説明

低周波電磁信号に応答した衛星ナビゲーション受信機制御

いくつかの実施形態に従った、可搬型電子デバイスの中の衛星ナビゲーションシステム(SNS)受信機を動作させる方法は、電線路に関連する低周波信号が存在しているか存在していないかを判定するステップと、電線路に関連する低周波信号の検出に応答してSNS受信機をディスエーブルするステップとを含む。本方法は、衛星ナビゲーション信号の低下を検出するステップをさらに含むことができ、電線路に関連する低周波信号が存在しているか存在していないかの判定は、検出した衛星ナビゲーション信号の低下に応答して実行してもよい。関係したデバイスもまた開示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、全地球測位システム(GPS)等の、衛星ナビゲーションシステムに関する。特に、衛星ナビゲーション受信機、および衛星ナビゲーション受信機を制御する方法に関する。
【背景技術】
【0002】
衛星ナビゲーションシステムは、何年も前から公衆用として利用可能になっている。特に、全地球測位システム(GPS)は、米国国防総省(U.S.Department of Defense)によって開発され、1983年に公衆の使用に対して利用可能になった。他の衛星ナビゲーションシステムは現在開発中であり、これらには、GLONASSシステム(ロシア)、ガリレオ測位システム(ヨーロッパ)、COMPASSナビゲーションシステム(中国)、およびIRNSS(インド)が含まれる。
【0003】
GPSシステムは、24個の中高度軌道(MEO:Medium Earth Orbit)衛星を含み、それらは地上の受信機に対して高精度なタイミング信号を送信している。静止軌道衛星と異なり、MEO衛星は地上の受信機の位置に対して相対的に空中を動き回る。従って、所与のMEO衛星は地上の受信機からは、任意の時刻には見える場合と、または見えない場合とがある。しかしながら、MEO衛星は、それぞれ4つの衛星を持つ6つの軌道面に配置されており、従って、いくつかの数の衛星は、地球上の任意の地点から任意の時刻に見ることができる。複数の衛星から受信した信号を調べることにより、GPS受信機は自分の位置を判定してもよい。
【0004】
GPS受信機は、4つ以上のGPS衛星からのGPS信号を使用して、自分の位置を算出してもよい。4つの衛星からの信号は、これを使用して4つの変数を解くことができる。4つの変数は、x軸座標、y軸座標、z軸座標、および時間軸座標である。そして、GPS受信機は、これらの値を緯度/経度の情報に変換することができ、典型的には受信機の位置を地図上に表示してもよい。
【0005】
GPS信号はナビゲーションメッセージを含み、ナビゲーションメッセージは、その日の時刻、GPS週数、および衛星の健康情報(サテライト・ヘルス・インフォメーション)を提供する。ナビゲーションメッセージはまた、天体暦データおよび暦を含む。天体暦データは、ナビゲーションメッセージを送信した衛星の軌道に関する詳細な情報を提供する。暦は、コンステレーションの中のそれぞれの衛星に対する粗い軌道と状態情報、電離層モデル、およびGPSから導出した時刻を協定世界時(UTC:Coordinated Universal Time)に関連づける情報を提供する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ナビゲーションメッセージは、50ビット/秒の速度でフレームの中で送信され、それぞれのナビゲーションメッセージは、1500ビットを送信するのに30秒を要する。天体暦を捕捉するのに必要な時間が重要である。これは、天体暦データを完全に受信するには少なくとも30秒が必要だからである。
【0007】
衛星信号は比較的に弱いので、衛星信号は、建物、シェルター、トンネル、または他の覆われた場所の中に容易に貫通することはできない。GPS受信機がこのような場所に運び込まれた場合には、GPS受信機によって処理されているGPS信号は、大幅に減衰して、GPS信号が完全に失われてしまう可能性がある。するとGPS受信機は、信号捕捉の処理を開始して、自分の地理的場所を判定してもよいよう、十分な数のGPS信号を捉えることを試みる可能性がある。GPS信号を探索するために要する時間量とGPS受信機が探索するべき信号の数とが与えられたとすれば、全てのGPS信号が失われている場合には、重大な量の電力を消費する可能性がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
いくつかの実施形態に従った可搬型電子デバイスの中の衛星ナビゲーションシステム(SNS:satellite navigation system)受信機を操作する方法は、電線路に関連する低周波信号が存在しているか存在していないかを判定するステップと、電線路に関連する低周波信号の検出に応答して、SNS受信機をディスエーブル(無効化)するステップとを含む。
【0009】
本方法は、衛星ナビゲーション信号の低下を検出するステップをさらに含むことができ、電線路に関連する低周波信号が存在しているか存在していないかを判定するステップは、衛星ナビゲーション信号の低下の検出に応答して実行してもよい。
【0010】
