説明

人物流管理装置

【課題】 簡易な装置構成で非接触にて人または物の出入りを正確に監視することが困難であった。
【解決手段】 管理される人または物に対して一意に用意されたタグと、同タグを読み取るための読み取り手段と、読み取られたタグの認否を決定する認証を管理する管理手段と、ゲートにゲートの状況を認識するためのタグを設置することでゲートの開閉状況を、タグを読み取ることで認知することができ、人または物のゲートの通過を検知する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、電波による個体識別を行うRFID(Radio Frequency Identification)を始めとする、非接触にて読み取り可能な、固有の情報を持つ電子タグ、及び、タグの読み取り装置を応用した、人又は/及び物の流れを管理する人物流管理装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
RFIDを始めとする非接触に固有のIDを認証する装置において、例えば、UHF帯を用いたRFIDを利用した入退室管理システムでは認証可能な範囲が広いために、入室者と退室者とを区別して認証することが難しく、このため管理装置を多数様々な場所に設置することにより、入室者と退室者とを区別しようとしていた。(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2008−206066
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前述の特許文献1を例に説明する。従来の手法では、例えば、建物の扉にRFIDなどの非接触タグを用いた認証システムを設置し、入退室の管理を行うとき、特許文献1の図2のように、扉の片側2箇所に計4つのRFIDリーダ(アンテナ)を、2箇所に配置することになる。各アンテナを60度傾けて、設置することによりアンテナの検知範囲(図中の円)が扉の両面中央部で重なるようになる。この状態でタグを持った人物が扉を通過すると、6つの円で示される検知範囲の通過順序から通過方向を割り出すことができる。しかしながら、可動式の扉の影響(反射・陰)で検知範囲が変化し誤動作を発生したり、アンテナの設置が複雑であったりするなどの問題がある。
【0005】
この発明は、上記のような問題点を解決するためになされたものであり、簡易な装置構成で誤作動を防止することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る人物流管理装置は、壁によって第1の空間領域及び第2の空間領域に区切られた間に設けられ第1の空間領域側に開く扉と、第2の空間領域側の扉の面に設けられた扉用の電子タグと、管理対象となる人又は物に取り付けられて人又は物を特定する人物特定用の電子タグと、第1の空間領域に設けられ人物特定用の電子タグの情報を読み取り、かつ扉が開いている場合には扉用の電子タグの情報を読み取り、扉が閉じている場合には扉用の電子タグの情報を読み取らない非接触の第1の読み取り手段と、第2の空間領域に設けられ人物特定用の電子タグの情報を読み取る第2の読み取り手段と、第1の読み取り手段及び第2の読み取り手段で読み取った情報に基づき人又は物の移動を管理する管理手段とを備えたものである。
【0007】
また、この発明に係る人物流管理装置は、壁によって第1の空間領域及び第2の空間領域に区切られた間に設けられ第1の空間領域側に開く扉と、第2の空間領域側の扉の枠部に設けられた扉用の電子タグと、管理対象となる人又は物に取り付けられて人又は物を特定する人物特定用の電子タグと、第1の空間領域に設けられ人物特定用の電子タグの情報を読み取り、かつ扉が開いている場合には扉用の電子タグの情報を読み取り、扉が閉じている場合には扉用の電子タグの情報を読み取らない非接触の第1の読み取り手段と、第2の空間領域に設けられ人物特定用の電子タグの情報を読み取る第2の読み取り手段と、第1の読み取り手段及び第2の読み取り手段で読み取った情報に基づき人又は物の移動を管理する管理手段とを備えたものである。
【0008】
さらに、この発明に係る人物流管理装置は、壁によって第1の空間領域及び第2の空間領域に区切られた間に設けられた左右方向に稼働するスライド式のドアと、ドアが開く際にドアを収納し電波を遮蔽するドア収納部と、第1の空間領域側のドアの面に設けられたドア用の電子タグと、管理対象となる人又は物に取り付けられて人又は物を特定する人物特定用の電子タグと、第1の空間領域に設けられ人物特定用の電子タグの情報を読み取り、かつドアが閉じている場合にはドア用の電子タグの情報を読み取り、ドアが開いている場合にはドア用の電子タグの情報を読み取らない非接触の第1の読み取り手段と、第2の空間領域に設けられ人物特定用の電子タグの情報を読み取る第2の読み取り手段と、第1の読み取り手段及び第2の読み取り手段で読み取った情報に基づき人又は物の移動を管理する管理手段とを備えたものである。
【0009】
