説明

二次電池装置

【課題】組立性および信頼性の向上を図ることが可能な二次電池装置を提供する。
【解決手段】二次電池装置は、複数の二次電池セル14と、それぞれ二次電池セルを収容する複数の収容部20を規定した複数の壁部を有し、前記複数の二次電池セルを収容する樹脂製のケース12と、を備えている。各収容部を規定している少なくとも1つの壁部は、樹脂によりこの壁部と一体に成形され、前記収容部に収容された各二次電池セルを押圧して位置決めする複数の押圧ばね40aを有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ここで述べる実施形態は、複数の二次電池セルを有する二次電池装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、二次電池、例えば、非水系二次電池であるリチウムイオン二次電池は、高出力、高エネルギー密度を有することから、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、電動自転車の電源、あるいは、電気機器の電源として注目されている。
【0003】
一般に、二次電池は、外装容器と、この外装容器内に電解液とともに収納された電極群と、外装容器に設けられた電極端子と、を備えた電池セルとして構成されている。高容量化、高出力化を図るため、複数の電池セルをケース内に並べて配置し、これらの電池セルを並列あるいは直列に接続した電池モジュールを構成し、更に、複数の電池モジュールを接続して電池パックを構成している。
【0004】
電池パックは車内の後部や床下などに設置されるが、限られたスペースに収める必要があること、電池パックの重量が乗り物の性能に影響すること等から、小型、軽量化が必須となっている。そのため、電池パック内に納める電池モジュールにおいても可能な限り小形・軽量化が求められる。
【0005】
電池モジュールにおいて、電池セルを絶縁する目的からケースの材料として樹脂が採用されている。ケースは電池セルを覆うように構成され、ケース側に設けられた枠の中に各々の電池セルが装填される。しかし、電池セルをはめ込む際の組立性の観点から、ケースの寸法公差を大きくとらざるを得ず、電池セルと樹脂ケースとの間に若干の隙間が存在する。電池セルと樹脂ケースとに隙間が存在すると、稼動中の振動により電池セルがケースとの隙間で振動しセル間の相対変位が生じる。この場合、電池セルの端子に取り付けられたバスバーや、バスバーと端子との接続部に負担がかかり、バスバーや接続部が破断、損傷する可能性がある。そのため、接着剤により電池セルと樹脂ケースとの隙間を埋め、電池セルを固定する方法が採用されている。あるいは、電池セルをボルト、押付け部材等により積層方向に押付けて固定する方法が用いられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2008−66061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、接着剤を充填する工程が余分に必要なため、電池モジュールの組立時間の短縮を図ることが困難となる。二次電池装置の長期的な信頼性を維持する観点から、接着剤に依存しない固定が望ましい。同様に、ボルト、押付け部材等により固定する場合も、電池モジュールの組立時間の短縮を図ることが困難となる。
【0008】
この発明は以上の点に鑑みなされたものであり、組立性および信頼性の向上を図ることが可能な二次電池装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
実施態様に係る二次電池装置は、複数の二次電池セルと、それぞれ二次電池セルを収容する複数の収容部を規定した複数の壁部を有し、前記複数の二次電池セルを収容する樹脂製のケースと、を備え、前記各収容部を規定している少なくとも1つの壁部は、樹脂によりこの壁部と一体に成形され、前記収容部に収容された各二次電池セルを押圧して位置決めする複数の押圧ばねを有している。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、第1の実施形態に係る二次電池装置を示す斜視図。
【図2】図2は、前記二次電池装置のケース本体、電池セル群、およびトップカバーを示す分解斜視図。
【図3】図3は、前記ケース本体の内部およびトップカバーを示す分解斜視図。
【図4】図4は、前記ケースの底壁側を示す斜視図。
【図5】図5は、図1の線A−Aに沿った二次電池装置の断面図。
【図6】図6は、図1の線B−Bに沿った前記二次電池装置の断面図。
【図7】図7は、図1の線C−Cに沿った前記二次電池装置の断面図。
【図8】図8は、前記ケースに収容された電池セルと仕切り壁に形成された第1押圧ばねとの係合状態を概略的に示す断面図。
【図9】図9は、前記ケースの側壁に形成された第2押圧ばね、および底壁に形成された第3押圧ばねの、前記電池セルを装着前の状態を概略的に示す断面図。