可搬型電子デバイスは、周囲の音に応答して、および/または周囲の電磁界に応答して電気信号を生成するよう構成されたマイクロフォン回路を含むことができ、電線路に関連する低周波電磁界が存在しているか存在していないかを判定するステップは、高インピーダンスマイクロフォン回路を通してこの電磁界を低周波電気信号へ変換することによって、マイクロフォンを通して受信したオーディオ信号を解析するステップを含む。この低周波信号は、約100Hzより低い周波数を有する可能性がある。例えば、この低周波信号は、約50Hzから約60Hzの範囲の周波数を有する可能性がある。
【0011】
可搬型電子デバイスは、マイクロフォン回路に結合したデジタル信号処理装置をさらに含み、オーディオ信号を受信するよう構成してもよい。そして、オーディオ信号を解析するステップは、デジタル信号処理装置の中で高速フーリエ変換処理を使用して、このオーディオ信号を解析するステップを含むことができる。
【0012】
SNS受信機をディスエーブルするステップは、以下のステップの内の少なくとも1つのステップを含むことができる。これらは、(a)SNS受信機の電源を切断するステップ、(b)衛星ナビゲーション信号の探索を終了するようSNS受信機を設定するステップ、および(c)SNS受信機の中の、衛星ナビゲーション信号の探索に関連するタイムアウト値を減少させるステップである。
【0013】
本方法は、SNS受信機をディスエーブルした後に電線路に関連する低周波信号の低減を検出するステップと、電線路に関連する低周波信号の低減を検出したことに応答してSNS受信機をイネーブルするするステップとをさらに含むことができる。
【0014】
電線路に関連する低周波信号の低減を検出するステップは、電線路に関連する低周波信号が存在しないことを検出するステップを含むことができる。
【0015】
衛星ナビゲーション信号は、複数のSNS衛星から受信する複数の衛星ナビゲーション信号を含むことができる。そして、衛星ナビゲーション信号の低下は、この複数の衛星ナビゲーション信号の低下を含むことができる。
【0016】
可搬型電子デバイスは、短距離無線送受信機(トランシーバ)をさらに含むことができる。そして、本方法は、衛星ナビゲーション信号の低下の検出と低周波信号の存在の検出とに応答してこの短距離無線送受信機を活性化するステップと、この短距離無線送受信機を使用して短距離無線通信チャネルを確立するステップとをさらに含むことができる。
【0017】
本方法は、短距離無線通信チャネルに関連する信号の損失を検出するステップと、短距離無線通信チャネルに関連する信号の損失に応答してSNS受信機をイネーブル(有効化)するステップとをさらに含むことができる。
【0018】
本方法は、可搬型電子デバイスの現在の位置に関する位置情報を、短距離無線通信チャネルを通して受信するステップと、短距離無線通信チャネルを通して得た位置情報をSNS受信機に供給するステップとをさらに含むことができる。
【0019】
添付の図面は、本発明の更なる理解を提供するべく含まれており、本願に組み込まれて本願の一部を構成するものであり、これらの図面は、本発明のある特定な実施形態を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】1つの衛星ナビゲーションシステム(SNS)ユニットと4つのナビゲーション衛星とを含むシステムを示す図である。
【図2】いくつかの実施形態に従ったSNSユニットのブロック図である。
【図3】いくつかの実施形態に従ったSNSユニットの中の回路のブロック図である。
【図4】いくつかの実施形態に従ったSNSユニットの動作を示すフローチャートである。
【図5】いくつかの実施形態に従ったSNSユニットが建物の内部で使用される場合を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
本明細書の以下では、添付の図面を参照して、本発明の実施形態をより十分に記述する。図面には本発明の実施形態が示されている。しかしながら、本発明は、多くの異なる形で実施することができ、本明細書に記載した実施形態に限定されると解釈されるべきではない。むしろ、これらの実施形態は、この開示を十分かつ完全なものとするために、また本発明の範囲を当業者に十分に伝えるために提供されるものである。本明細書を通して、同様の番号は同様の要素を参照するものである。
【0022】
本明細書においては様々な要素を記述するために、第1の、第2の等の用語を使用するであろうが、これらの要素はこれらの用語によって限定されるべきではないと理解されるであろう。これらの用語は1つの要素を別の要素から区別する目的で使用するだけである。例えば、第1の要素は、第2の要素と言い換えてもよく、同様に、第2の要素は第1の要素と言い換えることもできる。これらは、本発明の範囲から逸脱するものではない。本明細書において使用する用語「および/または」は、関連してリストされた項目の1つ以上の、任意および全ての組み合わせを含む。
【0023】