また、この発明に係る人物流管理装置は、壁によって第1の空間領域及び第2の空間領域に区切られた間に設けられた左右方向に稼働するスライド式のドアと、第2の空間領域側のドアの枠部に設けられたドア枠部用の電子タグと、管理対象となる人又は物に取り付けられて人又は物を特定する人物特定用の電子タグと、第1の空間領域に設けられ人物特定用の電子タグの情報を読み取り、かつドアが開いている場合にはドア枠部用の電子タグの情報を読み取り、ドアが閉じている場合にはドア用の電子タグの情報を読み取らない非接触の第1の読み取り手段と、第2の空間領域に設けられ人物特定用の電子タグの情報を読み取る第2の読み取り手段と、第1の読み取り手段及び第2の読み取り手段で読み取った情報に基づき人又は物の移動を管理する管理手段とを備えたものである。
【発明の効果】
【0010】
この発明に係る人物流管理装置によれば、壁によって第1の空間領域及び第2の空間領域に区切られた間に設けられ第1の空間領域側に開く扉と、第2の空間領域側の扉の面に設けられた扉用の電子タグと、管理対象となる人又は物に取り付けられて人又は物を特定する人物特定用の電子タグと、第1の空間領域に設けられ人物特定用の電子タグの情報を読み取り、かつ扉が開いている場合には扉用の電子タグの情報を読み取り、扉が閉じている場合には扉用の電子タグの情報を読み取らない非接触の第1の読み取り手段と、第2の空間領域に設けられ人物特定用の電子タグの情報を読み取る第2の読み取り手段と、第1の読み取り手段及び第2の読み取り手段で読み取った情報に基づき人又は物の移動を管理する管理手段とを備えたので、簡易な装置構成で誤作動を防止することができる。
【0011】
また、この発明に係る人物流管理装置によれば、壁によって第1の空間領域及び第2の空間領域に区切られた間に設けられ第1の空間領域側に開く扉と、第2の空間領域側の扉の枠部に設けられた扉用の電子タグと、管理対象となる人又は物に取り付けられて人又は物を特定する人物特定用の電子タグと、第1の空間領域に設けられ人物特定用の電子タグの情報を読み取り、かつ扉が開いている場合には扉用の電子タグの情報を読み取り、扉が閉じている場合には扉用の電子タグの情報を読み取らない非接触の第1の読み取り手段と、第2の空間領域に設けられ人物特定用の電子タグの情報を読み取る第2の読み取り手段と、第1の読み取り手段及び第2の読み取り手段で読み取った情報に基づき人又は物の移動を管理する管理手段とを備えたので、簡易な装置構成で誤作動を防止することができる。
【0012】
さらに、この発明に係る人物流管理装置によれば、壁によって第1の空間領域及び第2の空間領域に区切られた間に設けられた左右方向に稼働するスライド式のドアと、ドアが開く際にドアを収納し電波を遮蔽するドア収納部と、第1の空間領域側のドアの面に設けられたドア用の電子タグと、管理対象となる人又は物に取り付けられて人又は物を特定する人物特定用の電子タグと、第1の空間領域に設けられ人物特定用の電子タグの情報を読み取り、かつドアが閉じている場合にはドア用の電子タグの情報を読み取り、ドアが開いている場合にはドア用の電子タグの情報を読み取らない非接触の第1の読み取り手段と、第2の空間領域に設けられ人物特定用の電子タグの情報を読み取る第2の読み取り手段と、第1の読み取り手段及び第2の読み取り手段で読み取った情報に基づき人又は物の移動を管理する管理手段とを備えたので、簡易な装置構成で誤作動を防止することができる。
【0013】
また、この発明に係る人物流管理装置によれば、壁によって第1の空間領域及び第2の空間領域に区切られた間に設けられた左右方向に稼働するスライド式のドアと、第2の空間領域側のドアの枠部に設けられたドア枠部用の電子タグと、管理対象となる人又は物に取り付けられて人又は物を特定する人物特定用の電子タグと、第1の空間領域に設けられ人物特定用の電子タグの情報を読み取り、かつドアが開いている場合にはドア枠部用の電子タグの情報を読み取り、ドアが閉じている場合にはドア用の電子タグの情報を読み取らない非接触の第1の読み取り手段と、第2の空間領域に設けられ人物特定用の電子タグの情報を読み取る第2の読み取り手段と、第1の読み取り手段及び第2の読み取り手段で読み取った情報に基づき人又は物の移動を管理する管理手段とを備えたので、簡易な装置構成で誤作動を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施の形態1を説明するための図である。
【図2】本発明の実施の形態1を説明するための図である。
【図3】本発明の実施の形態1を説明するための図である。
【図4】本発明の実施の形態1を説明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態1を説明するための図である。
【図6】本発明の実施の形態2を説明するための図である。
【図7】本発明の実施の形態3を説明するための図である。
【図8】本発明の実施の形態4を説明するための図である。
【図9】本発明の実施の形態5を説明するための図である。
