説明

体外膜型酸素供給のための血液ポンプおよびガス交換器を備えた装置

本発明は、体外膜型酸素供給のための血液ポンプおよびガス交換器を備えた装置に関する。本発明により、この血液ポンプは脈動する血液ポンプとして形成され、ガス交換器と同じ筐体内に配置されている。好ましくは脈動する血液ポンプとガス交換器は同じガス源と接続され、その結果血液ポンプが空気圧式で駆動され得る。この新しいECMOシステムは構造が単純でフレキシブルであり、特に患者に直接使用可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、体外膜型酸素供給のための血液ポンプおよびガス交換器を備えた装置に関する。
【背景技術】
【0002】
循環系の中心的器官としての心臓は2つの部屋を備えた中空筋で、収縮と弛緩によって血液を循環系に送る。その左の部屋(左心室)により、血液は体循環の動脈の血管を通って体の末梢部の毛細血管まで送り出される。静脈の血管を通って血液は右の部屋(右心室)に戻る。ここから血液は肺動脈を通って肺循環(小循環)を通って肺へ送られ、肺静脈を通って再び左心室に到達する。小循環は胸郭内にある。
【0003】
心臓病の場合、患者は人工循環補助が唯一可能であり、かつそれが生命維持の治療法であるという状況に陥ることがある。心臓の右側、左側、または両方の側でポンプ機能の代わりをする心臓補助システムでは胸郭内の血管と直接結合しなければならない一方で、ECMOシステム(体外膜型酸素供給)は内部循環、つまり左右の肺の機能全体を引受ける、ないし補助することによって、簡単な接続手段を実現する。
【0004】
ECMOシステムは、末梢血管に接続することができる。それによっていわゆるカニューレ挿入が簡単で確実になり、専門病院以外でも実施することができる。加えて、ECMOシステムは緊急事態において、はるかに迅速に挿管することができ、それによって患者の命にとって重要な補助を行うことができる。
【0005】
ECMOシステムは血液ポンプと酸素供給器から構成され、この酸素供給器は肺機能を補助し、それによって血液中のCOを低減してOを添加する。
【0006】
ECMOシステムは、静脈(venose)から取り出して動脈(arterial)に送り込むことで、血液を内部循環と平行して送る。その際ポンプは血液を動脈と静脈の(arterial−venose)圧力差によって送り、心臓と平行して身体末梢、ひいては生命に関わる器官の血行を可能にする。
【0007】
肺疾患の場合も、ECMOシステムの使用は唯一の生命維持の治療選択肢であり得る。肺が人工呼吸によってもその機能を十分に果たせない場合、COの低減とOの供給ができないために他の器官全体および患者が命に関わる状況に陥る。
【0008】
ECMOシステムを使用した肺疾患の治療時、これを静脈(venose)でも患者と接続することができる。なぜなら肺の機能のみが引受けられるからである。
【0009】
流通しているECMOシステムは酸素供給器を含み、この酸素供給器内ではガス交換が膜繊維束を使用して行われる。ガス搬送は、肺の中でのように、血液と酸素の間の濃度勾配によって酸素供給器に送り込まれる。流通して使用されている、ECMOシステム内の酸素供給器は、心臓外科医が手術中に使用するような、人工心肺装置から借用したものである。
【0010】
ECMOシステムのポンプも、人工心肺装置からの借用である。半径方向または斜め方向に構成された遠心ポンプが使用され、このポンプは電気モーターで駆動される。
【0011】
最近では、このような種類の遠心ポンプと酸素供給器を組み合わせたECMOシステムが開発され、それによって適切なフィリング容量(呼び水容量)を備えたよりコンパクトなシステムが可能になっている。このシステムは固定された状態で使用され、直接患者に密着して動かすことはできず、適切な固定されたマウントに固定する必要がある。
【0012】
心臓機能が安定し、肺だけが補助を必要としている場合、酸素供給器を貫流するために動脈と静脈の間の圧力差が使用されるシステムも使われる。従ってこのシステムはポンプなしで作動する。
【0013】
現行のECMOシステムは、比較的大きな異物表面が原因で、限られた時間のみ、かつ抗凝血剤を使用して投入される。この薬剤を使用しても、このシステムは血栓形成の傾向があり、頻繁に交換する必要がある。
【0014】
このシステムは操作が複雑で、一般に、人工心肺装置の取扱いに習熟した専門家が必要である。
【0015】
使用されるシステムの駆動コンソールは比較的手が込んでおり高価である。
【0016】
