説明

位置検出装置、用紙厚さ検出装置、ベルト位置検出装置、及び画像形成装置

【課題】検出精度を従来よりも高くすることができる位置検出装置、用紙厚さ検出装置、ベルト位置検出装置、及びこれらの少なくともいずれか1つを有する画像形成装置を提供する。
【解決手段】位置検出装置10は、検出対象物200に接触し、検出対象物200に倣って移動する移動部材30と、移動部材30を回転可能に支持する支持部材60と、移動部材30の位置を検出するフォトセンサ40とを有する。移動部材30は、移動部材30を検出対象物200に押圧するための第1の力F1と、移動部材30を回転軸16方向に押圧する力である第2の力F2と、移動部材30を回転軸16と垂直な方向に押圧する力である第3の力F3との作用を受ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、位置検出装置、用紙厚さ検出装置、ベルト位置検出装置、及び画像形成装置に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、フォトセンサ本体に相対対向させて突設した一対の軸受け部により支持された上下方向に回動可能なアクチュエータを備えたアクチュエータ付きフォトセンサにおいて、前記軸受け部が回動軸に対して垂直方向上側に位置した上部軸受け構成部と回動軸に対して垂直方向下側に位置した下部軸受け構成部とから構成されるとともに、前記上部軸受け構成部と前記下部軸受け構成部とが回動軸の軸方向において重複する部分がない位置に配設されているアクチュエータ付きフォトセンサが開示されている。
【0003】
【特許文献1】特開2004−202747号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明の目的は、検出精度を従来よりも高くすることができる位置検出装置、用紙厚さ検出装置、ベルト位置検出装置、及びこれらの少なくともいずれ1つを有する画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の特徴とするところは、検出対象物に接触し、この検出対象物の移動に倣って移動する移動部材と、前記移動部材を回転可能に支持する支持部と、前記移動部材の位置変動を検出する検出部と、を有し、前記移動部材は、前記移動部材を前記検出対象物に押圧する力である第1の力と、前記移動部材を、前記移動部材の回転軸方向に押圧する力である第2の力と、前記移動部材を、前記移動部材の回転軸方向と垂直な方向に押圧する力である第3の力と、の作用を受ける位置検出装置にある。
【0006】
好適には、前記移動部材に、前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の力の少なくともいずれか1つを作用させるように前記移動部材を付勢する第1の付勢部材と、前記移動部材に、前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の力の少なくともいずれか1つを作用させるように前記移動部材を付勢する第2の付勢部材と、をさらに有し、前記第1の付勢部材及び前記第2の付勢部材で、前記移動部材に前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の力を作用させる。
【0007】
また、好適には、前記第1の付勢部材、及び前記第2の付勢部材は、前記移動部材の回転軸方向において前記移動部材に対して互いに逆側に配置されている。
【0008】
また、好適には、前記第1の付勢部材は、装着された物を互い略垂直な2直線方向に付勢する機能を併せ持つ捩りバネからなり、前記移動部材に前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の力を作用させ、前記第2の付勢部材は、前記移動部材に前記第3の力を作用させる。
【0009】
また、好適には、前記第1の付勢部材は、装着された物を1直線方向に付勢する機能を併せ持つ捩りバネからなり、前記移動部材に前記第1の力、及び前記第3の力を作用させ、前記第2の付勢不部材は、装着された物を、互いに略垂直な2直線方向に付勢する機能を有するバネからなり、前記移動部材に前記第2の力、及び前記第3の力を作用させる。
【0010】
また、好適には、前記第1の付勢部材は、装着された物を、互い略垂直な2直線方向に付勢する機能を併せ持つ捩りバネからなり、前記移動部材に前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の力を作用させ、前記第2の付勢部材は、装着された物を1直線方向に付勢する機能を併せ持つ捩りバネからなり、前記移動部材に前記第1の力、及び前記第3の力を作用させる。
【0011】
また、好適には、前記第1の付勢部材、及び前記第2の付勢部材の少なくともいずれか一方は、前記移動部材を保持する保持部と、前記移動部材の回転軸方向と略水平に形成された接触面に接触する接触部と、前記保持部と前記接触部とを連結する連結部と、
を有し、前記連結部の前記保持部側の端部、及び前記連結部の前記接触部側の端部を含む面と、前記接触面とのなす前記移動部材側の角度が90度よりも小さい。
【0012】
また、好適には、前記移動部材に前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の力を作用させるように前記移動部材を付勢する単一の部材からなる主付勢部材をさらに有する。
【0013】
また、好適には、前記主付勢部材は、装着された物を、互い略垂直な2直線方向に付勢する機能を併せ持つ捩りバネからなる。
【0014】
また、好適には、前記移動部材の回転軸方向において、前記移動部材に対して前記主付勢部位と逆側に配置され、前記移動部材に、少なくとも前記第3の力を作用させる補助付勢部材をさらに有する。
【0015】
また、好適には、前記移動部材に前記第1の力を作用させるように前記移動部材を付勢する第1の付勢部材と、前記移動部材に前記第2の力を作用させるように前記移動部材を付勢する第2の付勢部材と、前記移動部材に前記第3の力を作用させるように前記移動部材を付勢する第3の付勢部材と、をさらに有する。
【0016】
また、好適には、前記移動部材は、前記検出対象物に接触する接触部と、前記接触部に設けられ、前記支持部に支持される軸部と、を有し、前記軸部は、前記本体部側の大径部と、前記大径部よりも前記支持部側に位置し、前記大径部よりも小径であって、前記大径部との間に段差部が形成される小径部と、を有し、前記段差部に面取りがなされている。
【0017】
また、好適には、前記移動部材に、前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の力の少なくともいずれか1つを作用させる付勢部材をさらに有し、前記移動部材は、前記検出対象物に接触する本体部と、前記本体部に設けられ、前記支持部に支持される軸部と、を有し、前記軸部は、前記本体部側の大径部と、前記大径部よりも前記支持部側に位置し、前記大径部よりも小径であって、前記大径部との間に段差部が形成される小径部と、を有し、前記付勢部材は、前記移動部材に対して、前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の力の少なくともいずれか1つを作用させる位置が、前記大径部の前記本体部側である。
【0018】
また、好適には、前記移動部材は、一部分又は全部分が弾性体からなり、弾性により前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の力の少なくともいずれか1つを発生させる。
【0019】
また、好適には、前記支持部は、一部分又は全部分が弾性体からなり、弾性により前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の少なくいずれか1つを発生させる。
【0020】
また、好適には、前記移動部材は、一部分又は全部分が弾性体からなり、弾性により前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の力の少なくともいずれか1つを発生させ、前記支持部は、一部分又は全部分が弾性体からなり、弾性により前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の少なくとも他の1つを発生させる。
【0021】
また、本発明の第2の特徴とするところは、用紙の搬送に用いられる搬送ロールと、前記搬送ロールに押圧され、前記搬送ロールとの間を用紙が通過する際に、該用紙の厚さに応じて前記搬送ロールから離れる方向に移動する押圧部材と、前記押圧部材の位置を検出する位置検出装置と、を有し、前記位置検出装置は、前記押圧部材に接触し、前記押圧部材の移動に倣って移動する移動部材と、前記移動部材を回転可能に支持する支持部と、前記移動部材の位置変動を検出する検出部と、を有し、前記移動部材は、前記移動部材を前記押圧部材に押圧する力である第1の力と、前記移動部材を、前記支持部に対して前記移動部材の回転軸方向に押圧する力である第2の力と、前記移動部材を、前記支持部に対して前記移動部材の回転軸方向と垂直な方向に押圧する力である第3の力と、の作用を受ける用紙厚さ検出装置にある。
