使い切り指示器を備えた空気処理装置
空気処理薬品を散布する装置(10)が開示されている。加熱されると散布され得る第1の揮発性の空気処理薬品を担持する基体と、前記第1の揮発性の空気処理薬品とは別に揮発性の指示薬品を保持し加熱されると前記揮発性の指示薬品が散布され得る指示ユニット(26)とがある。前記第1の揮発性の空気処理薬品の散布度は、前記揮発性の指示薬品の散布から生じる視覚的合図によって示すことができる。一形態では、前記指示ユニットは、第2の空気処理薬品も保持する。別の形態では、前記指示ユニットは、加熱器から基体よりも遠く離れて配置することのできる交換可能なカートリッジである。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
該当なし
【0002】
連邦支援の研究/開発に関する記載
該当なし
【0003】
本発明は、化学薬品を含浸させた又は化学薬品でコーティングした基体を加熱することにより揮発性の空気処理薬品を散布する装置に関する。より詳細には、本発明は、このような装置と共に用いられて空気処理薬品の使い切り時を示す指示器に関する。
【背景技術】
【0004】
これまで、基体(特に、多孔質基体)は、害虫防除剤(殺虫剤、防虫剤、害虫成長調節剤、害虫誘引剤、共力剤など)、芳香剤、及び脱臭剤のような、空気処理薬品のキャリヤとして用いられてきた。例えば、米国特許第5,111,477号、第5,647,052号、及び第6,663,838号を参照されたい。これらの特許文献及び本明細書中で言及するその他全ての特許文献の開示内容は、参照により、完全に説明されたかのように本明細書中に組み込まれる。
【0005】
このような基体を加熱すると、揮発性の空気処理薬品がその基体から散布される。熱源は、一般的に電熱器であるが、炎であってもよい。
【0006】
このような装置を用いて、様々な空気処理機能を果たすことができる。例えば、揮発性の殺虫剤を含浸させた多孔質基体を用いて、密閉された寝室で蚊に刺されるのを防ぐことができる。或いは、脱臭剤又は所望の芳香剤又は悪臭防除剤を散布して、悪臭を解消する又は所望の芳香をもたらすことができる。
【0007】
このような装置に関する欠点は、基体が使い尽くされた時に消費者が気付かないことがあるという点である。目に見える容器の中に芯が延びているシステムとは異なり、基体タイプのシステムは、活性薬品が散布されても、目に見えて大きく変化しないことが多い。
【0008】
有用寿命をこのような製品のパッケージに表示することはできるが、消費者がその情報を読まない又は覚えない可能性がある。更に、このような基体に対する加熱器性能の範囲が広いことを考えると、表示する有用寿命情報が正確でないこともある。これにより、基体をその実質的な有用寿命後も使用することになる可能性がある(消費者の不満が生じる)。或いは、まだ使用可能な基体を早まって廃棄することになる可能性がある(不要なコスト及び廃棄物である)。
【0009】
ゆえに、このような基体の使い切り度に関するより正確な情報を消費者に提供しようとする取り組みが行われてきた。このような取り組みの中には、基体が加熱されると視覚的に変化する指示薬品を用いるものがある。例えば、米国特許第4,128,508号(空気処理薬品の蒸発によるpH変化及び色の変化)、米国特許第4,824,917号(溶剤の蒸発による色の変化)、及び米国特許第6,790,670号(染料の蒸発による色の変化)を参照されたい。
【0010】
しかしながら、このような取り組みでは、一般的に、指示に必要な薬品を空気処理薬品に直接混ぜて作用させた。従って、不適合薬品を選択しないように注意する必要があった。また、指示薬品は、空気処理薬品の揮発特性に影響を及ぼす可能性があった。更に、特に指示薬品と空気処理薬品は散布特性が異なっていたとしても同様の状態に置かれていたため、指示薬品の揮発によってもたらされる視覚的合図と空気処理薬品の使用速度とを合わせることが困難であった。
【0011】
米国特許第5,647,502号(持続時間限定電球)及び第6,663,838号(消耗キャンドル)では、別個の機械的要素の消失若しくは消滅と空気処理薬品の有用寿命とを合わせることが論じられた。例えば、加熱装置の1つであるキャンドルが使い終わった時、それは、基体を交換する必要があるということも示した。しかしながら、このキャンドル・システムは炎のない環境には適用できず、持続時間限定電球の使用は比較的コストが高くなり得る。
【0012】
米国特許第4,921,636号では、更に、空気処理製品と共に用いることのできる別個に製造された視覚的指示器が教示された。しかしながら、この特許文献には、このコンセプトを用いる構造も、このような機構を用いて結合部交換可能カートリッジを作成する方法も、加熱器から指示器を空気処理薬品とは異なる距離に配置する方法も、更なる空気処理機能を提供する方法も、詳細には説明されなかった。
【特許文献1】米国特許第5,111,477号明細書
【特許文献2】米国特許第5,647,052号明細書
【特許文献3】米国特許第6,663,838号明細書
【特許文献4】米国特許第4,128,508号明細書
【特許文献5】米国特許第4,824,917号明細書
【特許文献6】米国特許第6,790,670号明細書
【特許文献7】米国特許第5,647,502号明細書
【特許文献8】米国特許第4,921,636号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
従って、自動使い切り指示器を備える改良された空気処理装置が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
一態様において、本発明は、加熱されると散布され得る揮発性の空気処理薬品を担持する基体と、前記空気処理薬品とは別に(別個に)揮発性の指示薬品を保持する指示ユニットとを備える、空気処理薬品散布システムを提供する。前記指示薬品は、前記指示ユニットが加熱されるとこの指示ユニットから散布され得る。
【0015】
前記システムは、前記指示薬品の散布から生じる視覚的合図によって前記空気処理薬品の散布度が示されるように構成されている。前記基体と前記指示ユニットは両方とも、同時に交換できるように、1つの交換可能なカートリッジ・ユニットに取り付けられているのが好ましい。
【0016】
前記視覚的合図の一部は、色の変化から成り得る。或いは、前記視覚的合図は、単に前記指示薬品の量の視覚的消失であってもよい。
【0017】
また、前記指示ユニットに関し、加熱されると変色する視覚的熱変色性染料を用いてもよい。この熱変色性染料は、まず加熱されると第1の色から第2の色へ変化し、その後冷却されると前記第1の色へ戻る。これにより、視覚的なオフ/オン/オフ合図がもたらされる。
【0018】
前記基体は、害虫防除剤、芳香剤、及び脱臭剤から成る群から選択される揮発性の空気処理薬品が含浸された多孔質の砂の基体であるのが好ましい。例えば、この空気処理薬品は、ピレスロイド殺虫剤(例えば、トランスフルトリン)のような殺虫剤であってよく、そのままであっても、炭化水素又はその他の溶剤(例えば、エクソン(Exxon)社のISOPAR V(商標))に保持されていてもよい。この製剤は、砂と樹脂結合剤でできた基体に含浸される。
【0019】
前記指示ユニットは、前記揮発性の指示薬品を保持し剥離式の蓋で被覆されたカップ形の窪みであるのが好ましい。好適な形態では、この蓋の下に透過性の膜が配置されていてもよく、この剥離式のカバーを取り外すことにより、前記揮発性の指示薬品がこの透過性の層を通して拡散することができるため、指示動作が開始される。
