説明

住宅情報盤、ウェブサーバ装置、および集合住宅用インターホンシステム

【課題】住宅情報盤が各種情報をモニタ画面に表示する際の表示言語の種別を選択しておけば、ウェブサーバ装置からダウンロードして住宅情報盤に表示される生活情報も、その選択された表示言語によって表示されるようにする。
【解決手段】複数の言語からモニタ画面11bの表示言語の種別を選択する言語操作部11gと、ウェブサーバ装置21と通信するブラウザ部11hとを備え、所定操作を受付けると、ブラウザ部11hによって、ウェブサーバ装置21に接続して表示言語の種別と共に生活情報画面の要求信号を送信する。一方、ウェブサーバ装置21は、表示言語の種別のそれぞれに対応して複数の生活情報画面を蓄積し、住宅情報盤11から表示言語の種別と共に生活情報画面の要求信号を受信すると、該表示言語の種別に対応した生活情報画面を選択して返信する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、モニタ画面を有し、所定のウェブサーバ装置からダウンロードした生活情報画面を表示する機能を有した住宅情報盤、そのウェブサーバ装置、および集合住宅用インターホンシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
上記のようなインターホンシステムの従来技術の例として、引用文献1には、広域ネットワークを通じて提供されるウェブコンテンツを予めインターホン親機のメモリに格納しておき、住人がインターホン親機に対して所定の操作を行ったときに前記メモリに格納しておいたウェブコンテンツをウェブブラウザで実行することにより文字や画像あるいは音声などを含むウェブコンテンツをモニタに表示することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010-177818号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで近年、集合住宅にも外国人が入居することがあるが、その中には日本語が理解できない者もいるので、インターホン親機の表示言語の種別を住戸人によって自由に選択できるようにしておけば親切である。しかしながら、インターホン親機に予め用意されている表示画面には、表示言語の種別が異なるものを複数用意しておけばよいが、広域ネットワークを通じて提供されるウェブコンテンツの表示画面には、インターホン親機における表示言語の種別の選択を反映させるのが困難であった。
【0005】
そこで本発明は、住宅情報盤で表示言語を選択すれば、その選択が、ウェブサーバからダウンロードして表示される生活情報の画面にも反映されるようにした住宅情報盤、ウェブサーバ装置、およびインターホンシステムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、モニタ画面を有し、所定のウェブサーバ装置からダウンロードした生活情報画面を表示する機能を有した住宅情報盤において、複数の言語からモニタ画面の表示言語の種別を選択する言語操作部と、前記ウェブサーバ装置と通信するブラウザ部とを備え、所定操作を受付けると、前記ブラウザ部によって、前記ウェブサーバ装置に接続して生活情報画面の要求信号を表示言語の種別と共に送信することを特徴とする。
【0007】
また本発明は、前記住宅情報盤に接続されるウェブサーバ装置であって、住宅情報盤で選択可能な表示言語の種別のそれぞれに対応して複数の生活情報画面を蓄積し、住宅情報盤から生活情報画面の要求信号を受信すると、該表示言語の種別に対応した生活情報画面を選択して返信することを特徴とする。
【0008】
また本発明は、モニタ画面を有し、所定のウェブサーバ装置からダウンロードした生活情報画面を表示する機能を有した住宅情報盤において、複数の言語からモニタ画面の表示言語の種別を選択する言語操作部と、前記ウェブサーバ装置と通信するブラウザ部とを備え、前記言語操作部で表示言語の種別が選択されると、前記ブラウザ部によって、前記ウェブサーバ装置に接続して、選択された表示言語の種別を事前登録させる一方、所定操作を受付けると、前記ブラウザ部によって、前記ウェブサーバ装置に接続して、生活情報画面の要求信号を送信することを特徴とする。
【0009】
