リンカーおよび酸切断性リンカーの中から選択される、請求項29に記載の複合体。
【請求項31】
ケモカイン・レセプターがGタンパク質が複合し、7つの膜貫通ドメインを有するロドプシン様レセプターのスーパーファミリーのメンバーである、請求項1から30のいずれかに記載の複合体。
【請求項32】
ケモカイン・レセプターがDARC、CXCR-1、CXCR-2、CXCR-3、CXCR-4、CXCR-5、CCR-1、CCR-2A、CCR-2B、CCR-3、CCR-4、CCR-5、CCR-6、CCR-7、CCR-8、CCR-9、CX3CR-1、XCR-1およびCD97の中から選択される、請求項12に記載の複合体。
【請求項33】
ケモカイン・レセプターの他、ケモカインでないサイトカイン、または二次的組織損傷を促進する1以上の細胞上のレセプターに結合するおよび/またはそれを活性化するレセプター結合タンパク質をさらに含む、請求項1から32のいずれかに記載の複合体。
【請求項34】
レセプター結合タンパク質の分子量が約38ないし40kDaであり、低密度リポタンパク質(LDL)-レセプターファミリーのメンバーに結合し、その活性を調節する、請求項33に記載の複合体。
【請求項35】
LDL-レセプターがアシル化LDLスカベンジャーレセプター1および2、LDL、VLDL-1、VLDL-2、糖タンパク質330/メガリン、LRPα-2-マクログロブリン、およびsorLA-1レセプターからなる群より選択される、請求項34に記載の複合体。
【請求項36】
サイトカインがサイトカイン特異的レセプターと結合する、請求項33に記載の複合体。
【請求項37】
サイトカインがインターロイキン、リンホカイン、モノカイン、コロニー刺激因子およびレセプター結合タンパク質の中から選択される、請求項33に記載の複合体。
【請求項38】
サイトカインがEMAP-II、GM-CSF、G-CSF、M-CSF、IL-1、IL-2、IL-3、IL-4、IL-5、IL-6、IL-12およびIL-13の中から選択される、請求項33に記載の複合体。
【請求項39】
ケモカイン・レセプター・ターゲッティング・エージェントがモノクローナル抗体またはその抗原特異的断片である、請求項1から4のいずれかに記載の複合体。
【請求項40】
抗体がDARC、CXCR-1、CXCR-2、CXCR-3、CXCR-4、CXCR-5、CCR-1、CCR-2A、CCR-2B、CCR-3、CCR-4、CCR-5、CCR-6、CCR-7、CCR-8、CCR-9、CX3CR-1、XCR-1およびCD97の中から選択される抗原に特異的である、請求項39に記載の複合体。
【請求項41】
ケモカインでないサイトカインレセプターおよび/またはケモカインでないサイトカインと結合する抗体をさらに含む、請求項1から4のいずれかに記載の複合体。
【請求項42】
サイトカインレセプターがα、βまたはγサブユニットまたはそれらの2または3種の組み合わせを含む、請求項33に記載の複合体。
【請求項43】
ターゲッテッド・エージェントが核酸である、請求項1から4のいずれかに記載の複合体。
【請求項44】
請求項1から25および28から43のいずれかに記載の複合体をコードするヌクレオチド配列を含む核酸分子。
【請求項45】
請求項44に記載の核酸分子を含むプラスミド。
【請求項46】
請求項45に記載のプラスミドを含む宿主細胞。
【請求項47】
複合体を含む融合タンパク質が発現する条件下で請求項46に記載の細胞を培養し、さらに融合タンパク質を単離することを含む、複合体の製造方法。
【請求項48】
免疫エフェクター細胞の活性化、増殖および移動に帰因する炎症応答と関連する疾患の治療用薬剤の製剤のための、請求項1から47のいずれかに記載の複合体の使用。
【請求項49】
免疫エフェクター細胞の活性化、増殖および移動に帰因する炎症応答と関連する疾患の治療のための、請求項1から47のいずれかに記載の複合体の使用。
【請求項50】
免疫エフェクター細胞の活性化、増殖および移動に帰因する炎症応答と関連する疾患の治療用薬剤の製剤のための、ケモカインでないサイトカインを含む複合体の使用。
【請求項51】
免疫エフェクター細胞の活性化、増殖および移動に帰因する炎症応答と関連する疾患または病状の治療のための、ケモカインでないサイトカインを含む複合体の使用。
【請求項52】
疾患または病状が二次的組織損傷を含む、請求項48から51のいずれかに記載の使用。
【請求項53】
疾患または病状がCNS損傷、CNS炎症性疾患、神経変性疾患、心疾患、炎症性眼疾患、炎症性腸疾患、炎症性関節疾患、炎症性腎疾患、炎症性肺疾患、炎症性鼻疾患、炎症性甲状腺疾患、およびサイトカインにより調節される癌からなる群より選択される、請求項48から52のいずれかに記載の使用。
【請求項54】
CNS炎症性疾患および/または神経変性疾患が、卒中、非開放性頭部損傷、白質脳症、脈絡髄膜炎、髄膜炎、副腎白質萎縮症、AIDS性痴呆合併症、アルツハイマー病、ダウン症候群、慢性疲労症候群、脳炎、脳脊髄炎、海綿状脳症、多発性硬化症、パーキンソン病、および脊髄損傷/外傷(SCI)からなる群より選択される、請求項53に記載の使用。
【請求項55】
心疾患がアテローム性動脈硬化症である、請求項53に記載の使用。
【請求項56】
炎症性眼疾患が増殖性糖尿病網膜症、増殖性硝子体網膜症、網膜炎、強膜炎、強膜虹彩炎、脈絡膜炎、およびブドウ膜炎からなる群より選択される、請求項53に記載の使用。
【請求項57】
炎症性腸疾患が慢性大腸炎、クローン病、および潰瘍性大腸炎からなる群より選択される、請求項53に記載の使用。