本明細書の中で使用する用語は、特定な実施形態を記述する目的のみで使用しており、本発明を限定することを意図するものではない。本明細書で使用している単数形「1つの(a)」、「1つの(an)」、および、「その(the)」は、文面が単数形であることを明確に述べている場合を除いて、複数形をも同様に含むことを意図している。さらに以下のことが理解されるであろう。すなわち、用語「備える」、「備えている」、「含む」、および/または、「含んでいる」は、本明細書においてそれらを使用するときには、言及する特徴、数値、ステップ、操作、構成要素、および/または、構成素子の存在を規定するものであるが、1つ以上の他の特徴、数値、ステップ、操作、構成要素、構成素子、および/または、それらのグループの存在または追加を排除するものではないということである。
【0024】
本明細書で使用する全ての用語(技術用語と科学用語とを含む)は、別様に定義をしていない限り、本発明が属する分野の通常の当業者によって共通に理解される意味と同じ意味を有する。また、以下の点がさらに理解されるであろう。すなわち、本明細書で使用する用語は、本明細書における文面および関連する技術の状況における意味に矛盾しない意味を持つと解釈されるべきであること、また、本明細書の中で明確に定義をしない限り、理想化した、または極度に形式的な意味を持つと解釈されてはならないことである。
【0025】
図1は、1つの衛星ナビゲーションシステム(SNS)受信機10および4つのナビゲーション衛星25A−25Dを含むシステムを示す。いくつかの実施形態においては、SNSは全地球測位システム(GPS)を含むことができる。しかしながら、本発明の実施形態は、他のタイプの衛星ナビゲーションシステムに対して設計された衛星ナビゲーション受信機にも適用可能である、およびそれらと共に使用することが可能であると理解されるであろう。SNSユニット10は、ナビゲーション衛星25A−25Dから衛星ナビゲーション信号15A−15Dを受信する。そして、衛星ナビゲーション信号15A−15Dの中で送信された情報を使用して、自分の地理的位置(x,y,z)を算出する。
【0026】
図2はいくつかの実施形態に従ったSNSユニット10のブロック図である。図2に示された実施形態においては、SNSユニット10は、移動電話機等の無線通信端末の中に配置され、無線通信端末は、双方向の無線通信を行うことができる。図2に示すように、典型的なSNSユニット10は、受信機10の動作を制御するプロセッサ16を含む。SNSユニット10は、キーパッド12、表示14、セルラ送受信機20、およびメモリ18をさらに含み、これらはプロセッサ16と通信をする。セルラ送受信機20はアンテナ28に結合し、アンテナ28はセルラ通信帯域の中の電磁信号を送信/受信するよう同調が取られている。
【0027】
SNSユニット10は、衛星ナビゲーション信号を受信して処理するSNS受信機30を含む。衛星ナビゲーションユニットは、個別のアンテナ(図示せず)を含むことができ、この個別のアンテナは、L−バンド等の、GPS信号に対して使用される衛星通信帯域の中の衛星ダウンリンク信号を受信するよう同調が取られている。
【0028】
SNSユニット10はまた、短距離無線データ通信(例えば、無指向性アンテナを使用した約100メートル以下の通信)のための無線通信モジュール32を含むことができる。無線通信モジュール32は、IEEE802.11bまたはIEEE802.11g等の無線LAN標準規格、および/または、ブルートゥース(Bluetooth)またはIEEE802.15.4等のピアツーピア無線ネットワークプロトコルを使用した通信をサポートしてもよい。無線通信モジュール32は、適切な周波数で無線通信信号を送信/受信するよう同調した個別のアンテナ(図示せず)を含むことができる。
【0029】
SNSユニット10は、オプションとして、マイクロフォン11、スピーカ15、およびカメラ13を含むことができる。SNSユニット10は、他の特徴物、および/または他の機能を含むことができ、上記で記述した特徴物は、本明細書においては典型的な目的のために含まれていると理解されるであろう。
【0030】
送受信機20は、送信機回路22、受信機回路24、およびモデム26を典型的に含み、これらは、協同して動作して、アンテナ28を介して遠隔の送受信機との間で無線周波数信号の送信および受信を行う。SNSユニット10と遠隔の送受信機との間で送信される無線周波数信号は、トラフィック信号と制御信号(例えば、入力呼に対するページング信号/メッセージ)との両方を備えることができ、これらは別の団体または対地との間の通信の確立および保持のために使用される。SNSユニット10は、1つ以上のセルラ通信プロトコルを使用してセルラ通信モジュールと通信してもよい。これらのセルラ通信プロトコルは、例えば、AMPS、ANSI−136、GSM、GPRS、EDGE、CDMA、広帯域CDMA、CDMA2000、およびUMTS等である。
【0031】
