説明

人検知装置、方法及びプログラム

【課題】人が静止している場合であっても人を検知することができる人検知装置、方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】人の存否を判定する人検知装置であって、人から発せられる赤外線を集束する対物レンズ10と、対物レンズ10が集束した赤外線を検知する赤外線センサ20と、対物レンズ10と赤外線センサ20を繰返し相対移動させる駆動機構30と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、人の存否を判定する人検知装置、方法及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
老人福祉施設等において、サービス利用者(以下、「利用者」という)の在否状況を通じて生活行動パターンを把握することは、利用者の健康状態を管理するために重要である。例えば、利用者が部屋を出て散歩を楽しむ等活動的であれば健康状態もよく、また生活習慣病等のリスクが低いことが分かる。
【0003】
従来より、人体から発せられる赤外線を検知する焦電型赤外線センサを用いた人を検知する装置が開発されているが(例えば、特許文献1)、焦電型赤外線センサは赤外線の変化に応じて信号を出力する性質を有しているため、人が就寝、用便等で静止している場合のように、一定の赤外線を受け続けると、赤外線に応じた信号が出力されなくなり、人を検知することもできなくなる。
【特許文献1】特許第3577212号公報
【特許文献2】特開2007−101483号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このような課題に対して、例えば特許文献2には、駆動機構によって赤外線センサを振動させ、赤外線センサに入射する赤外線を変化させることにより、人が静止している場合であっても人を検知することができる人検知装置が開示されている。
【0005】
一方、本発明は、上記の課題に対して、駆動機構によって対物レンズと赤外線センサを相対的に振動させ、赤外線センサに入射する赤外線を変化させることにより、人が静止している場合であっても人を検知することができる人検知装置、方法及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1の発明は、人の存否を判定する人検知装置であって、
人から発せられる赤外線を集束する対物レンズと、
前記対物レンズが集束した赤外線を検知する赤外線センサと、
前記対物レンズと前記赤外線センサを繰返し相対移動させる駆動機構と、
を備えることを特徴とする人検知装置である。
【0007】
第2の発明は、第1の発明に記載の人検知装置であって、
前記駆動機構の作動が停止している状態で前記赤外線センサにより赤外線が検知されると前記駆動機構を作動させ、所定の時間赤外線が検知されないと前記駆動機構の作動を停止させる駆動制御部を備えることを特徴とする人検知装置である。
【0008】
第3の発明は、第1又は2の発明に記載の人検知装置であって、
前記駆動制御部は、所定の時間間隔で前記駆動機構を作動させることを特徴とする人検知装置である。
【0009】
第4の発明は、第3の発明に記載の人検知装置であって、
前記赤外線センサの検知結果と前記駆動機構の作動状況に基づいて、人の存否を判定する判定部を備えることを特徴とする人検知装置である。
【0010】
第5の発明は、第4の発明に記載の人検知装置であって、
前記判定部は、前記判定部が人が存在すると判定した場合において、前記赤外線センサの検知結果と前記駆動機構の作動状況に基づいて、前記存在する人の動静を判定することを特徴とする人検知装置である。
【0011】
第6の発明は、第1〜5の発明の何れかに記載の人検知装置であって、
前記駆動機構は、前記赤外線センサの指向方向と垂直となる所定の面において前記対物レンズを作動させることを特徴とする人検知装置である。
【0012】
第7の発明は、第1〜5の発明の何れかに記載の人検知装置であって、
前記駆動機構は、前記赤外線センサと前記対物レンズの距離を変化させるように前記対物レンズを作動させることを特徴とする人検知装置である。
【0013】
第8の発明は、第1〜7の発明の何れかに記載の人検知装置であって、
前記対物レンズがフルネルレンズであることを特徴とする人検知装置である。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、人が静止している場合であっても人を検知することができる人検知装置、方法及びプログラムを提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
図1は、本発明の一実施形態である人検知装置1を示す構成図である。同図に示すように、人検知装置1は、対物レンズ10、赤外線センサ20、駆動機構30、駆動制御部40、判定部50等を備える。
