説明

伝送方法、伝送システム、送信方法、送信装置、受信方法及び受信装置

【課題】HDMI規格などの既存の映像データの伝送規格を利用して、比較的簡単に立体表示用の映像データを伝送できるようにする。
【解決手段】所定ビット単位の映像データを、画素クロックに同期して、色データ毎に個別の伝送ラインを使用して、ソース側装置からシンク側装置に伝送するものに適用する。ソース側装置からシンク側装置に伝送する映像データは、左目用映像データと右目用映像データとで構成される立体表示用の映像データとし、左目用映像データと右目用映像データとを、それぞれ1画素毎に前記所定ビット数で構成する。両データの伝送状態としては、左目用映像データと右目用映像データのいずれか一方に、他方を1画素単位で付加して、1画素の映像データを、所定ビット数の2倍のビット数で構成して、画素クロックに同期したタイミングで伝送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、HDMI(High-Definition Multimedia Interface)規格と称されるデジタル映像・音声入出力インターフェース規格に適用して好適な伝送方法及び伝送システム、並びにこの伝送システムに適用される送信方法、送信装置、受信方法及び受信装置に関し、特に、デジタル映像・音声入出力インターフェース規格を使用して立体表示用の映像データを伝送する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、複数台の映像機器の間で、非圧縮のデジタル映像データなどを伝送させるインターフェース規格として、HDMI規格と称されるものが開発されている。HDMI規格は、映像データを、各色の原色データとして、1画素単位で個別に伝送する規格である(以下画素をピクセルと称する)。音声データ(オーディオデータ)についても、映像データのブランキング期間に、映像データの伝送ラインを使用して伝送するようにしてある。伝送する原色データは、赤,緑,青の加法混色の3チャンネルの原色データ(Rデータ,Gデータ,Bデータ)を伝送する場合、もしくはY,Cb,Crといった輝度および色差信号による場合などがある。
【0003】
各色の1ピクセルのデータは、基本的に8ビットで構成される。水平同期信号や垂直同期信号などの同期信号についても、それぞれの同期信号が配置されるタイミングに送信される。また、映像データのピクセルクロックの伝送ラインと、制御データの伝送ラインについても設けてある。
【0004】
図12は、HDMI規格のインターフェースで、原色データ(Rデータ,Gデータ,Bデータ)を伝送する場合の例の概要を示した図である。映像データについては、チャンネル0とチャンネル1とチャンネル2との3つのチャンネルで、BデータとGデータとRデータとを個別に伝送するようにしてある。図12の例では、ピクセル0、ピクセル1、ピクセル2、ピクセル3の4画素のデータを送る期間を示してあり、それぞれのチャンネルの1ピクセルのデータが8ビットで構成されている。
【0005】
即ち、Bデータ(青データ)については、チャンネル0を使用して、ピクセル0の期間に、8ビットのB0データが送られ、以下、8ビットのB1データ、B2データ、B3データがピクセルクロック(図示せず)に同期して順に送られる。Gデータ(緑データ)については、チャンネル1を使用して、ピクセル0の期間に、8ビットのG0データが送られ、以下、8ビットのG1データ、G1データ、G2データ、G3データがピクセルクロックに同期して順に送られる。Rデータ(赤データ)については、チャンネル2を使用して、ピクセル0の期間に、8ビットのR0データが送られ、以下、8ビットのR1データ、R2データ、R3データがピクセルクロックに同期して順に送られる。
【0006】
図12では示していないが、HDMI規格のインターフェースでは、別のチャンネルを使用して、制御データやピクセルクロックを伝送するようにしてある。制御データについては、映像データの送信側機器(ソース側機器)から受信側機器(シンク側機器)への伝送だけでなく、受信側機器(シンク側機器)から送信側機器(ソース側機器)への伝送も行える構成としてある。また、ソース側機器では、8ビット単位でデータを暗号化してあり、シンク側機器では、8ビット単位でデータをその暗号化からの復号化を行うようにしてある。
【0007】
このように、HDMI規格のインターフェースでは、1ピクセルを、1色あたり8ビットで送ることを前提として規格化されたものである。
【0008】
特許文献1には、HDMI規格の詳細についての記載がある。
【特許文献1】WO2002/078336号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
ところで、映像表示形態として、立体表示が可能なものが近年各種実用化されている。この立体表示を行う基本的な原理としては、左目用の映像表示と、右目用の映像表示とを個別に行う。そして、それぞれの映像表示を、視聴者の左目と右目に個別に入射させるようにして、視聴者に立体映像として認識させるものである。左目用の映像表示と、右目用の映像表示とを個別に行う処理としては、例えば液晶シャッタなどを使用して、左目用の映像と右目用の映像とを、それぞれの目だけに入射させる処理例や、偏光フィルタを利用して、それぞれの目用の映像を分離する処理例などがある。