また本発明は、前記住宅情報盤に接続されるウェブサーバ装置であって、住宅情報盤で選択可能な表示言語の種別のそれぞれに対応した複数の生活情報画面を蓄積し、生活情報盤毎に表示言語の種別を登録する言語種別登録部を備えており、住宅情報盤から生活情報画面の要求信号を受信すると、該生活情報盤によって登録された表示言語の種別を特定して、該表示言語の種別に対応した生活情報画面を選択して返信することを特徴とする。
【0010】
前記生活情報盤を住戸インターホンとして、インターホン回線によってロビーインターホンに接続して集合住宅用インターホンシステムを構成し、住戸インターホンをインターホン回線を通じて広域ネットワーク上に設けられた所望のサーバ装置に接続させるゲートウェイ装置を備えてもよい。
【発明の効果】
【0011】
本発明では、住宅情報盤のモニタ画面における表示言語の種別を住戸人が予め選択しておけば、ウェブサーバ装置からダウンロードして表示される生活情報も、その選択された表示言語によって表示される。したがって日本語がわからない外国人でも、表示言語として例えば英語を選択しておけば、機能画面とは生活情報を切替え表示させたときにいずれも英語で表示されるので、その内容が理解でき、違和感を与えることも防止できる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】本発明を適用したインターホンシステムのブロック図である。
【図2】(a)、(b)はそれぞれ日本語および英語による待機画面の表示例である。
【図3】設定画面の例である。
【図4】(a)、(b)はそれぞれ日本語および英語による生活情報画面の表示例である。
【図5】生活情報画面の参照方法を説明する図である。
【図6】インターホンシステムの基本動作を示したフロー図である。
【図7】生活情報画面の参照方法の別例を説明する図である。
【図8】インターホンシステムの基本動作の別例を示したフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明は、モニタ画面を有し、所定のウェブサーバ装置からダウンロードした生活情報画面を表示する機能を有した住宅情報盤であるが、この住宅情報盤は戸建て住宅用システムにも、集合住宅用システムにも適用できる。そこで以下では、本発明を集合住宅用インターホンシステムに適用した例を詳細に説明する。
【0014】
図1に示すように、実施例のインターホンシステム1は、住戸インターホン11をインターホン回線17を通じてロビーインターホン12に接続しており、インターホン回線17には、住戸インターホン11を広域ネットワーク20上に設けられたウェブサーバ装置21などの所望のサーバ装置に接続させるゲートウェイ装置17を備えている。
【0015】
またインターホンシステム1は、管理人室機13、住戸インターホン11とロビーインターホン12との呼出、通話を制御する制御装置14、居住者の帰宅を認証する認証装置16などを備えている。
【0016】
ここに住戸インターホン11は、住宅情報盤として構成されており、ドアホン11a以外にもセキュリティセンサ(図示なし)、照明機器や空調装置などの設備機器(図示なし)などが接続されている。そして基本的な構成要素として、図2(a)、図2(b)に示すように、タッチパネルで構成されたモニタ画面11b、メッセージランプ11c、通話キー11d、通話部を形成するスピーカ11e、マイク11fなどを備えている。
【0017】
モニタ画面11bは、各種画面、例えば呼出画面、セキュリティ画面、生活情報画面など各種情報を切替表示するが、特に本発明ではそれらの画面における表示言語として、住戸人によって所望の言語が選択できるようになっている。そのため住戸インターホン11は、言語操作部11gを備えており、そこで表示言語が選択されると、モニタ画面11bには選択された表示言語で記載された各種情報が表示される。
【0018】
例えば図2(a)は、表示言語として日本語が選択されているときの待機画面の例であり、図2(b)は、表示言語として英語が選択されているときの待機画面の例である。この両者では、画面構成は共通しているが、文字表示の部分が、それぞれ選択された表示言語のものになっている。なお、選択可能な表示言語は、3言語以上あってもよい。
【0019】
図2(a)、図2(b)の待機画面にはいずれも現在時刻と、動作モードと、複数の操作キーとが配置されている。「在宅中」あるいは「at home」の文字は、動作モードとして、現在のセキュリティが警戒解除モードであることを示している。