【図10】本発明の実施の形態6を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0015】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1を説明するための図である。具体的には、非接触式の電子タグ(RFIDなど)を用いた人又は/及び物の出入りを管理するための人物流管理装置の概略図である。ここで、人又は/及び物とは、人のみ、物のみ、人と物の両方のことであり、人及び物のいずれか一方を含むことを意味している。
【0016】
扉11に対して、2つの読み取り装置21,22を用意し、これを扉11の室内側、室外側の両側に設置する。室内側、室外側は、壁によって第1の空間領域及び第2の空間領域に区切られたものに対応している。ここに、扉11の出入りを許可された電子タグ4を持つ管理対象人物3が扉11を通過しようとすると、扉11の出入り両側に設けられた読み取り装置21,22が電子タグ4からのID情報を読み取り、認証の状態を管理する管理装置5にID情報を伝える。扉11は、扉11の面に設けられた扉用の電子タグ41を備えている。例えば、扉用の電子タグ41は扉11の上部に取り付けられることで、読み取り装置21,22との間に遮蔽物が介在することが少なくなる。
【0017】
管理装置5は、電子タグ4が扉11の出入りを許可されたものであれば扉開閉機8に扉11の開放命令を指示し、扉11を開放する。一方、許可されていない電子タグ4を持つ管理対象人物3が扉11を通過しようとする場合は、管理装置5が扉開放命令を発行しないため、扉11は開くことができない。電子タグ4を持たない人物3が扉11を通過しようとする場合も、管理装置5が扉開放命令を発行しないため、扉11は開くことがない。
【0018】
信号機9は必要に応じて設置されるものであり、認証の可否、扉11の施錠・開錠の状態を使用者に音または光によって通達する。また、信号機9の情報をシステムの管理者に通報する。
【0019】
ここで管理対象人物3の入退室を管理する場合、読み取り装置21,22によって電子タグ4を読み取る順番によって管理を行うことになる。室内側の読み取り装置21、室外側の読み取り装置22とした場合、室内側の読み取り装置21、室外側の読み取り装置22の順番で電子タグ4が読み取られた場合は、管理対象人物3が退室したものと判断する。一方、室外側の読み取り装置22、室内側の読み取り装置21の順番で読み取られた場合は、管理対象人物3が入室したものと判断する。このような入退室管理は例えばセキュリティシステム分野で用いられ、重要施設の入場口などに設置され、入退場者の制限・チェックなどに用いられる。また、入退場を管理することにより、場内・施設内の在場人数の管理に用いられるなど、正確な運用が求められるときに役立つものである。
【0020】
ここでは、説明を分かりやすくするため、管理対象人物3を人間のイメージで説明したが、人間に限られず物であっても同じようにして管理することができる。これ以降の説明でもこのことは同様であり、特に断らない限り、人の流れと物流に共通した人及び物流管理装置である。
【0021】
図2は本発明の実施の形態1を説明するための図である。具体的には、システムの俯瞰図を示している。施設の壁71,72に対して扉11が設置され、扉11が回転軸12によって回転して動く可動範囲61を扇形の点線部にて示している。室内側の読み取り装置22、室外側の読み取り装置21は図のように、扉11を挟むように天井、壁面、床面、扉自身など、扉11の付近に固定・可動状態で設置される。なお、管理装置5等は図示していない。また、図において、同一の符号を付したものは、同一またはこれに相当するものであり、このことは明細書の全文において共通することである。また、明細書全文に表れている構成要素の形容は、あくまで例示であってこれらの記載に限定されるものではない。
【0022】
説明の便宜上、室内・室外と表現しているが、室内外が逆でも同じことである。壁71,72によって第1の空間領域92及び第2の空間領域91に区切られた間に設けられ第1の空間領域側に開く扉11として、ここでは説明する。第2の空間領域91側の扉11の面に設けられた扉用の電子タグ41が設けられている。例えば、扉用の電子タグ41は、扉11の中で回転軸12からも最も遠い位置、つまり回転軸とは反対側となる位置に取り付けるなどして、もっとも扉11の開閉状態に対して適切に反応する位置に取り付けられるものである。また、管理対象となる人又は物に取り付けられて人又は物を特定する人物特定用の電子タグ4を管理対象人物3が備えている。なお、電子タグ41は扉11に複数設けることでより確実に扉11の開閉状態を把握することができる。
【0023】
図中では管理対象人物3が、管理対象用の電子タグ4を保持した状態で退室する様子を示している。ここで図中のように扉11を開放、通り抜ける際には室内側の読み取り装置22、室外側の読み取り装置21から、同時に管理対象用の電子タグ4が読み取り可能な状態となる場合がある。この状態で管理対象人物3が素早く扉11を通過、立ち去る場合には、室内側の読み取り装置22、室外側の読み取り装置21の読み取りタイミングがほぼ同時になり、正確に入室方向への移動と退室方向への移動を判断することが難しくなることがある。