【図10】図10は、前記ケースの側壁に形成された第2押圧ばね、および底壁に形成された第3押圧ばねと、電池セルとの係合状態を概略的に示す断面図。
【図11】図11は、第2の実施形態に係る二次電池装置のケースおよび電池セルを示す断面図。
【図12】図12は、第2の実施形態に係る二次電池装置の断面図。
【図13】図13は、第2の実施形態に係る二次電池装置を破断して示す斜視図。
【図14】図14は、変形例に係る押圧ばねを示す平面図。
【図15】図15は、変形例に係る押圧ばねを示す斜視図。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下、図面を参照しながら、実施形態に係る二次電池装置について詳細に説明する。
図1は、第1の実施形態に係る二次電池装置の外観を示す斜視図、図2は、二次電池装置のケース本体、内部の電池セル群、およびトップカバーを示す分解斜視図、図3は、二次電池のケース本体およびトップカバーを示す分解斜視図である。
【0012】
図1、図2、図3に示すように、二次電池装置10は、例えば、矩形箱状のケース12と、このケース内に並んで収容された複数、例えば、12個の電池セル(二次電池セル)14と、を備え、組電池として構成されている。ケース12は、上面が開口しているとともに底を有する矩形箱状のケース本体16と、このケース本体の上面開口を覆うトップカバー18と、それぞれ絶縁性を有する合成樹脂、例えば、ボリカーボネイト(PC)、ポリフェニレンエーテル(PPE)等により形成されている。ケース本体16は、それぞれ1つの電池セル14を収容する12個の電池収容部20を有している。
【0013】
図2、図3、図6に示すように、各電池セル14は、例えば、リチウムイオン電池等の非水電解質二次電池であり、アルミニウムまたはアルミニウム合金で形成された扁平な略直方体形状の外装容器30と、外装容器30内に非水電解液と共に収納された電極体31と、を備えている。外装容器30は、上端が開口した容器本体32と、容器本体に溶接され容器本体の開口を閉塞した矩形板状の蓋体33とを有し、内部が液密に形成されている。電極体31は、例えば、正極板および負極板をその間にセパレータを介在させて渦巻き状に捲回し、更に、径方向に圧縮することにより、偏平な矩形状に形成されている。
【0014】
正極端子34aおよび負極端子34bが蓋体33の長手方向両端部にそれぞれ設けられ、蓋体から突出している。正極端子34aおよび負極端子34bは、電極体31の正極および負極にそれぞれ接続されている。一方の端子、例えば、正極端子34aは、蓋体33に電気的に接続され、外装容器30と同電位となっている。負極端子34bは、蓋体33を貫通して延びている。負極端子34bと蓋体33bとの間には、合成樹脂、ガラス等の絶縁体からなるシール材、例えば、ガスケットが設けられている。
【0015】
蓋体33の中央部には、例えば、矩形状の安全弁36が形成されている。安全弁36は、蓋体33bの一部を約半分程度の厚さに薄くした薄肉部により形成され、この薄肉部の上面中央部に、複数の刻印が形成されている。電池セル14の異常モード等により外装容器30内にガスが発生し、外装容器内の内圧が所定の値以上に上昇した際、安全弁36が開放し、内圧を下げて外装容器30の破裂等の不具合を防止する。
【0016】
図2および図5に示すように、複数の電池セル14は、外装容器30の主面同士が所定の隙間を置いて向い合った状態で、かつ、電極端子が設けられている外装容器30の上端が同一方向を向いた状態で、一列に並んで配設されている。
【0017】
次に、ケース12の構成を詳細に説明する。図1ないし図4に示すように、ケース本体16は、12個分の電池セル14に対応する大きさに形成され電池セル14の底に対向する矩形状の底壁22と、底壁22の対向する2側縁、ここでは、長辺に沿って立設され電池セル14の側面に対向する一対の第1側壁24a、24bと、底壁22の対向する他の2側縁、ここでは、短辺に沿って立設され電池セル14の主面に対向する一対の第2側壁26a、26bと、第1側壁24a、24b間に設けられ、それぞれ電池セル14の主面に対向する複数、例えば、11枚の仕切り壁28と、を有している。本実施形態において、ケース本体16は、合成樹脂により一体に成形されている。11枚の仕切り壁28は、矩形状に形成され、第2側壁26a、26bとほぼ平行対向し、かつ、底壁22の長手方向に所定の間隔をおいて並んでいる。各仕切り壁28は、その両側縁および下縁が、一対の第1側壁24a、24bの内面および底壁22の内面にそれぞれ連結されている。
【0018】
そして、底壁22、第1側壁24a、24b、および第2側壁26a、26bあるいは仕切り壁28により、複数、ここでは、12個の収容部20が規定されている。各収容部20は、電池セル14の横断面形状よりも僅かに大きな横断面形状に形成され、また、電池セルを挿通可能な上部開口を有している。各収容部20の深さ、つまり、高さ、は、例えば、電池セル14の電極側の端部を除く約9割を収容可能な大きさに形成されている。これらの収容部20は、底壁22および第1側壁24a、24bの長手方向に並んで形成され、隣合う2つの収容部20間は、仕切り壁28により仕切られている。