【0020】
前記指示ユニットは、指示薬品を収容する透明の又は少なくとも半透明の材料から成るのが最も好ましい。前記揮発性の指示薬品がゲルの形態である場合、このゲルが(揮発して)前記透過性の膜を通して無くなることによって、使い切り指示器としての機能が果たされる。これは、ゲルを保持する窪みの壁部を透明又は半透明にすることによって容易となる。
【0021】
米国特許第6,031,967号では、剥離式の蓋カバーを取り外してから加熱すると内部の窪みから空気処理薬品が散布されるように設計されたユニットについて概略的に説明されている。この窪みは、耐熱性のプラスチック(例えば、ポリエチレン・テレフタレート)でできていてもよく、一体型の上方周囲フランジを備えていてもよい。本発明では、前記蓋が積層体であってもよく、その外層は、広告及び用途情報を受入れたり長期にわたって密閉したりするのに適している。内層(外層と分離可能)は、透過層構造をもたらすことができる。考えられる蓋の1つでは、ポリエステルの外層の下に低密度ポリエチレン層が配置され、その下にアルミ箔層が配置され、その下にポリプロピレンが配置され、その下に低密度ポリエチレン材料が配置される。
【0022】
本発明の別の形態では、前記基体に近接して且つ前記指示ユニットから前記基体よりも遠く離れて配置された加熱器があってもよい。この形態は、指示薬品の揮発速度を下げてこの揮発速度と基体からの散布とをいくらか正確に合わせたい場合、又は、指示薬品の方が感熱性が高い場合、特に対象とされる。
【0023】
本発明の更に別の形態では、前記指示ユニットは、加熱されると散布され得る第2の空気処理薬品も保持する。例えば、前記第1の揮発性の空気処理薬品が、殺虫剤であって、この第2の揮発性の空気処理薬品が、前記第1の揮発性の空気処理薬品の殺虫力を促進する共力剤(例えば、ピペロニル・ブトキシド)であってもよい。或いは、この第2の揮発性の空気処理薬品は、芳香剤であってもよい。
【0024】
本発明のシステムは、2つの揮発性の空気処理薬品が(混合されてから保管されるとすると)長期の保管には不適合である場合、特に対象とされる。長期の保管に不適合な理由は、2つの薬品が互いに逆に反応するから、又は、それぞれに最適な保管環境が同じでないからであり得る。
【0025】
本発明の装置を使用する場合には、この装置を電源に差し込むことにより、加熱器を電源につないで基体及び指示ユニットを加熱するのが好ましい。同時に、指示ユニットから剥離式の蓋を取り外して、指示薬品を被覆している透過性の膜を露出させてもよい。これにより、空気処理薬品と指示薬品との両方が、周囲の環境に散布され得る。このとき、任意で、熱変色性染料が変色して装置が作動していることを示してもよいし、第2の揮発性の空気処理薬品も散布され始めてもよい。
【0026】
第1の揮発性の空気処理薬品が使い終わったことを指示ユニットが示したら(例えば、揮発しているゲルが完全に無くなったら)、基体(好ましくは、基体と指示ユニットが組み合わされたもの)を交換することができる。加熱装置は、交換した基体及び指示ユニットと共に更に使用するため、そのままにしておくのが好ましい。
【0027】
基体及び指示ユニットは、両方ともカートリッジ・ユニットに取り付けられている場合、同時に交換することができる。このような装置を生産するコストは、意外なほど安い。このような装置は、様々な空気処理用途に信頼性があり且つ効果的である。
【0028】
本発明の上記及びその他の利点は、以下の説明から明白であろう。以下の説明では、添付の図面を参照するが、これらの図面は、本発明の一部を構成すると共に、考えられる本発明の好適な実施形態を限定目的ではなく例示目的で示す。このような実施形態は、必ずしも本発明の全範囲を表すわけではないので、本発明の範囲を解釈するには、本願の特許請求の範囲を参照するべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
まず図1〜図3を参照すると、本発明の空気処理薬品散布装置10の好適な実施形態が示されている。この装置10は、後端部16に電気プロング14を有すると共に反対の前端部20にカートリッジ・ユニット18を有するハウジング12を備える。この装置は、垂直な壁にある電気ソケットに差し込むのが最も好ましい。ゆえに、本特許出願における方向を示す語は、据え付けタイプを想定して用いられている。
【0030】
しかしながら、水平面又はその他の面にある適切な電気ソケットを用いて、電力を供給してもよい。従って、「前」、「後」、「上」、「下」、及び「側」のような語は、装置が据え付けタイプに用いられる場合と同様に解釈されるべきである。
【0031】
これらの図1〜図3に示されているプロング14は単なる例にすぎない、ということに留意されたい。このようなタイプの円柱形プロングは、いくつかの国の電源につなぐのに適している。一方、他の国では、(当業界ではよく知られているように、)ブレード形プロング、又は、ブレード形、円柱形、及びその他の形状をしたプロング要素を組み合わせたものを用いて、利用可能な電源につなぐ。
【0032】
図9から明らかであるように、好適なカートリッジ・ユニット18は、前方錐台部23及び後方突出部25を有する基体22を備える。この基体には、揮発性の空気処理薬品が含浸されており、この空気処理薬品は、基体22が加熱されるとこの基体22から散布され得る。この基体22は、空気処理薬品を完全に含浸させる代わりに、部分的にのみ含浸させてもよいし、空気処理薬品でコーティングするだけでもよい。いずれにしても、このような装置では、指示ユニット26に用いられる指示薬品28の散布から生じる視覚的合図によって、空気処理薬品の散布度が示される。
【0033】
図5及び図11には(図9にはない)、指示ユニット26が、基体22とは別に揮発性の指示薬品28を保持するものとして示されている。この指示薬品も、加熱されると散布され得る。
【0034】
装置全体の主ハウジング12は、発熱体56を、カートリッジ・ユニット18の後端部に近接して位置するように収納するのが好ましい。この発熱体は、電気プロング14をコンセント(図示せず)に差し込むことによって作動するのが好ましい。
【0035】
ハウジング12は、その上側及び下側に一連の細長い通気穴30を有する。これらの通気穴30によって、周囲から空気が入り、この空気は、基体22から散布された空気処理薬品と共に、ハウジングの上側にある通気穴を通り抜けて行くことができる。基体22の突出部25は、その外面周囲を空気が完全に通るように周囲に空間のある状態で加熱器に近接して位置するのが好ましい、ということに留意されたい。
【0036】
発熱体56からの熱も、図3を見れば最もよく分かるように、一連の穴32及び36を通って、カートリッジ・ユニット18の他の面に当たる可能性があり得る。しかしながら、指示ユニット26をいくらか断熱する(図9に示されているような)分離パネル48に留意されたい。
【0037】
次に、図4〜図8を参照すると、取り外し可能なカートリッジ・ユニット18は、その後端部を突き抜けるように取り付けられた基体22と、その前端部から突き出るように取り付けられた別に据え付け可能な指示ユニット26とを有する。最も好適な形態では、このユニット18の後方中央に、ほぼ円形のキャビティ38(図9参照)があり、このキャビティ38は、後方に向かって次第に小さくなっていて基体22を保持する。この用途では、基体の特定形状は重要でないが、突出部25は、素早い始動にいくらか有益である。
【0038】