メモリ18は、プロセッサ16に対するプログラム命令と、データ(オーディオデータ、ビデオデータ、設定データ(コンフィギュレーションデータ)、および/または、プロセッサ16によってアクセス可能なまたはプロセッサ16によって使用可能な他のデータ等)との両方を記憶するために使用する、一般目的のメモリであってよい。メモリ18は、不揮発性の読み出し/書き込み(リード/ライト)メモリ、読み出し専用(リードオンリ)メモリ、および/または、揮発性の読み出し/書き込みメモリを含むことができる。特に、メモリ18は、以下のメモリを含むことができる。すなわち、基本的なオペレーションシステム命令が記憶されている読み出し専用メモリと、再使用可能なデータ(設定情報、ディレクトリ情報、および他の情報等)を記憶してもよい不揮発性読み出し/書き込みメモリと、さらには、短期命令および/または一時データを記憶してもよい揮発性読み出し/書き込みメモリである。
【0032】
上記で注記したように、衛星信号は比較的に弱く、そして一般的には壁を貫通することができない。従って、SNSユニット10が建物の内部にある時には、SNS受信機30は衛星ナビゲーション信号15A−15Dの内の1つ以上の追尾を失う可能性がある。その場合には、SNS受信機30は信号捕捉の処理を開始して、SNS受信機30が自分の地理的場所を判定してもよいように、衛星ナビゲーション信号15A−15Dの十分な数を捉えようと試みる。しかしながら、SNSユニット10が建物の内部にあるときには、これらの試みは恐らくは失敗に終わるであろう。従って、SNSユニット10は、衛星ナビゲーション信号15A−15Dを再捕捉しようとする試みに、重大な電力を消費する可能性がある。従って、SNSユニット10は、建物の内部にいる間に、電池寿命の多くの部分を不必要に消費することになる。これは、SNS受信機を含む無線電話機に対する特殊な問題を代表している可能性がある。なぜならば、無線電話機のユーザは、無線電話機を建物の内部で使用している場合に、予想以上に短い電池寿命を経験する可能性があるからである(無論のことながら、このようなことはしばしばある)。さらに、SNS受信機を含む無線電話機では、ユーザが手動でSNS受信機の電源を切ることができるが、デバイスが建物の内部に運び込まれた時にはいつでもそのようなことをしなければならないのは、ユーザにとって面倒である可能性がある。これは何人かのユーザに対しては、SNS受信機の電源を切ったままにしておくことを促す可能性があり、そのデバイスの利用性を損ねることになる。
【0033】
いくつかの実施形態においては、多くの建物では、電力供給電圧が110Vから220Vの低周波(50Hzから60Hz)の交流(AC)の電力線が建物内部のコンセントに配線されているという認識に基づいている。いくつかの実施形態に従えば、SNSユニット10は、SNSユニット10の近傍の中で低周波AC電力信号の存在を検出するよう構成してもよい。低周波AC電力信号が検出された場合には、SNSユニット10が建物の近くにいると推論してもよい。低周波AC電力信号が、衛星ナビゲーション信号15A−15Dの内の1つ以上の信号強度における重大な減少(または損失)を伴って検出された場合には、SNSユニット10は建物の内部にいて、建物が信号強度の損失の原因であると推論してもよい。それに応答して、SNSユニット10はSNS受信機30をディスエーブルしてもよい。いくつかの実施形態においては、SNS受信機30をディスエーブルするステップは、SNS受信機30の電源を完全に落として、および/または、衛星ナビゲーションユニットに衛星ナビゲーション信号15A−15Dの再捕捉の試みを中止するよう命令するステップを含む。
【0034】
SNSユニット10は、連続して低周波AC信号を監視することができ、SNS受信機30は、低周波AC信号がもはや検出されなくなるまで、ディスエーブルされた状態に保持される。いくつかの実施形態においては、SNSユニット10はSNS受信機30を、時折「目覚めさせる(ウェークアップ)」ことができ、低周波AC信号が存在するか否かに拘わらず、衛星ナビゲーション信号15A−15Dの再捕捉を試みてもよい。
【0035】
図3はいくつかの実施形態に従ったSNSユニット10の中の回路のブロック図である。このSNSユニット10を使用すれば電力線から放射される低周波AC信号を検出してもよい。図中に示したように、SNSユニット10は、音響信号を対応した電気信号に変換するよう構成されたマイクロフォン11を含む。マイクロフォン回路11は本明細書に記述するように、低周波電磁信号を検出するために再使用される。マイクロフォンは高インピーダンス入力を含み、これはトランジスタ27によって代表されている。トランジスタ27はまた、任意の増幅器デバイスであってもよい。トランジスタ27の出力は、アナログ/デジタル変換器(ADC)42に結合し、アナログ/デジタル変換器(ADC)42は、トランジスタ27によるアナログ信号出力をデジタル信号に変換する。ADC42によるデジタル信号出力は、デジタル信号処理装置(DSP)50によって処理される。ADC42および/またはDSP50は、プロセッサ16の内部に設備することができ、および/またはSNSユニット10の中に別々の要素として設備してもよいと理解されるであろう。さらに、ADC42、および/またはDSP50の機能は、SNSユニット10の中の複数のチップにわたって分散させてもよい。この機能は、ダイプレクサデバイスを持つアナログ回路の中に配置してもよい。このダイプレクサデバイスは、信号を正規のオーディオ成分と低周波信号とに分離して、低周波信号は振幅変調検出器によって検出される。
【0036】