【0019】
底壁22、第1側壁24a、24b、および第2側壁26a、26bは、ケース12としての強度を確保するため、各仕切り壁28よりも厚く形成されている。底壁22、第1側壁24a、24b、第2側壁26a、および各仕切り壁28は、合成樹脂により各壁部と一体に成形された複数の押圧ばねを有し、これらの押圧ばねは、収容部20に収容された電池セル14を押圧して位置決めする。
【0020】
詳細に述べると、図1ないし図3、図6、および図9に示すように、一対の第1側壁24a、24bは、それぞれ電池セル14の側面を押圧する複数の第1押圧ばね40aを有している。一方の第1側壁24aにおいて、1つの収容部20に対して、複数、例えば、5個の第1押圧ばね40aが収容部20の高さ方向に一列に並んで形成されている。また、第1側壁24aにおいて、複数の第1押圧ばね40aは、複数の収容部20の内、並び方向に1つ置きの収容部20と対向する位置に、それぞれ5個ずつ並んで設けられている。
【0021】
他方の第1側壁24bにおいて、1つの収容部20に対して、複数、例えば、5個の第1押圧ばね40bが収容部20の高さ方向に一列に並んで形成されている。第1側壁24bにおいて、複数の第1押圧ばね40aは、複数の収容部20の内、並び方向に1つ置きの収容部20と対向する位置に、更に、第1側壁24aの第1押圧ばね40aが対向する収容部20の隣の収容部と対向する位置に、それぞれ5個ずつ並んで設けられている。すなわち、第1側壁24aの第1押圧ばね40aと、第1側壁24bの第1押圧ばね40bとは、収容部20の配列方向において千鳥状に配置されている。
【0022】
なお、収容部20の配列方向に沿って、1つ置きに限らず、複数置き、例えば、収容部2つずつ置きに、あるいは、3つずつ置きに、2つの第1側壁24a、24bに交互に第1押圧ばね40aを設けてもよい。
【0023】
各第1押圧ばね40a、40bは、例えば、矩形板状に成形され、収容部20の上部開口20a側から底壁22側に延出する片持ちばねとして形成されている。また、各第1押圧ばね40a、40bは、第1側壁24a、24bから収容部20内へ傾斜して延出し、その自由端に、収容部20側へ突出した押圧突起41を一体に有している。本実施形態において、複数の第1押圧ばね40a、40bは、全て同一の寸法で、同一のばね力を有するように形成されている。
【0024】
図6および図10に示すように、電池セル14が上部開口20aを通して収容部20に上から押込まれると、5つの第1押圧ばね40aは電池セル14の側面に押されて外側に弾性変形し、これにより、電池セルに押圧力を印加する。すなわち、5つの第1押圧ばね40aは、電池セル14の側面を押圧し、電池セル14を反対側の第1側壁24b内面に押付け、収容部20内における電池セル14の幅方向の位置をガタ無く位置決めする。この際、各第1押圧ばね40aは、その押圧突起41が電池セル14の側面に当接し、電池セルを押圧する。そのため、第1押圧ばね40aは所望の形状に弾性変形し、所望の押圧力を電池セル14に作用させることができる。
【0025】
同様に、電池セル14が上部開口20aを通して他の収容部20に上から押込まれると、5つの第1押圧ばね40bは電池セル14の側面に押されて外側に弾性変形し、これにより、電池セルに押圧力を印加する。すなわち、5つの第1押圧ばね40bは、電池セル14の側面を押圧し、電池セル14を反対側の第1側壁24a内面に押付け、収容部20内における電池セル14の幅方向の位置をガタ無く位置決めする。この際、各第1押圧ばね40bは、その押圧突起41が電池セル14の側面に当接し、電池セルを押圧する。そのため、第1押圧ばね40aは所望の形状に弾性変形し、所望の押圧力を電池セル14に作用させることができる。
【0026】
なお、上記のような押圧突起41を設けた場合、第1押圧ばね40a、40bの変形ストロークが長くなり、電池セル14に当接して弾性変形した際、図10に示すように、その自由端が、第1側壁24a、24bの外面から外側に突出する可能性がある。そこで、本実施形態によれば、第1押圧ばね40aを囲むように、第1側壁24aの外面に複数のリブ44が一体に形成されている。同様に、第1押圧ばね40bを囲むように、第1側壁24bの外面に複数のリブ44が一体に形成されている。これらのリブ44は、第1押圧ばね40a、40bの突出量よりも僅かに高く形成されている。第1押圧ばね40a、40bが第1側壁24a、24bの外面側に突出した場合でも、外部の壁、物等がリブ44に当たり、第1押圧ばね40a、40bに直接、当たることが防止される。これにより、第1押圧ばね40a、40bの押圧力の変動を防止し、電池セル14を安定して押圧、位置決めすることができる。