【0022】
また、本発明の第3の特徴とするところは、ベルトに接触し、前記ベルトの幅方向の移動に倣って移動する移動部材と、前記移動部材を回転可能に支持する支持部と、前記移動部材の位置変動を検出する検出部と、を有し、前記移動部材は、前記移動部材を前記ベルトに押圧する力である第1の力と、前記移動部材を、前記支持部に対して前記移動部材の回転軸方向に押圧する力である第2の力と、前記移動部材を、前記支持部に対して前記移動部材の回転軸方向と垂直な方向に押圧する力である第3の力と、の作用を受けるベルト位置検出装置にある。
【0023】
また、本発明の第4の特徴とするところは、画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部に用紙を供給する供給装置と、前記供給装置から供給された用紙の厚さを検出する用紙厚さ検出装置と、を有し、前記用紙厚さ検出装置は、用紙の搬送に用いられる搬送ロールと、前記搬送ロールに押圧され、前記搬送ロールとの間を用紙するが通過する際に、該用紙の厚さに応じて前記搬送ロールから離れる方向に移動する押圧部材と、前記押圧部材の位置を検出する位置検出装置と、を有し、前記位置検出装置は、前記押圧部材に接触し、前記押圧部材の移動に倣って移動する移動部材と、前記移動部材を回転可能に支持する支持部と、前記移動部材の位置変動を検出する検出部と、を有し、前記移動部材は、前記移動部材を前記押圧部材に押圧する力である第1の力と、前記移動部材を、前記支持部に対して前記移動部材の回転軸方向に押圧する力である第2の力と、前記移動部材を、前記支持部に対して前記移動部材の回転軸方向と垂直な方向に押圧する力である第3の力と、の作用を受ける画像形成装置にある。
【0024】
また、本発明の第5の特徴とするところは、トナー像、及びトナー像が転写された用紙の少なくともいずれか一方を搬送する搬送部材と、前記搬送部材、及び前記搬送部材が搬送する用紙の少なくともいずれか一方に転写されるトナー像を形成する画像形成部と、前記搬送部材の位置変動を検出する位置検出装置と、を有し、前記位置検出装置は、前記搬送部材に接触し、前記搬送部材の幅方向の移動に倣って移動する移動部材と、前記移動部材を回転可能に支持する支持部と、前記移動部材の位置変動を検出する検出部と、を有し、前記移動部材は、前記移動部材を前記搬送部材に押圧する力である第1の力と、前記移動部材を、前記支持部に対して前記移動部材の回転軸方向に押圧する力である第2の力と、前記移動部材を、前記支持部に対して前記移動部材の回転軸方向と垂直な方向に押圧する力である第3の力と、の作用を受ける画像形成装置にある。
【発明の効果】
【0025】
本発明によれば、検出精度を従来よりも高くすることができる位置検出装置、用紙厚さ検出装置、ベルト位置検出装置、及びこれらの少なくともいずれか1つを有する画像形成装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
次に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1及び図2には、本発明の適用される実施形態に係る位置検出装置10が示されている。図1及び図2に示されるように、位置検出装置10は、位置検出装置本体12と、移動部材30と、フォトセンサ40とを有する。
位置検出装置本体12は、移動部材30を回転可能に支持する支持部として用いられていて、左右両側に設けられた側板部14、14で、回転軸16を中心に回転することができるように移動部材30を支持している。また、位置検出装置本体12には、前側に向けて凹部18が形成されているとともに、検出データを出力する際に、外部装置と接続される接続部として用いられるコネクタ20が装着されている。
【0027】
移動部材30は、位置の検出がなされる対象物である検出対象物200に接触し、検出対象物200の移動に倣って移動する部材であり、検出対象物200に接触する接触部Pを備えた接触板32と、フォトセンサ40に検出される被検出部として用いられる被検出板34とを有し、接触板32と被検出板34とが、軸部36、36によって連結されるような形状をしている。被検出板34は、少なくとも一部分が凹部18に挿入された状態となっている。
【0028】
また、移動部材30には、捩りバネからなるバネ50が取り付けられていて、捩りバネ50によって付勢され、移動部材30を検出対象物200に押圧する方向の力である第1の力F1の作用を受けている。力F1は、回転軸16を中心として、移動部材30を、図2に示す矢印方向に回転させる力である。
【0029】
フォトセンサ40は、光を発する発光部42と、発光部42から発せられた光を受光する受光部44とを有する。発光部42は、位置検出装置本体12に形成された凹部18の下側の面に上を向けて装着され、受光部44は、発光部42に対向するように、凹部18の上側の面に装着されている。図2(b)に二点鎖線で示す円は、発光部42から発せされる光が到達する範囲を示している。
【0030】
以上のように構成された本発明の適用される実施形態に係る位置検出装置10では、発光部42から発せられた光の一部が被検出板34に遮断され、遮断されなかった光の少なくとも一部が、受光部44によって受光される。そして、受光部44で受光された光量に応じて、コネクタ20から出力電圧が出力される。この際、検出対象物200が上下動すると、検出対象物200の移動に倣って、移動部材30が回転軸16を中心として回転するように移動し、移動部材30が回転するように移動することで、被検出板34によって遮断される光量が変化し、受光部44に到達する光量が変化し、コネクタ20から出力される出力電圧が変化する。そして、位置検出装置10では、出力される電圧から検出対象物200の位置を検出し、出力される電圧の変化から検出対象物200の移動を検出している。
【0031】
また、以上のように構成された本発明の適用される位置検出装置10では、検出対象物200の位置や移動を検出する際に、例えば、図2(a)に示すように、移動部材30の位置検出装置本体12への組み付け精度により回転軸16方向のガタGがあったり、回転軸16が傾く方向のガタ等があったりすると、たとえ、検出対象物200が同じ位置にあったとしても、位置検出装置本体12、及びフォトセンサ40に対する移動部材30の相対位置が一定せず、受光部44で受光される光量が一定せずに、コネクタ20からの出力電圧がばらついてしまって、検出誤差が生じてしまうことがあった。
【0032】
図3には、本発明の第1の実施形態に係る位置検出装置10を用いた位置検出システム300が示されている。
位置検出システム300は、位置検出装置10と、データ処理装置302と、表示装置304とを有し、コネクタ20から出力された検出データがデータ処理装置302で処理され、検出結果が表示装置304に表示される。
【0033】
図4には、本発明の第1の実施形態に係る位置検出装置10が示されている。
先述の本発明が適用される実施形態においては、位置検出装置本体12に移動部材30が支持されるとともに、位置検出装置本体12内にフォトセンサ40が装着されていた。これに対して、この本発明の第1の実施形態に係る位置検出装置10では、移動部材30は、支持部材60に支持され、フォトセンサ40は、支持部材60とは別体である筐体62内に装着されている。
【0034】
支持部材60は、移動部材30を回転可能に支持する支持部として用いられ、本体フレーム64に装着され、移動部材30を支持する側板部68、68と、本体フレーム64に略垂直な部分である垂直板部70とを有する。筐体62は、本体フレーム64に支持され、コネクタ20が装着され、凹部72が形成されている。凹部72には、移動部材30の被検出板34の少なくとも一部分が挿入される。
また、先述の本発明が適用される実施形態に係る位置検出装置10は、捩りバネ50を有していた。これに対して、この本発明の第1の実施形態に係る位置検出装置10は、第1のバネS11と、第2のバネS12と、第3のバネS13とを有している。
【0035】
第1のバネS11は、移動部材30を検出対象物200の押圧する方向の力である力F1を移動部材30に作用させるように、移動部材30を付勢する第1の付勢部材として用いられていて、一端部側が垂直板部70に装着され、他端部側が移動部材30に接触している。このため、移動部材30は、回転軸16を中心に回転するように、検出対象物200に押圧される方向に付勢される。第1のバネS11としては、図4に示すように、例えば、コイルスプリングが用いられる。
【0036】
