説明

交換時期報知装置

【課題】粘着マットの適切な交換時期を報知できる交換時期報知装置を提供する。
【解決手段】交換時期報知装置は、センサ部120と計数処理部102と音源部150とスピーカ160とを備える。センサ部120は、検出範囲内を物体が通過したことを検出する。計数処理部102は、センサ部102が検出した回数を計数回数として保持する。音源部150は、計数回数が所定の閾値を超えたときは、交換時期であることを報知する音声信号を出力し、スピーカ160が該音声信号に基づき、音声を鳴動する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、交換時期報知装置にかかわり、特に履物の裏の塵埃を取り除くためにクリーンルーム入口の床などに設置された粘着マットの交換時期を報知する交換時期報知装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、クリーンルームに入るときに、入る人が履いている履物の裏に付いている塵埃をクリーンルーム内に持ち込んで、クリーンルーム内の清浄度を下げないように、入口の床に粘着マットを敷き、この粘着マットに履物の裏に付いている塵埃を付着させることで、クリーンルーム内に塵埃を持ち込むことを防止している(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平9−108169号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来の粘着マットによるクリーンルームへの塵埃持ち込み防止方法にあっては、使用するに従って付着した塵埃により粘着マットの粘着力が低下するために交換が必要であるが、担当者や掃除業者が目視で粘着マットを確認し、汚れていたら交換するといった方法ととっているために、担当者や掃除業者が見落としたときなど、適切な時期に交換されないことがある。このようなときは、粘着力の低下した粘着マットを使い続けてしまい、結果として、クリーンルーム内に塵埃が持ち込まれてしまうという問題がある。
【0004】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、その目的は、粘着マットの適切な交換時期を報知できる交換時期報知装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この発明は上述した課題を解決するためになされたもので、本発明は、検出範囲内を物体が通過したことを検出する検出手段と、前記検出手段が検出した回数を計数回数として保持する計数手段と、前記計数回数が所定の閾値を超えたときは、交換時期であることを報知する報知手段とを備えることを特徴とする交換時期報知装置である。
【0006】
また、本発明は、上述の交換時期報知装置であって、ユーザ操作による入力を受け付ける入力手段と、前記入力手段が受け付けた入力が設定指示のときは、該設定指示に基づき、前記所定の閾値の値を設定する設定手段とを備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明は、上述の交換時期報知装置であって、前記入力手段が受け付けた入力がリセット指示のときは、該リセット指示に基づき、前記計数手段が保持する計数回数を0回に設定するリセット手段を備えることを特徴とする。
【0008】
また、本発明は、上述のいずれかの交換時期報知装置であって、前記報知手段は、音声を鳴動して交換時期であることを報知し、前記入力手段が受け付けた入力が音声選択指示のときは、該音声選択指示に基づき、前記報知手段が鳴動する音声を設定する音声設定手段を備えることを特徴とする。
【0009】
また、本発明は、上述のいずれかの交換時期報知装置であって、前記検出手段が物体の通過を検出する検出範囲が可変であることを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
この発明によれば、粘着マットの上を通る人を検出するように検出手段の検出範囲を適切な位置とし、粘着マットの粘着力が弱くなり過ぎない程度の人数を閾値とすることで、本発明の交換時期報知装置は、粘着マットの適切な交換時期を報知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
図1(a)(b)に示すように、靴などの履物の裏についている塵埃をクリーンルーム3内に持ち込まないように、クリーンルーム3内に入る人が必ず通る例えばエアーシャワー室4の入口付近の床などに、履物の裏についている塵埃をとる粘着マット2が設置されている。本実施形態の交換時期報知装置1は、この粘着マット2付近の壁面であり、人が操作しやすい高さ(1.3m程度)の壁面に、検出範囲A1が粘着マット2の上にくるように設置される。交換時期報知装置1は、粘着マット2の上を通過する人数をカウントし、所定の人数に達すると音声にて粘着マット2の交換時期であることを、その旨の音声メッセージ発して報知する。
【0012】