【0016】
対物レンズ10は、検知対象範囲からの赤外線を赤外線センサ20の受光面へ集束するレンズである。対物レンズ10は、支持部材12、14によって図1における上下(又は左右)両側から支持され、支持部材12は支点16を中心に揺動可能に支持されている。
【0017】
赤外線センサ20は、対物レンズ10が集束した赤外線を検知するセンサであって、例えば焦電型赤外線センサである。赤外線センサ20は、受光した赤外線の変化に応じた信号を出力する特性を有するので、一定の赤外線が入射する状態が継続すると、その赤外線を検知できなくなる。これに対して、本実施形態では、後述するように対物レンズ10が駆動機構30によって加振され、赤外線センサ20に対する相対位置が繰り返し変化することにより、赤外線センサ20に入射する赤外線の大きさが変化する。これにより、検知対象範囲にある人が静止している場合であっても、赤外線センサ20に入射する赤外線の量が変化するので、その人から発せられる赤外線を検知することができる。
【0018】
駆動機構30は、例えば電磁力によって対物レンズ10を駆動する機構である。具体的には、駆動機構30は電磁石32を備えており、この電磁石32のコイル31に通電することで発生する磁気吸引力により、支持部材14に接続された磁性部材33を電磁石32に引き付ける。これにより、支持部材14とそれに支持される対物レンズ10は支点16を軸として回動する。
【0019】
また、駆動機構30は、支持部材14に対して電磁石32による磁気吸引力とは反対向きの力を作用させるバネ等の弾性体34を備えており、コイル31への通電を停止することにより電磁石32による電磁吸引力が支持部材14に作用しなくなると、弾性体34の弾性力により支持部材14は、電磁石32による吸引方向とは逆向きに移動し、これに伴って、対物レンズ10は支点16の周りをコイル31への通電時とは逆向きに回動して元の位置に戻る。このように、コイル31への通電と通電停止とを繰返すことにより、支点16を支点として対物レンズ10を揺動させることができる。つまり、対物レンズ10を揺動させることにより、対物レンズ10を赤外線センサ20に対してその間隔が変化するように繰返し相対移動させることができる。
【0020】
なお、磁性部材33を永久磁石によって構成し、駆動機構30は、磁性部材33と電磁石32との磁気反発力を利用して対物レンズ10を揺動させる構成としてもよい。
【0021】
さらに、駆動機構30は、対物レンズ10の駆動範囲を調節するための調節手段35を備えている。調節手段35は、固定位置に設けられたナット37と、これに螺合するボルト36とにより構成されており、ボルト36の先端が支持部材14に当接することにより、支持部材14の駆動範囲を規制する。したがって、ナット37に螺合したボルト36を回転させてその位置を変化させることにより、対物レンズ10の駆動範囲を調節することができる。
【0022】
駆動制御部40は、赤外線センサ20により赤外線が検知されると、所定の時間間隔で駆動機構30により対物レンズ10を繰り返し駆動させる(例えば、10秒間駆動し、50秒間停止を繰返す)。一方で、赤外線センサ20により所定の時間(例えば、過去1分間)赤外線が検知されなかった場合には、駆動機構30による対物レンズ10の駆動を停止させ、停止した状態を維持する。これは、過去1分間に赤外線を検知していない場合は、人が存在する可能性が小さいと考えられ、人が存在しなければ対物レンズ10を駆動する意味がないことから、対物レンズ10を無駄に駆動するのを抑制するためである。また、再び赤外線が検知されると、所定の時間間隔で駆動機構30により対物レンズ10を繰り返し駆動させる(例えば、10秒間駆動し、50秒間停止を繰返す)。
【0023】
判定部50は、赤外線センサ20の検知結果と駆動機構30の作動状態に基づいて、人の存否及び人がいる場合の動静を判定する。すなわち、駆動機構30の作動状態に拘らず赤外線センサ20が所定強度以上の赤外線を検知しない場合は、人が存在しないと判定する。また、判定部50は、駆動機構30が作動していない状態で赤外線センサ20が所定強度以上の赤外線を検知した場合は、人が動いていると判定し、駆動機構30が作動している状態で赤外線センサ20が所定強度以上の赤外線を検知し、駆動機構30が作動していない状態で赤外線センサ20が所定強度以上の赤外線を検知しない場合は、人が動かず静止していると判定する。
【0024】
以上の判定部50の判定は、ある所定時間毎(例えば1分毎)に行ってもよい。すなわち、例えば1分間のうち対物レンズ10を駆動させている10秒間の赤外線センサ20の検知結果と、対物レンズ10を駆動させていない50秒間の赤外線センサ20の検知結果に基づいて、当該1分間における人の存否及び動静を判定してもよい。
【0025】
なお、駆動制御部40及び判定部50は、例えば、コンピュータが備えるCPUが記憶手段に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより実現される。