指示ユニット26は、カートリッジ・ユニット18から取り外し可能であるため、指示ユニット26及び/又は基体22は、別々に交換することができる。或いは、指示薬品は、カートリッジ・ユニット18の窪みに直接収容されてもよい。
【0039】
指示ユニット26は、その直径周囲に対称的に後方脚部40を有する(正面から見て)ほぼ円形のユニットを備える。これらの脚部40は、カートリッジ・ユニット18の対応するスロット42に取り外し可能に嵌まるような寸法及び構成とされるのが好ましい。同様に、カートリッジ・ユニットの脚部49により、ハウジング12の対応する溝50を介して(バヨネット式結合によって)、主装置への結合が素早くできる。
【0040】
最も好適な形態(例えば、図10〜図14参照)において、剥離式の蓋46は、指示ユニット26から取り外し可能であり、取り外すことによって、指示薬品28を被覆している透過性膜58が周囲に露出される(この蓋が取り外されると、指示薬品は透過性膜を通って拡散し得る)。この蓋は、掴み易くするためのタブ部47を有する。この蓋が取り外されると、加熱することによって揮発性の指示薬品28が周囲へ出て行くため、指示動作が開始される。
【0041】
この構造では、指示薬品は、加熱器から基体よりも遠く離れている。従って、この指示薬品は、所定の温度において、基体に含浸された空気処理薬品よりも揮発性の高い薬品であってよい。或いは、使用されるこの指示薬品は、より感熱性の高い薬品であってもよい。
【0042】
いずれにしても、指示ユニット26は、指示薬品28に加えて第2の空気処理薬品を収容していてもよい。この第2の揮発性の空気処理薬品は、カップ形の窪み44において指示薬品28と混合されてもよい。
【0043】
指示薬品28が加熱(及び周囲に散布)されると、視覚的合図によって、(図13及び図14に示されているように)薬品が無くなっていく(又はある時点で完全に無くなった)ことが見て分かる。消費者は、これを見ると、使い終わりが近いことが分かった後、基体22を基本的に使い切ったことが分かる。この「使い切り合図」によって、使用度を示すか或いは使い終わりを示すことが意図される。
【0044】
指示揮発物が着色されている場合、視覚的合図の一部は色の変化であってよい。更に、指示揮発物に、加熱されると変色する熱変色性染料(例えば、ヨウ化銅水銀)を加えてもよい。好適な形態では、この熱変色性染料は、加熱されると第1の色から第2の色へ変化し、その後冷却されると第1の色へ戻ることによって、視覚的なオフ/オン/オフ合図をもたらす。
【0045】
第1揮発性空気処理薬品及び/又は第2揮発性空気処理薬品が殺虫剤及び/又は防虫剤である場合には、有機リン殺虫剤、リピドアミド殺虫剤、天然忌避剤(例えば、シトロネラ油、天然ピレトリン、及び除虫菊エキス)、並びに、合成ピレスロイドが好ましい。適切な合成ピレスロイドとしては、アクリナトリン、D−アレスリンのようなアレスリン、ピナミン(Pynamin)(登録商標)、ベンフルトリン、ビフェントリン、ピナミン・フォルテ(Pynamin Forte)(登録商標)のようなビオアレスリン、S−ビオアレスリン、エスビオスリン、エスバイオール、ビスオレスメトリン(bisoresmethrin)、シクロプロトリン、シフルトリン、β−シフルトリン、シハロトリン、λ−シハロトリン、シペルメトリン、α−シペルメトリン、β−シペルメトリン、シフェノトリン、デルタメトリン、エムペントリン、エスフェンバレレート、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、タウフルバリネート、カデトリン、ペルメトリン、フェノトリン、エトック(Etoc)(登録商標)のようなプラレトリン、レスメトリン、テフルトリン、テトラメトリン、トラロメトリン、又は、トランスフルトリンがある。また、その他の揮発性殺虫剤(例えば、米国特許第4,439,415号に記載のもの)を用いてもよい。
【0046】
特に好適な形態では、この揮発性殺虫剤は、トランスフルトリン、メトフルトリン、ベイポスリン(vapothrin)、ペルメトリン、プラレトリン、テフルトリン、及びエスビオスリンから成る群から選択される。トランスフルトリンが最も好適な殺虫剤である。
【0047】
これらの空気処理薬品を保持するのに可能な溶剤としては、ISOPAR(商標)C、ISOPAR(商標)E、ISOPAR(商標)L、ヘプタン、メタノール、アセトン、エタノール、イソプロピル・アルコール、ドデセン、及びテトラヒドロフランが挙げられるが、これらに限定されない。ISOPAR(商標)C、ISOPAR(商標)E、及びISOPAR(商標)Lは、様々な鎖長の炭化水素溶剤でエクソン化学社から入手可能であり、特に好適である。
【0048】
一般的に、揮発性の害虫防除剤は、有機溶剤(例えば、炭化水素)中において基体に付与される。蚊を防除する望ましい含浸製剤の1つは、エクソン社のISOPAR C炭化水素に50重量%のトランスフルトリンを溶解させたものである。しかしながら、トランスフルトリンは、溶剤を使用せずに適切な基体に付与されるのが好ましい。トランスフルトリンは、約60℃まで加熱して、約250℃まで加熱された多孔質基体に付与することができる。
【0049】
任意で害虫防除特性も備え得る、多種多様な揮発性芳香剤を用いてもよい。或いは、脱臭機能をもたらす芳香剤(例えば、何らかのテルペン)を選択してもよい。例えば、様々な天然香料及び人工香料を用いてもよい。これらの香料の例としては、動物性及び植物性の天然香料、並びに人工香料(例えば、アルコール類、フェノール類、アルデヒド類、ケトン類、テルペン類、及びエステル類)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0050】
揮発性の空気処理薬品が消毒剤である場合、好適な消毒剤としては、グリコール類、トリメチレン、及びジプロピレンが挙げられるが、これらに限定されない。また、使用する基体22及び環境に適合する有機酸を用いてもよい。
【0051】
基体22は、揮発性の空気処理薬品を吸収し、加熱状態において基本的に安定性を保ち、加熱状態において前記空気処理薬品を放出することのできる材料であれば、いずれの材料から作られていてもよい。適切な基体22の例としては、結合剤(例えば、ノボラック樹脂、ウレタン樹脂、架橋ポリエチレンのような高度に架橋された熱可塑性樹脂)を含む多孔質の砂が挙げられるが、これに限定されない。特に好適な砂の基体は、米国特許出願公開第2005/0284952号に記載された砂の芯と同様の方法で作ることができる。他の基体としては、セルロース、ガラス繊維ろ紙、合成紙材料、セラミック材料、織物、フェルトタイプの材料、織布及び不織布、結合又は焼結合成物質、天然高分子粉末などが挙げられる。
【0052】
指示薬品28は、加熱されると加熱されているという視覚的合図をもたらす材料であれば、いずれの材料であってもよい。好適な形態では、この指示薬品28は、液体、或いは、ゲル又はその他の半固体材料である。また、その他流体ベースの化合物を用いてもよい。
【0053】
特に好適な揮発性の指示薬品は、米国特許第6,790,670号(これは、参照により、完全に説明されたかのように本明細書中に組み込まれる)に記載のグアイアズレン染色材料である。この特許文献には、このような染料の揮発速度を(例えば、特に遅延剤及び溶剤を用いて)より正確に制御する様々な方法が説明されている、ということにも留意されたい。
【0054】