たとえECMOシステムが今や患者搬送に使用されているとはいえ、駆動部は比較的重い。なぜなら輸送時に自立的な作動を可能にするために、電源に依存せず電力供給することが必要だからである。
【0017】
ポンプなしのシステムでは、治療中に心臓機能が悪化した場合に問題が生じる可能性がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本発明の課題は、体外膜型酸素供給のための血液ポンプおよびガス交換器を備えた装置にさらに開発を加えることである。
【課題を解決するための手段】
【0019】
この課題は、血液ポンプが脈動する血液ポンプから形成され、ガス交換器と同じ筐体内に配置されているこの種類の装置によって解決される。
【0020】
これに関して、好ましくは、血液供給管が直接およびタンクなしで脈動する血液ポンプと接続される構造が選択される。人工心肺装置によくあるタンクは省略される。なぜなら脈動する血液ポンプにより吸引圧が限定されるため、血管内に危険な吸引は生じ得ないからである。
【0021】
さらに、血液排出管が直接ガス交換器と接続されている装置が提示される。人工心肺装置によくある、ガス交換器と血液排出管の間のフィルターは故意に省略された。なぜなら非外傷性の全体構造および脈動する血液給送が塞栓の形成を阻止するために、それらの抑制は必要ないからである。対応する患者のカニューレに直接接続することができるよう、およびそれによって管類が可能な限り短く保たれるよう、血液供給管および排出管は好ましくはカニューレ接続部またはチューブ接続部として仕上げられる。
【0022】
このような装置によって、体外膜型酸素供給のための、コンパクトなユニットとして簡単に搬送可能で迅速に使用可能なシステムが生まれる。この構造は少数の短い管類で済ませることができ、それによって血液管の表面に血液が凝固する危険がさらに低減される。従って血液供給管と血液排出管がそれぞれ80cmの長さ、または患者への接続部より短い長さを備えていることが提示される。システムは位置状態とは無関係に作動し、専用のマウントを必要としない。固定せずに稼働させる場合も、直接患者に密着して行うことができる。
【0023】
筐体に配置されている血液供給管、および筐体に配置されている血液排出管が同じ方向を向いていると有利である。これによって特に短いカニューレを使用することができ、筐体は可能な限り患者の近傍に配置されることが可能になる。
【0024】
血液供給管と血液排出管を筐体の同じ側に配置することで、カニューレの長さをさらに短縮することができる。
【0025】
脈動する血液ポンプをガス交換器の軸方向に作用させることで、特にコンパクトな構造が達成される。
【0026】
好ましい実施態様として、脈動する血液ポンプがガス交換器内で半径方向に配置される。
【0027】
追加的に、または別法として、脈動する血液ポンプがガス交換器の正面に配置されてよい。
【0028】
脈動する血液ポンプまたは脈動する作動原理に従った血液ポンプは、置換原理に基づいて作動するポンプである。充填段階では、血液は受動的に開くインレットバルブを通ってそれ自体が拡張しているポンプチャンバ内に到達する。排出段階では、ポンプチャンバの容積が圧縮され、血液が同じく受動的に開くアウトレットバルブを通って吐き出される。
【0029】
本発明の本質を成すそのほかの特徴に無関係な、本発明の特に重要な観点に従い、脈動する血液ポンプが空気圧式で駆動されることが提示される。脈動する血液ポンプは、シリンダー内のピストン上で作用する、またはメンブレン上で作用する、タペットによって駆動される。しかし、血液ポンプが脈動するガス流によって駆動されると有利である。これによって電気コンポーネントが回避される。これにより装置全体をわずかな電気エネルギー供給で、あるいは供給なしで駆動することが可能になる。
【0030】
脈動する血液ポンプとガス交換器が同じガス源と接続されている場合、特に有利である。このことにより、ガス交換器のために必要とされる圧力のかかったガスが血液ポンプの駆動ガスとしても使用されることが可能になる。本発明のこの観点も、本発明の残りの特徴とは無関係に発明の本質をなしている。
【0031】
ガス交換器がバルブを介して脈動する高圧ガスと接続している場合、装置にガス交換器ガスおよびポンプの駆動ガスを供給するために、脈動する高圧ガスの管路で十分足りる。脈動する血液ポンプまたは脈動するポンプ駆動部のガス出口をガス交換器と接続してよい。
【0032】
本発明の本質を成すそのほかの特徴に無関係な、本発明の特に重要な観点に従い、脈動する血液ポンプがバルーンポンプとして仕上げられることが提示される。このバルーンポンプはバルーンとインレットバルブおよびアウトレットバルブを備えている。フレキシブルなバルーンは単純で製造コストが低くさまざまな負荷サイクルでも高い故障信頼性を備えている。