【0026】
図2は、駆動制御部40の制御処理と判定部50の判定処理を示すフロー図である。駆動制御部40の制御処理と判定部50の判定処理は、例えば同図に示すように行う。なお、図2の処理フローは、所定時間間隔(本例では1分おきとする)で起動されるものとし、その起動時には、駆動制御部40による対物レンズ10の駆動は停止しているものとする。
【0027】
まず、過去1分間に赤外線センサ20が所定強度以上の赤外線を検知していた場合(S202:YES)、駆動制御部40は、対物レンズ10を10秒間駆動させ(S204)、次に50秒間、駆動制御部40は対物レンズ10の駆動を停止する(S206)。S204での駆動中に赤外線センサ20が所定の強度以上の赤外線を検知した場合(S208:YES)であって、S206での駆動停止中に赤外線センサ20が所定の強度以上の赤外線を検知した場合は(S210:YES)、判定部50は、人は存在し静止していると判定する(S212)。また、S204での駆動中に赤外線センサ20が所定の強度以上の赤外線を検知した場合(S208:YES)であって、S206での駆動停止中に赤外線センサ20が所定の強度以上の赤外線を検知しなかった場合は(S210:NO)、判定部50は、人は存在し静止していると判定する(S214)。
【0028】
一方、S204での駆動中に赤外線センサ20が所定の強度以上の赤外線を検知しなかった場合(S208:NO)であって、S206での駆動停止中に赤外線センサ20が所定の強度以上の赤外線を検知した場合は(S216:YES)、S204での駆動中には人は存在しなかったがS206での駆動停止中に新たに人が存在するようになった場合であり、判定部50は、人は存在し動いていると判定する(S214)。また、S204での駆動中に赤外線センサ20が所定の強度以上の赤外線を検知しなかった場合(S208:NO)であって、S206での駆動停止中に赤外線センサ20が所定の強度以上の赤外線を検知しなかった場合は(S216:NO)、判定部50は、前回検知後に存在しなくなった場合であり、人は存在しないと判定する(S220)。
【0029】
過去1分間に赤外線センサ20が所定強度以上の赤外線を検知していなかった場合(S202:NO)、駆動制御部40は、対物レンズ10の駆動を停止した状態を維持する(S220)。駆動停止中に赤外線センサ20が所定の強度以上の赤外線を検知した場合(S224:YES)は、人が新たに人検知装置1の検知範囲内に入ってきて動いている場合であり、判定部50は、人が存在し動いていると判定する(S214)。一方、駆動停止中に赤外線センサ20が所定の強度以上の赤外線を検知しなかった場合は(S222:NO)、判定部50は、人は存在しないと判定する(S214)。
【0030】
次に、人検知装置1により図2の処理フローに従ってある部屋での人の存否状況を判定した場合の判定結果の一例を説明する。図3は、実際の人の存否及び動静に対して、人検知装置1による人の存否及び動静に係る判定結果の例を示す図である。ここで検知対象となる人の10秒刻みの存否及び動きの状況は、図3に示す通りである。上記のとおり、図2の処理フローは1分間間隔で起動され、前回の1分間に赤外線が検知されていない場合を除いて、駆動制御部40は対物レンズ10を10秒間駆動し、その後は駆動を停止する。
【0031】
まず、23時10分以前において、赤外線センサ20が対物レンズ10の駆動・停止にかかわらず赤外線を検知しないため、判定部50は、「人は存在しない」と判定する。
【0032】
次に、23時10分30秒に赤外線センサ20が赤外線を検知している。この場合、対物レンズ10が静止しているときに赤外線センサ20が赤外線を検知したので、判定部50は、23時10分0秒から23時11分0秒までの間、「人は存在し動いている」と判定する。
【0033】
また、駆動制御部40は、23時10分10秒から23時11分0秒までの間、赤外線センサ20が赤外線を検知したので、その次の10秒間(23時11分0秒から23時11分10秒まで)、対物レンズ10を駆動機構30により駆動させる。赤外線センサ20は、この対物レンズ10を駆動させている間に赤外線を検知し、23時11分10秒に駆動を停止した後も赤外線を検知している。よって、判定部50は、23時11分0秒から23時12分0秒までの1分間について「人は存在し動いている」と判定する。
【0034】
赤外線センサ20は、23時12分0秒から23時12分10秒までの対物レンズ10を駆動させている間には赤外線センサ20は赤外線を検知しているが、23時12分10秒から23時13分0秒までの対物レンズ10の駆動を停止している間は赤外線を検知しない。よって、判定部50は、「人は存在するが静止している」と判定する。
【0035】
