説明

二輪車用車庫

【課題】コンクリートやアスファルトが敷かれた地面に対しても、容易な据え付け作業で簡単に動かない状態に据え付けできる簡易的な二輪車用車庫を提供すること。
【解決手段】地面Dに載置する帯板状の支持部1を互いに略平行となるようにして左右に設けた接地基体Aの、この左右の各支持部1の上面をコンクリートブロックなどの錘2が載置支承可能な支承面11に形成し、この各支持部1にこの支持部1の前後長さ方向に沿って立ち上がり片部12を形成すると共に、この各立ち上がり片部12にこの立ち上がり片部12の前後長さ方向に間隔を置いて複数のアーチ形の幌フレーム3の両端部を回動自在に枢着し、この複数の幌フレーム3に幌体4を装着して各幌フレーム3を回動することにより、少なくとも幌体4の前側又は後側を開閉操作し得るように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自転車やオートバイなどの二輪車を保管するための二輪車用車庫に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、例えば特開平10−159394号(特許文献1)のような、幌(テントカバー)を開閉する構造の簡易的な車庫がある。
【0003】
この特許文献1を簡単に説明すると、基板を両サイドに備えた台車にキャスターを取り付けすると共に、該基盤にはコ型フレームを起立し、又複数のコ型梁を両基盤に跨って揺動できるように取着し、これら梁にはテントカバーを被覆して各梁を揺動することでテントカバーを開閉することができるように構成されており、このような簡易車庫によれば、どこにでも簡単に据え付けできる。
【0004】
【特許文献1】特開10−159394号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この特許文献1のような簡易車庫は、例えば土が表出する地面上であれば、杭を土面に打ち込むなどして簡単に固定することができるが、コンクリートやアスファルトが敷かれた硬い地面に対しては、例えば、コンクリートにアンカーを打ち込むなどして、このアンカーと車庫とをチェーンロックなどで連結するような設備を構築しなければならず、簡単に固定することができなかった。
【0006】
本発明は、このような問題点に鑑み、コンクリートやアスファルトが敷かれた地面に対しても、容易な据え付け作業で簡単に動かない状態に据え付けできる簡易的な二輪車用車庫を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
【0008】
地面Dに載置する帯板状の支持部1を互いに略平行となるようにして左右に設けた接地基体Aの、この左右の各支持部1の上面をコンクリートブロックなどの錘2が載置支承可能な支承面11に形成し、この各支持部1にこの支持部1の前後長さ方向に沿って立ち上がり片部12を形成すると共に、この各立ち上がり片部12にこの立ち上がり片部12の前後長さ方向に間隔を置いて複数のアーチ形の幌フレーム3の両端部を回動自在に枢着し、この複数の幌フレーム3に幌体4を装着して各幌フレーム3を回動することにより、少なくとも幌体4の前側又は後側を開閉操作し得るように構成したことを特徴とする二輪車用車庫に係るものである。
【0009】
また、前記支持部1に、釘や杭などの打ち込み具5を地面Dに打ち込むための打ち込み孔13を貫通形成したことを特徴とする請求項1記載の二輪車用車庫に係るものである。
【0010】
また、前記支持部1は、板材10を断面コ字状に折曲形成して前記支承面11の両側に立ち上がり片部12が立設する形状に構成し、この支承面11の両側の立ち上がり片部12が、この支承面11に載置支承した錘2の位置ずれを阻止するストッパとして機能すると共に、いずれか一方の立ち上がり片部12に前記幌フレーム3を枢着する構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の二輪車用車庫に係るものである。
【0011】
また、前記支持部1に、前記幌フレーム3を回動阻止状態にロックして前記幌体4の前側又は後側を閉塞状態に維持する閉塞ロック機構6を設け、この各支持部1にアーチ型の固定幌フレーム30を起立状態若しくは斜設状態にして固定し、この固定幌フレーム30と前記接地基体Aの後部若しくは前部、又は接地基体Aの後部若しくは前部に設けた取付部7との間に補強桟8を架設して、この補強桟8が前記幌体4内の後側又は前側に存する構成としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の二輪車用車庫に係るものである。
