説明

伝送路スイッチ装置

【課題】本発明は、コンピュータと周辺機器の接続または切り離しをするときには、周辺機器の人が移動してコネクタケーブルの抜き差し作業をしなければならない。抜き差し作業と同じように、コンピュータからの制御できるリレーに繋ぎ、コネクタケーブルの抜き差し作業の代わりができる伝送路スイッチ装置の提供を目的とする。
【解決手段】
上記目的を達成するために本発明の伝送路スイッチ装置は、コンピュータと周辺機器を繋ぐシリアル通信のUSBおよびIEEE1394規格において、伝送路の信号線および電源線をリレーで接続/切断するリレースイッチ手段と、前記リレースイッチ手段のリレー動作を制御するリレー制御手段と、前記リレー制御手段に対する制御命令を前記コンピュータから受け取るコマンド通信手段を有することを特徴としている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンピュータと周辺機器を繋ぐ通信インターフェースの接続と切断する伝送路スイッチ装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
コンピュータと周辺機器を繋いでデータ通信をする手段としての、シリアル通信規格であるUSB(Universal Serial Bus)およびIEEE1394規格が広く使用されている。コンピュータと周辺機器の接続は、そのシリアル通信規格に準拠したコネクタケーブルを人の手による抜き差しである。またコンピュータと周辺機器の間にハブ・リピータ(集線装置)を介在することで離れた所まで延長ができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、コンピュータと周辺機器との間をハブ・リピータによって延長されている場合において、その周辺機器の接続または切り離しをするときには、周辺機器が延長された所まで人が移動してコネクタケーブルの抜き差し作業をしなければならない。また近くにあっても頻繁に周辺機器の接続または切り離しをする場合においても、人の手によるコネクタケーブルの抜き差し作業をしなければならない。
【0004】
そこで本発明は、人がコネクタケーブルの抜き差し作業をすることと同じように、伝送路の信号線および電源線をコンピュータからの制御できるリレーに繋ぎ、ON/OFFの制御によって接続および切断することで、コネクタケーブルの抜き差し作業の代わりができる伝送路スイッチ装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために本発明の伝送路スイッチ装置は、コンピュータと周辺機器を繋ぐシリアル通信のUSB(Universal Serial Bus)およびIEEE1394規格において、伝送路の信号線および電源線をリレーで接続/切断するリレースイッチ手段と、前記リレースイッチ手段のリレー動作を制御するリレー制御手段と、前記リレー制御手段に対する制御命令を前記コンピュータから受け取るコマンド通信手段を有することを特徴としている。
【発明の効果】
【0006】
本発明によって、コンピュータと周辺機器との接続または切り離しは、コンピュータからの制御命令によって、コネクタケーブルの抜き差し作業と同じことが人の手を使わずに出来る。これにより、離れた場所に設置された周辺機器の所まで人が行かなくとも、接続または切り離しが出来る。近くにあって頻繁に周辺機器の接続または切り離しをする場合でも、人の手を使わずに出来る。またコンピュータおよび周辺機器は、本体の電源を入れたままでコネクタケーブルの抜き差しが出来るプラグ・アンド・プレイ機能を備えているので有効である。また周辺機器である外部記憶装置に、重要なデータファイルを保存しておけば、外部からのアクセスが可能なインターネットなどの接続利用時に、その外部記憶装置を切り離すことで、重要なデータファイルなどの漏洩流出することの防止できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
本発明の伝送路スイッチ装置を、図面を基に説明する。図1は実施例における装置構成の概要を示すブロック図である。コンピュータと周辺機器を繋ぐシリアル通信のUSBおよびIEEE1394規格において、コンピュータと周辺機器との接続は、通常、人の手によるコネクタケーブルの抜き差し作業で行なわれる。この抜き差し作業をコンピュータからの制御命令で行なうことする。周辺機器から繋がるUSBおよびIEEE1394規格の伝送路の途中で伝送線をリレースイッチ手段100のリレー110に繋げる。USBでは信号線および電源線であるがIEEE1394規格においては「信号線」、「信号線と電源線」の伝送路インターフェスがある。リレー110は、USBおよびIEEE1394規格にあった信号線と電源線の本数分を接続/切断できる個数を備える。このリレー110は、リレー制御手段200によってON/OFF制御がされる。
【0008】
リレー制御手段200のCPU部210は、コマンド通信手段300を介在してコンピュータから周辺機器の接続および切り離しの制御命令を受け取る。受け取った制御命令に従ってリレースイッチ手段100のリレー110に対してON/OFFする信号を与える。
【0009】
コマンド通信手段300は、シリアル通信のUSBまたはIEEE1394規格を介してコンピュータと繋がれる。USB制御部310またはIEEE1394制御部320は、コンピュータから周辺機器の接続および切り離しの制御命令をUSBまたはIEEE1394規格のシリアル通信で受け取る。この制御命令はリレー制御手段200に送られる。USB制御部310またはIEEE1394制御部320は、コンピュータとのシリアル通信の手段によって、いずれかを備える。
【0010】
また、コマンド通信手段300に使われる伝送路インターフェスとリレースイッチ手段100に繋がれた伝送路インターフェスとは、USBまたはIEEE1394規格が同じであっても、コンピュータから見たら、別の通信チャンネルとして確保され動作する。
【0011】
図2は、実施例における利用例の概要を示す図である。コンピュータ内の記憶装置に重要なデータファイルがある状況で、外部からアクセスが可能なインターネットなどの接続利用する場合において、重要なデータファイルがコンピュータウイルスなどの感染によって漏洩流出することを阻止するには困難な状態である。そこで、重要なデータファイルを外部記憶装置に移動させて、インターネットなどの接続利用する時に、その外部記憶装置をコンピュータから完全に切り離すことにより、外部からのアクセスを遮断することである。
【0012】
伝送路スイッチ装置と共に外部記憶装置をコンピュータに繋ぐことで、コンピュータからの制御命令によって周辺機器の接続または切り離しが出来る。まず、インターネットの利用接続を開始すると、コンピュータから伝送路スイッチ装置に外部記憶装置を切り離すことの制御命令を発して外部記憶装置へのアクセスを遮断する。この間は、外部記憶装置へのアクセスが不可能となりデータの漏洩流出が防げる。インターネットの利用接続が終了すると、伝送路スイッチ装置に外部記憶装置を接続することの制御命令を発して外部記憶装置へのアクセスを許可する。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】は実施形態による伝送路スイッチ装置の構成を示すブロック図である。
【図2】は実施形態による伝送路スイッチ装置の利用例の概要を示す図である。
【符号の説明】
【0014】
100 リレースイッチ手段
110 リレー
200 リレー制御手段
210 CPU部(中央演算装置)
300 コマンド通信手段
310 USB制御部
320 IEEE1394制御部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータと周辺機器を繋ぐシリアル通信のUSB(Universal Serial Bus)およびIEEE1394規格において、伝送路の信号線および電源線をリレーで接続/切断するリレースイッチ手段と、前記リレースイッチ手段のリレー動作を制御するリレー制御手段と、前記リレー制御手段に対する制御命令を前記コンピュータから受け取るコマンド通信手段を有することを特徴とする伝送路スイッチ装置。

【図1】
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【図2】
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【公開番号】特開2007−257599(P2007−257599A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−117210(P2006−117210)
【出願日】平成18年3月24日(2006.3.24)
【出願人】(591143294)
【Fターム(参考)】