【0024】
さらに、この状態で、現在扉11を通過中の管理対象人物3以外に、別の管理対象用電子タグ4を持つ管理対象人物3が扉11に接近した場合、同様に、室内側の読み取り装置22、室外側の読み取り装置21から、同時に管理対象用電子タグ4が読み取り可能な状態となり、接近方法の判定も難しくなる。
【0025】
この問題に対して、特許文献1における従来技術では読み取り装置の数を2倍の4個に増やし、設置方法も厳密にすることで対応している。しかし、読み取り装置の増加によるコスト増、厳密な設置方法を必要とすることから、設置工事費用の増大という新たな課題を生むことになっている。
【0026】
図3は本発明の実施の形態1を説明するための図である。扉11が金属製など電波をある程度遮断する素材であれば、室外側の読み取り装置21からは扉用電子タグ41が読み取れるが、室内側の読み取り装置22からは読み取ることができない。また、木製扉のように電波の透過性の高い扉であっても、扉用電子タグ41の設置面に対して、金属板を設けるなど、電波の透過を遮断、遮蔽することで同様の効果が得られる。
【0027】
図4は本発明の実施の形態1を説明するための図である。扉11が開放されているため、室外側の読み取り装置21、室内側の読み取り装置22共に扉用電子タグ41を読み取ることが可能になる。よって、室内側の読み取り装置22ら扉用電子タグ41が読み取れるかどうかにより、扉11の開閉の状態を把握することができる。扉11が閉じている状態のときのみ、室内側の読み取り装置22、室外側の読み取り装置21より扉用電子タグ41を読み取ることにより、2つの読み取り装置21,22から同時に扉用電子タグ41を読み取ることができる時間を制限することができる。
【0028】
読み取り手段22は、第1の空間領域92に設けられ人物特定用の電子タグ4の情報を読み取り、かつ扉11が開いている場合には扉用の電子タグ41の情報を読み取り、扉11が閉じている場合には扉用の電子タグ41の情報を読み取らない非接触の第1の読み取り手段となる。一方、読み取り手段21は第2の空間領域91に設けられ人物特定用の電子タグ4の情報を読み取る非接触の第2の読み取り手段となる。また、管理手段5は、第1の読み取り手段22及び第2の読み取り手段21で読み取った情報に基づき人又は物の移動を管理している。
【0029】
このように、扉11の開閉状態を扉11の施錠状態などの情報を扉11の付帯設備から得ることなく、扉11の開閉状態について扉用電子タグ41を用いることで管理することができる。電子タグは自由に移動する物(人)に付けられることが通常であるが、ここでは移動の軌跡が限られている扉11に設けられている。
【0030】
管理装置5によって、管理対象となる人物3の認証方法、管理方法は、以下のように各種考えられる。例えば、扉11が木製など、電波の透過性が比較的良い材質の場合、扉用電子タグ41は室内側の読み取り装置22、室外側の読み取り装置21双方から読み取ることが可能である。しかし、扉11によりある程度は電波が遮断される。このため、扉11を挟んで反対側の読み取り装置22では、電波の強度が弱い場合、扉11が閉まっていると判断することができる。
【0031】
また、扉11が開いている状態、閉じている状態で処理方法を変更し、例えば扉11が開いている状態では、その時点で読み取られている管理用電子タグ4とは別のタグを検知した場合、共連れ警告することで二人以上の同時通過を阻止するなど、一人一人の確実な出入り方向の判定を行うことができる。
【0032】
また、2つの読み取り装置21,22から同時に扉用電子タグ4を読み取ることができる範囲においては、管理対象人物3が室内にいるのか、室外にいるのか判断が難しく、この状態で、電波が管理対象人物3によって遮断されることにより読み取りが不安定になった場合、さらに判断が難しくなる。
【0033】
このような、扉開放時の誤った入退室の判断を避けるために、扉11が閉じた状態での判断のみを行う、あるいは扉11が閉じた状態と開いた状態で異なった処理方法を行うことにより入退室の管理を正確に行うことができる。また、一般的な入退室を行う人及び物流管理装置と同様に、読み取り装置21,22を2つに抑えることができ、設置条件も従来技術に比べ容易である。
【0034】
扉用電子タグ41の設置が必要になるが、読み取り装置21,22の装置コストに比べてコストを大幅に削減することができ、簡易な装置構成で誤作動を防止することができことになる。扉用電子タグ41には、無電源式、電池式を用いた場合、配線工事も不要であり、設置コストも抑えることができる。一般的に管理対象に付与される電子タグを、管理を行う装置・システム側に付与し、動作を管理することにより、物流管理の精度を向上させ、かつ人及び物流管理装置のコストを引き下げることが可能になる。
【0035】
図5は本発明の実施の形態1を説明するための図である。管理対象人物3が扉11を通過後、扉用電子タグ41と室外側の読み取り装置21の間に存在する場面を示している。このとき、読み取り装置21と扉用電子タグ41との位置関係によっては、扉用電子タグ41は管理対象人物3によって電波が遮断され、室外側の読み取り装置21から読み取ることができないこともあり得る。