【発明の効果】
【0012】
本発明は上述のように構成したから、接地基体の左右の支承部上面の支承面に錘を載置支承することで本二輪車用車庫を地面に対して動かないように据え付けできるので、据え付け場所がコンクリートやアスファルトが敷かれた地面であったとしても、コンクリートなどにアンカーを打ち込むような手間を一切要することなく、単に錘を置くという非常に容易な作業で動かないように据え付け可能となり、しかも、この本発明の錘載せ構造は、接地基体の左右の支持部を帯板で構成してその上面を錘の支承面とする簡易構造のため、簡易に設計実現可能で量産性に秀れるなど、極めて実用性に秀れた画期的な二輪車用車庫となる。
【0013】
また、請求項2記載の発明においては、例えば土が表出する地面に対して杭などの打ち込み具を打ち込みして簡単に固定することができるし、支承面に錘を載置支承する固定手段も併用することで極めて強固な固定状態が実現することになる一層実用性に秀れた構成の二輪車用車庫となる。
【0014】
また、請求項3記載の発明においては、支承面に対して錘が位置ずれしにくいため、この錘による据え付け状態が安定的に維持されて一層地面に対して動きにくい据え付け状態が実現すると共に、幌フレーム枢着用の立ち上がり片部を有する支持部の構成を簡易に設計実現可能となるなど、一層実用性に秀れた構成の二輪車用車庫となる。
【0015】
また、請求項4記載の発明においては、閉塞ロック機構により幌体の前側又は後側を閉塞状態に維持できると共に、たとえ閉塞ロックされていない後側又は前側の幌体を切り裂かれたとしても、この幌体内の後側又は前側には補強桟があってこの補強桟が二輪車の出し入れの邪魔になるため、盗難防止効果が非常に高く商品価値の高い極めて実用性に秀れた二輪車用車庫となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
好適と考える本発明の実施形態(発明をどのように実施するか)を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
【0017】
本二輪車用車庫を所望する地面D上に設置し、この際地面Dに載置している接地基体Aの左右の支持部1の上面の支承面11に、コンクリートブロックやレンガなどの錘2を載置すると、この錘2の重量により接地基体Aが地面Dに対して動かないように据え付けされる。
【0018】
従って、このように錘2による固定手段を採用する本発明によれば、土が表出する地面D1はもちろん、コンクリートやアルファルトが敷かれた硬い地面D2上でも、単に錘2を支承面11に載せるだけの非常に簡単な作業で、動かない状態に据え付けすることができる。
【0019】
このようにして錘2によって地面Dに据え付けした本発明の二輪車用車庫は、複数のアーチ形の幌フレーム3を回動操作することにより少なくとも幌体4の前側又は後側を開閉操作でき、開放させた幌体4の前側又は後側から二輪車Nを出し入れすることができる。
【0020】
また、例えば、前記支持部1に、釘や杭などの打ち込み具5を地面Dに打ち込むための打ち込み孔13を貫通形成すれば、例えば、土が表出する地面D1に対して打ち込み具5を打ち込みして簡単に固定することも可能となるし、この際、支承面11に錘2を載置支承する固定手段も併用することで、本二輪車用車庫を極めて強固に固定可能となる。
【0021】
また、例えば、前記支持部1は、板材10を断面コ字状に折曲形成して前記支承面11の両側に立ち上がり片部12が立設する形状に構成し、この支承面11の両側の立ち上がり片部12が、この支承面11に載置支承した錘2の位置ずれを阻止するストッパとして機能すると共に、いずれか一方の立ち上がり片部12に前記幌フレーム3を枢着する構成とすれば、支承面11上の錘2が位置ずれしにくいので、錘2が支承面11上で動いてしまうことで本二輪車用車庫までもが一緒に動いてしまうような状況を生じにくく、よって一層地面Dに対して動きにくくなると共に、このように構成することで、幌フレーム3枢着用の立ち上がり片部12を有する支持部1の構成を簡易に設計実現可能となるなど、一層実用的となる。
【0022】
