説明

二者間通話のための接続システム、接続方法、接続情報管理装置および接続情報管理プログラム

【課題】発信者に対して着信者の電話番号を秘匿することができる二者間通話のための接続システムを実現する。
【解決手段】発信者が、(1)Webページに掲載されている着信者対応情報をクリックすると、(2)Webサーバ11は、データベース(DB)にダイヤル情報(例えば、発信者番号および着信者番号)を登録する。発信者が、(3)UA15で特番をダイヤルしてSIPサーバ13に対して接続要求を出すと、SIPサーバ13は、(4)Webサーバ11にダイヤル情報(特番など)を送信する。Webサーバ11は、(5)特番に対応する接続先をデータベース12に問い合わせる。データベース12は、接続先の電話番号をWebサーバ11に返却する。(6)Webサーバ11は、接続先の電話番号をSIPサーバ13に送信する。SIPサーバ13は、Webサーバ11から受信した電話番号にもとづいて接続先のUA16を呼び出す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、Web画面で着信者対応情報が指定されたことに応じて二者間通話を実現する接続システム、接続方法、接続情報管理装置および接続情報管理プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
ユーザがWebサーバ接続機能を備えた電話機やパーソナルコンピュータにWebページ(Web画面)を表示させ、Webページに掲載されている情報であって電話番号を特定するための情報である着信者対応情報(電話番号そのものの表示である場合もある。)をマウスでクリックする操作等によって指定すると、ユーザが、指定した情報で特定される電話番号を有する端末装置(電話機やパーソナルコンピュータ)のユーザと通話が可能になるシステムがある(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
そのようなシステムの応用として、Webページに記載された情報(例えば、商品情報)についてのより詳細な情報をWebページの提供者が音声でユーザに提供するために、問い合わせ用の電話番号を特定するための情報(着信者対応情報)をWebページに掲載することが考えられる。また、Webページを電話帳代わりに利用させることも考えられる。
【0004】
【特許文献1】特開2005−57625号公報(段落0028−0029)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
Webページに着信者対応情報を掲載する者が、自身の電話番号そのものを公開したくないと考えることがある。なお、本明細書では、着信者対応情報を掲載する者には、その電話番号を有する端末装置の所有者だけでなく、端末装置の所有者から委託を受けたWebサーバの運営者等も含まれるとする。また、電話番号を有する端末装置の所有者の意思に関わらず、電話番号そのものを公開することが適正でないと考えられる場合がある。例えば、特許文献1には、オンラインオークションにおける落札者の便宜のために、オンラインオークションへの出品者の電話番号を特定するための情報がWebページに掲載されるシステムが記載されている。しかし、そのシステムでは、出品者の電話番号そのものは落札者には公開されない。
【0006】
そのシステムでは、落札者がWebページにおいて出品者の着信者対応情報をクリックすると、Webページを提供するサーバ装置は、落札者の電話番号および出品者の電話番号をデータベースから読み出す。そして、サーバ装置は、出品者の端末装置(例えば、電話機)の電話番号に対して発呼するための処理を行う。着信に応じて出品者が応答すると、サーバ装置は、通話を許諾することを求める音声ガイダンスを出品者の端末装置に送信する。出品者が応諾すると、サーバ装置は、落札者の電話番号に対して発呼するための処理を行い、出品者の端末装置と落札者の端末装置との間で通話を成立させる。
【0007】
なお、特許文献1に記載されたシステムは、オンラインオークションへの適用を想定したシステムであるから、Webページを介して着信者対応情報を指定した者(この例では、落札者)ではない方(この例では、出品者)に対して先に発呼したが、商品情報等の詳細な情報を音声でユーザに提供したり、Webページを電話帳代わりに利用するような応用では、まず、Webページを介して着信者対応情報を指定した者(以下、発信者という。)の端末装置に対して発呼がなされる。そして、発信者に対して例えば音声ガイダンスを送信し、発信者が音声ガイダンスを聞いている間に、Webページにおいて指定された電話番号の端末装置に対して発呼がなされる。その端末装置のユーザ(以下、着信者という。)が応答すると、二者間通話が可能な状態になる。この場合にも、特許文献1に記載された考え方を適用すると、着信者は、発信者に対して自身の端末装置の電話番号を秘匿することができる。
【0008】
しかし、上記のようなシステムでは、発信者がパーソナルコンピュータ等を用いてWebページで着信者対応情報を指定し、実際に通話に用いる発信者の端末装置が無線伝送路を介して通信を行う携帯電話機等である場合には、端末装置が基地局等の電波到達範囲外(圏外)に存在するときには、着信者が応答しても、発信者の側が応答できない。すなわち、二者間通話は成立しない。また、発信者の端末装置において留守番電話応答が設定されていときには、着信者に対して留守番電話応答がなされてしまう。その場合にも、二者間通話は成立しない。
【0009】
さらに、上記のようなシステムでは、発信者が着信者対応情報を指定した後、発信者の端末装置はシステムの側からの着呼を受ける。つまり、発信者にとって、電話をかけようとしたのに電話がかかってくるという状況が生ずる。そのような状況に対して違和感を感ずる者が出る可能性があり、上記のようなシステムを普及させることを阻害する可能性がある。
【0010】
なお、上記のようなシステムでは、発信者はWebページにおける所定の情報をクリックするだけで通話が可能になるので、通話開始のための手続は簡便である。通話開始のための手続を簡便にする他の方式として、携帯電話機による通話のサービス提供者が提供する、いわゆるスピードダイヤル(特番)のサービスがある。スピードダイヤルのサービスでは、サービス提供者側のシステムにおいて、スピードダイヤル(一種の短縮ダイヤル)と電話番号とを対応付けたデータがデータベースに登録される。発信者は、発呼時にはスピードダイヤルのみを入力する。すると、サービス提供者側のシステムは、データベースからスピードダイヤルに対応する電話番号を抽出して、その番号に対して発呼する。よって、発信者は、発呼時には着信者の電話番号を意識せずに着信者を呼び出すことができることになる。しかし、スピードダイヤルの登録自体は発信者の申請によって行われるので、発信者は着信者の電話番号を知っているはずである。すなわち、着信者の電話番号を発信者に秘匿するということはできない。
【0011】
また、上記のようなシステムでは、サーバ装置がデータベースに登録されているデータ(上記の例では、着信者の電話番号)に従って二者間通話を成立させているが、サーバ装置がデータベースに登録されているデータに従って通話を制御する他の方式として、通話のサービス提供者が提供する、いわゆる条件付転送のサービスがある。条件付転送のサービスでは、通話転送の条件がデータベースに設定される。通話転送の条件として、例えば、話中転送、圏外転送、時間帯転送の各条件がある。また、着信拒否の設定や無条件転送の設定も可能である。しかし、発信者は、あくまでも転送前の着信者の電話番号に対して発信するので、着信者の電話番号を発信者に秘匿するということはできない。
【0012】
