説明

便蓋及び洋風便器

【課題】暖房便座からの放熱を抑制することができ、しかも着座者にも快適なものとなる便蓋と、この便蓋を備えた洋風便器を提供する。
【解決手段】便蓋4に、該便蓋4を便座3上に倒伏させたときに、該便蓋4の周縁から便座3の外周囲に沿って下方へ垂下するカーテン5が設けられている。カーテン5は、便蓋4の周縁に沿って、該便蓋4を便座3上に倒伏させた状態における該便蓋4の左右方向の一方の側辺の後端近傍から該便蓋4の前端側を回り込んで該便蓋4の他方の側辺の後端近傍まで延在している。便蓋4を起立させると、カーテン5は自重により下方へ垂下する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、洋風便器に設けられる便蓋に係り、特に暖房便座からの放熱を抑制するよう改良された便蓋に関する。また、本発明は、この便蓋を備えた洋風便器に関する。
【背景技術】
【0002】
洋風便器には便座及び便蓋が起倒方向回動可能に設置されている。この便座としてヒータを備えた暖房便座が広く用いられている。
【0003】
特開2005−131093には、便蓋の側周縁から暖房便座側周面に垂下する垂下壁(同号公報では便蓋側面部と称している。)を設け、暖房便座からの放熱を抑制することが記載されている。
【特許文献1】特開2005−131093
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記特開2005−131093の便蓋にあっては、便蓋を起立させた状態で垂下壁が便蓋から前方へ大きく張り出す。このような張り出しは、便座に着座した使用者の身体(例えば腕や背)などに当り、不快感を惹起させ易い。
【0005】
本発明は、このような問題点を解決し、暖房便座からの放熱を抑制することができ、しかも着座者にも快適なものとなる便蓋と、この便蓋を備えた洋風便器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の便蓋は、洋風便器に対し便座と共に設置される便蓋において、便器上に倒伏した状態において便蓋周縁から便座外周囲に沿って垂下するカーテンを設けたことを特徴とするものである。
【0007】
請求項2の便蓋は、請求項1において、該便蓋の周縁に沿ってカーテンガイドが設けられており、前記カーテンは該カーテンガイドに案内されて移動可能となっていることを特徴とするものである。
【0008】
請求項3の便蓋は、洋風便器に対し便座と共に設置される便蓋において、便器上に倒伏した状態において便蓋周縁から便座外周囲に沿って垂下した姿勢となり、便蓋が起立した状態では便蓋の側方ないしは後方へ開き出した姿勢となるフラップを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
請求項4の便蓋は、請求項3において、該フラップは、ヒンジによって回動可能に便蓋に設けられていることを特徴とするものである。
【0010】
請求項5の洋風便器は、暖房便座と、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の便蓋とを備えたものである。
【発明の効果】
【0011】
本発明の便蓋及び洋風便器にあっては、便蓋を倒伏させると、カーテン又はフラップが便蓋の周縁から暖房便座外周面に沿って垂下する。これにより、暖房便座からの放熱が減少し、節電、省エネルギー効果が得られる。
【0012】
便蓋を起立させると、カーテンは下方へ垂下し、フラップは側方ないし後方へ張り出すので、いずれも便蓋前方へ突出することがない。そのため、着座者の身体がカーテンやフラップに当って不快感を感取することが防止される。
【0013】
なお、請求項2のようにカーテンをカーテンガイドに沿って移動可能とした場合、便蓋を起立させた状態でカーテンを便蓋の下部へ退避させることができる。このようにカーテンを下方へ退避させると、カーテンが着座者に当ることが十分に防止される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