さて、赤外線センサ20は、23時13分0秒から23時13分10秒までの対物レンズ10を駆動させている間には赤外線センサ20は赤外線を検知し、23時13分10秒から23時13分40秒までの対物レンズ10の駆動を停止している間にも赤外線を検知している。よって、判定部50は、「人は存在し動いている」と判定する。
【0036】
赤外線センサ20は、23時14分0秒から23時14分10秒までの対物レンズ10を駆動させている間も、23時13分10秒から23時14分0秒までの対物レンズ10の駆動を停止している間も、赤外線センサ20は赤外線を検知しない。よって、判定部50は、「人は存在しない」と判定する。
【0037】
また、23時14分0秒から23時15分0秒までの1分間に赤外線センサ20が赤外線を検知しなかったので、駆動制御部40は、以後、再び赤外線センサ20が赤外線を検知するまで、対物レンズ10を駆動させず、停止した状態を維持する。
【0038】
以上のようにして、人検知装置1により人の存否及び動静を判定することができる。
【0039】
図4は、本発明の別の実施形態である人検知装置2を示す概念図である。人検知装置2は、図1に示される人検知装置1と対物レンズ10の駆動方向が異なる。すなわち、人検知装置2では、対物レンズ10を駆動機構30により赤外線センサ20の指向方向と垂直な向きに駆動させる。なお、磁性部材33を永久磁石によって構成し、駆動機構30は、磁性部材33と電磁石32との磁気反発力を利用して対物レンズ10を揺動させる構成としてもよい。
【0040】
なお、対物レンズ10には、図5(A)、(B)に例示するような指向特性を有しているフレネルレンズを用いることが好ましい。同図において、フレネルレンズ中心Oから延びる扇形状の半径が大きいほどその方向からの赤外線に対する感度が高いことを示す。同図に示す特性により、対物レンズ10の位置を僅かに変化させるだけで赤外線センサ20に入射する赤外線が大きく変化することがわかる。したがって、図1又は図4に示される実施例のように対物レンズ10の向きが繰り返し変化すると、赤外線センサ20に入射する赤外線が大幅に変化するので、人が静止して人が発する赤外線が一定に保たれ続けるような場合にも、その赤外線をより確実に検知することができる。
【0041】
以上の通り、人検知装置1又は人検知装置2によれば、人が動いている場合であっても静止している場合であっても人を検知することができる。すなわち、人が動いている場合であれば、赤外線センサ20に入射する赤外線の量及び方向は変化するので、赤外線センサ20は赤外線を検知することができる。また、人が静止している場合であっても、駆動機構30によって対物レンズ10を駆動させることにより、赤外線センサ20に入射する赤外線を変化させることができ、赤外線センサ20は赤外線を検知することができる。
【0042】
赤外線センサ20が赤外線を検知した場合は、人が存在すると判定できるが、さらに、駆動機構30の作動状況に基づいて、人が動いているか静止しているかを判定することができる。すなわち、駆動機構30が駆動を停止しているときに赤外線センサ20が赤外線を検知した場合は、人が動いていると判定できる。また、駆動機構30が駆動を停止しているときには赤外線センサ20が赤外線を検知しなかったが、駆動機構30が駆動しているときには赤外線センサ20が赤外線を検知した場合は、人が静止していると判定できる。
【0043】
また、人検知装置1、2は、例えば、テレビ受像機と組合せて用いることで、省エネルギーに活用できる。すなわち、テレビ受像機の画面を見ることができる範囲を検知範囲として人検知装置1、2を設置し、人検知装置1、2が人は存在しないと判定した場合には、テレビ受像機はテレビを消す(又は、画面のみを消す)ようにすることができる。つまり、人検知装置1、2が人は存在しないと判定した場合には、誰もテレビを見ていないということであるから、テレビを消せば、電気を節約することができる。
【0044】
なお、以上の実施形態の説明は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に本発明にはその等価物が含まれることは勿論である。
【0045】
例えば、上記実施形態では、対物レンズ10を駆動させることにより、対物レンズ10と赤外線センサ20とを相対移動させる構成としたが、これに限らず、赤外線センサ20を駆動させてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】本発明の一実施形態である人検知装置1を示す構成図である。
【図2】駆動制御部40における制御処理及び判定部50における判定処理を示すフロー図である。
【図3】実際の人の存否及び動静に対して、人検知装置1の人の存否及び動静に係る判定結果の例を示す図である。
【図4】本発明の一実施形態である人検知装置1を示す概念図である。
【図5】フレネルレンズの指向性を示す図である。
【符号の説明】
【0047】
1、2 人検知装置
10 対物レンズ
