説明

供給装置

【課題】受容器に供給される材料の欠損等の発生を抑制可能な供給装置を提供する。
【解決手段】供給装置100は、ホッパー1から受容器2に導く供給通路3と、供給通路3に設けられる第一膨縮部10と、供給通路3と第一膨縮部10によって画成される第一流体室11と、供給通路3下部から受容器2内に垂下するように配置され、内部通路23を形成する内筒部21と内筒部21の外側に設けられる外筒部22を有する第二膨縮部20と、内筒部21と外筒部22によって画成される第二流体室13と、第一流体室11及び第二流体室13内の流体を給排する流体給排部30とを備える。供給装置100は第一流体圧室11内の流体を徐々に排出し第一膨縮部10を収縮させることで材料を供給通路3に沿って落下させ、第二流体圧室20内の流体を徐々に排出し第二膨縮部20を収縮させることで供給通路3からの材料を内部通路23に沿って落下させて受容器2に供給する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、材料を落下させて供給する供給装置に関する。
【背景技術】
【0002】
医薬品等の製造工程においては、製造された錠剤やカプセル剤、顆粒剤等の薬剤を、供給シュートを介して落下させて受容器に供給する供給装置がある。薬剤の落下速度を調整せずに自由落下させる供給装置では、落下の衝撃により錠剤やカプセル剤に欠損が生じたり、落下過程で顆粒剤の粒子分離が生じたりするという問題があった。
【0003】
特許文献1には、筒状の供給シュートの内周に膨張収縮可能な弾性膜体を備え、弾性膜体の膨張状態を調整することで材料を緩やかに落下させる供給装置が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2002−128250号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、特許文献1に記載の供給装置では、供給シュートでの材料の落下速度は緩やかとなるが、供給シュートの出口から排出された材料は受容器に自由落下するので、受容器に落下した材料に欠損等が生じる可能性がある。
【0006】
そこで、本発明は、上記の問題点に鑑みてなされたものであり、受容器に供給される材料の欠損等を抑制することが可能な供給装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、上部に配置されたホッパーから下部に配置された受容器に材料を落下させて供給する供給装置において、ホッパーに蓄えられた材料を受容器に導く供給通路と、供給通路の内側に設けられ、膨張収縮することによって供給通路の通路径を変更する第一膨縮部と、供給通路と第一膨縮部とによって画成される第一流体室と、供給通路の下部から受容器内に垂れ下がるように配置され、供給通路を通過した材料を流下させる内部通路を形成する内筒部と、内筒部の外側に設けられる外筒部とを有し、膨張収縮することによって内部通路の通路径を変更する第二膨縮部と、内筒部と外筒部とによって画成される第二流体室と、第一流体室及び第二流体室内の流体を給排することで、第一膨縮部及び第二膨縮部を膨張収縮させる流体給排部と、を備える。供給装置では、第一流体圧室内の流体を徐々に排出し、供給通路を閉塞するように膨張した第一膨縮部を収縮させることで、ホッパーからの材料を供給通路に沿って落下させ、第二流体圧室内の流体を徐々に排出し、内部通路を閉塞するように膨張した第二膨縮部を収縮させることで、供給通路からの材料を内部通路に沿って落下させて受容器に供給する。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、第一流体室から流体を徐々に排出して第一膨縮部を収縮させることでホッパーに蓄えられた材料を供給通路に沿って緩やかに落下させ、第二流体室から流体を徐々に排出して第二膨縮部を収縮させることで供給通路からの材料を内部通路に沿って受容器に緩やかに落下させるので、落下衝撃による材料の欠損等の発生を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】本発明の実施形態による供給装置の概略縦断面図である。
【図2】供給装置の第二膨縮部を形成する筒部材の斜視図である。