【0015】
第1図(a)は実施の形態に係る便蓋を備えた洋風便器の便蓋倒伏状態を示す斜視図、第1図(b)はこの洋風便器の便蓋起立状態を示す斜視図、第2図はこの洋風便器に使用者が着座した状態を示す側面図である。
【0016】
なお、以下の説明において、前後方向及び左右方向は、便座に着座した者にとっての前後方向及び左右方向と合致する。
【0017】
第1図(a),(b)に示す通り、この実施の形態では、洋風便器1の後部上面に便座ボックス2が設置され、この便座ボックス2の前面に、便座3及び便蓋4が起倒方向(上下方向)回動自在に取り付けられている。該便座3は、内部にヒータ(図示略)が設けられた暖房便座である。便座ボックス2内には、温水洗浄ノズル(図示略)等の各種トイレ機器と、これらの機器を制御する制御回路(図示略)とが設けられている。該制御回路は、便座3のヒータへの給電回路(図示略)を備えている。
【0018】
便蓋4には、該便蓋4を便座3上に倒伏させたときに、該便蓋4の周縁から便座3の外周囲に沿って下方へ垂下するカーテン5が設けられている。該便蓋4は、便座3上に倒伏したときにその周縁部が便座3の外周囲よりも若干(例えば片側5〜20mm程度)側外方へ張り出す大きさを有しており、この便蓋4の周縁部にカーテン5の上縁(便蓋4を便座3上に倒伏させた状態における上縁。以下、同様。)が連結されている。なお、このカーテン5の便蓋4への連結方法としては、例えばビス、フック、平面ファスナ等による留め付けや、接着剤、両面テープ等による接着などが挙げられる。ただし、カーテン5の便蓋4への連結方法はこれに限定されない。
【0019】
第1図(a),(b)の通り、このカーテン5は、便蓋4の周縁に沿って、該便蓋4を便座3上に倒伏させた状態における該便蓋4の左右方向の一方の側辺の後端近傍から該便蓋4の前端側を回り込んで該便蓋4の他方の側辺の後端近傍まで延在している。なお、このカーテン5は、便蓋4の該一方の側辺の後端近傍から該他方の側辺の後端近傍まで連続して延在した一枚物のカーテンであってもよく、該便蓋4の周縁に沿って複数枚のカーテンを配列してなるものであってもよい。
【0020】
このカーテン5は、便蓋4を起立させたときに、自重により下方へ垂下しうる柔軟な材質よりなる。このカーテン5の材質としては、例えば撥水加工が施された織布や不織布、あるいは軟質合成樹脂製のシート等が挙げられるが、これに限定されるものではない。
【0021】
便蓋4が便座3上に倒伏され、カーテン5が便座3の外周囲に沿って下方へ垂下した状態における該カーテン5の上下方向の幅は、30〜80mm、特に50〜60mmであることが好ましい。便座3をカーテン5によって完全に覆うことにより、便座3からの放熱をより効果的に防ぐことが可能となる。
【0022】
このように構成された便蓋4を備えた洋風便器1にあっては、第1図(a)のように、便座3及び便蓋4を洋風便器1上に倒伏させた状態においては、カーテン5が該便蓋4の周縁から便座3の外周囲に沿って垂下する。これにより、便座3からの放熱が減少し、節電、省エネルギー効果が得られる。
【0023】
また、第1図(b)のように、便蓋4を起立させると、このカーテン5は自重により下方へ垂下する。そのため、このカーテン5が便蓋4から前方へ突出することがない。これにより、第2図の通り、便器使用者が便座3に着座したときに、このカーテン5が該使用者の身体(例えば腕や背)に当ることが防止される。
【0024】
なお、このカーテン5は簡便であり、且つ低コストである。なお、このカーテン5を既存の便蓋に取り付けるようにしてもよい。
【0025】
第3図は別の実施の形態に係る便蓋を備えた洋風便器の便蓋倒伏状態を示す斜視図、第4図はこの洋風便器の便蓋起立回動途中状態を示す斜視図、第5図はこの洋風便器の便蓋起立完了状態を示す斜視図である。
【0026】
第5図に示すように、この実施の形態においては、便蓋4Aを便座3上に倒伏させた状態における該便蓋4Aの下面の周縁に沿ってカーテンガイド6が延設されている。このカーテンガイド6は、便蓋4Aを便座3上に倒伏させた状態における該便蓋4Aの左側の側辺の後端近傍から該便蓋4Aの前端側を回り込んで該便蓋4Aの右側の側辺の後端近傍まで延在している。