【0010】
いずれにしても、立体映像表示処理を行う際には、左目用の映像データと、右目用の映像データとの2つの映像データを同期して伝送することが必要である。従って、従来立体映像を表示する場合には、映像信号源から表示装置に映像データを伝送する伝送ライン(映像用ケーブル)として、左目用の映像データを伝送するラインと、右目用の映像データを伝送する伝送ラインの2つの映像伝送ラインが必要であり、接続構成が複雑である問題があった。
【0011】
左目用の映像データと右目用の映像データとを、1つの映像伝送ラインに多重化して伝送するような構成も考えられるが、その場合には、立体映像伝送用の専用の伝送構成が必要になり、立体映像表示を行わない通常の映像表示とは伝送構成に汎用性が無くなってしまう問題があった。
【0012】
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、HDMI規格などの既存の映像データの伝送規格を利用して、比較的簡単に立体表示用の映像データを伝送できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明は、所定ビット単位の映像データを、画素クロックに同期して、色データ毎に個別の伝送ラインを使用して、ソース側装置からシンク側装置に伝送する伝送方式を利用して映像データを伝送するものに適用される。そして、ソース側装置からシンク側装置に伝送する映像データとして、左目用映像データと右目用映像データとで構成される立体表示用の映像データとし、左目用映像データと右目用映像データとを、それぞれ1画素毎に前記所定ビット数で構成する。さらに、左目用映像データと右目用映像データのいずれか一方の映像データに、1画素毎に、所定ビットの他方の映像データを付加して、1画素の映像データを、所定ビット数の2倍のビット数のデータで構成する。この所定ビット数の2倍のビット数のデータを、画素クロックに同期したタイミングで伝送して、立体表示用の映像データを伝送するようにしたものである。
【0014】
このようにしたことで、1組の伝送ラインを使用して、左目用映像データと右目用映像データの内の一方の映像データの付加データとして、他方の映像データが伝送され、ビット数の多い映像データを伝送可能な伝送規格に適用可能となる。
これを実現するためには、1ピクセルの1色あたりのビット数を、8ビット以上とすることを提案する。例えば、1ピクセルの1色あたりのビット数を、16ビットとすることを提案する。
図13は、HDMI規格のインターフェースで、1ピクセルの1色あたり16ビットのデータを伝送することを想定した、伝送状態の例である。HDMI規格は既に説明したように、8ビットを1単位でデータを伝送することを想定した規格であり、1ピクセルクロックで、8ビット伝送する構成としてあり、16ビットのデータを伝送するためには、2ピクセルクロックが必要である。図13の例では、2ピクセルクロックで、1ピクセルのデータを伝送するデータ配置としてある。図13に示したフェーズ0,1,2,3が、それぞれ1ピクセルクロックの1周期を示している。この図13に示すように、2クロック期間を利用することで、2倍のビット数である1ピクセル16ビットの映像データを伝送することができる。なお、この図13に示すデータ伝送の場合には、1つのピクセルの伝送に、2ピクセルクロック期間が必要であるので、ピクセルクロックについても対応して2倍に高周波数化する必要がある。
【発明の効果】
【0015】
本発明によると、左目用映像データと右目用映像データの内の一方の映像データの付加データとして、他方の映像データが伝送され、ビット数の多い映像データを伝送可能な伝送規格に適用可能となり、例えばHDMI規格を利用して簡単に立体表示用の映像データを伝送できるようになる。また、受信側の表示装置が立体映像表示に対応していない場合には、付加データを無視して受信処理すればよく、立体表示用の映像伝送と、通常の映像伝送との互換性が保てる。さらに、伝送形態としては、伝送規格で定められたビット数(例えば8ビット)の伝送単位を維持した伝送形態であり、左目用映像データと右目用映像データとを同時に伝送させる場合であっても、所定ビット単位での暗号化や復号化が、規格で定められた状態で行える。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の一実施の形態を、図1〜図9を参照して説明する。
【0017】
本例においては、HDMI規格でソース側機器からシンク側機器に映像データなどを伝送する伝送システムに適用したものである。図1は、本例のシステム構成例を示した図で、ソース側機器であるビデオ記録再生装置10と、シンク側機器であるテレビジョン受像機30とを、HDMIケーブル1で接続して、ビデオ記録再生装置10から映像データや音声データを、テレビジョン受像機30に伝送する構成としてある。本例のビデオ記録再生装置10は、立体(3D)映像表示用の映像データを記録し再生することができる構成としてあり、テレビジョン受像機30は、立体映像の表示処理が行える受像機としてある。以下の説明で、HDMI規格について、必要な構成などを順に説明するが、基本的には既存のHDMI規格をそのまま適用してあり、HDMIケーブル1の構成などは従来と同じである。