【0036】
このような場合には、室外側の読み取り装置21から扉用電子タグ41が読み取れない状況は扉11の開閉とは関係がなく、障害物が扉11との間に存在するものと判断できる。一方で管理対象用電子タグ4が読み取れた場合、上記障害物が管理対象人物3と判断でき、管理対象者人物3が室外側に存在すると判断が可能になる。よって、管理対象人物3による扉用電子タグ41の遮断を判断することにより、管理対象人物3が室内側にいるのか、室外側にいるのかを判断することができ、入退室の管理が可能になる。
【0037】
また、扉11の通過センサが設置されている場合、あるいは扉開閉状態の情報が取得可能な場合、これらの情報から扉11の開閉を判断し、扉用電子タグ41の遮蔽状態から管理対象人物3の室内外の判断を行うということも可能である。
【0038】
さらに、入室方向、あるいは退室方向のいずれか一方のみを管理すればよい場合、あるいは、扉11の通過事実のみを管理すればよい場合など、厳密な入退室管理が不要な場合、読み取り装置21,22をいずれか必要な方向一方のみにすることも可能である。特に、扉の開閉との関係で読み取り装置21を省略することができる。
【0039】
また、管理対象人物用タグ4保持者のみが通行すると限定されており、通過あるいは通過方向のみを管理したい場合、あるいは、管理対象人物用タグ4を持たない人物による入退室を認める扉の場合、施錠・開錠機能を持たなくとも良い。
実施の形態2.
図6は実施の形態2を説明するための図である。扉11の開き方向とは反対側に扉用電子41を設置するだけではなく、扉用電子タグ42を扉11の開き方向、室内側の読み取り装置22側に設置することも可能である。この場合、室内側の読み取り装置22の設置位置を回転軸12より扉のノブがある側にすることで、扉開放状態で、室内側の読み取り装置22から扉用電子タグ42が読み取り不能、扉が閉じると読み取り可能になり、扉の開閉状態の判別が可能になる。
【0040】
さらに、扉用電子タグ41(42)を扉11の片側ではなく、もう一方の側にも扉用電子タグ42(41)を設置し、扉11の両側に設置することも可能である。両側に設置した場合、室内側の読み取り装置22、室外側の読み取り装置21の各々で扉11の開閉状態を監視することができることから精度が向上する。また室内側、室外側の双方で管理対象人物3による、扉用電子タグ41,42の遮蔽が監視できることから、管理対象人物3の室内外の判定精度が向上する。このように、簡易な装置構成で誤作動を防止することができる。
実施の形態3.
図7は本発明の実施の形態3を説明するための図である。実施の形態1に対して、扉11に設けられた電子タグ41の代わりに、扉11を収納する扉11の扉枠部15に、通常は扉を「コの字」で囲む扉枠部15に扉枠用の電子タグ43が設けられている。例えば、扉枠用の電子タグ43は、扉枠部15の上部に、回転軸12と反対側の扉11のノブがある位置の上部に設けることができる。
【0041】
壁71,72によって第1の空間領域92及び第2の空間領域91に区切られた間に設けられ第1の空間領域92側に開く扉11がある。第2の空間領域91側の扉11の枠部に設けられた扉用の電子タグ43によって、扉の開閉状態を知ることができる。管理対象となる人又は物に取り付けられて人又は物を特定する人物特定用の電子タグ4がある。
【0042】
非接触の第1の読み取り装置22は、第1の空間領域92に設けられ人物特定用の電子タグ4の情報を読み取り、かつ扉11が開いている場合には扉用の電子タグ43の情報を読み取り、扉11が閉じている場合には扉用の電子タグ43の情報を読み取らない。ここで、扉11が金属製などであれば、電波を遮蔽する効果が大きいが、木製などの場合は電波を遮蔽する効果が小さい場合があり、扉11が閉まっている状態でも第1の読み取り装置22が読み取ってしまう場合がある。このような場合には、扉用の電子タグ43の下部、扉11に電波を遮蔽する遮断部材を設置するなどして対策をとることができる。もっとも、扉11が閉まっている場合、管理手段5で扉用の電子タグ43に対する電波が微弱であるため、閾値を設けることで扉の開閉を管理することもできる。
【0043】
第2の読み取り装置21は、第2の空間領域91に設けられ人物特定用の電子タグ4の情報を読み取る。なお、第2の読み取り装置21は、通常、扉用の電子タグ43を常に読み込んでいる状態である。
【0044】
管理手段5は、第1の読み取り装置22及び第2の読み取り装置21で読み取った情報に基づき人又は物の移動を管理する。管理対象人物3が備えている電子タグ4を通じて管理対象人物3を認証することになる。具体的な認証方法は実施の形態1と同様にして行うことができる。また、実施の形態1で述べた様々な効果を得ることができ、簡易な装置構成で誤作動を防止することができる。第2の空間領域91側の扉11の面に設けられた扉用の電子タグ41を更に備えることで、実施の形態1と組み合わせて、実施することもできる。
実施の形態4.