本発明は、Web画面で着信者対応情報が指定されたことに応じて二者間通話を実現する場合に、発信者に対して着信者の電話番号を秘匿することができ、かつ、ユーザに違和感を与えることなく二者間通話を簡便に成立させることができる二者間通話のための接続システム、接続方法、接続情報管理装置および接続情報管理プログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明による二者間通話を実現する接続システムは、着信側の端末装置の電話番号である着信電話番号を特定するための着信者対応情報(着信電話番号そのものは着信者対応情報に含まれない。)が掲載されたWebページを端末装置に提供するWeb管理装置と、発信側の端末装置からの接続要求を受けて着信側の端末装置を呼び出す処理を行う接続管理装置とを含み、Web管理装置が、Webページに掲載されている着信者対応情報が発信側の端末装置によって指定された場合に、指定された着信者対応情報で特定される着信電話番号を所定のコード情報(例えば、特番またはコード番号)に対応付けてデータベースに格納する接続情報制御手段(例えば、Webサーバ11の制御部111で実現される。)と、接続管理装置からコード情報を伴う問い合わせ要求を受けたときに、データベースから着信電話番号を取得して接続管理装置に返送する着信電話番号返送手段(例えば、Webサーバ11の制御部111で実現される。)とを含み、接続管理装置が、発信側の端末装置から接続サービス用の特番によって接続要求を受けた場合に、Web管理装置にコード情報を伴う問い合わせ要求を出力する問い合わせ要求手段と、Web管理装置から返送された着信電話番号の端末装置を呼び出す接続手段とを含むことを特徴とする。
【0014】
コード情報として接続サービス用の特番が使用される接続システムであり、接続情報制御手段が、発信側のユーザに一時的に特番を割り当てる処理を行い、着信者対応情報で特定される着信電話番号を、発信側のユーザに割り当てた特番に対応付けてデータベースに格納し、Web管理装置が、接続情報制御手段が割り当てた特番をWebページに表示させる処理を行う特番通知手段を含むように構成されていてもよい。そのような構成によれば、特番を動的にユーザにアサインすることになり、特番を効率的に使い回すことができる。
【0015】
接続情報制御手段が、あらかじめ定められた数の特番のうちから着信電話番号が対応付けられていない特番を、発信側のユーザに一時的に割り当てる特番として選択するように構成されていてもよい。そのような構成によれば、限られた数の特番を動的にユーザにアサインすることになり、限られた数の特番を効率的に使い回すことができる。
【0016】
接続情報制御手段が、特番についての特番解放条件が成立したときに、その特番を選択可能な状態に戻す処理を行うように構成されていてもよい。そのような構成によれば、限られた数の特番をさらに効率的に使い回すことができる。
【0017】
接続システムは、接続サービス用の特番として全てのユーザに共通使用される1つの特番が使用され、コード情報として特番とは異なるコード体系のコード番号が使用される接続システムであり、接続情報制御手段が、発信側のユーザにコード番号を割り当てる処理を行い、着信者対応情報で特定される着信電話番号を、発信側のユーザに割り当てたコード番号に対応付けてデータベースに格納し、Web管理装置が、接続情報制御手段が割り当てたコード番号をWebページに表示させる処理を行うコード番号通知手段を含むように構成されていてもよい。そのような構成によれば、接続サービスの提供者は、1つの特番の使用許可を受けるだけ、多数のユーザに接続サービスを提供することができる。
【0018】
接続情報制御手段が、あらかじめ定められた数のコード番号のうちから着信電話番号が対応付けられていないコード番号を、発信側のユーザに割り当てるコード番号として選択するように構成されていてもよい。
【0019】
接続システムは、接続サービス用の特番として各々のユーザに固定的に割り当てられた特番が使用される接続システムであり、接続情報制御手段が、着信者対応情報で特定される着信電話番号を、その着信者対応情報を指定したユーザに割り当てられている特番に対応付けてデータベースに格納するように構成されていてもよい。そのような構成によれば、特番はユーザ対応に固定的に設定されているので、ユーザは常に同じ特番で接続サービスを受けることができる。
【0020】
接続システムにおいて、Web管理装置はWebサーバであり、接続管理装置はSIPサーバであって、WebサーバとSIPサーバとの間に、WebサーバとSIPサーバとの間の仲介処理を行う仲介用サーバが設けられていてもよい。
【0021】
仲介用サーバは、Webサーバに対する問い合わせ要求をSIPサーバから受信したときに、Webサーバの通信プロトコルに従って問い合わせ要求をWebサーバに送信し、問い合わせ要求に応じた着信電話番号を示す情報をWebサーバから受信したときに、SIPサーバの通信プロトコルに従って着信電話番号を示す情報をSIPサーバに送信する処理を行うように構成されていてもよい。そのような構成によれば、Webサーバは、SIPプロトコルを意識することなく、問い合わせ要求に応ずることができるとともに着信電話番号をSIPサーバに伝達できる。
【0022】
本発明による接続方法は、着信側の端末装置の電話番号である着信電話番号を特定するための着信者対応情報が掲載されたWebページを端末装置に提供するWeb管理装置と、発信側の端末装置からの接続要求を受けて着信側の端末装置を呼び出す処理を行う接続管理装置とを含む接続システムにおいて、Webページに掲載されている着信者対応情報が指定されたことに応じて二者間通話を実現する接続方法であって、Web管理装置が、Webページに掲載されている着信者対応情報が発信側の端末装置によって指定された場合に、指定された着信者対応情報で特定される着信電話番号を所定のコード情報に対応付けてデータベースに格納し、接続管理装置が、発信側の端末装置から、接続サービス用の特番によって接続要求を受けた場合に、Web管理装置にコード情報を伴う問い合わせ要求を出力し、Web管理装置が、接続管理装置からコード情報を伴う問い合わせ要求を受けたときに、データベースから着信電話番号を取得して接続管理装置に返送し、接続管理装置が、Web管理装置から返送された着信電話番号の端末装置を呼び出す処理を実行することを特徴とする。
【0023】
接続方法は、Web管理装置としてのWebサーバと、接続管理装置としてのSIPサーバとを含む接続システムで、Webページに掲載されている着信者対応情報が指定されたことに応じて二者間通話を実現する接続方法であって、WebサーバとSIPサーバとの間に仲介用サーバを設け、仲介用サーバが、Webサーバに対する問い合わせ要求をSIPサーバから受信したときに、Webサーバの通信プロトコルに従って問い合わせ要求をWebサーバに送信し、仲介用サーバが、問い合わせ要求に応じた着信電話番号を示す情報をWebサーバから受信したときに、SIPサーバの通信プロトコルに従って着信電話番号を示す情報をSIPサーバに送信するように構成されていてもよい。
【0024】
本発明による接続情報管理装置は、発信側の端末装置から接続サービス用の特番によって接続要求を受けて着信電話番号の端末装置を呼び出す接続処理を行う接続管理装置を含む接続システムに適用される接続情報管理装置であって、着信側の端末装置の電話番号である着信電話番号を特定するための着信者対応情報が掲載されたWebページを端末装置に提供するWebページ提供手段(例えば、Webサーバ11の制御部111で実現される。)と、Webページに掲載されている着信者対応情報が発信側の端末装置によって指定された場合に、指定された着信者対応情報で特定される着信電話番号を所定のコード情報に対応付けてデータベースに格納する接続情報制御手段(例えば、Webサーバ11の制御部111で実現される。)と、接続管理装置からコード情報を伴う問い合わせ要求を受けたときに、データベースから着信電話番号を取得して接続管理装置に返送する着信電話番号返送手段(例えば、Webサーバ11の制御部111で実現される。)とを含むことを特徴とする。