【0027】
上記のように、第1側壁24a、24bの各々において、1つ置きの収容部と対向する部位に第1押圧ばねを形成した場合、全ての収容部20と対向する部位に押圧ばねを設ける場合に比較して、押圧ばねの形成数を少なくし、各第1側壁の強度を高めることができる。この構成においても、各収容部20に収容される電池セル14を第1押圧ばね40aあるいは40bにより、一方向に押圧することができ、この一方向の位置決めを行うことができる。
【0028】
なお、第1側壁24aの上端部に複数の係止孔46aが形成されている。これらの係止孔46aは、第1押圧ばね40aからずれた位置、ここでは、第1側壁24aの長手方向において、第1押圧ばね40aと交互に並んで設けられている。同様に、第1側壁24bの上端部に複数の係止孔46bが形成されている。これらの係止孔46bは、第1押圧ばね40bからずれた位置、ここでは、第1側壁24bの長手方向において、第1押圧ばね40bと交互に並んで設けられている。これらの係止孔46a、46bには、後述するトップカバー18の係合爪が係合される。
【0029】
本実施形態では、複数の第1押圧ばね40a、40bは、電池セル14の側面と対向し、かつ、電池セル14の電極体と対向する領域に分布して配置されているが、第1押圧ばね40a、40bの形成位置は、任意に選択可能である。例えば、電池セル14の強度の高い部位と当接する複数位置に第1押圧ばね40a、40bを設けてもよい。また、複数の第1押圧ばね40a、40bは、全て同一の寸法あるいは同一のばね力に限定する必要はなく、任意の部位で、第1押圧ばねの寸法あるいは、ばね力を他の押圧ばねと異なる値とに変えてもよい。第1押圧ばねの設置数は、適宜増減可能である。
【0030】
図3ないし図6、および図9に示すように、ケース本体16の底壁22は、それぞれ電池セル14の底面を押圧する複数の第2押圧ばね42を有している。1つの収容部20に対して、複数、例えば、6個の第2押圧ばね42が形成され、収容部20の幅方向に一列に並んで設けられている。
【0031】
各第2押圧ばね42は、例えば、矩形板状に成形され、底壁22の中心軸線C側から第1側壁24a、24b側に延出する片持ちばねとして形成されている。また、各第2押圧ばね42は、底壁22から収容部20内へ傾斜して延出し、その自由端に、収容部20側へ突出した押圧突起43を一体に有している。
【0032】
1つの収容部20に対応して設けられた6個の第2押圧ばね42は、底壁22の中心軸線C、つまり、電池セル14の幅方向中央を通る中心線、に対して左右対称に形成、配置されている。6個の第2押圧ばね42の内、3個は、中心軸線Cと第1側壁24aとの間に設けられ、それぞれ中心軸線C側から第1側壁24a側に延出する片持ちばねを構成している。他の3個の第2押圧ばね42は、中心軸線Cと第1側壁24bとの間に設けられ、それぞれ中心軸線C側から第1側壁24b側に延出する片持ちばねを構成している。本実施形態において、複数の第2押圧ばね42は、全て同一の寸法で、同一のばね力を有するように形成されている。
【0033】
図5、図6、および図10に示すように、電池セル14が上部開口20aを通して収容部20に上から押込まれ底壁22の近傍に達すると、6個の第2押圧ばね42は電池セル14の底面に押されて外側に弾性変形し、これにより、電池セルに押圧力を印加する。すなわち、6つの第2押圧ばね40aは、電池セル14の底面を上方に、ここでは、収容部20の上部開口20a方向に押圧し、電池セル14を後述するトップカバー18の内面に押付け、収容部20内における電池セル14の高さ方向の位置をガタ無く位置決めする。この際、各第2押圧ばね42は、その押圧突起43が電池セル14の底面に当接し、電池セルを押圧する。そのため、第2押圧ばね42は所望の形状に弾性変形し、所望の押圧力を電池セル14に作用させることができる。また、6個の第2押圧ばね52は、電池セル14の底面の幅方向中心に対して左右両側に対称に設けられているため、電池セル14の底面を左右均等に押圧し、電池セルに傾きを生じさせることなくトップカバー18の内面に押付けることができる。
【0034】
なお、上記のような押圧突起43を設けた場合、第2押圧ばね42の変形ストロークが長くなり、電池セル14に当接して弾性変形した際、図10に示すように、その自由端が、底壁22の外面から外側に突出する可能性がある。そこで、本実施形態によれば、第2押圧ばね42を囲むように、底壁22の外面に複数のリブ48が一体に形成されている。リブ48は、第2押圧ばね42の突出量よりも僅かに高く形成されている。本実施形態において、リブ48は、底壁22の周縁に沿って形成され、更に、隣合う2つの第2押圧ばね42の間に形成されている。そのため、ケース12の底壁22を設置面上に載置した際、第2押圧ばね42が底壁22の外面側に突出している場合でも、設置面はリブ46に当接し、第2押圧ばね42に直接、当たることが防止される。これにより、第2押圧ばね42の押圧力の変動を防止し、電池セル14を安定して押圧、位置決めすることができる。