また、例えば、前記支持部1に、前記幌フレーム3を回動阻止状態にロックして前記幌体4の前側又は後側を閉塞状態に維持する閉塞ロック機構6を設け、この各支持部1にアーチ型の固定幌フレーム30を起立状態若しくは斜設状態にして固定し、この固定幌フレーム30と前記接地基体Aの後部若しくは前部、又は接地基体Aの後部若しくは前部に設けた取付部7との間に補強桟8を架設して、この補強桟8が前記幌体4内の後側又は前側に存する構成とすれば、閉塞ロック機構6により幌体4の前側又は後側を閉塞状態に維持できるので、盗難防止効果が基体でき、しかも、たとえこの閉塞ロック機構6で閉塞ロックされていない後側又は前側の幌体4を切り裂かれたとしても、この閉塞ロックされていない幌体4内の後側又は前側には補強桟8があってこの補強桟8が固定幌フレーム30を介して後側又は前側から二輪車Nを出し入れしようとすることの邪魔になるため、この点でも盗難防止効果が期待できる。即ち、このように構成することで盗難防止効果の高い二輪車用車庫が実現する。
【実施例1】
【0023】
本発明の具体的な実施例1について図1〜図7に基づいて説明する。
【0024】
本実施例は、自転車(二輪車N)を保管収納するための二輪車用車庫に本発明を適用したもので(図2,図3参照。)、接地基体Aに複数のアーチ形の幌フレーム3を回動自在に枢着し、この複数の幌フレーム3に幌体4を装着して各幌フレーム3を回動することにより幌体4を開閉操作し得るように構成している。
【0025】
具体的には、本実施例の接地基体Aは、地面Dに載置する帯板状の横架材9の左右両端部に、この横架材9の長さ方向と直交する方向に向けて地面Dに載置する帯板状の支持部1を互いに略平行となるように付設して、図1,図4に示すような平面視略H字状をなす構成としている。尚、この横架材9と支持部1との付設構造は、例えば、ネジ止め(締め)構造を採用することで着脱自在な付設構造とすると共に、このネジ止め位置を支持体1の前後方向に複数形成して、使用環境などに応じて横架材9の位置を支持体1の前後方向に付け替え可能な構成としている。
【0026】
また、この左右の各支持部1の上面は、コンクリートブロックやレンガなどの略直方体形状を呈する錘2が載置支承可能な支承面11に形成し、この支承面11に、錘2を載置すると、この錘2の重量により接地基体Aが地面Dに対して動かないように据え付けされる構成としている。従って、例えば、土が表出する比較的柔らかい地面D1はもちろん、図5に示すようなコンクリートやアスファルトが敷かれた硬い地面D2上でも、単に錘2を支承面11に載せるだけの非常に簡単な作業で、動かない状態に据え付けすることができる構成としている。
【0027】
また、この各支持部1にこの支持部1の前後長さ方向に沿って立ち上がり片部12を形成すると共に、この各立ち上がり片部12にこの立ち上がり片部12の前後長さ方向に間隔を置いて複数のアーチ形の幌フレーム3の両端部を回動自在に枢着している。
【0028】
更に詳しくは、本実施例の支持部1は、板材10を断面コ字状に折曲形成して前記支承面11の両側に立ち上がり片部12が立設する形状に構成し、この支承面11の下面が地面Dに接地する構成としている。
【0029】
また、この支承面11の両側の立ち上がり片部12が、図5に示すようにこの支承面11に載置支承した錘2の位置ずれ(横ずれ)を阻止するストッパとして機能すると共に、この両側の立ち上がり片部12のうち、前記接地基体Aの左右方向の外側に位置する方の各立ち上がり片部12に、この各立ち上がり片部12の外側位置で前記幌フレーム3の両端部を枢着して、左右の支持部1を跨ぐようにして幌フレーム3が設けられる構成としている。
【0030】
また、この各記支持部1には、支承面11の前後両端部に釘や杭などの打ち込み具5を地面Dに打ち込むための打ち込み孔13を上下方向に貫通形成している。従って、図6に示すように、土が表出する柔らかい地面D1に対して打ち込み具5を打ち込みして簡単に固定することもできる構成としている。
【0031】
また、ここで本実施例の幌フレーム3について説明すると、上部が略かまぼこ型を呈するアーチ形状に形成している。
【0032】
本実施例では、図1〜図4に示すように、この幌フレーム3を、立ち上がり片部12の前後長さ方向に間隔を置いて四体枢着している。
【0033】
また、この立ち上がり片部12の前後長さ方向の一側(図1〜図4において左側)を前側としたとき、枢着された四体の幌フレーム3より前側の立ち上がり片部12位置に、コ字型の固定幌フレーム30を起立状態に固定している。また、この固定幌フレーム30は、前側に傾斜した斜設状態で固定している。
【0034】
また、本実施例では、各支持部1の前側端部間に平面視略U字状の取付部7を架設状態にして固定し、この取付部7と、前記固定幌フレーム30の上部との間に補強桟8を架設(縦設)すると共に、この縦設する補強桟8は、固定幌フレーム30を介しての二輪車Nの出し入れが不可能となる位置に架設している。
【0035】