【0033】
本発明の残りの特徴とはやはり無関係な、本発明のその他の特に重要な観点に従い、脈動する血液ポンプが膜ポンプとして仕上げられ、その受動的位置で最大ポンプ充填量であるように、ポンプ膜がプレストレスをかけられていることが提示される。その際、置換ポンプはプレストレスをかけられた膜により仕上げられる。これは、その開始位置で、つまり駆動圧力またはタペットによる力なしで、ポンプチャンバを最大充填にしなければならない。それによりポンプは正圧で駆動され得る。これとは異なる普通のポンプで使われる負圧は不要である。
【0034】
置換ポンプが膜繊維パックで取り囲まれている場合、コンパクトな構造が生まれる。
【0035】
ポンプのバルーンは、好ましくは空気圧式で駆動される一方、膜は空気圧式または機械式で駆動されてよい。
【0036】
装置が流れ方向で入口からインレットバルブ、ポンプチャンバ、アウトレットバルブ、ガス交換器繊維および出口の順に配置されると有利である。別法として、流れ方向で入口からインレットバルブ、ポンプチャンバ、ガス交換器繊維、アウトレットバルブおよび出口の装置が提示される。こうして必要に応じてガス交換プロセスが増大する圧力により改善される。
【0037】
有利な一実施態様は、中央に配置されているバルーンポンプを備えたECMOシステムを形成しており、このバルーンポンプではリング形状の繊維束が半径方向に貫流される。リング形状の繊維束の長さと直径の比は、1より小さくても、1より大きくても、1:1で同じであっても半径方向に貫流されてよい。
【0038】
別法として、一実施形態では正面に取付けられた膜ポンプと、斜めに貫流される、たる形の繊維束とを備えている。このたる形の繊維束では、長さと直径の比が、1より小さくても、1より大きくても、1:1で同じであっても斜めに貫流されてよい。
【0039】
中央に配置されているバルーンポンプの代わりに、正面に取付けられた膜ポンプを備えていてもよい。
【0040】
ガス交換器ユニットは、たる形に、正方形に、および/または平らに仕上げられてよい。バルブとして、ボールバルブ、プラグバルブ、円板バルブまたは膜バルブが適している。
【0041】
本発明によるさまざまな装置は、実施例として図に示されている。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】駆動コンソール、および酸素供給器へ供給するためのバイパスを備えた患者システムから成るECMOシステムの図である。
【図2】駆動コンソールと患者システムの間に2本の管類を備えた、図1に従った装置の図である。
【図3】駆動コンソールと患者システムの間にリリーフバルブを備えた装置の図である。
【図4】半径方向に内側にあるバルーン、および2つの、半径方向に内側にあるバルブを備えた筐体の図である。
【図5】半径方向に内側にあるバルブのみを備えた図4に従った筐体の図である。
【図6】たる形のガス交換器繊維と正面に配置されている血液ポンプを備えた筐体の図である。
【図7】リング形状に配置されているガス交換器繊維と正面に配置されている血液ポンプを備えた筐体図である。
【図8】血液ポンプとガス交換器が平行して互いに配置されている筐体の図である。
【図9】機械式に駆動されるポンプを備えたシステムの図である。
【発明を実施するための形態】
【0043】
本発明の基本はECMOシステムであり、血液を送る、脈動する置換ポンプを備え、このシステムでは駆動エネルギーが圧縮された呼吸ガスによって放出される。ここでガスは空気圧式で作動する駆動コンソール1に送られる。コンソールは圧力を増大させたり減少させたりし、この圧力がポンプの管路2を通って患者システム3に給送される(図1)。
【0044】
ガスがコンソールを通り抜けると、患者システムの酸素供給器の周囲の代わりに別個の管路4を介して給送される(図2)。こうしてガスの効果的な有効利用が達成される。
【0045】
さらに、記述されたように、増大されおよび減少される圧力がポンプに給送され、患者システム3のところでポンプ5の方へリリーフバルブ6が平行して接続され、このリリーフバルブはもう一方の側でガス交換器ないし患者システムの酸素供給器7と接続され、上部の圧力レベルにおいてこれが同時に呼吸ガスを供給する解決法が提示される。(図3)。これによって患者システムへの供給管8は1本だけで済む。
【0046】
上述の通り、脈動する血液ポンプが、コンパクトなユニットに収められた酸素供給器(患者システム)と組み合わせられる。これに関して以下の原理が提示される。
【0047】