【0025】
本発明による接続情報管理プログラムは、着信側の端末装置の電話番号である着信電話番号を特定するための着信者対応情報が掲載されたWebページを端末装置に提供するWebサーバと、発信側の端末装置からの接続要求を受けて着信側の端末装置を呼び出す処理を行う接続用サーバとを含む接続システムにおけるWebサーバに、着信側の端末装置の電話番号である着信電話番号を特定するための着信者対応情報が掲載されたWebページを端末装置に提供する処理と、Webページに掲載されている着信者対応情報が発信側の端末装置によって指定された場合に、指定された着信者対応情報で特定される着信電話番号を所定のコード情報に対応付けてデータベースに格納する処理と、接続用サーバからコード情報を伴う問い合わせ要求を受けたときに、データベースから着信電話番号を取得して接続用サーバに返送する処理とを実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、発信者は、Webページに掲載されている着信者対応情報を指定するだけで着信者に対する接続要求を行える状況になるが、着信者の電話番号を発信者に秘匿することができる。また、着信者が応答しても発信者の側が応答できず二者間通話が成立しなかったり、発信者の端末装置において留守番電話応答が設定されていて二者間通話が成立しないということもない。
【0027】
また、従来の場合のように、発信者にとって電話をかけようとしたのに電話がかかってくるという不自然な状況が生ずることもない。また、従来の場合に比べて課金処理が容易になる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0028】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。まず、本発明による二者間通話のための接続方法を適用可能な通信システムを説明する。図1は、通信システムの一例を示す説明図である。図1に例示する通信システムには、SIP(Session Initiation Protocol )サーバを含むVoIP(Voice over IP )網100、携帯電話網200および公衆電話網(固定電話網)300が含まれている。
【0029】
図1に示す例では、VoIP網100には、Webページをユーザに提供するとともにデータベース12内のデータを管理するWebサーバ11、アクセス制御およびルーティング制御などを行うプロキシサーバの機能や発信側のUA(User Agent)に着信側のアドレスを知らせる制御などを行うリダイレクトサーバの機能等を有するSIPサーバ13が含まれている。UA15,16は、IP電話やパーソナルコンピュータなどのユーザ端末である。また、Webサーバ11とSIPサーバ13との間には、Webサーバ11側のプロトコル(例えば、HTTPプロトコル)とSIPサーバ13側のSIPプロトコルの変換等の機能を有し、Webサーバ11とSIPサーバ13との間の仲介処理を行う仲介用サーバ14が設けられている。
【0030】
携帯電話網200には、基地局や交換局等を含む交換システム21が設けられ、携帯電話機25,26が存在する。また、図1には、携帯電話網200とVoIP網100とを接続するためのゲートウェイ22も示されている。
【0031】
固定電話網300には、交換機等を含む交換システム31が設けられ、固定電話機35,36が存在する。また、図1には、固定電話網300とVoIP網100とを接続するためのゲートウェイ32も示されている。
【0032】
なお、図1に例示するシステムでは、携帯電話機25,26は、ゲートウェイ22やインターネット等の通信網(図示せず)を介してWebサーバ11およびSIPサーバ13にアクセス可能である。固定電話機35,36も、ゲートウェイ32やインターネット等の通信網(ISPを含む。)を介してWebサーバ11およびSIPサーバ13にアクセスすることができる。
【0033】
また、Webサーバ11は、インターネット等を介して、図1には示されていないパーソナルコンピュータからアクセスされることも可能である。UA15,16も、インターネット等を介してWebサーバ11にアクセス可能である。
【0034】
また、Webサーバ11と仲介用サーバ14との間の伝送路は、専用線であってもよいし、インターネット等の広域ネットワークであってもよい。
【0035】
図2は、Webサーバ11の機能ブロックの構成例を示すブロック図である。図2に示す例では、Webサーバ11は、制御部(例えば、サーバ装置におけるプログラムに従って処理を実行するCPU)111、Webページを作成するためのデータが格納されているWebページ記憶部112、および通信部113とを含む。通信部113は、制御部111の制御にもとづいて所定のプロトコル(例えば、HTTPプロトコル)に従って、データベース12や仲介用サーバ14と通信を行う。制御部111をプログラムに従って処理を実行するCPUで実現できるので、以下に説明する制御部111の処理を、ソフトウェアで実現することができる。
【0036】
なお、Webページ記憶部112は、データベース12に形成されていてもよい。また、データベース12は、制御部111から直接にアクセス可能なようにWebサーバ11に接続されていてもよいし、LANでWebサーバ11に接続されていてもよいし、Webサーバ11に内蔵されていてもよい。
【0037】
図3は、本発明による二者間通話のための接続方法を説明するための説明図である。ここでは、発信者である端末装置のユーザ(図3において「Aさん」とする。)と着信者である端末装置のユーザ(図3において「Bさん」とする。)との間の通話を成立させる場合を例にする。また、発信者の端末装置として図1に示されたUA15が用いられる場合を例にし、着信者の端末装置として図1に示されたUA16が用いられる場合を例にする。しかし、発信者の端末装置として、例えば、図1に示された携帯電話機25等を用いたり、着信者の端末装置として、例えば、図1に示された携帯電話機26等を用いることもできる。
【0038】
発信者である「Aさん」は、(1)Webサーバ11からWebページをダウンロードして、電話番号を特定するための情報であってWebページに掲載されている情報(着信者対応情報)をクリックする。すると、(2)Webサーバ11は、データベース(DB)に、接続情報(例えば、発信者である「Aさん」の発信者番号および着信者である「Bさん」の着信者番号)を登録する。その後、発信者である「Aさん」は、(3)特番をダイヤルしてSIPサーバ13に対して接続要求を出す。SIPサーバ13は、(4)仲介用サーバ14を介してWebサーバ11にダイヤル情報(特番、または発信者番号と特番とを含む。)を送信する。なお、「特番」については後述する。なお、「着信者対応情報」は、電話番号を特定するための画像やテキスト等からなる情報であるが、電話番号そのものは、着信者対応情報には含まれない。
【0039】
Webサーバ11は、(5)特番に対応する接続先(「Aさん」の接続先)をデータベース12に問い合わせる。この例では、データベース12は、接続先として「Bさん」の電話番号をWebサーバ11に返却する。Webサーバ11は、接続先として「Bさん」の電話番号を仲介用サーバ14を介してSIPサーバ13に送信する。SIPサーバ13は、Webサーバ11から受信した電話番号にもとづいて「Bさん」のUA16を呼び出す。「Bさん」が応答すると、(7)通話が成立する。
【0040】
実施の形態1.