第2のバネS12は、移動部材30を回転軸16方向に押圧する力である第2の力F2を、移動部材30に作用させるように、移動部材30を付勢する第2の付勢部材として用いられていて、一端部側が右側の側板部68に装着され、他端部が移動部材30に接触している。このため、移動部材30は、右側から左側に付勢され、左側の側板部68に回転軸16方向に押圧される。第2のバネS12は、図4に示されるように、例えばコイルスプリングが用いられる。
【0037】
第3のバネS13は、移動部材30を回転軸16方向と垂直な方向に押圧する第3の力F3を移動部材30に作用させるように、移動部材30を付勢する第3の付勢部材として用いられていて、下部側が例えば支持部材60に装着され、上端部が移動部材30に接触している。このため、移動部材30は、図4(a)において、下側から上側に向けて付勢され、支持部材60の左右の側板部68、68に押圧される。第3のバネS13は、図4に示されるように、例えばコイルスプリングが用いられる。
【0038】
以上のように、移動部材30は、第1の力F1、第2の力F2、及び第3の力F3の作用を受ける。すなわち、移動部材30は、先述の本発明が適用される実施形態と同様に、移動部材30を検出対象物200に押圧するための力F1の作用を受けるのみならず、移動部材30を支持部材60に対して回転軸16方向に押圧する力F2と、移動部材30を支持部材60に対して回転軸16と垂直な方向に押圧する力F3との作用を受ける。このため、移動部材30が、支持部材60に対して回転軸16方向、及び回転軸16と垂直な方向に押圧されるため、先述の本発明が適用される実施形態と比較して、フォトセンサ40に対する移動部材30の相対位置にばらつきが生じにくく、受光部44で受光される光量が一定しやすく、コネクタ20からの出力電圧にばらつきが生じにくく、検出誤差が生じにくい。
【0039】
図5には、本発明の第1の実施形態の第1の変形例に係る位置検出装置10が示されている。
先述の第1の実施形態に係る位置検出装置10では、第1のバネS11、第2のバネS12として、それぞれコイルスプリングが用いられていた。これに対して、この本発明の第1の実施形態に係る位置検出装置10の第1の変形例においては、図5に示されるように、第1のバネS11、及び第2のバネS12として、それぞれ板バネが用いられている。第1のバネS11は、例えば金属等の弾性体からなる板を2箇所で折り曲げてなり、互いに略平行な部分を有する形状を有し、互いに略平行な部分の一方が垂直板部70に装着され、互いに略平行な部分の他方が移動部材30に接触している。第2のバネS12は、例えば、金属等の弾性体からなり、湾曲した形状を有し、右側の側板部68に装着されていているともに、移動部材30の右側の軸部36が接触している。
【0040】
図6には、本発明の第1の実施形態の第2の変形例に係る位置検出装置10が示されている。
先述の第1の実施形態に係る位置検出装置10では、第1のバネS11、第2のバネS12として、それぞれコイルスプリングが用いられていた。これに対して、この本発明の第1の実施形態に係る位置検出装置10の第1の変形例においては、図6に示されるように、第1のバネS11、及び第2のバネS12として、それぞれ線バネが用いられている。ここで、線バネとは、例えば、金属等の弾性体からなる細線を曲げ加工する等して形成したバネをいう。第1のバネS11は、支持部材60の垂直板部70に嵌まり込むように装着され、移動部材30側に突出した部分が移動部材30を押圧する形状になるように金属からなる細線が曲げ加工されている。バネS11は、支持部材60の右側の側板部68に接触する部分と、移動部材30に接触する部分と、両部分を連結する部分とを有するように、金属からなる細線が曲げ加工されている。
【0041】
図7には、本発明の第2の実施形態に係る位置検出装置10が示されている。
この第2の実施形態に係る位置検出装置10では、先述の本発明が適用される実施形態と同様に、位置検出装置本体12に、移動部材30とフォトセンサ40との双方が装着されている。
【0042】
また、先述の第1の実施形態に係る検出装置10は、第1のバネS11、第2のバネS12、及び第3のバネS13との移動部材30を付勢する3個のバネを有していたのに対して、この第2の実施形態に係る検出装置10は、第1のバネS21、第2のバネS22との移動部材30に作用する2個のバネを有している。図7に示されるように、第1のバネS21は回転軸16方向において移動部材30の右側にあり、第2のバネS22は回転軸16方向において移動部材30の左側にあり、第1のバネS21と第2のバネS22とは、回転軸16方向において移動部材30に対して互いに逆側に配置されている。
【0043】
第1のバネS21は、移動部材30を検出対象物200の押圧する方向の力である力F1、移動部材30を回転軸16方向に付勢する力である第2の力F2、及び移動部材30を回転軸16方向と垂直な方向に付勢する第3の力F3の少なくともいずれか1つを、移動部材30に作用させるように、移動部材30を付勢する第1の付勢部材として用いられている。また、第2のバネS22は、力F1、力F2、及び力F3の少なくともいずれか1つを移動部材30に作用させるように移動部材を付勢する第2の付勢部材として用いられている。そして、第1のバネS21、及び第2のバネS22で、移動部材30に、第1の力F1、第2の力F2、及び第3の力F3を作用させる。
【0044】
また、第1のバネS21は、移動部材30に、第1の力F1、第2の力F2、及び第3の力F3を、移動部材30に作用させるように移動部材30を付勢する単一の部材からなる主付勢部材として用いられている。また、第2のバネS22は、回転軸16方向において、移動部材30に対してバネS21と逆側に配置され、少なくとも第3の力F3を移動部材30に作用させる補助付勢部材として用いられている。
【0045】
図8には、第1のバネS21が示されている。
第1のバネS21は、捩りバネ(トーションスプリング)からなり、金属線が巻かれてなる巻線部S21aと、巻線部S21aを形成する金属線の一方の端部側にあたる端部S21bと、金属線の他方の端部側にあたる端部S21cとを有している。そして、巻線部S21aが捻られた状態で、端部S21b側が移動部材30に装着され、端部S21c側が位置検出装置本体12に装着されている。このため、第1のバネS21は、捻れを開放する方向であって、移動部材30に第1の力F1を作用させる方向に移動部材30を付勢する。
【0046】
また、第1のバネS21は、移動部材30が後ろ側(図7における右側)に移動した状態となるように、端部S21c側が弾性変形した状態で移動部材30及び位置検出装置本体12に装着される。このため、端部S21cの弾性によって、移動部材30は、前側に、すなわち、移動部材30に第3の力F3を作用させる方向に付勢される。
【0047】
巻線部S21aは、捩りバネでは巻線部に隙間が設けられないことが一般であるのに対して、一部分、又は全部分が、金属線の密度が疎である疎巻部S21dとなっていて、右側が位置検出装置本体12に接触し、左側が移動部材30に接触し、疎巻部S21dが縮んだ状態となるように装着されている。このため、一般の捩りバネにおいては、巻線部は専ら部材を保持するために用いられるのに対して、バネS21の疎巻部S21dは、開放しようとする方向、すなわち、第2の力F2を移動部材30に作用させる方向に移動部材30を付勢する。
【0048】
以上のように、第1のバネS21は、互いに略垂直な2直線方向である回転軸16の方向と、回転軸16と直交する方向とに、移動部材30を付勢する機能を併せ持つ捩りバネ(トーションスプリング)からなり、移動部材30に、第1の力F1、第2の力F2、及び第3の力F3を作用させている。
【0049】
図9及び図10には、第2のバネS22が示されている。
図9及び図10に示されるように、第2のバネS22は、移動部材30を保持する保持部S22aと、位置検出装置本体12に接触する接触部S22bと、保持部S22a、及び接触部S22cを連結する連結部S22cとを有する。保持部S22aは、金属線が巻かれた巻線(コイル)からなり巻線の内部に、移動部材30の軸部36が挿入されるようにして移動部材30を保持する。接触部S22bは、金属線の端部が折り曲げられて形成されていて、平面を形成し、その平面が位置検出装置本体12の前側の接触面13に接触する。接触面13は、回転軸16の略水平に形成されている。
【0050】
連結部S22cは、第2のバネS22が位置検出装置本体12、及び移動部材30に装着された状態において、保持部S22aと接触部S22bとが接近する方向に弾性変形している。このため、連結部22cの弾性によって、保持部22aが前方向に押し出されて、移動部材30が、前方向、すなわち、回転軸16と垂直な方向の力F3が作用するように付勢される。
【0051】