この好適な指示システムとは別に、当然のことながら、(米国特許第6,031,967号に教示されているように、)多種多様な材料が、加熱されるとユニットから透過性の膜を通してゆっくりと透過することで知られている。このような装置は、(第2の空気処理薬品を含んでいても、)その壁部を透明又は半透明にして、材料が無くなるのを消費者が見て分かるようにすれば、視覚的な使い切り合図としての機能を果たすことができる。
【0055】
本発明の好適な実施形態について上述してきたが、当然のことながら、本発明は、様々なその他の実施形態に用いることができる。例えば、基体を保持する取り外し可能なカートリッジ上に指示窪みを直接取り付けることは重要でない。この点に関し、基体は、加熱装置上に別個に配置してもよい。
【0056】
従って、本発明の原理は、具体的に本明細書中に述べた且つ/又は図面に示したものとは別に、様々なその他の方法で利用することができる。本発明の精神及び範囲を逸脱しない限り、更に別の変更を加えてもよい。従って、本発明の全範囲を理解するには、(これらの好適な実施形態だけでなく、)特許請求の範囲を見直すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0057】
視覚的な使い切り合図機能を改良した空気処理装置が開示されている。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の空気処理装置の正面下方斜視図である。
【図2】前記空気処理装置の底面図である。
【図3】図1と同様であるが、カートリッジ・ユニット(基体及び指示ユニットを支持)が取り外された状態を示す図である。
【図4】図1の斜視図から取り出した、カートリッジ・ユニットだけを示す図である。
【図5】図4と同様であるが、指示ボタンがカートリッジ・ユニットから分解された状態を示す図である。
【図6】前記カートリッジ・ユニットの底面図である。
【図7】前記カートリッジ・ユニットの側面図である。
【図8】前記カートリッジ・ユニットの背面図である。
【図9】図1の構造の断面図であるが、指示ボタン26が取り外された状態を示す図である。
【図10】前記好適な指示ユニットの正面図である。
【図11】前記指示ユニットの部分断面図であり、剥離式の蓋が取り外されているところを示す図である。
【図12】図13の構造の正面図であるが、指示薬品が図11のレベルである状態を示す図である。
【図13】図11と同様であるが、剥離式の蓋が取り外されて指示薬品がいくらか揮発した後の状態を示す図である。
【図14】図12と同様の正面図であるが、指示ユニットの指示薬品が図13のレベルである状態を示す図である。
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
該当なし
【0002】
連邦支援の研究/開発に関する記載
該当なし
【0003】
本発明は、化学薬品を含浸させた又は化学薬品でコーティングした基体を加熱することにより揮発性の空気処理薬品を散布する装置に関する。より詳細には、本発明は、このような装置と共に用いられて空気処理薬品の使い切り時を示す指示器に関する。
【背景技術】
【0004】
これまで、基体(特に、多孔質基体)は、害虫防除剤(殺虫剤、防虫剤、害虫成長調節剤、害虫誘引剤、共力剤など)、芳香剤、及び脱臭剤のような、空気処理薬品のキャリヤとして用いられてきた。例えば、米国特許第5,111,477号、第5,647,052号、及び第6,663,838号を参照されたい。これらの特許文献及び本明細書中で言及するその他全ての特許文献の開示内容は、参照により、完全に説明されたかのように本明細書中に組み込まれる。
【0005】
このような基体を加熱すると、揮発性の空気処理薬品がその基体から散布される。熱源は、一般的に電熱器であるが、炎であってもよい。
【0006】
このような装置を用いて、様々な空気処理機能を果たすことができる。例えば、揮発性の殺虫剤を含浸させた多孔質基体を用いて、密閉された寝室で蚊に刺されるのを防ぐことができる。或いは、脱臭剤又は所望の芳香剤又は悪臭防除剤を散布して、悪臭を解消する又は所望の芳香をもたらすことができる。
【0007】
このような装置に関する欠点は、基体が使い尽くされた時に消費者が気付かないことがあるという点である。目に見える容器の中に芯が延びているシステムとは異なり、基体タイプのシステムは、活性薬品が散布されても、目に見えて大きく変化しないことが多い。
【0008】
有用寿命をこのような製品のパッケージに表示することはできるが、消費者がその情報を読まない又は覚えない可能性がある。更に、このような基体に対する加熱器性能の範囲が広いことを考えると、表示する有用寿命情報が正確でないこともある。これにより、基体をその実質的な有用寿命後も使用することになる可能性がある(消費者の不満が生じる)。或いは、まだ使用可能な基体を早まって廃棄することになる可能性がある(不要なコスト及び廃棄物である)。
【0009】
ゆえに、このような基体の使い切り度に関するより正確な情報を消費者に提供しようとする取り組みが行われてきた。このような取り組みの中には、基体が加熱されると視覚的に変化する指示薬品を用いるものがある。例えば、米国特許第4,128,508号(空気処理薬品の蒸発によるpH変化及び色の変化)、米国特許第4,824,917号(溶剤の蒸発による色の変化)、及び米国特許第6,790,670号(染料の蒸発による色の変化)を参照されたい。
【0010】
しかしながら、このような取り組みでは、一般的に、指示に必要な薬品を空気処理薬品に直接混ぜて作用させた。従って、不適合薬品を選択しないように注意する必要があった。また、指示薬品は、空気処理薬品の揮発特性に影響を及ぼす可能性があった。更に、特に指示薬品と空気処理薬品は散布特性が異なっていたとしても同様の状態に置かれていたため、指示薬品の揮発によってもたらされる視覚的合図と空気処理薬品の使用速度とを合わせることが困難であった。
【0011】
米国特許第5,647,502号(持続時間限定電球)及び第6,663,838号(消耗キャンドル)では、別個の機械的要素の消失若しくは消滅と空気処理薬品の有用寿命とを合わせることが論じられた。例えば、加熱装置の1つであるキャンドルが使い終わった時、それは、基体を交換する必要があるということも示した。しかしながら、このキャンドル・システムは炎のない環境には適用できず、持続時間限定電球の使用は比較的コストが高くなり得る。
【0012】
米国特許第4,921,636号では、更に、空気処理製品と共に用いることのできる別個に製造された視覚的指示器が教示された。しかしながら、この特許文献には、このコンセプトを用いる構造も、このような機構を用いて結合部交換可能カートリッジを作成する方法も、加熱器から指示器を空気処理薬品とは異なる距離に配置する方法も、更なる空気処理機能を提供する方法も、詳細には説明されなかった。
【特許文献1】米国特許第5,111,477号明細書
【特許文献2】米国特許第5,647,052号明細書
【特許文献3】米国特許第6,663,838号明細書
【特許文献4】米国特許第4,128,508号明細書
【特許文献5】米国特許第4,824,917号明細書
【特許文献6】米国特許第6,790,670号明細書
【特許文献7】米国特許第5,647,502号明細書
【特許文献8】米国特許第4,921,636号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
従って、自動使い切り指示器を備える改良された空気処理装置が必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0014】