【図3】(A)〜(C)は、ホッパーに蓄えられた薬剤が供給シュートに沿って落下する状態を示す図である。
【図4】(A)及び(B)は、薬剤が内部通路に沿って落下する状態を示す図である。
【図5】(A)〜(C)は、薬剤が受容器内に充填される状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1を参照して、本発明の実施形態による供給装置100の構造について説明する。図1は、供給装置100の概略縦断面図である。
【0011】
供給装置100は、薬剤製造装置によって製造された錠剤やカプセル剤、顆粒剤等の薬剤を、ホッパー1から落下させて受容器2に供給する装置である。
【0012】
ホッパー1は、すり鉢状の容器であって、供給装置100の上部に設けられる。ホッパー1は、薬剤製造装置によって製造された薬剤を一時的に貯蔵する。ホッパー1の底部には、開口部1Aが形成されている。
【0013】
受容器2は、ホッパー1から落下してくる材料を受け止める略矩形状の容器である。受容器2の上部には、開口部2Aが形成されている。供給装置100では、受容器2に薬剤が満たされると、空の受容器2に交換される。
【0014】
ホッパー1と受容器2との間には、供給シュート(供給通路)3が配置される。供給シュート3は上下方向に延設された筒状部材である。供給シュート3の上端部3Aはホッパー1の開口部1Aに接続され、下端部3Bは受容器2の開口部2Aに臨むように配置される。したがって、ホッパー1から落下した薬剤は、供給シュート3を介して受容器2に導かれる。
【0015】
供給シュート3の内部には、供給シュート3に沿って円筒状の第一膨縮部10が設けられる。第一膨縮部10は、ポリウレタンやゴム等の可撓性シート材によって形成される。第一膨縮部10の上端部10Aはホッパー1の底部と供給シュート3の上端部3Aとの間に固定され、第一膨縮部10の下端部10Bは供給シュート3の下端部3Bで折り返されて下端部3Bの外周に固定される。第一膨縮部10と供給シュート3との間には、第一空気室(第一流体室)11が画成される。第一膨縮部10は、第一空気室11内の空気(流体)の圧力に応じて膨張収縮し、供給シュート3の通路径を変更する。
【0016】
受容器2の上方であって供給シュート3の周囲には、後述する第二膨縮部20を収容可能な収容部12が設けられる。収容部12は円筒状であって、収容部12の下端部12Bは開口端として形成されている。収容部12の上端部12Aには貫通孔12Cが形成されており、この貫通孔12Cを供給シュート3が挿通する。
【0017】
供給シュート3の下端部3Bには、第二膨縮部20が設置される。第二膨縮部20は、袋状に形成された二重円筒部材であって、供給シュート3から排出された薬剤を流下させる内部通路23を有する内筒部21と、内筒部の外側に設けられる外筒部22とを備える。第二膨縮部20は、供給シュート3の下端部3Bから受容器2内に垂れ下がるように配置される。
【0018】
第二膨縮部20は、図2に示すような、ポリウレタンやゴム等の可撓性シート材により形成された円錐台状の筒部材によって構成されている。具体的には、第二膨縮部20は、小径端部20Aが大径端部20B側に位置するように、筒部材の小径端部20Aを内側に折り返すことによって形成される。図1に示すように、第二膨縮部20の小径端部20Aは供給シュート3の下端部3Bの外周に固定され、大径端部20Bは収容部12の下端部12Bに固定されるので、第二膨縮部20と収容部12と供給シュート3との間には第二空気室(第二流体室)13が画成される。第二膨縮部20は、第二空気室13内の空気(流体)の圧力に応じて膨張収縮し、内部通路23の通路径を変更する。
【0019】
第一空気室11及び第二空気室13内の空気の圧力は、空気給排装置(流体給排部)30によって調整される。空気給排装置30は、第一空気室11及び第二空気室13に空気を供給する供給ポンプ40と、第二空気室13から空気を排出する排出ポンプ50とを備える。
【0020】
供給ポンプ40は、第一供給路41を介して第一空気室11に空気を供給するとともに、第一供給路41から分岐する第二供給路42を介して第二空気室13に空気を供給する。第一供給路41及び第二供給路42には、各通路をそれぞれ開閉する開閉弁43、44が設置される。開閉弁43よりも下流の第一供給路41には、第一空気室11内の空気を外部に排出する第一排出路45が接続する。第一排出路45には、第一排出路45を開閉する開閉弁46が設置される。