典型的な無線電話機では、ADC42によってデジタル化されたオーディオ信号出力が、音声プロセッサ52によって処理され、音声プロセッサ52は、音響信号を解析し符号化して、セルラ電話機プロトコルに従って送信してもよい。典型的に、オーディオ信号の低周波成分(すなわち、300Hzより低い成分)は雑音であると考えられ、音声処理の一部として、フィルタによって信号から除去される。いくつかの実施形態に従えば、マイクロフォン11によるオーディオ信号出力は、解析されて、電力供給信号に正規に関連する低周波成分を含むか否かが判定される。このような信号は、オーディオ信号の中で電磁干渉を引き起こす可能性がある。この電磁干渉は、100Hzより低い周波数(例えば、約50Hzから約60Hzの範囲内)での検出可能な信号ピークとなって現れる。
【0037】
本発明の実施形態では、オーディオ信号の中の低周波電磁干渉を検出する場合として示されているが、いくつかの実施形態においては、近傍の電力供給によって引き起こされる低周波電磁干渉は、マイクロフォンによって検出されるオーディオ信号以外の信号の上で検出することも可能である。例えば、電磁干渉は、個別の回路およびアンテナの上で検出することもできるであろう。しかしながら、オーディオ信号の上で低周波電磁干渉を検出するのが便利である可能性がある。なぜならば、オーディオパスは、信号を検出するのに必要な全ての回路(高利得性、ADC42およびDSP50等)を既に含むことができるからである。
【0038】
いくつかの実施形態においては、ADC42によってデジタル化された信号出力は、高速フーリエ変換(FFT)プロセッサ54を使用して処理してもよい。高速フーリエ変換プロセッサ54は、デジタル化された時間領域のオーディオ信号を周波数領域表現に変換する。FFT54は、プロセッサ16の中に、および/またはDSP50の中に設備することができ、および/またはSNSユニット10の中に別々の要素として設備してもよいと理解されるであろう。低周波検出回路56は、オーディオ信号の周波数領域表現を解析して、50Hzから60Hzの範囲の中にいずれかの周波数成分が存在するか否かの判定を行う。存在する場合には、プロセッサ16の中にレジスタフラグが設定され、低周波信号の存在を指し示す。
【0039】
図4は、いくつかの実施形態に従ったSNSユニット10の動作を示すフローチャートである。図2−図4を参照すれば、本動作は、衛星ナビゲーション信号を検出するステップ(ブロック700)を含むことができる。衛星ナビゲーション信号が強い状態を保持している間は、SNSユニット10は衛星ナビゲーション信号の追尾を続行する。衛星ナビゲーション信号の低下の検出(ブロック705)に応答して、本動作は、電線路に関連する低周波信号が存在しているか存在していないかを判定するステップ(ブロック710)を含む。低周波信号は約50Hzから約60Hzまでの周波数を有する可能性がある。衛星ナビゲーション信号は、複数のSNS衛星からの複数の衛星ナビゲーション信号を含むことができる。そして衛星ナビゲーション信号の低下は、この複数の衛星ナビゲーション信号の低下を含むことができる。
【0040】
SNSユニット10は、検出した音に応答してオーディオ信号を生成するよう構成されたマイクロフォン回路11を含むことができる。そして、電線路に関連する低周波信号が存在しているか存在していないかの判定は、マイクロフォンを通して受信したオーディオ信号を解析することにより行われる。オーディオ信号は、プロセッサ16、および/またはデジタル信号処理装置50の中で高速フーリエ変換処理を使用して解析してもよい。
【0041】
SNSユニット10は、衛星ナビゲーション信号を探索し、処理するよう構成されたSNS受信機30を含むことができる。低周波信号が検出された場合には、SNS受信機30をディスエーブルしてもよい(ブロック720)。SNS受信機30をディスエーブルするステップは、以下のステップの内の少なくとも1つのステップを含むことができる。これらは、(a)SNS受信機30の電源を切断するステップ、(b)衛星ナビゲーション信号の探索を終了するようSNS受信機30を設定するステップ、および(c)SNS受信機30の中の、衛星ナビゲーション信号の探索に関連するタイムアウト値を減少させるステップである。例えば、SNS受信機30は、所定の時間間隔(タイムアウト間隔)の間、衛星ナビゲーション信号を探索し、そして、その時間フレームの間に十分な衛星ナビゲーション信号が発見されない場合には、スリープモードに入るよう構成してもよい。タイムアウト間隔は、低周波信号の検出に応答して減少させて、電線路に関連する低周波信号が近くに存在する場合には、SNS受信機30がより迅速にスリープモードに入るようにしてもよい。
【0042】
本動作はその後、ブロック710で低周波信号を監視するステップへと続く。低周波信号がもはや検出されなくなると(または信号が低下すると)、SNS受信機30はイネーブルされる(ブロック730)ことができ、SNS受信機30は衛星ナビゲーション信号の探索を続行してもよい(ブロック740)。いくつかの実施形態においては、SNSユニット10は、低周波信号がまだ存在する場合でも、SNS受信機30を、周期的に目覚めさせて、衛星ナビゲーション信号を検査するよう駆動するように構成してもよい。