図8は本発明の実施の形態4を説明するための図である。壁71,72によって第1の空間領域92及び第2の空間領域91に区切られた間に、左右方向に稼働するスライド式のドア13が設けられている。ドア13は矢印の方向にスライドされ、ドア13が開く際にはドア13を収納し電波を遮蔽するドア収納部75に収納される。ここで、電波を遮蔽するには、例えば、電波を遮蔽する金属などの遮蔽部材74をドア収納部75が備えていればよい。ドア用の電子タグ44が第1の空間領域91側のドア13の面に設けられている。ここでも、電子タグ44は、通常、ドア13の上部に設けられ、また、ドア13の収納が開始すれば直ぐに電波が遮断されるようにドア収納部75に近い位置に設けられる。管理対象となる人又は物(管理対象人物3)は人又は物を特定する人物特定用の電子タグ4を取り付けている。
【0045】
(第1の)読み取り装置21は、非接触で第1の空間領域91に設けられ人物特定用の電子タグ4の情報を読み取り、かつドア13が閉じている場合にはドア用の電子タグ44の情報を読み取り、ドア13が開いている場合にはドア用の電子タグ44の情報を読み取らない。(第2の)読み取り装置22は、非接触で第2の空間領域92に設けられ人物特定用の電子タグ4の情報を読み取る。
【0046】
管理手段5(図示せず)は、第1の読み取り装置22及び第2の読み取り装置21で読み取った情報に基づき人又は物の移動を管理する。管理対象人物3が備えている電子タグ4を通じて管理対象人物3を認証することになる。具体的な認証方法は実施の形態1と同様にして行うことができる。また、実施の形態1で述べた様々な効果を得ることができ、簡易な装置構成で誤作動を防止することができる人物流管理装置である。
【0047】
なお、ドア13は自動ドアでも同様のことがいえる。また、ドア収納部75は戸袋状とは限らず、開放型であってもドア13が閉じている場合に、読み取り手段21が電子タグ44を読み取らなければよい。
【0048】
エレベータに用いることにより、管理対象人物3が何階から何階へ移動したのか、フロア間の移動も判断することができる。また、車両通過用ゲート、通過車両や、その車両が積載する荷物に電子タグ4を設置することにより、例えば、フォークリフト、トラックなど、物資輸送用車両や輸送対象物資の入出管理、流通管理を行うことができる。
【0049】
さらに、物資倉庫、貯蔵庫の物資保管場所に電子タグを設置することにより、電子タグが読めなくなることにより、保管場所が何らかの形で占有されていることが監視でき、保管場所の空き状況管理にも用いることができる。駐車場においては、その駐車スペース毎に電子タグを設置することにより、駐車スペース毎に特別な機器を用意・設置する必要なく、電子タグを設置するだけで、駐車場の入庫状況管理を行うことができる。
実施の形態5.