原理(図4)では、中央に配置されているポンプチャンバ9内にバルーン10があり、このバルーンは接続ホース11と共に脈動するように圧縮空気を送り込まれ、および無圧状態にされる。血液は患者から接続ピース12およびバルブ13を通ってポンプチャンバ9へ到達する。第二のバルブ14を通って血液はガス交換器繊維15に到達し、このガス交換器繊維はリング形状に配置されていてよい。ガス交換器繊維は半径方向に貫流され、血液は出口16に達する。出口16に向かい合ってベント接続部17が備えられ、システムの充填と換気を容易にしている。
【0048】
別法の装置(図5)では、第二のバルブ18は流れ方向でガス交換器繊維の背後にある。
【0049】
さらに別の原理(図6)では、血液はバルブ19を通って、一方の側がフレキシブル膜21によって区切られたポンプチャンバ20内に到達し、第二のバルブ22aまたは22bを通ってガス交換器繊維23に到達する。この膜はもう一方の側が接続ホース24と接続されており、これを介して駆動ユニットにより脈動する圧縮空気が送り込まれ、および無圧状態にされる。ガス交換器繊維23はたる形(図6)またはリング形状(図7)に配置されてよい。たる形の装置ではバルブ22aが外部にあるのに対し、リング形状の装置ではバルブ22bが中央に配置されている。血液は、たる形の繊維装置では斜めに、リング形状の装置では半径方向に、酸素供給エリアを貫流した後、深いところにある出口23に達し、そこから患者へ戻る。システムの充填の際は、出口近くのベント接続部17が役に立つ。このベント接続部はシステムの最も高い位置に設けられる。
【0050】
別の原理(図8)では、ポンプユニットとガス交換器ユニットが平行して配置されている。血液は接続ピース26を通り、バルブ27を経てポンプチャンバ28内に到達する。このポンプチャンバ内にはバルーン29がある。このバルーンは供給管30を介して脈動する圧縮空気が送り込まれ、および無圧状態にされる。別のバルブ31を通って血液はガス交換器繊維32に到達し、そこから出口接続ピース33を通って患者へ戻る。
【0051】
すべての解決法では、ガス交換器繊維が供給管および排出管34を介して呼吸ガスを供給されるかまたは呼吸ガスが排出される。
【0052】
膜の解決法(図6および図7)ではこれがプレッシャープレート35とタペット36で機械式に駆動されることが考えられる(図9)。このために、適切なアクチュエータを備えた駆動コンソールが使用される。このアクチュエータは、空気圧式で仕上げられてもよい。
【0053】
記述された解決法のために、さまざまなバルブ形状が提示される。本発明はボールバルブによって、図示されたように実現される。しかし、セールバルブ、円板バルブまたは膜バルブも考えられる。
【0054】
ポンプチャンバ、バルブ、バルブ形態および酸素供給器繊維のさまざまな形状的配置と2つの原理の組み合わせにより、非常にコンパクトなECMOシステムを可能にするさまざまな構造が開示される。
【0055】
本発明は、患者への接続を簡単にし、接続カニューレを可能な限り短く保つために、幾何学的方向に形成される血液供給管および排出管を提案する。
【0056】
本発明は、システムが任意ですでに充填された状態に作られ、供給され、保管され、それによって迅速に使用準備状態にすることを提案する。
【0057】
脈動する血液給送は、連続的な血液混合および重要なエリアの洗い出しの改善により、酸素供給器内のガス交換およびシステム全体の洗い出しに有利に働く。こうして血栓形成が緩和される。
【0058】
2つに動作原理ではさらに、ガス交換器を熱交換器と組み合わせることができる。
【0059】
ポンプエネルギーは、ガス接続のみで(最後の解決法は例外)、一般的に行われているようなシステムに接続された電気モーターで機械的に伝達されないため、このシステムはフレキシブルであるだけでなく患者の近傍または患者の上に配置することができる。
【0060】
脈動するポンプの駆動のために、機器の組み合わせと使用がフレキシブルに形成されるさまざまなオプションが開示される。
【0061】
酸素供給器内のガス交換のために、圧縮された形でガスボンベまたは中央の供給管から酸素が供給されるため、このガス圧を使用することができる。このガス圧は、適切な空気圧式回路を使用して脈動する駆動を可能にすることができる。こうして追加のエネルギー源を必要とせず、コンパクトで単純な、低価格の駆動が可能になる。
【符号の説明】
【0062】
1 駆動コンソール
2 管路
3 患者システム
4 管路
5 ポンプ
6 リリーフバルブ
7 酸素供給器
8 供給管
9 ポンプチャンバ
10 バルーン
11 接続ホース
12 接続ピース
13 バルブ