【0018】
まず、ビデオ記録再生装置10について説明すると、ビデオ記録再生装置10は記録再生部11を備え、映像データや音声データを記録し再生することができる。記録再生部11としては、例えばハードディスクドライブ(HDD)装置を使用できる。立体映像表示用のデータを記録再生部11に記録する場合には、1つの映像コンテンツで、左目用映像データと右目用映像データとの2系統の映像データが記録されることになる。記録再生部11で再生して得た映像データは、映像処理部12に供給し、再生して得た音声データは、音声処理部14に供給する。また、チューナ16を備え、そのチューナ16で受信して得た映像データ及び音声データを、映像処理部12及び音声処理部14に供給する。
【0019】
映像処理部12では、再生又は受信して得た映像データを、伝送用の映像データとする処理が行われる。ここで、本例の映像処理部12で立体映像表示用のデータを処理する場合には、左目用映像データと右目用映像データとの2系統の映像データを同時に処理できる構成としてある。左目用映像データと右目用映像データは、本例の場合、それぞれ1ピクセルが1色あたり8ビットのデータ(即ち3色合わせて1ピクセルあたり24ビットのデータ)としてある。
【0020】
音声処理部14は、再生又は受信して得た音声データを、伝送用の音声データとする処理が行われる。
【0021】
映像処理部12及び音声処理部14が出力する映像データ及び音声データは、HDMI伝送処理部20に供給する。HDMI伝送処理部20は、HDMI規格のインターフェースの伝送処理を行う回路部であり、例えば集積回路化してある。HDMI伝送処理部20に供給される映像データ及び音声データは、多重化回路21で多重化する。
【0022】
立体映像表示用の映像データを再生した場合には、左目用映像データと右目用映像データが記録再生部11に供給されて、左目用映像データと右目用映像データが多重化される。ここでは、それぞれの映像データが、1ピクセルの1色ごとに8ビットで構成されているので、1ピクセルの1色の伝送に16ビット期間を使用し、その16ビットの伝送期間の前半に左目用映像データを配置し、後半に右目用映像データを配置する。後半に配置した右目用映像データは、前半に配置した左目用映像データの付加データとなる。なお、前半に右目用映像データを配置し、後半に左目用映像データを配置するようにしてもよい。具体的なデータ配置と伝送状態の詳細は後述する。
【0023】
音声データについては、映像データが伝送されるチャンネルのブランキング期間を使用して伝送するように、多重化を行うようにしてある。この音声データをブランキング期間に配置して伝送する処理は、HDMI規格でフォーマット化された一般的な伝送処理である。
【0024】
そして、多重化回路21で多重化された伝送用のデータを、HDCP暗号化部22で暗号化する。HDCP暗号化部22は、HDCP(High-bandwidth Digital Content Protection System)規格で、少なくとも映像データが伝送されるチャンネルの暗号化を行うようにしてある。ここでの暗号化は、1チャンネルの8ビットのデータを単位として行うようにしてある。
【0025】
HDCP暗号化部22で暗号化されたデータは、伝送処理部23に供給し、各色のピクセルデータを個別のチャンネルに配置し、またピクセルクロックチャンネルや制御データチャンネルなども、それぞれ対応したクロックやデータとし、HDMI端子24に接続されたHDMIケーブル1に送出する。
【0026】
HDMIケーブル1は、テレビジョン受像機30のHDMI端子41に接続するようにしてある。
次にテレビジョン受像機30の構成について説明する。テレビジョン受像機30のHDMI端子41に接続されたHDMIケーブル1で伝送されたデータは、HDMI伝送処理部40内の伝送処理部42で、ピクセルクロックに同期して検出(受信)される。検出された各チャンネルのデータは、HDCP復号化部42で送信時の暗号化からの復号化を行う。ここでの復号化についても、1チャンネルごとに8ビット単位で行われる。
【0027】
復号化されたデータは、多重分離回路44に供給して、各チャンネルに多重化されたデータを分離する。ここでの分離処理としては、映像が伝送されるチャンネルのブランキング期間に配置された音声データを、映像データから分離する。また、映像データとして、立体表示用の映像データである場合には、左目用映像データと右目用映像データとを分離する。但し、後述するように、立体映像表示をしないモード(通常の表示モード)の場合には、いずれか一方の映像データ(例えば左目用映像データ)だけを抽出する。このいずれか一方の映像データだけを抽出する処理例の詳細については、図9のフローチャートの説明する際に後述する。
【0028】
多重分離回路44で分離された各映像データについては、映像選択部31に供給する。映像選択部31では、このテレビジョン受像機30の制御部36からの指示に基づいて、いずれかの映像を選択又は合成し、選択又は合成された映像データを映像処理部32に供給する。映像処理部32では、供給される映像データに必要な映像処理を施し、表示処理部33に供給する。表示処理部33では、表示パネル60を駆動する処理を行う。立体映像を表示させる具体的な処理例については後述する。
【0029】