【0043】
いくつかの実施形態においては、SNSユニット10が建物の中に運び込まれたという判定(例えば、低周波信号の存在と衛星ナビゲーション信号の損失とを検出することにより)に応答して、SNSユニット10は、建物の内部にある通信端末との接続を確立するよう試みることができる。例えば、図5は、複数の階(フロア)101、102、103を含む建物100の内部で使用される、いくつかの実施形態に従ったSNSユニット10を示す。
【0044】
上記で議論したように、SNSユニット10は建物の中に運び込まれると、SNSユニット10は、1つ以上の衛星ナビゲーション信号の信号強度の損失(または重大な減少)の検出に応答して、および、電力供給線に関連する低周波電磁信号の存在の検出に応答して、SNS受信機30をディスエーブルしてもよい。その場合には、SNSユニット10はまた、短距離無線通信モジュール32を活性化し、短距離無線通信リンク125を使用して、建物100の中の無線デバイス121−123との通信を試みることができる。上記で議論したように、短距離無線通信モジュール32は、ブルートゥースモジュール、無線LAN(WLAN)モジュール等を含むことができる。
【0045】
SNSユニット10は、建物100の中の無線デバイス121−123から、無線通信リンク125を介して、ある特定の情報を得ることができる。例えば、SNSユニット10は、建物100、および/またはその情報を送信した無線デバイス121−123が存在している道路の識別番号、および/または緯度/経度を得ることができる。いくつかの実施形態においては、無線デバイス121−123は三角測量を使用して、建物の中のSNSユニット10のおおよその場所を判定してもよい。この情報は、緯度/経度の情報に変換して、SNS受信機の精密な場所の推定値として、SNS受信機に提供してもよい。
【0046】
従って、場所情報は、SNS受信機30に提供してもよい。SNS受信機30は、SNS受信機30が後にイネーブルされたときには、この情報を使用して衛星ナビゲーション信号の再捕捉と処理とを支援してもよい。いくつかの実施形態においては、無線デバイス121−123は建物の出口または出口の近くに設置することができ、SNSユニット10は、SNSユニット10が建物の外に運び出された丁度その時に、正確な場所情報を受信してもよい。これは、SNS受信機30が衛星ナビゲーション信号を再捕捉して衛星ナビゲーションを再開始するのをさらに支援する。
【0047】
SNSユニットはまた、建物の中のWiFiネットワークに対する接続パラメータ(一時鍵、接続経費等)等の、建物100の内部の無線環境に関する情報を得ることができる。SNSユニット10はまた、特定の階に対する高さの情報、および/またはSNSユニット10が置かれている階を示す情報を得ることができる。無線デバイス121−123は、例えば、建物100のエレベータの中に設置することができ、エレベータがそれぞれの階を通過する時に、道路の識別情報とフロア番号とを送信するよう構成してもよい。従って、ユーザが所与の階でエレベータから出て、エレベータの中の無線デバイス121−123の範囲の外に移動した場合には、SNSユニット10は、エレベータの中の無線デバイス121−123が移動し続けたとしても、道路の識別情報と階とを、そのメモリ中に保持してもよい。
【0048】
さらに、ユーザが建物100を出たときには、SNS受信機30は、無線デバイス121−123からの信号の損失に応答してイネーブルされることができる。無線通信モジュール32は不活性化されて電池寿命を保護してもよい。
【0049】
建物100の中にいる間に、SNSユニット10のユーザは、動き回る、および/または階を替えることができる。SNSユニット10が新しいデバイス121−123の範囲に入ってきたときには、SNSユニット10は、さらなる場所情報を得ることができる。
【0050】
本発明のいくつかの実施形態は、本発明の実施形態に従った、方法、システム、およびコンピュータプログラムのフローチャート表示、および/またはブロック図を参照して上記で記述した。フローチャート表示および/またはブロック図のそれぞれブロック、およびフローチャート表示および/またはブロック図におけるブロックの組み合わせは、コンピュータプログラム命令によって実施してもよいと理解されるであろう。これらのコンピュータプログラム命令は、一般目的のコンピュータ、特別な目的のコンピュータ、または他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに供給されて機械(マシーン)を構築してもよい。これにより、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサを介して実行する命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックの中で規定された機能/行為を実施するための手段を作り出すことができる。
【0051】