【0035】
本実施形態では、複数の第2押圧ばね42は、電池セル14の底面と対向し、一列に並んで配置されているが、第2押圧ばね42の形成位置は、任意に選択可能である。また、複数の第2押圧ばね42は、全て同一の寸法あるいは同一のばね力に限定する必要はなく、任意の部位で、第1押圧ばねの寸法あるいは、ばね力を他の押圧ばねと異なる値とに変えてもよい。第2押圧ばねの設置数は、適宜増減可能である。
【0036】
図1ないし図5、図7、図8に示すように、ケース本体16の一方の第2側壁26a、および各仕切り壁28は、それぞれ電池セル14の主面を押圧する複数の第3押圧ばね50a、50bを有している。第2側壁26aには、複数、例えば、22個の第3押圧ばね50aが一体に形成されている。これらの第3押圧ばね50aは、第2側壁26aの周縁部を除き、第2側壁の全面に亘って分布して設けられている。例えば、20個の第3押圧ばね50aが、第2側壁26aの幅方向および高さ方向にマトリックス状に並んで配置され、残りの2つの第3押圧ばね50aは、第2側壁の上端部に互いに離間して配置されている。
【0037】
各第3押圧ばね50aは、例えば、矩形板状に成形され、収容部20の上部開口20a側から底壁22側に延出する片持ちばねとして形成されている。各第3押圧ばね50aは、第2側壁26aから収容部20内へ傾斜して延出し、その自由端に、収容部20側へ突出している。各第3押圧ばね50aは、第2側壁26aよりも薄い板厚に形成され、その基端部は、第2側壁26aの内面と面一に、かつ、第2側壁26aの外面から僅かに離間して位置している。本実施形態において、複数の第3押圧ばね50は、全て同一の寸法で、同一のばね力を有するように形成されている。
【0038】
第2側壁26aの上端部に複数の係止孔46cが形成されている。これらの係止孔46cは、第3押圧ばね50からずれた位置、ここでは、第2側壁26aの長手方向において、第3押圧ばね50と交互に並んで設けられている。同様に、第2側壁26bの上端部に複数の係止孔46dが形成されている。これらの係止孔46c、46dには、後述するトップカバー18の係合爪が係合される。
【0039】
図3、図5、図7、図8に示すように、各仕切り壁28には、複数、例えば、22個の第3押圧ばね50bが一体に形成されている。これらの第3押圧ばね50bは、第2側壁26aの第3押圧ばね50aと同様に構成および配置されている。すなわち、仕切り壁28の周縁部を除き、仕切り壁の全面に亘って分布して設けられている。例えば、20個の第3押圧ばね50bが、仕切り壁28の幅方向および高さ方向にマトリックス状に並んで配置され、残りの2つの第3押圧ばね50bは、仕切り壁の上端部に互いに離間して配置されている。
【0040】
各第3押圧ばね50bは、例えば、矩形板状に成形され、収容部20の上部開口20a側から底壁22側に延出する片持ちばねとして形成されている。各第3押圧ばね50bは、仕切り壁28から収容部20内へ傾斜して延出し、その自由端に、収容部20側へ突出している。ここで、各第3押圧ばね50bは、仕切り壁28から第1側壁26aと反対側に傾斜している。各第3押圧ばね50bは、仕切り壁28よりも薄い板厚に形成され、その基端部は、仕切り壁28の一方の表面(第2側壁26aと反対側の表面)と面一に、かつ、他方の表面から僅かに離間して位置している。本実施形態において、複数の第3押圧ばね50bは、全て同一の寸法で、同一のばね力を有するように形成されている。
【0041】
各仕切り壁28は、複数、例えば3つの二股状の係合爪52を一体に有している。これらの係合爪52は、仕切り壁28の上端縁から上方に延出している。3つの係合爪52は、仕切り壁28の幅方向に間隔を置いて設けられ、そのうち1つは、仕切り壁の幅方向中央部に設けられている。
【0042】
図5および図8に示すように、電池セル14が上部開口20aを通して収容部20、例えば、第2側壁26aと仕切り壁28との間に規定されている収容部20、に上から押込まれると、第2側壁26aの22個の第3押圧ばね50aは電池セル14の主面に押されて外側に弾性変形し、これにより、電池セルに押圧力を印加する。すなわち、第3押圧ばね50aは、電池セル14の主面を電池セルの厚さ方向に押圧して、電池セル14を仕切り壁28に押付け、収容部20内における電池セル14の厚さ方向位置をガタ無く位置決めする。
【0043】