次に、本発明の第1の実施の形態(実施の形態1)を説明する。第1の実施の形態では、発信者が端末装置に表示されているWeb画面に掲載されている「リンク(通話リンク)」を例えばクリック操作で指定すると、一時的に接続サービス用の特番が割り当てられ、割り当てられた特番と発信電話番号および着信電話番号とを対応付けるデータが、接続情報データとしてデータベース12に登録される。また、割り当てられた特番が発信者の端末装置に通知される。特番は、SIPサーバ13およびWebサーバ11の側で管理される一種の短縮ダイヤルであり、1つの特番には、1つの着信電話番号が対応付けられる。なお、上記のクリック操作には、パーソナルコンピュータにおけるマウスのボタン押下だけでなく、画面上の所望の箇所にカーソルを合わせて選択ボタンを押下する操作等も含まれる。すなわち、クリック操作は、指定操作を意味する。
【0041】
その後、発信者が端末装置からSIPサーバ13に対して特番をダイヤルすると、SIPサーバ13は、Webサーバ11を介して特番に対応する着信電話番号を取得し、着信者の端末装置を呼び出すための処理を実行する。着信者の端末装置が着信すると、発信者と着信者との間の二者間通話が可能な状態になる。
【0042】
図4は、データベース12に格納されるデータの一例を示す説明図である。図4には、データベース12に格納されるデータのうち、Web画面の一部に掲載される着信者対応情報と電話番号を対応付けるデータの一例が示されている。以下、Web画面に掲載される着信者対応情報と電話番号を対応付けるデータを、以下、「クリック to ダイヤルデータ」ということがある。Web画面に表示される情報を「リンク」という。なお、クリック to ダイヤルデータは、例えば、Webページ記憶部112にWebページを作成するためのデータが格納されるときに、データベース12に格納される。また、図4に例示するデータは、第2の実施の形態および第3の実施の形態でも、データベース12に格納される。
【0043】
図5は、第1の実施の形態においてデータベース12に格納される他のデータの例を示す説明図である。図5には、データベース12に格納されるデータのうち、特番に対応付けて記憶されている発信電話番号および着信電話番号が示されている。図5に示すデータを「接続情報データ」という。図5に示す例では、データベース12に999個の接続情報データを格納可能である。
【0044】
なお、この実施の形態では、特番として、999001〜999999が例示されているが、特番の数値(この例では、999+(001〜999))および特番の数(この例では、999個)は一例である。また、999個の接続情報データのうちには、データ未登録のものがあり得る。Webサーバ11の制御部111は、Web画面において新たなクリック操作がなされたときには、データ未登録の接続情報データのうちから1つの接続情報データを選択し、選択した接続情報データに、発信電話番号および着信電話番号を登録する。また、この実施の形態では、発信電話番号および着信電話番号が登録された接続情報データは、一時的に有効になる。すなわち、発信電話番号および着信電話番号が登録された特番は、一時的なものである。
【0045】
次に、図6のシーケンス図を参照して、通信システムにおける各装置の動作を説明する。ここでは、発信者の端末装置はUA15であり、着信者の端末装置はUA16である場合を例にする。図6において、矢印はデータの転送方向を示す。一重矢印はSIPプロトコルにもとづくデータ転送であることを示す。下の線が細い二重矢印は、例えばHTTPプロトコルにもとづくデータ転送であることを示す。上の線が細い二重矢印は、データベースアクセスのためのプロトコル(一例として、HTTPプロトコル)にもとづくデータ転送であることを示す。
【0046】
発信者となるユーザは、Web画面で着信者対応情報を指定することに先立って、Webサーバ11に対して加入者登録手続を実行する。例えば、加入者登録用のWebページが用意され、発信者は、そのWebページをUA15にダウンロードする。そして、そのWebページに設けられている発信者電話番号記入欄に、自身の端末装置の発信電話番号を入力する。また、ID番号の発行を受け、パスワードを登録する。ユーザにとっては、接続サービスを受けるための加入者登録手続が完了したことになる。
【0047】
Webサーバ11における制御部111は、例えば、データベース12に、発信電話番号、発信者のID番号およびパスワードを格納する。以下、接続サービスを受けるための加入者登録手続が完了しているユーザを加入者という。
【0048】
その後、発信者(図6に示すユーザ1)は、Webサーバ11が提供するWebページをUA15にダウンロードする。Webページにはログイン画面が含まれている。発信者は、ログイン画面において、ID番号およびパスワードを入力して、特番による接続サービスを受けられる状態に入る。
【0049】
Webページ(Web画面)には、UA16の電話番号を特定可能な情報(画像またはテキスト等からなる着信者対応情報)が、リンクとして掲載されている。図6に示す例では、着信者(UA16のユーザ)はユーザ2として示されている。また、データベース12には、UA16の着信者対応情報(リンク)に対応させてUA16の電話番号が格納されている。すなわち、UA16に関するクリック to ダイヤルデータがあらかじめデータベース12に格納されている(図4参照)。
【0050】
UA15のユーザ1が、掲載されているリンクに対してクリック操作すると、Webサーバ11の制御部111は、データベース12におけるデータ未登録の接続情報データ(図5参照)のうちから1つの接続情報データを選択する。そして、選択した接続情報データに、発信電話番号および着信電話番号を登録する。すなわち、制御部111は、発信電話番号および着信電話番号と、一時的にアサインされる特番とを対応付けてデータベース12に登録する。図5には、発信電話番号としての「050−xxxx−xxxx」および着信電話番号としての「050−yyyy−yyyy」が、特番999002に対応付けられて登録されたことが例示されている。
【0051】
なお、制御部111は、例えば、発信電話番号および着信電話番号と特番とを対応付けてデータベース12に登録した時点から所定時間(例えば、1時間や1日)が経過すると、すなわち特番解放条件が成立すると、その接続情報データを無効にする。つまり、その接続情報データをデータ未登録の接続情報データとする。換言すれば、特番を解放して他のユーザのためにアサイン可能な状態にする。また、特番解放条件は、所定時間の経過に限られず、着信者対応情報の指定回数が所定回に達したことなど他の条件にしてもよい。
【0052】
そして、制御部111は、Web画面に、一時的にアサインされた特番を表示することによって、ユーザ1のUA15に特番を通知する。
【0053】
次に、ユーザ1は、UA15でSIPサーバ13に対して特番(図6に示す例では、999002)をダイヤルする。SIPサーバ13は、ユーザ1のUA15の電話番号すなわち発信電話番号の「050−xxxx−xxxx」と特番とを仲介用サーバ14に送信する。すなわち、発信電話番号と特番とを伴う問い合わせ要求を出力する。仲介用サーバ14は、SIPプロトコルに従ってSIPサーバ13から受信した問い合わせ要求をWebサーバ11の通信プロトコル(例えば、HTTPプロトコル)に変換し、Webサーバの通信プロトコルに従って発信電話番号と特番とをWebサーバ11に転送する。なお、発信電話番号と特番とをダイヤル情報ともいう。
【0054】
Webサーバ11は、データベース12に接続情報(具体的には着信電話番号)を問い合わせるために、発信電話番号と特番とをデータベース12に送る。データベース12は、その特番に対応付けられて登録されている着信電話番号をWebサーバ11に返送する。図6に示す例では、返送される着信電話番号はユーザ2のUA16の「050−yyyy−yyyy」である。
【0055】
なお、この実施の形態では、特番に対して発信電話番号と着信電話番号とが登録されているが、特番に対して着信電話番号のみが登録されていれば、この実施の形態の接続サービスは実現可能である。ただし、発信電話番号もデータベース12に登録されていれば、Webサーバ11の制御部111は、仲介用サーバ14から特番を受信したことにもとづいて、あらためて認証処理を実行することができる。すなわち、仲介用サーバ14から受信した特番と同じ特番に対応付けられてデータベース12に登録されている発信電話番号と、仲介用サーバ14から受信した発信電話番号とが一致しない場合には、接続サービスの要求を無視する。よって、非加入者からの特番にもとづく接続サービスの要求を排除できる。
【0056】
Webサーバ11の制御部111は、データベース12から着信電話番号を取得すると、着信電話番号を仲介用サーバ14に送信する。すなわち、SIPサーバ13からの問い合わせ要求に応じた着信電話番号を返送する。仲介用サーバ14は、Webサーバ11の通信プロトコル(例えば、HTTPプロトコル)に従って受信した着信電話番号を示す情報を、SIPプロトコルに変換し、SIPプロトコルに従ってSIPサーバ13に送信する。SIPサーバ13は、着信電話番号(この例では、「050−yyyy−yyyy」)のUA16を呼び出す。以上のようにして、ユーザ1とユーザ2とが通話できる状態になる。
【0057】
なお、以上の説明では、発信者の端末装置としてUA15を例にし、着信者の端末装置としてUA16を例にしたが、発信者および着信者(ユーザ)の端末装置は、携帯電話機25,26であってもよいし、固定電話機35,36であってもよい。また、ユーザの端末装置のうちの一方のみが携帯電話機や固定電話機である場合でも、この実施の形態の方式を適用できる。
【0058】
ユーザの端末装置が携帯電話機である場合には、Web画面においてクリック操作を行うときに携帯電話機のインターネットアクセス機能を使用してもよいし、携帯電話機以外の端末装置(例えば、パーソナルコンピュータ)でWeb画面においてクリック操作を行うようにしてもよい。そして、発信電話番号がデータベース12に登録されている携帯電話機から特番をダイヤルすると、ダイヤル情報(発信電話番号および特番)が、交換システム21からゲートウェイ22を介してSIPサーバ13に転送され、着信者の端末装置が携帯電話機である場合にはSIPサーバ13からの呼び出しはゲートウェイ22を介して行われるが、その他の処理は、上記の処理と同じである。
【0059】
また、ユーザの端末装置が固定電話機である場合には、一般に、固定電話機以外の端末装置(例えば、パーソナルコンピュータ)でWeb画面においてクリック操作が行われることになるが、発信電話番号がデータベース12に登録されている固定電話機から特番をダイヤルするときに、ダイヤル情報が、ゲートウェイ32を介してSIPサーバ13に転送され、着信者の端末装置が固定電話機である場合にはSIPサーバ13からの呼び出しはゲートウェイ32を介して行われるが、その他の処理は、上記の処理と同じである。
【0060】
実施の形態2.