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図2(a)は、この発明の一実施形態による交換時期報知装置1の構成を示す概略ブロック図である。
100は、交換時期報知装置1の全体を制御するCPU(Central Processing Unit)であり、図2(b)に示すように、入力判定処理部101、計数処理部102、リセット処理部103、設定処理部104、音声選択処理部105を備える。
110は、CPU100を動作させるためのプログラムやデータを格納しているEEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)および、CPU100が動作する際のワークメモリとなるRAM(Random Access Memory)を備えたメモリである。
【0013】
120は、光ビームを投射して、その反射光により距離を測ることで、検出範囲内の物体の有無を検出する反射型赤外線センサを備え、検出範囲内に物体が有ることを検出すると検出信号を出力するセンサ部(検出手段)である。センサ部120は、その向きを左右に回転させることで、交換時期報知装置1に対する検出範囲の位置を左右に変更できるように、交換時期報知装置1の筐体に取り付けられている。本実施形態では、センサ部120から70cm程度離れたところまでの幅4cm程度の範囲が検出範囲である。センサ部120の構造および筐体への取り付け方法については後述する。
130は、本交換時期報知装置を操作するための図5に示すMODEボタンBT1、SETボタンBT2、RESETボタンBT3、△ボタンBT4、△ボタンBT5、△ボタンBT6、△ボタンBT7、電源スイッチBT8を備えた入力キー部(入力手段)である。
【0014】
140は、図5に示す4桁の7セグメントLED表示器(以下、表示器)D1により、4桁までの数字を表示する表示部である。
150は、粘着マット2の交換時期を報知するための音声種別「1」または「2」の2種類のうち、指定された音声種別の音声信号を出力する音源部である。
160は、音源部150が出力した音声信号により、音声を鳴動するスピーカである。
なお、音源部150とスピーカ160とで報知手段として機能する。
【0015】
入力判定処理部101は、ユーザによる入力キー部130の操作内容とセンサ部120の検出結果とを入力として受け付けて、入力内容に応じて、計数処理部102、リセット処理部103、設定処理部104、音声選択処理部105を動作させる。
計数処理部(計数手段)102は、カウンターを備え、センサ部120から検出信号を受けた入力判定処理部101から通知される度に、人が通過したとみなして、カウンターの値(計数回数)を1ずつ増加させるとともに、表示部140にカウンターの値を表示させる。また、計数処理部102は、カウンターの値が所定の閾値を超えると、設定されている音声種別の音声信号の出力を音源部150に指示する。
リセット処理部(リセット手段)103は、入力キー部130のRESETボタンBT3が押されたことを受けた入力判定処理部101から通知されると、計数処理部102のカウンターの値を0に設定する。
【0016】
設定処理部(設定手段)104は、入力キー部130のMODEボタンBT1が1回押されたことを受けた入力判定処理部101から動作開始を通知されると、計数処理部102にて用いる閾値を表示部140に表示させる。設定処理部104は、△ボタンBT4が押されると1000の位の表示値を1増やし、△ボタンBT5が押されると100の位の表示値を1増やし、△ボタンBT6が押されると10の位の表示値を1増やし、△ボタンBT7が押されると1の位の表示値を1増やし、SETボタンBT2が押されると表示部140に表示している値を計数処理部102にて用いる閾値に設定する。なお、△ボタンBT4から△ボタンBT7のいずれかのボタンが押されたときに、該当する位の表示値が「9」になっているときは、1増やす代わりに表示値を「0」にする。
【0017】
音声選択処理部(音声設定手段)105は、入力キー部130のMODEボタンBT1が2回押されたことを受けた入力判定処理部101から動作開始を通知されると、設定されている音声種別の値を表示部140の1の位に表示し、△ボタンBT4が押される度に表示値を「1」または「2」に交互に切り換える。SETボタンBT2が押されると、表示値を音声種別として設定する。
【0018】
次に、センサ部120の構造と筐体への取付け方を、図3から図5を参照して説明する。図3は、センサ部120を構成する部材を示した分解斜視図である。図4はセンサ部120の斜視図であり、図5は交換時期報知装置1の斜視図である。
センサ部120は、円筒状の支持本体部30を備えている。支持本体部30の周面には、支持本体部30の高さ方向の全長にわたった切り欠き32が形成されている。また、支持本体部30の周面のうち、切り欠き32に対向する位置に矩形の開口部31が形成されている。さらに、支持本体部30の下端部であって、開口部31の下方には、切り欠き33が形成されている。切り欠き33の幅寸法は、開口部31の幅寸法d3と同一に設定されている。
【0019】