【0027】
この実施の形態では、該カーテンガイド6に案内されて移動可能な2枚のカーテン5L,5Rが設けられている。第3図の通り、カーテン5Lは、便蓋4Aの周縁に沿って、該便蓋4Aの前記左側の側辺の後端近傍から該便蓋4Aの前記前端側の左右方向中間付近まで延在しうるものである。また、カーテン5Rは、便蓋4Aの周縁に沿って、該便蓋4Aの前記右側の側辺の後端近傍から該便蓋4Aの前記前端側の左右方向中間付近まで延在しうるものである。
【0028】
カーテンガイド6には、該カーテンガイド6に沿って摺動可能な複数個のスライダ(図示略)が設けられており、各カーテン5L,5Rは、各々の上縁の延在方向の途中部が所定距離ごとに該スライダに連結されている。各カーテン5L,5Rの上縁の後端側は、それぞれ、便蓋4Aの左右の側辺の前記後端近傍に対し移動不能に連結されている。
【0029】
即ち、各カーテン5L,5Rは、それぞれ、第3図のように、カーテンガイド6に沿って便蓋4Aの左右の側辺の後端近傍から該便蓋4Aの前端側の左右方向中間付近まで展開した展開状態と、第5図のように、全体としてカーテンガイド6に沿って便蓋4Aの左右の側辺の後端側(便蓋4Aが起立した状態にあっては下端側。以下、同様。)へ移動され、該後端側において塊状に折り畳まれた折り畳み状態とをとりうるようになっている。
【0030】
各カーテン5L,5Rの前端側には、それぞれ、カーテンガイド6に沿って摺動可能なエンドピース5aが連結されている。これらのエンドピース5a,5aには、互いに磁気的に吸引し合うマグネット(図示略)が設けられている。なお、一方をマグネットとし、他方を鉄片としてもよい。
【0031】
この実施の形態では、便蓋4Aが便座3上に倒伏された状態においては、該便蓋4Aの下面が前方に向って若干の下り勾配となるように構成されている。そのため、便蓋4Aを便座3上に倒伏させると、各カーテン5L,5Rがそれぞれ自重によりカーテンガイド6に沿って便蓋4Aの前端側へ移動し、これにより各カーテン5L,5Rが展開状態となる。このとき、各カーテン5L,5Rの前端側のエンドピース5a,5a同士がマグネットの吸引力によって合体し、これにより、カーテン5L,5R同士が連続したものとなる。ただし、カーテン5L,5Rを前方に引っ張って展開させてもよい。この場合、カーテンガイド6には勾配をつけなくてもよい。
【0032】
エンドピース5a,5aのマグネット同士の吸引力は、第4,5図のように、便蓋4Aを起立回動させたときに、各カーテン5L,5Rの重量により該エンドピース5a,5a同士が分離することを許容する程度の強さとなっている。
【0033】
この実施の形態のその他の構成は、第1,2図の実施の形態と同様であり、第3〜5図において第1,2図と同一符号は同一部分を示している。
【0034】
このように構成された便蓋4Aを備えた洋風便器1にあっても、第3図のように、便座3及び便蓋4Aを洋風便器1上に倒伏させた状態においては、必要に応じカーテン5L,5Rを前方に引っ張ることにより、カーテン5L,5Rが該便蓋4Aの周縁から便座3の外周囲に沿って垂下した展開状態となる。これにより、便座3からの放熱が減少し、節電、省エネルギー効果が得られる。
【0035】
この実施の形態では、便蓋4Aを起立回動させると、第4図のように、各カーテン5L,5Rの重量によりエンドピース5a,5a同士が分離し、各カーテン5L,5Rがそれぞれ自重によりカーテンガイド6に沿って便蓋4Aの左右の側辺の後端側へ移動し、該後端側において折り畳み状態となる。これにより、第5図のように、便蓋4Aを起立させた状態にあっては、各カーテン5L,5Rは、それぞれ、この起立した便蓋4Aの左右の側辺の下端側へ退避した状態となっているため、このカーテン5L,5Rが該使用者の腕や背に当ることを十分に防止することができる。
【0036】