多重分離回路44で分離された音声データについては、音声処理部34に供給し、アナログ変換などの音声処理を行い、処理された出力を出力処理部35に供給して、スピーカ駆動用に増幅などの処理を行い、出力処理部35に接続されたスピーカ51,52から出力させる。
【0030】
多重分離回路44で分離された制御データについては、制御部36に供給する。なお、制御データについては、制御データ用のチャンネルを使用して、このテレビジョン受像機30の制御部36から、ビデオ記録再生装置10側の制御部15に送ることもできる。
【0031】
図2は、ビデオ記録再生装置10の伝送処理部23と、テレビジョン受像機30の伝送処理部42との間で、HDMIケーブル1で伝送される各チャンネルのデータ構成例を示した図である。図2に示すように、映像データを伝送するチャンネルとして、チャンネル0と、チャンネル1と、チャンネル2の3つのチャンネルが用意してあり、さらにピクセルクロックを伝送するクロックチャンネルが用意してある。また、制御データ伝送チャンネルとしての、DDC(Display Data Channel)ライン及びCEC(Consumer Electronics Control)ラインが用意してある。DDCラインは、主として表示を制御するデータを伝送する伝送路であり、CECラインは、主として接続された機器間で、機器制御のデータなどを相互に伝送する伝送路である。
【0032】
送信側では、映像データを伝送するチャンネル毎に、伝送処理部(送信部)23a,23b,23cが伝送処理部23内に用意してあり、受信側でも、映像データを伝送するチャンネル毎に、伝送処理部(データ受信部)42a,42b,42cが伝送処理部42内に用意してある。
【0033】
各チャンネルの構成について説明すると、チャンネル0では、Bデータのピクセルデータと、垂直同期データと水平同期データと補助データとを伝送するようにしてある。チャンネル1では、Gデータのピクセルデータと、2種類の制御データ(CTL0,CTL1)と、補助データとを伝送するようにしてある。チャンネル2では、Rデータのピクセルデータと、2種類の制御データ(CTL2,CTL3)と、補助データとを伝送するようにしてある。
【0034】
図3は、本例の伝送構成で伝送される映像データの、1フレームのライン構成及びピクセル構成を示した図である。本例の場合に伝送される映像データ(主映像データ)は、非圧縮データ(即ち1画素単位の映像データ)であり、垂直ブランキング期間及び水平ブランキング期間が付加されている。具体的には、図3の例では、表示される映像エリア(アクティブビデオエリアとして示すエリア)として、480ライン×720ピクセルのピクセルデータとしてあり、ブランキング期間まで含めたライン数及びピクセル数として525ライン及び858ピクセルとしてある。ブランキング期間中のダブルハッチング(右方向と左方向の斜線の重なり部分)で示すエリアはデータアイランドと称される、補助データが付加可能な期間である。
【0035】
次に、本例の伝送構成で、ピクセルデータが伝送されるチャンネル0とチャンネル1とチャンネル2を使用して、映像データが伝送される状態について説明する。本例の伝送構成は、HDMI規格に準拠した伝送構成であり、通常の映像データ(即ち立体表示用でない映像データ)を伝送する場合には、背景技術の欄で説明した、図12又は図13の伝送構成で、映像データの伝送が行われる。即ち、各色の1ピクセルが8ビットで構成されている場合、1ピクセルクロックに同期して、チャンネル0,1,2で、それぞれ1ピクセルのデータである8ビットデータが配置されて、伝送される(図12の伝送処理)。
【0036】
そして、立体表示用の映像データをビデオ記録再生装置10からテレビジョン受像機30に伝送する場合には、図4に示す伝送構成とする。この例では、B,G,Rの各色の左目用映像データを、1ピクセル8ビットで構成し、B,G,Rの各色の右目用映像データについても、1ピクセル8ビットで構成し、左右の映像データを同じデータ量としてある。伝送構成としては、1ピクセルの左右の映像データを、クロックチャンネルで伝送されるピクセルクロックの2クロック周期で伝送する。即ち、2ピクセルクロック期間の前半のクロック周期(図4のフェーズ0,2の期間)に、B,G,Rの各色の左目用映像データを、それぞれチャンネル0,1,2を使用して伝送する。そして、2ピクセルクロック期間の後半のクロック周期(図4のフェーズ1,3の期間)に、B,G,Rの各色の右目用映像データを、それぞれチャンネル0,1,2を使用して伝送する。前半の左目用映像データと、後半の右目用映像データとは、それぞれ同じ画素位置のデータである。ブランキング期間についても、2ピクセルクロック期間の前半と後半とで、同じデータ構成のブランキング期間用のデータを伝送する。
【0037】
図4の伝送状態をより詳細に説明すると、例えば、ピクセル0のデータについては、チャンネル0のBデータについては、フェーズ0で、8ビットの左目用青データB0Lを伝送し、次のフェーズ1で、8ビットの右目用青データB0Rを伝送する。チャンネル1のGデータについては、フェーズ0で、8ビットの左目用緑データG0Lを伝送し、次のフェーズ1で、8ビットの右目用緑データG0Rを伝送する。チャンネル2のRデータについては、フェーズ0で、8ビットの左目用赤データR0Lを伝送し、次のフェーズ1で、8ビットの右目用赤データR0Rを伝送する。なお、図4の立体表示用の映像データを伝送する場合には、図12に示した通常表示用の各色8ビットの映像データを伝送する場合に比べて、画素クロックは2倍の周波数にする必要がある。