図9は実施の形態5を説明するための図である。壁71,72によって第1の空間領域92及び第2の空間領域91に区切られた間に、左右方向に稼働するスライド式のドア13が設けられている。ドア13は矢印の方向にスライドされて、ドア13の開閉がなされる。第2の空間領域92側のドア13のドア枠部76には、ドア枠部用の電子タグ45が設けられている。なお、図ではドア枠部76は点線で表示している。
【0050】
ドア13は矢印の方向にスライドされ、ドア13が開く際にはドア13がドア収納部75に収納される。ここではドア13が電波を遮蔽することになる。電波を遮蔽するには、例えば、ドア13が金属部材で構成されている場合がある。また、非金属、例えば、ガラス部材の場合には、ドア13が閉まっているときにのみ、電子タグ45と非接触の読み取り装置21との間に電波が遮蔽されるように、遮蔽部材を設ければよい。遮蔽部材はドア13の電子タグ45相当部に設けることになる。また、電子タグ45は、通常、ドア枠部45の上部に設けられ、また、ドア13の収納が開始すれば直ぐに電波が通るようにドア収納部75と反対側に近い位置に設けられる。管理対象となる人又は物(管理対象人物3)は人又は物を特定する人物特定用の電子タグ4を取り付けている。
【0051】
非接触の(第1の)読み取り手段21は、第1の空間領域91に設けられ人物特定用の電子タグ4の情報を読み取り、かつドア13が開いている場合にはドア枠部用の電子タグ45の情報を読み取り、ドアが閉じている場合にはドア枠部用の電子タグ45の情報を読み取らない。(第2の)読み取り装置22は、第2の空間領域92に設けられ人物特定用の電子タグ4の情報を読み取る。なお、第2の読み取り装置21は、通常、ドア枠部用の電子タグ45を常に読み込んでいる状態である。
【0052】
管理手段5(図示せず)は、第1の読み取り装置22及び第2の読み取り装置21で読み取った情報に基づき人又は物の移動を管理する。管理対象人物3が備えている電子タグ4を通じて管理対象人物3を認証することになる。具体的な認証方法は実施の形態1と同様にして行うことができる。また、実施の形態1及び4で述べた様々な効果を得ることができ、簡易な装置構成で誤作動を防止することができる人物流管理装置である。さらに、第1の空間領域91側のドア13の面に設けられたドア用の電子タグ43を更に備えることで、実施の形態4と組み合わせて、実施することもできる。
実施の形態6.
図10は実施の形態6を説明するための図である。ここでは、管理対象人物3が扉、ドアを出入りする箇所を総称して、出入口77として点線で表示している。この出入口77は実施の形態1から5の扉あるいはドアに相当する箇所であり、本実施の形態は、実施の形態1から5のいずれかを前提にして、さらに構成物を加えたものである。
【0053】
具体的には、壁71,72によって第1の空間領域及び第2の空間領域91,92に区切られた間に設けられた出入口77周辺の床に網目状に複数の床用の電子タグ78が設けられている。ここで、網目状とは、格子状、放射状を含む概念であり、無数の床用の電子タグ78が床一面に埋め込まれている状態である。また、第1及び第2の読み取り手段21,22は床用の電子タグ78の情報を読み取り、管理装置5(図示せず)は人又は物の軌跡に基づいて人又は物の移動を管理している。
【0054】
床面上に床面設置電子タグ78が大量に設置されている。床面設置電子タグ78の一部が読み取れなくなった場合、扉(ドア)による電波妨害を除けば、管理対象人物3などによる遮断と考えられる。床面設置電子タグ78の設置位置を把握しておくことにより、床面設置電子タグ78の一部が読めなくなった場合、この読めなくなった電子タグ78の位置に管理対象人物3又は他の障害物の設置・通過などと判断することができ、管理対象人物3の通過方向の正確な判断、他障害物の検知も可能となる。
【0055】
床面設置電子タグ78が疎に設置されていた場合は、管理対象人物3や障害物により十分遮断できず、床面設置電子タグ78の読み取りが可能な場合もある。床面設置電子タグ78が完全遮断されていないときにこのような事象がおきる可能性がある。この様な場合、床面設置電子タグ78と読み取り装置21,22の間にやり取りされる電波が部分的に遮断されていれば、読み取り時の電波強度を測定することにより、電波強度が遮断されていない状態に比べて低いものとなるため、部分遮断が起こっているものと判断できる。このような部分遮断状態を判断することにより、管理対象人物3や障害物の有無を判断することが可能である。
【0056】
なお、部分遮断は、床面設置電子タグ78に比べて、管理対象人物3や障害物の大きさが十分に大きくない場合、厚みが薄い、内部構造が希薄等の理由により電波の透過性が良い場合、部分的に床面設置電子タグ78が隠蔽された場合、床面設置電子タグ78と管理対象人物3や障害物との間の距離が十分に存在する場合などに起こりうる。
【0057】
また、床面設置電子タグ78を近接に床面に設置した場合、床面上での管理対象人物3の他にも、床面上に設置された、あるいは移動中の障害物の有無が判断できる。同様に壁面、天井面、扉自身への設置を行うことで、壁面、天井面、扉付近についても管理対象人物3、障害物の有無を判断することができる。また、読み取り装置と共に建物必要部部分に配置することにより、その配置された領域において人の流れを監視することができる。例えば、イベント施設の通路、エスカレータ、エレベータなど、人物の移動スペースに適宜配置することで、目視による確認の必要なく、人の偏在、混雑箇所の把握ができ、小売販売店の通路に設置することにより、プライバシーを侵害することなく人の流れを把握することができ、マーケティング応用に利用することができる。このように、簡易な装置構成で誤作動を防止することができる人物流管理装置である。