【請求項58】
炎症性関節疾患が若年性慢性関節リウマチ、変形性関節炎、慢性関節リウマチ、および脊椎関節炎からなる群より選択される、請求項53に記載の使用。
【請求項59】
脊椎関節炎が強直性脊椎炎、ライター症候群、反応性関節炎、乾癬性関節炎、脊椎炎、未分化脊椎関節炎、およびベーチェット症候群からなる群より選択される、請求項58に記載の使用。
【請求項60】
炎症性腎疾患が糸球体腎炎、IgA腎症、および狼瘡腎症からなる群より選択される、請求項53に記載の使用。
【請求項61】
炎症性肺疾患が急性新生児呼吸障害症候群、好酸球性肺疾患、慢性好酸球性肺炎、急性好酸球性肺炎、気管支収縮、気管支肺異形成症、気管支肺胞好酸球増加症、アレルギー性気管支肺、アスペルギルス症、肺炎、および繊維性肺疾患からなる群より選択される、請求項53に記載の使用。
【請求項62】
炎症性鼻疾患がポリープ症、副鼻腔炎、および鼻炎からなる群より選択される、請求項53に記載の使用。
【請求項63】
炎症性甲状腺疾患が甲状腺炎である、請求項53に記載の使用。
【請求項64】
サイトカインにより調節される癌が神経膠腫、アテローム性癌腫、腺癌、肉芽腫、膠芽腫、肉芽腫症、リンパ腫、白血病、肺癌、黒色腫、骨髄腫、肉腫、類肉腫症、小神経膠腫、髄膜腫、星状細胞種、および乏突起神経膠腫からなる群より選択される、請求項53に記載の使用。
【請求項65】
医薬上許容されるビヒクル中に請求項1から43のいずれかに記載の複合体の治療上有効な濃度または量を含む医薬組成物。
【請求項66】
免疫エフェクター細胞の活性化、増殖および移動に関連する炎症応答を治療する方法であって、請求項1から43のいずれかに記載の複合体を哺乳類に投与し、それにより免疫エフェクター細胞の活性化、増殖、移動に関連する炎症応答を阻害することを含む方法。
【請求項67】
免疫エフェクター細胞の活性化、増殖および移動に関連する炎症応答を治療する方法であって、ケモカインでないサイトカインとターゲッテッド・エージェントとを含む複合体を投与し、それにより免疫エフェクター細胞の活性化、増殖および/または移動に関連する炎症応答を阻害することを含み、ここで、
サイトカインが免疫エフェクター細胞に特異的に結合し、結合の際に、結合されているターゲッテッド・エージェントを取り込ませ;さらに、
ターゲッテッド・エージェントが免疫エフェクター細胞の活性化、増殖または移動を阻害する方法。
【請求項68】
炎症応答が二次的組織損傷をもたらす、請求項66または請求項67のいずれかに記載の方法。
【請求項69】
細胞が白血球である、請求項66から68のいずれかに記載の方法。
【請求項70】
細胞が単球食細胞(MNP)、白血球、ナチュラルキラー細胞、樹状細胞、Tリンパ球およびBリンパ球から選択される、請求項66から68のいずれかに記載の方法。
【請求項71】
ケモカインでないサイトカインがEMAP-II、GM-CSF、G-CSF、M-CSF、IL-1、IL-2、IL-3、IL-4、IL-5、IL-6、IL-12およびIL-13の中から選択される、請求項67から70のいずれかに記載の方法。
【請求項72】
ケモカイン・レセプター・ターゲッティング・エージェントがケモカインである、請求項66および68から70のいずれかに記載の方法。
【請求項73】
ケモカイン・レセプターを発現する細胞に対して作用剤の送達をターゲッティングする方法であって、該作用剤とケモカイン・レセプター・ターゲッティング・エージェントを結合させ、それにより作用剤を細胞に取り込ませることを含む方法。
【請求項74】
細胞が白血球である、請求項73に記載の方法。
【請求項75】
細胞が単核食細胞(MNP)、白血球、ナチュラルキラー細胞、樹状細胞、Tリンパ球およびBリンパ球から選択される、請求項73に記載の方法。
【請求項76】
治療薬が局所(topically, locally)、関節内、槽内、眼球内、心室内、鞘内、静脈内、筋肉内、気管内、腹膜内、皮内からなる群より選択される方法、およびそれらの2種以上の組み合わせにより投与される、請求項1に従う、請求項66から72のいずれかに記載の方法。
【請求項77】
二次的組織損傷が脊髄損傷または外傷に帰因する、請求項68に記載の方法。
【請求項78】
炎症応答が、CNS損傷、CNS炎症性疾患、神経変性疾患、心疾患、炎症性眼疾患、炎症性腸疾患、炎症性関節疾患、炎症性腎疾患、炎症性肺疾患、炎症性鼻疾患、炎症性甲状腺疾患、およびサイトカインにより調節される癌の中から選択される病状に関連する、請求項66または請求項67に記載の方法。
【請求項79】
DNAである、請求項44に記載の核酸。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2010−75194(P2010−75194A)
【公開日】平成22年4月8日(2010.4.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−264178(P2009−264178)
【出願日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【分割の表示】特願2000−560919(P2000−560919)の分割
【原出願日】平成11年7月21日(1999.7.21)
【出願人】(508296532)オスプレイ・ファーマシューティカルズ・ユーエスエイ・インコーポレイテッド (3)
【氏名又は名称原語表記】OSPREY PHARMACEUTICALS USA, INC.
【Fターム(参考)】