なお、この実施の形態では、便蓋4Aを起立回動させると、各カーテン5L,5Rの重量によりエンドピース5a,5a同士が分離し、各カーテン5L,5Rがそれぞれ自重により便蓋4Aの左右の側辺の後端側へ移動するように構成されているが、前述の通り、本発明においては、手動によりエンドピース5a,5a同士を分離させて各カーテン5L,5Rを便蓋4Aの左右の側辺の後端側へ移動させるように構成してもよい。この場合、カーテン5L,5Rに紐を接続し、紐を引っ張ることによりカーテン5L,5Rを展開させるようにしてもよい。
【0037】
また、この実施の形態では、便蓋4Aを倒伏させると、各カーテン5L,5Rが自重により自動的に便蓋4Aの前端側へ移動して展開状態となるように構成されているが、本発明においては、各カーテン5L,5Rを手動により展開させるように構成してもよい。
【0038】
この実施の形態では、便蓋4Aの左側の側辺の後端近傍から該便蓋4Aの前端側の左右方向中間付近まで延在しうるカーテン5Lと、便蓋4Aの右側の側辺の後端近傍から該便蓋4Aの前端側の左右方向中間付近まで延在しうるカーテン5Rの2枚のカーテンを設けているが、本発明においては、前述の第1,2図の実施の形態のように、便蓋4Aの一方の側辺の後端近傍から該便蓋4Aの前端側を回り込んで該便蓋4Aの他方の側辺の後端近傍まで延在しうる一枚物のカーテンを設け、便蓋4Aの起立時には、このカーテンをカーテンガイド6に沿って該一方の側辺の後端側又は他方の側辺の後端側へ移動させるように構成してもよい。また、本発明においては、3枚以上のカーテンをカーテンガイド6に沿って移動可能に配列してもよい。
【0039】
第6図(a)はさらに別の実施の形態に係る便蓋を備えた洋風便器の便蓋倒伏状態を示す斜視図、第6図(b)はこの洋風便器の便蓋起立状態を示す斜視図である。
【0040】
この実施の形態では、便蓋4Bに、該便蓋4Bを便座3上に倒伏させたときに該便蓋4Bの周縁から便座3の外周囲に沿って下方へ垂下するフラップ8が設けられている。
【0041】
第6図(a)の通り、この実施の形態では、該便蓋4Bは、略六角形状の平面視形状を有している。この便蓋4Bの便座ボックス2側の辺を除く各辺に沿ってそれぞれフラップ8が設けられている。即ち、この実施の形態では、便蓋4Bの左右の側辺、前端辺、左斜め前側辺及び右斜め前側辺の各辺に沿って計5個のフラップ8が設けられている。なお、本発明においては、便蓋4Bの平面視形状(フラップ8が取り付けられる辺の数)及びフラップ8の個数はこれに限定されない。
【0042】
各フラップ8は、各々が取り付けられた便蓋4Bの各辺と略同一長さの帯板状のものであり、その長手方向を、各々が取り付けられた便蓋4Bの各辺と平行方向として配置されている。各フラップ8は、各々の一方の長側辺がヒンジ9により便蓋4Bの各辺に対し回動可能に連結されている。
【0043】
各フラップ8は、便蓋4Bを便座3上に倒伏させたときには、第6図(a)のように、各々の自重により、該便蓋4Bの周縁から便座3の外周囲に沿って垂下した姿勢をとり、便蓋4Bを起立させたときには、第6図(b)のように、便蓋4Bの側外方ないし後方へ開き出した姿勢をとりうるように回動可能となっている。
【0044】
なお、この実施の形態では、便蓋4Bは、起立状態とされたときに、その上端側ほど後方側となるように傾いた姿勢となるように構成されている。そのため、この実施の形態では、便蓋4Bを起立させたときには、各フラップ8は、それぞれ自重により便蓋4Bの側外方ないし後方へ開き出すようになっている。
【0045】
なお、便蓋4Bが便座3上に倒伏し、各フラップ8が該便蓋4Bの周縁から便座3の外周囲に沿って垂下した姿勢となったときには、隣り合うフラップ8の端辺同士が当接するか、又は該端辺同士の間隔がごく小さなものとなる。
【0046】
便蓋4Bが便座3上に倒伏され、各フラップ8が便座3の外周囲に沿って下方へ垂下した状態における各フラップ8の上下方向の幅は、30〜80mm、特に50〜60mmであることが好ましい。
【0047】
この実施の形態のその他の構成は、第1,2図の実施の形態と同様であり、第6図において第1,2図と同一符号は同一部分を示している。
【0048】