一態様において、本発明は、加熱されると散布され得る揮発性の空気処理薬品を担持する基体と、前記空気処理薬品とは別に(別個に)揮発性の指示薬品を保持する指示ユニットとを備える、空気処理薬品散布システムを提供する。前記指示薬品は、前記指示ユニットが加熱されるとこの指示ユニットから散布され得る。
【0015】
前記システムは、前記指示薬品の散布から生じる視覚的合図によって前記空気処理薬品の散布度が示されるように構成されている。前記基体と前記指示ユニットは両方とも、同時に交換できるように、1つの交換可能なカートリッジ・ユニットに取り付けられているのが好ましい。
【0016】
前記視覚的合図の一部は、色の変化から成り得る。或いは、前記視覚的合図は、単に前記指示薬品の量の視覚的消失であってもよい。
【0017】
また、前記指示ユニットに関し、加熱されると変色する視覚的熱変色性染料を用いてもよい。この熱変色性染料は、まず加熱されると第1の色から第2の色へ変化し、その後冷却されると前記第1の色へ戻る。これにより、視覚的なオフ/オン/オフ合図がもたらされる。
【0018】
前記基体は、害虫防除剤、芳香剤、及び脱臭剤から成る群から選択される揮発性の空気処理薬品が含浸された多孔質の砂の基体であるのが好ましい。例えば、この空気処理薬品は、ピレスロイド殺虫剤(例えば、トランスフルトリン)のような殺虫剤であってよく、そのままであっても、炭化水素又はその他の溶剤(例えば、エクソン(Exxon)社のISOPAR V(商標))に保持されていてもよい。この製剤は、砂と樹脂結合剤でできた基体に含浸される。
【0019】
前記指示ユニットは、前記揮発性の指示薬品を保持し剥離式の蓋で被覆されたカップ形の窪みであるのが好ましい。好適な形態では、この蓋の下に透過性の膜が配置されていてもよく、この剥離式のカバーを取り外すことにより、前記揮発性の指示薬品がこの透過性の層を通して拡散することができるため、指示動作が開始される。
【0020】
前記指示ユニットは、指示薬品を収容する透明の又は少なくとも半透明の材料から成るのが最も好ましい。前記揮発性の指示薬品がゲルの形態である場合、このゲルが(揮発して)前記透過性の膜を通して無くなることによって、使い切り指示器としての機能が果たされる。これは、ゲルを保持する窪みの壁部を透明又は半透明にすることによって容易となる。
【0021】
米国特許第6,031,967号では、剥離式の蓋カバーを取り外してから加熱すると内部の窪みから空気処理薬品が散布されるように設計されたユニットについて概略的に説明されている。この窪みは、耐熱性のプラスチック(例えば、ポリエチレン・テレフタレート)でできていてもよく、一体型の上方周囲フランジを備えていてもよい。本発明では、前記蓋が積層体であってもよく、その外層は、広告及び用途情報を受入れたり長期にわたって密閉したりするのに適している。内層(外層と分離可能)は、透過層構造をもたらすことができる。考えられる蓋の1つでは、ポリエステルの外層の下に低密度ポリエチレン層が配置され、その下にアルミ箔層が配置され、その下にポリプロピレンが配置され、その下に低密度ポリエチレン材料が配置される。
【0022】
本発明の別の形態では、前記基体に近接して且つ前記指示ユニットから前記基体よりも遠く離れて配置された加熱器があってもよい。この形態は、指示薬品の揮発速度を下げてこの揮発速度と基体からの散布とをいくらか正確に合わせたい場合、又は、指示薬品の方が感熱性が高い場合、特に対象とされる。
【0023】
本発明の更に別の形態では、前記指示ユニットは、加熱されると散布され得る第2の空気処理薬品も保持する。例えば、前記第1の揮発性の空気処理薬品が、殺虫剤であって、この第2の揮発性の空気処理薬品が、前記第1の揮発性の空気処理薬品の殺虫力を促進する共力剤(例えば、ピペロニル・ブトキシド)であってもよい。或いは、この第2の揮発性の空気処理薬品は、芳香剤であってもよい。
【0024】
本発明のシステムは、2つの揮発性の空気処理薬品が(混合されてから保管されるとすると)長期の保管には不適合である場合、特に対象とされる。長期の保管に不適合な理由は、2つの薬品が互いに逆に反応するから、又は、それぞれに最適な保管環境が同じでないからであり得る。
【0025】
本発明の装置を使用する場合には、この装置を電源に差し込むことにより、加熱器を電源につないで基体及び指示ユニットを加熱するのが好ましい。同時に、指示ユニットから剥離式の蓋を取り外して、指示薬品を被覆している透過性の膜を露出させてもよい。これにより、空気処理薬品と指示薬品との両方が、周囲の環境に散布され得る。このとき、任意で、熱変色性染料が変色して装置が作動していることを示してもよいし、第2の揮発性の空気処理薬品も散布され始めてもよい。
【0026】
第1の揮発性の空気処理薬品が使い終わったことを指示ユニットが示したら(例えば、揮発しているゲルが完全に無くなったら)、基体(好ましくは、基体と指示ユニットが組み合わされたもの)を交換することができる。加熱装置は、交換した基体及び指示ユニットと共に更に使用するため、そのままにしておくのが好ましい。
【0027】
基体及び指示ユニットは、両方ともカートリッジ・ユニットに取り付けられている場合、同時に交換することができる。このような装置を生産するコストは、意外なほど安い。このような装置は、様々な空気処理用途に信頼性があり且つ効果的である。
【0028】
本発明の上記及びその他の利点は、以下の説明から明白であろう。以下の説明では、添付の図面を参照するが、これらの図面は、本発明の一部を構成すると共に、考えられる本発明の好適な実施形態を限定目的ではなく例示目的で示す。このような実施形態は、必ずしも本発明の全範囲を表すわけではないので、本発明の範囲を解釈するには、本願の特許請求の範囲を参照するべきである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
まず図1〜図3を参照すると、本発明の空気処理薬品散布装置10の好適な実施形態が示されている。この装置10は、後端部16に電気プロング14を有すると共に反対の前端部20にカートリッジ・ユニット18を有するハウジング12を備える。この装置は、垂直な壁にある電気ソケットに差し込むのが最も好ましい。ゆえに、本特許出願における方向を示す語は、据え付けタイプを想定して用いられている。
【0030】
しかしながら、水平面又はその他の面にある適切な電気ソケットを用いて、電力を供給してもよい。従って、「前」、「後」、「上」、「下」、及び「側」のような語は、装置が据え付けタイプに用いられる場合と同様に解釈されるべきである。
【0031】
これらの図1〜図3に示されているプロング14は単なる例にすぎない、ということに留意されたい。このようなタイプの円柱形プロングは、いくつかの国の電源につなぐのに適している。一方、他の国では、(当業界ではよく知られているように、)ブレード形プロング、又は、ブレード形、円柱形、及びその他の形状をしたプロング要素を組み合わせたものを用いて、利用可能な電源につなぐ。
【0032】
図9から明らかであるように、好適なカートリッジ・ユニット18は、前方錐台部23及び後方突出部25を有する基体22を備える。この基体には、揮発性の空気処理薬品が含浸されており、この空気処理薬品は、基体22が加熱されるとこの基体22から散布され得る。この基体22は、空気処理薬品を完全に含浸させる代わりに、部分的にのみ含浸させてもよいし、空気処理薬品でコーティングするだけでもよい。いずれにしても、このような装置では、指示ユニット26に用いられる指示薬品28の散布から生じる視覚的合図によって、空気処理薬品の散布度が示される。
【0033】