次に、本発明の第2の実施の形態(実施の形態2)を説明する。第1の実施の形態では、一時的に特番が割り当てられたが、第2の実施の形態では、接続サービスを受けるための手続が完了している全ての者(以下、加入者という。)に対して共通の特番が割り当てられる。そして、発信者が端末装置に表示されているWeb画面に掲載されている「リンク」を例えばクリック操作で指定すると、一時的にコード番号が割り当てられ、データベース12に、コード番号と着信電話番号とが対応付けて登録される。
【0061】
図7は、第2の実施の形態においてデータベース12に格納されるデータの例を示す説明図である。図7には、データベース12に格納されるデータのうち、コード番号に対応付けて記憶されている着信電話番号が示されている。図7に示すデータを「接続情報データ」という。図7に示す例では、データベース12に999個の接続情報データを格納可能である。
【0062】
なお、この実施の形態では、コード番号として、001〜999が例示されているが、コード番号の数値(この例では、001〜999)およびコード番号の数(この例では、999個)は一例である。Webサーバ11の制御部111は、Web画面において新たなクリック操作がなされたときには、データ未登録の接続情報データのうちから1つの接続情報データを選択し、選択した接続情報データに、着信電話番号を登録する。また、着信電話番号が登録された接続情報データは、一時的に有効になる。すなわち、着信電話番号が登録されたコード番号は、一時的なものである。
【0063】
次に、図8のシーケンス図を参照して、通信システムにおける各装置の動作を説明する。ここでは、発信者の端末装置はUA15であり、着信者の端末装置はUA16である場合を例にする。発信者となるユーザは、第1の実施の形態の場合と同様に、Web画面で着信者対応情報を指定することに先立って、Webサーバ11に対して加入者登録手続を実行する。
【0064】
その後、発信者(図8に示すユーザ1)は、Webサーバ11が提供するWebページをUA15にダウンロードする。Webページにはログイン画面が含まれている。発信者は、ログイン画面において、ID番号およびパスワードを入力して、特番およびコード番号による接続サービスを受けられる状態に入る。
【0065】
Webページ(Web画面)には、UA16の着信者対応情報が、リンクとして掲載されている。図8に示す例では、着信者(UA16のユーザ)はユーザ2として示されている。また、データベース12には、UA16の着信者対応情報(リンク)に対応させてUA16の電話番号が格納されている。すなわち、UA16に関するクリック to ダイヤルデータが格納されている。
【0066】
UA15のユーザ1が、掲載されているリンクに対してクリック操作すると、Webサーバ11の制御部111は、データベース12におけるデータ未登録の接続情報データのうちから1つの接続情報データを選択する。そして、選択した接続情報データに、着信電話番号を登録する。すなわち、制御部111は、着信電話番号と、一時的にアサインされるコード番号とを対応付けてデータベース12に登録する。図7には、着信電話番号としての「050−yyyy−yyyy」と、コード番号002が登録されたことが例示されている。
【0067】
なお、制御部111は、例えば、着信電話番号とコード番号とを対応付けてデータベース12に登録した時点から所定時間(例えば、1時間や1日)が経過すると、すなわちコード番号解放条件が成立すると、その接続情報データを無効にする。つまり、その接続情報データをデータ未登録の接続情報データとする。換言すれば、コード番号を解放して他のユーザのためにアサイン可能な状態にする。
【0068】
そして、制御部111は、Web画面に、コード番号を表示することによって、ユーザ1のUA15に、コード番号を通知する。
【0069】
次に、ユーザ1は、UA15でSIPサーバ13に対して特番(図6に示す例では、999)をダイヤルする。SIPサーバ13は、ユーザ1のUA15に対して、コード番号の入力を促す音声ガイダンスを送信する。ユーザ1が音声ガイダンスに応じてコード番号を入力すると、UA15は、コード番号をSIPサーバ13に送信する。SIPサーバ13は、受信したコード番号を仲介用サーバ14に送信する。仲介用サーバ14は、SIPプロトコルに従ってSIPサーバ13から受信したコード番号をWebサーバ11の通信プロトコル(例えば、HTTPプロトコル)に変換し、Webサーバの通信プロトコルに従ってWebサーバ11に転送する。なお、この実施の形態では、コード番号をダイヤル情報という。
【0070】
Webサーバ11は、データベース12に接続情報(具体的には着信電話番号)を問い合わせるために、コード番号をデータベース12に送る。データベース12は、そのコード番号に対応付けられて登録されている着信電話番号をWebサーバ11に返送する。図8に示す例では、返送される着信電話番号はユーザ2のUA16の「050−yyyy−yyyy」である。
【0071】
Webサーバ11の制御部111は、データベース12から着信電話番号を取得すると、着信電話番号を仲介用サーバ14に送信する。仲介用サーバ14は、Webサーバ11の通信プロトコル(例えば、HTTPプロトコル)に従って受信した着信電話番号を示す情報を、SIPプロトコルに変換し、SIPプロトコルに従ってSIPサーバ13に送信する。SIPサーバ13は、着信電話番号(この例では、「050−yyyy−yyyy」)のUA16を呼び出す。以上のようにして、ユーザ1とユーザ2とが通話できる状態になる。
【0072】
なお、以上の説明では、発信者の端末装置としてUA15を例にし、着信者の端末装置としてUA16を例にしたが、この実施の形態でも、発信者および着信者(ユーザ)の端末装置は、携帯電話機25,26であってもよいし、固定電話機35,36であってもよい。また、ユーザの端末装置のうちの一方のみが携帯電話機や固定電話機である場合でも、この実施の形態の方式を適用できる。なお、携帯電話機や固定電話機は、例えば、DTMF(Dual Tone Multi Frequency)でコード番号を送出する。
【0073】
ユーザの端末装置が携帯電話機である場合には、Web画面においてクリック操作を行うときに携帯電話機のインターネットアクセス機能を使用してもよいし、携帯電話機以外の端末装置(例えば、パーソナルコンピュータ)でWeb画面においてクリック操作を行うようにしてもよい。そして、コード番号が送信されたときに、ダイヤル情報(この例ではコード番号)が、ゲートウェイ22を介してSIPサーバ13に転送され、着信者の端末装置が携帯電話機である場合にはSIPサーバ13からの呼び出しはゲートウェイ22を介して行われるが、その他の処理は、上記の処理と同じである。
【0074】
また、ユーザの端末装置が固定電話機である場合には、一般に、固定電話機以外の端末装置(例えば、パーソナルコンピュータ)でWeb画面においてクリック操作が行われることになるが、発信電話番号がデータベース12に登録されている固定電話機からコード番号が送信されたときに、ダイヤル情報が、ゲートウェイ32を介してSIPサーバ13に転送され、着信者の端末装置が固定電話機である場合にはSIPサーバ13からの呼び出しはゲートウェイ32を介して行われるが、その他の処理は、上記の処理と同じである。
【0075】
さらに、この実施の形態では、コード番号に対応させて発信電話番号をデータベース12に登録せず、Webサーバ11の制御部111は、仲介用サーバ14からコード番号を受信したときに認証処理を実行しないので、発信者は、加入者登録時に申請した発信電話番号を有する端末装置とは異なる端末装置で接続サービスの提供を受けることができる。なお、第1の実施の形態および後述する第3の実施の形態でも、Webサーバ11の制御部111が特番を受信したときに認証処理を実行しないように構成されている場合には、加入者登録時に申請した発信電話番号を有する端末装置とは異なる端末装置で接続サービスの提供を受けることができる。
【0076】
また、この実施の形態では、1つの特番について複数のコード番号を割当可能したが、複数の特番を使用し、それぞれの特番について複数のコード番号を割当可能にしてもよい。いずれの場合であっても、少数の特番で、多数のユーザに接続サービスを提供できる。
実施の形態3.