図10に示すように、連結部S22cの接触部S22b側の端部S22d、及び連結部S22cの保持部S22a側の端部S22eを含む面Pと、接触面13のなす角であるθは、90度よりも小さくなるように設定されている。このため、θを90度以上に設定した場合と比較して、第2のバネS22が倒れにくい。すなわち、θを90度以上に設定した場合、第2のバネS22が移動部材30を押圧する際に、押圧の反作用によって、第2のバネS22が、端部S22dを中心として、接触部S22bが面13から離間する方向に回転するようにして倒れることが危惧される。これに対して、θを90度より小さく設定すれば、移動部材30を押圧する際の反作用によって、接触部S22bが接触面13に対して押し付けられる状態となるため、第2のバネS22は倒れにくい。
【0052】
図11には、位置検出装置本体12に、移動部材30が支持された状態が示されている。
図11に示されるように、位置検出装置本体12の右側の側板部14には、貫通孔80が形成されていて、貫通孔80に、移動部材30の右側の軸部36が挿入されるようにして、位置検出装置本体12に移動部材30が支持されている。ここで、貫通孔80の径R1は、軸部36の貫通孔80に挿入される部分の径R2よりも大きい。
【0053】
図11には、移動部材30の右側の軸部36が位置検出装置本体12の右側の側板部14に支持された状態が示されているが、これと同様に、移動部材30の左側の軸部36は、位置検出装置本体12の左側の側板部14に支持されている。すなわち、左側の側板部に貫通孔が形成され、この貫通孔に左側の軸部36が挿入されるようにして、移動部材30が位置検出装置本体12に支持されている。また、左側の側板部14に形成された貫通孔の径は、左側の軸部36の貫通孔に挿入される部分の径よりも大きいことも、右側の場合と同様である。
【0054】
以上のように、径R1が径R2よりも大きいため、移動部材30の回転が円滑になされる。一方、径R1が径R2よりも大きいため、移動部材30の位置検出装置本体12に対する相対位置が一定しにくく、被検出板34の、位置検出装置本体12、及びフォトセンサ40に対する相対位置にずれが生じやすく、このずれによって、位置検出装置10による位置検出に誤差が生じやすくなることが危惧される。しかしながら、移動部材30は、第1のバネS21によって第2の力F2、及び第3の力F3が作用するように付勢され、第2のバネS22によって、第3の力F3が作用するように付勢されることで、位置検出装置本体12に押し付けられた状態となるため、位置検出装置本体12に対しする相対位置が変化しにくく、検出に誤差が生じにくい。
【0055】
図12には、本発明の第2の実施形態の第1の変形例に係る位置検出装置10が示されている。先述の第2の実施形態に係る位置検出装置10では、移動部材30の右側に第1のバネS21が、移動部材30の左側に第2のバネS22が装着されていたのに対して、この第2の実施形態の第1の変形例に係る位置検出装置10においては、移動部材30の右側に第1のバネS31が装着され、移動部材30の左側に第2のバネS32が装着されている。
【0056】
第1のバネS31は、先述の第2の実施形態で用いられていた第1のバネS21と同様に、移動部材30を検出対象物200に押圧する方向の力である力F1、移動部材30を回転軸16方向に付勢する力である第2の力F2、及び移動部材30を回転軸16方向と垂直な方向に付勢する第3の力F3の少なくともいずれか1つを、移動部材30に作用させるように、移動部材30を付勢する第1の付勢部材として用いられていて、特に、装着された移動部材30を1直線方向に付勢する機能を併せ持つ捩りバネ(トーションスプリング)からなり、移動部材30に第1の力F1、及び第3の力F3を作用させる第1の付勢部材として用いられている。
【0057】
第1のバネS31は、先述の第2の実施形態で用いられていた第1のバネS21と同様に、巻線部が捻られた状態で、一方の端部側が移動部材30に装着され、他方の端側が位置検出装置本体12に装着されている。このため、第1のバネS31は、捻れを開放する方向であって、移動部材30に第1の力F1を作用させる方向に移動部材30を付勢する。
【0058】
また、第1のバネS31は、先述の第2の実施形態で用いられていた第1のバネS21と同様に、巻線部が、移動部材30が後ろ側(図12における右側)に移動した状態となるように弾性変形した状態で移動部材30及び位置検出装置本体12に装着される。このため、弾性によって、移動部材30は、前側に、すなわち、移動部材30に第3の力F3を作用させる方向に付勢される。
【0059】
以上のように、第1のバネS31は、1直線方向に移動部材30を付勢する機能を併せ持つ捩りバネからなり、第1の力F1、及び第2の力F2を作用させるように移動部材30を付勢している。
【0060】
第2のバネS32は、コイルスプリングからなり、コイルスプリングとしての機能によって、移動部材30を右側、すなわち、第2の力F2を移動部材30に作用させる方向に、移動部材を付勢する。また、第2のバネS32は、コイル部を構成する金属線の一端部側が、位置検出装置本体12の接触面13に接触していて、巻線部が接触面13側に移動した状態となるように弾性変形した状態で移動部材30、及び位置検出装置本体12に装着される。このため、第2のバネS32は、移動部材30を、前側、すなわち、第3の力F3を作用させる方向に付勢する。
【0061】
以上のように、第2のバネS32は、互いに略垂直な2直線方向である回転軸16の方向と、回転軸16に垂直な方向とに移動部材30を付勢する機能を有するバネからなり、第2の力F2、及び第3の力F3を作用させるように移動部材30を付勢している。
【0062】
図13には、本発明の第2の実施形態の第2の変形例に係る位置検出装置10が示されている。先述の第2の実施形態に係る位置検出装置10では、移動部材30の右側に第1のバネS21が、移動部材30の左側に第2のバネS22が装着されていたのに対して、この第2の実施形態の第1の変形例に係る位置検出装置10においては、移動部材30の右側に第1のバネS41が装着され、移動部材30の左側に第2のバネS42が装着されている。
【0063】
第1のバネS41は、先述の第2の実施形態で用いられていた第1のバネS21と同様に、互いに略垂直な2直線方向である回転軸16の方向と、回転軸16と直交する方向とに、移動部材30を付勢する機能を併せ持つ捩りバネ(トーションスプリング)からなり、第1の力F1、第2の力F2、及び第3の力F3を作用させるように、移動部材30を付勢している。
【0064】
第2のバネS42は、装着された物を1直線方向に付勢する機能を併せ持つ捩りバネ(トーションスプリング)からなり、巻線部が捻られた状態で、一方の端部側が移動部材30に装着され、他方の端側が位置検出装置本体12に装着されている。このため、第2のバネS42は、捻れを開放する方向であって、移動部材30に第1の力F1を作用させる方向に移動部材30を付勢する。また、第2のバネS42は、移動部材30が後ろ側(図12における右側)に移動した状態となるように弾性変形した状態で移動部材30及び位置検出装置本体12に装着される。このため、巻線部から繋がる金属線の端部の弾性によって、移動部材30は、前側に、すなわち、移動部材30に第3の力F3を作用させる方向に付勢される。
【0065】
以上のように、本発明の第2の実施形態の第2の変形例に係る位置検出装置10では、第1のバネS41が、移動部材30に第1の力F1、第2の力F2、及び第3の力F3を作用させるように移動部材30を付勢し、第2のバネS42が、移動部材30に第1の力F1、及び第3の力F3を作用させるように移動部材30を付勢する。このように、第1のバネS41と、第2のバネS42との両方で、移動部材30に第1の力F1を作用させることで、回転軸16の方向において、移動部材30に対して互いに逆側にある2箇所から移動部材30に第1の力F1が加えられる、このため、1箇所から、移動部材30に第1の力が加えられる場合と比較して、移動部材30に捻れが生じにくい。
【0066】
図14には、本発明の第3の実施形態に係る位置検出装置10が示されている。
先述の第1の実施形態とその変形例では3個のバネが用いられ、先述の第2の実施形態では2個のバネが用いられていたのに対して、この第3の実施形態に係る位置検出装置10では、1個のバネS50が用いられている。
バネS50は、移動部材30に第1の力F1、第2の力F2、及び第3の力F3を作用させるように移動部材30を付勢する単一の部材からなる主付勢部材として用いられていて、第1の巻線部S50aと、第2の巻線部S50bと、第1の巻線部S50a、及び第2の巻線部S50bを連結する連結部S50cとを有し、これらの各部分が1本の金属線を曲げ加工することで形成されている。
【0067】