【符号の説明】
【0058】
3 管理対象人物、4 電子タグ、5 管理装置、9 信号機、11 扉、12 回転軸、13 ドア、15 扉枠部、21,22 読み取り装置、41,42,43,44,45 電子タグ、61 可動範囲、71,72 壁、91,92 空間領域、74 遮蔽部材、75 ドア収納部、76 ドア枠部、77 出入口、78 電子タグ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
壁によって第1の空間領域及び第2の空間領域に区切られた間に設けられ前記第1の空間領域側に開く扉と、
前記第2の空間領域側の前記扉の面に設けられた扉用の電子タグと、
管理対象となる人又は物に取り付けられて前記人又は物を特定する人物特定用の電子タグと、
前記第1の空間領域に設けられ前記人物特定用の電子タグの情報を読み取り、かつ前記扉が開いている場合には前記扉用の電子タグの情報を読み取り、前記扉が閉じている場合には前記扉用の電子タグの情報を読み取らない非接触の第1の読み取り手段と、
前記第2の空間領域に設けられ前記人物特定用の電子タグの情報を読み取る第2の読み取り手段と、
前記第1の読み取り手段及び前記第2の読み取り手段で読み取った情報に基づき前記人又は物の移動を管理する管理手段とを備えたことを特徴とする人物流管理装置。
【請求項2】
壁によって第1の空間領域及び第2の空間領域に区切られた間に設けられ前記第1の空間領域側に開く扉と、
前記第2の空間領域側の前記扉の枠部に設けられた扉用の電子タグと、
管理対象となる人又は物に取り付けられて前記人又は物を特定する人物特定用の電子タグと、
前記第1の空間領域に設けられ前記人物特定用の電子タグの情報を読み取り、かつ前記扉が開いている場合には前記扉用の電子タグの情報を読み取り、前記扉が閉じている場合には前記扉用の電子タグの情報を読み取らない非接触の第1の読み取り手段と、
前記第2の空間領域に設けられ前記人物特定用の電子タグの情報を読み取る第2の読み取り手段と、
前記第1の読み取り手段及び前記第2の読み取り手段で読み取った情報に基づき前記人又は物の移動を管理する管理手段とを備えたことを特徴とする人物流管理装置。
【請求項3】
壁によって第1の空間領域及び第2の空間領域に区切られた間に設けられた左右方向に稼働するスライド式のドアと、
前記ドアが開く際に前記ドアを収納し電波を遮蔽するドア収納部と、
前記第1の空間領域側の前記ドアの面に設けられたドア用の電子タグと、
管理対象となる人又は物に取り付けられて前記人又は物を特定する人物特定用の電子タグと、
前記第1の空間領域に設けられ前記人物特定用の電子タグの情報を読み取り、かつ前記ドアが閉じている場合には前記ドア用の電子タグの情報を読み取り、前記ドアが開いている場合には前記ドア用の電子タグの情報を読み取らない非接触の第1の読み取り手段と、
前記第2の空間領域に設けられ前記人物特定用の電子タグの情報を読み取る第2の読み取り手段と、
前記第1の読み取り手段及び前記第2の読み取り手段で読み取った情報に基づき前記人又は物の移動を管理する管理手段とを備えたことを特徴とする人物流管理装置。
【請求項4】
壁によって第1の空間領域及び第2の空間領域に区切られた間に設けられた左右方向に稼働するスライド式のドアと、
前記第2の空間領域側の前記ドアの枠部に設けられたドア枠部用の電子タグと、
管理対象となる人又は物に取り付けられて前記人又は物を特定する人物特定用の電子タグと、
前記第1の空間領域に設けられ前記人物特定用の電子タグの情報を読み取り、かつ前記ドアが開いている場合には前記ドア枠部用の電子タグの情報を読み取り、前記ドアが閉じている場合には前記ドア枠部用の電子タグの情報を読み取らない非接触の第1の読み取り手段と、
前記第2の空間領域に設けられ前記人物特定用の電子タグの情報を読み取る第2の読み取り手段と、
前記第1の読み取り手段及び前記第2の読み取り手段で読み取った情報に基づき前記人又は物の移動を管理する管理手段とを備えたことを特徴とする人物流管理装置。
【請求項5】
壁によって第1の空間領域及び第2の空間領域に区切られた間に設けられた出入口周辺の床に網目状に複数の床用の電子タグを設け、
第1及び第2の読み取り手段は床用の電子タグの情報を読み取り、
管理手段は人又は物の軌跡に基づいて前記人又は物の移動を管理することを特徴する請求項1から4のいずれか1項に記載の人物流管理装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−48750(P2011−48750A)
【公開日】平成23年3月10日(2011.3.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−198235(P2009−198235)
【出願日】平成21年8月28日(2009.8.28)
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】