次に、本発明の第3の実施の形態(実施の形態3)を説明する。第1の実施の形態では、一時的に特番が割り当てられたが、第3の実施の形態では、全ての加入者に対して、それぞれ固有の特番が割り当てられる。
【0077】
図9は、この実施の形態においてデータベース12に格納されるデータの例を示す説明図である。図9には、データベース12に格納されるデータのうち、各人に割り当てられた特番に対応付けて記憶されている発信電話番号および着信電話番号が示されている。図9に示すデータを「接続情報データ」という。図9に示す例では、データベース12に999個の接続情報データを格納可能である。発信電話番号は、加入者に対して特番が割り当てられたときに、割り当てられた特番に対応付けてデータベース12に登録される。
【0078】
なお、この実施の形態では、特番として、999001〜999999が例示されているが、特番の数値(この例では、999+(001〜999))および特番の数(この例では、999個)は一例である。また、999個の接続情報データのうちには、データ未登録のものがあり得る。Webサーバ11の制御部111は、加入者登録時等に、データ未登録の接続情報データのうちから1つの接続情報データを選択し、選択した接続情報データに発信電話番号を登録する。接続情報データには特番が含まれるので(図9参照)、ユーザに、特番が割り当てられたことになる。そして、割り当てられた特番は、例えばユーザが加入者登録をキャンセルするまで、そのユーザに固有の特番として扱われる。
【0079】
次に、図10のシーケンス図を参照して、通信システムにおける各装置の動作を説明する。ここでは、発信者の端末装置はUA15であり、着信者の端末装置はUA16である場合を例にする。発信者となるユーザは、第1の実施の形態および第2の実施の形態の場合と同様に、Web画面で着信者対応情報を指定することに先立って、Webサーバ11に対して加入者登録手続を実行する。この実施の形態では、Webサーバ11の制御部111は、例えば、加入者登録手続が実行されたときに、ユーザに固有の特番を割り当てる。そして、割り当てた特番を加入者登録用のWebページに表示することによって、割り当てた特番をユーザに通知する。
【0080】
その後、発信者(図10に示すユーザ1)は、Webサーバ11が提供するWebページをUA15にダウンロードする。Webページにはログイン画面が含まれている。発信者は、ログイン画面において、ID番号およびパスワードを入力して、特番による接続サービスを受けられる状態に入る。
【0081】
Webページ(Web画面)には、UA16の着信者対応情報が、リンクとして掲載されている。図10に示す例では、着信者(UA16のユーザ)はユーザ2として示されている。また、データベース12には、UA16の着信者対応情報(リンク)に対応させてUA16の電話番号が格納されている。すなわち、UA16に関するクリック to ダイヤルデータが格納されている。
【0082】
ユーザ1が、掲載されているリンクに対してクリック操作すると、Webサーバ11の制御部111は、データベース12におけるそのユーザに対応する接続情報データに、着信電話番号を登録する。すなわち、制御部111は、発信電話番号および着信電話番号と、ユーザ1にアサインされている特番とを対応付けてデータベース12に登録する。なお、発信電話番号は、加入者登録時等に既に登録されている。図9には、ユーザ1にアサインされている特番が特番999002であり、特番999002に対応付けて発信電話番号としての「050−xxxx−xxxx」および着信電話番号としての「050−yyyy−yyyy」とが登録されたことが例示されている。
【0083】
次に、ユーザ1は、UA15でSIPサーバ13に対して特番(図10に示す例では、999002)をダイヤルする。SIPサーバ13は、ユーザ1のUA15の電話番号すなわち発信電話番号の「050−xxxx−xxxx」と特番とを仲介用サーバ14に送信する。仲介用サーバ14は、SIPプロトコルに従ってSIPサーバ13から受信した発信電話番号と特番とをWebサーバ11の通信プロトコル(例えば、HTTPプロトコル)に変換し、Webサーバの通信プロトコルに従ってWebサーバ11に転送する。なお、この実施の形態では、特番をダイヤル情報という。
【0084】
Webサーバ11は、データベース12に接続情報(具体的には着信電話番号)を問い合わせるために、発信電話番号と特番とをデータベース12に送る。データベース12は、その特番に対応付けられて登録されている着信電話番号をWebサーバ11に返送する。図10に示す例では、返送される着信電話番号はユーザ2のUA16の「050−yyyy−yyyy」である。
【0085】
なお、この実施の形態では、特番に対して発信電話番号と着信電話番号とが登録されているが、特番に対して着信電話番号のみが登録されていれば、この実施の形態の接続サービスは実現可能である。ただし、発信電話番号もデータベース12に登録されていれば、Webサーバ11の制御部111は、仲介用サーバ14から特番を受信したときに、あらためて認証処理を実行することができ、非加入者からの特番にもとづく接続サービスの要求を排除できる。
【0086】
Webサーバ11の制御部111は、データベース12から着信電話番号を取得すると、着信電話番号を仲介用サーバ14に送信する。仲介用サーバ14は、Webサーバ11の通信プロトコル(例えば、HTTPプロトコル)に従って受信した着信電話番号を示す情報を、SIPプロトコルに変換し、SIPプロトコルに従ってSIPサーバ13に送信する。SIPサーバ13は、着信電話番号(この例では、「050−yyyy−yyyy」)のUA16を呼び出す。以上のようにして、ユーザ1とユーザ2とが通話できる状態になる。
【0087】
なお、以上の説明では、発信者の端末装置としてUA15を例にし、着信者の端末装置としてUA16を例にしたが、発信者および着信者(ユーザ)の端末装置は、携帯電話機25,26であってもよいし、固定電話機35,36であってもよい。また、ユーザの端末装置のうちの一方のみが携帯電話機や固定電話機である場合でも、この実施の形態の方式を適用できる。
【0088】
ユーザの端末装置が携帯電話機である場合には、Web画面においてクリック操作を行うときに携帯電話機のインターネットアクセス機能を使用してもよいし、携帯電話機以外の端末装置(例えば、パーソナルコンピュータ)でWeb画面においてクリック操作を行うようにしてもよい。そして、発信電話番号がデータベース12に登録されている携帯電話機から特番をダイヤルするときに、ダイヤル情報(発信電話番号および特番)が、ゲートウェイ22を介してSIPサーバ13に転送され、着信者の端末装置が携帯電話機である場合にはSIPサーバ13からの呼び出しはゲートウェイ22を介して行われるが、その他の処理は、上記の処理と同じである。
【0089】
また、ユーザの端末装置が固定電話機である場合には、一般に、固定電話機以外の端末装置(例えば、パーソナルコンピュータ)でWeb画面においてクリック操作が行われることになるが、発信電話番号がデータベース12に登録されている固定電話機から特番をダイヤルするときに、ダイヤル情報が、ゲートウェイ32を介してSIPサーバ13に転送され、着信者の端末装置が固定電話機である場合にはSIPサーバ13からの呼び出しはゲートウェイ32を介して行われるが、その他の処理は、上記の処理と同じである。
【0090】
また、この実施の形態では、特番はユーザ対応に固定的に設定されているので、ユーザは常に同じ特番で接続サービスを受けることができる。よって、例えば、自身の端末装置の短縮ダイヤルに特番を登録しておくことによって、本発明にもとづく接続サービスをより簡便に享受することができる。
【0091】
以上に説明したように、上記の各実施の形態では、発信者は、Web画面における所定の情報をクリックした後、特番またはコード番号によって通話を成立させるクリック to ダイヤルによって簡便に着信者と通話できる状態に入ったが、発信者は、着信者の端末装置の電話番号を全く意識していない。すなわち、着信者の電話番号は、発信者に秘匿されている。