第1の巻線部S50aは、先述の第1のバネS21(図7参照)と略同じ形状を有し、金属線の密度が疎である疎巻部を有している。このため、第1の巻線部S50aから、移動部材30は、第2の力F2の作用を受けるように付勢される。また、第1の巻線部S50aは、巻線部S50aから突出した金属線の端部側が位置検出装置本体12に接触し、巻線部S50aが後ろ側に移動した状態となるように、端部側が弾性変形した状態で移動部材30及び位置検出装置本体12に装着される。このため、金属線の端部側の弾性によって、移動部材30は、前側に、すなわち、移動部材30に第3の力F3を作用させる方向に付勢される。さらに、第1の巻線部S50aは、捩りバネ(トーションスプリング)からなる。このため、移動部材30は、巻線部S50aの捩りバネとしての機能によって、第1の力F1を受けるように付勢される。
【0068】
第2の巻線部S50bは、回転軸16方向において、移動部材30に対して第1の巻線部S50aと逆側に配置されていて、第3の力F3を移動部材30に作用させるように移動部材30を付勢している。以上ように、移動部材30は、第1の巻線部S50aによって、第1の力F1、第2の力F2、及び第3の力F3の作用を受けるように付勢されるともに、第2の巻線部S50bによって、第3の力F3の作用を受けるように付勢されている。
【0069】
図15には、本発明の第2の実施形態、第3の実施形態、及びこれらの各変形例に係る位置検出装置10のそれぞれにおいて、移動部材30が、バネによって付勢される場合の好ましい状態が示されている。
図15において、右側の軸部36を例として示すように、軸部36にバネSが装着される場合であって、軸部36が、本体部として用いられる被検出板34側の大径部36aと、大径部36aよりも側板部14側に位置し、大径部36aよりも小径であって、大径部36aとの間に段差部36cが形成される小径部36bとを有する場合は、バネSは、大径部36aの被検出板34側に力を作用させることが望ましい。これにより、バネSが、段差部36cと側板部14との間に入り込みにくくなる。
【0070】
図16には、本発明の第2の実施形態、第3の実施形態、及びこれらの各変形例に係る位置検出装置10のそれぞれにおける、移動部材30が有する軸部36の好ましい形状が示されている。
図16において、右側の軸部36を例として示すように、軸部36が、本体部として用いられる被検出板34側の大径部36aと、大径部36aよりも側板部14側に位置し、大径部36aよりも小径であって、大径部36aとの間に段差部36cが形成される小径部36bとを有する場合は、段差部36cに面取り36dを施すことが望ましい。ここで、面取り36dとしては、丸く面取りをするR面加工であっても良いし、稜線を直線で削いだ形状で加工するC面加工であっても良い。
面取り36dを施すことで、バネSが、段差部36cと側板部14との間に入り込んでも、例えば、第2の力F2の反作用を受けて、面取り36dが施される部分を滑るように移動して、バネが、小径部36bの位置から大径部36aの位置へと移動しやすくなる。
【0071】
図17には、本発明の第4に実施形態に係る位置検出装置10が示されている。
先述の第1乃至第3の実施形態、及びこれらの変形例に係る位置検出装置10では、第1の力F1、第2の力F2、及び第3の力F3は、全てが単数又は複数のバネの作用によって、移動部材30に加えられた。これに対して、この第4の実施形態においては、移動部材30の一部分、又は全部分が弾性体からなり、弾性によって、第1の力F1、第2の力F2、及び第3の力F3のうちの少なくとも1つを発生させるようになっている。
【0072】
図17に示すように、この第4の実施形態に係る位置検出装置10においては、移動部材30は、上向きに突出するように設けられた接触部30aを有し、移動部材30が検出対象物200に接触した際に、接触部30aが位置検出装置本体12の下向きの面に接触して僅かに弾性変形するようになっている。そして、接触部30aの弾性よって、移動部材30に第1の力Fが作用する。また、移動部材30には、図示を省略する単数又は複数のスプリングによって、第2の力F2と、第3の力F3とが作用している。
【0073】
図18には、本発明の第4の実施形態の第1の変形例に係る位置検出装置10が示されている。先述の第4の実施形態に係る位置検出装置10では、移動部材30が、上向きに突出するよう設けられた接触部30aを有し、接触部30aの弾性によって、移動部材30に第1の力F1が作用した。
これに対して、この第4の実施形態の第1の変形例においては、接触部30aは、移動部材30左側部に設けられ、位置検出装置本体12の左側の側板部14に、僅かに弾性変形した状態で接触している。このため、移動部材30は、図18に示されるように右側に向けて第2の力F2の作用を受ける。
【0074】
図19には、本発明の第4の実施形態の第2の変形例に係る位置検出装置10が示されている。先述の第4の実施形態に係る位置検出装置10では、移動部材30が、上向きに突出するよう設けられた接触部30aを有し、接触部30aの弾性によって、移動部材30に第1の力F1が作用した。
これに対して、この第4の実施形態の第2の変形例においては、接触部30aは、移動部材30の後ろ側に向けて突出するように設けられていて、位置検出装置本体12の前向きの面に僅かに弾性変形した状態で接触している。このため、接触部30aの弾性によって、移動部材30は、第3の力F3の作用を受ける。尚、接触部30aは、位置検出装置本体12に接触する部分が前側に向けて湾曲した板状の部材である。
【0075】
図20には、本発明の第4の実施形態の第3の変形例に係る位置検出装置10が示されている。先述の第4の実施形態の第2の変形例に係る位置検出装置10では、接触部30aは、位置検出装置本体12に接触する部分が前側に向けて湾曲した板状の部材であり、1辺で移動部材30に装着されていた。これに対して、この本発明の第4の実施形態の第3の変形例に係る位置検出装置10では、接触部30aは、折り曲げられるか、湾曲した状態の板からなり、2辺で移動部材30に装着されている。接触部30aの弾性によって、移動部材30は、前側に向けて第3の力F3の作用を受ける。
【0076】
図21には、本発明の第5の実施形態に係る位置検出装置10が示されている。
先述の第4の実施形態においては、移動部材30の一部分、又は全部分が弾性体からなり、弾性によって、第1の力F1、第2の力F2、及び第3の力F3のうちの少なくとも1つを発生させるようになっていた。これに対して、この第5の実施形態に係る位置検出装置10は、位置検出装置本体12の一部分又は全部分が弾性体からなり、弾性により第1の力、第2の力、及び第3のうちの少なくとも1つを発生させるようになっている。
【0077】
図21に示すように、この第5の実施形態に係る位置検出装置10においては、位置検出装置本体12は、下側に向けて突出するように設けられた接触部12aを有し、接触板32が検出対象物200に接触した際に、移動部材30に接触部12aが接触して、接触部12aが僅かに弾性変形するようになっている。そして、接触部12aの弾性よって、移動部材30が回転軸16を中心として回転するようにして、移動部材30に第1の力F1が作用する。また、移動部材30には、図示を省略する単数又は複数のスプリングによって、第2の力F2と、第3の力F3とが作用している。
【0078】
図22には、本発明の第5の実施形態の第1の変形例に係る位置検出装置10が示されている。先述の第5の実施形態に係る位置検出装置10では、位置検出装置本体12が、下側に向けて突出するように設けられた接触部12aを有し、接触部12aの弾性によって、移動部材30に第1の力F1が作用するように、移動部材30が付勢された。
これに対して、この第5の実施形態の第1の変形例においては、接触部12aは、位置検出装置本体12の左側部に設けられ、移動部材30に、僅かに弾性変形した状態で接触している。このため、移動部材30は、図22に示されるように、第2の力F2の作用を受けるように、右側に向けて付勢される。
【0079】
図23には、本発明の第5の実施形態の第2の変形例に係る位置検出装置10が示されている。先述の第5の実施形態に係る位置検出装置10では、位置検出装置本体12が、下側に向けて突出するように設けられた接触部12aを有し、接触部12aの弾性によって、移動部材30に第1の力F1が作用するように、移動部材30が付勢された。
これに対して、この第5の実施形態の第2の変形例においては、接触部30aは、移動部材30に向けて前側に突出するように位置検出装置本体12に設けられていて、移動部材30に僅かに弾性変形した状態で接触している。このため、接触部12aの弾性によって、移動部材30は、前側に向けて第3の力F3の作用を受ける
【0080】
図24には、本発明の第6の実施形態に係る位置検出装置10が示されている。
この第6の実施形態においては、移動部材30の一部分、又は全部分が弾性体からなり、弾性によって、第1の力F1、第2の力F2、及び第3の力F3のうちの少なくとも1つを発生させるようになっているとともに、位置検出装置本体12の一部分が弾性体からなり、弾性により第1の力、第2の力、及び第3のうちの少なくとも1つを発生させるようになっている。