図5及び図11には(図9にはない)、指示ユニット26が、基体22とは別に揮発性の指示薬品28を保持するものとして示されている。この指示薬品も、加熱されると散布され得る。
【0034】
装置全体の主ハウジング12は、発熱体56を、カートリッジ・ユニット18の後端部に近接して位置するように収納するのが好ましい。この発熱体は、電気プロング14をコンセント(図示せず)に差し込むことによって作動するのが好ましい。
【0035】
ハウジング12は、その上側及び下側に一連の細長い通気穴30を有する。これらの通気穴30によって、周囲から空気が入り、この空気は、基体22から散布された空気処理薬品と共に、ハウジングの上側にある通気穴を通り抜けて行くことができる。基体22の突出部25は、その外面周囲を空気が完全に通るように周囲に空間のある状態で加熱器に近接して位置するのが好ましい、ということに留意されたい。
【0036】
発熱体56からの熱も、図3を見れば最もよく分かるように、一連の穴32及び36を通って、カートリッジ・ユニット18の他の面に当たる可能性があり得る。しかしながら、指示ユニット26をいくらか断熱する(図9に示されているような)分離パネル48に留意されたい。
【0037】
次に、図4〜図8を参照すると、取り外し可能なカートリッジ・ユニット18は、その後端部を突き抜けるように取り付けられた基体22と、その前端部から突き出るように取り付けられた別に据え付け可能な指示ユニット26とを有する。最も好適な形態では、このユニット18の後方中央に、ほぼ円形のキャビティ38(図9参照)があり、このキャビティ38は、後方に向かって次第に小さくなっていて基体22を保持する。この用途では、基体の特定形状は重要でないが、突出部25は、素早い始動にいくらか有益である。
【0038】
指示ユニット26は、カートリッジ・ユニット18から取り外し可能であるため、指示ユニット26及び/又は基体22は、別々に交換することができる。或いは、指示薬品は、カートリッジ・ユニット18の窪みに直接収容されてもよい。
【0039】
指示ユニット26は、その直径周囲に対称的に後方脚部40を有する(正面から見て)ほぼ円形のユニットを備える。これらの脚部40は、カートリッジ・ユニット18の対応するスロット42に取り外し可能に嵌まるような寸法及び構成とされるのが好ましい。同様に、カートリッジ・ユニットの脚部49により、ハウジング12の対応する溝50を介して(バヨネット式結合によって)、主装置への結合が素早くできる。
【0040】
最も好適な形態(例えば、図10〜図14参照)において、剥離式の蓋46は、指示ユニット26から取り外し可能であり、取り外すことによって、指示薬品28を被覆している透過性膜58が周囲に露出される(この蓋が取り外されると、指示薬品は透過性膜を通って拡散し得る)。この蓋は、掴み易くするためのタブ部47を有する。この蓋が取り外されると、加熱することによって揮発性の指示薬品28が周囲へ出て行くため、指示動作が開始される。
【0041】
この構造では、指示薬品は、加熱器から基体よりも遠く離れている。従って、この指示薬品は、所定の温度において、基体に含浸された空気処理薬品よりも揮発性の高い薬品であってよい。或いは、使用されるこの指示薬品は、より感熱性の高い薬品であってもよい。
【0042】
いずれにしても、指示ユニット26は、指示薬品28に加えて第2の空気処理薬品を収容していてもよい。この第2の揮発性の空気処理薬品は、カップ形の窪み44において指示薬品28と混合されてもよい。
【0043】
指示薬品28が加熱(及び周囲に散布)されると、視覚的合図によって、(図13及び図14に示されているように)薬品が無くなっていく(又はある時点で完全に無くなった)ことが見て分かる。消費者は、これを見ると、使い終わりが近いことが分かった後、基体22を基本的に使い切ったことが分かる。この「使い切り合図」によって、使用度を示すか或いは使い終わりを示すことが意図される。
【0044】
指示揮発物が着色されている場合、視覚的合図の一部は色の変化であってよい。更に、指示揮発物に、加熱されると変色する熱変色性染料(例えば、ヨウ化銅水銀)を加えてもよい。好適な形態では、この熱変色性染料は、加熱されると第1の色から第2の色へ変化し、その後冷却されると第1の色へ戻ることによって、視覚的なオフ/オン/オフ合図をもたらす。
【0045】
第1揮発性空気処理薬品及び/又は第2揮発性空気処理薬品が殺虫剤及び/又は防虫剤である場合には、有機リン殺虫剤、リピドアミド殺虫剤、天然忌避剤(例えば、シトロネラ油、天然ピレトリン、及び除虫菊エキス)、並びに、合成ピレスロイドが好ましい。適切な合成ピレスロイドとしては、アクリナトリン、D−アレスリンのようなアレスリン、ピナミン(Pynamin)(登録商標)、ベンフルトリン、ビフェントリン、ピナミン・フォルテ(Pynamin Forte)(登録商標)のようなビオアレスリン、S−ビオアレスリン、エスビオスリン、エスバイオール、ビスオレスメトリン(bisoresmethrin)、シクロプロトリン、シフルトリン、β−シフルトリン、シハロトリン、λ−シハロトリン、シペルメトリン、α−シペルメトリン、β−シペルメトリン、シフェノトリン、デルタメトリン、エムペントリン、エスフェンバレレート、フェンプロパトリン、フェンバレレート、フルシトリネート、タウフルバリネート、カデトリン、ペルメトリン、フェノトリン、エトック(Etoc)(登録商標)のようなプラレトリン、レスメトリン、テフルトリン、テトラメトリン、トラロメトリン、又は、トランスフルトリンがある。また、その他の揮発性殺虫剤(例えば、米国特許第4,439,415号に記載のもの)を用いてもよい。
【0046】
特に好適な形態では、この揮発性殺虫剤は、トランスフルトリン、メトフルトリン、ベイポスリン(vapothrin)、ペルメトリン、プラレトリン、テフルトリン、及びエスビオスリンから成る群から選択される。トランスフルトリンが最も好適な殺虫剤である。
【0047】
これらの空気処理薬品を保持するのに可能な溶剤としては、ISOPAR(商標)C、ISOPAR(商標)E、ISOPAR(商標)L、ヘプタン、メタノール、アセトン、エタノール、イソプロピル・アルコール、ドデセン、及びテトラヒドロフランが挙げられるが、これらに限定されない。ISOPAR(商標)C、ISOPAR(商標)E、及びISOPAR(商標)Lは、様々な鎖長の炭化水素溶剤でエクソン化学社から入手可能であり、特に好適である。
【0048】
一般的に、揮発性の害虫防除剤は、有機溶剤(例えば、炭化水素)中において基体に付与される。蚊を防除する望ましい含浸製剤の1つは、エクソン社のISOPAR C炭化水素に50重量%のトランスフルトリンを溶解させたものである。しかしながら、トランスフルトリンは、溶剤を使用せずに適切な基体に付与されるのが好ましい。トランスフルトリンは、約60℃まで加熱して、約250℃まで加熱された多孔質基体に付与することができる。
【0049】
任意で害虫防除特性も備え得る、多種多様な揮発性芳香剤を用いてもよい。或いは、脱臭機能をもたらす芳香剤(例えば、何らかのテルペン)を選択してもよい。例えば、様々な天然香料及び人工香料を用いてもよい。これらの香料の例としては、動物性及び植物性の天然香料、並びに人工香料(例えば、アルコール類、フェノール類、アルデヒド類、ケトン類、テルペン類、及びエステル類)が挙げられるが、これらに限定されない。
【0050】
揮発性の空気処理薬品が消毒剤である場合、好適な消毒剤としては、グリコール類、トリメチレン、及びジプロピレンが挙げられるが、これらに限定されない。また、使用する基体22及び環境に適合する有機酸を用いてもよい。