【0021】
排出ポンプ50は、第二排出路51を介して第二空気室13内の空気を強制的に排出する。第二排出路51には、第二排出路51を開閉する開閉弁52が設置される。開閉弁52よりも上流の第二排出路51には、第二空気室13内の空気を外部に排出する第三排出路53が接続する。第三排出路53には、第三排出路53を開閉する開閉弁54が設置される。
【0022】
空気給排装置30は、コントローラ60によって制御される。コントローラ60は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。
【0023】
コントローラ60には、ホッパー1の上部に設置された上限センサ61及び供給シュート3の下端部3Bに設置された下限センサ62からの検出データが信号として入力される。上限センサ61は薬剤の積載面がホッパー1の上限に達したか否かを検出し、下限センサ62は薬剤の積載面が供給シュート3の下端部3B(下限)に達したか否かを検出する。コントローラ60は、これら入力信号等に基づいて、供給ポンプ40や排出ポンプ50の動作を制御するとともに、開閉弁43、44、46、52、54を開閉駆動する。
【0024】
次に、図3〜図5を参照して、ホッパー1に蓄えられた薬剤を受容器2に供給する時の供給装置100の動作について説明する。
【0025】
図3(A)〜図3(C)は、ホッパー1の薬剤が供給シュート3に沿って落下する状態を示す図である。図4(A)及び図4(B)は、薬剤が内部通路23に沿って落下する状態を示す図である。図5(A)〜図5(C)は、薬剤が受容器2内に充填される状態を示す図である。
【0026】
薬剤供給前の初期状態においては、開閉弁43、44が開弁され、開閉弁46、52、54が閉弁される。これにより、第一空気室11及び第二空気室13には供給ポンプ40を介して空気が導入され、第一膨縮部10及び第二膨縮部20は、図3(A)に示すように膨張する。第一膨縮部10は供給シュート3を閉塞するように膨張し、第二膨縮部20は内部通路23を閉塞するように膨張する。供給シュート3は第一膨縮部10によって閉塞されているので、薬剤製造装置(図示省略)によって製造された薬剤は、供給シュート3を通過できず、ホッパー1に蓄えられる。
【0027】
薬剤の積載面がホッパー1の上限に達すると、図3(B)に示すように、開閉弁43が閉弁されて第一空気室11への空気の供給が停止されるとともに、開閉弁46が開弁されて第一空気室11内の空気が徐々に外部に排出される。第一空気室11からの空気の排出量は、開閉弁46の開度を調整することによって制御される。
【0028】
このように第一空気室11内の空気を抜くと第一膨縮部10は収縮し、ホッパー1に蓄えられている薬剤は、その重量によって第一膨縮部10を押し広げながら、供給シュート3を緩やかに落下する。
【0029】
そして、図3(C)に示すように、第一空気室11内の空気がほとんど排出されて第一空気室11内が略大気圧になると、第一膨縮部10の膨らみがなくなり、薬剤は供給シュート3を通過して第二膨縮部20の内部通路23の上部に導かれる。この時、内部通路23は第二膨縮部20によって閉塞されているので、薬剤は内部通路23を通過できず落下しない。
【0030】
第一空気室11内が略大気圧になると、図4(A)に示すように、開閉弁44が閉弁されて第二空気室13への空気の供給が停止され、開閉弁54が開弁されて第二空気室13内の空気が徐々に外部に排出される。第二空気室13からの空気の排出量は、開閉弁54の開度を調整することによって制御される。
【0031】
このように第二空気室13内の空気を抜くと、第二膨縮部20は収縮し、第二膨縮部20の上方に蓄えられている薬剤はその重量によって内部通路23を押し広げながら緩やかに落下する。なお、図4(A)の状態では、開閉弁43、46、52は閉弁状態となっている。
【0032】