【0081】
図24に示すように、この第6の実施形態に係る位置検出装置10においては、移動部材30は、上向きに突出するように設けられた接触部30aを有し、移動部材30が検出対象物200に接触した際に、接触部30aが接触板32の下向きの面に接触して僅かに弾性変形するようになっている。そして、接触部30aの弾性よって、移動部材30が回転軸16を中心として回転するようにして、移動部材30に第1の力Fが作用する。
【0082】
また、位置検出装置本体12は、移動部材30に向けて前側に突出するように設けられた接触部12aを有していて、接触部12aが僅かに弾性変形した状態で移動部材30に接触している。このため、接触部12aの弾性によって、移動部材30は、前側に向けて第3の力F3の作用を受ける
【0083】
図25には、本発明の実施形態に係る画像形成装置500が示されている。
画像形成装置500は、トナー像からなる画像を形成する画像形成部510と、画像形成部510に用紙を供給する供給装置540と、供給装置540から供給された用紙の厚さを検出する用紙厚さ検出装置560と、トナー、及びトナー像が転写された用紙の少なくともいずれか一方を搬送する搬送部材として用いられる搬送ベルト580と、搬送ベルト580の位置変動を検出するベルト位置検出装置600と、搬送ベルト580の位置を修正する位置修正装置620とを有する。ここで、厚さ検出装置560と、ベルト位置検出装置600とには、先述の各実施形態に係る位置検出装置10が用いられる。また、画像形成装置500内には、用紙が搬送される通路である搬送路640が形成されている。
【0084】
画像形成部510は、イエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像、黒トナー像をぞれぞれが形成するトナー像形成部512Y、512M、512C、512Kを有する。トナー像形成部512Y、512M、512C、512Kは、用いるトナーの色と、形成されるトナー像の色とが異なるものの同じ構造であるため、以下、トナー像形成部512としてまとめて説明をするとともに、図25に示す番号にY、M、C、Bをそれぞれ付する。
【0085】
トナー像形成部512は、像保持体として用いられる感光体514と、感光体514の表面を均一に帯電する帯電装置516と、帯電装置516によって均一に帯電された感光体514の表面に光を照射して静電潜像を形成する潜像形成装置518と、潜像形成装置518により形成された潜像をトナーを用いて現像する現像装置520と、現像装置520によって現像された感光体514表面のトナー像を搬送ベルト580に転写する1次転写装置522と、転写装置522によってトナー像が転写された感光体514の表面に残留するトナーを除去し、感光体514を清掃する清掃装置524とを有する。
【0086】
供給装置540は、用紙が収納される収納容器542と、収納容器542の最上部に収納された用紙を他の用紙から分離するとともに、用紙搬送方向下流側に向けて送り出す送り出しロール544とを有する。送り出しロール544は、例えばモータ等からなる駆動源を有する駆動機構546に連結されている。このため、送り出しロール544は、駆動機構546がONとなると用紙を送り出し、駆動機構546がOFFとなると用紙の送り出しを停止する。
【0087】
搬送ベルト580は、例えば無端状のベルトからなり、複数の支持ロール582に回転可能に支持されている。複数の支持ロール582の中の少なくとも1つは、搬送ベルト580に駆動を伝達する駆動ロールとして用いられていて、この駆動ロールからの駆動伝達を受けて、搬送ベルト580は、図25に示す矢印方向に回転する。また、搬送ベルト580の外側の面であり、トナー像形成部512からトナー像が転写される側の面には、トナー像形成部512から転写されたトナー像を用紙に2次転写するために用いられる2次転写装置584が設けられている。2次転写装置584は、搬送ベルト580に接触部し、離間することできる2次転写ロール586を有している。
【0088】
また、搬送ベルト580の、例えば内側の位置には、搬送ベルト580の回転方向の位置を検出し、搬送ベルト580のホームポジションを検出するために用いられる回転位置検出装置588が設けられている。
【0089】
搬送路640は、先述の送り出しロール544から送り出された用紙を、用紙が排出される排出部材642まで搬送するために用いられ、搬送路640に沿って、用紙搬送方向における上流側から順に、レジストロール644、先述の2次転写ロール586、定着装置526、及び排出ロール646が配置されている。
レジストロール644は、画像形成部510で形成されたトナー像が搬送ベルト580によって2次転写装置584の位置に搬送されるタイミングに同期させて、用紙を2次転写装置584に供給するために用いられる。定着装置526は、2次転写装置584によって用紙に2次転写されたトナー像を、用紙に定着するために用いられる。排出ロール646は、定着装置526によってトナー像が定着された用紙を、排出部材642に排出するために用いられる。
【0090】
また、搬送路640の、送り出しロール544からレジストロール644までの間の位置には、用紙の搬送に用いられる搬送ロール648が、例えば、複数個設けられている。搬送ロール648には、搬送路640の逆側に位置する従動ロール564が、それぞれ接触している。また、搬送路640の2次転写装置584から定着装置526の間の位置には、未定着のトナー像が転写された用紙を、トナー像が転写された側の面と逆側の面から支持するように搬送する搬送装置650が、例えば、複数個設けられている。
【0091】
位置修正装置620は、搬送ベルト580の移動方向と垂直な方向の位置を修整するために用いられている。また、位置修正装置620は、複数の支持ロール582の中の、例えば2次転写ロール586のバックアップロールとして用いられる支持ロール582の搬送ベルト580の移動方向における直ぐ上流側に配置された支持ロール582に連結されていて、この支持ロール582の角度を変更することによって、搬送ベルト580の位置を修正する。
【0092】
以上のように構成された画像形成装置500では、トナー像形成部512Y、512M、512C、512Kで形成されたイエロートナー像、マゼンタトナー像、シアントナー像、黒トナー像が順番に搬送ベルト580に転写され、搬送ベルト580の表面に4色のトナーからなるトナー像が形成され、この4色のトナー像が、レジストロール644がタイミングをとって供給された用紙に2次転写装置584によって2次転写され、用紙に2次転写されたトナー像が、定着装置526によって用紙に定着され、トナー像が定着された用紙が、排出ロール646によって排出部材64に排出される。
【0093】
図26には、用紙厚さ検出装置560が示されている。
用紙厚さ検出装置560は、先述の搬送ロール648のいずれか1つと、この搬送ロール648に接触する従動ロール564と、位置検出装置10と、移動部材562とを有する。
位置検出装置10としては、先述の各実施形態に係る位置検出装置10のいずれかを用いることができる。移動部材562は、従動ロール564の軸部566に設けられている。従動ロール564は、例えばコイルスプリングからなる付勢部材568によって搬送ロール648に対して押圧されるとともに、例えば本体フレーム64によって、搬送ロール648との間の距離が変化することができるように支持されている。図26における矢印は、従動ロール564の搬送ロール648に対する距離が変化する様子を示している。
【0094】
搬送ロール648は、例えば本体フレーム64等、従動ロール564を移動可能に支持する部材と同一の部材に回転可能に支持されているとともに、搬送ロール648には、例えばモータからなる駆動源570が連結されている。また、移動部材562には、位置検出装置10の移動部材30が接触していて、移動部材30は、従動ロール564が移動することに倣って移動するようになっている。
【0095】
以上のように、従動ロール564は、搬送ロール648に押圧され、搬送ロール648との間を用紙Pが通過する際に、用紙Pの厚さに応じて搬送ロール648から離れる方向に移動する移動部材として用いられていて、軸部566、及び移動部材562と、一体として、付勢部材568の付勢に抗して搬送ロール648から移動する方向に移動する。そして、移動部材562の移動に倣って移動する移動部材30の位置を位置検出装置10によって検出することにより、用紙Pの厚さの検出がなされる。
尚、図25においては、厚さ検出装置560が、レジストロール644の直ぐ上流側に配置された従動ロール564に設けられた例が示されているが、厚さ検出装置560を、他の従動ロール564に設けても良い。
【0096】