【0038】
図5は、このような立体表示用の映像データの伝送構成とした場合に、ソース側から、伝送データの構成について指示するデータである、VSDBと称されるデータで、多重化データ例をシンク側に指示する場合の例である。VSDBのデータは、DDCライン(図2)を使用して伝送されるデータである。この例のVSDBの場合には、6バイト目のデータで、1ピクセルが何ビットのデータであるかが示される。本例の場合には、1色の1ピクセルごとに8ビットで合計24ビットのデータであることが示される。そして、立体映像データの伝送であるか否かが、所定のビット位置を使用して示される。
【0039】
シンク側機器(テレビジョン受像機30)の制御部36(図1)では、このVSDBのデータを判断して、図4に示した立体表示用の映像データの伝送であるのか、或いは図12又は図13に示した通常の映像データ伝送であるのかが、判断される。図12の例の1ピクセルが8ビットか、図13の例の1ビットが167ビットかの区別についても、図5の6バイト目の1ピクセルが何ビットのデータかで判断される。
【0040】
テレビジョン受像機30の制御部36では、この判断に基づいて、受信した映像データから、左目用映像データと右目用映像データの分離や、それぞれの映像データを使用した立体表示処理を実行させる。
【0041】
図6は、テレビジョン受像機30での立体映像の表示例を示したものである。立体映像の表示原理は、図6に示すように、テレビジョン受像機30の画面上に、左目用映像30Lと右目用映像30Rとを表示させ、それぞれの映像を、視聴者の左目と右目に個別に入射させて、視聴者に立体映像として認識させるものである。次に、左目用映像30Lと右目用映像30Rとを、視聴者の左目と右目に個別に入射させる処理例について説明する。
【0042】
図7は、視差バリア方式で左右の目に個別の映像を入射させる表示例である。図7(a)は立体視表示時の場合であり、図7(b)は、立体視でない通常表示時の場合である。この例では、表示パネル60としてTFT型の液晶表示パネル61を使用してあり、TFT液晶パネル61とバックライト63との間に、スイッチ液晶パネル62を挟むようにしてある。スイッチ液晶パネル62は、図7(a)に示すように、立体視の場合には、所定間隔で不透明になって、バックライト63からの光が選択的にTFT液晶パネル61を透過するようになる。TFT液晶パネル61上の画素は、左目用画素61Lと右目用画素61Rとが交互に配置してあり、左目用画素61Lは左目用映像データによる画素駆動が行われ、右目用画素61Rは右目用映像データによる画素駆動が行われる。
【0043】
このように構成したことで、スイッチ液晶パネル62で不透明にする間隔と、左目用画素61Lと右目用画素61Rとの配列間隔とを適切に選定することで、バックライト63からの照明光の画素の透過状態として、左目用画素61Lの透過光の光路(破線で示す)と、右目用画素61Rの透過光の光路(実線で示す)とが、それぞれ異なる角度を持つことになり、結果的に左目に左目用画素61Lで表示された映像が入射し、右目に右目用画素61Rで表示された映像が入射して、立体視ができる。
【0044】
この表示パネルで立体視でない通常表示を行う際には、図7(b)に示すように、スイッチ液晶パネル62は透明状態とする。TFT液晶パネル61の左目用画素61Lと右目用画素61Rとについては、同じ映像データにより駆動させて表示さ、通常のTFT型の液晶表示パネルと同様の表示を行う。この図7に示した視差バリア方式の表示の場合には、1枚の液晶パネル上に、左目用映像と右目映像とを1画素間隔で並べて同時に表示させる処理が行われるので、テレビジョン受像機30内の映像選択部31で、左目用映像と右目映像とを1画素間隔で並べる合成処理が必要となる。
【0045】
図8は、液晶シャッタ方式による立体視表示例である。この場合には視聴者は、液晶シャッタ71L,71Rが左右に個別に取付けられたメガネ71を装着する。このメガネ71は、テレビジョン受像機30の画面上に右目用の映像が表示されている場合には、左の液晶シャッタ71Lを不透明とし、右の液晶シャッタ71Rを透明とする。また、テレビジョン受像機30の画面上に左目用の映像が表示されている場合には、右の液晶シャッタ71Rを不透明とし、左の液晶シャッタ71Lを透明とする。
【0046】
そして、テレビジョン受像機30の画面に表示される映像として、1フレームごとに交互に、左目用映像30a,右目用映像30b,左目用映像30c,‥‥と交互に表示させ、メガネ71のシャッタ制御も連動して行う。このようにすることで、視聴者は表示映像を立体視することができる。この図8に示した液晶シャッタ方式の表示の場合には、1枚の液晶パネル上に、左目用映像と右目映像とを時分割で順に表示させる処理が行われるので、テレビジョン受像機30内の映像選択部31で、左目用映像と右目映像とを分離して、時分割で後段の回路に供給する処理が必要となる。
【0047】