具体的には、取付部7の中間部と固定幌フレーム30の上部中間部との間に補強桟8を架設し、これによりこの補強桟8が文字通り補強作用を発揮すると共に、この補強桟8が固定幌フレーム30内空間をその左右方向の中間で縦に仕切るように配されて補強桟8の左右位置に二輪車Nを出し入れできる空間がなくなる構成とし、仮に後述する幌体4の前側が切り裂かれたとしても、この補強桟8が邪魔になって二輪車Nを出し入れしづらく、高い盗難防止効果を発揮する構成としている。
【0036】
本実施例では、図1,図2に示すように、取付部7と、固定幌フレーム30と、四体の幌フレーム3とに幌体4を装着して全体が幌体4に覆われる構成とし、回動自在な四体の幌フレーム3が存する接地基体Aの後側(幌体4の後側)が、この四体の幌フレーム3を起動回動させることで開放する構成としている。
【0037】
更に詳しくは、図1,図2に示すように、四体の幌フレーム3は、夫々が幌体4の内面の所定位置に略等間隔を置いて固定されていて、幌体4を完全に閉塞すると、最も後側の幌フレーム3は地面Dに接するように接地基体Aと略水平に配されることになり、この際、前側の三体の幌フレーム3は、夫々が幌体4に固定されていることによって図示したように後側から順に30度、60度、90度の角度位置に維持されることになる構成としている。図中符号20は、最も後側の幌フレーム3と前記取付部7とに設けた接地部である。
【0038】
そして、この閉塞状態から、後側の幌フレーム3を起動回動させ、前側の三体の幌フレーム3も順次起動回動させて四体一緒に固定幌フレーム30に前傾斜状態で立て掛けると、幌体4の後側が開放してこの開放部から二輪車Nを出し入れ可能となる構成としている。
【0039】
尚、図示していないが、各幌フレーム3の支持体1への枢着部、即ち各幌フレーム3の両端部を保護するカバープレートを各支持体1の外側に位置するようにして設ける構成としても良い。この場合のカバープレートの取付構造は、例えば、取付部7を支持体1に固定する際に、取付部7と支持体1との間に挟み込むような取付構造を採用することで容易に行われる。
【0040】
また、本実施例では、前記支持部1に、前記幌フレーム3を回動阻止状態にロックして前記幌体4の後側を閉塞状態に維持する閉塞ロック機構6を設けている。
【0041】
具体的には、本実施例では、左右の支持部1のうちのいずれか一方(図1〜図3において手前側の支持部1)に閉塞ロック機構6を設けている。
【0042】
閉塞ロック機構6について詳しく説明すると、図7に示すように、一方の支持部1の後側端部の外側に位置する前記立ち上がり片部12の下部に、水平方向に貫通する横長のガイド孔60を形成し、このガイド孔60を介して立ち上がり片部12の外側から、帯板材の先端を鉤形部61Aに屈曲形成して構成したスライドロック体61の基端を支承面11上に挿通させ、更にこのスライドロック体61の基端部を支承面11に付設した押さえ板62により支承面11上に添設状態となるように押さえ付けて、このスライドロック体61の基端を前記ガイド孔60と押さえ板62とにより支承面11に沿ってスライド移動自在に設けると共に、このスライドロック体61の基端に抜け止め体63を付設してこのスライドロック体61の基端がガイド孔60より抜け脱不能状態となってスライド量が規制されるように設けている。
【0043】
即ち、このスライドロック体61のスライド移動によってスライドロック体61先端の鉤形部61Aが外側の立ち上がり片部12に対して接離移動し、前記最も後側の幌フレーム3を前記接地基体Aと略水平となるように倒して幌体4の後側を閉塞した際、鉤形部61Aを外側の立ち上がり片部12に対して接近するようにスライドロック体61をスライドさせると、図7の(b)に示すように鉤形部61Aが後側の幌フレーム3の上方に位置することとなって、この後側の幌フレーム3の起動回動を阻止することになり、この結果、幌フレーム3を幌体4が開放するように開放回動することができなくなって、幌体4の後側の閉塞状態が維持される構成としている。逆に、鉤形部61Aを外側の立ち上がり片部12に対して離反するようにスライドロック体61をスライドさせると、図7の(a)に示すように鉤形部61Aが最も後側の幌フレーム3の上方から退避することとなって、この最も後側の幌フレーム3が起動回動可能となり、幌体4の後側を開放することができる構成である。
【0044】
また、スライドロック体61の鉤形部61Aの先端部に、J字状の操作杆部64を付設し、この操作杆部64に指を掛けて押し引き操作することで容易にスライドロック体61のスライド操作、即ち閉塞ロック機構6のロック・解除操作を行えるように構成している。
【0045】