この支持本体部30は、平板状に形成された蓋部40と基材部50とによって支持されている。すなわち、基材部50の上面に支持本体部30の下端が固定され、支持本体部30上端には、蓋部40が固定されている。この蓋部40および基材部50には、支持本体部30の外周にならった弧部41、51が形成されている。
また、支持本体部30の内部には、支持本体部30よりも径の小さな円筒状の回転支持部20が配されている。回転支持部20の周面には、開口部31の開口面積よりも小さな開口面積を有する開口部21が形成されている。開口部21の幅寸法d2は、開口部31の幅寸法d3よりも小さくされている。また、回転支持部20の下端部の周面であって開口部21の下方の周面には、径方向外方に向けて突出する円柱状の突起部22が設けられている。そして、回転支持部20を支持本体部30内に配すると、突起部22が切り欠き33を介して、支持本体部30の外方に突出するようになっている。さらに、回転支持部20は、基材部50の上面に載せられている。そのため、回転支持部20は、回転支持部20の軸線Aを回転中心として、支持本体部30の内部において、回転するようになっている。
【0020】
回転支持部20の内部には、直方体の反射型赤外線センサ10が固定されている。反射型赤外線センサ10の前面には、光ビームの投射および反射光の受光をする矩形のセンサ窓11が設けられている。そして、このセンサ窓11が開口部21に一致するようにして、反射型赤外線センサ10は、回転支持部20内に固定されている。また、センサ窓11の幅寸法d1は、開口部21の幅寸法d2と同一に設定されている。すなわち、センサ窓11の幅寸法d1は、開口部31の幅寸法d3よりも小さく設定されている。
【0021】
このような構成のもと、切り欠き33を介して突出している突起部22を操作することにより、回転支持部20は、軸線Aを回転中心として回転するようになっている。そして、回転支持部20を回転させることにより、回転支持部20内に固定された反射型赤外線センサ10も回転するようになっている。そして、軸線Aを回転中心として回転支持部20を回転させて、回転支持部20を所定の回転位置に配すると、センサ窓11が開口部21、開口部31を介して、外方に露出するようになっている。
これにより、センサ窓11は、開口部31の幅寸法d3の範囲内において、移動することができるようになっている。つまり、センサ窓11から投射する光ビームの向きおよび反射光の受光部の向きを左右に変えて、検出範囲を変更することができるようになっている。
【0022】
これにより、図1のように粘着マット2の正面にはドアがあり、真横には壁面がなく、ドアの横などの壁面に交換時期報知装置1を設置した場合でも、回転支持部20を適切な向きにして、検出範囲A1が粘着マット2の上になるようにすることで、粘着マット2の上を通過する人数をカウントすることができる。そのため、このような位置に設置された粘着マットについても、交換時期を報知することができる。
従って、予め本交換時期報知装置の設置を前提として設計されていないような場所でも、本交換時期報知装置を設置して利用することができる。
【0023】
次に、本実施形態の交換時期報知装置1の動作を、図6のフローチャートを参照して説明する。
まず、電源スイッチBT8をONにし、電源を入れて動作を開始すると、CPU100の計数処理部102は、メモリ110のEEPROMの所定の領域に格納しているカウンター値および閾値を取得してメモリ110のRAMの所定の領域に書き込むとともに、このカウンター値を表示部140の表示器D1に表示させる(S1)。次に、入力判定処理部101は、センサ部120もしくは入力キー部130からの入力を待つ状態である通常監視状態となる(S2)。
【0024】
ここで、粘着マットの上、すなわち、センサ部120の検出範囲を人が通り、センサ部120から検出信号が入力されると、入力判定処理部101は、検出信号が入力された旨を計数処理部102に通知する。計数処理部102は、入力判定処理部101からの通知を受けるとカウンター値を1増やし(S3)、その値をメモリ110のRAMの所定の領域に書き込む(S4)。計数処理部102は、カウンター値と閾値を比較し(S5)、カウンター値が閾値を超えているときは、設定されている音声種別(例えば、「1」)の音声信号を出力するように音源部150に通知する。音源部150は指示された音声種別「1」の音声信号をスピーカ160に出力し、スピーカ160は音声信号を受けて、交換時期である旨を報知する音声(例えば、「粘着マットを交換してください」)を鳴動する(S6)。次に、計数処理部102は、更新されたカウンター値を表示部140の表示器D1に表示させ(S20)、ステップS2に戻り、入力判定処理部101は、センサ部120もしくは入力キー部130からの入力を待つ状態である通常監視状態に再びなる(S2)。
【0025】
また、ステップS5で、カウンター値が閾値を超えていないときは、ステップS20に遷移して、計数処理部102は、更新されたカウンター値を表示部140の表示器D1に表示させ(S20)、ステップS2に戻り、入力判定処理部101は、センサ部120もしくは入力キー部130からの入力を待つ状態である通常監視状態に再びなる(S2)。