同様に、電池セル14が隣合う2つの仕切り壁28間に規定された収容部20に、上部開口20aを通して上から押込まれると、第2側壁26a側に位置する仕切り壁28の第3押圧ばね50bは電池セル14の主面に押されて第2側壁26a側に弾性変形し、これにより、電池セルに押圧力を印加する。すなわち、22個の第3押圧ばね50bは、電池セル14の主面を電池セルの厚さ方向に押圧して、電池セル14を反対側の仕切り壁28に押付け、収容部20内における電池セル14の厚さ方向の位置をガタ無く位置決めする。更に、他方の第2側壁26bと仕切り壁28との間に規定された収容部20に、上部開口20aを通して電池セル14が上から押込まれると、仕切り壁28の第3押圧ばね50bは電池セル14の主面に押されて第2側壁26a側に弾性変形し、これにより、電池セルに押圧力を印加する。すなわち、22個の第3押圧ばね50bは、電池セル14の主面を電池セルの厚さ方向に押圧して、電池セル14を第2側壁26bの内面に押付け、収容部20内における電池セル14の厚さ方向の位置をガタ無く位置決めする。
【0044】
本実施形態では、複数の第3押圧ばね50a、50bは、電池セル14の主面と対向し、かつ、電池セル内部の電極体と対向する領域に分布して配置されているが、第3押圧ばね50a、50bの形成位置は、任意に選択可能である。例えば、電池セル14の強度の高い部位と当接する複数位置に第3押圧ばね50a、50bを設けてもよい。また、複数の第3押圧ばね50a、50bは、全て同一の寸法あるいは同一のばね力に限定する必要はなく、任意の部位で、第3押圧ばねの寸法あるいは、ばね力を他の押圧ばねと異なる値とに変えてもよい。第3押圧ばねの設置数は、適宜増減可能である。
【0045】
図1ないし図7に示すように、各収容部20に電池セル14が収容されたケース本体16に、トップカバー18が上から被され、ケース本体16に取付けられる。これにより、全体として矩形箱状のケース12が構成される。トップカバー18は、底壁22に対応する大きさの矩形板状に形成されている。トップカバー18の周縁部には、複数の係合爪54がトップカバーと一体に形成されている。複数の係合爪54は、トップカバーの全周に亘り、所定の間隔を置いて設けられている。各係合爪54は、トップカバー18の周縁から下方に突出し、弾性変形可能に形成されている。また、図3に示すように、トップカバー18には、その長手方向に沿って、複数のスリット56が3列に並んで形成されている。
【0046】
トップカバー18には、後述するように、それぞれ電池セル14の電極端子を挿通するための複数の開口58が形成されている。これらの開口58は、トップカバー18の長手方向に沿って、2列に並んで設けられている。トップカバー18の上面中央部に、排気管60が取付けられ、トップカバー18の長手方向に沿って、かつ、トップカバー18のほぼ全長に亘って延びている。排気管60の一端には、排気バルブ61が設けられている。また、トップカバー18には、それぞれ電池セル14の安全弁36に対向する複数の排気孔63が形成され、これらの排気孔は、排気管60に連通している。
【0047】
図1ないし図7に示すように、上記のように構成されたトップカバー18は、ケース本体16の各収容部20に電池セル14が収容された状態で、ケース本体16に上から被され、複数の係合爪54をそれぞれケース本体16の係止孔46a、46b、46c、46dに弾性的に係合させ、更に、各仕切り壁28に突設された複数の係合爪52をトップカバー18の対応するスリット56に係合させることにより、ケース本体16の上部に取付けられる。
【0048】
そして、各収容部20に収容された電池セル14は、底壁22に形成された第2押圧ばね42により、トップカバー18の内面に押付けられ、高さ方向に位置決めされる。このように、トップカバー18は、電池セル14の位置決め基準として機能している。すなわち、本実施形態では、複数の電池セル14は、トップカバー18の内面に当接することにより、上端位置、特に、電極端子34a、34bの高さ位置が決めされている。これにより、複数の電池セル14は、電極端子の高さ位置がばら付くことなく、揃った状態で配列されている。各電池セル14の正極端子34aおよび負極端子34bは、それぞれ対応する開口24内に挿通され、上方に露出している。各電池セル14の安全弁36はトップカバー18の排気孔26に対向している。
【0049】
図1、図2、図5、図6に示すように、複数の電池セル14は、導電性部材としての複数のバスバー62により、電気的に、例えば、直列に接続されている。複数の電池セル14は、隣合う電池セル14の正極端子と負極端子とが交互に並ぶ向きに配列されている。各バスバー62は、導電材料、例えば、アルミニウム等からなる金属板で形成されている。バスバー62は、一端部が電池セル14の正極端子34aに接合され、他端部が隣の電池セル14の負極端子34bに溶接され、これらの電極端子を電気的に接続している。このように、12個の電池セル14は、複数のバスバー62により直列に接続されている。なお、複数の電池セル14は、直列に限らず、並列に接続するようにしてもよい。
【0050】