これらのコンピュータプログラム命令はまた、コンピュータ読み取り可能なメモリの中に記憶することができ、これらのコンピュータ読み取り可能なメモリは、ある特定な様式で機能するようにコンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置に命令してもよい。これにより、コンピュータ読み取り可能なメモリに記憶された命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックの中で規定された機能/行為を実施する命令手段を含む製品を生み出すことができる。
【0052】
コンピュータプログラム命令はまた、コンピュータまたは他のプログラム可能なデータ処理装置に搭載することができ、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置の上で実行されるべき一連の操作ステップを起動し、コンピュータが実施する処理を生み出すことができる。これにより、コンピュータまたは他のプログラム可能な装置の上で実行する命令は、フローチャートおよび/またはブロック図の1つまたは複数のブロックの中で規定された機能/行為を実施するためのステップを生み出すことができる。
【0053】
ブロックの中に記した機能/行為は、操作命令の中に記した順序とは異なる順序で行うことができると理解されるべきである。例えば、連続して示した2つのブロックは、実際は、実質的に同時に実行してもよい。またはこれらのブロックは、関わった機能/行為に依存して、時には逆の順序で実行してもよい。いくつかのブロック図は、通信パスの上の矢印を含み、それにより通信の最初の方向を示しているが、通信は図示した矢印に対して反対方向に行うこともできると理解されるべきである。
【0054】
図面および明細書の中では、本発明の典型的な実施形態が開示されており、具体的な用語が使用されているが、これらの用語は、一般的かつ記述的な意味だけに使用されており、限定の目的ではない。本発明の範囲は以下に示す特許請求の範囲の中に記載されている。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
衛星ナビゲーションシステム受信機を備えた可搬型電子装置を動作させる方法であって、
電力を送電する電線路に関連した低周波信号が存在するか否かを判別する判別ステップと、
前記電力を送電する電線路に関連した低周波信号が存在すると判別したことに応じて前記衛星ナビゲーションシステム受信機を無効化する無効化ステップと
を有することを特徴とする方法。
【請求項2】
衛星ナビゲーション信号が低下したことを検知する検知ステップをさらに有し、
前記判別ステップは、前記衛星ナビゲーション信号が低下したことを検知したことに応じて実行されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記可搬型電子装置は、
周辺環境からの音と周辺環境の電磁界とのうち少なくとも一方に応じた電気信号を生成するマイクロフォン回路を備え、
前記判別ステップは、
前記マイクロフォン回路から受け取った音響信号を分析する分析ステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記可搬型電子装置は、
前記マイクロフォン回路に接続され、前記音響信号を受け取るデジタル信号プロセッサを備え、
前記分析ステップは、前記デジタル信号プロセッサにより実行される高速フーリエ変換を使用して前記音響信号を分析するステップを含むことを特徴とする請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記低周波信号は、100Hz未満の周波数成分を含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項6】
前記無効化ステップは、
(a)前記衛星ナビゲーションシステム受信機の電源をオフに切り替えるステップと、
(b)衛星ナビゲーション信号をサーチする処理を中断するよう前記衛星ナビゲーションシステム受信機を設定するステップと、
(c)衛星ナビゲーション信号をサーチする処理に関連付けられた前記衛星ナビゲーション受信機におけるタイムアウト値を減少させるステップと
のうち少なくとも1つのステップを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記衛星ナビゲーションシステム受信機を無効化した後で、前記電力を送電する電線路に関連した低周波信号の減少を感知する感知ステップと、
前記電力を送電する電線路に関連した低周波信号の減少を感知したことに応じて、前記衛星ナビゲーションシステム受信機を有効化する有効化ステップと
をさらに有することを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記感知ステップは、
電力を送電する電線路に関連した低周波信号が存在しないことを検出するステップ
を含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記衛星ナビゲーション信号は、複数の衛星ナビゲーションシステム衛星から送信される複数の衛星ナビゲーション信号を含み、
前記衛星ナビゲーション信号の低下は、前記複数の衛星ナビゲーション信号が低下することを含むことを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項10】