【0026】
一方、交換時期である旨の音声を聞いたユーザが粘着マットを交換して、入力キー部130のRESETボタンBT3を押すと、入力判定処理部101は、RESETボタンBT3が押されたことを受け付ける(S7)。入力判定処理部101は、これをリセット処理部103に通知する。リセット処理部103は、入力判定処理部101からの通知を受けると、計数処理部102のカウンター値を「0」に設定し(S8)、メモリ110のRAMの所定の領域に書き込む(S9)。次に、次に、計数処理部102は、メモリ110のRAMの所定の領域からステップS9にて書き込んだカウンター値「0」を読み出して、表示部140の表示器D1に表示させ(S20)、ステップS2に戻り、入力判定処理部101は、センサ部120もしくは入力キー部130からの入力を待つ状態である通常監視状態に再びなる(S2)。
【0027】
ここで、閾値を設定するためにユーザが入力キー部130のMODEボタンBT1を1回だけ押すと、入力判定処理部101は、MODEボタンBT1が押されたことを受け付ける(S10)。入力判定処理部101は、これを設定処理部104に通知する。設定処理部104は、入力判定処理部101からの通知を受けると、メモリ110のRAMの所定の領域から閾値を読み出し、表示部140の表示器D1に表示させる(S11)。ユーザが入力キー部130の△ボタンBT4から△ボタンBT7を操作すると、それを受けた設定処理部104は、操作内容に応じて表示器D1に表示する値を変更する(S12)。△ボタンBT4から△ボタンBT7を操作した結果、ユーザが閾値として希望する例えば「1000」という数値が表示器D1に表示され、ユーザがSETボタンBT2を押すと、それを受けた設定処理部104は、「1000」を閾値とし、メモリ110のRAMの所定の領域に書き込む(S13)。次に、計数処理部102は、メモリ110のRAMの所定の領域からカウンター値(ここでは、ステップS9にて書き込んだ「0」)を読み出して、表示部140の表示器D1に表示させ(S20)、ステップS2に戻り、入力判定処理部101は、センサ部120もしくは入力キー部130からの入力を待つ状態である通常監視状態に再びなる(S2)。
【0028】
ここで、報知する音声メッセージを変更するために、ユーザが入力キー部130のMODEボタンBT1を2回押すと、入力判定処理部101は、MODEボタンBT1が2回押されたことを受け付ける(S10、S15)。入力判定処理部101は、これを音声選択処理部105に通知する。音声選択処理部105は、メモリ110のRAMの所定の領域から音声種別(ここでは、ステップS6で説明したように「1」)を読み出し、表示部140の表示器D1に表示させる(S16)。ユーザが入力キー部130の△ボタンBT7を操作すると、それを受けた度に音声選択処理部105は、「1」と「2」とを交互に表示器D1に表示する(S17)。その結果、ユーザが閾値として希望する例えば「2」とが表示器D1に表示され、ユーザがSETボタンBT2を押すと、それを受けた音声選択処理部105は、「2」を音声種別として設定し、メモリ110のRAMの所定の領域に書き込む(S18)。次に、計数処理部102は、メモリ110のRAMの所定の領域からカウンター値(ここでは、ステップS9にて書き込んだ「0」)を読み出して、表示部140の表示器D1に表示させ(S20)、ステップS2に戻り、入力判定処理部101は、センサ部120もしくは入力キー部130からの入力を待つ状態である通常監視状態に再びなる(S2)。
【0029】
この後、粘着マットの上、すなわち、センサ部120の検出範囲を人が通る度に、ステップS2、S3、S4、S5、S20が繰り返され、計数処理部102のカウンター値はカウントアップされ、そのカウンター値が表示部140の表示器D1に表示される。
【0030】
就業時間終了時などに、交換時期報知装置1の動作を停止させるために、ユーザが入力キー部130の電源スイッチBT8をOFFにすると、これを入力判定処理部101は受け付けると(S21)、計数処理部102のカウンター値および閾値を、メモリ110のRAMの所定の領域から読み出し、これらの値をメモリ110のEEPROMの所定の領域に書き込む(S22)。
【0031】
これにより、再度、電源スイッチBT8をONにして動作を開始したときに、ステップS1にてEEPROMに書き込まれたカウンター値および閾値を読み出して、動作を開始するため、電源を切ったときの状態から再開することができる。
また、ステップS5にて、カウンター値が閾値を超えているときは、ステップS6に遷移して、交換時期である旨の音声を鳴動させる。このため、粘着マットを交換して、RESETボタンBT3を押すまで、人が通過する度に交換時期である旨の音声を鳴動させることになるので、粘着マットの交換を忘れることがなくなる。
【0032】
なお、図2(b)における入力判定処理部101、計数処理部102、リセット処理部103、設定処理部104、音声選択処理部105は専用のハードウェアにより実現されるものであってもよく、また、これらの処理部はメモリおよびCPU(中央演算装置)により構成され、これらの処理部の機能を実現するためのプログラムをメモリにロードして実行することによりその機能を実現させるものであってもよい。