【0020】
「警報」あるいは「security」キーは、セキュリティセンサが異常を検知したときなどに表示色が切替わり、タッチ操作すれば、詳細なセキュリティ画面がポップアップ表示される。「お知らせ」あるいは「information」キーは、生活情報画面を表示させるためのキーである。「外出」あるいは「go out」キーはセキュリティを警戒モードにするためのキー、「在宅」あるいは「at home」はセキュリティを警戒解除モードにするためのキーである。「設定」あるいは「setting」キーは、住戸インターホン11の機能設定画面をポップアップ表示させるためのキーである。
【0021】
図3は、表示言語として日本語が選択されている場合に、「設定」キーのタッチ操作によって呼び出される設定画面の例である。設定画面は、「言語」、「表示」などの複数のタブによって切替えられる複数の画面からなっており、その中の「言語」画面によって表示言語が選択操作できるようになっている。つまり、この「言語」画面によって言語操作部11gが構成されている。ここで日本または英語を選択操作して「OK」キーをタッチ操作すれば、選択した方の言語がモニタ画面11bの表示言語として設定される。
【0022】
また住戸インターホン11は、ウェブサーバ装置21に接続して生活情報画面をダウンロードするブラウザ部11hも備えている。この生活情報画面も、後述するように、モニタ画面11bの表示言語によって表示されるようになっている。
【0023】
ロビーインターホン12は、部屋番号などを表示する表示窓、部屋番号を指定したり呼出操作したりするための操作部、通話部を構成するスピーカ、マイク、来客を撮影するカメラ12aなど(いずれも図示なし)を備えている。
【0024】
またロビーインターホン12には、認証装置16に接続される認証操作部16aを一体あるいは別体として付設しておくとよい。この場合、認証装置16による認証が成功すれば、ロビー扉(図示なし)が自動的に解錠する。なお図ではロビーインターホン12は1台であるが、住戸数に応じて複数台のロビーインターホン12を設けることが望ましい。
【0025】
管理人室機13は、警報監視盤として構成されており、異常発生時に点灯する警報ランプ、タッチパネルで構成されたモニタ画面11b、部屋番号を入力するテンキーやメニューキーで構成された操作部、通話部となるハンドセット、警報を出力するスピーカ(いずれも図示なし)などを備えている。
【0026】
制御装置14は、住戸インターホン11と、ロビーインターホン12あるいは管理人室機13との信号伝送を制御する装置であって、住戸インターホン11、ロビーインターホン12、管理人室機13は、この装置に接続されている。
【0027】
ゲートウェイ装置15は、全ての住戸インターホン11によって共用される装置であって、住戸インターホン11のそれぞれと、ウェブサーバ装置21など広域ネットワーク20上の所望のサーバ装置との通信を中継する。この中継のための機能として、インターホン回線17と、広域ネットワーク20との間のプロトコル変換、アドレス変換などを行うことができる。
【0028】
認証装置16は、非接触式カードキーなどの認証媒体から読み取った認証情報と、登録されている認証情報とを対照して居住者を認証する装置であり、認証が成功したときには、認証操作部16aに対応した扉を解錠するようになっている。例えばロビーインターホン12に付設されている認証操作部16aの場合はロビー扉を解錠するが、駐車場に設置されている認証操作部16aの場合は、駐車場通用扉(図示なし)を解錠する。
【0029】
住戸インターホン11と制御装置14はデジタル式のインターホン回線17によって接続されており、そこでは送信先、送信元のアドレスを指定したデジタル信号伝送が行われる。プロトコルの物理レイヤは任意であるが、本発明のためには論理レイヤでTCP/IPを利用できるとよい。この場合、住戸インターホン11のそれぞれには、固有のグローバルIPアドレスあるいはローカルIPアドレスが割り当てられる。また、制御装置14とロビーインターホン12あるいは管理人室機13との信号伝送も同様である。なおインターホン回線17は、一般的なツイストペアケーブルを用いればよいが、専用ケーブルを用いてもよい。
【0030】
次いで、インターホンシステム1の基本動作を説明する。
【0031】