複数の電池セル14の内、配列の一方の端に位置した電池セル14の負極端子34b、および、配列の他端に位置した電池セル14の正極端子34aには、それぞれ出力端子64が接続されている。トップカバー18上には、電圧制御部、電圧検出器、温度センサ等を含む図示しない電池監視基板が設置され、各バスバー62および出力端子64に電気的に接続される。更に、トップカバー18には、バスバー62、排気管60、電池監視基板を覆う図示しない蓋が取付けられる。
【0051】
以上のように構成された二次電池装置によれば、ケース本体16の各収容部20に電池セル14を装填し、上からトップカバー18を取り付けるだけで、電池セル14を収容したケース12を有す電池モジュールを組み立てることができる。この際、各収容部20に収容された電池セル14を、ケースの壁部に一体的に形成された複数の押圧ばねにより3方向に押圧し、対向する壁部に押付けることにより、電池セルをガタ無く収容部20内の所定に支持および保持される。これにより、接着剤やボルト止めを用いることなく、複数の電池セルをガタ無く保持することができる。そのため、二次電池装置の組立てにおいて、接着剤を塗布する工程あるいはボルト止めする工程を省き組立時間の短縮を図ることが可能となる。同時に、接着剤に依存することなく、長期間に亘って電池セルをガタ無く支持することができ、信頼性の向上を図ることができる。これにより、小型で組立性および信頼性の向上した二次電池装置が得られる。なお、前述した実施形態では、電池セルを囲んだ3方向の壁部にそれぞれ押圧ばねを形成し、電池セルを3方向に押圧する構成としたが、これに限らず、少なくとも1方向の壁部に押圧ばねを形成し、電池セルを一方向に押圧する構成としてもよい。この場合でも、電池セルを収容部内でガタ無く位置決め保持し、組立て性および信頼性の向上を図ることができる。
【0052】
また、本実施形態によれば、ケース本体の壁部は、1つの収容部に対して、複数の押圧ばねを一体に形成している。ばね力の強い大きな押圧ばねを合成樹脂により壁部と一体に形成した場合、押圧ばねが脆く折れやすくなる可能性があるが、本実施形態のように、複数の押圧ばねを設け、1つの押圧ばねをばね力の小さいばねとすることにより、柔軟で折れにくいばねとすることができる。同時に、複数の押圧ばねのばね力を合わせることにより、十分な押圧力にて電池セルを押圧し、ガタ無く保持することが可能となる。更に、複数の押圧ばねは、任意の位置、および、任意のばね力に容易に形成することができ、設計の自由度を大きくとることができる。
以上のことから、本実施形態によれば、組立て性および信頼性の向上した二次電池装置が得られる。
【0053】
次に、第2の実施形態に係る二次電池装置について説明する。
図11、図12、図13は、第2の実施形態に係る二次電池装置をそれぞれ示している。第2の実施形態において、前述した第1の実施形態と同一の部分には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明を省略する。
【0054】
図11ないし図13に示すように、第2の実施形態によれば、ケース本体16において、隣り合う電池セル14間に設けられた各仕切り壁28は、その中央部に空気を流通可能な流通路70を有し、この流通路70は、一対の第1側壁24a、24b間を延びている。また、第1側壁24a、24には、それぞれ流通路70に連通するスリット状の通気孔72が貫通形成されている。これらの通気孔72および流通路70を通して冷却空気を流通することにより、各電池セル14を冷却することができる。
【0055】
第2の実施形態において、二次電池装置の他の構成は、前述した第1の実施形態と同一である。第2の実施形態によれば、前述した第1の実施形態と同様に、組立て性および信頼性の向上した二次電池装置が得られるとともに、電池セルの冷却性を向上することができる。
【0056】
なお、この発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよいし、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせてもよい。
【0057】
例えば、ケースの壁部に形成された押圧ばねは、矩形状に限らず、図14(a)に示すようなほぼU字形状の押圧ばね、図14(b)に示すようなほぼ三角形状の押圧ばね、あるいは、図15に示すような、渦巻状の押圧ばねとしてもよく、その他、任意の形状とすることができる。また、押圧ばねは、片持ちのばねに限らず、ディンプル形状、あるいは、波型形状等、成形可能な任意の形状のばねとすることができる。更に、各壁部に設ける押圧ばねの数、配置は、前述した実施形態に限定されることなく、種々変更可能である。
【0058】
複数の電池セルは、一列に並べて配置する構成としたが、これに限らず、複数列に並べて配置してもよい。電池セルの数は、二次電池装置の設計出力に応じて、増減可能である。更に、前述した実施形態では、ケース本体は、樹脂により一体成形する構成としたが、底壁、側壁、仕切り壁を別々に成形した後、これらを互いに溶着してケース本体を形成してもよい。
【符号の説明】
【0059】