【0033】
また、本実施形態において、音源部150が出力した音声信号をスピーカ160にて鳴動させることで、報知手段として機能させるとして説明したが、LEDなどの発光手段を設けて、これを点灯させることで、報知手段として機能させてもよい。
【0034】
また、本実施形態において、センサ部120に替えて、外部接点入力部を設けて、この外部接点入力部に、センサ部120と同様の機能を備えたセンサ機器を接続してもよい。また、センサ部120と外部接点入力部とを備え、計数処理部102には、センサ部120と外部接点入力部のどちらの検出信号に基づき動作するかを設定可能としてもよい。
【0035】
また、本実施形態において、音源部150とスピーカ160とに替えて、外部接点出力部を設けて、この外部接点出力部に、音源部150とスピーカ160とを組み合わせた機能と同様の機能を備えた報知装置を接続してもよい。また、音源部150およびスピーカ160と外部接点出力部とを備え、計数処理部102には、音源部150と外部接点出力部のどちらに音声信号の出力を指示するかを設定可能としてもよい。
【0036】
以上、この発明の実施形態を、図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
【産業上の利用可能性】
【0037】
本発明は、履物の裏の塵埃を取り除くためにクリーンルーム入口の床などに設置された粘着マットの交換時期を通知する交換時期報知装置に用いて好適であるが、これに限られるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】この発明の一実施形態による交換時期報知装置1の設置状況を示す図である。
【図2】同実施形態における交換時期報知装置1の概略構成を示すブロック図である。
【図3】同実施形態におけるセンサ部120を構成する部材を示した分解斜視図である。
【図4】同実施形態におけるセンサ部120の斜視図である。
【図5】同実施形態における交換時期報知装置1の斜視図である。
【図6】同実施形態における交換時期報知装置1の動作を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
【0039】
1…交換時期報知装置
2…粘着マット
3…クリーンルーム
4…エアーシャワー室
10…反射型赤外線センサ
11…センサ窓
20…回転支持部
21…開口部
22…突起部
30…支持本体部
31…開口部
32…切り欠き
33…切り欠き
40…蓋部
41…弧部
50…基材部
51…弧部
100…CPU
101…入力判定処理部
102…計数処理部(計数手段)
103…リセット処理部(リセット手段)
104…設定処理部(設定手段)
105…音声選択処理部(音声設定手段)
110…メモリ
120…センサ部(検出手段)
130…入力キー部(入力手段)
140…表示部
150…音源部(報知手段)
160…スピーカ(報知手段)


【特許請求の範囲】
【請求項1】
検出範囲内を物体が通過したことを検出する検出手段と、
前記検出手段が検出した回数を計数回数として保持する計数手段と、
前記計数回数が所定の閾値を超えたときは、交換時期であることを報知する報知手段と
を備えることを特徴とする交換時期報知装置。
【請求項2】
ユーザ操作による入力を受け付ける入力手段と、
前記入力手段が受け付けた入力が設定指示のときは、該設定指示に基づき、前記所定の閾値の値を設定する設定手段と
を備えることを特徴とする請求項1に記載の交換時期報知装置。
【請求項3】
前記入力手段が受け付けた入力がリセット指示のときは、該リセット指示に基づき、前記計数手段が保持する計数回数を0回に設定するリセット手段を備えることを特徴とする請求項2に記載の交換時期報知装置。
【請求項4】
前記報知手段は、音声を鳴動して交換時期であることを報知し、
前記入力手段が受け付けた入力が音声選択指示のときは、該音声選択指示に基づき、前記報知手段が鳴動する音声を設定する音声設定手段
を備えることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかの項に記載の交換時期報知装置。
【請求項5】
前記検出手段が物体の通過を検出する検出範囲が可変であることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかの項に記載の交換時期報知装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2007−319198(P2007−319198A)
【公開日】平成19年12月13日(2007.12.13)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−149519(P2006−149519)
【出願日】平成18年5月30日(2006.5.30)
【出願人】(593027967)エヌエスエンジニアリング株式会社 (14)
【Fターム(参考)】