【0092】
また、上記の各実施の形態では、従来の場合のように、着信者が応答しても発信者の側が応答できず二者間通話が成立しないということはない。また、発信者の端末装置において留守番電話応答が設定されていて二者間通話が成立しないということもない。従来のシステムではSIPサーバ13の側から発信者の端末装置が呼び出されたが、上記の各実施の形態では、発信者の側から通話のための発呼を行うからである。
【0093】
また、従来の場合のように、発信者が着信者対応情報を指定した後、発信者の端末装置がSIPサーバ13の側からの着呼を受けるということはない。従って、発信者にとって電話をかけようとしたのに電話がかかってくるという状況が生ずることもない。
【0094】
また、上記の各実施の形態では、発信者の側から通話のための発呼を行うので、従来の場合に比べてSIPサーバ13における課金処理は容易である。従来の場合には、SIPサーバ13の側から発信者の端末装置と着信者の端末装置との双方に対して発呼を行っていたので、課金の振り分け方が複雑になる可能性がある。しかし、上記の各実施の形態では、単純に発信者に対して課金すればよい。
【実施例】
【0095】
図11(A)は、Web画面の一例を示す説明図であり、図11(B)は、データベース12に格納されている情報であってWeb画面の一部に掲載される着信者対応情報(リンク)と電話番号とを対応付けるデータの一例を示す説明図である。
【0096】
図11(A)に示す例は、中古車を仲介を行う組織が提供するWebページの例である。また、図11に示す例では、仲介対象のA車、B車およびC車の画像50,60,70がWeb画面に表示され、それぞれの中古車の所有者の着信者対応情報(リンク)51,61,71が画面に表示されている。
【0097】
データベース12には、図11(B)に示すように、それぞれのリンクに対応した電話番号があらかじめ格納されている。それぞれの電話番号は、中古車の所有者の電話番号である。上記の各実施の形態を適用すると、ユーザが、Web画面における所望のリンクをクリックすると、データベース12に、特番またはコード番号に対応して、図11(B)に示す電話番号のいずれかが登録される。そして、ユーザは、上記の各実施の形態に示されたように、特番またはコード番号にもとづいて、データベース12に登録された電話番号の端末装置(固定電話機など)の所持者である中古車の所有者と通話を行うことができる。そして、ユーザには、中古車の所有者の電話番号は知らされない。
【0098】
従って、この実施例では、不特定多数のユーザに中古車の所有者の電話番号が公開されることはない。なお、この例では、ユーザが、中古車の状況についての詳細情報を中古車の所有者に直接聞きたいときなどに、Web画面におけるリンク51,61,71をクリックする。また、ユーザは、Webページに掲載されているリンク51,61,71を指定するだけで着信者(この例では、リンク51,61,71)に対する接続要求を行える状況になるが、着信者の電話番号を発信者(ユーザ)に秘匿することができる。また、ユーザの側から着信者に対する呼出の操作を行うので、着信者が応答しても発信者の側が応答できず二者間通話が成立しなかったり、発信者の端末装置において留守番電話応答が設定されていて二者間通話が成立しないということもない。
【産業上の利用可能性】
【0099】
本発明を、着信者の電話番号を知らないユーザが簡便に着信者と通話を成立させることができ、かつ、着信者の電話番号そのものをユーザに公開しないという用途に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明による接続方法を適用可能な通信システムの一例を示す説明図である。
【図2】Webサーバの機能ブロックの構成例を示すブロック図である。
【図3】本発明による二者間通話のための接続方法を説明するための説明図である。
【図4】データベースに格納されるリンクと電話番号を対応付けるデータの一例を示す説明図である。
【図5】データベースに格納される特番と発信電話番号および着信電話番号との一例を示す説明図である。
【図6】第1の実施の形態の通信システムにおける各装置の動作を示すシーケンス図である。
【図7】データベースに格納されるコード番号と着信電話番号との一例を示す説明図である。
【図8】第2の実施の形態の通信システムにおける各装置の動作を示すシーケンス図である。
【図9】データベースに格納される特番と発信電話番号および着信電話番号との一例を示す説明図である。
【図10】第3の実施の形態の通信システムにおける各装置の動作を示すシーケンス図である。
【図11】Web画面の一例およびリンクと電話番号を対応付けるデータの一例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0101】
11 Webサーバ
12 データベース
13 SIPサーバ
14 仲介用サーバ
15,16 UA
21 交換システム
22 ゲートウェイ
25,26 携帯電話機
31 交換システム
32 ゲートウェイ
35,36 固定電話機
50,60,70 画像
51,61,71 着信者対応情報(リンク)
100 VoIP網
200 携帯電話網
300 公衆電話網(固定電話網)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
Webページに掲載されている着信者対応情報が指定されたことに応じて二者間通話を実現する接続システムであって、
着信側の端末装置の電話番号である着信電話番号を特定するための着信者対応情報が掲載されたWebページを端末装置に提供するWeb管理装置と、発信側の端末装置からの接続要求を受けて着信側の端末装置を呼び出す処理を行う接続管理装置とを含み、
前記Web管理装置は、
Webページに掲載されている着信者対応情報が発信側の端末装置によって指定された場合に、指定された着信者対応情報で特定される着信電話番号を所定のコード情報に対応付けてデータベースに格納する接続情報制御手段と、
前記接続管理装置から前記コード情報を伴う問い合わせ要求を受けたときに、前記データベースから前記着信電話番号を取得して前記接続管理装置に返送する着信電話番号返送手段とを含み、
前記接続管理装置は、
発信側の端末装置から接続サービス用の特番によって接続要求を受けた場合に、前記Web管理装置に前記コード情報を伴う問い合わせ要求を出力する問い合わせ要求手段と、
前記Web管理装置から返送された着信電話番号の端末装置を呼び出す接続手段とを含む
ことを特徴とする二者間通話を実現する接続システム。
【請求項2】
コード情報として接続サービス用の特番が使用される接続システムであって、
接続情報制御手段は、発信側のユーザに一時的に特番を割り当てる処理を行い、着信者対応情報で特定される着信電話番号を、発信側のユーザに割り当てた特番に対応付けてデータベースに格納し、
Web管理装置は、前記接続情報制御手段が割り当てた特番をWebページに表示させる処理を行う特番通知手段を含む
請求項1記載の二者間通話を実現する接続システム。
【請求項3】
接続情報制御手段は、あらかじめ定められた数の特番のうちから着信電話番号が対応付けられていない特番を、発信側のユーザに一時的に割り当てる特番として選択する
請求項2記載の二者間通話を実現する接続システム。
【請求項4】
接続情報制御手段は、特番についての特番解放条件が成立したときに、その特番を選択可能な状態に戻す処理を行う
請求項3記載の二者間通話を実現する接続システム。
【請求項5】
接続サービス用の特番として全てのユーザに共通使用される1つの特番が使用され、コード情報として特番とは異なるコード体系のコード番号が使用される接続システムであって、
接続情報制御手段は、発信側のユーザにコード番号を割り当てる処理を行い、着信者対応情報で特定される着信電話番号を、発信側のユーザに割り当てたコード番号に対応付けてデータベースに格納し、