10…二次電池装置、12…ケース、14…電池セル、16…ケース本体、
18…トップカバー、20…収容部、22…底壁、24a、24b…第1側壁、
26a、26b…第2側壁、28…仕切り壁、30…外容器、34a…正極端子、
34b…負極端子、40a、40b…第1押圧ばね、42…第2押圧ばね、
43突起、44…リブ、50a、50b…第3押圧ばね、52…係合爪、
54…係合爪、60…排気管、62…バスバー、64…出力端子、70…流通路、
72…通気孔

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の二次電池セルと、
それぞれ二次電池セルを収容する複数の収容部を規定した複数の壁部を有し、前記複数の二次電池セルを収容する樹脂製のケースと、を備え、
前記各収容部を規定している少なくとも1つの壁部は、樹脂によりこの壁部と一体に成形され、前記収容部に収容された各二次電池セルを押圧して位置決めする複数の押圧ばねを有している二次電池装置。
【請求項2】
前記ケースの壁部は、前記二次電池セルの底、両側面および2つの主面にそれぞれ対向する複数の壁を有し、前記底、一方の側面、一方の主面に対向する壁は、それぞれ前記収容部に収容された各二次電池セルを3方向から押圧して位置決めする複数の押圧ばねを一体に有している請求項1に記載の二次電池装置。
【請求項3】
前記各壁の複数の押圧ばねは、前記二次電池セルの任意の複数位置を押圧するように分布して設けられている請求項2に記載の二次電池装置。
【請求項4】
前記ケースの壁部は、前記二次電池セルの底に対向する底壁と、前記底壁の対向する2側縁に沿って立設され前記二次電池セルの側面に対向する一対の第1側壁と、前記底壁の対向する他の2側縁に沿って立設され前記二次電池セルの主面に対向する一対の第2側壁と、前記第1側壁間で、前記第2側壁とほぼ平行に対向し、隙間を置いて並んで設けられ前記二次電池セルの主面に対向する複数の仕切り壁と、を有し、前記収納部は、前記底壁、第1側壁、および第2側壁あるいは仕切り壁により規定され、前記二次電池セルを挿通可能な上部開口を有している請求項1ないし3のいずれか1項に記載の二次電池装置。
【請求項5】
前記一方の第2側壁および各仕切り壁は、それぞれ複数の押圧ばねを一体に有し、
前記第1側壁は、それぞれ前記二次電池セルの側面を押圧する複数の押圧ばねを一体に有し、前記押圧ばねは、前記上部開口側から前記底壁側に延出する片持ちばねを構成している請求項4に記載の二次電池装置。
【請求項6】
前記ケースは、前記第1側壁に沿って並んだ複数の収容部を有し、前記仕切り壁は、隣合う収容部間に配設され、
前記一方の第1側壁の押圧ばねは、前記複数の収容部の内、複数置きに並んだ前記収容部にそれぞれ対向する位置に設けられ、前記他方の第1側壁の複数の押圧ばねは、前記複数置きに並んだ前記収容部の間に位置する他の収容部にそれぞれ対向する位置に設けられている請求項5に記載の二次電池装置。
【請求項7】
前記ケースは、前記第1側壁に沿って並んだ複数の収容部を有し、前記仕切り壁は、隣合う収容部間に配設され、
前記一方の第1側壁の押圧ばねは、前記複数の収容部の内、1つ置きに並んだ前記収容部にそれぞれ対向する位置に設けられ、前記他方の第1側壁の複数の押圧ばねは、前記1つ置きに並んだ前記収容部の間に位置する他の収容部にそれぞれ対向する位置に設けられている請求項5に記載の二次電池装置。
【請求項8】
前記底壁は、それぞれ1つの収容部に対向する複数の押圧ばねを一体に有し、前記複数の押圧ばねは、前記二次電池セルの中心線の両側に対称に配置されている請求項4ないし7のいずれか1項に記載の二次電池装置。
【請求項9】
前記底壁は、底壁の外面に突設され、前記押圧ばねの周囲に位置する複数のリブを一体に有している請求項4ないし8のいずれか1項に記載の二次電池装置。
【請求項10】
前記ケースは、前記壁部に取付けられて前記二次電池セルの両極および前記収容部を覆うトップカバーを備え、それぞれ隣合う前記二次電池セルの電極間を電気的に接続する複数の導電部材が前記トップカバーに設けられている請求項1ないし9のいずれか1項に記載の二次電池装置。
【請求項11】
前記仕切り壁は、前記一対の第1側壁間を延びる通気路を有し、前記一対の第1側壁は、それぞれ前記通気路に連通するスリットを有している請求項4ないし9のいずれか1項に記載の二次電池装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2012−248482(P2012−248482A)
【公開日】平成24年12月13日(2012.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−121044(P2011−121044)
【出願日】平成23年5月30日(2011.5.30)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【Fターム(参考)】