図27には、ベルト位置検出装置600が示されている。
ベルト位置検出装置600は、先述の各実施形態に係る位置検出装置10のいずれかを有し、位置検出装置10の移動部材30が、搬送ベルト580の側端部に押圧されるようになっている。このため、図27の矢印で示すように、搬送ベルト580がトナー像の搬送方向と垂直方向に移動すると、搬送ベルト580の移動に倣って移動部材30が移動をする。
【0097】
以上のように構成されたベルト位置検出装置600では、搬送ベルト580の位置変動に倣って移動する移動部材30の位置を位置検出装置10によって検出することによって、搬送ベルト580の位置が検出される。尚、図25においては、ベルト位置検出装置600は、トナー像形成部512Cとトナー像形成部512Kとの間の位置に設けられた例が示されているが、ベルト位置検出装置600は、他の位置に設けても良い。
【0098】
図28には、本発明の実施形態に係る画像形成装置500が有する制御装置700が示されている。
制御装置700は、例えばCPU等からなる制御回路702を有し、制御回路702に通信インターフェイス704を介して画像データが入力される。また、制御回路702には、用紙厚さ検出装置560、ベルト位置検出装置600、及び回転位置検出装置588からの出力が入力される。また、制御回路702からの出力によって、画像形成部510、駆動機構546、及び位置修正装置620が制御される。
【0099】
より具体的には、制御回路702は、厚さ検出装置560で検出された用紙の厚さと、予め記憶等された用紙1枚の厚さとを比較して、厚さ検出装置560が設けられた位置において、用紙に重送が生じているか否かを判別する。そして、用紙に重送が生じていないとの判別がなされた場合は、駆動機構546を制御して、予め定められた所定のタイミングで送り出しロール544による用紙の送り出しを継続させる。一方、用紙に重送が生じているとの判別がなされた場合には、駆動機構546を停止させ、送り出しロール544による次の用紙の送り出しを停止させる。
【0100】
また、制御回路702は、ベルト位置検出装置600の出力に基づいて、搬送ベルト580の搬送方向と垂直な方向の位置が一定となるように、位置修正装置620を制御し、位置修正装置620が連結された支持ロール582の角度を変更する。
【産業上の利用可能性】
【0101】
以上述べたように、本発明は、位置検出装置、用紙厚さ検出装置、ベルト位置検出装置、及びこれらの少なくともいずれか1つを有する画像形成装置に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明の適用される実施形態に係る位置検出装置を示す斜視図である。
【図2】本発明の適用される実施形態に係る位置検出装置を示し、図2(a)は右側面図であり、図2(b)は、図2(a)におけるA−A線断面図である。
【図3】本発明の第1の実施形態に係る位置検出装置を用いた位置検出システムを示す説明図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る位置検出装置を示し、図4(a)は右側面図であり、図4(b)は図4(a)におけるB−B線断面図である。
【図5】本発明の第1の実施形態の第1の変形例に係る位置検出装置を示し、図5(a)は右側面図であり、図5(b)は図5(a)におけるC−C断面図である。
【図6】本発明の第1の実施形態の第2の変形例に係る位置検出装置を示し、図6(a)は右側面図であり、図6(b)は図6(a)におけるD−D断面図である。
【図7】本発明の第2の実施形態に係る位置検出装置を示し、図7(a)は右側面図であり、図7(b)は、図7(a)におけるG−G線断面図である。
【図8】本発明の第2の実施形態に係る位置検出装置が有する第1のバネを拡大して示す平面図である。
【図9】本発明の第2の実施形態に係る位置検出装置が有する第2のバネを示す斜視図である。
【図10】本発明の第2の実施形態に係る位置検出装置が有する第2のバネを示す正面図である。
【図11】本発明の第2の実施形態に係る位置検出装置において、位置検出装置本体に、移動部材が支持されている状態を示し、図7(b)におけるH−H線断面を拡大して示す断面図である。
【図12】本発明の第2の実施形態の第1の変形例に係る位置検出装置を示し、図12(a)は右側面図であり、図12(b)は、図12(a)におけるI−I線断面図である。
【図13】本発明の第2の実施形態の第2の変形例に係る位置検出装置を示し、図13(a)は右側面図であり、図13(b)は、図13(a)におけるJ−J線断面図である。
【図14】本発明の第3の実施形態に係る位置検出装置を示し、図14(a)は右側面図であり、図14(b)は、図14(a)におけるL−L線断面図である。
【図15】本発明の第1乃至第3の実施形態及びそれらの各変形例に係る位置検出装置のそれぞれにおいて、バネが移動部材に作用する好ましい位置を示す平面図である。
【図16】本発明の第1乃至第3の実施形態及びそれらの各変形例に係る位置検出装置のそれぞれが有する移動部材の好ましい形状を示す平面図である。
【図17】本発明の第4の実施形態に係る位置検出装置を示す右側面図である。
【図18】本発明の第4の実施形態に係る位置検出装置の第1の変形例を示す断面図である。
【図19】本発明の第4の実施形態に係る位置検出装置の第2の変形例を示す右側面図である。
【図20】本発明の第4の実施形態に係る位置検出装置の第3の変形例を示す右側面図である。
【図21】本発明の第5の実施形態に係る位置検出装置を示す右側面図である。
【図22】本発明の第5の実施形態の第1の変形例に係る位置検出装置を示す右側面図である。
【図23】本発明の第5の実施形態の第2の変形例に係る位置検出装置を示す右側面図である。
【図24】本発明の第6の実施形態に係る位置検出装置を示し、図24(a)は、図24(b)におけるN―N線断面図であり、図24(b)は右側面図である。
【図25】本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成を示す正面図である。
【図26】本発明の実施形態に係る画像形成装置が有する用紙厚さ検出装置の構成を示す左側面図である。
【図27】本発明の実施形態に係る画像形成装置が有するベルト位置検出装置を示す左側面図である。
【図28】本発明の実施形態に係る画像形成装置が有する制御装置を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0103】
10 位置検出装置
12 位置検出装置本体
12a 接触部
16 回転軸
30 移動部材
30a 接触部
36 軸部
36a 大径部
36b 小径部
36c 段差部
40 フォトセンサ
60 支持部材
200 検出対象物
500 画像形成装置
510 画像形成部
540 供給装置
560 厚さ検出装置
564 従動ロール
580 搬送ベルト
600 ベルト位置検出装置
648 搬送ロール
F1 第1の力
F2 第2の力
F3 第3の力
S11 第1のバネ
S12 第2のバネ
S13 第3のバネ
S21 第1のバネ
S22 第2のバネ
S31 第1のバネ
S32 第2のバネ
S41 第1のバネ
S42 第2のバネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
検出対象物に接触し、この検出対象物の移動に倣って移動する移動部材と、
前記移動部材を回転可能に支持する支持部と、
前記移動部材の位置変動を検出する検出部と、
を有し、
前記移動部材は、前記移動部材を前記検出対象物に押圧する力である第1の力と、前記移動部材を、前記移動部材の回転軸方向に押圧する力である第2の力と、前記移動部材を、前記移動部材の回転軸方向と垂直な方向に押圧する力である第3の力との作用を受ける位置検出装置。
【請求項2】
前記移動部材に、前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の力の少なくともいずれか1つを作用させるように前記移動部材を付勢する第1の付勢部材と、
前記移動部材に、前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の力の少なくともいずれか1つを作用させるように前記移動部材を付勢する第2の付勢部材と、
をさらに有し、
前記第1の付勢部材及び前記第2の付勢部材で、前記移動部材に前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の力を作用させる請求項1記載の位置検出装置。
【請求項3】
前記第1の付勢部材、及び前記第2の付勢部材は、前記移動部材の回転軸方向において前記移動部材に対して互いに逆側に配置されている請求項2記載の位置検出装置。
【請求項4】