【0051】
基体22は、揮発性の空気処理薬品を吸収し、加熱状態において基本的に安定性を保ち、加熱状態において前記空気処理薬品を放出することのできる材料であれば、いずれの材料から作られていてもよい。適切な基体22の例としては、結合剤(例えば、ノボラック樹脂、ウレタン樹脂、架橋ポリエチレンのような高度に架橋された熱可塑性樹脂)を含む多孔質の砂が挙げられるが、これに限定されない。特に好適な砂の基体は、米国特許出願公開第2005/0284952号に記載された砂の芯と同様の方法で作ることができる。他の基体としては、セルロース、ガラス繊維ろ紙、合成紙材料、セラミック材料、織物、フェルトタイプの材料、織布及び不織布、結合又は焼結合成物質、天然高分子粉末などが挙げられる。
【0052】
指示薬品28は、加熱されると加熱されているという視覚的合図をもたらす材料であれば、いずれの材料であってもよい。好適な形態では、この指示薬品28は、液体、或いは、ゲル又はその他の半固体材料である。また、その他流体ベースの化合物を用いてもよい。
【0053】
特に好適な揮発性の指示薬品は、米国特許第6,790,670号(これは、参照により、完全に説明されたかのように本明細書中に組み込まれる)に記載のグアイアズレン染色材料である。この特許文献には、このような染料の揮発速度を(例えば、特に遅延剤及び溶剤を用いて)より正確に制御する様々な方法が説明されている、ということにも留意されたい。
【0054】
この好適な指示システムとは別に、当然のことながら、(米国特許第6,031,967号に教示されているように、)多種多様な材料が、加熱されるとユニットから透過性の膜を通してゆっくりと透過することで知られている。このような装置は、(第2の空気処理薬品を含んでいても、)その壁部を透明又は半透明にして、材料が無くなるのを消費者が見て分かるようにすれば、視覚的な使い切り合図としての機能を果たすことができる。
【0055】
本発明の好適な実施形態について上述してきたが、当然のことながら、本発明は、様々なその他の実施形態に用いることができる。例えば、基体を保持する取り外し可能なカートリッジ上に指示窪みを直接取り付けることは重要でない。この点に関し、基体は、加熱装置上に別個に配置してもよい。
【0056】
従って、本発明の原理は、具体的に本明細書中に述べた且つ/又は図面に示したものとは別に、様々なその他の方法で利用することができる。本発明の精神及び範囲を逸脱しない限り、更に別の変更を加えてもよい。従って、本発明の全範囲を理解するには、(これらの好適な実施形態だけでなく、)特許請求の範囲を見直すべきである。
【産業上の利用可能性】
【0057】
視覚的な使い切り合図機能を改良した空気処理装置が開示されている。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明の空気処理装置の正面下方斜視図である。
【図2】前記空気処理装置の底面図である。
【図3】図1と同様であるが、カートリッジ・ユニット(基体及び指示ユニットを支持)が取り外された状態を示す図である。
【図4】図1の斜視図から取り出した、カートリッジ・ユニットだけを示す図である。
【図5】図4と同様であるが、指示ボタンがカートリッジ・ユニットから分解された状態を示す図である。
【図6】前記カートリッジ・ユニットの底面図である。
【図7】前記カートリッジ・ユニットの側面図である。
【図8】前記カートリッジ・ユニットの背面図である。
【図9】図1の構造の断面図であるが、指示ボタン26が取り外された状態を示す図である。
【図10】前記好適な指示ユニットの正面図である。
【図11】前記指示ユニットの部分断面図であり、剥離式の蓋が取り外されているところを示す図である。
【図12】図13の構造の正面図であるが、指示薬品が図11のレベルである状態を示す図である。
【図13】図11と同様であるが、剥離式の蓋が取り外されて指示薬品がいくらか揮発した後の状態を示す図である。
【図14】図12と同様の正面図であるが、指示ユニットの指示薬品が図13のレベルである状態を示す図である。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
加熱されると散布され得る揮発性の空気処理薬品を担持する基体と、
前記空気処理薬品とは別に揮発性の指示薬品を保持し、加熱されると前記指示薬品が散布され得る指示ユニットと、
を備える、空気処理薬品散布システムであって、
前記指示薬品の散布から生じる視覚的合図によって前記空気処理薬品の散布度が示されるように構成されていることを特徴とする、
空気処理薬品散布システム。
【請求項2】
前記基体と前記指示ユニットとの両方が、同時に交換できるように、1つの交換可能なカートリッジ・ユニットに取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項3】
前記視覚的合図が、更に色の変化から成ることを特徴とする、請求項1に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項4】
前記視覚的合図が、前記揮発性の指示薬品の量の視覚的消失から成ることを特徴とする、請求項1に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項5】
加熱されると変色する視覚的熱変色性染料を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項6】
前記視覚的熱変色性染料が、加熱されると第1の色から第2の色へ変化し、その後冷却されると前記第1の色へ戻ることによって、視覚的なオフ/オン/オフ合図をもたらすことを特徴とする、請求項5に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項7】
前記基体が、多孔質の砂の基体であることを特徴とする、請求項1に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項8】
前記空気処理薬品が、害虫防除剤、芳香剤、及び脱臭剤から成る群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項9】
前記指示ユニットが、前記指示薬品を保持する、蓋によって被覆されたカップ形の窪みの形態であることを特徴とする、請求項1に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項10】
前記蓋が、剥離式外側カバーを有し、前記カバーの下に透過性膜が配置されることを特徴とする、請求項9に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項11】
前記揮発性の指示薬品が、前記窪みの中ではゲルの形態であることを特徴とする、請求項9に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項12】
加熱されると散布され得る揮発性の空気処理薬品を担持する基体と、
前記空気処理薬品とは別に揮発性の指示薬品を保持し、加熱されると前記指示薬品が散布され得る指示ユニットと、
前記基体に近接して且つ前記指示ユニットから前記基体よりも遠く離れて配置された加熱器と、
を備える、空気処理薬品散布システムであって、
前記指示薬品の散布から生じる視覚的合図によって前記空気処理薬品の散布度が示されるように構成されていることを特徴とする、
空気処理薬品散布システム。
【請求項13】
加熱されると散布され得る第1の揮発性の空気処理薬品を担持する基体と、