可搬型電子装置であって、
衛星ナビゲーションシ信号を受信して前記可搬型電子装置の地理的な位置を決定する衛星ナビゲーションステム受信機と、
電力を送電する電線路に関連した低周波信号を検出し、前記電力を送電する電線路に関連した低周波信号が存在すると判別したことに応じて前記衛星ナビゲーションシステム受信機を無効化するプロセッサと
を備えることを特徴とする可搬型電子装置。
【請求項11】
前記衛星ナビゲーションステム受信機は、衛星ナビゲーション信号が低下したことを検知し、
前記プロセッサは、前記衛星ナビゲーション信号が低下したことを検知したことに応じて、前記電力を送電する電線路に関連した低周波信号を検出することを特徴とする請求項10に記載の可搬型電子装置。
【請求項12】
周辺環境からの音に応じた音響信号を生成するマイクロフォンをさらに備え、
前プロセッサは、前記音響信号を分析することによって、前記電力を送電する電線路に関連した低周波信号を検出することを特徴とする請求項10に記載の可搬型電子装置。
【請求項13】
前記マイクロフォンに接続され、前記音響信号を受け取るデジタル信号プロセッサをさらに備え、
前記デジタル信号プロセッサは、前記高速フーリエ変換を使用して前記音響信号を分析することを特徴とする請求項12に記載の可搬型電子装置。
【請求項14】
前記プロセッサは、
(a)前記衛星ナビゲーションシステム受信機の電源をオフに切り替えること、
(b)衛星ナビゲーション信号をサーチする処理を中断するよう前記衛星ナビゲーションシステム受信機を設定すること、
(c)衛星ナビゲーション信号をサーチする処理に関連付けられた前記衛星ナビゲーション受信機におけるタイムアウト値を減少させること
のうち少なくとも1つを使用して前記衛星ナビゲーションシステム受信機を無効化することを特徴とする請求項10に記載の可搬型電子装置。
【請求項15】
前記プロセッサは、前記衛星ナビゲーションシステム受信機を無効化した後で、前記電力を送電する電線路に関連した低周波信号の減少を感知し、前記電力を送電する電線路に関連した低周波信号の減少を感知したことに応じて、前記衛星ナビゲーションシステム受信機を有効化することを特徴とする請求項10に記載の可搬型電子装置。
【請求項16】
前記衛星ナビゲーション信号は、複数の衛星ナビゲーションシステム衛星から送信される複数の衛星ナビゲーション信号を含み、
前記衛星ナビゲーション信号の低下は、前記複数の衛星ナビゲーション信号が低下することを含むことを特徴とする請求項10に記載の可搬型電子装置。
【請求項17】
衛星ナビゲーションシ信号を受信して可搬型電子装置の地理的な位置を決定する衛星ナビゲーションステム受信機と、短距離無線通信機とを備えた前記可搬型電子装置を動作させる方法であって、
前記衛星ナビゲーション信号の低下を検出するステップと、
前記衛星ナビゲーション信号の低下を検出すると、電力を送電する電線路に関連した低周波信号が存在するか否かを判別するステップと、
前記衛星ナビゲーション信号の低下を検出し、かつ、前記電力を送電する電線路に関連した低周波信号が存在すると判別したことに応じて、前記衛星ナビゲーションシステム受信機を無効化する無効化ステップと、
前記衛星ナビゲーション信号の低下を検出し、かつ、前記電力を送電する電線路に関連した低周波信号が存在すると判別したことに応じて、前記短距離無線通信機を起動するステップと
を有することを特徴とする方法。
【請求項18】
短距離無線通信チャネルに関連した信号の消失を検出するステップと、
前記短距離無線通信チャネルに関連した信号の消失を検出したことに応じて、前記衛星ナビゲーションシステム受信機を有効化する有効化ステップと
をさらに有することを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項19】
短距離無線通信チャネルを介して、前記可搬型電子装置の現在位置を示す位置情報を受信するステップをさらに有することを特徴とする請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記短距離無線通信チャネルを介して受信した前記位置情報を前記衛星ナビゲーションシステム受信機に供給するステップをさらに有することを特徴とする請求項19に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2011−524976(P2011−524976A)
【公表日】平成23年9月8日(2011.9.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−511575(P2011−511575)
【出願日】平成20年12月2日(2008.12.2)
【国際出願番号】PCT/US2008/013270
【国際公開番号】WO2009/145756
【国際公開日】平成21年12月3日(2009.12.3)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Bluetooth
2.GSM
【出願人】(502087507)ソニー エリクソン モバイル コミュニケーションズ, エービー (823)
【Fターム(参考)】