インターホンシステム1における呼出、通信制御の基本機能、動作は従来システムと同様である。すなわちロビーインターホン12で住戸番号を指定した呼出操作がなされると、制御装置14によって、指定された住戸の住戸インターホン11が呼び出される。呼び出された住戸インターホン11は、チャイム音によって呼出報知する。そして住戸インターホン11で通話キー11dが操作されると、制御装置14は、住戸インターホン11とロビーインターホン12との間に排他的な通話チャンネルを構成して、通話信号の伝送を許可する。なお、ロビーインターホン12が複数ある場合は、それぞれの通話チャンネルは排他的に制御される。
【0032】
更にロビーインターホン12で呼出操作がなされてから通話チャンネルが解放されるまでの間、ロビーインターホン12のカメラ12eが撮影した映像を住戸インターホン11で表示するため、排他的な映像チャンネルが構成されて、ロビーインターホン12から映像信号が伝送される。このようにすれば、訪問者の映像を住戸インターホン11でモニタしながら対応できる。
【0033】
また、インターホンシステム1は、警報監視システムとしても機能しており、その動作も従来と同様である。すなわち、住戸インターホン11は、セキュリティセンサが異常発生を検知すると、警報画面を表示すると共に、スピーカ11eから警報メッセージを出力する。また、住戸インターホン11は、異常発生を管理人室機13に通知する。管理人室機13は、その通知を受信すると、警報を出力する。その後、管理人の操作に応じて、異常発生を通知してきた住戸インターホン11や、その近隣の住戸インターホン11から、避難メッセージなどを出力させることもできる。また、防災センターなどに異常発生を移報することもできる。
【0034】
本発明の特徴的な構成として、住戸インターホン11は、言語操作部11gで選択された表示言語の種別を自機に登録して、その表示言語によって各種情報を表示するが、更に、ウェブサーバ装置21からダウンロードして表示する生活情報画面も、その表示言語によって表示するようになっている。生活情報画面は、トップ画面とサブ画面からなるホームページとして構成するとよい。なお生活情報は、従来ロビーの掲示板に掲示されるような管理人からの通知事項、あるいは近隣店舗からのバーゲン情報など、生活に関連する一般的な情報である。
【0035】
例えば図4(a)は、表示言語として日本語が選択されているときに表示される日本語生活情報のトップ画面の例であり、図4(b)は表示言語として英語が選択されているときに表示される英語生活情報のトップ画面の例である。つまり、住戸インターホン11は、表示言語として日本語が選択されているときは、待機画面として図2(a)のような画面を表示し、そこで情報キーが操作されると、図4(a)のような生活情報画面を表示する。また表示言語として英語が選択されているときには、待機画面として図2(b)のような画面を表示し、そこで情報キーが操作されると、図4(a)のような生活情報画面を表示する。
【0036】
例えば、図4(a)の画面には、日本語で表示された「地域」キー、「掲示板」キー、および「天気」キーが配置されており、それぞれ日本語の地域情報画面、掲示板画面、天気予報画面のリンクになっている。また図4の画面には、同様に、「area」キー、「bulletin board」キー、「weather」キーが配置されており、それぞれ英語の地域情報画面、掲示板画面、天気予報画面のリンクになっている。なお「終了」キー、「close」キーはこれらの画面を閉じるためのキーである。
【0037】
なお住戸インターホン11は、待機画面、警報画面など生活情報以外の画面を表示する際には、操作に応じて、自機の記憶部から、登録されている表示言語による画面情報を読出して表示する。そのため、住戸インターホン11には、選択可能な表示言語の種別毎に、同一内容の画面情報が用意されている。
【0038】
一方、生活情報の表示操作がなされた場合は、ブラウザ部11hが起動されてウェブサーバ装置21に接続し、表示言語の種別と共に、生活情報の要求信号を送信する。ウェブサーバ装置21は、住戸インターホン11で選択可能な表示言語の種別のそれぞれに対応して複数の生活情報画面を蓄積しており、住戸インターホン11から生活情報画面の要求信号を表示言語の種別と共に受信すると、その種別に対応した生活情報画面を選択して返信する。