Web管理装置は、前記接続情報制御手段が割り当てたコード番号をWebページに表示させる処理を行うコード番号通知手段を含む
請求項1記載の二者間通話を実現する接続システム。
【請求項6】
接続情報制御手段は、あらかじめ定められた数のコード番号のうちから着信電話番号が対応付けられていないコード番号を、発信側のユーザに割り当てるコード番号として選択する
請求項5記載の二者間通話を実現する接続システム。
【請求項7】
接続サービス用の特番として各々のユーザに固定的に割り当てられた特番が使用される接続システムであって、
接続情報制御手段は、着信者対応情報で特定される着信電話番号を、その着信者対応情報を指定したユーザに割り当てられている特番に対応付けてデータベースに格納する
請求項1記載の二者間通話を実現する接続システム。
【請求項8】
Web管理装置はWebサーバであり、接続管理装置はSIPサーバであって、前記Webサーバと前記SIPサーバとの間に、前記Webサーバと前記SIPサーバとの間の仲介処理を行う仲介用サーバが設けられている
請求項1から請求項7のうちのいずれか1項に記載の二者間通話を実現する接続システム。
【請求項9】
仲介用サーバは、Webサーバに対する問い合わせ要求をSIPサーバから受信したときに、前記Webサーバの通信プロトコルに従って問い合わせ要求をWebサーバに送信し、問い合わせ要求に応じた着信電話番号を示す情報を前記Webサーバから受信したときに、前記SIPサーバの通信プロトコルに従って着信電話番号を示す情報を前記SIPサーバに送信する処理を行う
請求項8記載の二者間通話を実現する接続システム。
【請求項10】
着信側の端末装置の電話番号である着信電話番号を特定するための着信者対応情報が掲載されたWebページを端末装置に提供するWeb管理装置と、発信側の端末装置からの接続要求を受けて着信側の端末装置を呼び出す処理を行う接続管理装置とを含む接続システムで、Webページに掲載されている着信者対応情報が指定されたことに応じて二者間通話を実現する接続方法であって、
前記Web管理装置が、Webページに掲載されている着信者対応情報が発信側の端末装置によって指定された場合に、指定された着信者対応情報で特定される着信電話番号を所定のコード情報に対応付けてデータベースに格納し、
前記接続管理装置が、発信側の端末装置から、接続サービス用の特番によって接続要求を受けた場合に、前記Web管理装置に前記コード情報を伴う問い合わせ要求を出力し、
前記Web管理装置が、前記接続管理装置から前記コード情報を伴う問い合わせ要求を受けたときに、前記データベースから前記着信電話番号を取得して前記接続管理装置に返送し、
前記接続管理装置が、前記Web管理装置から返送された着信電話番号の端末装置を呼び出す処理を実行する
ことを特徴とする二者間通話を実現する接続方法。
【請求項11】
コード情報として接続サービス用の特番が使用され、
Web管理装置が、発信側のユーザに一時的に特番を割り当てる処理を行い、着信者対応情報で特定される着信電話番号を、発信側のユーザに割り当てた特番に対応付けてデータベースに格納し、割り当てた特番をWebページに表示させる処理を行う
請求項10記載の二者間通話を実現する接続方法。
【請求項12】
Web管理装置が、あらかじめ定められた数の特番のうちから着信電話番号が対応付けられていない特番を、発信側のユーザに一時的に割り当てる特番として選択する
請求項11記載の二者間通話を実現する接続方法。
【請求項13】
Web管理装置が、特番についての特番解放条件が成立したときに、その特番を選択可能な状態に戻す処理を行う
請求項12記載の二者間通話を実現する接続方法。
【請求項14】
接続サービス用の特番として全てのユーザに共通使用される1つの特番が使用され、コード情報として特番とは異なるコード体系のコード番号が使用され、
Web管理装置が、発信側のユーザにコード番号を割り当てる処理を行い、着信者対応情報で特定される着信電話番号を、発信側のユーザに割り当てたコード番号に対応付けてデータベースに格納し、割り当てたコード番号をWebページに表示させる処理を行う
請求項13記載の二者間通話を実現する接続方法。
【請求項15】
Web管理装置が、あらかじめ定められた数のコード番号のうちから着信電話番号が対応付けられていないコード番号を、発信側のユーザに割り当てるコード番号として選択する
請求項14記載の二者間通話を実現する接続方法。
【請求項16】
接続サービス用の特番として各々のユーザに固定的に割り当てられた特番が使用され、
Web管理装置が、着信者対応情報で特定される着信電話番号を、その着信者対応情報を指定したユーザに割り当てられている特番に対応付けてデータベースに格納する
請求項10記載の二者間通話を実現する接続方法。
【請求項17】
Web管理装置としてのWebサーバと、接続管理装置としてのSIPサーバとを含む接続システムで、Webページに掲載されている着信者対応情報が指定されたことに応じて二者間通話を実現する接続方法であって、
前記Webサーバと前記SIPサーバとの間に仲介用サーバを設け、
前記仲介用サーバが、Webサーバに対する問い合わせ要求をSIPサーバから受信したときに、前記Webサーバの通信プロトコルに従って問い合わせ要求をWebサーバに送信し、
前記仲介用サーバが、問い合わせ要求に応じた着信電話番号を示す情報を前記Webサーバから受信したときに、前記SIPサーバの通信プロトコルに従って着信電話番号を示す情報を前記SIPサーバに送信する
請求項10から請求項16のうちのいずれか1項に記載の二者間通話を実現する接続方法。
【請求項18】
発信側の端末装置から接続サービス用の特番によって接続要求を受けて着信電話番号の端末装置を呼び出す接続処理を行う接続管理装置を含む接続システムに適用される接続情報管理装置であって、
着信側の端末装置の電話番号である着信電話番号を特定するための着信者対応情報が掲載されたWebページを端末装置に提供するWebページ提供手段と、
Webページに掲載されている着信者対応情報が発信側の端末装置によって指定された場合に、指定された着信者対応情報で特定される着信電話番号を所定のコード情報に対応付けてデータベースに格納する接続情報制御手段と、
前記接続管理装置から前記コード情報を伴う問い合わせ要求を受けたときに、前記データベースから前記着信電話番号を取得して前記接続管理装置に返送する着信電話番号返送手段とを含む
ことを特徴とする接続情報管理装置。
【請求項19】
着信側の端末装置の電話番号である着信電話番号を特定するための着信者対応情報が掲載されたWebページを端末装置に提供するWebサーバと、発信側の端末装置からの接続要求を受けて着信側の端末装置を呼び出す処理を行う接続用サーバとを含む接続システムにおける前記Webサーバに、
着信側の端末装置の電話番号である着信電話番号を特定するための着信者対応情報が掲載されたWebページを端末装置に提供する処理と、
Webページに掲載されている着信者対応情報が発信側の端末装置によって指定された場合に、指定された着信者対応情報で特定される着信電話番号を所定のコード情報に対応付けてデータベースに格納する処理と、
前記接続用サーバから前記コード情報を伴う問い合わせ要求を受けたときに、前記データベースから前記着信電話番号を取得して前記接続用サーバに返送する処理と
を実行させるための接続情報管理プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2008−193451(P2008−193451A)
【公開日】平成20年8月21日(2008.8.21)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−26373(P2007−26373)
【出願日】平成19年2月6日(2007.2.6)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】