前記第1の付勢部材は、装着された物を互い略垂直な2直線方向に付勢する機能を併せ持つ捩りバネからなり、前記移動部材に前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の力を作用させ、
前記第2の付勢部材は、前記移動部材に前記第3の力を作用させる請求項2又は3記載の位置検出装置。
【請求項5】
前記第1の付勢部材は、装着された物を1直線方向に付勢する機能を併せ持つ捩りバネからなり、前記移動部材に前記第1の力、及び前記第3の力を作用させ、
前記第2の付勢不部材は、装着された物を、互いに略垂直な2直線方向に付勢する機能を有するバネからなり、前記移動部材に前記第2の力、及び前記第3の力を作用させる請求項2又は3記載の位置検出装置。
【請求項6】
前記第1の付勢部材は、装着された物を、互い略垂直な2直線方向に付勢する機能を併せ持つ捩りバネからなり、前記移動部材に前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の力を作用させ、
前記第2の付勢部材は、装着された物を1直線方向に付勢する機能を併せ持つ捩りバネからなり、前記移動部材に前記第1の力、及び前記第3の力を作用させる請求項2又は3記載の位置検出装置。
【請求項7】
前記第1の付勢部材、及び前記第2の付勢部材の少なくともいずれか一方は、
前記移動部材を保持する保持部と、
前記移動部材の回転軸方向と略水平に形成された接触面に接触する接触部と、
前記保持部と前記接触部とを連結する連結部と、
を有し、
前記連結部の前記保持部側の端部、及び前記連結部の前記接触部側の端部を含む面と、前記接触面とのなす前記移動部材側の角度が90度よりも小さい請求項2乃至6いずれか記載の位置検出装置。
【請求項8】
前記移動部材に前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の力を作用させるように前記移動部材を付勢する単一の部材からなる主付勢部材をさらに有する請求項1記載の位置検出装置。
【請求項9】
前記主付勢部材は、装着された物を、互い略垂直な2直線方向に付勢する機能を併せ持つ捩りバネからなる請求項8記載の位置検出装置。
【請求項10】
前記移動部材の回転軸方向において、前記移動部材に対して前記主付勢部位と逆側に配置され、前記移動部材に、少なくとも前記第3の力を作用させる補助付勢部材をさらに有する請求項8又は9記載の位置検出装置。
【請求項11】
前記移動部材に前記第1の力を作用させるように前記移動部材を付勢する第1の付勢部材と、
前記移動部材に前記第2の力を作用させるように前記移動部材を付勢する第2の付勢部材と、
前記移動部材に前記第3の力を作用させるように前記移動部材を付勢する第3の付勢部材と、
をさらに有する請求項1記載の位置検出装置。
【請求項12】
前記移動部材は、
前記検出対象物に接触する接触部と、
前記接触部に設けられ、前記支持部に支持される軸部と、
を有し、
前記軸部は、
前記本体部側の大径部と、
前記大径部よりも前記支持部側に位置し、前記大径部よりも小径であって、前記大径部との間に段差部が形成される小径部と、
を有し、
前記段差部に面取りがなされた請求項1乃至11いずれか記載の位置検出装置。
【請求項13】
前記移動部材に、前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の力の少なくともいずれか1つを作用させる付勢部材をさらに有し、
前記移動部材は、
前記検出対象物に接触する本体部と、
前記本体部に設けられ、前記支持部に支持される軸部と、
を有し、
前記軸部は、
前記本体部側の大径部と、
前記大径部よりも前記支持部側に位置し、前記大径部よりも小径であって、前記大径部との間に段差部が形成される小径部と、
を有し、
前記付勢部材は、前記移動部材に対して、前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の力の少なくともいずれか1つを作用させる位置が、前記大径部の前記本体部側である請求項1乃至12いずれか記載の位置検出装置。
【請求項14】
前記移動部材は、一部分又は全部分が弾性体からなり、弾性により前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の力の少なくともいずれか1つを発生させる請求項1記載の位置検出装置。
【請求項15】
前記支持部は、一部分又は全部分が弾性体からなり、弾性により前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の少なくいずれか1つを発生させる請求項1記載の位置検出装置。
【請求項16】
前記移動部材は、一部分又は全部分が弾性体からなり、弾性により前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の力の少なくともいずれか1つを発生させ、
前記支持部は、一部分又は全部分が弾性体からなり、弾性により前記第1の力、前記第2の力、及び前記第3の少なくとも他の1つを発生させる請求項1記載の位置検出装置。
【請求項17】
用紙の搬送に用いられる搬送ロールと、
前記搬送ロールに押圧され、前記搬送ロールとの間を用紙が通過する際に、該用紙の厚さに応じて前記搬送ロールから離れる方向に移動する押圧部材と、
前記押圧部材の位置を検出する位置検出装置と、
を有し、
前記位置検出装置は、
前記押圧部材に接触し、前記押圧部材の移動に倣って移動する移動部材と、
前記移動部材を回転可能に支持する支持部と、
前記移動部材の位置変動を検出する検出部と、
を有し、
前記移動部材は、前記移動部材を前記押圧部材に押圧する力である第1の力と、前記移動部材を、前記支持部に対して前記移動部材の回転軸方向に押圧する力である第2の力と、前記移動部材を、前記支持部に対して前記移動部材の回転軸方向と垂直な方向に押圧する力である第3の力との作用を受ける用紙厚さ検出装置。
【請求項18】
ベルトに接触し、前記ベルトの幅方向の移動に倣って移動する移動部材と、
前記移動部材を回転可能に支持する支持部と、
前記移動部材の位置変動を検出する検出部と、
を有し、
前記移動部材は、前記移動部材を前記ベルトに押圧する力である第1の力と、前記移動部材を、前記支持部に対して前記移動部材の回転軸方向に押圧する力である第2の力と、前記移動部材を、前記支持部に対して前記移動部材の回転軸方向と垂直な方向に押圧する力である第3の力との作用を受けるベルト位置検出装置。
【請求項19】
画像を形成する画像形成部と、
前記画像形成部に用紙を供給する供給装置と、
前記供給装置から供給された用紙の厚さを検出する用紙厚さ検出装置と、
を有し、
前記用紙厚さ検出装置は、
用紙の搬送に用いられる搬送ロールと、
前記搬送ロールに押圧され、前記搬送ロールとの間を用紙するが通過する際に、該用紙の厚さに応じて前記搬送ロールから離れる方向に移動する押圧部材と、
前記押圧部材の位置を検出する位置検出装置と、
を有し、
前記位置検出装置は、
前記押圧部材に接触し、前記押圧部材の移動に倣って移動する移動部材と、
前記移動部材を回転可能に支持する支持部と、
前記移動部材の位置変動を検出する検出部と、
を有し、
前記移動部材は、前記移動部材を前記押圧部材に押圧する力である第1の力と、前記移動部材を、前記支持部に対して前記移動部材の回転軸方向に押圧する力である第2の力と、前記移動部材を、前記支持部に対して前記移動部材の回転軸方向と垂直な方向に押圧する力である第3の力との作用を受ける画像形成装置。
【請求項20】
トナー像、及びトナー像が転写された用紙の少なくともいずれか一方を搬送する搬送部材と、
前記搬送部材、及び前記搬送部材が搬送する用紙の少なくともいずれか一方に転写されるトナー像を形成する画像形成部と、
前記搬送部材の位置変動を検出する位置検出装置と、
を有し、
前記位置検出装置は、
前記搬送部材に接触し、前記搬送部材の幅方向の移動に倣って移動する移動部材と、
前記移動部材を回転可能に支持する支持部と、
前記移動部材の位置変動を検出する検出部と、
を有し、
前記移動部材は、前記移動部材を前記搬送部材に押圧する力である第1の力と、前記移動部材を、前記支持部に対して前記移動部材の回転軸方向に押圧する力である第2の力と、前記移動部材を、前記支持部に対して前記移動部材の回転軸方向と垂直な方向に押圧する力である第3の力との作用を受ける画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【図28】
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【公開番号】特開2009−249145(P2009−249145A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−101450(P2008−101450)
【出願日】平成20年4月9日(2008.4.9)
【出願人】(000005496)富士ゼロックス株式会社 (21,908)
【Fターム(参考)】