このように住戸インターホン11のモニタ画面11bにおける表示言語の種別を住戸人が予め選択しておけば、機能画面がその表示言語によって表示されると共に、ウェブサーバ装置21からダウンロードして表示される生活情報も、その選択された表示言語によって表示される。したがって日本語がわからない外国人でも、表示言語として例えば英語を選択しておけば、機能画面と生活情報画面とを切替え表示させたときにいずれも英語で表示されるので、その内容が理解でき、違和感を与えることも防止できる。
【0039】
なおウェブサーバ装置21は、ゲートウェイ装置15に兼用させてもよいし、広域ネットワーク20上の特定のサーバ装置としてもよい。あるいは図5に示すように、また生活情報のトップ画面のみをゲートウェイ装置15に準備しておき、サブ画面は広域ネットワーク20上のウェブサーバ装置21に準備しておいてもよい。
【0040】
図5は、生活情報画面の参照方法を説明する図である。この例では、ゲートウェイ装置15には、生活情報の日本語トップ画面と、英語トップ画面とが準備されており、ウェブサーバ装置21には、日本語サブ画面と、英語サブ画面とが準備されている。住戸インターホン11がブラウザ部11hによってゲートウェイ装置15に送信する要求信号は、日本語トップ画面を指定するものと、英語トップ画面を指定するものとの2種類として、要求信号から表示言語の種別を判別できるようにするとよい。具体的には、日本語トップ画面と英語トップ画面とで異なるURLとしてもよい。
【0041】
あるいは要求信号に表示言語の種別情報を付加して送信してもよい。具体的には、ブラウザ部11hがウェブサーバ装置21に通知する環境変数の中に、表示言語の種別情報を含めておき、それをウェブサーバ装置21が判別するようにしてもよい。
【0042】
なお日本語トップ画面は、日本語サブ画面を参照するリンクを含んでいるが、英語サブ画面を参照するリンクは含んでいない。したがって住戸インターホン11によって、生活情報の日本語トップ画面が一旦表示された後は、その画面からリンク操作によって表示されるのは常に日本語サブ画面となる。
【0043】
図6は、インターホンシステムの基本動作を説明するフロー図である。図中、時刻T1では、住戸インターホン11で言語操作がされており、選択された表示言語の種別が住戸インターホン11に登録されている。
【0044】
時刻T2では、住戸インターホン11で生活情報操作がされており、これによりブラウザ部11hが起動され、表示言語の種別と共に生活情報画面の要求信号がゲートウェイ装置15に送信されている。時刻T3では、その表示言語の種別に対応した生活情報のトップ画面が返信され、住戸インターホン11のモニタ画面11bに表示されている。
【0045】
時刻T3では、生活情報のトップ画面でリンク操作がされ、これにより生活情報のサブ画面の要求信号がウェブサーバ装置21に送信され、返信されてきたサブ画面が、住戸インターホン11のモニタ画面11bに表示されている。
【0046】
また他の構成として、住戸インターホン11つまり住宅情報盤は、言語操作部11gで表示言語の種別が選択されると、ブラウザ部11hによって、ウェブサーバ装置21に接続して、選択された表示言語の種別及び住戸番号を事前登録させる一方、所定操作を受付けると、ブラウザ部11hによって、そのウェブサーバ装置21に接続して、生活情報画面の要求信号を送信するようにしてもよい。これらの点以外は、上記構成と同様である。
【0047】
一方、ウェブサーバ装置21は、住宅情報盤で選択可能な表示言語のそれぞれに対応した複数の生活情報画面を蓄積し、生活情報盤毎に表示言語の種別を登録する言語種別登録部を備えている。そして住宅情報盤から生活情報画面の要求信号を受信すると、その生活情報盤によって登録された表示言語の種別を特定して、その表示言語の種別に対応した生活情報画面を選択して返信すればよい。
【0048】
図7は、そのような構成とした場合の生活情報画面の参照方法を説明する図である。図のように住戸インターホン11のブラウザ部11hは、言語種別通知部によって、ゲートウェイ装置15に表示言語の種別を事前登録する。ゲートウェイ装置15は、その登録を受ける言語種別登録部17aを備え、生活情報の日本語トップ画面と、英語トップ画面とが準備されている。またウェブサーバ装置21には、生活情報の日本語サブ画面と、英語サブ画面とが準備されている。
【0049】