次に、本例のテレビジョン受像機30のHDMI端子41に映像データが入力した場合の、制御部36の制御による処理例を、図9のるフローチャートを参照して説明する。まず制御部36は、HDMI端子41に映像データの入力があるか否か判断し(ステップS11)、入力があるまで待機する。ここで、入力があると判断した場合には、DDCチャンネルで伝送されるVSDBのデータから、映像データ構成を判断する(ステップS12)。この判断で、立体視用の映像(即ち図4に示したデータ構成)が入力したか否か判定し(ステップS13)、立体視用の映像入力と判断した場合には、現在のテレビジョン受像機30の映像表示モードが立体視モード(3D表示モード)であるか否か判断する(ステップS14)。ここで、立体視モードが設定されていると判断した場合には、左目用映像と右目用映像を分離(又は合成)して、対応した立体視用の表示処理を行い(ステップS15)、例えば図7又は図8に示した立体視表示を行う(ステップS16)。
【0048】
また、ステップS13で、立体視用の映像入力でないと判断した場合には、映像選択部31では選択などの処理を行わずに、そのまま後段の回路に映像データを送り、入力映像データを全て1系統の映像データとして使用して処理する(ステップS17)。その処理により、2D表示用の通常表示処理が行われる(ステップS18)。
【0049】
また、ステップS14で、立体視モードとなっていない場合には、図4に示したデータ構成で伝送されるデータである、各画素の左目用の8ビットデータと右目用の8ビットデータとの内の、前半のデータ(即ち左目用の8ビットデータ)だけを、映像選択部31で選択して後段の回路に送り(ステップS19)、その片側の映像だけを表示処理させて、2D表示用の通常表示処理が行われる(ステップS18)。
【0050】
このように、本例の伝送処理を行うことで、ソース機器とシンク機器とをHDMIケーブル1で接続するだけで、立体視用の映像データ伝送と、通常表示用の映像データ伝送とを行うことができ、1組のケーブルで接続するだけの簡単な接続構成で、立体視用の映像データ伝送が可能になる。しかも、図12や図13に示した通常表示用の映像データ伝送と、図4に示した立体視用の映像データ伝送とは、基本的な伝送構成については同じであり、HDMI規格に準拠した上で、立体視用の映像データ伝送が可能になる。立体視用の映像データ伝送を行う上で、本例の場合には、それぞれの映像データにより表示される映像の解像度が低下することもない。
【0051】
また、立体視用の映像データ伝送が行われている状態で、シンク機器側で立体視をしない場合には、1画素単位で伝送されるデータの内の前半(又は後半)の左右いずれかの所定ビットのデータだけを使用して表示処理すればよく、容易に対処できる。立体視処理が不可能なシンク機器(テレビジョン受像機)の場合にも、同様に、1画素単位で伝送されるデータの内の、半分のデータを取り出して処理して、残りのデータは無視すればよい。
【0052】
なお、上述した実施の形態では、立体視表示例として、1つの映像表示部を使用して立体視表示処理を行うようにしたが、2つの映像表示部を使用して、左目用映像表示と、右目用映像表示とを個別に行って、立体視表示を行うようにしてもよい。
図10は、この場合の伝送システム構成例を示したものである。ビデオ記録再生装置10については図1に示した構成と同じであり、テレビジョン受像機30′の映像表示処理構成のみが、図1に示したテレビジョン受像機30と異なる。即ち、テレビジョン受像機30′としては、表示パネルとして、2つの表示パネル81,82を備える構成とし、それぞれの表示パネル81,82に左目用映像と右目用映像を個別に表示させる。
【0053】
HDMIケーブを介して入力した映像データは、HDMI伝送処理部40内の多重分離回路44で、左目用映像データと右目用映像データとを分離する。分離された左目用映像データは、映像処理部32で映像処理し、表示処理部33で表示パネル81を駆動する表示処理を行う。分離された右目用映像データは、映像処理部37で映像処理し、表示処理部38で表示パネル82を駆動する表示処理を行う。
【0054】
図11は、このように個別の表示パネル81,82に表示させて立体視させる例を示したものである。この例では、表示パネル81,82は、それぞれ映像プロジェクタ内の表示パネルとして構成してあり、表示パネル81により生成された投射映像は、偏光フィルタ83を介してスクリーン85に投射させる。表示パネル82により生成された投射映像は、偏光フィルタ84を介してスクリーン85に投射させる。偏光フィルタ83と偏光フィルタ84は、偏光方向を変えてある。
【0055】
スクリーン85に投射される映像を視聴するユーザは、偏光フィルタ付きメガネ90を使用して視聴する。メガネ90の左右には、それぞれ偏光方向が異なる偏光フィルタ91,92が配置してある。このようにして、2つの映像表示部を使用して立体視表示を行う場合にも本発明は適用可能である。
【0056】
なお、上述した図4の説明では、1ピクセル各色8ビットのデータを伝送する場合の例としたが、例えば1ピクセル各色16ビットの左目用データと右目用データのような、他のビット数の立体視用映像データを伝送する場合などにも対処可能である。この場合には、1ピクセルの伝送に必要な画素クロックの周期を対応して増やし、クロック周波数を対応して高速化すればよい。
【0057】