図4(B)に示すように、ホッパー1から落下した薬剤が内部通路23を通って受容器2の底部に到達した時には、第二膨縮部20の下端部20Cは受容器2の底部に位置する。内部通路23の出口は受容器2の底部によって閉塞されるので、供給シュート3及び内部通路23内の薬剤の受容器2への供給が一旦停止する。その後、薬剤製造装置によってホッパー1に供給された薬剤の積載面がホッパー1の上限に達すると、図5(A)に示すように受容器2への薬剤の供給が再開される。
【0033】
受容器2への薬剤充填時は、薬剤の積載面が供給シュート3の下端部3B(下限)に達するまでの間、開閉弁52が開弁され、第二空気室13内の空気が排出ポンプ50によって徐々に排出される。
【0034】
第二空気室13内の空気は排出ポンプ50によって強制的に排出されるので、第二空気室13内は負圧となる。第二空気室13内が負圧になると、図5(A)に示すように、第二膨縮部20の一部が収容部12内に収容され始め、第二膨縮部20の下端部20Cが引き上げられる。これにより内部通路23の出口が受容器2の底部から離間するので、内部通路23内に蓄えられていた薬剤が受容器2内に供給される。
【0035】
第二空気室13内の負圧がさらに高くなると、図5(B)に示すように、第二膨縮部20の半分程度が収容部12内に収容される。第二膨縮部20の下端部20Cは図5(A)の状態よりも高い位置となるので、薬剤が継続的に受容器2に供給される。
【0036】
薬剤の受容器2への供給速度は第二膨縮部20の引上速度と相関するため、第二膨縮部20の引上速度は薬剤の急激な流下を避けるような引上速度に設定されている。第二膨縮部20の引上速度は、開閉弁52の開度によって調整される。
【0037】
また、第二膨縮部20の下端部20Cは、内部通路23の出口での薬剤通過時における摩擦抵抗等の作用によって、図5(A)及び図5(B)の実線及び破線で示すように、供給シュート3の軸心に対して旋回する。このように、第二膨縮部20の下端部20Cが旋回することによって、内部通路23から受容器2に供給された薬剤は平坦にならされる。
【0038】
第二空気室13内の負圧が図5(B)の状態よりも高くなると、図5(C)に示すように第二膨縮部20のほとんどが収容部12内に収容される。これにより第二膨縮部20の下端部20Cが最高位置に達し、全ての薬剤が受容器2に供給され、薬剤供給作業が終了する。薬剤供給作業が終了すると、薬剤で満たされた受容器2が空の受容器2に交換され、供給装置100は初期状態に戻る。
【0039】
上述した供給装置100によれば、以下の効果を得ることできる。
【0040】
供給装置100では、第一空気室11から空気を徐々に排出して第一膨縮部10を収縮させることでホッパー1に蓄えられた薬剤を供給シュート3に沿って緩やかに落下させ、第二空気室13から空気を徐々に排出して第二膨縮部20を収縮させることで供給シュート3からの薬剤を内部通路23に沿って受容器2に緩やかに落下させる。このように第一膨縮部10及び第二膨縮部20を用いて薬剤を緩やかに落下させるので、落下衝撃による錠剤やカプセル剤の欠損の発生を抑制でき、落下過程での顆粒剤の粒子分離の発生を抑制できる。
【0041】
供給装置100は、第二膨縮部20を収容可能な収容部12を備え、第二空気室13内を徐々に減圧することで第二膨縮部20を収容部12内に収容する。第二膨縮部20の下端部20Cは受容器2の底部から離間するように徐々に引き上げられるので、供給シュート3及び内部通路23内の薬剤を受容器2に緩やかに供給することができる。これにより、供給時における薬剤の欠損等の発生を抑制することができる。
【0042】
第二膨縮部20は、円錐台状の筒部材を折り返すことによって形成されており、収容部12への引上時に下端部20Cが旋回するので、受容器2に供給された薬剤の積載面を平坦にならす。これにより、受容器2における薬剤の充填効率を高めることができる。
【0043】
第一膨縮部10及び第二膨縮部20はポリウレタンのような安価な可撓性シート材から形成されているので、第一膨縮部10及び第二膨縮部20の使い捨てが可能となる。したがって、第一膨縮部10及び第二膨縮部20の交換時に、第一膨縮部10及び第二膨縮部20を洗浄する必要がなく、洗浄工数等を削減することができる。
【0044】
なお、本発明は上記の実施形態に限定されずに、その技術的な思想の範囲内において種々の変更がなしうることは明白である。
【0045】