ゲートウェイ装置15は、生活情報画面の要求信号を受信すると、要求してきた住戸インターホン11の識別情報、あるいはIPアドレスなどからその住戸インターホン11を識別して言語種別登録部を参照することによって、対応した表示言語の種別を特定することができる。
【0050】
図8は、このような構成としたときのインターホンシステムの基本動作を説明するフロー図である。図中、時刻T4では、住戸インターホン11で言語操作がされており、選択された表示言語の種別が住戸インターホン11に登録され、更にブラウザ部11hが起動され、ゲートウェイ装置15にも、その表示言語の種別が登録されている。
【0051】
時刻T5では、住戸インターホン11で生活情報操作がされており、これによりブラウザ部11hが起動され、生活情報画面の要求信号がゲートウェイ装置15に送信されている。これを受けたゲートウェイ装置15は、住戸インターホン11に対応して登録されている表示言語の種別を特定し、その表示言語の種別に対応した生活情報のトップ画面が返信され、住戸インターホン11のモニタ画面11bに表示されている。
【0052】
時刻T6では、生活情報のトップ画面でリンク操作がされ、これにより生活情報のサブ画面の要求信号がウェブサーバ装置21に送信され、返信されてきたサブ画面が、住戸インターホン11のモニタ画面11bに表示されている。
【符号の説明】
【0053】
1 インターホンシステム
11 住宅情報盤
11g 言語操作部
11h ブラウザ部
15 ゲートウェイ装置
15a 言語種別登録部
17 インターホン回線
21 ウェブサーバ装置


【特許請求の範囲】
【請求項1】
モニタ画面を有し、所定のウェブサーバ装置からダウンロードした生活情報画面を表示する機能を有した住宅情報盤において、
複数の言語からモニタ画面の表示言語の種別を選択する言語操作部と、
前記ウェブサーバ装置と通信するブラウザ部とを備え、
所定操作を受付けると、前記ブラウザ部によって、前記ウェブサーバ装置に接続して表示生活情報画面の要求信号を言語の種別と共に送信する住宅情報盤。
【請求項2】
請求項1に記載の住宅情報盤に接続されるウェブサーバ装置であって、
住宅情報盤で選択可能な表示言語の種別のそれぞれに対応して複数の生活情報画面を蓄積し、
住宅情報盤から生活情報画面の要求信号を受信すると、該表示言語の種別に対応した生活情報画面を選択して返信するウェブサーバ装置。
【請求項3】
モニタ画面を有し、所定のウェブサーバ装置からダウンロードした生活情報画面を表示する機能を有した住宅情報盤において、
複数の言語からモニタ画面の表示言語の種別を選択する言語操作部と、
前記ウェブサーバ装置と通信するブラウザ部とを備え、
前記言語操作部で表示言語の種別が選択されると、前記ブラウザ部によって、前記ウェブサーバ装置に接続して、選択された表示言語の種別を事前登録させる一方、
所定操作を受付けると、前記ブラウザ部によって、前記ウェブサーバ装置に接続して、生活情報画面の要求信号を送信する住宅情報盤。
【請求項4】
請求項3に記載の住宅情報盤に接続されるウェブサーバ装置であって、
住宅情報盤で選択可能な表示言語の種別のそれぞれに対応した複数の生活情報画面を蓄積し、
生活情報盤毎に表示言語の種別を登録する言語種別登録部を備えており、
住宅情報盤から生活情報画面の要求信号を受信すると、該生活情報盤によって登録された表示言語の種別を特定して、該表示言語の種別に対応した生活情報画面を選択して返信するウェブサーバ装置。
【請求項5】
請求項1または3に記載された生活情報盤を住戸インターホンとして、インターホン回線によってロビーインターホンに接続しており、
住戸インターホンをインターホン回線を通じて広域ネットワーク上に設けられた所望のサーバ装置に接続させるゲートウェイ装置を備えた集合住宅用インターホンシステム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−182539(P2012−182539A)
【公開日】平成24年9月20日(2012.9.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−42561(P2011−42561)
【出願日】平成23年2月28日(2011.2.28)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】