前記空気処理薬品とは別に揮発性の指示薬品を保持し、加熱されると前記指示薬品が散布され得る指示ユニットと、
を備える、空気処理薬品散布システムであって、
前記指示薬品の散布から生じる視覚的合図によって前記空気処理薬品の散布度が示されるように構成され、
前記指示ユニットが、加熱されると散布され得る第2の揮発性の空気処理薬品も保持することを特徴とする、
空気処理薬品散布システム。
【請求項14】
前記第2の揮発性の空気処理薬品が、害虫防除剤、芳香剤、及び脱臭剤から成る群から選択されることを特徴とする、請求項13に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項15】
前記第1の揮発性の空気処理薬品が、殺虫剤であり、前記第2の揮発性の空気処理薬品が、前記第1の揮発性の空気処理薬品の殺虫力を促進する共力剤であることを特徴とする、請求項13に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項16】
前記第1の揮発性の空気処理薬品が、害虫防除剤であり、前記第2の揮発性の空気処理薬品が、芳香剤であることを特徴とする、請求項13に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項1】
加熱されると散布され得る揮発性の空気処理薬品を担持する基体と、
前記空気処理薬品とは別に揮発性の指示薬品を保持し、加熱されると前記指示薬品が散布され得る指示ユニットと、
を備える、空気処理薬品散布システムであって、
前記指示薬品の散布から生じる視覚的合図によって前記空気処理薬品の散布度が示されるように構成されていることを特徴とする、
空気処理薬品散布システム。
【請求項2】
前記基体と前記指示ユニットとの両方が、同時に交換できるように、1つの交換可能なカートリッジ・ユニットに取り付けられていることを特徴とする、請求項1に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項3】
前記視覚的合図が、更に色の変化から成ることを特徴とする、請求項1に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項4】
前記視覚的合図が、前記揮発性の指示薬品の量の視覚的消失から成ることを特徴とする、請求項1に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項5】
加熱されると変色する視覚的熱変色性染料を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項6】
前記視覚的熱変色性染料が、加熱されると第1の色から第2の色へ変化し、その後冷却されると前記第1の色へ戻ることによって、視覚的なオフ/オン/オフ合図をもたらすことを特徴とする、請求項5に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項7】
前記基体が、多孔質の砂の基体であることを特徴とする、請求項1に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項8】
前記空気処理薬品が、害虫防除剤、芳香剤、及び脱臭剤から成る群から選択されることを特徴とする、請求項1に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項9】
前記指示ユニットが、前記指示薬品を保持する、蓋によって被覆されたカップ形の窪みの形態であることを特徴とする、請求項1に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項10】
前記蓋が、剥離式外側カバーを有し、前記カバーの下に透過性膜が配置されることを特徴とする、請求項9に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項11】
前記揮発性の指示薬品が、前記窪みの中ではゲルの形態であることを特徴とする、請求項9に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項12】
加熱されると散布され得る揮発性の空気処理薬品を担持する基体と、
前記空気処理薬品とは別に揮発性の指示薬品を保持し、加熱されると前記指示薬品が散布され得る指示ユニットと、
前記基体に近接して且つ前記指示ユニットから前記基体よりも遠く離れて配置された加熱器と、
を備える、空気処理薬品散布システムであって、
前記指示薬品の散布から生じる視覚的合図によって前記空気処理薬品の散布度が示されるように構成されていることを特徴とする、
空気処理薬品散布システム。
【請求項13】
加熱されると散布され得る第1の揮発性の空気処理薬品を担持する基体と、
前記空気処理薬品とは別に揮発性の指示薬品を保持し、加熱されると前記指示薬品が散布され得る指示ユニットと、
を備える、空気処理薬品散布システムであって、
前記指示薬品の散布から生じる視覚的合図によって前記空気処理薬品の散布度が示されるように構成され、
前記指示ユニットが、加熱されると散布され得る第2の揮発性の空気処理薬品も保持することを特徴とする、
空気処理薬品散布システム。
【請求項14】
前記第2の揮発性の空気処理薬品が、害虫防除剤、芳香剤、及び脱臭剤から成る群から選択されることを特徴とする、請求項13に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項15】
前記第1の揮発性の空気処理薬品が、殺虫剤であり、前記第2の揮発性の空気処理薬品が、前記第1の揮発性の空気処理薬品の殺虫力を促進する共力剤であることを特徴とする、請求項13に記載の空気処理薬品散布システム。
【請求項16】
前記第1の揮発性の空気処理薬品が、害虫防除剤であり、前記第2の揮発性の空気処理薬品が、芳香剤であることを特徴とする、請求項13に記載の空気処理薬品散布システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公表番号】特表2009−525394(P2009−525394A)
【公表日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−553373(P2008−553373)
【出願日】平成19年2月2日(2007.2.2)
【国際出願番号】PCT/US2007/002903
【国際公開番号】WO2007/089928
【国際公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【出願人】(500106743)エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド (168)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成21年7月9日(2009.7.9)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年2月2日(2007.2.2)
【国際出願番号】PCT/US2007/002903
【国際公開番号】WO2007/089928
【国際公開日】平成19年8月9日(2007.8.9)
【出願人】(500106743)エス.シー. ジョンソン アンド サン、インコーポレイテッド (168)
【Fターム(参考)】
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