12、14 支持部材
16 支点
20 赤外線センサ
30 駆動機構
31 コイル
32 電磁石
33 磁性部材
34 弾性体
35 調節手段
36 ボルト
37 ナット
40 駆動制御部
50 判定部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
人の存否を判定する人検知装置であって、
人から発せられる赤外線を集束する対物レンズと、
前記対物レンズが集束した赤外線を検知する赤外線センサと、
前記対物レンズと前記赤外線センサを繰返し相対移動させる駆動機構と、
を備えることを特徴とする人検知装置。
【請求項2】
請求項1に記載の人検知装置であって、
前記駆動機構の作動が停止している状態で前記赤外線センサにより赤外線が検知されると前記駆動機構を作動させ、所定の時間赤外線が検知されないと前記駆動機構の作動を停止させる駆動制御部を備えることを特徴とする人検知装置。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の人検知装置であって、
前記駆動制御部は、所定の時間間隔で前記駆動機構を作動させることを特徴とする人検知装置。
【請求項4】
請求項3に記載の人検知装置であって、
前記赤外線センサの検知結果と前記駆動機構の作動状況に基づいて、人の存否を判定する判定部を備えることを特徴とする人検知装置。
【請求項5】
請求項4に記載の人検知装置であって、
前記判定部は、前記判定部が人が存在すると判定した場合において、前記赤外線センサの検知結果と前記駆動機構の作動状況に基づいて、前記存在する人の動静を判定することを特徴とする人検知装置。
【請求項6】
請求項1〜5の何れかに記載の人検知装置であって、
前記駆動機構は、前記赤外線センサの指向方向と垂直となる所定の面において前記対物レンズを作動させることを特徴とする人検知装置。
【請求項7】
請求項1〜5の何れかに記載の人検知装置であって、
前記駆動機構は、前記赤外線センサと前記対物レンズの距離を変化させるように前記対物レンズを作動させることを特徴とする人検知装置。
【請求項8】
請求項1〜7の何れかに記載の人検知装置であって、
前記対物レンズがフルネルレンズであることを特徴とする人検知装置。
【請求項9】
人から発せられる赤外線を集束する対物レンズと、前記対物レンズが集束した赤外線を検知する赤外線センサと、前記対物レンズと前記赤外線センサを繰返し相対移動させる駆動機構と、前記赤外線センサの検知結果に基づいて前記駆動機構を制御するコンピュータとを備える人検知装置を用いた人の存否の判定方法であって、
前記コンピュータが、
前記駆動機構の作動が停止している状態で前記赤外線センサにより赤外線が検知されると前記駆動機構を作動させるステップと、
前記駆動機構が作動している状態で赤外線が検知されないと、前記駆動機構の作動を停止させるステップと、
前記赤外線センサの検知結果と前記駆動機構の作動状況に基づいて、人の存否を判定するステップと、
前記人が存在すると判定した場合において、前記赤外線センサの検知結果と前記駆動機構の作動状況に基づいて、前記存在する人の動静を判定するステップと、
を実行することを特徴とする人検知方法。
【請求項10】
人から発せられる赤外線を集束する対物レンズと、前記対物レンズが集束した赤外線を検知する赤外線センサと、前記対物レンズと前記赤外線センサを繰返し相対移動させる駆動機構と、前記赤外線センサの検知結果に基づいて前記駆動機構を制御するコンピュータとを備える人検知装置を用いた人の存否の判定プログラムであって、
前記コンピュータに、
前記駆動機構の作動が停止している状態で前記赤外線センサにより赤外線が検知されると前記駆動機構を作動させるステップと、
前記駆動機構が作動している状態で赤外線が検知されないと、前記駆動機構の作動を停止させるステップと、
前記赤外線センサの検知結果と前記駆動機構の作動状況に基づいて、人の存否を判定するステップと、
前記人が存在すると判定した場合において、前記赤外線センサの検知結果と前記駆動機構の作動状況に基づいて、前記存在する人の動静を判定するステップと、
を実行させることを特徴とする人検知プログラム。

【図2】
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【図5】
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【図1】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2009−63323(P2009−63323A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−229338(P2007−229338)
【出願日】平成19年9月4日(2007.9.4)
【出願人】(000211307)中国電力株式会社 (6,505)
【Fターム(参考)】