14 バルブ
15 ガス交換器繊維
16 出口
17 ベント接続部
18 バルブ
19 バルブ
20 ポンプチャンバ
21 フレキシブル膜
22a バルブ
22b バルブ
23 ガス交換器繊維
24 接続ホース
26 接続ピース
27 バルブ
28 ポンプチャンバ
29 バルーン
30 供給管
31 バルブ
32 ガス交換器繊維
33 出口接続ピース
34 排出管
35 プレッシャープレート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
体外膜型酸素供給のための血液ポンプおよびガス交換器を備えた装置であって、前記血液ポンプが脈動する血液ポンプとして形成され、前記ガス交換器と同じ筐体内に配置されていることを特徴とする装置。
【請求項2】
血液供給管を備え、該血液供給管が脈動するよう形成される血液ポンプと接続されており、および血液排出管を備え、該血液排出管がガス交換器と接続されており、その際血液供給管および血液排出管がカニューレまたはチューブ接続部として形成されることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
血液供給管および血液排出管を備え、それらの長さが80cm、または患者への接続部より短いことを特徴とする、請求項1または2に記載の装置。
【請求項4】
前記筐体に配置されている血液供給管および前記筐体に配置されている血液排出管が、同じ方向に向いていることを特徴とする、請求項1〜3のうちのいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
血液供給管および血液排出管が前記筐体の同じ側に配置されていることを特徴とする、請求項1〜4のうちのいずれか一項に記載の装置。
【請求項6】
前記脈動する血液ポンプがガス交換器の軸方向に作用することを特徴とする、請求項1〜5のうちのいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
前記脈動する血液ポンプが半径方向に前記ガス交換器内に配置されていることを特徴とする、請求項1〜6のうちのいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記脈動する血液ポンプが前記ガス交換器の正面に配置されていることを特徴とする、請求項1〜7のうちのいずれか一項に記載の装置。
【請求項9】
前記脈動する血液ポンプが空気圧式で駆動されることを特徴とする、請求項1〜8のうちのいずれか一項に記載の装置。
【請求項10】
前記脈動する血液ポンプがバルーンポンプとして仕上げられていることを特徴とする、請求項1〜9のうちのいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記脈動する血液ポンプが膜ポンプとして仕上げられ、該膜ポンプの膜がその受動的位置で最大ポンプ充填量であるようにプレストレスをかけられていることを特徴とする、請求項1〜10のうちのいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記脈動する血液ポンプおよびガス交換器が、同じガス源と接続されていることを特徴とする、請求項1〜11のうちのいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記ガス交換器がバルブを介して脈動する高圧ガスと接続していることを特徴とする、請求項1〜12のうちのいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記脈動する血液ポンプの前記ガス出口が前記ガス交換器と接続していることを特徴とする、請求項1〜13のうちのいずれか一項に記載の装置。
【請求項15】
前記脈動するポンプ駆動部の前記ガス出口が前記ガス交換器と接続していることを特徴とする、請求項1〜14のうちのいずれか一項に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公表番号】特表2013−517019(P2013−517019A)
【公表日】平成25年5月16日(2013.5.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−548336(P2012−548336)
【出願日】平成23年1月10日(2011.1.10)
【国際出願番号】PCT/DE2011/000009
【国際公開番号】WO2011/085714
【国際公開日】平成23年7月21日(2011.7.21)
【出願人】(512181260)
【Fターム(参考)】