尚、この閉塞ロック機構6は、本実施例に限定されるものではなく、適宜設計変更可能である。また、本実施例では、スライドロック体61のスライド移動をロックするような機能は備えていないが、適宜な構成によりこのスライドロック機能を具備する閉塞ロック機構6を構成しても良い。
【0046】
従って、この幌体4の後側を閉塞ロックする閉塞ロック機構6と、本二輪車用車庫の前側からの二輪車Nの出し入れを不可能とする前記補強桟8とにより、高い盗難防止効果を発揮する構成としている。
【実施例2】
【0047】
本発明の具体的な実施例2について図8に基づいて説明する。
【0048】
本実施例は、実施例1において、四体の幌フレーム3の形を異ならせた場合である。
【0049】
具体的には、本実施例では、最も後側の幌フレーム3を、固定幌フレーム30と同様のコ字状のアーチ形状に形成し、他の前側の三体は、上部が略山形(三角形)を呈するアーチ形状に形成している。
【0050】
他の構成は、前記実施例1と同様である。
【0051】
尚、本発明は、実施例1,2に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
【図面の簡単な説明】
【0052】
【図1】実施例1の幌体閉塞状態を示す斜視図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】実施例1の幌体開放状態を示す側面図である。
【図4】実施例1の幌体閉塞状態を示す平面図である。
【図5】実施例1の支承面に錘を載置支承する様子を示す説明正断面図である。
【図6】実施例1の支持部を介して打ち込み具を地面に打ち込みする様子を示す説明正断面図である。
【図7】実施例1の閉塞ロック機構の作動を示す部分拡大説明図である。
【図8】実施例2の幌体閉塞状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0053】
1 支持部
2 錘
3 幌フレーム
4 幌体
5 打ち込み具
6 閉塞ロック機構
7 取付部
8 補強桟
10 板材
11 支承面
12 立ち上がり片部
13 打ち込み孔
30 固定幌フレーム
A 接地基体
D 地面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
地面に載置する帯板状の支持部を互いに略平行となるようにして左右に設けた接地基体の、この左右の各支持部の上面をコンクリートブロックなどの錘が載置支承可能な支承面に形成し、この各支持部にこの支持部の前後長さ方向に沿って立ち上がり片部を形成すると共に、この各立ち上がり片部にこの立ち上がり片部の前後長さ方向に間隔を置いて複数のアーチ形の幌フレームの両端部を回動自在に枢着し、この複数の幌フレームに幌体を装着して各幌フレームを回動することにより、少なくとも幌体の前側又は後側を開閉操作し得るように構成したことを特徴とする二輪車用車庫。
【請求項2】
前記支持部に、釘や杭などの打ち込み具を地面に打ち込むための打ち込み孔を貫通形成したことを特徴とする請求項1記載の二輪車用車庫。
【請求項3】
前記支持部は、板材を断面コ字状に折曲形成して前記支承面の両側に立ち上がり片部が立設する形状に構成し、この支承面の両側の立ち上がり片部が、この支承面に載置支承した錘の位置ずれを阻止するストッパとして機能すると共に、いずれか一方の立ち上がり片部に前記幌フレームを枢着する構成としたことを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の二輪車用車庫。
【請求項4】
前記支持部に、前記幌フレームを回動阻止状態にロックして前記幌体の前側又は後側を閉塞状態に維持する閉塞ロック機構を設け、この各支持部にアーチ型の固定幌フレームを起立状態若しくは斜設状態にして固定し、この固定幌フレームと前記接地基体の後部若しくは前部、又は接地基体の後部若しくは前部に設けた取付部との間に補強桟を架設して、この補強桟が前記幌体内の後側又は前側に存する構成としたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の二輪車用車庫。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−163589(P2008−163589A)
【公開日】平成20年7月17日(2008.7.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−352081(P2006−352081)
【出願日】平成18年12月27日(2006.12.27)
【出願人】(000155045)株式会社本宏製作所 (41)
【Fターム(参考)】