このように構成された便蓋4Bを備えた洋風便器1にあっても、第6図(a)のように、便座3及び便蓋4Bを洋風便器1上に倒伏させた状態においては、各フラップ8が該便蓋4Bの周縁から便座3の外周囲に沿って垂下する。これにより、便座3からの放熱が減少し、節電、省エネルギー効果が得られる。
【0049】
また、第6図(b)のように、便蓋4Bを起立させると、便蓋4Bが起立回動を停止するときの軽い衝撃により、各フラップ8が便蓋4Bの側外方ないし後方へ開き出す。そのため、各フラップ8が便蓋4Bから前方へ突出することがない。これにより、便器使用者が便座3に着座したときに、各フラップ8が該使用者の身体に当ることが防止される。
【0050】
なお、本発明においては、例えばバネ(図示略)等により各フラップ8を便蓋4Bの側外方へ向って付勢しておき、便蓋4Bを起立させたときには、このバネ等の付勢力により各フラップ8が便蓋4Bの側外方ないし後方へ開き出すように構成してもよい。この場合、該バネ等の付勢力は、便蓋4Bを便座3上に倒伏させたときには各フラップ8がそれぞれ自重により下方へ垂下した姿勢となることを許容する程度の強さとされる。あるいは、本発明においては、便蓋4Bを起立させたときに、各フラップ8を手動により便蓋4Bの側外方ないし後方へ回動させるようにしてもよい。
【0051】
上記の各実施の形態はいずれも本発明の一例を示すものであり、本発明は上記の各実施の形態に限定されるものではない。
【0052】
例えば、上記の各実施の形態では、洋風便器1の後部上面に便座ボックス2が設置されているが、この便座ボックス2の代わりにロータンクカバー(図示略)が設置され、このロータンクカバーに便座及び便蓋が起倒方向回動自在に取り付けられてもよい。また、便座及び便蓋が洋風便器に対し、ヒンジ付き取付ボルト等によって直接的に起倒方向回動自在に取り付けられてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0053】
【図1】実施の形態に係る便蓋を備えた洋風便器の便蓋倒伏状態及び便蓋起立状態を示す斜視図である。
【図2】図1の洋風便器に使用者が着座した状態を示す側面図である。
【図3】実施の形態に係る便蓋を備えた洋風便器の便蓋倒伏状態を示す斜視図である。
【図4】図3の洋風便器の便蓋起立回動途中状態を示す斜視図である。
【図5】図3の洋風便器の便蓋起立完了状態を示す斜視図である。
【図6】実施の形態に係る便蓋を備えた洋風便器の便蓋倒伏状態及び便蓋起立状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0054】
1 洋風便器
2 便座ボックス
3 便座
4,4A,4B 便蓋
5,5L,5R カーテン
6 カーテンガイド
8 フラップ
9 ヒンジ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
洋風便器に対し便座と共に設置される便蓋において、
便器上に倒伏した状態において便蓋周縁から便座外周囲に沿って垂下するカーテンを設けたことを特徴とする便蓋。
【請求項2】
請求項1において、該便蓋の周縁に沿ってカーテンガイドが設けられており、前記カーテンは該カーテンガイドに案内されて移動可能となっていることを特徴とする便蓋。
【請求項3】
洋風便器に対し便座と共に設置される便蓋において、
便器上に倒伏した状態において便蓋周縁から便座外周囲に沿って垂下した姿勢となり、便蓋が起立した状態では便蓋の側方ないしは後方へ開き出した姿勢となるフラップを備えたことを特徴とする便蓋。
【請求項4】
請求項3において、該フラップは、ヒンジによって回動可能に便蓋に設けられていることを特徴とする便蓋。
【請求項5】
暖房便座と、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の便蓋とを備えた洋風便器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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