供給装置100は、医薬品分野における薬剤を受容器2に供給する装置としたが、化学品分野や食料品分野における脆弱性のある材料や粉粒体材料を受容器2に供給する装置としてもよい。
【0046】
供給装置100では、空気を用いて第一膨縮部10及び第二膨縮部20の膨らみを制御したが、重量のある材料を供給する場合には水等の液体を用いて第一膨縮部10及び第二膨縮部20の膨らみを制御してもよい。
【産業上の利用可能性】
【0047】
本発明は、材料を落下させて受容器に供給する供給装置に適用することが可能である。
【符号の説明】
【0048】
100 供給装置
1 ホッパー
2 受容器
3 供給シュート(供給通路)
10 第一膨縮部
11 第一空気室(第一流体室)
12 収容部
13 第二空気室(第二流体室)
20 第二膨縮部
20C 下端部
21 内筒部
22 外筒部
23 内部通路
30 空気給排装置(流体給排部)
60 コントローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
上部に配置されたホッパーから下部に配置された受容器に材料を落下させて供給する供給装置において、
前記ホッパーに蓄えられた材料を前記受容器に導く供給通路と、
前記供給通路の内側に設けられ、膨張収縮することによって前記供給通路の通路径を変更する第一膨縮部と、
前記供給通路と前記第一膨縮部とによって画成される第一流体室と、
前記供給通路の下部から前記受容器内に垂れ下がるように配置され、前記供給通路を通過した材料を流下させる内部通路を形成する内筒部と、前記内筒部の外側に設けられる外筒部とを有し、膨張収縮することによって前記内部通路の通路径を変更する第二膨縮部と、
前記内筒部と前記外筒部とによって画成される第二流体室と、
前記第一流体室及び前記第二流体室内の流体を給排することで、前記第一膨縮部及び前記第二膨縮部を膨張収縮させる流体給排部と、を備え、
前記第一流体圧室内の流体を徐々に排出し、前記供給通路を閉塞するように膨張した前記第一膨縮部を収縮させることで、前記ホッパーからの材料を前記供給通路に沿って落下させ、
前記第二流体圧室内の流体を徐々に排出し、前記内部通路を閉塞するように膨張した前記第二膨縮部を収縮させることで、前記供給通路からの材料を前記内部通路に沿って落下させて前記受容器に供給することを特徴とする供給装置。
【請求項2】
前記受容器の上方に配置され、前記第二膨縮部を収容可能に形成される収容部をさらに備え、
前記第二流体室は、前記内筒部と前記外筒部と前記収容部とによって画成され、
前記流体給排部によって前記第二流体室内を徐々に減圧することによって、前記第二膨縮部を前記受容器から引き上げて前記収容部内に収容させることを特徴とする請求項1に記載の供給装置。
【請求項3】
前記第二膨縮部の下端部は、前記ホッパーからの材料が前記内部通路を通って前記受容器の底部に到達した時には、前記内部通路が前記受容器の底部によって閉塞されるように位置することを特徴とする請求項2に記載の供給装置。
【請求項4】
前記第二膨縮部は、小径端部と大径端部とを有する円錐台状の筒部材を、前記小径端部が前記大径端部側に位置するように折り返すことによって形成されることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の供給装置。
【請求項5】
前記第一膨縮部及び前記第二膨縮部は、可撓性シート材によって形成されることを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の供給装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2011−168367(P2011−168367A)
【公開日】平成23年9月1日(2011.9.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−33499(P2010−33499)
【出願日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【出願人】(000206211)大成建設株式会社 (1,602)
【出願人】(510046309)株式会社キット (2)
【Fターム(参考)】