また、上述した実施の形態では、左目用映像データと左目用映像データとで構成される立体視用映像データを伝送する処理に適用したが、その他の2種類の映像データを同時に伝送する処理に適用してもよい。例えば、自動車内に設置した映像信号源から表示装置に映像データを伝送する場合に、2種類の異なる映像データを、図4に示した左目用映像データと左目用映像データの位置に配置して、1組のHDMI規格のケーブルを使用して伝送する構成とする。そして、表示装置に同時に2種類の映像データを表示させる。2種類の映像データを同時に表示させる処理としては、表示装置の画面を見る視線方向により、別の種類の映像が見えるように表示させる。例えば、表示装置の画面を斜め右から見た場合には、道路地図などのナビゲーション用の映像を表示させ、表示装置の画面を斜め左から見た場合には、映画などの映像プログラムを表示させる構成とする。このような複数画面の同時表示を行う各種処理に、本発明の伝送処理を適用することができる。
【0058】
また、上述した実施の形態では、HDMI規格のインターフェースを前提として説明したが、その他の同様な伝送規格にも適用可能である。HDMI規格のケーブルで接続するソース側機器とシンク側機器についても、図1に示した記録再生装置とテレビジョン受像機以外の映像機器で接続する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0059】
【図1】本発明の一実施の形態によるシステム構成例を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施の形態による伝送チャンネル構成例を示す説明図である。
【図3】本発明の一実施の形態によるビット構成例を示す説明図である。
【図4】本発明の一実施の形態によるデータパッキング例を示す説明図である。
【図5】本発明の一実施の形態によるVSDBのデータ構成例を示す説明図である。
【図6】本発明の一実施の形態による左右の映像の表示例を示す説明図である。
【図7】視差バリア方式による立体表示例を示す説明図である。
【図8】液晶シャッタ方式による立体表示例を示す説明図である。
【図9】本発明の一実施の形態による受信側での入力データとモードとによる処理例を示したフローチャートである。
【図10】本発明の他の実施の形態によるシステム構成例を示すブロック図である。
【図11】偏光方式による立体表示例を示す説明図である。
【図12】HDMI規格のデータパッキング例(1ピクセル8ビットの例)を示す説明図である。
【図13】本発明が適用されるデータパッキング例(1ピクセル16ビットの例)を示す説明図である。
【符号の説明】
【0060】
1…HDMIケーブル、10…ビデオ記録再生装置(ソース側機器)、11…記録再生部、12…映像処理部、14…音声処理部、15…制御部、16…チューナ、20…HDMI伝送処理部、21…多重化回路、22…HDCP暗号化部、23…伝送処理部、24…HDMI端子、30…テレビジョン受像機(シンク側機器)、31…映像選択部、32…映像処理部、33…表示処理部、34…音声処理部、35…出力処理部、36…制御部、37…映像処理部、38…表示処理部、40…HDMI伝送処理部、41…HDMI端子、42…伝送処理部、43…HDCP復号化部、44…多重分離回路、51,52…スピーカ、60…表示パネル、81,82…表示パネル

【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定ビット単位の映像データを、画素クロックに同期して、色データ毎もしくは輝度および色差信号毎に、個別の伝送ラインを使用して、ソース側装置からシンク側装置に伝送する伝送方式を利用して映像データを伝送する伝送方法であって、
前記ソース側装置から前記シンク側装置に伝送する映像データとして、左目用映像データと右目用映像データとで構成される立体表示用の映像データとし、
前記左目用映像データと右目用映像データとを、それぞれ1画素毎に前記所定ビット数で構成し、
前記左目用映像データと右目用映像データのいずれか一方の映像データに、1画素毎に、前記所定ビットの他方の映像データを付加して、
1画素の映像データを、前記所定ビット数の2倍のビット数のデータで構成して、前記画素クロックに同期したタイミングで伝送して、
前記ソース側装置から前記シンク側装置に立体表示用の映像データを伝送することを特徴とする
伝送方法。
【請求項2】
所定ビット単位の映像データを、画素クロックに同期して、色データ毎もしくは輝度および色差信号毎に、個別の伝送ラインを使用して、ソース側装置からシンク側装置に伝送する伝送システムであって、
前記ソース側装置として、
立体表示用の映像データとしての左目用映像データと右目用映像データとを、それぞれ1画素毎に前記所定ビット数で生成する立体表示用の映像データ生成部と、
前記映像データ生成部で生成された前記左目用映像データと右目用映像データのいずれか一方の映像データに、他方の映像データを1画素毎に付加して、1画素毎に前記所定ビット数の2倍のビット数の映像データとする合成部と、
前記合成部で合成された1画素毎に前記所定ビット数の2倍のビット数の映像データを、前記画素クロックに同期して前記伝送ラインに送出する送出部とを備え、
前記シンク側装置として、
前記伝送ラインから受信したデータを前記画素クロックに同期して前記所定ビットの2倍のビット数単位で検出する受信部と、
前記受信部で受信した所定ビットの2倍のビット数単位のデータを、前半のビットと後半のビットとに分離して、前記左目用映像データと右目用映像データとに1画素単位で分離する分離部と、
前記左目用映像データと前記右目用映像データとを個別に表示処理する表示処理部とを備えたことを特徴とする
伝送システム。
【請求項3】
請求項2記載の伝送システムにおいて、
前記シンク側装置は、立体表示に対応していない装置である場合に、前記分離部は、前記受信部で受信した1画素ごとに所定ビット数の2倍の映像データの内の前半又は後半の所定ビットのデータだけを抽出し、
前記分離部で抽出された1画素毎に所定ビット数のデータだけを前記表示処理部で表示処理することを特徴とする
伝送システム。
【請求項4】
所定ビット単位の映像データを、画素クロックに同期して、色データ毎もしくは輝度および色差信号毎に、個別の伝送ラインを使用して、シンク側装置に送信する伝送方式を利用して映像データを送信する送信方法であって、
前記シンク側装置に伝送する映像データとして、左目用映像データと、右目用映像データで構成される立体表示用の映像データとし、
前記左目用映像データと右目用映像データとを、それぞれ1画素毎に前記所定ビット数で構成し、
前記左目用映像データと右目用映像データのいずれか一方の映像データに、1画素毎に、他方の映像データの前記所定ビットの画素データを付加データし、
1画素の映像データを、前記所定ビット数の2倍のビット数のデータで構成して、前記画素クロックに同期したタイミングで送信することを特徴とする
送信方法。
【請求項5】
所定ビット単位の映像データを、画素クロックに同期して、色データ毎に個別の伝送ラインを使用して、ソース側装置からシンク側装置に送信する送信装置であって、
立体表示用の映像データとしての左目用映像データと右目用映像データとを、それぞれ1画素毎に前記所定ビット数で生成する立体表示用の映像データ生成部と、
前記映像データ生成部で生成された前記左目用映像データと右目用映像データのいずれか一方の映像データに、他方の映像データを1画素毎に付加して、1画素毎に前記所定ビット数の2倍のビット数の映像データとする合成部と、
前記合成部で合成された1画素毎に前記所定ビット数の2倍のビット数の映像データを、前記画素クロックに同期して前記伝送ラインに送出する送出部とを備えたことを特徴とする
送信装置。
【請求項6】
請求項5記載の送信装置において、
前記送出部から送出させる映像データの画素クロックは、立体表示用でない映像データを送出させる場合の画素クロックの2倍の周波数としたことを特徴とする
送信装置。
【請求項7】
所定ビット単位の映像データを、画素クロックに同期して、色データ毎もしくは輝度および色差信号毎に、個別の伝送ラインを使用して伝送する伝送方式を利用して映像データを受信する受信方法であって、
前記画素クロックに同期して受信した、前記所定ビット数の2倍のビット数の映像データの前半の所定ビット数の映像データと、後半の所定ビット数の映像データとを分離し、
分離した一方の映像データを左目用映像データとし、分離した他方の映像データを右目用映像データとして、それぞれ個別に表示処理して立体表示することを特徴とする
受信方法。
【請求項8】
所定ビット単位の映像データを、画素クロックに同期して、色データ毎もしくは輝度および色差信号毎に、個別の伝送ラインを使用して伝送する伝送方式を利用して映像データを受信する受信装置であって、
前記伝送ラインから受信したデータを前記画素クロックに同期して前記所定ビットの2倍のビット数単位で検出する受信部と、
前記受信部で受信した前記所定ビットの2倍のビット数単位のデータの、前半と後半を分離して、前記左目用映像データと右目用映像データとに1画素単位で分離する分離部と、
前記左目用映像データと前記右目用映像データとを個別に表示処理する表示処理部とを備えたことを特徴とする
受信装置。
【請求項9】
請求項8記載の受信装置において、
前記分離部は、前記受信部で受信した1画素ごとに所定ビット数の2倍の映像データの内の前半又は後半の所定ビットのデータだけを抽出し、
前記分離部で抽出された1画素毎に所定ビット数のデータだけを前記表示処理部で表示処理することを特徴とする
受信装置。
【請求項10】
請求項8記載の受信装置において、
前記表示処理部は、1つの表示部に、前記左目用映像データによる表示と、前記右目用映像データによる表示とを実行させる表示処理を行うことを特徴とする
受信装置。
【請求項11】
請求項8記載の受信装置において、
前記表示処理部は、2つの表示部に、前記左目用映像データによる表示と、前記右目用映像データによる表示とを個別に実行させる表示処理を行うことを特徴とする
受信装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公開番号】特開2007−336518(P2007−336518A)
【公開日】平成19年12月27日(2007.12.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−105061(P2007−105061)
【出願日】平成19年4月12日(2007.4.12)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】